JPS59212261A - 熱収縮性多層フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ガスバリヤ−性の良好なる加熱殺菌可能な包
装体を得る熱収縮性多層フィルムに関する。更に詳しく
は、融点が１１０〜１８５℃のナイロン樹脂（５）層を
最外層として、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物
樹脂ノ）＃、変性ポリオレフィン系接着性樹脂（Ｃ）層
及びポリオレフィン系樹脂（２）層等を含む積層構造の
多層プラスチックフィルムであり、９０℃の温度の雰囲
気中に入れて、寸法収縮率が、縦横とも２（ｌを越える
熱収縮性多層フィルムに関するものである。

近年、食品加工業界、取分は畜肉加工、魚肉加工分野に
おいては、食品への添加物規制が厳しくなり殺菌剤の使
用量を減少するか或いはほとんど使用しないので、内容
物の長期保存性、新鮮度を確保するために、酸素ガスバ
リヤ−性良好であり、且つ加熱殺菌可能なる包装体が求
められ、他方、市場開発での販売促進面からは、透明性
に優れた折れシワのない外観良好なる包装体が要求され
ておシ、本発明は、これ等の要求を満たす熱収縮性多層
フィルムである。

従来から、酸素ガスバリヤ−性良好なること、８０℃乃
至１００℃の雰囲気中で５分を越える加熱殺菌が可能な
る耐熱性及び光沢を有すること、外観良好なる折れシワ
のない包装体を得るためグラスチックフィルムを９０’
Ｃの温度の雰囲気中に入れて寸法収縮率が縦横とも２０
％を越える熱収縮性を付与すること等の要求性能をすべ
て満たす包装体を得る熱収縮性多層フィルムは、見出し
得なかったものである。

本発明者は、酸素ガスバリヤ−性の優れたエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物樹脂が長期にわたって安定し
た高度のガスバリヤ−性を有し、しかも熱湯中で高い熱
収縮性を示し、且つ長時間の加熱殺菌可能なる包装体を
得る熱収縮性多層フィルムの研究を実施し、融点が１１
０〜１８５℃のナイロン樹脂回層を最外層として、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂の）層、変性ポ
リオレフィン系接着性樹脂（Ｃ）層及びポリオレフィン
系樹脂（ロ）層等を含む積層構造の多層溶融共押出しを
行い、これを急冷固化せしめて、多層プラスチックシー
トとし、次いで５０’Ｃ乃至９０℃の範囲内の延伸温度
に再加熱して、縦方向に１，５倍以上、横方向に１．５
倍以上二軸延伸した後、冷却することによシ、９０’Ｃ
の温度の雰囲気中に入れて寸法収縮率が、縦横とも２０
％を越える熱収縮性多層フィルムが得られることを見出
し、更に種々検討を進めて本発明を完成させるに至った
ものである。

本発明の目的は、酸素ガスバリヤ−性が良好であり、８
０℃乃至１００’Ｃの雰囲気中で５分を越える加熱殺菌
が可能なる耐熱性、プラスチックフィルムを９０’Ｃの
温度の雰囲気に入れて寸法収縮率が縦横とも２０％を越
える熱収縮性をぜ与した熱収縮性多層プラスチックフィ
ルムであり、且つ光沢、防湿性、透明性、衛生性等の優
れた食品用熱収縮性多層プラスチックフィルムを提供す
ることである。

