JPS59217052A - 無段変速機の液圧制御装置 - Google Patents
無段変速機の液圧制御装置Info
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- JPS59217052A JPS59217052A JP9199683A JP9199683A JPS59217052A JP S59217052 A JPS59217052 A JP S59217052A JP 9199683 A JP9199683 A JP 9199683A JP 9199683 A JP9199683 A JP 9199683A JP S59217052 A JPS59217052 A JP S59217052A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- speed
- engine
- control valve
- input shaft
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
- F16H61/66254—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は無段変速機の液圧制御装置に関するものである
。
。
輸送機器等、特に自動車において用いられる変速機の一
種に、出力軸、およびエンジンに間接または直接的に連
結される人力軸と、その入力軸および出力軸にそれぞれ
設けられ、互いに伝導ベルI−が巻き掛けられた有効径
が連続的に可変の可変プーリと、その可変プーリの有効
径をそれぞれ変化させる液圧シリンダと、を備えた無段
変速機がある。一般に、斯る無段変速機の変速比は、入
力軸回転数またはエンジン回転数、およびスロットル弁
開度等を表す電気信号に基づいて演算処理を実行するコ
ンピュータの出力信号に従って、液圧シリンダ内の作動
液量を調節するソレノイド式制御弁が作動させられるこ
とにより制御される。したがって、斯る従来の無段変速
機における変速比を制御するための液圧制御装置におい
ては、高価なコンピュータおよび電磁式制御弁等が必要
とされるのみならず装置が複雑且つ大型となる不都合が
あった。
種に、出力軸、およびエンジンに間接または直接的に連
結される人力軸と、その入力軸および出力軸にそれぞれ
設けられ、互いに伝導ベルI−が巻き掛けられた有効径
が連続的に可変の可変プーリと、その可変プーリの有効
径をそれぞれ変化させる液圧シリンダと、を備えた無段
変速機がある。一般に、斯る無段変速機の変速比は、入
力軸回転数またはエンジン回転数、およびスロットル弁
開度等を表す電気信号に基づいて演算処理を実行するコ
ンピュータの出力信号に従って、液圧シリンダ内の作動
液量を調節するソレノイド式制御弁が作動させられるこ
とにより制御される。したがって、斯る従来の無段変速
機における変速比を制御するための液圧制御装置におい
ては、高価なコンピュータおよび電磁式制御弁等が必要
とされるのみならず装置が複雑且つ大型となる不都合が
あった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、簡単且つ安価に構成された無
段変速機の液圧制御装置を提供するところにある。
その目的とするところは、簡単且つ安価に構成された無
段変速機の液圧制御装置を提供するところにある。
斯る目的を達成するため、本発明の液圧制御装置は、
(1) 前記入力軸の回転速度を検出し、その回転速
度に対応した液圧の速度信号を出力する速度検出装置と
、 (2)前記エンジンの負荷量を検出し、その負荷量に対
応した液圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態
検出装置と、 (3)前記速度信号および負荷状態信号の液圧がそれぞ
れ作用させられることによって位置制御される制御弁子
を備え、その制御弁子の移動位置に従って前記液圧シリ
ンダに作動液を供給しまたはその液圧シリンダからの排
出を許容することにより、前記変速比を前記入力軸の回
転速度および負荷状態に応じて予め定められた値に制御
する変速比制御装置と、 を含むことを特徴とする。
度に対応した液圧の速度信号を出力する速度検出装置と
、 (2)前記エンジンの負荷量を検出し、その負荷量に対
応した液圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態
検出装置と、 (3)前記速度信号および負荷状態信号の液圧がそれぞ
れ作用させられることによって位置制御される制御弁子
を備え、その制御弁子の移動位置に従って前記液圧シリ
ンダに作動液を供給しまたはその液圧シリンダからの排
出を許容することにより、前記変速比を前記入力軸の回
転速度および負荷状態に応じて予め定められた値に制御
する変速比制御装置と、 を含むことを特徴とする。
このようにすれば、変速比を制御するための変速比制御
弁装置において、制御弁子がエンジン負荷状態信号およ
び速度信号の液圧がそれぞれ作用させられることによっ
て位置制御されるので、入力軸またはエンジンの回転数
が最適値に維持されるための予め定められた変速比が得
られる。それゆえ、高価なコンピュータおよび電磁式制
御弁等を必要としないので、無段変速機の液圧制御装置
が大幅に簡単且つ安価に構成されるのである。
弁装置において、制御弁子がエンジン負荷状態信号およ
び速度信号の液圧がそれぞれ作用させられることによっ
て位置制御されるので、入力軸またはエンジンの回転数
が最適値に維持されるための予め定められた変速比が得
られる。それゆえ、高価なコンピュータおよび電磁式制
御弁等を必要としないので、無段変速機の液圧制御装置
が大幅に簡単且つ安価に構成されるのである。
第1図には直結クラッチ付きフルードカップリング(流
体継手)を備えた無段変速機の一例が自動車に適用され
た状態が示されている。無段変速機10は、フルードカ
ップリング12と、前後進切換機構14と、それらフル
ードカップリング12および前後進切換機構14を介し
て図示しないエンジンに連結された入力軸16と、出力
軸18と、それら入力軸16および出力軸18にそれぞ
れ設けられ、互いに伝導ベルト20が巻き掛けられた有
効径が連続的に可変の可変プーリ22および24とを備
え、主として無段変速機10と同じハウジング内に収容
された第2図に示される油圧(液圧)制御回路装置によ
って制御されるようになっている。
体継手)を備えた無段変速機の一例が自動車に適用され
た状態が示されている。無段変速機10は、フルードカ
ップリング12と、前後進切換機構14と、それらフル
ードカップリング12および前後進切換機構14を介し
て図示しないエンジンに連結された入力軸16と、出力
軸18と、それら入力軸16および出力軸18にそれぞ
れ設けられ、互いに伝導ベルト20が巻き掛けられた有
効径が連続的に可変の可変プーリ22および24とを備
え、主として無段変速機10と同じハウジング内に収容
された第2図に示される油圧(液圧)制御回路装置によ
って制御されるようになっている。
フルードカップリング12は、接続軸26を介して図示
しないエンジンに接続されたポンプ28と、タービン軸
30に固定されたタービンと、タービン軸30に取り付
けられた直結クラッチ34とを備えた周知のものであっ
て、常時は流体を介して接続軸26の回転力をタービン
軸30に伝達するが、直結クラッチ34が作動させられ
ることにより接続軸26とタービン軸30とが直結され
るようになっている。その直結クラッチ34は、フルー
ドカップリング12内の作動油が管路36なお、前記ポ
ンプ28には後述の油ポンプ72が設けられており、図
示しないエンジンの回転とともに作動油圧が発生させら
れるようシこなっている。
しないエンジンに接続されたポンプ28と、タービン軸
30に固定されたタービンと、タービン軸30に取り付
けられた直結クラッチ34とを備えた周知のものであっ
て、常時は流体を介して接続軸26の回転力をタービン
軸30に伝達するが、直結クラッチ34が作動させられ
ることにより接続軸26とタービン軸30とが直結され
るようになっている。その直結クラッチ34は、フルー
ドカップリング12内の作動油が管路36なお、前記ポ
ンプ28には後述の油ポンプ72が設けられており、図
示しないエンジンの回転とともに作動油圧が発生させら
れるようシこなっている。
前後進切換機構14は二重ピニオン方式の遊星歯車機構
であって、入力軸16に固定されたサンギアと、後進用
のブレーキ40を介して位置固定のハウジングに係合さ
せられるリングギアと、それらサンギアおよびリングギ
アにそれぞれ噛み合い、且つ互いに噛み合う一対のプラ
ネタリ−ギアを複数対支持するとともにタービン軸に固
定されたキャリア42とを備えており、そのキャリア4
2は前進用のクラッチ44を介して入力軸16に固定さ
れて共に回転する固定回転体46に係合させられるよう
になっている。したがって、ブレーキ40が後述のブレ
ーキ用シリンダ48によって作動させられるとタービン
軸34に対して入力軸16が逆転され、逆にクラッチ4
4が後述のクラッチ用シリンダ50によって作動させら
れるとタービン軸30と入力軸16とが一体的に同方向
に回転させられるようになっている。
であって、入力軸16に固定されたサンギアと、後進用
のブレーキ40を介して位置固定のハウジングに係合さ
せられるリングギアと、それらサンギアおよびリングギ
アにそれぞれ噛み合い、且つ互いに噛み合う一対のプラ
ネタリ−ギアを複数対支持するとともにタービン軸に固
定されたキャリア42とを備えており、そのキャリア4
2は前進用のクラッチ44を介して入力軸16に固定さ
れて共に回転する固定回転体46に係合させられるよう
になっている。したがって、ブレーキ40が後述のブレ
ーキ用シリンダ48によって作動させられるとタービン
軸34に対して入力軸16が逆転され、逆にクラッチ4
4が後述のクラッチ用シリンダ50によって作動させら
れるとタービン軸30と入力軸16とが一体的に同方向
に回転させられるようになっている。
入力軸16には前記固定回転体46との間にV溝を形成
する可動回転体52が軸方向の移動可能且つ軸回りの回
転不能に取り付けられており、それら固定回転体46お
よび可動回転体52ば、可動回転体52が一次側シリン
ダ54内のスペースに作用する油圧によって移動させら
れることにより、伝導ヘルド20の掛り径(有効径)が
連続的に変更される可変プーリ22を構成しているので
ある。また、出力軸18には固定回転体56が固定され
るとともにその固定回転体56との間にV溝を形成する
可動回転体58が出力軸18の軸方向に移動可能且つ軸
回りに回転不能に取り付けられており、固定回転体56
および可動回転体58が二次側シリンダ60内のスペー
スに作用する液圧によって可動回転体58が移動させら
れることにより伝導ベルト20のfJ)り径が連続的に
変更される可変プーリ24を構成しているのである。′
したがって、可動回転体52.58に作用する液圧のバ
ランスによって可変プーリ2’2.24の有効径が連続
的に変更され、これによって無段変速機10の変速比が
変化させられるのである。
