JPS5921618Y2 - ノツタ−の安全カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバイン等に装着されるノツターの安全カ
バーに関するものである。

コンバインの後部位置に装着され、脱穀部で脱穀された
排稈を結束して放出するノツターが知られている。

また、このノツターにカッターを組込み、排稈を結束し
て放出する作業と、排稈を截断して放出する作業とを使
い分けられるようにしたいわゆるノツター・カッターも
周知で゛ある。

これらノツターまたはノツター・カッターの排稈未排出
口は、通常開放されているので、ノツターが備えている
パッカー、丁字形突起、ノツタービル、放出アームなど
が作業者に触れると危険であり、また、カッターを内蔵
している場合は、掻込み装置や切断刃等があって特に危
険であるので、排稈未排出口に安全カバーを設けること
が望まれている。

しかし、ノツターには、排出口に臨んで排稈束を放出す
る際の放出ガイド体が設けられているので、前記安全ガ
バーを設けるのに邪魔になる問題がある。

本考案は、上記の事情にかんがみなされたもので、排稈
束の排出口に、安全カバーを、その上端部が枢支されて
下端側を開閉可能に装着し、この安全カバーの内側に、
排稈束の放出ガイド体の基端側を枢支すると共に、前記
放出ガイド体の先端側を排出口の外側に張出すとき、こ
れと連動して前記安全カバーを開くように構成すること
によって、ノツターを使用しないとき、またはカッター
使用時には、排稈束の排出口を安全カバーで覆って危険
を防止し、また、コンバインの移動時、あるいは収納時
などには、放出ガイド体を安全カバーの内側に収納して
邪魔にならないようにしたノツターの安全カバーを提供
しようとするものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

図に示すノツター・カッター１は、ノツタ一部２の本体
内にカッタ一部３を組込んだもので、コンバインまたは
ハーベスタの後部位置に装着されるものである。

ノツタ一部２には、パッカー４、丁字形突起５放出アー
ム６など周知の機構を備えている。

また、カッタ一部３には、クランクフィンガーを備えた
掻込みロール７、その下方に図示しない切断刃、切断さ
れた排稈の放出口８などを備えている。

そして、供給口９に供給された脱穀排稈を、ノツタ一部
２で結束して排出する作業と、脱穀排稈を結束せずにカ
ッタ一部３で截断して放出する作業とを選択できるよう
になっている。

一方、ノック一部２とカッタ一部３の後部にはノック一
部２により結束された排稈束が排出される排出口１０が
設けられ、この排出口１０に安全カバー１１の上端部が
ヒンジ１２により回動可能に枢支されている。

また、安全カバー１１の内側の排出口１０の上部−側に
は、ガイド杆１３の基端部が枢支され、その他端側を排
出口１０内に収容する位置と、排出口１０外に突出させ
る位置とを選択できるようになっている。

そして、ガイド杆１３を排出口１０の外側に張出したと
きには、安全カバー１１をヒンジ１２位置で回動させて
押し上げ排出口１０を開放するようになっている。

また、ガイド杆１３を排出口１０内に収納したときには
、安全カバー１１は自動的に閉じ排出口１０を覆うよう
になっている。

なお、ガイド杆１３を排出口１０の外側に張出した状態
では、その下側には放出ベルト１４が配設されてあり、
結束部２で結束された脱穀排稈束は、ガイド杆１３と放
出ベルト１４間に挟把して搬送して放出するようになっ
ている。

このような構成のノツター・カッター１において、供給
口９に供給された脱穀排稈を結束して放出しようとする
ときは、カッタ一部３の作動を停止し、ノック一部２の
みを作動させるようにし、ガイド杆１３をその先端側を
持って基端側を中心に回動して排出口１０の外側に張出
すと、安全カバー１１はヒンジ１２位置で回動して押上
げられ排出口１０を開放する。

そして１．ノック一部２で結束された脱穀排稈束は、排
出口１０から排出されたのちガイド杆１３と放出ベルト
１４との間に挟持されて移送され放出される。

また、脱穀排稈を截断して放出しようとするときは、ノ
ック一部２の作動を停止し、カッタ一部３のみを作動さ
せるようにする。

すると、脱穀排稈は掻込みロール７により掻込まれ、切
断刃で截断され、放出口８から排出される。

このとき、排出口１０は、安全カバー１１により閉鎖さ
れており、作業者はカッタ一部３に接触することがなく
安全である。

以上説明したように本考案によるノツターの安全カバー
によれば、放出ガイド体を使用していないときは安全カ
バーにより排出口が閉鎖されていて安全であり、結束作
業時には放出ガイドを張出すことにより安全カバーを押
上げて排出口を自動的に開放することができる。

また、コンバインの移動時や収納時には、放出ガイド体
を排出口の内側に収納することができて邪魔になること
がなく、さらに放出ガイド体の破損も回避できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すノツター・カッターの斜
視図である。 １・・・・・・ノツター・カッター、２・・・・・・ノ
ツタ一部、３・・・・・・カッタ一部、４・・・・・・
パッカー、５・・・・・・Ｔ字形突起、６・・・・・・
放出アーム、７・・・・・・掻込みロール、８・・・・
・・放出口、９・・・・・・供給口、１０・・・・・・
排出口、１１・・・・・・安全カバー、１２・・・・・
・ヒンジ、１３・・・・・・ガイド杆、１４・・・・・
・放出ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 結束された脱穀排稈の排出口に、安全カバーを、その上
   端部が枢支されて下端側を開閉可能に装着し、この安全
   カバーの内側に、脱穀排稈束の放出ガイド体の基端側を
   枢支すると共に、前記放出ガイド体の先端側を排出口の
   外側に張出すとき、これと連動して前記安全カバーが開
   くように構成したことを特徴とするノツターの安全カバ
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