JPS59211546A - コバルト基溶射合金 - Google Patents

コバルト基溶射合金

Info

Publication number
JPS59211546A
JPS59211546A JP8509883A JP8509883A JPS59211546A JP S59211546 A JPS59211546 A JP S59211546A JP 8509883 A JP8509883 A JP 8509883A JP 8509883 A JP8509883 A JP 8509883A JP S59211546 A JPS59211546 A JP S59211546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
erosion
resistance
temperature
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8509883A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Shida
志田 善明
Hisao Fujikawa
尚男 冨士川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP8509883A priority Critical patent/JPS59211546A/ja
Publication of JPS59211546A publication Critical patent/JPS59211546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コバルト基溶射合金、特に石炭火力ボイラに
おいてみられるような高温粒子エロージョンに対するす
ぐれた抵抗性を示すコバルト基溶射合金に関する。
燃料燃焼ボイラ、流動床反応器、石炭のガス化、液化装
置等に代表される高温エネルギー装置は、従来は、石油
利用が主体であったが、今日では代替エネルギー利用の
必要性が認識された結果、石炭利用が増大する傾向とな
っている。
しかし、装置設計は石油利用のときの設計思想により行
われており、石炭利用となったときの問題点は十分には
まだ解決されていない。たとえば、石炭火力ボイラにお
いても従来の石油火力ボイラと同様の材料構成にて製作
されている。ところが、石炭火カボイラにおいては、石
油火力ボイラと異なり、ボイラ内部で固形のアッシュ分
がタリン力となって落下したりフライアッシュとして浮
遊していたりするため、石炭火力ボイラを構成するボイ
ラチューブは、高温で著しいエロージョン損傷を受ける
。このような問題点は当業者にもよく認識されているが
、高温粒子によるエロージョン挙動がまだ明らかでなく
、材料的な対策もほとんどなく、経験上設計的な対処、
例えば流速の低減、プロテクターの取付等の対策が行わ
れているにすぎない。しかし、このように設計的に対処
しても、流速などを制限する場合には予想以上に流速の
早い偏流部ができたり、また、プロテクターを用いる場
合にはプロテクター自身の損傷が早く、実際上、役立た
なかったりのケースが報告されている。
ところで、従来にあってもこすれ摩耗等の耐摩耗用にあ
るいは耐食用に、ニッケル基合金あるいはコバルト基合
金の溶射が実用的に用いられているが、上述のような耐
高温粒子エロージョン用には用いられた例はない。なお
、こすれ摩耗等は普通物体−物体が往復あるいは回転接
触する際に起こるもので、一方、エロージョンとは固体
が高速で物体に衝突し減肉を起こすものであって、両者
は機構が本質的に異なる。したがって、耐こすれ摩耗性
と耐高温粒子エロージヨン性との間には現象的に共通性
あるいは関連性はなく、従来技術において耐高温粒子エ
ロージヨン性に対する知見は存在しない。
すでに述べたように、高温粒子によるエロージョン損傷
を防止する材料的対策はほとんどないのが現状であるが
、材料的対策があれば、例えば上述のような石炭火力ボ
イラ製作上にも設計に余裕が生じ、またプロテクター材
質の適正判断ができるなどの効果が大きく、さらには、
そのような材料的対策があれば、平均流速の増大が可能
となり、装置の小型化、熱効率の向上など利益が期待で
きる。
したがって、ここに、本発明の目的とするところは、石
炭火力ボイラにみられるような高温粒子によるエロージ
ョンに対するすくれた抵抗性を示す材料を提供すること
である。
また、高温エネルギー装置でのエロージョン損傷部位は
流速が局部的に高くなる偏流部等でしばしば生じており
、局部的な対策が要求される場合も多く、したがって、
本発明の別の目的はそのような観点からの耐高温粒子に
よるエロージョンに対する局部的な抑制手段を提供する
ことでもある。
かくして、本発明の要旨とするところは、重量%で、 C:X、O%以下、  0125〜35%、Mo : 
2〜35%およびW;2〜20%の少なくとも1種、 を含み、さらに所望によりNi : 20%以下、ある
いはNi:20%以下とSi : 1〜5%およびB:
0.5〜5%の少なくとも1種とを含み、残部は実質的
にC。
からなる、高温粒子エロージョンに対するすぐれた抵抗
性を有するコバルト基溶射合金である。
ここに、本発明に係る溶射合金を鋼板、鋼管等の金属部
月の全面にあるいは特にエロージョン損傷の著しい部位
に溶射することによりかかる部恢あるいは部位の高温エ
ロージョン損傷を防止することができる。従来このよう
な用途には溶射合金は使用されていなかった。なお、本
発明に係る溶射合金の溶射方法は特に制限されず大気中