する可動回転体52が軸方向の移動可能且つ軸回りの回
転不能に取り付けられており、それら固定回転体46お
よび可動回転体52ば、可動回転体52が一次側シリン
ダ54内のスペースに作用する油圧によって移動させら
れることにより、伝導ヘルド20の掛り径(有効径)が
連続的に変更される可変プーリ22を構成しているので
ある。また、出力軸18には固定回転体56が固定され
るとともにその固定回転体56との間にV溝を形成する
可動回転体58が出力軸18の軸方向に移動可能且つ軸
回りに回転不能に取り付けられており、固定回転体56
および可動回転体58が二次側シリンダ60内のスペー
スに作用する液圧によって可動回転体58が移動させら
れることにより伝導ベルト20のfJ)り径が連続的に
変更される可変プーリ24を構成しているのである。′
したがって、可動回転体52.58に作用する液圧のバ
ランスによって可変プーリ2’2.24の有効径が連続
的に変更され、これによって無段変速機10の変速比が
変化させられるのである。
そして、出力軸18は中間ギア62および差動歯車装置
64を介して左右の車輪66に連結されており、前記エ
ンジンの回転力が無段変速機10゜中間ギア62および
差動歯車装置64を介して車輪66に伝達されるように
なっている。
64を介して左右の車輪66に連結されており、前記エ
ンジンの回転力が無段変速機10゜中間ギア62および
差動歯車装置64を介して車輪66に伝達されるように
なっている。
第2図の油圧制御装置において、油タンク70内に溜め
られた作動油は、油ポンプ72によって第1圧力調整弁
74に圧送される。第1圧力調整弁74は、第3図に示
されるように、変速比検出弁76から供給される実際の
変速比に対応した圧力の変速比信号とエンジン負荷状態
検出装置としてのスロットル弁78から供給される実際
のスロットル回動量(アクセル操作量)を表す液圧の負
荷状態信号とに基づき、それ等に対応したライン油圧(
作動液圧)を油路80を介して変速比検出弁76、二次
側シリンダ60.スロットル弁78゜変速比制御弁装置
としての変速比制御弁82、および手動操作弁84に供
給する。ここで、変速比検出弁76は、スプール弁子8
6と可動回転体52の外周部にIn接してスプリング8
8のスプール弁子86に対する付勢力を変速比に応じて
変化せしめる摺接部材90とを備えており、第4図に示
されるように、変速比(ni/no、但し、niは入力
軸16の回転数、noは出力軸18の回転数)に対応し
た油圧(変速比信号)を出力する。
られた作動油は、油ポンプ72によって第1圧力調整弁
74に圧送される。第1圧力調整弁74は、第3図に示
されるように、変速比検出弁76から供給される実際の
変速比に対応した圧力の変速比信号とエンジン負荷状態
検出装置としてのスロットル弁78から供給される実際
のスロットル回動量(アクセル操作量)を表す液圧の負
荷状態信号とに基づき、それ等に対応したライン油圧(
作動液圧)を油路80を介して変速比検出弁76、二次
側シリンダ60.スロットル弁78゜変速比制御弁装置
としての変速比制御弁82、および手動操作弁84に供
給する。ここで、変速比検出弁76は、スプール弁子8
6と可動回転体52の外周部にIn接してスプリング8
8のスプール弁子86に対する付勢力を変速比に応じて
変化せしめる摺接部材90とを備えており、第4図に示
されるように、変速比(ni/no、但し、niは入力
軸16の回転数、noは出力軸18の回転数)に対応し
た油圧(変速比信号)を出力する。
また、スロットル弁78は、スプール弁子92と、図示
しないアクセルに連動して回転するカム94に摺接し、
エンジンの負荷量(スロットル弁開度)に対応してスプ
リング96のスプール弁子92に対する付勢力を変化せ
しめる摺接部材98とを備え、第5図に示されるように
、スロットル弁開度に対応した油圧(負荷状態信号)を
出力する。
しないアクセルに連動して回転するカム94に摺接し、
エンジンの負荷量(スロットル弁開度)に対応してスプ
リング96のスプール弁子92に対する付勢力を変化せ
しめる摺接部材98とを備え、第5図に示されるように
、スロットル弁開度に対応した油圧(負荷状態信号)を
出力する。
一方、前記入力軸16には速度検出装置としてのガバナ
バルブ100が取り付けられている。ガバナバルブ10
0は通常の多段式自動変速装置の出力軸に用いら、れる
ものと同様に構成されるものであって、第一6図に示さ
れるように、入力軸の回転速度に伴って上昇する油圧(
速度信号)を発生し、変速比制御弁82、およびクラッ
チ制御弁装置としてのクラソチコントロールハルブ10
2に供給する。変速比制御弁82は、制御弁子としての
スプール弁104とそのスプール弁子104を変速比増
加方向に付勢するスプリング106とを備えるとともに
、スプール弁子104のスプリング106側の端面には
負荷状態信号の油圧が、その反対側端面には速度信号の
油圧が作用させられており、スプリング106の付勢力
に負荷状態信号の油圧力を加えた値と速度信号による油
圧力とが平衡した位置にスプール弁子104が位置決め
されるようにな;ている。たとえば、スプール弁104
の両端面における受圧面積をそれぞれAI、スプリング
106の付勢力をW、負荷状態信号の油圧をpth、回
転信号の油圧をPniとすると、次式(1)が成立する
位置にスプール弁子104が位置火めされるのである。
バルブ100が取り付けられている。ガバナバルブ10
0は通常の多段式自動変速装置の出力軸に用いら、れる
ものと同様に構成されるものであって、第一6図に示さ
れるように、入力軸の回転速度に伴って上昇する油圧(
速度信号)を発生し、変速比制御弁82、およびクラッ
チ制御弁装置としてのクラソチコントロールハルブ10
2に供給する。変速比制御弁82は、制御弁子としての
スプール弁104とそのスプール弁子104を変速比増
加方向に付勢するスプリング106とを備えるとともに
、スプール弁子104のスプリング106側の端面には
負荷状態信号の油圧が、その反対側端面には速度信号の
油圧が作用させられており、スプリング106の付勢力
に負荷状態信号の油圧力を加えた値と速度信号による油
圧力とが平衡した位置にスプール弁子104が位置決め
されるようにな;ている。たとえば、スプール弁104
の両端面における受圧面積をそれぞれAI、スプリング
106の付勢力をW、負荷状態信号の油圧をpth、回
転信号の油圧をPniとすると、次式(1)が成立する
位置にスプール弁子104が位置火めされるのである。
w + A I X P t h = A I X P
n i −−−−(11したがって、たとえば自動車
の定速走行中にアクセルが踏み込まれ、スロットル弁開
度が大きくされると、操作量信号の圧力pthが増加し
て上記fi1式の左辺が増加するためスプール弁子10
4が第2図の中立位置から下方に移動させられる。
n i −−−−(11したがって、たとえば自動車
の定速走行中にアクセルが踏み込まれ、スロットル弁開
度が大きくされると、操作量信号の圧力pthが増加し
て上記fi1式の左辺が増加するためスプール弁子10
4が第2図の中立位置から下方に移動させられる。
このため、変速比制御弁82の排出ポート108と油路
110を介して一次側シリンダ54に接続された接、続
ボート112とが連通させられるので、−次側シリンダ
54内の作動油の排出が許容されて可動回転体52が固
定回転体46から離隔させられ、可変プーリ22のV溝
幅が広げられる。このとき、二次側シリンダ60には常
時ライン油圧が供給されているので、可変プーリ24に
おいては可変プーリ22とぼ逆に■溝幅が狭められて変
速比が増加させられるのである。この結果、入力軸16
の回転数が速やかに増加させられ、図示しないエンジン
の回転数が最適の回転数に維持されるのである。そして
、これに伴い回転信号の油圧Pniが増加し、(11式
の左辺が増加して(11式が成立するのでスプール弁子
104は第2図に示される中立位置に戻される。
110を介して一次側シリンダ54に接続された接、続
ボート112とが連通させられるので、−次側シリンダ
54内の作動油の排出が許容されて可動回転体52が固
定回転体46から離隔させられ、可変プーリ22のV溝
幅が広げられる。このとき、二次側シリンダ60には常
時ライン油圧が供給されているので、可変プーリ24に
おいては可変プーリ22とぼ逆に■溝幅が狭められて変
速比が増加させられるのである。この結果、入力軸16
の回転数が速やかに増加させられ、図示しないエンジン
の回転数が最適の回転数に維持されるのである。そして
、これに伴い回転信号の油圧Pniが増加し、(11式
の左辺が増加して(11式が成立するのでスプール弁子
104は第2図に示される中立位置に戻される。
逆に、或スロットル弁開度で走行中の車両の車速が増加
させられた場合には速度信号の油圧Pniが増加して(
11式の右辺が大きくなる。このため、スプール弁子1
04がスプリング106側に移動させられるのでライン
油圧が供給される供給ボート114と接続ボート112
とが連通させられる。
させられた場合には速度信号の油圧Pniが増加して(
11式の右辺が大きくなる。このため、スプール弁子1
04がスプリング106側に移動させられるのでライン
油圧が供給される供給ボート114と接続ボート112
とが連通させられる。
このとき、二次側シリンダ6oには常時ライン油圧が供
給されているが一次側シリンダ54の径が二次側シリン
ダ60の径よりも大きく設定されているので、−次側シ
リンダ54内の作動油量が増加せしめられる。このため
、前述の作動とは逆に可変プーリ22のV溝幅が狭くさ
れる一方、可変プーリ24の■溝幅が広くされるので変
速比が減少させられて入力軸16の回転数および図示し
ないエンジンの回転数が減少させられて最適の値に維持
される。この結果、前記(1)式の右辺が小さくなって
(11式が成立するので、スプール弁子104は第2図
の中立位置に戻される。すなわぢ、−次側シリンダ54
内の作動油量は変速比制御弁82によって直接的に、二
次側シリンダ60内の作動油量は間接的に変化させられ
るのである。
給されているが一次側シリンダ54の径が二次側シリン
ダ60の径よりも大きく設定されているので、−次側シ
リンダ54内の作動油量が増加せしめられる。このため
、前述の作動とは逆に可変プーリ22のV溝幅が狭くさ
れる一方、可変プーリ24の■溝幅が広くされるので変
速比が減少させられて入力軸16の回転数および図示し
ないエンジンの回転数が減少させられて最適の値に維持
される。この結果、前記(1)式の右辺が小さくなって
(11式が成立するので、スプール弁子104は第2図
の中立位置に戻される。すなわぢ、−次側シリンダ54
内の作動油量は変速比制御弁82によって直接的に、二
次側シリンダ60内の作動油量は間接的に変化させられ
るのである。
ここで、前記(1)式におけるw、AIとガバナバルブ
100.スロットル弁78の出力特性は、第7図の最適
燃費消費曲線および運転性(ドライバビリティ)から予
め定められた第8図に示される各スロットル弁開度に対
応した最適入力軸回転数(エンジン回転数)が得られる
ように設定される。
100.スロットル弁78の出力特性は、第7図の最適
