JPS5920987B2 - 倍率可変のデイジタル型電圧計 - Google Patents

倍率可変のデイジタル型電圧計

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JPS5920987B2
JPS5920987B2 JP49036704A JP3670474A JPS5920987B2 JP S5920987 B2 JPS5920987 B2 JP S5920987B2 JP 49036704 A JP49036704 A JP 49036704A JP 3670474 A JP3670474 A JP 3670474A JP S5920987 B2 JPS5920987 B2 JP S5920987B2
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R17/00Measuring arrangements involving comparison with a reference value, e.g. bridge
    • G01R17/02Arrangements in which the value to be measured is automatically compared with a reference value
    • G01R17/06Automatic balancing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はディジタル型電圧計、特にデイジタル式に倍
率可変であつて、遠隔表示装置に対して2点接続だけを
用いて、電圧計によつて測定されるアナログ量を遠隔表
示するように容易に適応する電圧計に関する。
デイジタル型電圧計は、ポンド/平方吋で表わした圧力
及び毎分回転数で表わした回転速度のような種々の物理
量を表示する為、多くの用途がある。
従来のデイジタル型電圧計は上向き−下向き積分器、パ
ルス計数器及び関連した論理回路を持つていて、測定す
べき信号が積分器の入力に供給される入力期間の間、計
数器が発振器で発生されたクロツク・パルスを計数し、
計数器にオーバーフローが生じた時、積分器の入力を入
力信号から遮断して、反対の極性を持つ基準電圧に接続
し、これによつて下向き積分過程を行なわせるようにな
つている。基準電圧の大きさを入力信号の電圧と等しく
すれば、フルスケールが被測定量の選ばれた大きさに等
しくなるように電圧計の倍率が決まる。フルスケールよ
り大きさが小さい入力信号を測定する場合、積分器は一
層遅い速度で上向きに積分し、フルスケールの場合と同
じカウント数の後にその積分を反転するが、一層低い電
圧レベルで反転し、積分器がゼロに到達した時の最終的
なカウントから入力期間中のカウント数を差し引いたカ
ウントが、入力電圧信号の大きさの目安になる。多くの
用途では、この測定が行なわれる環境の為、デイジタル
型電圧計の遠隔読出しを行なうことが必要であり、従来
のデイジタル型電圧計では、遠隔表示装置を電圧計の局
部的な位置にある部品と相互接続する為に、使用する各
々の10進計数器に対して4本の導体を必要とする。一
般に計数器は少なくとも4桁を持つているから、かなり
の数の相互接続導体が必要であることは明らかであり、
これが従来の遠隔表示装置の複雑さ並びに高価の原因で
あつた。更に、従来のデイジタル型電圧計は倍率を容易
に変えることが出来ず、倍率可変にするには、複雑で、
それに伴つて高価な回路を用いている。従つて、この発
明の主な目的の1つは、容易に倍率可変であつて簡単な
回路を用いた改良されたディジタル型電圧計を提供する
ことである。
この発明の別の目的は、電圧計の倍率をデイジタル式に
変えること並びに電圧計をデイジタル式にバーニヤ読取
することである。この発明の別の目的は、複雑化を最小
限に抑えて、2点の相互接続しか必要とせずに、遠隔表
示装置を使えるようにした電圧計を提供することである
この発明の別の目的は、自動ゼロ補償式デイジタル型電
圧計を提供することである。
簡単に云うと、本発明の目的を達成するため、本発明に
よる倍率可変のディジタル型電圧計は、入カスイツチ装
置、制御論理回路、積分器、第1及び第2の計数器、発
振器、表示手段、並びに閾値回路で構成される。
入カスイツチ装置は、測定しようとする直流アナログ量
に比例する大きさを持つ入力直流電圧信号を発生する源
に接続された第1の入力、入力直流電圧信号の極性とは
反対の極性を持つ一定の基準電圧源に接続された第2入
力、及び大地に接続された第3の入力を持つ。制御論理
回路は、入カスイッチ装置の第1の入力を作動すること
により電圧計の動作を開始させ、入カスイツチ装置の出
力に接続された積分器が入力直流電圧信号の関数として
上向きに積分するようにする。第1の計数器には、電圧
計のフルスケールを決定するように選ばれたカウントが
プリセツトされている。この第1の計数器は、一定の繰
返し速度でクロツク・パルスを発生する発振器の出力に
接続された第1の入力、及び制御論理回路に接続された
第2の入力を持ち、制御論理回路から第2の入力に印加
された信号に応答して、入力直流電圧信号が積分器に印
加されるのと同時にクロツク・パルスの計数を開始する
。第1の計数器の出力が制御論理回路に接続されていて
、クロツク・パルスのカウントがプリセツトされた値に
到達すると同時に制御論理回路に信号を印加し、第1の
計数器はこの信号によりゼロにりセツトされる。制御論
理回路はこの信号に応答して、入カスイツチ装置の第2
の入力を作動すると共に入カスイツチ装置の第1の入力
を不作動にし、こうして基準電圧源を積分器に接続し、
積分器に下向きの積分を行なわせる。第2の計数器は、
発振器の出力に接続された第1の入力、及び制御論理回
路に接続された第2の入力を持ち、制御論理回路から第
2の入力に印加された信号に応答して、基準電圧が積分
器に印加されるのと同時にクロツク・パルスの計数を開
始する。表示手段は第2の計数器の出力に接続されると
共に、制御論理回路に接続された第2の入力を持つ。閾
値回路は、積分器の出力に接続されていて、積分器の出
力電圧がゼロを通過する時を感知して、信号を発生する
。制御論理回路はこの信号に応答して付能信号を発生し
、付能信号を表示手段の第2の入力に供給する。このた
め表示手段は、閾値回路が積分器の出力ゼロを検出した
時に発生している第2の表示器のカウントを表示する。
この第2の表示器からの表示されたカウントは、被測定
量の大きさを表わす。この時制御論理回路は、入カスイ
ツチ装置の第3の入力を作動して、積分器の入力をゼロ
に保ち、この後の測定に備えて電圧計をゼロ状態にする
。上記の構成の電圧計では、後で詳述するように、第1
の計数器にプリセツトされるカウントを調節することに
より、電圧計の倍率を変えることが出来ると共に、一定
の基準電圧が電圧計のフルスケールに対応する入力直流
電圧に等しくない場合でも、第1の計数器のプリセツト
・カウントを調節することにより、所望のフルスケール
の読みを設定出来る。また、第2の計数器と表示手段と
を離れた位置に配置する場合には、これらを電圧計の他
の部分と相互接続するのに2本の導体で済ますことが出
来る。
即ち、発振器に接続する導体と、制御論理回路に接続す
る導体とである。この発明に特有な特徴は、特許請求の
範囲に具体的に記載されているが、この発明自体の構成
並びに作用は、その他の目的及び利点と共に、以下図面
について説明する所から、最もよく理解されよう。
図面全体にわたり、同じ部品は同じ参照記号で表わされ
ている。第1図には、デイジタル式に倍率を変えること
が出来るこの発明の倍率可変のデイジタル型電圧計の基
本的な構成要素が示されている。
これらの基本的な構成要素は、集積回路として容易に製
造出来る電子式であつて、入カスイツチ手段10aと、
スイツチ手段10aの出力に接続された積分器11と、
積分器11の出力に接続された閾値回路12と、閾値回
路12の出力に接続された第1の入力並びにプリセツト
計数器14の出力に接続された第2の入力を持つ制御論
理回路13とで構成される。制御論理回路13の第1の
出力1は、入カスイツチ手段10の状態を制御する3種
類の異なる信号を逐次的に発生するようになつている。
制御論理回路13の第2の出力2は、プリセツト計数器
14を付能し、その後でりセツトする。発振器15がク
ロツク発生器として作用し、一定の繰返し速度でクロツ
ク・パルスを発生する。スイツチ10aが信号入力状態
に作動されたことに応答して、積分器11がゼロから上
向きに積分するプリセツト計数器14の付能状態の間、
クロツク・パルスがプリセツト計数器14によつて最初
に計数される。こXで云う上向き及び下向きと云う言葉
は、代数的に何等意味を持つものではなく、上向きとは
ゼロから遠ざかることを意味し、下向きとはゼロに近づ
くことを意味する。この後、クロック・パルスが表示計
数器16と呼ぶ第2の計数器によつて計数される。表示
計数器は、スイツチ10aがその基準入力状態に作動さ
れたことに応答して、積分器11がゼロに向つて下向き
に積分している期間の間、制御論理回路13の第3の出
力3から計数を行なうように付能される。表示計数器1
6のデータ出力が表示手段17に供給される。表示手段
17は、積分器の出力がゼロに達した時に計数器16の
データが装入される表示バツフアと、このカウントを表
示するように制御論理回路13の同じ第3の出力3から
付能される適当な表示装置とを含む。電圧計によつて測
定しようとする直流アナログ量に比例する大きさを持つ
信号入力電圧ViOは、多くの場合に正又は負の極性で
あることがあるから、制御論理回路13の第4の出力4
が、安定な精密級基準電圧源18から入カスイツチ手段
10aに供給される基準電圧の正しい極性を選択する基
準スイツチ手段10bに接続されている。以上説明した
この発明のデイジタル型電圧計の構成要素は、後で第3
図乃至第5図の回路図について詳しく説明するが、初め
にこの発明を一般的に説明する為、第1図の簡略プロツ
ク図並びに第2図の波形図について、この電圧計の動作
を若干詳しく説明する。この発明の電圧計のフルスケー
