JPS5921682Y2 - 毛髪カ−ル器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蒸気を利用して毛髪カール器に関するものであ
って、その目的とするところは、小形の器具にも拘らず
カール棒のスチーム用の貯水スペースを確保することが
でき、カール棒の前端面が閉じてあってカール棒内の貯
水筒の後端面を吸水体で覆うとともに、カール棒をその
後端面にて本体と着脱自在に接続するようにすることで
、カール棒を本体から取外さない限り貯水筒に注水でき
ず、この為に本体内に湯が入り込む危険性が全くなく、
更に、巻胴と貯水筒との間に空隙をもって断熱用筒を設
けることにより、スチーム吐出路のスチームの熱を遮熱
して貯水筒内への熱を断熱し、そのため、貯水筒から本
体内への水の吹出しを防止し、スチームと熱風の混合気
の温度上昇を早め、さらにスチーム吐出路内の結露を防
止することのできる毛髪カール器を提供するにある。

以下本考案を添付図により詳述する。

第１図に示すように本体ケース７内の後方にモータ８、
モータ８により回転するファン９が配置され、本体ケー
ス７内の前方には加熱棒１０及び加熱棒加熱用ヒーター
１１より成る加熱部６、熱風用ヒーター１２が内装され
、加熱棒加熱用ヒーター１１及び熱風用ヒーター１２の
外周にあたる本体ケース７の内周には両ヒーター１１．
１２の熱から本体ケース７を保護するための遮熱板１３
が設けられ、本体ケース７の前端にはカール棒Ａを着脱
自在に固定する保持具１４を設けて本体Ｂが構成されて
いる。

ここで熱風用ヒーター１２は円筒の外周に翼を設けたヒ
ーター枠１９の外周に取付けられてあり、加熱棒加熱用
ヒーター１１及び加熱棒１０はヒーター枠１９の円筒内
に収納されており、ヒータ一部分のコンパクト化が行な
われている。

またカール棒Ａについて述べると、毛髪を巻き取るため
の巻胴２を固定枠１５に固定し、巻胴２の内部に筒体４
ａと箱・体４ｂから戒る貯水筒４を設けである。

すなわち筒体４ａを巻胴２の後端より巻胴２内に挿入し
、箱体４ｂを巻胴２の前端より巻胴２に嵌入して箱体４
ｂを筒体４ａに水密的に螺着する。

これにより筒体４ａと箱体４ｂを一体化して貯水筒４を
形成しである。

巻胴２の内部において筒体４ａの外周にアルミ、銅等の
熱伝導性の良い材料又は極力薄肉の成形品で形成した断
熱用筒３を設け、断熱用筒３と筒体４ａとの間に空隙を
設けて断熱層Ｙとしてあり、さらに断熱用筒３と巻胴２
との間にはさみ込むようにブラシ体１６を複数列設け、
ブラシ体１６の一部を巻胴２より突出しである。

また吸水性を有する吸水体５の外周を吸水体枠１７で囲
んで栓１８を形威し、この栓１８を貯水筒４後端に螺入
して吸水体５によって貯水筒４の開口を封じである。

また本体Ｂの遮熱板１３の前端は内方に折り返して折返
部１３ａを設けてあり、カール棒Ａの後端を本体Ｂの前
端に接続した場合には貯水筒４の後端が折返部１３ａに
より保持されると共に固定枠１５が保持具１４により本
体Ｂに固定される。

このようにカール棒Ａと本体Ｂが着脱自在となっている
ので本体Ｂからカール棒Ａを取外して他のアタッチメン
トと交換することができる。

また接続時には貯水筒４後端の吸水体５は加熱棒１０に
当接している。

しかして使用にあたっては保持具１４を押下げてロック
を解除し、本体Ｂからカール棒Ａを取外す。

次にカール棒Ａの後端に露出している貯水筒４の栓１８
を取外し、開口から水を注入し再度開口に栓１８をする
。

この後、本体Ｂにカール棒Ａを取付ける。

電源スィッチを入れると、ファン９から送られた風は熱
風用ヒーター１２により加熱され熱風となり、加熱棒１
０は加熱棒加熱用ヒーター１１により加熱され、吸水体
５との接触面において貯水筒４から送られる水を加熱し
、スチームを発生する。

このようにして生じたスチームと熱風の混合気は吸水体
５と加熱棒１０の外周より放出され、遮熱板１３に設け
た通孔１３ｂを通り、さらにカール棒Ａの巻胴２と断熱
筒３間の間隙であるスチーム吐出路Ｘを通り、巻胴２の
透孔１から巻付けられた毛髪に供給され毛髪にカールを
施す。