燃費消費曲線および運転性(ドライバビリティ)から予
め定められた第8図に示される各スロットル弁開度に対
応した最適入力軸回転数(エンジン回転数)が得られる
ように設定される。
なお、第9図は上記作動時における一次側シリンダ54
および二次側シリンダ60内の変速比に対する作動油圧
の変化の例を示している。
および二次側シリンダ60内の変速比に対する作動油圧
の変化の例を示している。
他方、第1圧力調整弁74からの排出油は第2圧力調整
弁116によってほぼ一定に調圧され、調圧された作動
油はクラッチコントロールバルブ102の供給ボート1
20に供給される。クラッチコントロールバルブ102
はスプール弁子122とそのスプール弁子122を非係
合側に向かってイ」勢するスプリング124とを備え、
そのスプール弁子122のスプリング124側端面には
負荷状態信号の油圧が作用させられるとともに、スプー
ル弁子122の反対側端部には速度信号の油圧が作用さ
せられるようになっている。スプール弁子122のスプ
リング124と反対側端部には大径部126および小径
部128が形成され、スプール弁子122が非保合側に
位置させられている状態においては小径部128に速度
信号の油圧が作用させられ、スプール弁子122が係合
側に位置させられている状態においては速度信号の油圧
が大径部126に作用させられるようになっている。こ
のため、スプリング124の付勢力をk、スプール弁子
122のスプリング124側端面の受圧面積をA2、大
径部126の受圧面積をA3、小径部128の受圧面積
をA4とすると、k十A2xP t hよりもA4XP
niが大きい場合にはスプール弁子122がスプリング
124側(係合側)に移動させられて供給ボート120
と管路38とが連通させられるので、第2圧力調節介1
16において調節された作動油は管路38からフル−ド
カソプリング12内に供給される一方、フルードカップ
リング12内の作動油は管路36を介して戻される。こ
の結果、直結クラッチ34が作動させられて接続軸26
とタービン軸36とが連結させられる。第2図はこの状
態を示す。
弁116によってほぼ一定に調圧され、調圧された作動
油はクラッチコントロールバルブ102の供給ボート1
20に供給される。クラッチコントロールバルブ102
はスプール弁子122とそのスプール弁子122を非係
合側に向かってイ」勢するスプリング124とを備え、
そのスプール弁子122のスプリング124側端面には
負荷状態信号の油圧が作用させられるとともに、スプー
ル弁子122の反対側端部には速度信号の油圧が作用さ
せられるようになっている。スプール弁子122のスプ
リング124と反対側端部には大径部126および小径
部128が形成され、スプール弁子122が非保合側に
位置させられている状態においては小径部128に速度
信号の油圧が作用させられ、スプール弁子122が係合
側に位置させられている状態においては速度信号の油圧
が大径部126に作用させられるようになっている。こ
のため、スプリング124の付勢力をk、スプール弁子
122のスプリング124側端面の受圧面積をA2、大
径部126の受圧面積をA3、小径部128の受圧面積
をA4とすると、k十A2xP t hよりもA4XP
niが大きい場合にはスプール弁子122がスプリング
124側(係合側)に移動させられて供給ボート120
と管路38とが連通させられるので、第2圧力調節介1
16において調節された作動油は管路38からフル−ド
カソプリング12内に供給される一方、フルードカップ
リング12内の作動油は管路36を介して戻される。こ
の結果、直結クラッチ34が作動させられて接続軸26
とタービン軸36とが連結させられる。第2図はこの状
態を示す。
以上の作動後の状態においては、スプール弁子122の
回転信号に対する受圧面は大径部126とされているの
で、A3XPniよりもに+A2xpthが上まわった
状態になると、スプール弁子122が非係合側に移動さ
せられる。この結果、供給ボート120と管路36とが
連通させられて、第2圧力調節弁によって調圧された作
動油は管路36を通してフルードカップリング12内に
供給され、フルードカップリング12内の作動油は管路
38を介して戻される。この結果、直結クラッチ34は
非保合状態とされ、接続軸26の回転力はフルードカッ
プリング12内の流体を介してタービン軸30に伝達さ
れる。
回転信号に対する受圧面は大径部126とされているの
で、A3XPniよりもに+A2xpthが上まわった
状態になると、スプール弁子122が非係合側に移動さ
せられる。この結果、供給ボート120と管路36とが
連通させられて、第2圧力調節弁によって調圧された作
動油は管路36を通してフルードカップリング12内に
供給され、フルードカップリング12内の作動油は管路
38を介して戻される。この結果、直結クラッチ34は
非保合状態とされ、接続軸26の回転力はフルードカッ
プリング12内の流体を介してタービン軸30に伝達さ
れる。
すなわち、第10図に示されるように、スロットル弁開
度(エンジンの負荷状if)および入力軸回転数が斜線
によって示された領域内に到達すると、直結クラッチ3
4が係合させられるが、スロットル弁開度および入力回
転数が破線よりも下側の領域に戻ると、直結クラッチ3
4の係合が解かれるのである。すなわち、第1O図の破
線と実線との間においては直結クラッチ34の作動が係
合と開放の両状恕が存在するのである。ここで、上記ス
プリング124の付勢力に1スプール弁子122の各受
圧面積A2.A3.A4は直結クラッチ34の係合時の
ショックが殆ど発生しない範囲においてできるだけ高燃
費が得られるように定められるとともに、直結クラッチ
34のバタツキを防止するための適当なヒステリシスが
形成されるように設定されるのである。
度(エンジンの負荷状if)および入力軸回転数が斜線
によって示された領域内に到達すると、直結クラッチ3
4が係合させられるが、スロットル弁開度および入力回
転数が破線よりも下側の領域に戻ると、直結クラッチ3
4の係合が解かれるのである。すなわち、第1O図の破
線と実線との間においては直結クラッチ34の作動が係
合と開放の両状恕が存在するのである。ここで、上記ス
プリング124の付勢力に1スプール弁子122の各受
圧面積A2.A3.A4は直結クラッチ34の係合時の
ショックが殆ど発生しない範囲においてできるだけ高燃
費が得られるように定められるとともに、直結クラッチ
34のバタツキを防止するための適当なヒステリシスが
形成されるように設定されるのである。
なお、前記手動操作弁84は図示しないシフトレバ−(
レンジ切換操作し八−)がドライブ(D)、ロー(L)
、エンジンブレーキレンジ(S)等に操作された時に連
動して切換えられるように構成されており、その時ライ
ン油圧が手動操作弁84を通して前進用のクラッチ44
を作動させるためのシリンダ50に供給させられるよう
になっている。逆に、シフトレバ−がリバース(R)レ
ンジに操作された時には、作動油圧が後進用ブレーキ4
0を作動させるためのシリンダ48に供給されるように
なっている。また、クラッチコントロールバルブ102
から排出される作動油はクーラ130に供給されるとと
もに、一部がクーラバイパスバルブ132を経てオイル
タンク70に戻されるようになっている。また、134
は油ポンプ72によって昇圧される作動油圧の上限を制
限するリリーフ弁である。
レンジ切換操作し八−)がドライブ(D)、ロー(L)
、エンジンブレーキレンジ(S)等に操作された時に連
動して切換えられるように構成されており、その時ライ
ン油圧が手動操作弁84を通して前進用のクラッチ44
を作動させるためのシリンダ50に供給させられるよう
になっている。逆に、シフトレバ−がリバース(R)レ
ンジに操作された時には、作動油圧が後進用ブレーキ4
0を作動させるためのシリンダ48に供給されるように
なっている。また、クラッチコントロールバルブ102
から排出される作動油はクーラ130に供給されるとと
もに、一部がクーラバイパスバルブ132を経てオイル
タンク70に戻されるようになっている。また、134
は油ポンプ72によって昇圧される作動油圧の上限を制
限するリリーフ弁である。
このように、本実施例によれば、変速機10の変速比を
制御する変速比制御弁82においてスプール弁子104
が、スロットル弁78からの負荷状態信号の油圧および
ガバナバルブ100からの速度信号の油圧が作用させら
れることによって位置制御されるので、入力軸16また
はエンジンの回転数を最適値に維持するための予め定め
られた変速比が得られる。それゆえ、入力軸16の回転
速度を電気的に検出する速度センサおよびアクセルの操
作量を電気的に検出するアクセル操作量センサ、それら
センサからの電気信号を処理するコンピュータ、コンピ
ュータからの出力に従って変速比を変更する電磁式制御
弁等の高価な機器を用いる必要がないので、無段変速機
10の油圧制御装置が大幅に簡単且つ安価に構成される
のである。
制御する変速比制御弁82においてスプール弁子104
が、スロットル弁78からの負荷状態信号の油圧および
ガバナバルブ100からの速度信号の油圧が作用させら
れることによって位置制御されるので、入力軸16また
はエンジンの回転数を最適値に維持するための予め定め
られた変速比が得られる。それゆえ、入力軸16の回転
速度を電気的に検出する速度センサおよびアクセルの操
作量を電気的に検出するアクセル操作量センサ、それら
センサからの電気信号を処理するコンピュータ、コンピ
ュータからの出力に従って変速比を変更する電磁式制御
弁等の高価な機器を用いる必要がないので、無段変速機
10の油圧制御装置が大幅に簡単且つ安価に構成される
のである。
以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明したが、本発明はその他の態様においても適用される
。
明したが、本発明はその他の態様においても適用される
。
たとえば、前述の実施例において入力軸16の回転速度
がガバナバルブ100によって検出されているが、その
ガバナバルブ100が接続軸26に設けられていても良
いのである。また、ガバナバルブ100が出力軸18に
設けられている車両においては、そのガバナバルブ10
0からの出力軸18の回転速度を表す液圧の信号と変速
比検出弁76から出力される変速比(ni/no)を表
す液圧の信号とを入力信号とする流体式乗算器を設け、
その乗算器の出力信号が表す入力軸16の回転速度に対
応した液圧の速度信号をクラソチコントロールバルブ1
02に供給しても良いのである。このような場合には、
入力軸16の回転速度が間接的に検出されるのであり、
出力軸18に設けられたガバナバルブ100と流体式乗
算器とが入力軸16の回転速度を検出する速度検出装置
を構成するのである。
がガバナバルブ100によって検出されているが、その
ガバナバルブ100が接続軸26に設けられていても良
いのである。また、ガバナバルブ100が出力軸18に
設けられている車両においては、そのガバナバルブ10
0からの出力軸18の回転速度を表す液圧の信号と変速
比検出弁76から出力される変速比(ni/no)を表