ルは次のように定められる。
最初、積分器の出力電圧はゼロである。この期間の後、
入カスイツチ10aがC位置の状態に作動され、入力信
号電圧ViOの大きさが、電圧計をフルスケールにする
ような所望の電圧の値に調節される。例えば、10ボル
トの電圧で電圧計に3600のフルスケールの読みを生
じさせるとする。更に、基準電圧もこれと同じ大きさを
持つと仮定する。この入力期間の間、入力信号電圧Vi
nがスイツチ10aの位置Cを介して積分器11に印加
され、第2a図に示すように、積分器を(ゼロから)上
向きに積分させる。プリセツト計数器14にプリセツト
した3600の選ばれたクロツク・パルスのカウントに
到達すると、これは積分器11の尖頭出力に対応するが
、計数器14からの「計数器一杯」信号が制御論理回路
13に印加され、制御論理回路はその第1の出力に第2
の信号を発生して、入カスイツチ10aをC印置の状態
からA又はB位置の状態へ作動する。制御論理回路13
の第4の出力に発生される「極性選択」信号により、基
準スイツチ10bがA又はB位置の状態に作動され、人
力信号電圧Vinとは反対の極性を持つ基準電圧を積分
器11に印加するようにする。基準電圧が人力信号電圧
と反対の極性であり且つ同じ大きさである為、基準期間
の間、積分器11は入力期間の時と同じ速度でゼロに向
つて下向きに積分する。この基準期間の長さは、入力期
間と等しいが、この期間中、プリセツト計数器14は制
御論理回路13の第2の出力からの適当な信号によつて
不作動にされ、表示計数器16が制御論理回路の第3の
出力から付能されて、発振器15によつて発生されたパ
ルスを計数する。積分器11の出力がゼロの電圧に到達
すると、閾値回路12が積分器の出力のゼロ交差を検出
し、制御論理回路13がそれに応答してパルスを発生し
、これがその第3の出力から送出されて表示計数器16
を不作動にすると共に、その最終的なカウントを表示バ
ツフアへ転送する。この倍率決定手順では、基準電圧が
入力信号電圧と等しいから、表示計数器16の最終的な
カウントはプリセツト計数器14の3600カウントで
ある。表示バツフアに計数器16のカウントが装入され
ると、これがこの最終的なカウントを、利用する特定の
表示素子へ転送する。それまでにプリセツト計数器14
は不作動にされた直後にりセツトされており、表示計数
器16は不作動にされた後に自動的にりセツトされるこ
とが好ましい。この発明の電圧計の種々の構成要素はこ
の時再びそのゼ口状態又は初期状態にあり、電圧計は所
要の電圧測定を行なうことが出来る状態にある。前に述
べたように、また第2a図を見れば判るように、上に述
べた最初の倍率決定手順では、入力信号電圧と基準電圧
の大きさが等しいことが必要であり、この結果、入力期
間と基準期間は持続時間が等しい。
即ち、表示計数器16の表示カウントはプリセツト計数
器14のプリセット・カウントに等しい。3600のフ
ルスケール・カウントに対し、積分器の出力電圧が第2
a図に示す実線をたどると仮定する。
10ボルトの入力によつて表示されるカウントが500
0になるように電圧計の倍率を定めたい場合、この50
00のカウントが計数器14にプリセツトされ、電圧計
は前に述べたのと同じように作動されるが、今度は積分
器11が、第2a図に実線を延長した破線で示すように
、一層高い出力電圧まで上向きに同じ速度で積分する点
が異なる。
5000のプリセツト・カウントに到達すると、破線で
示すように、積分器11がゼロに向つて下向きに計数す
る。
この場合も、入力期間は基準期間と等しく、そのいづれ
も3600のフルスケール・カウントの場合より持続時
間が比例的に一層長い。この電圧計の倍率を定めた後、
電圧計に10ボルトの入力があると、表示される読みが
3600になると仮定すれば、この電圧計は測定すべき
直流アナログ量に比例する大きさを持つ入力直流電圧信
号の測定に利用することが出来る。
即ち、第2b図について説明すると、10ボルトの入力
に 3対して3600になると云う倍率であると仮定す
ると、電圧計に7,5ボルトの入力信号があると、積分
器の出力電圧は、第2a図の倍率決定手順の時の対応す
る入力期間中の勾配よりも入力期間中の勾配が低い実線
をたどる。3600のプリセツ 1ト・カウントに到達
した後、積分器は倍率決定手順の時と同じ勾配で、基準
期間の間下向きに積分する。
この結果、表示計数器16に累積される2700の表示
カウントは、積分器の尖頭出力電圧(垂直の矢印で示す
)が、第2a図に示した倍 1率決定手順の時に到達し
た値まで上昇しなかつた為、プリセツト・カウントより
小さい。電圧計で測定しようとする直流アナログ量がフ
ルスケールの読みをこえ、この結果信号入力電圧Inが
仮定した10ボルトの公称フルスケールより大きい場合
、積分器11は、第2b図に破線で示すように、第2a
図に示したフルスケールの場合の勾配より一層急な勾配
で上向きに積分する。この為、入力期間の終りに、積分
器の出力電圧は一層大きな大きさに到達する。同じ基準
電圧を使うから、基準期間の間の積分器の出力電圧の勾
配はいつも同じであり、この為、第2b図に破線の積分
器電圧で示すように、表示されるカウントはフルスケー
ルをこえる。超過速度又は過大圧力の用途等では、被測
定量が時によつて公称値(フルスケール)をこえること
があるから、このように範囲をこえても表示し得ること
は電圧計にとつて不可欠である。第2c図はプリセツト
計数器14の動作を示している。即ち、入力期間の間、
プリセツト計数器の出力が゛高”であつて、計数をして
いることを表示し、プリセツト・カウントに到達すると
、計数器の出力が6低゛(不作動)になり、この計数器
が次の入力期間で次の計数サイクルを開始する時まで、
゛低”状態にと文まる。第2d図は表示計数器16の動
作を示している。これは入力期間の間゛低゛状態にと〜
まり、計数器14がプリセツト・カウントに到達すると
、表示計数器16がその゛高”状態(付能)に切替わり
、計数を開始し、基準期間の持続時間にわたり計数を続
ける。基準期間の終りに、表示計数器16の出力が再び
゛低”状態に切替わり、この後の基準期間になるまでこ
の゛低”状態にと〜まる。第2d図で表示計数器の”高
”状態が続くことを示す破線は、第2b図の一層長い基
準期間の場合である。従つて、表示カウントが次の式に
よつて決定されることは明らかである。こうして、プリ
セツト計数器14の調節を利用して表示されるカウント
の倍率をデイジタル式に決定し、この簡単な手順の為、
この発明のデイジタル型電圧計は、普通のデイジタル型
電圧計で使われているよりずつと簡単な手順で倍率可変
にな 5る。
上の式から明らかなように、プリセツト計数器の倍率を
変えることが出来ることにより、フルスケールの(信号
)入力電圧に等しくない基準電圧を使うことも出来る。
前に第2a図について説明した時は、回路の動作の説明
を簡単にする為、両方の電圧を等しいと仮定した。電圧
が等しくない場合、プリセツト・カウントは表示される
フルスケールのカウントと同じではないが、それでも逐
次的な簡単な手順により、倍率の調節はやはり容易に行
なうことが出来る。この方法の重要な利点は、上記の式
からも明らかなように、基準電圧がフルスケールの入力
電圧に等しくなくてもプリセツト・カウントの調節によ
り所望のフルスケールの表示カウントを得ることが出来
るため、基準電圧がフルスケールの入力電圧に等しい正
確な電圧である必要はなく、高度の安定性を持ちさえす
ればよいことである。
従来の全てのデイジタル型電圧計は基準電圧の調節を必
要としている。この発明ではこの必要がなくなり、その
結果基準回路は一層簡単になり、一層安い経費で安定性
が改善される。第3図には、入力及び基準スイツチ手段
10a,10b、積分器11、閾値回路12、基準電圧
源18及びゼロ調節スイツチ手段11Dが略図で示され
ている。
入力、基準及びゼロ調節の各スイッチ手段は、第4図及
び第6図に示す論理表に従つて、フリツプフロツプFl
,F2及びワンシヨツト・マルチバイブレータT1(第
4図の制御論理回路にある)によつて作動される混成ア
ナログ形の2重の単極単投の速動スイツチである。各々
の混成アナログ形スイツチ10a,10b及び11Dは
スイツチ・パツケージとして作られる。1例として、こ
れはナシヨナル・セミコンダクタ・コーポレーシヨンに
よつて製造されるAHO/34CD型であつてよく、そ
のゲート電極が駆動器の出力に接続された2つのJ−F
ETトランジス汐を含み、駆動器の入力が適当な普通の
論理装置(図に示してない)を介して、第1図と対応す
るA,B,C,Dで表わした端子に接続されている。
第3図のA,B,C,D端子が第4図に詳しく示す制御
論理回路13の同様な端子に接続されている。勿論、J
−FETの代りにMOSFET又はその他の形式のトラ
ンジスタ・スイツチを使うことが出来、その判断基準は
、速動であつて、導電している時の抵抗値が小さいこと
である。入カスイツチ10aのJ−FETlOaC及び
10aDが夫々端子C及びDに関連し、JFETlOb
A及び10bBが端子A及びBに関連している。
J−FETlOaCのソース電極が電圧計の高の信号入
力端子に接続され、JFETlOaDのソース電極が低
の又は大地入力端子に接続されている。
J−FETlObA及び10bBのソース電極が基準電
圧源18の+V,ef及び−Vr8f出力に夫々接続さ
れている。
J−FETlOaC,lOaD,lObA及び10bB
のドレイン電極が抵抗11aの入力側の端で一緒に接続
され、その出力側の端が、積分器として接続された演算
増幅器11bの負の極性の入力に接続されている。図を
簡単にする為、電源側路コンデンサ並びに増幅器11b
及びその他の以下説明する全ての能動装置に対する電圧
源接続は示してない。増幅器11bの出力が漏洩の小さ
いスイツチ11cを介して積分器のコンデンサ11dに
接続され、これが増幅器11bの負の入力に負饋還で接
続されている。積分器の抵抗−コンデンサの時定数は、
入力抵抗11aの抵抗値と饋還コンデンサ11dの静電
容量とによつて決定される。下向き積分過程の結果とし
て積分器の出力電圧がまさにゼロを通過する時に、増幅