溶射でもよいが低圧溶射法によれはさらによい皮膜が得
られる。合金成分としてSiあるいはBを含有していな
い場合にはプラズマ炎、合金成分としてそれらを含有す
る場合には好ましくは、燃焼炎を通常用いる。また必要
に応して後熱処理を行っても良い。
本発明に係る溶射合金の合金組成を上述のように限定し
た理由は、次の通り。
Cr:CrはCO基合金の高温耐食性の付与に不可欠の
元素で、本発明においては最低5%の含有量が必要であ
る。また、Cr含有量が多い程高温耐食性が向上するが
35%以上添加しても、高温耐食性におよぼすその効果
が飽和する傾向があり、また溶射合金の靭性にも悪影響
を与えるので、本発明にあっては上限を35%に限定す
る。
Mo:Moは、本発明に係る溶射合金の耐高温粒子エロ
ージヨン性を向上せしめるのに有効な元素であり、2%
以上の添加で効果が現われ添加にともなって性能は向上
するが、高価でもあり、また35%を超えると高温耐食
性が著しく劣化するため、35%以下に制限する。
W:MOと同様に本発明に係るCO基溶射合金の耐高温
粒子エロージヨン性を向上せしめるに有効な元素であり
、少なくとも2%添加される。しかし、W含有量が20
%を超えると高温耐食性が著しく劣化するため20%以
下に限定する。
なお、MoおよびWは少なくとも1種添加されるが、両
者を含む場合にはさらにそれらの共存効果が期待される
Ni :Niは高温粒子に対するエロージョン抵抗性を
高める効果はないが、高価なCoに代替し、価格を安く
する目的で添加してもよい。しかし、Ni添加量が20
%を超えると本来のエロージョン抵抗性能が低下するた
め、本発明においてNi添加量は20%以下に限定する
S i % B : S iおよびBは溶射合金の融点
を低下せしめる効果を有し、溶射時に生成したCr等の
酸化物をホウケイ酸ガラスとして浮上せしめる効果を有
しているため気孔率や酸化物の含有量を低減し熱衝撃等
に対する抵抗性を増加せしめる。かかる効果を得るため
には5ill〜5%および13:0.5〜5%が必要で
ある。しかし、StおよびBの添加により合金の融点低
下が起こるため、約900℃以上の温度では高温粒子エ
ロージョンに対する抵抗性が低下する。したがって、S
iおよびBは溶射を行う部位に応じて添加してもよい任
意成分である。
C:Cは合金中のCr、W等の炭化物形成元素と化合し
、炭化物を形成し、耐高温粒子エロージョンに対する抵
抗性を高める効果がある。しかし、1.0%を超えると
得られる合金の靭性が劣化するので、本発明にあってC
含有量は1.0%以下に限定する。
好ましくはCは0.05〜1.0%、より好ましくはC
は0.1〜1.0%含有される。
次に実施例によって本発明をさらに説明するが、それら
は本発明の例示として示すもので、本発明を何ら制限す
るものではない。なお、本明細書において「%」は特に
ことわりがない限り「重量%」である。
蕩JH対 第1表に示す組成の合金の粉末を用いプラズマ溶射によ
り、JIS 5tlS304ステンレス鋼母材上に厚さ
0゜5順の溶射皮膜を形成せしめた。その素板から、片
面に上記溶射皮膜を残した高温粒子エロージョン試験片
(3m++厚さ×20ml1幅×30酊長査)を作成し
、下記要領の高温粒子エロージョン試験を行った。なお
、第1表における合金10番の材料は比較用に用いた3
04ステンレス鋼裸材である。
上記高温粒子エロージョン試験は、ブラスト式エロージ
ョン試験装置を用いて行った。すなわち、固体粒子(本
例は平均粒径的15μmの石炭燃焼灰を用いた)とAr
ガスとを別々に650℃に加熱し、それらを内径4龍の
ノズルの入口で混合し、ノズル内で加速後、やはり65
0℃に保った試験片に衝突させた。試験片に衝突させる
ときのガス流速は50m/秒および100m/秒で、そ
れぞれの場合について1時間にわたって600gの固体
粒子を上記試験表面に衝突させた。
試験後、各試験片の中央に形成した減肉部分を表面粗さ
計により測定し最大の減肉量を測定し各供試材の高温粒
子エロージョンに対する抵抗性を評価した。結果を同じ
く第1表にまとめて示した。
第1表に示す結果からも明らかなごとく、比較例のNi
基の溶射は、溶射法を採用したにもかかわらず、304
ステンレス鋼母材とくらべ大きな改善が認められない。
しかしながら、それに対し、本発明のコバルト基合金を
溶射した場合には顕著な改善が認められ、したがって、
本発明に係る溶射合金がすぐれた耐高温粒子エロージヨ
ン性を示すことが分かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11重量%で、 C: 1.0%以下、  Cr:5〜35%、Mo:2
    〜35%およびW:2〜20%の少な(とも1種、 残部は実質的にC。 からなる、高温粒子エロージョンに対するすぐれた抵抗
    性を有するコバルト基溶射合金。 (2)重量%で、 C: 1.0%以下、  Cr:5〜35%、Mo :
     2〜35%およびW:2〜20%の少なくとも1種、 Ni:20%以下、 残部は実質的にG。 からなる、高温粒子エロージョンに対するすぐれた抵抗
    性を有するコバルト基溶射合金。 (3)重量%で、 C: 1.0%以下、  Cr:5〜35%、Mo :
     2〜35%およびW:2〜20%の少なくとも1種、 Ni:20%以下、 Si : 1〜5%およびB:0.5〜5%の少なくと
    も1種 残部は実質的にC。 からなる、高温粒子エロージョンに対するすぐれた抵抗
    性を有するコバルト基溶射合金。