す液圧の信号とを入力信号とする流体式乗算器を設け、
その乗算器の出力信号が表す入力軸16の回転速度に対
応した液圧の速度信号をクラソチコントロールバルブ1
02に供給しても良いのである。このような場合には、
入力軸16の回転速度が間接的に検出されるのであり、
出力軸18に設けられたガバナバルブ100と流体式乗
算器とが入力軸16の回転速度を検出する速度検出装置
を構成するのである。
また、スロットル弁78はスロットル弁の開度、換言す
ればエンジンの負荷量に連動するカム94の回動角度に
従って負荷状態信号を出力するように構成されているが
、たとえばエンジンにおける吸気管負圧等を検出し、そ
の負圧に対応した油圧信号を発生する装置でも良いので
ある。要するに、エンジンの負荷状態検出装置はエンジ
ンに要求される要求負荷量を表ず液圧の信号を出力する
ものであれば良いのである。
ればエンジンの負荷量に連動するカム94の回動角度に
従って負荷状態信号を出力するように構成されているが
、たとえばエンジンにおける吸気管負圧等を検出し、そ
の負圧に対応した油圧信号を発生する装置でも良いので
ある。要するに、エンジンの負荷状態検出装置はエンジ
ンに要求される要求負荷量を表ず液圧の信号を出力する
ものであれば良いのである。
また、前述の実施例における一次側シリンダ54はその
内容積が小さくなるほど可変プーリ22の■溝幅が大き
くなるよ・うに構成されているが、逆に内容積が大きく
なるほど可変プーリ22のV溝幅が大きくなるように構
成されることもできる。
内容積が小さくなるほど可変プーリ22の■溝幅が大き
くなるよ・うに構成されているが、逆に内容積が大きく
なるほど可変プーリ22のV溝幅が大きくなるように構
成されることもできる。
このような場合には、変速比制御弁82のスプール弁子
104を前述の実施例と逆方向に作動させるために、ス
プリング106および負荷状態信号の作用方向と速度信
号の作用方向とを逆方向にするか、あるいは、変速機制
御弁において排出ポート108と供給ボー1−114と
の位置を入れ換えれば良い。
104を前述の実施例と逆方向に作動させるために、ス
プリング106および負荷状態信号の作用方向と速度信
号の作用方向とを逆方向にするか、あるいは、変速機制
御弁において排出ポート108と供給ボー1−114と
の位置を入れ換えれば良い。
また、前述の実施例の変速比制御弁82において所定の
制御特性を得るために、スプール弁子104の両端にお
ける受圧面積を相互に異なるように変更しても良いので
ある。
制御特性を得るために、スプール弁子104の両端にお
ける受圧面積を相互に異なるように変更しても良いので
ある。
また、クラッチコントロールバルブ102において直結
クラッチ34の作動にヒステリシスを設けるためにスプ
ール弁子122の一端に大径部126おより小径部12
Bが設けられているが、直結クラッチ34の特性上クラ
ッチコントロールバルブ102の出力特性にヒステリシ
スを設ける必要がない場合には、大径部126または小
径部128が除去されても良いのである。
クラッチ34の作動にヒステリシスを設けるためにスプ
ール弁子122の一端に大径部126おより小径部12
Bが設けられているが、直結クラッチ34の特性上クラ
ッチコントロールバルブ102の出力特性にヒステリシ
スを設ける必要がない場合には、大径部126または小
径部128が除去されても良いのである。
さらに、前述の実施例においてフルード力・ノブリング
12が用いられているが、流体伝導装置として直結クラ
ッチ付きトルクコンバータが用いられても差支えない。
12が用いられているが、流体伝導装置として直結クラ
ッチ付きトルクコンバータが用いられても差支えない。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
第1図は本発明の一実施例が適用された無段変速機の構
造を説明する図である。第2図は本発明の一実施例を説
明する油圧制御回路図である。第3図は第2図の第1圧
力調整弁の出力特性を示す図である。第4図は第2図の
変速比検出弁の出力特性を示す図である。第5図は第2
図のスロットル弁の出力特性を示ず°図である。第6図
は第2図のガバナバルブの出力特性を示す図である。第
7図はエンジンの等燃費消費率曲線を示す図である。 第8図は第2図の油圧制御回路によって制御されるスロ
ットル弁開度に対する入力軸回転数の特性を示す図であ
る。第9図は第2図の一次側シリンダおよび二次側シリ
ンダの変速比に対する作動油圧特性を示す図である。第
1O図は第2図のクラッチコントロールバルブによって
制御される直結クラッチの係合領域を示す図である。 12:フルードカップリング(流体伝導装置)16:入
力軸 18:出力軸 20:伝導ベルト 22.24:可変プーリ54ニー
次側シリンダ(液圧シリンダ)78:スロットル弁(エ
ンジン負荷量検出装置)82:変速比制御弁(変速比制
御弁装置)100:ガバナバルブ(速度検出装置)10
4ニスプール弁子(制御弁子) 出願人 トヨタ自動車株式会社 手続ネ市正書(自発) 昭和59年2月2日 特許庁長官 若杉 和夫 殿 1、事件の表示 昭和58年 特許願 第91996号 2、発明の名称 無段変速機の液圧制御装置 3.7市正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (320) )ヨタ自動車株式会社4、代
理人 ■450 以 上 全文補正明細書 10発明の名称 無段変速機の油圧制御装置 2、特許請求の範囲 出力軸、およびエンジンに連結される入力軸と、該入力
軸および出力軸にそれぞれ設けられ、互いに伝導ベルト
が巻き掛けられた有効径が連続的に可変の可変プーリと
、該可変プーリの有効径をそ。 れぞれ変化させる油圧シリンダとを備えた車両用無段変
速機の油圧制御装置であって、 前記入力軸の回転速度を検出し、該回転速度に対応した
油圧の速度信号を出力する速度検出装置と、 前記エンジンの負荷量を検出し、該負荷状態に対応した
油圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態検出装
置と、 前記速度信号および負荷状態信号の油圧がそれぞれ作用
させられることによって位置制御される制御弁子を備え
、該制御弁子の移動位置に従って前記油圧シリンダに作
動液を供給し、または該油圧シリンダからの作動液の排
出を許容することにより前記Mn= 、’ o=変速
比を調節し、前記入力軸の回転速度量エンジンの負荷量
に応じて予め定められた員A人、力南旧四転戻り支に制
御するシフト制御弁装置と、 を含むことを特徴とする無段変速機の辿圧制御装置。 3、発明の詳細な説明 技術分野 本発明は無段変速機の油圧制御装置に関するものである
。 従来技術 輸送機器等、特に自動車において用いられる変速機の一
種に、出力軸、およびエンジンに間接または直接的に連
結される入力軸と、その入力軸および出力軸にそれぞれ
設けられ、互いに伝導ベルトが巻き掛けられた有効径が
連続的に可変の可変プーリと、その可変プーリの有効径
をそれぞれ変化させる油圧シリンダと、を備えた無段変
速機がある。一般に、斯る無段変速機の変速比は、入力
軸回転数またはエンジン回転数、およびスロットル開度
等を表す電気信号に基づいて演算処理を実行するコンピ
ュータの出力信号に従って、油圧シリンダ内の作動液量
を調節する電磁式制御弁が作動させられることにより制
御され、無段変速機の斯る従来の無段変速機における変
速比を制御するための油圧制御装置においては、高価な
コンピュータおよび電磁式制御弁等が必要とされるのみ
ならず装置が複雑且つ大型となる不都合があった。 発明の目的 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、簡単且つ安価に構成された無
段変速機の油圧制御装置を提供するところにある。 発明の構成 斯る目的を達成するため、本発明の油圧制御装置は、 (11前記入力軸の回転速度を検出し、その回転速度に
対応した油圧の速度信号を出力する速度検出装置と、 (2)前記エンジンの負荷量を検出し、その負荷量に対
応した油圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態
検出装置と、 (3)前記速度信号および負荷状態信号の油圧がそれぞ
れ作用させられることによって位置制御される制御弁子
を備え、その制御弁子の移動位置に従って前記油圧シリ
ンダに作動液を供給しまたはその油圧シリンダからの排
出を許容することにより前記変速比を調節し、前記入力
軸の回転速度をエンジンの負荷状態に応じて予め定めら
れた最適入力軸回転速度に制御するシフト制御弁装置と
、を含むことを特徴とする。 発明の効果 このようにすれば、前記シフト制御弁装置において、制
御弁子がエンジン負荷状態信号および速度信号の油圧が
それぞれ作用させられることによって位置制御されるこ
とにより、入力軸またはエンジンの回転数がエンジンの
負荷量に応じて予め定められた最適値に維持される。そ
れゆえ、高価なコンピュータおよび電磁式制御弁等を必
要としないので、無段変速機の油圧制御装置が大幅に簡
単且つ安価に構成されるのである。 実施例 第1図には直結クラッチ付きフルードカップリング(流
体継手)を備えた無段変速機の一例が自動車に適用され
た状態が示されている。無段変速機10は、フルードカ
ップリング12と、前後進切換機構14と、それらフル
ードカップリング12および前後進切換機構14を介し
て図示しないエンジンに連結された入力軸16と、出力
軸18と、それら入力軸16および出力軸18にそれぞ
れ設けられ、互いに伝導ベルト20が巻き掛けられた有
効径が連続的に可変の可変プーリ22および24とを備
え、主として無段変速機10と同じハウジング内に収容
された第2図に示される油圧(油圧)制御回路装置によ
って制御されるようになっている。 フルードカップリング12は、接続軸26を介して図示
しないエンジンに直接的に接続されたポンプ28と、タ
ービン軸30に固定され、流体を介してポンプ2 ’B
の回転力を受けるタービン32と、タービン軸30に取
り付けられた直結クラッチ34とを備えた周知のもので
あって、常時は流体を介して接続軸26の回転力をター
ビン軸30に伝達するが、直結クラッチ34が作動させ
られることにより接続軸26とタービン軸30とが直結
されるようになっている。その直結クラッチ34は、フ
ルードカップリング12内の作動油が管路36から供給
されるとともに管路38から流出させられる状態におい
て非保合状感とされ、逆に管路38から供給されて管路
36から流出させられる状態においては保合状態とされ
るようになっている。なお、前記ポンプ28には後述の
油ポンプ72が設げられており、図示しないエンジンの
回転とともに作動油圧が発生させられるようになってい
る。 前後進切換機構14は二重ピニオン方式の遊星歯車機構
であって、入力軸16に固定されたサンギアと、後進用
のブレーキ40を介して位置固定のハウジングに係合さ
せられるリングギアと、それらサンギアおよびリングギ
アにそれぞれ噛み合い、且つ互いに噛み合う一対のプラ
ネタリ−ギアを複数対支持するとともにタービン軸30