器11bを迂回するコンデンサ饋還回路を開く為、スイ
ツチ11cは高精密級でなければならない。1例として
、スイツチ11cは、ソース電極が増幅器11bの出力
に接続され、ドレイン電極がコンデンサ11dに接続さ
れ、且つゲート電極がトランジスタ・スイツチ11D2
のドレイン電極に接続されているN形チヤンネルのFE
Tトランジスタであつてよい。
トランジスタ・スイツチ11D2のソース電極が−15
ボルト電源に接続されている。スイツチ11cのゲート
電極は抵抗11gを介して、高利得増幅器12aの正の
極性の入力に接続された増幅器11bの出力にも接続さ
れている。増幅器11bの負の極性の入力が並列の抵抗
及びコンデンサから成る安定化進み回路11eを介して
、後で説明する自動ゼロ調節回路で用いる接地されたゼ
ロ・コンデンサ11fに・も接続されている。安定化回
路11eとコンデンサ11fとの接続点が、抵抗を介し
て、ゼロ調節スイツチ手段11DにあるJ−FETll
Dlのドレイン電極に接続されている。増幅器12a(
これも演算増幅器である)の出力が抵抗12bを介して
その負の入力に接続され、この負の入力から大地に第2
の抵抗12cが接続されている。抵抗12b及び12c
が、非反転型増幅器12aの順方向の利得を決定し、こ
こで説明している特定の実施例では、この利得が大体5
0である。増幅器12aの出力がトランジスタ・スイツ
チ11D1のソース電極に接続されている。11D1及
び11D2の各スイツチの作用は、後で自動ゼロ調節回
路の動作について説明する。
増幅器12aの出力は抵抗12dを介して電圧比較器1
2eの正の極性の入力にも接続されている。この比較器
は、閾値検出器として作用し、下向き積分過程の後、積
分器11bの出力がゼロを通過する時を検出する。比較
器12eの出力が、第4図について説明するように、制
御論理回路13の2つの入力に接続される。第3図に示
す回路はアナログ形であり、その動作を次に説明する。
制御論理回路13及びその他のディジタル回路の動作は
ごく全般的に説明する。動作サイクルは、プリセツト計
数器14が付能され、入カスイツチ10aCが(その導
電状態又は閉状態に)作動され、こうして入力信号を積
分器11bの入力に印加することによつて開始される。
積分器11が、プリセツト計数器14によつて制御され
る入力期間の持続時間の間、入力信号Inを上向きに積
分する。計数器14がプリセツトされた数のクロツク・
パルスを計数した時、「計数器一杯]パルスが比較器1
2eの出力からの入力信号極性情報を極性フリツプフロ
ツプF2に送り、同時に制御論理回路13にある制御フ
リツプフロツプF1をりセツトし、これによつて計数器
14が不作動にされ且つりセツトされ、スイツチ10a
Cが不作動にされると共に、入力信号の極性に応じて、
基準スイツチ10bA又は10bBが作動される。この
時、入力期間が終了し、スイツチ10bA又は10bB
によつて選択された特定の極性の基準電圧Vr8fが下
向き積分期間の間、積分器11の入力に印加されるので
、基準期間が始まる。この基準期間の間、表示計数器1
6が付能され、クロツク・パルスを計数する。比較器1
2eの入力電圧がゼロを通過し、比較器の出力電圧が状
態を切換える基準期間の終りに、制御論理回路13にあ
るトリガ回路でパルスが発生されて、ゼロ・タイマのワ
ンシヨツト・マルチパイプレータT1をトリガし、これ
によつて計数器16が不作動にされ、基準スィツチ10
bA又は10bBが不作動にされると共に、入カスイツ
チ10aD、及びゼロ調節スイツチ11D1及び11D
2を含むスイツチDが作動され、ゼロ期間が開始される
。スイツチ10aDが積分器11の入力を接地し、スイ
ツチ11D2が、FETスイツチ11cのゲート電極に
−15ボルトを印加して、これを非導電状態に切換える
ことにより、積分器のコンデンサ11dを遮断し、スイ
ツチ11D1がゼロ回路即ち自動ゼロ調節回路を付能し
、増幅器12aの出力がゼロ・コンデンサ11fに供給
され、増幅器11bの入力のずれを補償する電圧を設定
する。ゼロ・ループの利得は、ゼロ・コンデンサの電圧
を支援するような入力の差が増幅器11に対して残つて
いても、それが無視し得るものになるように、十分高く
する(106より大きいことが好ましい)。ゼロ・タイ
マT1が切れると、スイツチDが不作動にされ、ゼロ・
コンデンサ11fは充電状態にとどまる。抵抗11e及
びコンデンサ11fの回路の時定数は、次の入力及び基
準期間の間、コンデンサ11fからゼロ電圧が目立つて
漏洩しないように、十分高くする。ゼロ・タイマT1が
切れると、制御フリツプフロツプF1がまだセツトされ
ている為、入カスイツチ10aCが作動され、入力期間
、基準期間及びゼロ期間のサイクルが繰返される。基準
電圧源18は高い安定性を持つ電圧源であれば任意のも
のであつてよいが、倍率可変のデイジタル型電圧計のこ
kに説明する特定の実施例の為に、後で説明する高い安
定性を持つ精密級電圧源を示す。基準電圧源が第1の演
算増幅器18aを含み、この増幅器18aの負の入力端
子から大地へ抵抗18bが接続されている。抵抗18c
が、陽極が増幅器18aの出力に接続されているダイオ
ード18dの陰極から、増幅器の負の入力端子へと、増
幅器18aの前後に接続されている。増幅器18aは非
反転型であつて、その利得は抵抗18b+18cと抵抗
18bとの比によつて決まる。抵抗18c及びダイオー
ド18dの接続点が抵抗18eを介して増幅器18aの
正の入力端子並びにツエナ・ダイオード18fに接続さ
れ、このツエナ・ダイオードの陽極が接地されている。
最後に、抵抗180がダイオード18dと抵抗18eの
接続点から+15ボルト電源に接続され、この接続点を
正に駆動して増幅器18aの導電を開始させると共に、
2次的に若干の負荷電流をツエナ・ダイオード18fに
供給する。このツエナ・ダイオードは、こうしなければ
、完全に増幅器18aから供給を受ける。大地に対して
抵抗′18e及びツエナ・ダイオード18fの両端に発
生する電圧+Vr8fが、基準電圧源18の正の極性の
出力であり、信号入力電圧が負の極性だけである場合、
これを単独で利用することが出来る。抵抗18e及びツ
エナ・ダイオード18fの両端,に接続されたコンデン
サ18gが、J−FETlOaC及び10aDが導電状
態に切換わる時に発生される過渡状態を沢波するが、他
の形式のスイツチでは必要でないことがある。抵抗18
hの1端がダイオード18d及び抵抗018eの接続点
に接続され、他方の端がポテンシヨメータ181の第1
の端に接続される。
このポテンシヨメータは、正及び負の極性の基準電圧+
R8f及び一Refの大きさを等しくするように調節さ
れる。ポテンシヨメータ181のタツプが、1の利得を
持つインバータとして作用する第2の演算増幅器18j
の負の極性の入力端子に接続されている。増幅器18j
の出力が抵抗181を介してポテンシヨメ一汐181の
第2の端に接続される。大地に対して増幅器18jの出
力に発生される電圧−V,efが基準電圧源18の負の
極性の出力である。増幅器18jの出力はコンデンサ1
8mを介して大地にも接続され、沢波コンデンサ18g
と同じように、過渡状態を沢波する。抵抗18nが増幅
器18jの正の極性の入力端子から大地に接続され、増
幅器18jの入力に対するバイアス電流の影響を最小限
に抑える。この発明の倍率可変のデイジタル型電圧計で
は、2つの別々の接地を用いており、これらが低い抵抗
値を持つ抵抗18pによつて隔てられている。
ツエナ・ダイオード18fの陽極に於ける接地接続は小
信号接地と云うことが出来、全てのアナログ信号回路、
即ち電圧計の入力信号端子の低の側、積分器回路11及
び閾値回路12で用いられている。この第1の接地を図
面ではナと記してあり、測定する電圧源の位置に於ける
接地である。甲;と記す第2の接地は電力及び論理の接
地であり、制御論理回路13、プリセツト計数器14、
発振器15、表示計数器16、表示バツフア及び表示装
置17並びに全ての電源側路コンデンサ(図に示してな
い)に用いられる。第1の接地は全てのアナログ信号回
路に関連しているから、電圧測定は電圧測定の源位置に
於ける接地に対して行なわれ、電圧計の部品(特に遠隔
地にある表示計数器16及び表示装置17)の局地並び
に遠隔地の間での電力接地系統の変化によつて、電圧測
定は変わらない。これらの接地が互いに接続されず、ツ
エナ・ダイオード18fの電流が低抵抗の抵抗18pだ
けを流れる場合でも、この発明の電圧計ぱ正しく動作す
る。基準電圧源18の出力に於ける正確に10.0ボル
トの基準電圧が正確に10.0ボルトのフルスケールの
入力信号電圧に対応し、且つフルスケールの電圧入力に
於ける表示される読みが丁度、プリセツト計数器14に
プリセツトされたパルス・カウント数であることが望ま
しいが、実際的にはこう云う理想的な状態にならない。
温度に対して安定化したツエナ・ダイオードはその特性
電圧が極めて安定であるが、ダイオードごとこの特性電
圧のばらつきは一般に±5%である。従つて、その電圧
が或る正確な値であるようにツエナ・ダイオードで安定
化した基準源にしようとする場合、この電圧源に少なく
とも±5%の調節をすることが必要である。このような
調節は機械的並びに温度の両方の循環的な変化に対して
行なわれなければならず、このような広い範囲の調節を
なくすことが極めて望ましい。基準電圧の調節を省いた
結果、電圧基準が簡単になり且つずつと安定になること
は明らかであろう。上に述べた事情で、基準電圧源18
の出力に於ける基準電圧は正確に10.0ボルトではな
く、その為、プリセツト計数器14の設定状態は所望の
フルスケールの表示される読みとは若干異なる。
プリセツト計数器14を設定するのに複数個の単極単投
スイツチが用いられ、こう云うスイツチを用いることに
よつてこの計数器を設定するのが容易になる為、基準電
圧が正確に10.0ボルトであることはもはや不必要で
ある。この為、基準電圧源18は、1.1の高度に安定
な利得(高い安定性を持つ形式の抵抗18b及び18c
の値によつて設定される)を持つ演算増幅器18aを含
む非反転回路と、1.0の利得を持つ演算増幅器18j
