JPS5921224Y2 - 点検蓋装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ユニットバスルーム等の点検蓋装置に関し、
その目的とする処は、体裁が良いのは勿論のこと、シー
ル機能が抜群で風圧によるガタ付きが生ぜず又点検蓋を
任意方向に開閉することのできる点検蓋装置を提供せん
とするものである。

その目的を達成する為の基本的な構成は点検蓋周縁を挟
持する挟持部と、壁板前面に添接する平板部と、その平
板部−側端に開閉自在に設けられ平板部と挟持部を掩蔽
するカバー板と、挟持部と平板部との間に形成した屈曲
自在な溝状とを夫々一体成形して点検蓋の外周縁の夫々
と対応する長さの数本の蝶番本体を形成し、該蝶番本体
を点検蓋外周縁の各−縁夫々に挟持部を介して取付ける
と共に点検蓋外周縁の夫々に存在する蝶番本体の平板部
を壁板に固定し、上記カバー板の両側端に点検蓋前面、
壁板前面に密接する軟質樹脂からなる防水片を、挟持部
、平板部裏面にその防水片内の点検蓋前面、壁板前面に
密接する防水突条を夫々設けると共にカバー板先端内面
に係止突条を、点検蓋前面に存在する挟持部の前面部分
に係合条を設け、該係止突条を係合条に係脱自在に係合
せしめたものである。

以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明すれば、
Ａはユニットバスルームなどにおける側壁や天井を構成
する壁板で、この壁板に適宜大きさの点検口Ｂを開穿し
、その点検口を点検蓋Ｃで開閉自在に被蓋する。

点検蓋Ｃは点検口Ｂと適合する大きさの平板状に形威し
、蝶番本体１によって壁板Ａに開閉動自在に取付けられ
る。

蝶番本体１は点検蓋Ｃの周縁を挟持する挟持部２と、壁
板Ａ前面に添接する平板部３と、その平板部３一側端に
開閉自在に設けられ平板部３と挟持部２を掩蔽するカバ
ー板４と、挟持部２と平板部３との間に形成した屈曲自
在な溝条６とを夫々一体成形して点検蓋Ｃの外周縁の夫
々と対応する長さに塩化ビニール等の合成樹脂材をもっ
て形成する。

挟持部２は断面コ字形に形成すると共に後側になる方の
挟持片２′を内側へ略くの字型に折曲形成する。

平板部３は挟持部２の前側になる方の挟持片２″と同一
体同一面上に延設形成する。

挾持部２と平板部３との間には長手方向にＵ字或いはＶ
字状の溝条６を凹設形成し、点検蓋Ｃを支持した挟持部
２が自由に開閉屈曲できるようにする。

尚、この溝状６を凹設する部分を同時押し出し成型法に
より他部分と同種の軟質合成樹脂で成形することにより
開閉屈曲動作がより容易になることは理解されるだろう
。

カバー板４は挟持部２及び平板部３前面を掩蔽し得る巾
を有し、その一側端４′を平板部３と連続して一体成形
し開閉自在となし、側端４″内面に係止突条７を突設し
て挟持部２の点検蓋Ｃの前面に存在する挾持片２″の側
端に突設形成した下端の係合条８に係脱自在に掛合せし
める。

尚、平板部２と連続して一体成形される一側端４′は同
時押し出し成形法により他部分と同種の軟質合成樹脂で
成形し可撓自在となし、更に挾持部２の挾持片２′内面
及び平板部３内面に防水突条９，９′を一体突設すると
共に、カバー板４の一側端４′上縁及び他側端４″上縁
に軟質合成樹脂で一体成形した防水片１０゜１０を突出
形成する。

而して、点検蓋Ｃ周縁に挾持部２を嵌合挾持せしめて各
−縁ごとに蝶番本体１を取付け、これを壁板Ａの点検口
Ｂに嵌め込み平板部３を点検口Ｂの全周縁に渉って押し
当て、点検蓋Ｃの任意の一縁しに存在する蝶番本体１の
平板部３（図示例では右側の一辺）を取付ビス５で点検
口８周縁に固定し、最後にカバー板４の係止突条７を挾
持部２の係合条８に押し込み係合して取付は施工を終る
。

この時、防水片１０，１０及び防水突条９，９′は、点
検蓋Ｃ前面、壁板Ａ前面に弾性的に密接し、点検蓋Ｃ１
壁板Ａ前面を伝わる結露水等が点検口Ｂ縁がら裏面へ浅
水することもない。

尚、挟持部２をビス１１で固定すれば点検蓋Ｃは不用意
に挟持部２から外れることがない。

本考案は、以上のようにカバー板両側端に点検蓋前面、
壁板前面に密接する軟質樹脂からなる防水片を、挟持部
、平板部にその防水片内の点検蓋前面、壁面前面に密接
する防水突条を設けたので、点検蓋、壁板を伝わる結露
水はこの防水片及び防水突条にてその流れを阻害されて
点検口部分の点検蓋との隙間より浅水せずシール機能が
抜群である。

更に、点検蓋の全周に渉って存在する平板部の任意の一
辺を壁板側に固定することにより、点検蓋を任意の方向
に開閉自在に連結することが出来るばかりか、閉状態に
保持する為に点検蓋全周を平板部を介して壁板側に固定
してもカバー板先端内面に係止突条を、点検蓋前面に存
在する挟持部の前面部分に係合条を夫々形成したので、
取付ビスなどがカバー板で完全に掩蔽され非常に体裁が
良い。

蝶番本体は押し出し成型法などにより各部材を同時一体
に成型でき構造が容易であると共に、部品点数が少なく
、部品の管理も容易となり、又、部品を紛失したりする
おそれも少ない利点を有する。

尚且同−品質のものを多量安価に提供し得る為、点検蓋
装置が高価になる必要もない。

依って、所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案点検蓋装置の一実施例を示し、第１図は取
付けた状態の斜視図、第２図は同一部切欠斜視図で閉状
態を示し、第３図は同一部切欠斜視図で開状態を示す。 第４図は要部の拡大断面図である。 図中１は蝶番本体、２は挟持部、３は平板部、４はカバ
一体、５は溝条、Ａは壁板、Ｂは点検口、Ｃは点検蓋、
１０．１０は防水片、９．９’は防水突条、７は係止突
条、８は係合条である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 点検蓋周縁を挟持する挟持部と、壁板前面に添接する平
   板部と、その平板部−側端に開閉自在に設けられ平板部
   と挟持部を掩蔽するカバー板と、挟持部と平板部との間
   に形成した屈曲自在な溝条とを夫々一体成形して点検蓋
   の外周縁の夫々と対応する長さの数本の蝶番本体を形成
   し、該蝶番本体を点検蓋外周縁の夫々に挾持部を介して
   取付けると共に点検蓋外周縁の夫々に存在する蝶番本体
   の平板部を壁板に固定し、上記カバー板の両側端に点検
   蓋前面、壁板前面に密接する軟質樹脂からなる防水片を
   、挟持部、平板部裏面にその防水片内の点検蓋前面、壁
   板前面に密接する防水突条を夫々設けると共にカバー板
   先端内面に係止突条を、点検蓋前面に存在する挟持部の
   前面部分に係合条を設け、該係止突条を係合条に係脱自
   在に係合せしめた点検蓋装置。