に固定されたキャリア42とを備えており、そのキャリ
ア42は前進用のクラッチ44を介して入力軸16に固
定されて共に回転する固定回転体46に係合させられる
ようになっている。したがって、ブレーキ40が後述の
ブレーキ用シリンダ48によって作動させられるとター
ビン軸30に対して入力軸16が逆転され、逆にクラッ
チ44が後述のクラッチ用シリンダ50によって作動さ
せられるとタービン軸30と入力軸16とが一体的に同
方向に回転させられるようになっている。 入力軸16には前記固定回転体46との間に■溝を形成
する可動回転体52が軸方向の移動可能且つ軸回りの回
転不能に取り付けられており、それら固定回転体46お
よび可動回転体52は、可動回転体52が一次側シリン
ダ54内のスペースに作用する油圧によって移動させら
れることにより、伝導ベルト20の掛り径(有効径)が
連続的に変更される可変プーリ22を構成しているの′
である。また、出力軸18には固定回転体56が固定さ
れるとともにその固定回転体56との間に■溝を形成す
る可動回転体58が出力軸18の軸方向に移動可能且つ
軸回りに回転不能に取り付けられており、固定回転体5
6および可動回転体58が二次側シリンダ60内のスペ
ースに作用する油圧によって可動回転体58が移動させ
られることにより伝導ベルト20の掛り径が連続的に変
更される可変プーリ24を構成しているのである。した
がって、可動回転体52.58に作用する油圧のバラン
スによって可変プーリ22,24の有効径が連続的に変
更され、これによって無段変速機10の変速比が変化さ
せられるのである。 そして、出力軸18は中間ギア62および差動歯車装置
6・1を介して左右の車輪66に連結されており、前記
エンジンの回転力が前後進切換機構14、無段変速機1
0.中間ギア62および差動歯車装置64を介して車輪
6Gに伝達されるようになっている。 第2図の油圧制御装置において、油タンク70内に溜め
られた作動油は、油ポンプ72によって第1圧力調整弁
74に圧送される。第1圧力調整弁74は、第3図に示
す出力特性を備え、変速比検出弁76から供給される実
際の変速比に対応した圧力の変速比信号とエンジン負荷
状態検出装置としてのスロットル弁78から供給される
実際のスロットル開度(アクセル操作量)を表す油圧の
負荷状態信号とに基づき、それ等に対応したライン油圧
(作動油圧)をライン油路80を介して変速比検出弁7
6、二次側シリンダ60.スロットル弁78.シフト制
御弁装置としてのシフト制御弁82、および手動操作弁
84に供給する。ここで、変速比検出弁76は、スプー
ル弁子86と可動回転体52の外周部に摺接してスプリ
ング88のスプール弁子86に対する付勢力を変速比に
応じて変化せしめる摺接部材90とを備えており、第4
図に示すように、変速比(ni/no、但し、niは入
力軸16の回転数、noは出力軸1Bの回転数)に対応
した油圧(変速比信号)を出力する。また、スロットル
弁78は、スプール弁子92と、図示しないアクセルに
連動して回転するカム94に摺接し、エンジンの負荷量
(スロットル弁開度)に対応してスプリング96のスプ
ール弁子92に対する付勢力を変化せしめる摺接部材9
8とを備え、第5図に示すように、スロットル開度に対
応した油圧のアクセル操作量信号(負荷状態信号)を出
力する−3 一方、前記入力軸16には速度検出装置としてのガバナ
バルブ100が取り付けられている。ガバナバルブ10
0は通常の多段式自動変速装置の出力軸に用いられるも
のと同様に構成されるものであって、第6図に示すよう
に、入力軸の回転速度に伴って上昇する油圧(速度信号
)を発生し、シフト制御弁82、およびクラッチ制御弁
装置としてのクラッチコントロールバルブ102に供給
する。 シフト制御弁82は、制御弁子としてのスプール弁子1
04とそのスプール弁子104を変速増加方向に付勢す
るスプリング106とを備えるとともに、スプール弁子
104のスプリング106例の端面には負荷状態信号の
油圧が、その反対側端面には速度信号の油圧が作用させ
られており、スプリング106の付勢力に負荷状態信号
の油圧力を加えた値と速度信号による油圧力とが平衡し
た位置にスプール弁子104が位置決めされるようにな
っている。たとえば、スプール弁子104の両端面にお
ける受圧面積をそれぞれAI、スプリング106の付勢
力をW、負荷状態信号の油圧をpth、回転信号の油圧
をPniとすると、次式(1)が成立する位置にスプー
ル弁子104が位置決めされるのである。 W + A I X P t h = A I X P
n i −−−−(11したがって、たとえば自動車
の定速走行中にアクセルが踏み込まれ、スロットル開度
が大きくされると、操作量信号の圧力pthが増加して
上記(1)式の左辺が増加するためスプール弁子104
が第2図の中立位置から下方に移動させられる。このた
め、シフト制御弁82の排出ボート108と油路110
を介して一次側シリンダ54に接続された接続ボー1−
112とが連通させられるので、−次側シリンダ54内
の作動油の排出が許容されて可動回転体52が固定回転
体46から離隔させられ、可変プーリ22のV溝幅が広
げられる。このとき、二次側シリンダ60には常時ライ
ン油圧が供給されているので、可変プーリ24において
ば可変プーリ22とば逆にV溝幅が狭められて変速比が
増加させられLのである。この結果、入力軸16の回転
数が速やかに増加させられ、図示しないエンジンの回転
数が最適の回転数に維持されるのである。そして、これ
に伴い回転信号の油圧Pntが増加し、(1)式の左辺
が増加して(1)式が成立するのでスプール弁子104
は第2図に示される中立位置に戻される。 逆に、或スロットル開度で定席走行中の車両の車速か増
加させられた場合には速度信号の油圧Pniが増加して
(1)式の右辺が大きくなる。このため、スプール弁子
104がスプリング106側に移動させられるのでライ
ン油圧が供給される供給ボート114と接続ボート11
2とが連通させられる。このとき、二次側シリンダ60
には當時ライン油圧が供給されているが一次側シリンダ
54の径が二次側シリンダ60の径よりも大きく設定さ
れているので、−次側シリンダ54内の作動油量(作動
油圧)が増加せしめられる。このため、前述の作動とは
逆に可変プーリ22のV溝幅が狭くされる一方、可変プ
ーリ24の■溝幅が広くされるので変速比が減少させら
れて入力軸16の回転数および図示しないエンジンの回
転数が減少させられて最適の値に維持される。この結果
、前記ti)式の右辺が小さくなって(1)式が成立す
るので、スプール弁子104は第2図の中立位置に戻さ
れる。すなわち、−次側シリンダ54内の作動油量(作
動油圧)はシフト制御弁82によって直接的に変化させ
られる一方1、二次側シリンダ60内の作動油圧はライ
ン油圧と同じであるがその中の作動油量は伝導ベルト2
0を介して一次側シリンダ54により間接的に変化させ
られるのである。 ここで、前記(1)式におけるw、Alとガバナバルブ
100.スロットル弁78の出力特性は、第7図の実線
に示す最適燃費消費曲線および運転性(ドライバビリテ
ィ)から予め定められた、第8図に示される各スロット
ル開度に対応した最適入力軸回転数(エンジン回転数)
が得られるように設定される。なお、第9図は上記作動
時における一次側シリンダ54および二次側シリンダ6
0内の変速比に対する作動油圧の変化の例を示している
。 他方、第1圧力調整弁74からの排出油は第2圧力調整
弁116によってほぼ一定に調圧され、調圧された作動
油はクラソチコントロールハルブ102の供給ボート1
20に供給される。クラソチコントロールハルブ102
はスプール弁子122とそのスプール弁子122を非係
合側に向かつて付勢するスプリング124とを備え、そ
のスプール弁子122のスプリング124側端面には負
荷状態信号の油圧が作用させられるとともに、スプール
弁子122の反対側端部には速度信号の油圧が作用させ
られるようになっている。スプール弁子122のスプリ
ング124と反対側端部には大径部126および小径部
128が形成され、スプール弁子122が非係合側(図
中下方)に位置させられている状態においては小径部1
28に速度信号の油圧が作用させられ、スプール弁子1
22がスプリング124のイ」勢力に抗して係合側(図
中上方)に位置させられている状態においては速度信号
の油圧が大径部126に作用させられるようになってい
る。このため、スプリング124の付勢力を1(、スプ
ール弁子122のスプリング124側端面の受圧面積を
A2、大径部126の受圧面積をA3、小径部128の
受圧面積をA4とすると、k+A2’xpthよりもA
4XPn iが大きい場合にはスプール弁子122がス
プリング12″4側(保合側)に移動させられて供給ボ
ート120と管路38とが連通させられるので、第2圧
力調整弁116において調節された作動油は舎路38か
らフルードカップリング12内に供給される一方、フル
ードカップリング12内の作動油は管路36を介して戻
される。この結果、直結クラッチ34が作動させられて
接続軸26とタービン軸30とが連結させられる。第2
図はこの状態を示す。 以上の作動後の状態においては、スプール弁子122の
回転信号に対する受圧面は大径部126とされているの
で、A3XPn iよりもに+A2xpthが上まわっ
た状態になると、スプール弁子122が非係合側に移動
させられる。この結果、供給ボート120と管路36と
が連通させられて、第2圧力調整弁116によって調圧
された作動油は管路36を通してフルードカップリング
12内に供給され、フルードカップリング12内の作動
油は管路38を介して戻される。この結果、直結クラッ
チ34ば非保合状態とされ、接続軸26の回転力はフル
ードカップリング12内の流体を介してタービン軸30
に伝達される。 すなわち、第10図に示すように、スロットル開度(エ
ンジンの負荷状態)および入力軸回転数が斜線によって
示された領域内に到達すると、直結クラッチ34が係合
させられるが、スロ・ノトル開度および入力回転数が破
線よりも下側の領域に戻ると、直結クラッチ34の保合
が解かれるのである。すなわち、第10図の破線と実線
との間においては直結クラッチ34の作動が保合と開放
の両状態が存在するのである。ここで、上記スプリング
124の付勢力k、スプール弁子122の各受圧面積A
2.A3.A4は直結クラ・ノチ34の保合時のショッ
クが殆ど発生しない範囲においてできるだけ高燃費が得
られるように定められるとともに、直結クラッチ34の
バタツキを防止するための適当なヒステリシスが形成さ
れるように設定されるのである。 なお、前記手動操作弁84は図示しないシフトレバ−(
レンジ切換操作レバー)がドライブ(D)、ロー〈L)
、エンジンブレーキレンジ(S)等に操作された時に連
動して切り換えられるように構成されており、その時ラ
イン油圧が手動操作弁84を通して前進用のクラッチ4
4を作動させるためのシリンダ50に供給させられるよ
うになっている。逆に、シフトレバ−がリバース(R)
レンジに操作された時には、作動油圧が後進用ブレーキ
40を作動させるためのシリンダ48に供給されるよう