を含むインバータとで根本的に構成される。一方の極性
の基準電圧しか必要としない場合、演算増幅器18jを
含むインバータ回路は必要ではない。回路は安定な出力
電圧+VrOfを基準ツエナ・ダイオード18fに対す
る供給電圧として使い、ツエナ・ダイオードに対する極
めて安定な電流源となる。ツエナ・ダイオード18fの
電圧が演算増幅器18aの非反転側(正の極性の端子)
に印加され、この演算増幅器の利得が1.0より大きい
から、その出力電圧は抵抗18eを介してツエナ・ダイ
オードに安定な電流を供給する。増幅器18aの出力に
あるダイオード18dは、この増幅器が負の飽和状態に
なることがないように保証する。このダイオードがない
と、そう云うことが起り得る。この為、ダイオード18
dは、演算増幅器18aがまちがつた極性の向きにツエ
ナ・ダイオード18fを駆動することがないように保証
する。抵抗180が、演算増幅器18aとは無関係に、
ツエナ・ダイオード18fの両端の電圧を強制的に正し
い向きにする為の電流を供給し、こうしてダイオード1
8dが導電状態に駆動されるように保証する。この為、
定格9ボルトのツエナ・ダイオード18fの場合、大地
力いに対して抵抗18e及びツエナ・ダイオード18f
の両端に得られる基準電圧源の出力電圧は9×1.1−
9.9ボルトであり、ツエナ電圧がそれ自身の駆動電流
を安定化する為、高度に安定な精密級電圧である。この
9.9ボルトの出力電圧は前に述べた10.0ボルトの
フルスケールの入力電圧より若干低く、その為、後でプ
リセツト計数器14について詳しく説明するように、電
圧計表示装置の所望のフルスケールに対し、プリセツト
計数器14の設定を若干変えることを必要とする。第4
図には制御論理回路13が略図で示されている。
前に述べたように、制御論理回路の目的は、A,B,C
,Dスイツチを作動すること、並びにプリセツト計数器
14を付能並びにりセツトし、表示計数器16を付能し
、表示計数器16にある最終的なカウントを表示装置へ
転送することが出来るように表示バツフア及び表示装置
17を付能することである。基本的には、制御論理回路
13は、積分器の出力電圧がゼロを通過する時にパルス
を発生するトリガ回路13aと、積分器11の前後並び
に積分器の入力にあるゼロ(自動ゼロ調節)回路を付能
するDスイツチを作動するゼロ・タイマとしての、繰返
しトリガし得るワンシヨツト・マルチバイブレータT1
と、入カスイツチ10aをそのC位置の状態に作動して
入力信号の積分を行なわせると共に、入力期間の間プリ
セツト計数器14を付能してその計数動作を開始させる
制御フリツプフロツプF1と、入力信号の極性を感知し
、入力信号の極性に応じて基準電圧スィツチA又はBを
作動する極性フリップフロップF2とで構成される。ゼ
ロ・タイマT1がゼロ期間の計時を完了した後、始動同
期化フリツプフロツプF3が、次のクロツク・パルスに
応答して入力期間を開始する。固定防止タイマとしての
繰返しトリガし得るワンシヨツト・マルチバイブレータ
T2は、極性フリツプフロツプF2が不正確に動作した
場合でも、基準期間の間、正しい極性の基準電圧が積分
器11に印加されるように保証し、最初に電力が印加さ
れる時又は電気系統の妨害によつて回路の動作が狂つた
場合、正しい動作を保証する。次に第4図の略図に示し
た制御論理回路13の細部並びに第6図の制御論理タイ
ミング波形図について説明すると、ゼロ・タイマT1を
トリガするトリガ回路13aは、3つのインバータと、
2つのコンデンサと、2つのナンド・ゲートとで構成さ
れる。
制御論理、表示及び計数器の各回路に使われる全ての論
理部品は、1例としては、74L論理系統のものである
のが便利である。2つのインバータ13a1及び13a
2の入力が閾値回路12の出力(比較器12eの出力)
に接続され、3番目のインバータ13a3の入力はイン
バータ13a2の出力に接続されている。
第1のナンド・ゲート13a4は、閾値回路12の出力
に接続された第1の入力と、インバータ13a1の出力
に接続された第2の入力とを有する。第2のナンド・ゲ
ート13a5はインバータ13a2の出力に接続された
第1の入力とインバータ13a3の出力に接続された第
2の入力とを有する。ナンド・ゲート13a4及び13
a5の第2の入力は、夫々接地されたコンデンサ13a
6及び13a7にも接続されている。トリガ回路13a
の2つの出力(ナンド・ゲート13a4及び13a5の
出力)が、制御フリツプフロツプF1を構成する3重の
3入力ナンド・ゲートの1つのナンド・ゲートFlaの
2つの入力に接続される。この第1のナンド・ゲートF
laの3番目の入力が第3のナンド・ゲートFlcの出
力に接続される。ナンド・ゲートFlb及びFlcの第
1の入力及び出力が交差結合され、普通のセツトリセツ
ト型フリツプフロツプの相互接続を形成し、ナンド・ゲ
ートFlcに対する第2の入力がプリセツト計数器14
の出力から来る「計数器一杯」線に接続される。ナンド
・ゲートFlbの第2の入力が始動同期化フリツプフロ
ツプF3のQ出力に接続され、”第3の入力が固定防止
タイマとしての繰返しトリガし得るワンシヨツト・マル
チパイプレータT2のQ出力に接続されている。ナンド
・ゲートFlaの出力がゼロタイマとしてのワンシヨツ
ト・マルチバイブレータT1のトリガ入力に接続される
。ゼロ・タイマT1のQ出力が始動同期化フリツプフロ
ツプF3の直接セツト入力及びK入力に接続される。フ
リツプフロツプF3のクロック入力が、発振器15から
クロツク・パルスを供給されるクロツク線に接続される
。フリツプフロツプF3のQ出力がDスイツチ10aD
,11D1,11D2の入力に接続され、便宜上、図で
は、第3図の2つの同じ端子に相互接続される端子Dと
して示してある。
フリツプフロツプF3のC出力がナンド・ゲートFlb
の第2の入力に接続される。フリツプフロツプF3のF
3出力は、制御論理回路の内、アナログ・スイツチ論理
回路13bと云うことが出来る部品の中にあるナンド・
ゲート13b1の第1の入力にも接続される。
このアナログ・スイツチ論理回路13bは入力及び基準
スィツチA,B,Cの動作を決定する論理回路である。
制御フリツプフロツプF1にあるナンド・ゲートFlb
のF1出力がナンド・ゲート13b1の第2の入力に接
続される。制御フリツプフロツプF1にあるナンド・ゲ
ートFlc(7)F1出力がアナログ・スイツチ論理回
路13bにあるナンド・ゲート13b2及び13b3の
第1の入力に接続されると共に、表示されるカウントを
表示装置へ転送する表示発生器回路13cの一部分であ
るナンド・ゲート13c1の第1の入力にも接続される
。適当な値の抵抗及びコンデンサがゼロ・タイマT1及
び固定防止タイマT2のタイミング入力に接続され、そ
のタイミング期間を決定する。固定防止タイマT2のタ
イミング期間は最も長い正常の動作サイクルより長く、
その期間はゼロ・タイマのタイミング期間の約10倍で
ある。アナログ・スイツチ論理回路13bでは、ナンド
・ゲート13b3,13b2,13b1の出力が夫々イ
ンバータ13b4,13b5,13b6の入力に接続さ
れ、これらのインバータの夫々の出力が、第3図の夫々
の端子と相互接続されるように、第4図に端子として示
したスイツチA,B,Cの入力に夫々印加される。極性
フリツプフロツプF2は、トリガ回路13aにあるイン
バータ13a2の出力に接続された第1の入力と、閾値
回路12の出力に接続された第2の入力とを有する。フ
リツプフロツプF2のクロツク入力が、プリセツト計数
器14の計数器一杯出力に入力が接続されているインバ
ータの出力に接続されている。極性フリツプフ白ツプF
2のQ出力、即ちF2出力が、アナログ・スイツチ論理
回路13bにあるナンド・ゲー口3b2の第2の入力に
接続されると共に、3位置を持つ表示極性スイツチ13
dの負の極性の位置に接続されている。フリツプフロツ
プF2のQ出力、即ちF2出力が、アナログ・スイツチ
論理回路13bにあるナンド・ゲート13b3の第2の
入力に接続されると共に、表示極性スィッチ13dの正
の極性の位置及びインバータ13e1の入力にも接続さ
れている。アナログ・スイツチ論理回路13bによつて
決定される論理が、第4図のスイツチ論理表に示されて
いる。表示極性スイツチ13dの出力が、表示発生器1
3cにあるナンド・ゲート13c2第1の入力に接続さ
れ、その第2の入力はクロツク線に接続される。ナンド
・ゲート13c2の出力がナンド・ゲート13c1の第
2の入力に接続され、その出力はインバータ13e2を
介して、表示と記した端子を持つ導体に接続する。この
端子は、遠隔地にある表示計数器16及びバツフア及び
表示装置17を付能する為に、局地にある装置をこれら
の素子と相互接続する。インバータ13e1の出力(極
性の端子)は、若し使う場合、被測定電圧の極性を表示
する為、局地にある装置を遠隔地にある表示装置17と
相互接続する。最後に、クロツク線も、遠隔地にある表
示計数器16にクロツク・パルスを伝達する為、局地に
ある装置をこの表示計数器と相互接続する、カウント端
子を持つ導体にインバータ13e3を介して接続される
。多くの用途では、遠隔地にある装置に極性信号を伝達
することは必要でないことがあり、その為、インバータ
13e2及び13e3の出力だけが不可欠と考えられる
。表示極性スイツチ13dの第3の位置が大地に接続さ
れ、この位置にある時、被測定電圧の両方の極性が遠隔
地にある表示装置へ伝達される。スイツチ13dが正又
は負の極性の位置にある時、被測定量が同じ極性である
時だけ、被測定電圧が遠隔地にある表示装置に伝達され
る。次に制御論理回路13の動作、並びにこの発明の倍
率可変のデイジタル型電圧計全体の動作を、電圧計の全
体的な素子については第1図、アナログ及び論理素子の
細部については第3図及び第4図を参照して、そして波
形については第6図の時間線図を参照して説明する。電
圧計に使つた特定のプリセツト計数器14及びクロツク
発生器である発振器15の細部は第5図に略図で示され
ているが、この説明にはあまり問題にならない。測定サ
イクルは、第6図の時刻T。に、第6a図に示した制御