本発明は、融点が１１０〜１８５℃のナイロン樹脂（Ａ
）層を最外層として、エチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物樹脂［Ｆ］）層、変性ポリオレフィン系接着性樹
脂（０層及びポリオレフィン系樹脂（２）層等を含む積
層構造、例えば多層積層構成が最外層から（８）−（Ｂ
）　−（Ｃ）−（６）或いは＾−（Ｃ）　−（Ｂ）　−
（Ｃ）−υ）或いは（５）−（Ｂ）−因−（Ｃ）　Ｔ（
６）の順で隣接した積層構造の多層溶融共押出しを行い
、これを急冷せしめて、多層プラスチックシートとし、
次いで５０℃乃至９０℃の範囲内の延伸温度に再加熱し
て、縦方向に１５倍以上、横方向に１．５倍以上二軸延
伸した後冷却することによシ、９０℃の温度の雰囲気中
に入れて寸法収縮率が縦横とも２０％を越える熱収縮性
多層フィルムである。ナイロン樹脂回層は、融点が１１
０〜１８５℃のナイロン１２或いはナイロン１２とナイ
ロン６の共重合樹脂或いはナイロン１２とナイロン６、
ナイロン６６との共重合樹脂或いはナイロン６１０或い
はナイロン１１或いはナイロン６１０及びナイロン１１
の共重合樹脂等であり、特にナイロン１２及びナイロン
１１が好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物樹脂（６）層は、軟化温度が１５０℃乃至１７５℃で
、エチレン含有率が２５乃至７５モルチ、共重合体中の
酢酸ビニルに対するけん化度が９０チ以上であり、乾燥
状態に於いて極めて高い酸素ガスバリヤ−性を有してい
る。変性ポリオレフィン系接着性樹脂（０層は、極性基
をグラフト共重合させた変性ポリプロピレン樹脂或いは
変性ポリエチレン樹脂或いは変性エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂或いはこれらのブレンド物或いはコモノマ
ーを共重合したナイオノマー樹脂等であシ、この内特に
変性エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着性樹脂及び変
性リニヤ低密度ポリエチレン系接着性樹脂は、接着性能
が良好であシ、変性ポリプロピレン系接着性樹脂及び変
性高密度ポリエチレン系接着性樹脂は、耐熱性が良好で
あシ好ましい。

ポリオレフィン系樹脂（６）層は、低密度ポリエチレン
樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、リニヤ低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、アイオノマー樹脂或いはそれぞれの
樹脂の共重合体等の内の１椋類或いはこれらのブレンド
物である。

本発明の熱収縮性多層フィルムの総厚みは２０μｍ乃至
７０μｍであり、この範囲の厚みのプラスチックフィル
ムが食品の収縮包装用に適している。

本発明の熱収縮性多層フィルムにて、食品内容物を包装
し、内部を、脱気した後、食品内容物を加熱すると、多
層フィルムが収縮し、食品内容物と多層フィルムが密゛
着し、多層フィルムに、折れシワのない見栄えの良い包
装体を得ることが出来、同時に該外観の包装体において
加熱殺菌が可能となる。その為の熱収縮性多層フィルム
は、少なくとも９０℃の温度の雰囲気中に入れて寸法収
縮率が縦横とも２０チを越えることが必要で、８０℃乃
至１００℃の雰囲気中で、５分を越えて加熱殺菌に耐え
てヒートシール部分の剥離が生じないものである。

本発明の熱収縮性多層フィルムは、融点が１１０〜１８
５℃のナイロン樹脂回層を最外層として、エチｌ／ンー
酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂（Ｂ）層、変性ポリオ
レフィン系接着性樹脂（Ｃ）層及びポリオレフィン系樹
脂（ハ）層等を含む多層溶融共押出しを行い、これを急
冷固化せしめて多層プラスチックシートとし、次いで５
０℃乃至９０℃の範囲内の延伸温度に再加熱して、縦方
向に１．５倍以上、横方向に１．５倍以上二軸延伸した
後冷却して製造することを特徴としている。延伸前の多
層プラスチックシートの積層構造として、食品内容物を
包装する最外層として、融点が１１０〜１８５℃のナイ
ロン樹脂回層を有し、その積層構造は最外層から（５）
−（６）−（Ｃ）−（６）或いは＾−（Ｃ）−の）−（
Ｃ）−（ハ）或いは囚−■）−因−（Ｃ）−（２）の順
で隣接した積層構造である。