になっている。また、タラソチコントロールパルブ10
2から排出される作動油はクーラ130に供給されると
ともに、一部がクーラバイパスバルブ!32を経て油タ
ンク70に戻されるようになっている。また、134は
油ポンプ72によって昇圧される作動油圧の上限を制限
するリリーフ弁である。 このように、本実施例によれば、変速機10の変速比を
制御するシフト制御弁82においてスプール弁子104
が、スロットル弁78からの負荷状態信号の油圧および
ガバナバルブ100からの速度信号の油圧が作用させら
れることによって位置制御されるので、入力軸16また
はエンジンの回転数を最適値に維持するための予め定め
られた変速比が得られる。それゆえ、入力軸16の回転
速度を電気的に検出する速度センサおよびアクセルの操
作量を電気的に検出するアクセル操作量センサ、それら
センサからの電気信号を処理するコンピュータ、コンピ
ュータからの出力に従って変速比を変更する電磁式制御
弁等の高価な機器を用いる必要がないので、無段変速機
10の油圧制御装置が大幅に簡単且つ安価に構成される
のである。 以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明したが、本発明はその他の態様においても適用される
。 たとえば、前述の実施例において入力軸16の回転速度
がガバナバルブ100によって検出されているが、その
ガバナバルブ100が接続軸26に設けられていても良
いのである。また、ガバナバルブ100が出力軸18に
設けられている車両においては、そのガバナバルブ10
0からの出力軸18の回転速度を表す油圧の信号と変速
比検出弁76から出力される変速比(ni/no)を表
す油圧の信号とを入力信号とする流体式乗算器を設け、
その乗算器の出力信号が表す入力軸16の回転速度に対
応した油圧の速度信号をクラッチコントロールバルブ1
02に供給しても良いのである。このような場合には、
入力軸16の回転速度が間接的に検出されるのであり、
出力軸18に設けられたガバナバルブ100と流体式乗
算器とが入力軸16の回転速度を検出する速度検出装置
を構成するのである。 また、スロットル弁78はスロットルの開度、換言すれ
ばエンジンの負荷量に連動するカム94の回動角度に従
って負荷状態信号を出力するように構成されているが、
たとえばエンジンにおける吸気管負圧−*’を検出し、
その負圧に対応した油圧信号を発生する装置でも良いの
である。要するに、エンジンの負荷状態検出装置はエン
ジンに要求される要求負荷量を表す油圧の信号を出力す
るものであれば良いのである。 また、前述の実施例における一次側シリンダ54はその
内容積が小さくなるほど可変プーリ22のV溝幅が太き
(なるように構成されているが、逆に内容積が大きくな
るほど可変ブーIJ22のV溝幅が大きくなるように構
成されることもできる。 このような場合には、シフト制御弁82のスプール弁子
104を前述の実施例と逆方向に作動させるために、ス
プリング106および負荷状態信号の作用方向と速度信
号の作用方向とを逆方向にするか、あるいは、シフト制
御弁82において排出ボー1−108と供給ポート11
4との位置を入れ換えれば良い。 また、前述の実施例のシフト制御弁82において所定の
制御特性を得るために、スプール弁子104の両端にお
ける受圧面積を相互に異なるように変更しても良いので
ある。 また、クラッチコントロールバルブ102において直結
クラッチ34の作動にヒステリシスを設けるためにスプ
ール弁子122の一端に大径部126および小径部12
8が設けられているが、直結クラッチ34の特性上クラ
ッチコントロールバルブ102の出力特性にヒステリシ
スを設ける必要がない場合には、大径部126または小
径部128が除去されても良いのである。 さらに、前述の実施例においてフルードカップリング1
2が用いられているが、同様に流体伝導装置である直結
クラッチ付きトルクコンバータや、遠心クラッチ等が用
いられても差支えない。 なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実−施例が適用された無段変速機の
構造を説明する図である。第2図は本発明の一実施例を
説明する油圧制御回路図である。第3図は第2図の第1
圧力調整弁の出力特性を示す図である。第4図は第2図
の変速比検出弁の出力特性を示す図である。第5図は第
2図のスロットル弁の出力特性を示す図である。第6図
は第2図のガバナバルブの出力特性を示す図である。第
7図はエンジンの等燃費消費率曲線を破線に、最適燃費
消費曲線を実線に示す図である。第8図は第2図の油圧
制御回路によって制御されるスロットル開度に対する最
適入力軸回転数を示す図である。 第9図は第2図の一次側シリンダおよび二次側シリンダ
の変速比に対する作動油圧特性を示す図である。第10
図は第2図のクラッチコントロールバルブによって制御
される直結クラ・ソチの保合領域を示す図である。 12:フルードカンプリング(流体伝導装置)16:入
力軸 18:出力軸 20:伝導ヘルド 22.24:可変プーリ54ニー
次側シリンダ(油圧シリンダ)78ニスロントル弁(エ
ンジン負荷量検出装置)82:シフト制御弁(シフト制
御弁装置)100:ガバナバルブ(速度検出装置)10
4ニスプール弁子(制御弁子)
造を説明する図である。第2図は本発明の一実施例を説
明する油圧制御回路図である。第3図は第2図の第1圧
力調整弁の出力特性を示す図である。第4図は第2図の
変速比検出弁の出力特性を示す図である。第5図は第2
図のスロットル弁の出力特性を示ず°図である。第6図
は第2図のガバナバルブの出力特性を示す図である。第
7図はエンジンの等燃費消費率曲線を示す図である。 第8図は第2図の油圧制御回路によって制御されるスロ
ットル弁開度に対する入力軸回転数の特性を示す図であ
る。第9図は第2図の一次側シリンダおよび二次側シリ
ンダの変速比に対する作動油圧特性を示す図である。第
1O図は第2図のクラッチコントロールバルブによって
制御される直結クラッチの係合領域を示す図である。 12:フルードカップリング(流体伝導装置)16:入
力軸 18:出力軸 20:伝導ベルト 22.24:可変プーリ54ニー
次側シリンダ(液圧シリンダ)78:スロットル弁(エ
ンジン負荷量検出装置)82:変速比制御弁(変速比制
御弁装置)100:ガバナバルブ(速度検出装置)10
4ニスプール弁子(制御弁子) 出願人 トヨタ自動車株式会社 手続ネ市正書(自発) 昭和59年2月2日 特許庁長官 若杉 和夫 殿 1、事件の表示 昭和58年 特許願 第91996号 2、発明の名称 無段変速機の液圧制御装置 3.7市正をする者 事件との関係 特許出願人 名 称 (320) )ヨタ自動車株式会社4、代
理人 ■450 以 上 全文補正明細書 10発明の名称 無段変速機の油圧制御装置 2、特許請求の範囲 出力軸、およびエンジンに連結される入力軸と、該入力
軸および出力軸にそれぞれ設けられ、互いに伝導ベルト
が巻き掛けられた有効径が連続的に可変の可変プーリと
、該可変プーリの有効径をそ。 れぞれ変化させる油圧シリンダとを備えた車両用無段変
速機の油圧制御装置であって、 前記入力軸の回転速度を検出し、該回転速度に対応した
油圧の速度信号を出力する速度検出装置と、 前記エンジンの負荷量を検出し、該負荷状態に対応した
油圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態検出装
置と、 前記速度信号および負荷状態信号の油圧がそれぞれ作用
させられることによって位置制御される制御弁子を備え
、該制御弁子の移動位置に従って前記油圧シリンダに作
動液を供給し、または該油圧シリンダからの作動液の排
出を許容することにより前記Mn= 、’ o=変速
比を調節し、前記入力軸の回転速度量エンジンの負荷量
に応じて予め定められた員A人、力南旧四転戻り支に制
御するシフト制御弁装置と、 を含むことを特徴とする無段変速機の辿圧制御装置。 3、発明の詳細な説明 技術分野 本発明は無段変速機の油圧制御装置に関するものである
。 従来技術 輸送機器等、特に自動車において用いられる変速機の一
種に、出力軸、およびエンジンに間接または直接的に連
結される入力軸と、その入力軸および出力軸にそれぞれ
設けられ、互いに伝導ベルトが巻き掛けられた有効径が
連続的に可変の可変プーリと、その可変プーリの有効径
をそれぞれ変化させる油圧シリンダと、を備えた無段変
速機がある。一般に、斯る無段変速機の変速比は、入力
軸回転数またはエンジン回転数、およびスロットル開度
等を表す電気信号に基づいて演算処理を実行するコンピ
ュータの出力信号に従って、油圧シリンダ内の作動液量
を調節する電磁式制御弁が作動させられることにより制
御され、無段変速機の斯る従来の無段変速機における変
速比を制御するための油圧制御装置においては、高価な
コンピュータおよび電磁式制御弁等が必要とされるのみ
ならず装置が複雑且つ大型となる不都合があった。 発明の目的 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、簡単且つ安価に構成された無
段変速機の油圧制御装置を提供するところにある。 発明の構成 斯る目的を達成するため、本発明の油圧制御装置は、 (11前記入力軸の回転速度を検出し、その回転速度に
対応した油圧の速度信号を出力する速度検出装置と、 (2)前記エンジンの負荷量を検出し、その負荷量に対
応した油圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態
検出装置と、 (3)前記速度信号および負荷状態信号の油圧がそれぞ
れ作用させられることによって位置制御される制御弁子
を備え、その制御弁子の移動位置に従って前記油圧シリ
ンダに作動液を供給しまたはその油圧シリンダからの排
出を許容することにより前記変速比を調節し、前記入力
軸の回転速度をエンジンの負荷状態に応じて予め定めら
れた最適入力軸回転速度に制御するシフト制御弁装置と
、を含むことを特徴とする。 発明の効果 このようにすれば、前記シフト制御弁装置において、制
御弁子がエンジン負荷状態信号および速度信号の油圧が
それぞれ作用させられることによって位置制御されるこ
とにより、入力軸またはエンジンの回転数がエンジンの
負荷量に応じて予め定められた最適値に維持される。そ
れゆえ、高価なコンピュータおよび電磁式制御弁等を必
要としないので、無段変速機の油圧制御装置が大幅に簡
単且つ安価に構成されるのである。 実施例 第1図には直結クラッチ付きフルードカップリング(流
体継手)を備えた無段変速機の一例が自動車に適用され
た状態が示されている。無段変速機10は、フルードカ
ップリング12と、前後進切換機構14と、それらフル
ードカップリング12および前後進切換機構14を介し
て図示しないエンジンに連結された入力軸16と、出力
軸18と、それら入力軸16および出力軸18にそれぞ
れ設けられ、互いに伝導ベルト20が巻き掛けられた有
効径が連続的に可変の可変プーリ22および24とを備
え、主として無段変速機10と同じハウジング内に収容
された第2図に示される油圧(油圧)制御回路装置によ