フリツプフロツプF1のF1波形上にzで表わしたゼロ
期間をゼロ・タイマT1が計時し終つた後のクロツクに
よつて、始動同期化フリツプフロツプF3がりセツトさ
れた時(そのQ出力が゛低゛になつた時、第6b図参照
)、開始される。タイマT1が計時している間、そのQ
出力が゛低゛であり、始動同期化フリツプフロツプF3
を直接的にセツトする。TOにタイマT1のQ出力が゛
高゛になると、フリツプフロツプF3のKクロツク・ゲ
ートに入り、次のクロツク・パルスによつてF3がりセ
ツトされる。ゼロ・タイマT1が計時している間、制御
フリツプフロツプF1が、1低′2であるフリツプフロ
ツプF3のQ出力によつてセツトされており、制御フリ
ツプフロツプF1が゛高゛になる。第6b図及び第6c
図に示すタイミング波形は、フリツプフロツプF2,F
3及びタイマT1のQ出力を表わしており、従つて、タ
イマT1のQ出力は第6b図に示した波形の逆である。
計数器14の出力の計数器一杯線は、その遊び状態(ゼ
ロ期間)の間、゛高”であり、これによつてナンド・ゲ
ートFlcの出力F1が6低゛に駆動され、この状態が
フリツプフロツプF1のF1出力の゛高゛状態としてラ
ツチされる。この為、時刻T。にフリツプフロツプF3
がりセツトされると、入カスイツチCに関連してアナロ
グ・スイツチ論理回路13bにあるナンド・ゲート13
b1に対するF1・Rj入力が゛高゛になり、第6h図
の波形に示すように、計数器りセツト線が゛低゛に駆動
されると共に、第6f図の波形に示すように、アナログ
入カスイツチCが作動されて、入力信号源を積分器11
の入力に接続する。計数器りセツトを取去ることによつ
てプリセツト計数器14が付能され、次のクロツク・パ
ルスから計数を始める。入力の(上向き)積分の開始点
をクロツク・パルスと同期させる為に始動同期化フリツ
プフロツプを使うことにより、一般にゲート式計数装置
にみられる1カウントの曖昧さがなくなる。従つて、フ
リツプフロツプF3はこの発明の電圧計の動作にとつて
不可欠ではなく、その理由で発振器15から制御論理回
路13への接続を第1図に示さなかつたが、これを使え
ば有利な特徴が得られる。フリツプフロツプF3を使わ
ない場合、スイツチC及びDに対するアナログ・スイツ
チの論理は、C=F1・T1及びD=T1になり、フリ
ツプフロツプF3のQ出力からの2箇所の接続はゼロ・
タイマT1のQ出力から行なわれ、Dスイツチに対する
フリツプフロツプF3のQ出力が、タイマT1のQ出力
から加えられる。この発明の倍率可変のデイジタル型電
圧計の動作サイクルの内、入力期間又は測定期間(Mで
表わす)と呼ぶ上向き積分部分は、計数器14がプリセ
ツト・カウントに達し、それに応答して持続時間の短か
い計数器一杯パルスが発生されて第4図の計数器一杯線
に印加される時刻t1に終了する。
計数器一杯パルスが制御フリツプフロツプF1をその゛
低゛出力状態にりセツトし、これによつてアナログ・ス
イツチ論理回路13bにあるナンド・ゲート13b1が
不作動にされると共に、計数器りセツト線を゛高”にし
、プリセツト計数器14を再びりセツトする。計数器1
4がりセツトされると、計数器14の出力にあつてプリ
セツト・カウントに達したことを感知するゲートの出力
が終了する。この為、゛低゛状態の計数器一杯パルスは
持続時間が短かく、1例では、クロツク・パルスの持続
時間が約2マイクロ秒であるのに対して約50ナノ秒で
ある。計数器一杯パルスが、反転された後、極性フリツ
プフロツプF2のクロツクに入る(そしてそれを第6c
図に示すように゛高゛状態にする)。このフリツプフロ
ツプは閾値回路12の出力から供給される極性情報を貯
蔵している。制御フリツプフロツプF1がりセツトされ
ると、第4図及び第6図のスイツチ論理表に示すように
、極性フリツプフロツプF2の状態に従つて、アナログ
・スイツチ論理回路13bが基準スイツチA又はBに関
連したインバータの出力を゛高”にし、こうして第6図
にRで示した基準期間の間のサイクルの下向き積分部分
の間、正しい極性の基準電圧が印加されるようにする。
入力信号Vinは、第6図に示した最初の2サイクルで
は正の極性であり、次の2サイクルでは負の極性である
。これは第6a図の入力期間Mの所に示した極性の符号
、並びに第6d図及び第6e図のスイツチA及びBの状
態から明らかであろう。時刻T2に、積分器の出力がゼ
ロを通過したことに応答して比較器12eの出力が状態
を変えると、トリガ13aの回路にあるナンド・ゲート
13a4及び13a5が、変化の向きに関係なく、パル
スを発生する。このゼロ交差パルス又はゼロ・パルスが
ゼロ.タイマであるワンシヨツトT1をトリガし、その
結果、始動同期化フリツプフロツプF3がセツトされる
(”高”出力状態に切換わる)と共に、自動ゼロ調節ス
イツチDが作動され、サイクルのゼロ期間が開始される
。この時、積分器11の入力が接地され、積分器のコン
デンサ11dが遮断され、積分器11に対するゼロ回路
が付能される。ゼロ・タイマT1は繰返しトリガし得る
ワンシヨツト・マルチパイプレータであるから、ゼロ調
節動作中によくある様に、最初のパルスの後にトリガ・
パルスが発生されて、ワンシヨツトT1に入るのを防止
しなければならない。これは制御フリツプフロツプF1
のF1出力をナンド・ゲートFlaを介してワンシヨツ
トT1のトリガ入力に接続することによつて達成される
。制御フリツプフロツプF1はサイクルの下向き積分部
分の間だけりセツトされるので、そのF1出力が遠隔地
にある表示計数器及び表示装置に対する制御ゲート信号
となり、第61図に示すよう !に、この時これらの素
子が付能され、遠隔地にある計数器が計数することが出
来る。
表示極性スイツチ13dが接地位置にあると、ナンド・
ゲート13c2の出力が8高”であり、この為、ナンド
・ゲートFlc(7)F1出力をナンド・ゲート13c
1二を通過させて、「表示」出力端子へ送ることが出来
る。これによつて、両方の極性の入力がある時に、カウ
ントを表示装置17で表示することが出来る。スイツチ
13dが十又は一の位置にあると、信号P]の代りにク
ロツク・パルスが表示線に送.られ、極性フリツプフロ
ツプF2の状態が反対の極性の時、遠隔地の表示計数器
は全く計数しない内にりセツトされる。この為、この極
性の信号に対して実際に電圧計が正常に動作しているの
に、表示装置17の読みはゼロであり、入力信号がスイ
ツチ13dによつて選定された極性である時だけ、表示
装置17が被測定量(表示計数器16の最終的なカウン
ト)の読みを示す。この動作様式は、真空になる惧れが
ある圧力信号、又は一杯に閉じた位置を通りこした行過
ぎがあることがある弁位置信号を表示するような場合に
望ましい。固定防止タイマであるワンシヨツト・マルチ
バイブレータT2を用いたのは、極性フリップフロップ
F2が正しくない極性にセツトされたま匁になり、その
為、積分器11にゼロに向う下向き積分を指示しなくな
ることがないように保証する為である。電圧計に初めて
電力を印加する時にこの惧れがある。ワンシヨツト・マ
ルチバイブレータ゛T2は繰返しトリガすることが出来
、一番長い正常の動作サイクルより長い周期を持ち、計
数器一杯パルスによつてトリガされる。正常の状態では
、計数器一杯パルスが発生すると、固定防止タイマT2
はトリガ状態を保ち、そのQ出力が6高”であつて、そ
の為、制御フリツプフロツプF1に何の影響もない。然
し、(フリツプフロツプF2が間違つた基準極性を指示
した場合などに)比較器12eの入力がゼロを通過しな
くなると、固定防止タイマT2の時間が切れ、強制的に
制御フリツプフロツプF1をセツトする。この期間中、
始動同期化フリツプフロツプF3はりセツトされたまま
であるから、フリツプフロツプF1がセツトされたこと
によつてアナログ論理スイツチのナンド・ゲート13b
1が付能され、プリセツト計数器14の計数サイクルを
開始させる。この為、積分器11が飽和していても、固
定防止タイマT2は、極性フリツプフロツプF2に正し
い極性がセツトされ、装置が回復するように保証する。
表示計数器16及び表示バツフア並びに表示装置17に
対する論理回路は、これらの機能を果す為に普通の色々
な形式の回路を利用することが出来るので、特に示して
ない。
こう云う論理回路の1例として、第4図の表示線の出力
に接続される第1の入力、及びインバータを介してカウ
ント線の出力に接続される第2の入力を持つナンド・ゲ
ートを利用することが出来る。こうすると、このナンド
・ゲートは、クロツク・パルスを遠隔地にある計数器1
6にゲートし、制御フリツプフロツプF1がりセツトさ
れている間、ゼロから上向きに計数するように計数器1
6を付能するので、「計数」ゲートである。F1がセツ
トされると、表示線の信号が゛低゛になり、この「計数
」ナンド・ゲートの出力が6低゛になつて、遠隔地にあ
る計数器は計数を停止し、最終的なカウントがその中に
保持された状態になる。表示線回路にあるRC微分回路
が表示線信号の低下を微分し、この結果、カウントが計
数器の記憶ゲートを介して表示バツフアに装入され、そ
こから表示装置へ転送されると共に、次の基準期間に備
えて、計数器をりセツトする。次の計数サイクルの始め
に表示線が゛高゛状態になると、記憶貯蔵信号が”低゛
になり、カウントの前の値を固定する。第5図には、プ
リセツト計数器14と、クロツク発生器として作用する
発振器15との細部が示されている。
発振器15は普通の弛緩発振器であり、PNPトランジ
スタ15aがNPNトランジスタ15bと共に、高速閾
値スイツチとして作用する。弛緩発振器の動作は次の通
りである。トランジスタ15aのエミツタ及びコレクタ
電極の間に接続されたコンデンサ15fが、スイツチ1
5eによつて選ばれた特定の抵抗(1つ又は複数)を介
して+5ボルト電源から、コンデンサの電圧が、トラン
ジスタ15aのベース電極並びにトランジスタ15bの
エミツタに接続された抵抗15h,151の接続点の電
圧より高くなるまで、充電される。トランジスタ15a
が導電し始めると、トランジスタ15bも導電させ、こ
の為トランジスタ15aのベースの電圧が下がり、この