ここで吸水体５はその一部を箱体４ｂまで延ばして貯水
筒４内の水を有効に吸い上げるのが好ましい。

断熱用筒３は熱伝導性の良い金属あるいは薄肉の成形扉
で構成しであるのでスチーム吐出路Ｘの熱容量を小さく
でき混合気の温度上昇をスピードアップすることができ
ると共にすみやかに熱を伝えてカール棒Ａの前端と後端
とのスチームの温度差を小さくすることができる。

このようにカール棒Ａのほぼ内部全体に貯水筒４を設け
であるから毛髪カール器を大きくすることなく大きな貯
水スペースを確保できると共に貯水スペースが送風の妨
げになることなくかつカール棒Ａを取外して本体Ｂに他
のアタッチメントを取付ける場合には貯水筒４が取除か
れており、誤まって本体Ｂ内に水やスチームが流出する
ことがなく、貯水スペースが有効に設けられている。

また貯水筒４の後端面を吸水体５で覆い、カール棒Ａの
後端を本体Ｂに接続しているので本体Ａとカール棒Ｂを
別々に切り離さなければ貯水筒４内に注水することがで
きず、したがって本体Ｂ内に誤まって水をこぼす虞れが
全くなく、本体Ｂ内の電気部品がショートしたり漏電し
たりする危険がない。

さらに断熱用筒３と貯水筒４の間に空隙を設けて断熱層
Ｙとしであるので、この断熱層Ｙにより貯水筒４内とス
チーム吐出路Ｘとの間の断熱が行なわれ、したがってス
チームと熱風の混合気により貯水筒４内の水の温度が上
昇し、吸水体５から本体Ｂ内へ湯が吹出して本体Ｂを損
傷することがなく、さらに混合気の熱が貯水筒４内へ逃
げず、早く混合気の温度上昇が行なえると共にスチーム
吐出路内の結露を防止することができる。

本考案は上述のように、前面端が閉じたカール棒の外周
を外方より透孔を有する巻胴、断熱用筒、貯水筒により
形成してそれぞれの間に空隙を設け、貯水筒の後端面を
吸水体で覆い、カール棒をその後端面にて本体と着脱自
在に接続し、吸水体を本体に配設された加熱部に当接す
ると共に巻胴と断熱用筒の間の空隙をスチーム吐出路と
したものであるから、カール棒の中心部に位置する貯水
筒内をスチーム用の貯水スペースとすることで、小形に
も拘らずこの貯水スペースを有効に確保することができ
るものであり、またカール棒の前端面が閉じてあってカ
ール棒内の貯水筒の後端面を吸水体で覆うとともに、カ
ール棒をその後端面にて本体と着脱自在に接続すること
で、またカール棒を本体から取外さない限り貯水筒に注
水できず、この為に本体内に水が入り込む危険性が全く
ない利点を有する。

更に巻胴と貯水筒との間に空隙をもって断熱用筒を設け
ることにより、断熱用筒と貯水筒との間の空隙が断熱層
となり、この断熱層により貯水筒内とスチーム吐出路と
の間の断熱が行なわれ、したがってスチームと熱風の混
合気により貯水筒内の水の温度が上昇し、吸水体から本
体内へ湯が吹出して本体を損傷することがなく、さらに
混合気の熱が貯水筒内へ逃げず、早く混合気の温度上昇
が行なえると共にスチーム吐出路内の結露を防止するこ
とができる利点を有する。

更に、カール棒を本体に対して着脱自在にしているので
、使用中に汚れた巻胴、吸水体及び貯水筒の清浄がし易
いものであり、また、例えば本実施例のように本体内に
送風装置を備えてドライヤとして使用する場合には、貯
水筒も外せるようになっているため、その分本体重量が
軽くなって使い易い利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案毛髪カール器の一実施例を示す縦断面図
、第２図は第１図のｚ−ｚ’断面図であって、１は透孔
、２は巻胴、３は断熱用筒、４は貯水筒、５は吸水体、
６は加熱部、Ａはカール棒、Ｂは本体、Ｘはスチーム吐
出路である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前端面が閉じたカール棒の外周を外方より透孔を有する
   巻胴、断熱用筒、貯水筒により形成してそれぞれの間に
   空隙を設け、貯水筒の後端面を吸水体で覆い、カール棒
   をその後端面にて本体と着脱自在に接続し、吸水体を本
   体に配設された加熱部に当接すると共に巻胴と断熱用筒
   の間の空隙をスチーム吐出路として戊る毛髪カール器。