JPS5921317Y2 - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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Publication number
JPS5921317Y2
JPS5921317Y2 JP6695079U JP6695079U JPS5921317Y2 JP S5921317 Y2 JPS5921317 Y2 JP S5921317Y2 JP 6695079 U JP6695079 U JP 6695079U JP 6695079 U JP6695079 U JP 6695079U JP S5921317 Y2 JPS5921317 Y2 JP S5921317Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
piston rod
engine
shock absorber
Prior art date
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Expired
Application number
JP6695079U
Other languages
English (en)
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JPS55166932U (ja
Inventor
真二 金子
哲雄 加藤
Original Assignee
トキコ株式会社
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Publication date
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Priority to JP6695079U priority Critical patent/JPS5921317Y2/ja
Publication of JPS55166932U publication Critical patent/JPS55166932U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シリンダとピストンロッドとの相対変位量が
小さいときには、ピストンをシリンダに対して不動状態
としたままシリンダとピストンロッドとの相対変位を許
容するようにした油圧緩衝器に関する。
一般に、油圧緩衝器は、油液が封入されたシリンダ内に
ピストンを摺動自在に嵌合し、該ピストンに固定したピ
ストンロッドを、シリンダを摺動自在に貫通させて外部
へ延在させ、ピストンがシノンダに対して相対変位した
ときに減衰力を発生するような減衰力発生機構が設けら
れ、ピストンの変位速度が大きくなるにつれて減衰力す
なわちピストンのシリンダに対する移動抵抗が大きくな
る。
このような油圧緩衝器の応用分野の一つとして、近時は
、自動車のエンジン振動が車体へ伝達されないようにす
るため、ばねによりエンジンを車体へ弾支すると共に、
該エンジンと車体との間に油圧緩衝器を架設(例えばシ
リンダをエンジンへ取付け、ピストンロッドを車体へ取
付ける)するようにしたものがある。
しかしながら、このものにおいては、エンジンが高速回
転したときに生じる高周波微小振動の車体への伝達防止
に問題が残っていた。
すなわち、エンジンが低・中速回転のときには、エンジ
ンの振幅が大きい(5〜30 mm位)反面振動数が小
さい(約100 H2以下)ため、ピストンはこの振動
に十分追従して緩衝作用を行うことができるが、エンジ
ンが高速回転して振動数が大きくなると(約100 H
2以上でこのときの振幅は0.05−0.1mmと小さ
くなる)、ピストンはその移動抵抗が極端に大きくなっ
てシリンダに対して不動状態、したがって、油圧緩衝器
はピストンを介してシリンダとピストンロッドとが一体
結合状態となった剛体状態になり、エンジンの高周波微
小振動が該油圧緩衝器を通して直接車体へ伝達されてし
まうこととなっていた。
本考案は以上のような問題点を解消するもので、ピスト
ンとピストンロッドとを軸方向に若干量相対変位可能に
取付けて、低振幅、高振動数の振動系に対しては、ピス
トンをシリンダに対して不動状態としたまま、シリンダ
とピストンロッドとが上記微小振動の振幅の分だけ相対
変位できるようにしたことを特徴とする。
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本案考案の実施対象である油圧緩衝器を示した
ものでシリンダ1の両端開口部がロッドフランジ2及び
ヘッドフランジ3により閉塞され、該シリンダ1内には
ピストン4が摺動自在に嵌合されている。
ピストン4により2室A、 Hに画成されたシリンダ
1内の一方の室Aには油液5が封入され、他方の室Bに
は油液5及び圧縮ガス6が封入され、このような画室A
、 Bは、ピストン4に開口した減衰力発生機構とし