トランジスタが更に導電するようにする。この饋還作用
によつて、コンデンサ15fが非常に急速に放電し、放
電すると、両方のトランジスタは導電しなくなる。この
過程が繰返される。トランジスタが導電している期間中
、抵抗15h及び151の接続点がゼロ・ボルトに駆動
され、この点に持続時間が約0.5マイクロ秒の負に向
うパルスを発生する。抵抗151の両端(並びにトラン
ジスタ15bのコレクタとエミツタの間)に直列接続さ
れたダイオード15c及びコンデンサ15jにより、こ
の負に向うパルスが引伸ばされ、この為、インバータ1
5dを通過した後、持続時間が約2.0マイクロ秒の正
の極性のクロツク・パルスが得られる。このように持続
時間を長くしたパルスは、遠隔地にある計数器16に対
するクロツク・パルスの伝送を簡単にする点で望ましい
。この為、,インバータ15dの出力が、プリセツト計
数器14と、クロツクと記した端子とに対して、クロツ
ク・パルスを供給する。このクロツク端子は第4図の制
御論理回路のクロツク線並びに遠隔地にある表示計数器
16に対するクロツク線入力に接続される。発振周波数
は積分器11の動作に直接的に影響しないが、積分器の
時定数が一定であるから、フルスケールの直流入力があ
つた時の積分器の出力電圧の振幅は、プリセツト・カウ
ントに比例する。積分器が更に一様な振幅で動作するよ
うにする為、発振周波数を符号化された10%づつの段
階に分けて調節出来るようにし、プリセツト・カウント
の最上位の数字に対応して設定されるようにする。この
時、カウントの下位の数字を丸め、こうしてプリセツト
・カウントの全ての値に対し、積分器の信号対雑音比を
好ましい値に保つ。発振周波数(RC時定数)の調節は
、4つの抵抗と直列に接続された4つの単極単投スイツ
チ15eによつて行なわれる。これらの抵抗は2進系列
をなす大きさで1k,2k,4k及び8kオームの抵抗
値を持ち、適当な組合せでスイツチを閉じると、クロツ
ク周波数に所望の特定の10%の変化が得られるように
なつている。プリセツト計数器14は普通の4桁の計数
器であり、計数器りセツト線がゲートとして作用する。
これは、このりセツト線で”高゛である間、計数器がゼ
ロに破算され、計数出来ないからである。プリセツト計
数器14は3つの10進計数器14a,14b,14c
と2進計数器14dとを有する。4つの4位置形単極単
投スイツチ14e,14f,14g,14hが夫々計数
器14a,14b,14c,14dに付設されている。
スイツチ14e乃至14h及びスイツチ15eは、何れ
も、囲みの破線で表わす様に、単一の集成体にするのが
便利である。スイツチ14e,14f,14gの反対側
がダイオードを介して、多重入力ナンド・ゲート141
の入力に接続された共通線に接続されている。スイツチ
14hの4つの出力が一致ナンド・ゲート141の他の
4つの入力に接続され、この為、ゲート141は実効的
に16入力のナンド・ゲートになる。スイツチ14e乃
至14hの設定により、計数器一杯パルスが出る時のプ
リセツト・カウントが決まる。ナンド・ゲート141の
出力が計数器一杯と記した端子に接続され、これが第4
図の制御論理回路の対応する計数器一杯端子に接続され
る。14dを2進計数器とした理由は、ツエナ・ダイオ
ード18fがある為、基準電圧源の出力が一定であるが
、場合によつては、全部のBCDlO進計数器を用いて
得られる最大カウント9999より、プリセツト・カウ
ントを高くする必要があることがあるからである。
4ビツトの2進計数器は15まで計数することが出来る
から、3つの10進計数器と1つの2進計数器を使えば
、得られる最大カウントは15999になる。
こうしてプリセツト計数器14の回路にあるスイツチ1
4e乃至14hが、標準の直流入力レベルに対する電圧
計のフルスケールの表示をディジタル式に調節出来るよ
うにする。
デイジタル式バーニヤ調節としてこのデイジタル式の倍
率決定を利用すると、電圧計には調節可能な基準や、如
何なるアナログ調節も要らなくなる。こうして計数器1
4a乃至14dの組合せで、各計数器の出力から一致ゲ
ート141のスイツチ接続により、0から15999ま
でのあらゆるカウントをプリセツトすることが出来る。
基準源の電圧が正確に10.0ボルトではないから、プ
リセツト計数器14はこのことを考慮して調節すべきで
あり、その為、プリセツト計数器にセツトされるカウン
トは所望のフルスケールの読みに等しくない。然し、重
要なことは、ディジタル式の倍率決定もデイジタル式の
バーニヤ調節も、スイツチ14e乃至14hによつて行
なわれ、これにはポテンショメータによる調節の場合に
伴なう機械的な問題がないことである。前述の如く、ス
イツチ14e乃至14hによつてプリセツト計数器14
を容易にセツトすることが出来るから、調節出来ない基
準電圧源18を使うことが出来、その為、基準電圧源が
簡単になり、出力電圧に対して基準電圧を調節する必要
がある場合より、ずつと安定な電圧が得られる。この発
明のデイジタル型電圧計の倍率を決める手順では、表示
計数器16に所望のフルスケールの読みが得られるよう
にする精密なフルスケール電圧を印加する。
前に述べた例で言えば、精密な10.0ボルトを電圧計
の信号入力端子に印加し、スイツチ14h乃至14eは
表示計数器16に3600の読みが得られるように調節
する。この3600の読みを得るには、初めにスイツチ
14hで、表示計数器16で3600よりは小さい最大
の読みが得られるまで、その中のスイツチを左から右へ
閉じてゆく。次にスイツチ14gで同じことを行なつて
、3600よりは小さいが、更にそれに近い読みにする
。スイツチ14fでも同じようにし、最後に14eで行
なう。各々の10進計数器の場合、一番左のスイツチ(
最上位デイジツト)を閉じたら、後は一番右のスィッチ
(最下位デイジツ(へ)だけは閉じてもよいが、中間の
1つ又は2つのスイツチを閉じてはならないことは当然
である。前に述べた様に、表示計数器のフルスケールを
3600に設定すると、上に述べた実施例では、基準電
圧が正確に10.0ボルトの所望のフルスケール電圧で
ない時、プリセツト計数器14には、若干異なるプリセ
ツト・カウントがセツトされる。この為、スイツチ14
e乃至14hの数値に注意を払う必要はない。次に、発
振器15のスィツチ15eを一番近い千位のデイジツト
に設定する。3600の場合、一番近い千位のデイジツ
トは4000であり、従つて2進数の4をスイツチ15
eに設定する。
デイジタル型電圧計の倍率を決定した後、電圧基準源1
8の負の極性の出力を、ポテンシヨメータ181の調節
により、正の極性の出力と合せる。一方の極性の入力信
号しか使わない場合、この措置は不要である。(図示の
4段の10進計数器及び4段の2進計数器の代りに)プ
リセツト計数器14に4段の2進計数器を使うことが、
この発明の電圧計の多くの用途で好ましいことがあり、
これもこの発明の別の実施例である。
全部2進の計数器の利点は、(1)第5図に示した計数
器を使つた時の16段で得られるのと同じカウントを得
るのに14段しか必要としないこと、並びに(2)スイ
ツチの全ての組合せがとれるから、電圧計の倍率決定手
順が更に簡単になることである。プリセット計数器14
は、第5図に示し且つ説明した様に、一部が10進、一
部が2進であつてもよいし、直ぐ前に述べた様に、全部
2進であつてもよいし、或いは全部10進であつてもよ
い。
表示計数器16も、一部が10進、一部が2進であつて
もよいし、或いは全部10進であつてもよい。以上の説
明から、この発明が、簡単な回路によつてディジタル式
に倍率可変であると云う望ましい特徴を持つ新規なデイ
ジタル型電圧計を利用出来るようにし、この電圧計が、
倍率可変の特徴を持たせる為に複雑な回路を用いる普通
のデイジタル型電圧計よりも、構成が簡単でずつと低廉
であることが理解されよう。
この発明の電圧計は高い精度を持つと共に、その環境温
度が広範囲に変化しても差支えない。0の乃至50℃の
温度範囲にわたり、10000分の1よりよい精度が得
られたが、この精度が入手し易い標準部品を用いて達成
されたのであり、精度並びに安定性が更によい一層高価
な部品を使えば、更に精度が良くなることは当然である
電圧計の倍率決定にプリセツト計数器を使い、下向き積
分サイクルに別個の計数器を使い、デイジタル式倍率決
定を電圧計のバーニヤ調節に利用し、基準電圧を調節す
る必要をなくし、上向き一下向き積分器の自動的なゼロ
調節にゼロ饋還回路を用いて、ゼロ補正信号を出す為に
普通使われる標本化及び保持増幅器を避け、逆極性に対
しては表示を抑圧し、複雑化を最小限にして2本の導体
(極性も表示すれば3本)しか使わずに、電圧計の読み
を遠隔地にある表示装置に伝達し得ることは、この発明
の若干の重要な特徴並びに新規な面と考えられる。電圧
計の倍率決定が容易であるから、測定される直流アナロ
グ量を、Psi又はRpmの様な被測定量の実用単位で
表示することが出来る。この発明を説明したが、以上述
べた所から、この発明の変形が考えられることは言うま
でもない。
即ち、プリセツト計数器14、及び表示計数器16は夫
々図示の容量より大きくても小さくてもよいし、希望に
より、全部10進又は全部2進であつてもよい(但し、
表示計数器を全部2進に出来ないことは明白である)。
更に、プリセツト計数器14は、表示計数器16の場合
のように、制御論理回路13からの特定の信号がなくて
も、りセツトすることが出来る。勿論、基準電圧源18
及び発振器15は図示以外の形式であつてもよい。.基
準電圧がフルスケール電圧と正確に等しい場合、計数器
14のプリセツト・カウントが表示計数器16のフルス
ケール・カウントと等しくなる。表示装置が測定源から
離れた所に配置されない場合、表示計数器16を省略し
、上向き及び下向きの両方の積分サイクルの間、計数器
14を作動する普通の適当な論理回路を用いることが出
来る。この論理回路がプリセツト計数器をりセツトして
表示計数器としての機能を付能し、計数器14が両方の
機能を果すようにする。最後に、制御論理回路13は第
4図に示した回路以外の回路で構成することが出来る。
唯一の条件は、その出力に同じ作用が得られることであ
