JPS5921507B2 - デジタル・オシロスコ−プ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデジタル・オシロスコープ、特にデジタル的に
記憶した波形情報の再生時に波形と重畳して輝点を表示
する装置に関する。

従来のデジタル蓄積型オシロスコープ（以下単にデジタ
ル・オシロスコープという）にあつては、情報は関心あ
る波形から取つた一連のサンプルである。

波形から取れるサンプル数はメモリ容量により制約され
る。これらサンプルは量子化（デジタル化）してデジタ
ル・ゼータとしてメモリ内に蓄積記憶される。このデー
タを所定クロック周期でメモリから読出して再びアナロ
グ信号に変換して人力波形の表示再生を行なう。よつて
、再生波形は一連の輝点列であるか、或はベクトル発生
器を使用して各点を順次連結し折線群で連続状に表示（
ベクトルモード）してもよい。デジタル・オシロスコー
プの特徴として、波形上に２個の輝点を表示し、両輝点
間の時間差等を測定できることが挙げられる。しかし従
来のデジタル・オシロスコープにあつては表示クロック
に同期してこれら輝点を表示したので、波形上の輝点は
必らずサンプルデータ上にしか現われなかつた。よつて
、波形上で時間差を測ろうとすると必らず表示点ぱサン
プル点から点へ不連続に飛んだ。従つて、本発明の目的
はデジタル・オシロスコープに輝点を表示する新規な方
法を提供することである。

本発明の他の目的はデジタル・オシロスコープの表示波
形のサンプル点間の線形補間を行なうことである。

、本発明の更に他の目的ぱデジタル・オシロスコープの
時間測定分解能を増加する輝点表示を提供することであ
る。

本発明の別の目的はデジタル・オシロスコープに輝点を
表示する簡単且つ安価な方法を提供することである。

本発明のこれら及びその他の目的及び作用効果は図面を
参照して行なう後述の詳細な説明から明らかとなろう。

本発明のテジタル・オシロスコープによると、表示する
為に波形メモリから読出されるサンプリングされた記憶
ゼータ間を線形補間することにより輝点を得る。

従来のテジタル・オシロスコープと同様に波形メモリと
時間メモリの両方を使用し、データを両メモリから同じ
表示クロツク及びアドレスカウンタから読出す。しかし
、時間メモリは波形メモリよりも実質的に多いアドレス
可能な記憶位置を有し、波形メモリの駆動に使用するカ
ウント信号により下位ビツトのカウント信号で駆動され
る。例えば２進系にあつては、時間メモリは波形メモリ
の少なくとも２倍のアドレス可能な記憶位置を有し、サ
ンプルデータ間の中間の任意時間位置（時点）に輝点を
発生することが可能である。分解能を上げるには、時間
メモリを２Ｐ倍に増やす。ここでｐはアドレスカウント
信号の下位ビツト数であり、正整数である。以下、添付
図を参照して本発明を詳細に説明する。

図は本発明によるデジタル・オシロスコープの好適実施
例のプロツク図である。このデジタル・オシロスコープ
は表示クロック信号発生器１２からのクロツク信号に応
答して動作するアドレス・カウンタ１０を含み、陰極線
管ＣＲＴｌ４に関連する水平・垂直及びｚ軸（輝度変調
軸）回路を同期的に駆動する。アドレスカウンタ１０１
ｆｉｎピットの２進計数出力を発生する２進カウンタで
あるを可とする。時点ランダムアクセスメモリＲＡＭｌ
６は２ｎ個のアドレス可能な記憶位置を有する。マイク
ロプロセツサ等によりＲＡＭｌ６の１個以上の位置に論
理競１９９をロードし、アドレスカウンタ１０からのｎ
ビツトカウント信号によりこの特定位置がアドレスされ
ると、その出力がメモリから読出される。よつて、ＲＡ
Ｍｌ６の出力は表示クロツク信号周期と等しい１隔のパ
ルスとなる。このパルスはｚ軸増幅器１８に印加され、
ＣＲＴｌ４の制御グリツド２０ｖこ印加されてビーム電
流を増加して表示スクリーン上の対応位置に明るい輝度
の点を表示する。表示したい波形データは２（ｎ＋ｐ）
個のアドレス可能な記憶位置を有する波形メモリ２６内
に記憶される。