てのオリフィス7に連通されている。
前記ロッドフランジ2をピストンロッド8が摺動自在に
貫通し、その先端部がシリンダ1外へ延在する一方、そ
の基端部が、ピストン4に対して軸方向に若干の相対変
位可能となるようにして取付けられている。
すなわち、ピストンロッド8の基端部に形成した小径部
8aにピストン4が摺動自在に嵌合され、該小径部8a
先端に形成したストッパとしてフランジ部8bにより、
止め輪9を介してピストン4の軸方向一方向への抜けが
防止され、またピストンロッド8の小径部8aと大径部
8Cとの間のストッパとしての段部8dにより、該ピス
トンロッド8に対してピストン4が他方向へ所定以上移
動するのが規制されている。
そして、ピストン4が上記段部8dに着座した図示の状
態において、止め輪9とピストン4との間に軸方向間隙
1が形成され、この間隙lの分だけ、ピストン4とビス
1〜ンロツド8とが軸方向に相対変位可能となっている
なお、図中10はピストン4の摺動部位の液密を確保す
るためのシール部材、11はロッドフランジ2部分の液
密を確保するシール部材であり、12゜13はヘッドフ
ランジ3あるいはピストンロッド8先端部へ取付けた取
付環である。
上記構成において、取付環12を自動車の車体14へ、
また取付環13を、図示を略すばねを介して車体14に
弾支されたエンジン15へ取付ける。
この場合、エンジン15が低・中速回転しているときは
、その振幅が大きく、かつ振動数が小さいため、ピスト
ンロッド8がシリンダ1に対して比較的ゆっくりとかつ
間隙1よりもはるかに大きなストロークで相対的に往復
運動しようとする。
したがって、ピストンロッド8の上昇行程時には、その
段部8dによりピストン4を上方へ押圧移動させ、室B
内の油液5がオリフィス7を通って室A内へ移動し、こ
のオリフィス7を油液5が通過するときの抵抗力により
減衰作用を行う。
また、ピストンロッド8の下降行程時には、止め輪9
(フランジ部8b)によりピストン4を下方へ押圧移動
させ、室A内の油液5がオリフィス7を通って室A内へ
流れるときの抵抗力により減衰力を発生する。
エンジン15が高速回転しているときは、その振幅が小
さくかつ振動数が大きいため、ピストンロッド8は、シ
リンダ1に対して素早くかつ間隙lよりも小さなストロ
ークで相対変位しようとする。
したがって、ピストン4は油液5の大きな抵抗を受ける
のでシリンダ1に対して不動状態を維持する一方、ピス
トンロッド8が、該ピストン4にしたがってシリンダ1
に対して相対変位する。
このように、エンジン15が高速回転しているときは、
ピストン4が不動状態であるため減衰力は発生しないが
、ピストンロッド8はピストン4を移動させるための大
きな抵抗力を受けないので、エンジン15の振動に十分
追従してシリンダ1に対し相対変位することができ、エ
ンジン15の振動が油圧緩衝器を通じて車体14へ伝達
されるのが防止される。
しかして、この高速回転時におけるピストン4のシリン
ダ1に対する不動状態をより確実に遠戚するため、本考
案においてはピストン4とビス)〜ンロツド8との取付
構造に下記のような特徴を持たせた。
なお、緩衝作用は、エンジン15の振幅が大きいときに
行なえば十分なので、振幅が小さいときに緩衝作用が行
われなくても実用上問題は生じないものである。
第2図は本考案の第1実施例を示すもので、前記実施例
と同一構成要素には同一符号を付してその説明は省略す
る(これは以下の実施例においても同様である)。
本実施例では、ピストン4と止め輪9との間、及びピス
トン4と段部4dとの間に弾性部材である緩衝体16.
17を介挿して、金属部材からなる各構成要素4と9あ
るいは4と8dとが直接接触するのを防止したものであ
る。
すなわち、ピストン4は、通常、ピストンロッド8の小
径部8aのはパ中間にフローティング状態で位置決めさ
れ、これによりピストンロッド8の上、千両方向への移
動に対してピストン4が即座に追従することがなくなり
、低振幅、高振動数の振動をより確実に吸収することが
できる。
第3図は本考案の第2実施例を示し、ばねを利用して、
ピストンロッド8に対するピストン4の固有振動数を与
えるようにしたものである。
すなわち、ピストン4の両面には、それぞれピストンロ
ッド8の小径部8aを取巻くように環状の凹所18、1
9を形成し、凹所18内には゛ね20を、また凹所19
内にばばね21を介装しである。
この2つのばねのうちの一方のばね20は、段部8dに
着座する止め輪22をその一端側の座としてピストン4
を軸方向−吉例に附勢し、他方のばね21は前記止め輪
9をその一端側の座としてピストン4を軸方向他方側へ
附勢し、これによりピストン4は、通常は、2つのばね
20.21の附勢力が釣合った小径部8aの中央位置で
静止されている。
したがって、ばね20.21のばね定数をhl、h2、
ピストン4の質量をmとすると、ピストン4の固有振動
数fnはで表わされる。
したがって、エンジン15の振動数がfn以下のときは