る。従つて、特許請求の範囲に記載されたこの発明の範
囲内で、前述のこの発明の特定の実施例を変更すること
が出来ることを承知されたい。この発明は特許請求の範
囲の記載に関連して次の実施態様を取り得る。
(イ)積分器が、負饋還回路に接続された積分コンデン
サを含む増幅器で構成され、スイツチ手段は第3の状態
にある時、積分器の出力電圧が基準期間の終りに丁度ゼ
ロを通過した時に饋還回路の積分コンデンサを遮断する
こと。
(ロ)積分器が、その負饋還回路に接続されていて積分
作用をする第1のコンデンサおよび該積分器の入力に接
続された第2のコンデンサを含む増幅器で構成され、ス
イツチ手段は第3の状態にある時に第2のコンデンサを
積分器の前後の高利得負饋還回路に接続して、ゼロ期間
の間、積分器の入力を自動的にゼロにすること。
(ハ)前記(口)項に於て、積分器の出力に接続された
入力ならびにスイツチ手段に接続されていてゼ口期間の
間、積分器の入力を自動的にゼロにするために積分器の
前後で高利得の負饋還を行なう第1の出力をもつ高利得
増幅器を設け、該高利得増幅器の第2の出力が閾値手段
の入力に接続されることにより、積分器の出力電圧がゼ
ロを通過する瞬間を更に正確に計時するように保証する
こと。
(ニ)計数器手段が測定すべき直流アナログ量の源の近
くに配置された単一の計数器装置で構成されること。
((ホ)前記(ニ)項に於て、単一の計数器装置が複数
個の相互接続された10進計数器であること。
(へ)前記(ニ)項に於て、単一の計数器装置が複数個
の相互接続された計数器であり、その若干の計数器が1
0進型であつて残りが2進型であること。(卜)計数器
手段が、測定しようとする直流アナログ量の源の近くに
配置された第1の計数器装置と、測定源から遠隔の位置
にある第2の計数器装置と、発振器の出力を第2の計数
器装置のクロツク入力に接続する第1の導体と、制御論
理手段の第4の出力を第2の計数器装置の付能入力と接
続して電圧計の局地ならびに遠隔地にある部品の相互接
続に2本の導体しか必要としないようにする第2の導体
とを含み、第1の計数器装置はカウントがプリセツトさ
れる計数器であつて入力期間の間クロツク・パルスを計
数し、制御論理手段の第2の出力に接続された付能入力
および制御論理手段の第2の入力に接続された出力を持
つており、第2の計数器装置は基準期間の間クロツク・
パルスを計数し、カウント表示手段も測定源から遠隔の
位置にあつてその第1の入力が第2の計数器装置の出力
に接続されること。
(7)前記(卜)項に於て、第1の計数器装置が複数個
の相互接続された10進計数器であること。
凹 前記(卜)項に於て、第1の計数器装置が複数個の
相互接続された2進計数器であること。(ヌ)前記(卜
)項に於て、第1の計数器装置が複数個の相互接続され
た計数器であつて、その若干の計数器が10進型であり
、残りが2進型であること。
四 前記(卜)項に於て、第2の計数器装置が複数個の
相互接続された10進計数器であること。
(ヲ)前記(卜)項に於て、第2の計数器装置が複数個
の相互接続された計数器であつて、その若干の計数器が
10進型であり、残りが2進型であること。(ワ)第1
の状態にあるスイツチ手段が、制御論理手段の第1の出
力によつて導電状態に切換えられる第1のトランジスタ
であり、第1のトランジスタが測定すべき直流アナログ
量の源に接続された入力および積分器の入力に接続され
た出力を持つこと。
(力)第2の状態にあるスイツチ手段が、制御論理手段
の第3の出力によつて導電状態に切換えられる第2のト
ランジスタであり、第2のトランジスタが一定基準電圧
源に接続された入力および積分器の入力に接続された出
力を持つこと。
(ヨ)第3の状態にあるスイツチ手段が、制御論理手段
の第5の出力によつて導電状態に切換えられる第3のト
ランジスタであり、第3のトランジスタが大地に接続さ
れた入力および積分器の入力に接続された出力を持つこ
と。(夕)第2の状態にあるスイツチ手段が第2および
第4のトランジスタで構成され、第2のトランジスタは
制御論理手段の第3の出力によつて導電状態に切換えら
れ、第4のトランジスタは制御論理手段の第6の出力に
よつて導電状態に切換えられ、第2および第4のトラン
ジスタが入力信号の極性に従つて選択的に導電状態に切
換えられること。
リ 前記(口)項に於て、第3の状態にあるスイツチ手
段が、制御論理手段の第5の出力によつて導電状態に切
換えられる第3のトランジスタと、制御論理手段の第5
の出力によつて導電状態に切換えられる第5のトランジ
スタと、制御論理手段の第5の出力によつて導電状態に
切換えられる第6のトランジスタとで構成され、第3の
トランジスタは大地に接続された入力および積分器の入
力に接続された出力を持ち、第5のトランジスタはバイ
アス電圧源に接続された入力ならびに第1のコンデンサ
を含む積分器の負饋還回路に接続された漏洩の小さいス
イツチの入力に接続された出力をもち、第5のトランジ
スタは導電状態に切換えられると、漏洩の小さいスイツ
チを非導電にし、こうしてスイツチ手段の第3の状態の
間、第1の積分コンデンサを積分器の入力から遮断し、
第6のトランジスタは、高利得負饋還回路を介して積分
器の出力に接続された入力および第2のコンデンサに接
続された出力を持ち、第6のトランジスタは導電状態に
切換えられると、積分器の前後の高利得負饋還回路を第
2のコンデンサに接続して、ゼロ期間の間、積分器の入
力をゼロにすること。
ノ)計数器手段のデータ入力に複数個のスイツチが接続
されて、選ばれたプリセツト・カウントを設定し、こう
してスイツチの閉状態を正しく選択することにより、電
圧計の倍率をデイジタル式に可変にすること。
ソ)前記(卜)項に於て、第1の計数器装置のデータ入
力に複数個のスイツチが接続され、該スイツチの選ばれ
た閉状態に従つてプリセツト・カウントが設定され、電
圧計の倍率をデイジタル式に可変にすること。
(ト)閾値手段が電圧比較器であること。
ハ 制御論理手段が基準期間の終りにパルス信号を発生
するトリガ回路で構成され、該パルス信号が、カウント
表示手段を付能する制御論理手段の第4の出力に出る信
号を開始させること。
ラ)前記(7)項に於て、更に制御論理手段が、制御フ
リツプフロツプとして作用する第1のフリツプフロツプ
を持ち、第1、第2および第3のナンド・ゲートで構成
され、第1のナンド・ゲ一トの第1および第2の入力が
、積分器の検出された出力電圧が伺れかの向きにゼロを
通過することに対応してパルス信号が発生されるトリカ
ー回路の出力に接続され、第1のナンド・ゲートの第3
の入力が第3のナンド・ゲートの出力に接続され、第1
のナンド・ゲートの出力がゼロ・タイマーとして作用す
る繰返しトリガし得る第1のワンシヨツト・マルチバイ
ブレータのトリガ入力に接続され、第1のマルチバイブ
レータの第1の出力が制御論理手段の第5の出力であつ
て、積分器の出力電圧がゼロを通過するのと略同時に、
スイツチ手段を第3の状態に作動すること。(勾 前記
(ラ)項に於て、第2のナンド・ゲートが、第3のナン
ド・ゲートの出力に接続された第1の入力、第1のマル
チバイブレータの第2の出力に接続された第2の入力、
および固定防止タイマーとして作用する第2のワンシヨ
ツト・マルチバイブレータの出力に接続された第3の入
力をもち、第2のナンド・ゲートの出力が、インバータ
を通過した後に制御論理手段の第1の出力に対応する出
力をもつ第4のナンド・ゲートの第1の入力に接続され
、第1のマルチバイブレータの第2の出力が第4のナン
ド・ゲートの第2の入力に接続され、第2のナンド・ゲ
ートの出力が第3のナンド・ゲートの第1の入力にも接
続され、第3のナンド・ゲートの第2の入力が計数器手
段の第1の出力に接続され、第3のナンド・ゲートの出
力が、インバータを通過した後に制御論理手段の第3の
出力に対応する出力をもつ第5のナンド・ゲートの第1
の入力にも接続され、第3のナンド・ゲートの出力は、
インバータを通過した後に制御論理手段の第6の出力に
対応する出力をもつ第6のナンド・ゲートの第1の人力
にも接続され、前記第6の出力は基準期間中にスイツチ
手段を作動して、スイツチ手段が制御論理手段の第3の
出力によつて作動された時に得られる極性とは反対の極
性をもつ基準電圧を積分器の入力に印加させ、第2のワ
ンシヨツト・マルチバイブレータの入力が計数器手段の
第1の出力に接続されること。
(ウ)前記(勾項に於て、更に制御論理手段が入力信号
の極性を決定しかつ貯蔵する第2のフリツプフロツプを
有し、該フリツプフロツプは、間値手段の出力に接続さ
れた第1の入力、インバータを通過した後の計数器手段
の第1の出力に接続される第2の入力、およびインバー
タを通過した後の聞値手段の出力の反転状態に接続され
る第3の入力を持ち、第2のフリツプノロツプの第1の
出力が第5のナンド・ゲートの第2の入力に接続され、
第2のフリップフロップの第2の出力が第6のナンド・
ゲートの第2の入力に接続され、第4のナンド・ゲート
の出力は、入力期間中に計数器手段を付能する制御論理
手段の第2の出力に対応すること。(イ)前記(ウ)項
に於て、更に制御論理手段が、第3のナンド・ゲートの
出力に接続される第1の入力をもつ第7のナンド・ゲー
トと、第7のナンド・ゲートの第2の入力に接続される
出力を持つ第8のナンド・ゲートとを有し、第8のナン
ド・ゲートは、発振器の出力に接続される第1の入力、
および表示手段で表示しようとするカウントの極性を決
定するスイツチの出力に接続される第2の入力をもち、
該スイツチは、接地された第1の入力と、第2のフリツ
プフロツプ:の第2の出力に接続された第2の入力と、
第2のノリツプフロツプの第1の出力に接続された第3
の入力とをもち、該スイツチの特定の選ばれた閉状態の
位置によつて表示手段で表示しようとするカウントの極
性が決定され、スイツチが第1の入力位置に閉じると、
両方の極性を表示させ、該スイツチは第2の入力位置に
閉じると、正の極性の入力信号に対してのみカウントを
表示することができるようにし、該スィツチは第3の位
置に閉じると、負の極性の入力信号に対してのみカウン