ここでｐはアドレスカウント信号の下位ピット数である
。波形メモリ２６から読出される波形データは垂直のデ
ジタル・アナログ変換器（ＤＡＣ）２８に印加してアナ
ログ信号に変換する。更にＤＡＣ２８の出力はベクトル
発生器及び垂直増幅器３０に印加してアナログ値を順次
連結して連続的波形となし所望レベルに増幅してＣＲＴ
ｌ４の垂直偏向板３２を１駆動する。時点メモリ位置の
アドレスに使用したｎピットのカウント信号は更に水平
偏向信号としても使用する。

即ち、水平ＤＡＣ３８はアドレスカウンタ１０からｎビ
ツトのカウント信号を受けベクトル発生器及ひ水平増幅
器４０に印加され時間軸情報となる階段波信号を発生し
、線形傾斜波形を発生してＣＲＴｌ４の水平偏向板４２
を駆動する。図示の実施例ではｐは１であり、よつて時
点ＲＡＭｌ６は波形メモリ２６の２倍のアドレス可能な
記憶位置を有する。時点ＲＡＭｌ６及び水平ＤＡＣ３８
に印加したｎビツトのカウント信号はｎビツトの計数信
号のＬＳＢ（最下位ピット）を含む全出力であり、一方
波形メモリ２６に印加したカウント信号はこのＬＳＢを
含まない上位ビツトである。よつて、時点ＲＡＭｌ６の
蓄積位置は波形メモリ２６がアドレスされる周期でアド
レスされる。その結果、２個の波形サンプル点間の中間
に輝点を表示することができる。よつて、もしｐ＝２の
場合には波形メモリ２６には印加されない下位２ビツト
のアドレスカウント信号も時点ＲＡＭｌ６には印加され
、ＲＡＭｌ６を波形メモリ２６の４倍の周期でアドレス
することとなる。更にｐを増加すると、上述と同様に動
作して時間測定分解能は益々増加することとなる。以上
の説明から明らかな如く本発明のデジタル・オシロスコ
ープによると、波形データ記憶用メモリの記憶位置の２
Ｐ（ｐは１以上の正整数）倍の水平即ち時間軸表示位置
と輝度変調点とを有し、２Ｐ時間位置毎に波形データを
表示することにより、選定したｐの値で決まる高い精度
で時間測定が行なえ、ｐを充分大きくすることにより比
較的限られた波形ゼータによる表示波形であつても略連
続的に任意時点間の時間が選択測定できるという実用上
顕著な効果を有する。

向、上述の説明は本発明のテジタル・オシロスコープの
好適実施例についてのみ行つたものであるか、本発明は
何ら斯る実施例に限定するものではなく、必要に応じて
本発明の要旨を変更することなく棟々の変更変形が可能
であること当業者には明らかである。

例えば回路構成は実施例より複雑となるが、波形メモリ
２６用に１個の独立したより低ピット数の第１カウンタ
を、更に水平ＤＡＣ３８及び時間位置ＲＡＭｌ６に共通
の独立した高ビツト数の第２カウンタを用い、表示クロ
ツク信号発生器１２からのクロツク信号を第２カウンタ
には直接、第１カウンタには所望分周して印加すること
によつてもこの分周器の分周比で決まる時間精度（分解
能）が得られる。

【図面の簡単な説明】 図は本発明によるデジタル・オシロスコープの好適一実
施例のプロツク図を示す。 図中、１０はカウンタ、１２は表示クロツク信号発生器
、１６は輝度制御用時点ＲＡＭｌｌ８はｚ軸増幅器、２
６は波形メモリ、２８，３８はＤＡＣを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 波形メモリに記憶された入力信号波形データをクロ
   ック信号に応じて読出し且つアナログ信号に変換した後
   ベクトルモードで上記入力信号波形を再現表示するデジ
   タル・オシロスコープにおいて、選択し得る任意位置に
   時間情報データを有し、上記波形メモリの読出し動作の
   整数倍の速度で上記読出し動作と同期して読出し動作す
   る付加メモリと、該付加メモリの読出し出力に応じて上
   記表示を制御する制御手段とを設け、入力信号波形に重
   ねて上記時間情報データを表示することを特徴とするデ
   ジタル・オシロスコープ。 ２ 上記付加メモリは上記波形メモリの整数倍の記憶容
   量を有し、上記両メモリを上記クロック信号を受けるカ
   ウンタ出力でアドレス制御されるようにした特許請求の
   範囲第１項記載のデジタル・オシロスコープ。