、ピストン4はピストンロッド8に対して大きく(エン
ジン15の振動数がfnと同じときは共振現象により特
に大きく)相対変位すなわちピストンロッド8の動きに
対する追従性が良行となって、減衰作用をより向上させ
、逆に、エンジン15の振動数がfn以上になると、ピ
ストン4の振動が殆んど0に収束するので、その不動状
態の維持が良好になる。
以上実施例では、減衰力発生機構としてオリフィスを用
いて両効き型(ピストン4の両方向への変位共に減衰力
を発生する型式)のものとした場合を説明したが、減衰
力を発生機構としてテ゛イスクバルブを用いたもので゛
も同様に適用し得るものである。
また、減衰力発生機構は、ピストン4に設けずに油室A
、 Bの少くともいずれか一方内、あるいはシリンダ1
の外部に体積補償室を有する二重筒式のものではシリン
ダ内と体積補償室とを連通ずる通路に設ける等してもよ
い。
勿論、本考案は、自動車におけるエンジン15の支持構
造部分に限らず、振幅が小さくかつ振動数が大きい運転
状態となる他の機器類の支持構造部分にも適用し得るも
のである。
本考案は以上述べたように、振幅が小さくかつ振動数が
大きくなる場合が生じる機器類に使用しても、緩衝器自
体が剛体状態になるのがより確実に防止されるので、緩
衝器そのものが振動伝達の媒体となることがなく、その
応用分野が著しく拡大されることとなる。
また、ピストンとピストンロッドとの結合関係を若干変
更するだけでよいので容易に実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施対象である油圧緩衝器の構造を示
す断面図、第2図は本考案の第1実施例を示す要部断面
図、第3図は本考案の第2実施例を示す要部断面図であ
る。 1・・・シリンダ、4・・・ピストン、5・・・油液、
7・・・オリフィス(減衰力発生機構)、8・・・ピス
トン、16゜17、20.21・・・弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油液を封入したシリンダ内にピストンを摺動自在に嵌合
    し、前記シリンダ内に前記ピストンが該シリンダに対し
    て軸方向に相対変位したときに減衰力を発生させる減衰
    力発生機構を設け、前記シリンダに対して摺動自在なピ
    ストンロッドの一端部を前記シリンダ外へ露出させ、該
    ピストンロッドの他端部を前記ピストンに対してその軸
    方向に若干量相対変位可能に、かつ弾性体を介してフロ
    ーティング可能に取付けたことを特徴とする油圧緩衝器
JP6695079U 1979-05-19 1979-05-19 油圧緩衝器 Expired JPS5921317Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6695079U JPS5921317Y2 (ja) 1979-05-19 1979-05-19 油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6695079U JPS5921317Y2 (ja) 1979-05-19 1979-05-19 油圧緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55166932U JPS55166932U (ja) 1980-12-01
JPS5921317Y2 true JPS5921317Y2 (ja) 1984-06-22

Family

ID=29300882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6695079U Expired JPS5921317Y2 (ja) 1979-05-19 1979-05-19 油圧緩衝器

Country Status (1)

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JP (1) JPS5921317Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115913A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Miwa Lock Co Ltd スプリングダンパー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115913A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Miwa Lock Co Ltd スプリングダンパー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55166932U (ja) 1980-12-01

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