って制御されるようになっている。 フルードカップリング12は、接続軸26を介して図示
しないエンジンに直接的に接続されたポンプ28と、タ
ービン軸30に固定され、流体を介してポンプ2 ’B
の回転力を受けるタービン32と、タービン軸30に取
り付けられた直結クラッチ34とを備えた周知のもので
あって、常時は流体を介して接続軸26の回転力をター
ビン軸30に伝達するが、直結クラッチ34が作動させ
られることにより接続軸26とタービン軸30とが直結
されるようになっている。その直結クラッチ34は、フ
ルードカップリング12内の作動油が管路36から供給
されるとともに管路38から流出させられる状態におい
て非保合状感とされ、逆に管路38から供給されて管路
36から流出させられる状態においては保合状態とされ
るようになっている。なお、前記ポンプ28には後述の
油ポンプ72が設げられており、図示しないエンジンの
回転とともに作動油圧が発生させられるようになってい
る。 前後進切換機構14は二重ピニオン方式の遊星歯車機構
であって、入力軸16に固定されたサンギアと、後進用
のブレーキ40を介して位置固定のハウジングに係合さ
せられるリングギアと、それらサンギアおよびリングギ
アにそれぞれ噛み合い、且つ互いに噛み合う一対のプラ
ネタリ−ギアを複数対支持するとともにタービン軸30
に固定されたキャリア42とを備えており、そのキャリ
ア42は前進用のクラッチ44を介して入力軸16に固
定されて共に回転する固定回転体46に係合させられる
ようになっている。したがって、ブレーキ40が後述の
ブレーキ用シリンダ48によって作動させられるとター
ビン軸30に対して入力軸16が逆転され、逆にクラッ
チ44が後述のクラッチ用シリンダ50によって作動さ
せられるとタービン軸30と入力軸16とが一体的に同
方向に回転させられるようになっている。 入力軸16には前記固定回転体46との間に■溝を形成
する可動回転体52が軸方向の移動可能且つ軸回りの回
転不能に取り付けられており、それら固定回転体46お
よび可動回転体52は、可動回転体52が一次側シリン
ダ54内のスペースに作用する油圧によって移動させら
れることにより、伝導ベルト20の掛り径(有効径)が
連続的に変更される可変プーリ22を構成しているの′
である。また、出力軸18には固定回転体56が固定さ
れるとともにその固定回転体56との間に■溝を形成す
る可動回転体58が出力軸18の軸方向に移動可能且つ
軸回りに回転不能に取り付けられており、固定回転体5
6および可動回転体58が二次側シリンダ60内のスペ
ースに作用する油圧によって可動回転体58が移動させ
られることにより伝導ベルト20の掛り径が連続的に変
更される可変プーリ24を構成しているのである。した
がって、可動回転体52.58に作用する油圧のバラン
スによって可変プーリ22,24の有効径が連続的に変
更され、これによって無段変速機10の変速比が変化さ
せられるのである。 そして、出力軸18は中間ギア62および差動歯車装置
6・1を介して左右の車輪66に連結されており、前記
エンジンの回転力が前後進切換機構14、無段変速機1
0.中間ギア62および差動歯車装置64を介して車輪
6Gに伝達されるようになっている。 第2図の油圧制御装置において、油タンク70内に溜め
られた作動油は、油ポンプ72によって第1圧力調整弁
74に圧送される。第1圧力調整弁74は、第3図に示
す出力特性を備え、変速比検出弁76から供給される実
際の変速比に対応した圧力の変速比信号とエンジン負荷
状態検出装置としてのスロットル弁78から供給される
実際のスロットル開度(アクセル操作量)を表す油圧の
負荷状態信号とに基づき、それ等に対応したライン油圧
(作動油圧)をライン油路80を介して変速比検出弁7
6、二次側シリンダ60.スロットル弁78.シフト制
御弁装置としてのシフト制御弁82、および手動操作弁
84に供給する。ここで、変速比検出弁76は、スプー
ル弁子86と可動回転体52の外周部に摺接してスプリ
ング88のスプール弁子86に対する付勢力を変速比に
応じて変化せしめる摺接部材90とを備えており、第4
図に示すように、変速比(ni/no、但し、niは入
力軸16の回転数、noは出力軸1Bの回転数)に対応
した油圧(変速比信号)を出力する。また、スロットル
弁78は、スプール弁子92と、図示しないアクセルに
連動して回転するカム94に摺接し、エンジンの負荷量
(スロットル弁開度)に対応してスプリング96のスプ
ール弁子92に対する付勢力を変化せしめる摺接部材9
8とを備え、第5図に示すように、スロットル開度に対
応した油圧のアクセル操作量信号(負荷状態信号)を出
力する−3 一方、前記入力軸16には速度検出装置としてのガバナ
バルブ100が取り付けられている。ガバナバルブ10
0は通常の多段式自動変速装置の出力軸に用いられるも
のと同様に構成されるものであって、第6図に示すよう
に、入力軸の回転速度に伴って上昇する油圧(速度信号
)を発生し、シフト制御弁82、およびクラッチ制御弁
装置としてのクラッチコントロールバルブ102に供給
する。 シフト制御弁82は、制御弁子としてのスプール弁子1
04とそのスプール弁子104を変速増加方向に付勢す
るスプリング106とを備えるとともに、スプール弁子
104のスプリング106例の端面には負荷状態信号の
油圧が、その反対側端面には速度信号の油圧が作用させ
られており、スプリング106の付勢力に負荷状態信号
の油圧力を加えた値と速度信号による油圧力とが平衡し
た位置にスプール弁子104が位置決めされるようにな
っている。たとえば、スプール弁子104の両端面にお
ける受圧面積をそれぞれAI、スプリング106の付勢
力をW、負荷状態信号の油圧をpth、回転信号の油圧
をPniとすると、次式(1)が成立する位置にスプー
ル弁子104が位置決めされるのである。 W + A I X P t h = A I X P
n i −−−−(11したがって、たとえば自動車
の定速走行中にアクセルが踏み込まれ、スロットル開度
が大きくされると、操作量信号の圧力pthが増加して
上記(1)式の左辺が増加するためスプール弁子104
が第2図の中立位置から下方に移動させられる。このた
め、シフト制御弁82の排出ボート108と油路110
を介して一次側シリンダ54に接続された接続ボー1−
112とが連通させられるので、−次側シリンダ54内
の作動油の排出が許容されて可動回転体52が固定回転
体46から離隔させられ、可変プーリ22のV溝幅が広
げられる。このとき、二次側シリンダ60には常時ライ
ン油圧が供給されているので、可変プーリ24において
ば可変プーリ22とば逆にV溝幅が狭められて変速比が
増加させられLのである。この結果、入力軸16の回転
数が速やかに増加させられ、図示しないエンジンの回転
数が最適の回転数に維持されるのである。そして、これ
に伴い回転信号の油圧Pntが増加し、(1)式の左辺
が増加して(1)式が成立するのでスプール弁子104
は第2図に示される中立位置に戻される。 逆に、或スロットル開度で定席走行中の車両の車速か増
加させられた場合には速度信号の油圧Pniが増加して
(1)式の右辺が大きくなる。このため、スプール弁子
104がスプリング106側に移動させられるのでライ
ン油圧が供給される供給ボート114と接続ボート11
2とが連通させられる。このとき、二次側シリンダ60
には當時ライン油圧が供給されているが一次側シリンダ
54の径が二次側シリンダ60の径よりも大きく設定さ
れているので、−次側シリンダ54内の作動油量(作動
油圧)が増加せしめられる。このため、前述の作動とは
逆に可変プーリ22のV溝幅が狭くされる一方、可変プ
ーリ24の■溝幅が広くされるので変速比が減少させら
れて入力軸16の回転数および図示しないエンジンの回
転数が減少させられて最適の値に維持される。この結果
、前記ti)式の右辺が小さくなって(1)式が成立す
るので、スプール弁子104は第2図の中立位置に戻さ
れる。すなわち、−次側シリンダ54内の作動油量(作
動油圧)はシフト制御弁82によって直接的に変化させ
られる一方1、二次側シリンダ60内の作動油圧はライ
ン油圧と同じであるがその中の作動油量は伝導ベルト2
0を介して一次側シリンダ54により間接的に変化させ
られるのである。 ここで、前記(1)式におけるw、Alとガバナバルブ
100.スロットル弁78の出力特性は、第7図の実線
に示す最適燃費消費曲線および運転性(ドライバビリテ
ィ)から予め定められた、第8図に示される各スロット
ル開度に対応した最適入力軸回転数(エンジン回転数)
が得られるように設定される。なお、第9図は上記作動
時における一次側シリンダ54および二次側シリンダ6
0内の変速比に対する作動油圧の変化の例を示している
。 他方、第1圧力調整弁74からの排出油は第2圧力調整
弁116によってほぼ一定に調圧され、調圧された作動
油はクラソチコントロールハルブ102の供給ボート1
20に供給される。クラソチコントロールハルブ102
はスプール弁子122とそのスプール弁子122を非係
合側に向かつて付勢するスプリング124とを備え、そ
のスプール弁子122のスプリング124側端面には負
荷状態信号の油圧が作用させられるとともに、スプール
弁子122の反対側端部には速度信号の油圧が作用させ
られるようになっている。スプール弁子122のスプリ
ング124と反対側端部には大径部126および小径部
128が形成され、スプール弁子122が非係合側(図
中下方)に位置させられている状態においては小径部1
28に速度信号の油圧が作用させられ、スプール弁子1
22がスプリング124のイ」勢力に抗して係合側(図
中上方)に位置させられている状態においては速度信号
の油圧が大径部126に作用させられるようになってい
る。このため、スプリング124の付勢力を1(、スプ
ール弁子122のスプリング124側端面の受圧面積を
A2、大径部126の受圧面積をA3、小径部128の
受圧面積をA4とすると、k+A2’xpthよりもA
4XPn iが大きい場合にはスプール弁子122がス
プリング12″4側(保合側)に移動させられて供給ボ
ート120と管路38とが連通させられるので、第2圧
力調整弁116において調節された作動油は舎路38か
らフルードカップリング12内に供給される一方、フル
ードカップリング12内の作動油は管路36を介して戻
される。この結果、直結クラッチ34が作動させられて
接続軸26とタービン軸30とが連結させられる。第2
図はこの状態を示す。 以上の作動後の状態においては、スプール弁子122の
回転信号に対する受圧面は大径部126とされているの
で、A3XPn iよりもに+A2xpthが上まわっ
た状態になると、スプール弁子122が非係合側に移動
させられる。この結果、供給ボート120と管路36と
が連通させられて、第2圧力調整弁116によって調圧
された作動油は管路36を通してフルードカップリング
12内に供給され、フルードカップリング12内の作動
油は管路38を介して戻される。この結果、直結クラッ
チ34ば非保合状態とされ、接続軸26の回転力はフル
ードカップリング12内の流体を介してタービン軸30