JP8509883A 1983-05-17 1983-05-17 コバルト基溶射合金 Pending JPS59211546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8509883A JPS59211546A (ja) 1983-05-17 1983-05-17 コバルト基溶射合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8509883A JPS59211546A (ja) 1983-05-17 1983-05-17 コバルト基溶射合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS59211546A true JPS59211546A (ja) 1984-11-30

Family

ID=13849131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8509883A Pending JPS59211546A (ja) 1983-05-17 1983-05-17 コバルト基溶射合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59211546A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283105A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Jfe Steel Kk 炉内構造物被覆用溶射被膜およびその形成方法
JP2008501073A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 プラックセアー エス.ティ.テクノロジー、 インコーポレイテッド 耐摩耗性合金粉末および被覆
JP2011255417A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Toyota Motor Corp 肉盛用合金粉末、これを用いた肉盛合金材及びバルブ
WO2012063511A1 (ja) * 2010-11-09 2012-05-18 福田金属箔粉工業株式会社 高靭性コバルト基合金とそれを盛金したエンジンバルブ
US20130221261A1 (en) * 2010-11-09 2013-08-29 Nittan Valve Co., Ltd. Wear-resistant cobalt-based alloy and engine valve coated with same
JP2017115177A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 山陽特殊製鋼株式会社 高硬度高靭性粉末
US10428406B2 (en) 2016-02-12 2019-10-01 Kennametal Inc. Wear resistant and corrosion resistant cobalt-based alloy powders and applications thereof
DE102012009125B4 (de) * 2011-05-09 2020-03-05 Daido Steel Co., Ltd. Hochhartes Aufschweiß-Legierungs-Pulver
JP2020062663A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 日本製鉄株式会社 ピアサ−プラグ及びその製造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008501073A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 プラックセアー エス.ティ.テクノロジー、 インコーポレイテッド 耐摩耗性合金粉末および被覆
JP2006283105A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Jfe Steel Kk 炉内構造物被覆用溶射被膜およびその形成方法
JP2011255417A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Toyota Motor Corp 肉盛用合金粉末、これを用いた肉盛合金材及びバルブ
US9206715B2 (en) 2010-11-09 2015-12-08 Fukuda Metal Foil & Powder Co., Ltd. High-toughness cobalt-based alloy and engine valve coated with same
US20130221261A1 (en) * 2010-11-09 2013-08-29 Nittan Valve Co., Ltd. Wear-resistant cobalt-based alloy and engine valve coated with same
JP5486092B2 (ja) * 2010-11-09 2014-05-07 福田金属箔粉工業株式会社 高靭性コバルト基合金とそれを盛金したエンジンバルブ
WO2012063511A1 (ja) * 2010-11-09 2012-05-18 福田金属箔粉工業株式会社 高靭性コバルト基合金とそれを盛金したエンジンバルブ
