JPS5921120Y2 - 操舵機の動力伝達機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は操舵機の動力伝達機構に関するもので、特に５
〜１０トン程度までの手動にて舵を動かすような小型の
船に適用される動力伝達機構に関するものである。

一般に５〜１０トン程度までの船は手動にて簡単に操舵
できるような構造となっており、この種の船に油圧、あ
るいは電動による操舵装置を取付けようとする場合、舵
回りの大幅な変更、工事がイ半なうことが多いもので゛
あった。

そこで本考案は、上述したような成造の船に油圧、ある
いは電動による操舵装置を取付ける場合の操舵機の舵へ
の動力伝達のための変更、工事を最小限としようとする
もので、万一、操舵機が故障しても簡単に手動操舵に切
換えることができるようにしたものである。

以下本考案の一実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図は舵回りの全体構成を示すもので、１は操舵機の
出力軸、２は出力軸１に取付けられたレバー、３は舵、
４は舵３に取付けられたレバー、５はレバー２とレバー
４を連結して操舵機の動力を舵３へ伝えて操舵するため
の連結具である。

本考案は上述の連結具５に工夫をこらしたもので、その
構成を第２図を参照して説明する。

図において、１１は矢印Ａの如き円運動を行なう操舵機
出力軸１２に取付けられたレバー、１３は矢印Ｂの如き
円運動を行ない軸１４を支点として舵１５を作動させる
レバー、１６．１６’はレバー１１とレバー１３とを連
結するための連結具で、球関節継手１７．１７’にまり
回動自在に連結された短辺支柱１８．１８’と長辺支柱
１９．１９’とにより構成している。

２０．２０’は連結具１６．１６’の長辺支柱１９と１
９′とを任意の位置で継ぎ合せるクランプである。

なお操舵機出力軸１２に取付けられたレバー１１と舷側
のレバー１３の先端には、連結具１６．１６’の短辺支
柱１８．１８’がそれぞれ着脱自在に嵌入する保合孔が
設けられている。

以上の構成によれば、第３図に示す如く操舵機側のレバ
ー１１と舷側のレバー１３の高さ方向距離ＬＨが存在し
ても無理なく動力を伝達することができ、また船によっ
て舷側と操舵機側のレバー間隔ＬＷが異なるが、クラン
プ２０．２０’により長辺支柱１９と１９′の継ぎ合せ
位置を調整できるため、問題なく動力を伝達することが
できる。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、成造の
船に油圧、電動等による操舵装置を簡単に取付けること
ができると共に、確実な動力伝達を行なうことができる
。

また万一、操舵機が故障しても簡単に操舵機と舵を切り
離し、手動操舵に簡単に切換えることができるなど実用
的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は舵回りの全体構成を示す図、第２図ａ。 ｂは本考案にかかる動力伝達機構を示す平面図および正
面図、第３図は本考案の作用を示す図である。 １１、１３・・・・・・レバー、１２・・・・・・操舵
機出力軸、１５・・・・・・舵、１６．１６’・・・・
・・連結具、１７．１７’・・・・・・球関節継手、１
８、１８’・・・・・・短辺支柱、１９．１９’・・・
・・・長辺支柱、２０゜２０′・・・・・・クランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 球関節継手により短辺支柱と長辺支柱を回動自在に連結
   した一対の連結具を備え、この連結具の長辺支柱をクラ
   ンプにて任意の位置で継ぎ合せ、かつ、それぞれの短辺
   支柱を、操舵機出力軸に連結したレバーと舵に連結した
   レバーにそれぞれ設けられた保合孔に差込んで連結して
   なる操舵機の動力伝達機構。