本発明の主な効果は、９０℃以下の温度では、二軸延伸
の極めて困難な、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物樹脂及びナイロン樹脂等を、変性ポリオレフィン系接
着性樹脂を介してエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
物樹脂及び融点が１１０〜１８５℃のナイロン樹脂及び
ポリオレフィン系樹脂と積層させることの効果により、
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層及び融点
が１１０〜１８５℃のナイロン樹脂層の５０℃乃至９０
℃の範囲の温度に於ける二軸延伸を可能にしたことであ
る。

本発明の熱収縮性多層フィルムは、酸素ガスバリヤ−性
、耐熱性、光沢、防湿性、透明性、衛生性等が良好であ
り、且つ９０℃の温度の雰囲気中に入れて、寸法収縮率
が、縦横とも２０チを越える熱収縮性を付与したもので
あシ、広く、食品の収縮包装及びボイル等の加熱殺菌包
装体を得るために使用されるものである。

次に本発明の実施例を述べる。

第１表に本発明の実施例を示す。

ここで ＰＡＩ　：ナイロン１２（融点１８０℃）ＰＡ２：ナイ
ロン１２とナイロン６の共重合樹脂（融点１３０℃） ＰＡ３　：ナイロン１２とナイロン６とナイロン６６と
の共重合樹脂（融点１１０℃） ＰＡ４　　ナイロン１２とナイロン６１０との共重合樹
脂（融点１８５℃） ＰＡ５：’ナイロン１１　（融点１８５℃）ＥＶＡ　−
ＯＨ“エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂（軟
化温度１７０℃） 変Ｌ　−ＬＤＰＥ　：変性リニヤ低密度ポリエチレン系
接着性樹脂（融点１２０℃） 変ＥＶＡ　：変性エチレン−酢酸ビニル共重体系接着性
樹脂（融点９５℃） 変ＬＤＰＥ　：変性低密度ポリエチレン系接着性樹脂（
融点１１４℃） ＬＤＰＥ　：低密度ポリエチレン樹脂（融点１１４℃）
Ｌ　−ＬＤＰＥ　：リニャ低密度ポリエチレン樹脂（融
点１２０℃） ＥＶＡ　：エチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂（酢酸ビ
ニル含有量８％） アイオノマー：アイオノマー樹脂（融点９９℃）である
。

第１表に示したＡ１乃至Ａｌｌ実施例の延伸前の多層プ
ラスチックシートは、４台の押出機を用すて、それぞれ
のフィルム厚み構成比率を有した積層構成にて、環状ダ
イよシ、チューブ状に多層溶融共押出しを行い、ダイ先
端から１５ｃｒｎのところで、水の均一に出る水冷リン
グで急冷して、各々の厚さの延伸前の多層プラスチック
シートを得た。これらの延伸前の多層プラスチックシー
トを、湯温４０℃の湯浴槽中に１５秒間通して均−子熱
し、次に２対の送りニップロールと引取りニップロール
の間に通して、この間で熱風により、多層プラスチック
シートを各々の延伸温度範囲に、均一加熱させるように
熱風温度を調整加熱し、そのまま内部に空気を入れ、連
続的に膨張させて、縦方向、横方向とも各々の延伸倍率
になるように調整する。

延伸倍率の縦方向は、引取シニップロールの速度調整、
横方向は、内部へ入れる空気量の′調整によシ延伸倍率
を調整し、延伸後３０℃の冷風の吹き出るエアーリング
にて冷却し、半折板で折シたたみ、引き取ｐニップロー
ルで引き取って、その後巻取機にて巻取る。巻取後のチ
ーーブ状フィルムを切開き、寸法収縮率、酸素ガスバリ
ヤ−性、包装体試験婢の性能評価を行表う。フィルムの
各層厚みは、構成順序と厚み構成の順序は、それぞれ左
から右へ対応させて宍わしている。