US9206319B2 (en) 2010-11-09 2015-12-08 Fukuda Metal Foil & Powder Co., Ltd. Wear-resistant cobalt-based alloy and engine valve coated with same
DE102012009125B4 (de) * 2011-05-09 2020-03-05 Daido Steel Co., Ltd. Hochhartes Aufschweiß-Legierungs-Pulver
JP2017115177A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 山陽特殊製鋼株式会社 高硬度高靭性粉末
WO2017110813A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 山陽特殊製鋼株式会社 高硬度高靭性粉末
CN108368567A (zh) * 2015-12-22 2018-08-03 山阳特殊制钢株式会社 高硬度高韧性粉末
US10428406B2 (en) 2016-02-12 2019-10-01 Kennametal Inc. Wear resistant and corrosion resistant cobalt-based alloy powders and applications thereof
DE102017101919B4 (de) 2016-02-12 2023-01-19 Kennametal Inc. Verfahren zum Aufbringen einer Beschichtung auf ein Substrat
JP2020062663A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 日本製鉄株式会社 ピアサ−プラグ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang Erosion-corrosion of thermal sprayed coatings in FBC boilers
US6548161B1 (en) High temperature equipment
JPH07826B2 (ja) 炭化クロム−ニッケル基時効硬化性合金コーティングを生成する方法及びそうして製造されたコーティング付き物品
Wang Erosion-corrosion of coatings by biomass-fired boiler fly ash
JPS59211546A (ja) コバルト基溶射合金
US20180112303A1 (en) Method for coating article and feedstock for thermal spray process
US5120613A (en) Pocess for increasing the resistance to corrosion and erosion of a vane of a rotating heat engine
US20110165334A1 (en) Coating material for metallic base material surface
US6423432B1 (en) High temperature corrosion-resistant and abrasion-resistant coating member, and manufacturing method thereof
CN108950311B (zh) 一种烟气换热管的防护涂层及其制备方法
Tabakoff et al. High-temperature coatings for protection against turbine deterioration
CA2456764C (en) Furnace run length extension by fouling control
US5066523A (en) Process for producing corrosion-resistant layers
Goyal et al. Hot Corrosion Study of High Velocity Oxy-Fuel (HVOF) Sprayed Coatings on Boiler Tube Steel in Actual Coal Fired Boiler: HVOF Coatings on Boiler Steel Alloy
JP5584161B2 (ja) 溶射材料
JP4464752B2 (ja) 付着防止方法
JP2003120902A (ja) ごみ焼却炉発電ボイラ過熱器
JPS61170554A (ja) 高耐腐食性ボイラ用部材
JPS59211567A (ja) 溶射合金層を備えた金属部材
JPH02185961A (ja) 耐硫化腐食・耐エロージョン性ボイラ用鋼管
JP2000045058A (ja) 露点腐食防止方法
DuPont et al. High-temperature corrosion behavior of alloy 600 and 622 weld claddings and coextruded coatings
JPS6029459A (ja) 耐高温粒子エロ−ジョン性鋼製品
JPS6029448A (ja) 高温粒子エロ−ジョン環境用鋼
Walsh et al. Erosion by char and ash and deposition of ash on carbon steel in the convective section of an industrial boiler