に伝達される。 すなわち、第10図に示すように、スロットル開度(エ
ンジンの負荷状態)および入力軸回転数が斜線によって
示された領域内に到達すると、直結クラッチ34が係合
させられるが、スロ・ノトル開度および入力回転数が破
線よりも下側の領域に戻ると、直結クラッチ34の保合
が解かれるのである。すなわち、第10図の破線と実線
との間においては直結クラッチ34の作動が保合と開放
の両状態が存在するのである。ここで、上記スプリング
124の付勢力k、スプール弁子122の各受圧面積A
2.A3.A4は直結クラ・ノチ34の保合時のショッ
クが殆ど発生しない範囲においてできるだけ高燃費が得
られるように定められるとともに、直結クラッチ34の
バタツキを防止するための適当なヒステリシスが形成さ
れるように設定されるのである。 なお、前記手動操作弁84は図示しないシフトレバ−(
レンジ切換操作レバー)がドライブ(D)、ロー〈L)
、エンジンブレーキレンジ(S)等に操作された時に連
動して切り換えられるように構成されており、その時ラ
イン油圧が手動操作弁84を通して前進用のクラッチ4
4を作動させるためのシリンダ50に供給させられるよ
うになっている。逆に、シフトレバ−がリバース(R)
レンジに操作された時には、作動油圧が後進用ブレーキ
40を作動させるためのシリンダ48に供給されるよう
になっている。また、タラソチコントロールパルブ10
2から排出される作動油はクーラ130に供給されると
ともに、一部がクーラバイパスバルブ!32を経て油タ
ンク70に戻されるようになっている。また、134は
油ポンプ72によって昇圧される作動油圧の上限を制限
するリリーフ弁である。 このように、本実施例によれば、変速機10の変速比を
制御するシフト制御弁82においてスプール弁子104
が、スロットル弁78からの負荷状態信号の油圧および
ガバナバルブ100からの速度信号の油圧が作用させら
れることによって位置制御されるので、入力軸16また
はエンジンの回転数を最適値に維持するための予め定め
られた変速比が得られる。それゆえ、入力軸16の回転
速度を電気的に検出する速度センサおよびアクセルの操
作量を電気的に検出するアクセル操作量センサ、それら
センサからの電気信号を処理するコンピュータ、コンピ
ュータからの出力に従って変速比を変更する電磁式制御
弁等の高価な機器を用いる必要がないので、無段変速機
10の油圧制御装置が大幅に簡単且つ安価に構成される
のである。 以上、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明したが、本発明はその他の態様においても適用される
。 たとえば、前述の実施例において入力軸16の回転速度
がガバナバルブ100によって検出されているが、その
ガバナバルブ100が接続軸26に設けられていても良
いのである。また、ガバナバルブ100が出力軸18に
設けられている車両においては、そのガバナバルブ10
0からの出力軸18の回転速度を表す油圧の信号と変速
比検出弁76から出力される変速比(ni/no)を表
す油圧の信号とを入力信号とする流体式乗算器を設け、
その乗算器の出力信号が表す入力軸16の回転速度に対
応した油圧の速度信号をクラッチコントロールバルブ1
02に供給しても良いのである。このような場合には、
入力軸16の回転速度が間接的に検出されるのであり、
出力軸18に設けられたガバナバルブ100と流体式乗
算器とが入力軸16の回転速度を検出する速度検出装置
を構成するのである。 また、スロットル弁78はスロットルの開度、換言すれ
ばエンジンの負荷量に連動するカム94の回動角度に従
って負荷状態信号を出力するように構成されているが、
たとえばエンジンにおける吸気管負圧−*’を検出し、
その負圧に対応した油圧信号を発生する装置でも良いの
である。要するに、エンジンの負荷状態検出装置はエン
ジンに要求される要求負荷量を表す油圧の信号を出力す
るものであれば良いのである。 また、前述の実施例における一次側シリンダ54はその
内容積が小さくなるほど可変プーリ22のV溝幅が太き
(なるように構成されているが、逆に内容積が大きくな
るほど可変ブーIJ22のV溝幅が大きくなるように構
成されることもできる。 このような場合には、シフト制御弁82のスプール弁子
104を前述の実施例と逆方向に作動させるために、ス
プリング106および負荷状態信号の作用方向と速度信
号の作用方向とを逆方向にするか、あるいは、シフト制
御弁82において排出ボー1−108と供給ポート11
4との位置を入れ換えれば良い。 また、前述の実施例のシフト制御弁82において所定の
制御特性を得るために、スプール弁子104の両端にお
ける受圧面積を相互に異なるように変更しても良いので
ある。 また、クラッチコントロールバルブ102において直結
クラッチ34の作動にヒステリシスを設けるためにスプ
ール弁子122の一端に大径部126および小径部12
8が設けられているが、直結クラッチ34の特性上クラ
ッチコントロールバルブ102の出力特性にヒステリシ
スを設ける必要がない場合には、大径部126または小
径部128が除去されても良いのである。 さらに、前述の実施例においてフルードカップリング1
2が用いられているが、同様に流体伝導装置である直結
クラッチ付きトルクコンバータや、遠心クラッチ等が用
いられても差支えない。 なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実−施例が適用された無段変速機の
構造を説明する図である。第2図は本発明の一実施例を
説明する油圧制御回路図である。第3図は第2図の第1
圧力調整弁の出力特性を示す図である。第4図は第2図
の変速比検出弁の出力特性を示す図である。第5図は第
2図のスロットル弁の出力特性を示す図である。第6図
は第2図のガバナバルブの出力特性を示す図である。第
7図はエンジンの等燃費消費率曲線を破線に、最適燃費
消費曲線を実線に示す図である。第8図は第2図の油圧
制御回路によって制御されるスロットル開度に対する最
適入力軸回転数を示す図である。 第9図は第2図の一次側シリンダおよび二次側シリンダ
の変速比に対する作動油圧特性を示す図である。第10
図は第2図のクラッチコントロールバルブによって制御
される直結クラ・ソチの保合領域を示す図である。 12:フルードカンプリング(流体伝導装置)16:入
力軸 18:出力軸 20:伝導ヘルド 22.24:可変プーリ54ニー
次側シリンダ(油圧シリンダ)78ニスロントル弁(エ
ンジン負荷量検出装置)82:シフト制御弁(シフト制
御弁装置)100:ガバナバルブ(速度検出装置)10
4ニスプール弁子(制御弁子)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 出力軸、およびエンジンに連結される入力軸と、該入力
軸および出力軸にそれぞれ設けられ、互いに伝導ベルト
が巻き掛けられた有効径が連続的に可変の可変ブーりと
、該可変プーリの有効径をそれぞれ変化させる液圧シリ
ンダとを備えた車両用無段変速機の液圧制御装置であっ
て、 前記入力軸の回転速度を検出し、該回転速度に対応した
液圧の速度信号を出力する速度検出装置と、 前記エンジンの負荷量を検出し、該負荷状態に対応した
液圧の負荷状態信号を出力するエンジン負荷状態検出装
置と、 前記速度信号および負荷状態信号の液圧がそれぞれ作用
させられることによって位置制御される制御弁子を備え
、該制御弁子の移動位置に従って前記液圧シリンダに作
動液を供給し、または該液圧シリンダからの作動液の排
出を許容することにより、前記変速比を前記入力軸の回
転速度およびエンジンの負荷量に応じて予め定められた
値に制御する変速比制御弁装置と、 を含むことを特徴とする無段変速機の液圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199683A JPS59217052A (ja) | 1983-05-25 | 1983-05-25 | 無段変速機の液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199683A JPS59217052A (ja) | 1983-05-25 | 1983-05-25 | 無段変速機の液圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59217052A true JPS59217052A (ja) | 1984-12-07 |
Family
ID=14042037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9199683A Pending JPS59217052A (ja) | 1983-05-25 | 1983-05-25 | 無段変速機の液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59217052A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02212672A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-23 | Honda Motor Co Ltd | 無段変速機の変速制御装置 |
EP0435560A2 (en) * | 1989-12-25 | 1991-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus for vehicle continuously variable transmission, having means for limiting increase in input shaft speed after the speed rises to predetermined level with vehicle speed |
-
1983
- 1983-05-25 JP JP9199683A patent/JPS59217052A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02212672A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-23 | Honda Motor Co Ltd | 無段変速機の変速制御装置 |
EP0435560A2 (en) * | 1989-12-25 | 1991-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydraulic control apparatus for vehicle continuously variable transmission, having means for limiting increase in input shaft speed after the speed rises to predetermined level with vehicle speed |
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