延伸温度は、延伸時のフィルム温度が延伸部分により異
なるので、温度範囲を示している。

延伸倍率は、縦方向と横方向の倍率を乗じたものが、計
の延伸倍率となる。

寸法収縮率（α）は、９０℃の湯温中にフィルムを入れ
、１０秒後に取り出して冷却し；縦方向、横方向とも２
０チを越える寸法収縮率を示すものを良好とし、それ以
下のものを不良とし、元のフィルムの長さをＬｏ、浸漬
後の長さをｔとするとα＝１００・（ｔｏ−１）／Ｌｏ
快）で定義される。

酸素ガスバリヤ−性は、試験方法ＡＳＴＭ−Ｄ−１４３
４に準拠し、２０℃乾燥状態での測定値であり、３０　
ｃｃ／Ｍ”　・２４　ｈｒ　ａａｔｍ以下では酸素ガス
バリヤ−性は良好である。

包装体試験では、前述の各種フィルムを縦１５ｃｍ、横
１５ｃｒＩＬの三方シールの袋形状に加工し、該袋中に
食品内容物として、重量約２００２の突起を有する不定
形の食肉加工品である焼豚を充填し、７６０　ｒｒａｎ
Ｈｙの脱気圧力で、袋内部を脱気した後、口部を脱気状
態において加熱シールする。

かようにして得られた包装体を９０℃の熱水中に２０分
間収縮包装と同時にボイルを行ない、試験数量は同一試
験水準で１０個とする。加熱後、シール部破れ、ピンホ
ール等による脱気もれが全゛くないものを良好とし、１
０個中１個でも脱気もれ等の発生したもの１を不良とし
ている。

総合評価では、寸法収縮性、酸素ガスノ（リヤー性、包
装体試験のすべてにおいて良好なものを良好（○印）と
し、いずれかに不良を含むものを不良（×印）としてい
る。

実施例のＡ１乃至４１０で明らかなように、本発明の熱
収縮性多層フィルムは、透明性、低温熱収縮性、酸素ガ
スバリヤ−性が極めて良好であり、該フィルムを使用し
た包装体は、９０℃、２０分間のボイルに酎えるものと
なる０ 実施例Ａｌｌで明らかなように、最外層にエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物樹脂層を含む熱収縮性多層フ
ィルムは、包装体試験に耐えないことが判明し、寸法収
縮率、酸素ガスノ（リヤー性、包装体試験等のすべてを
満足する熱収縮性多層フィルムとはならないものである
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）融点が１１０〜１８５℃のナイロン樹脂（５）層
   をが外層として、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化
   物樹脂（６）層、変性ポリオレフィン系接着性樹脂（Ｑ
   層及びポリオレフィン系樹脂（ロ）層等を含む積層構造
   の多層プラスチックフィルムであシ、９０℃の温度の雰
   囲気中に入れて、寸法収縮率が、縦横とも２０％を越え
   る熱収縮性多層フィルム（２）積層構造の多層、プラス
   チックフィルムが、最外層から＾−（Ｂ）　−（Ｃ）−
   の）或いは（８）−（Ｃ）　−（Ｂ）　−（Ｃ）　−（
   ６）或いは囚−の）−（イ）＝（Ｃ）−（６）の順で隣
   接した積層構造である特許請求の範囲第（１）項記載の
   熱収縮性多層′フィルム （３）ナイロン樹脂回層が、ナイロン１２或いはナイロ
   ン１２とナイロン６の共重合樹脂或いはナイロン１２と
   ナイロン６とナイロン６６との共重合樹脂或いはナイロ
   ン１１或いはこれらの共重合樹脂である特許請求の範囲
   第（１）項乃至第（２）項記載の熱収縮性多層フィルム （４）ポリオレフィン系樹脂（６）層が、低密度ポリエ
   チレン樹脂或いはりニヤ低密度ポリエチレン樹脂或いは
   エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂或いはアイオノマー
   樹脂或いはこれらのブレンド物樹脂である特許請求の範
   囲第（１）項乃至第（３）項記載の熱収縮性多層フィル
   ム