トを表示することができるようにし、第7のナンド・ゲ
ートの出力は、制御論理手段の第4の出力をカウント表
示手段の第2の入力と相互接続する第1の導体に接続さ
れた制御論理手段の第4の出力に対応し、発振器の出力
が、基準期間の間、発振器の出力を計数器手段のクロツ
ク入力と相互接続する第2の導体に接続され、制御論理
手段および発振器を、表示手段および計数器手段の一部
を構成する第2の計数器装置が電圧計の他の部品から遠
隔の位置にある時、該表示手段および第2の計数器と相
互接続するために2本の導体しか必要としないようにす
ること。
(ノ)前記(ニ)項に於て、第1のマルチパイプレ一汐
の第2の出力に直接に接続された第1の入力、および発
振器の出力に接続された第2の入力をもつ第3のフリツ
プフロツプを設け、第3のフリツプフロツプはデイジタ
ル型電圧計の動作の開始を同期させるように作用し、第
3のフリツプフロツプの第1の出力は制御論理手段の第
5の出力であり、第3のフリツプフロツプの第2の出力
が、第2および第4のナンド・ゲートの第2の入力に直
接に接続されること。
(4)倍率可変のデイジタル型電圧計に入力を供給する
ようになつていて、電圧計によつて測定しようとする直
流アナログ量に比例する大きさをもつ入力直流電圧信号
を与える源の出力に接続されるようにした第1のスイツ
チ、入力信号の極性とは反対の極性をもつ一定基準電圧
源に接続されるようにした第2のスイツチおよび大地に
接続されるようにした第3のスイツチをもつスイツチ手
段と、該スイツチ手段の出力に接続される入力をもつ積
分器と、該積分器の出力に接続され、積分器の出力電圧
がゼロを通過することを感知し、それに応答して信号を
発生する閾値手段と、該閾値手段の出力に接続される第
1の入力、およびスイツチ手段の第1のスイツチと連絡
し該第1のスイツチを作動して入力信号源を積分器に接
続して、電圧計の動作を開始させ、積分器の出力電圧の
大きさが入力信号の函数として増加する向きに積分器に
積分を行わせる第1の出力をもつ制御論理手段と、一定
の繰返し速度でクロツク・パルスを発生する発振器と、
倍率可変のデイジタル型電圧計のフルスケールに対応す
るカウントがプリセツトされることによつて、電圧計の
倍率をデイジタル式に可変にするようになつていて、発
振器の出力に接続された第1の入力および制御論理手段
の第2の出力に接続された第2の入力をもつ第1の計数
器とを設け、第1のスイツチを介して入力信号電圧が積
分器に印加されると、制御論理手段の第2の出力におけ
る信号レベルに第1の変化が起つて、入力信号の印加と
同時に第1の計数器に於けるクロツク・パルスの計数を
開始させ、第1の計数器の出力が制御論理手段の第2の
入力に接続され、クロツク・パルスのカウントがプリセ
ツト・カウントに到達するのと同時に第2の入力に信号
を印加し、制御論理手段はスイツチ手段の第2のスイツ
チと連絡する第3の出力をもつていて、第2のスイツチ
を作動して基準電圧源を積分器に接続し、積分器の出力
電圧の大きさがゼロに向つて減少する反対向きに積分器
に積分を行わせ、更に、発振器の出力に接続される第1
の入力および制御論理手段の第4の出力に接続される第
2の入力を持つ第2の計数器と、該第2の計数器の出力
に接続される第1の入力を持つていてそのカウントを表
示する手段とを設け、第2のスイツチを介して基準電圧
が積分器に印加されると、制御論理手段の第4の出力に
於ける信号レベルに第1の変化が起つて、基準電圧の印
加と同時に第2の計数器に於けるクロツク・パルスの計
数を開始させ、カウント表示手段は制御論理手段の第4
の出力・に接続された第2の入力をもち、積分器の出力
電圧がゼロを通過したことに応答して閾値手段で発生さ
れた信号により、制御論理手段の第4の出力に於ける信
号レベルに第2の変化が起つてカウント表示手段を付能
し、閾値手段が積分器の出力がゼロであることを検出し
た時に発生している第2の計数器のカウントを表示させ
、該カウントは被測定量の大きさを表わし、制御論理手
段はスイツチ手段の第3のスイツチに連絡する第5の出
力を持つていて、第3のスイツチを作動し、積分器の入
力を大地に接続して、この後の測定に備えて、電圧計の
ゼロ状態を達成するため、積分器の入力をゼロ・ボルト
に保つこと。
ク)倍率可変のデイジタル型電圧Jk入力を与えるよう
になつていて、電圧計によつて測定しようとする直流ア
ナログ量に比例する大きさを持つ入力直流電圧信号を与
える源の出力に接続されるようにした第1のスイツチ、
入力信号の極性とは反対の極性をもつ一定基準電圧源に
接続されるようにした第2のスイツチおよび大地に接続
されるようにした第3のスイツチをもつスイツチ手段と
、該スイツチ手段の出力に接続される入力をもつ積分器
と、該積分器の出力に接続され、積分器の出力電圧がゼ
ロを通過したことを感知し、それに応答して信号を発生
する閾値手段と、該閾値手段の出力に接続される第1の
入力、およびスイツチ手段の第1のスイツチに連絡して
いて、第1のスイツチを作動して入力信号源を積分器に
接続し、電圧計の動作を開始させかつ積分器の出力電圧
の大きさが入力信号の函数として増加する向きに積分器
の積分を行わせる第1の出力をもつ制御論理手段と、一
定の繰返し速度でクロツク・パルスを発生する発”振器
と、倍率可変のディジタル型電圧計のフルスケールに対
応するカウントがプリセツトされることにより、電圧計
の倍率をディジタル式に可変すると共にこのデイジタル
式の倍率決定によつて電圧計のバーニャ調節ができるよ
うになつていて、発振器の出力に接続された第1の入力
および制御論理手段の第2の出力に接続された第2の入
力を持つ第1の計数器とを設け、第1のスイツチを介し
て入力信号電圧が積分器に印加されると、第1の計数器
に於けるクロツク・パルスの計数が開始され、第1の計
数器の出力が制御論理手段の第2の入力に接続されてい
て、クロツク・パルスのカウントがプリセツト・カウン
トに到達するのと同時に第2の入力に信号を印加し、制
御論理手段はスイツチ手段の第2のスイツチと連絡する
第3の出力を持つていて、第3のスィツチを作動して基
準電圧源を積分器に接続し、積分器の出力電圧の大きさ
がゼロに向つて減少する反対向きに積分器によつて積分
を行わせ、更に、発振器の出力に接続された第1の入力
および制御論理手段の第4の出力に接続された第2の入
力をもつ第2の計数器と、第2の計数器の出力に接続さ
れた第1の入力をもつていてそのカウントを表示する手
段とを設け、第2のスイツチを介して基準電圧が積分器
に印加されると、第2の計数器に於けるクロツク・パル
スの計数が開始され、カウント表示手段は制御論理手段
の第4の出力に接続された第2の入力をもち、積分器の
出力電圧がゼロを通過したことに応答して閾値手段で発
生される信号がカウント表示手段を付能して、閾値手段
が計数器の出力がゼロであることを検出した時に発生し
ている第2の計数器のカウントを表示させ、該カウント
は被測定量の大きさを表わし、制御論理手段がスイツチ
手段の第3のスイツチと連絡している第5の出力をもつ
ていて、第3のスイツチを作動して積分器の入力を大地
に接続し、後の測定に備えて電圧計のゼロ状態を達成す
るため、積分器の入力をゼロ・ボルトに保つこと。
(至)前記レ)項に於て、制御論理手段が、入力信号の
極性が所望の極性とは反対である時に表示手段に於ける
カウントの表示を抑圧するスイツチ手段を含むこと。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のデイジタル型電圧計の主要部品を略
図で示すプロツク図、第2図はデイジタル式倍率決定過
程ならびに測定過程の間のこの発明のディジタル型電圧
計の積分器および計数器の動作を例示する一連の電圧波
形図、第3図は第1図に全体的に示した入カスイツチ、
基準回路、積分器および閾値回路の回路図、第4図は第
1図にプロツク図で示した制御論理回路の回路図、第5
図は第1図にプロツク図で示したプリセット計数器およ
びクロツク・パルス発振器回路の回路図、第6図は制御
論理回路の種々の点に現われる波形の相対的なタイミン
グを示すグラフである。 主な符号の説明、10a:入カスイツチ、10b:基準
スイツチ、11:積分器、12:閾値回路、13:制御
論理回路、14:プリセツト計数器、15:発振器、1
6:表示計数器、17:表示バツフア及び表示装置、1
8:基準電圧源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アナログ形積分器と、該積分器に接続されていて、
    当該スイッチ手段の第1の状態では電圧計によつて測定
    しようとする直流アナログ量に比例する大きさを持つ入
    力信号を前記積分器の入力に印加し、当該スイッチ手段
    の第2の状態では前記入力信号を取去ると共に前記入力
    信号とは反対の極性を持つ一定基準電圧源からの基準電
    圧を積分器の入力に印加し、且つ当該スイッチ手段の第
    3の状態では基準電圧を取去ると共に積分器の入力を大
    地に接続するスイッチ手段と、前記積分器の出力に接続
    され、積分器の出力電圧がゼロを通過する時を検出する
    閾値手段と、前記スイッチ手段の第1、第2及び第3の
    状態を逐次的に開始させるようになつていて、第1の入
    力が前記閾値手段の出力に接続され、且つ第1の出力が
    前記スイッチ手段に接続されて該スイッチ手段を第1の
    状態に作動し、前記積分器をゼロから上向きに積分させ
    ることによつて電圧計の測定動作を開始させる制御論理
    手段と、一定の繰返し速度でクロック・パルスを発生す
    る発振器と、クロック入力が前記発振器の出力に接続さ
    れていて、当該計数器手段が付能状態にある時にクロッ
    ク・パルスを計数する計数器手段とを有し、該計数器手
    段は、測定しようとする直流アナログ量の源の近くに配
    置されて、前記スイッチ手段が第1の状態にある時に対
    応する入力期間の間クロック・パルスをゼロから計数す
    る少なくとも第1の計数器を含み、該第1の計数器はカ
    ウントがプリセットされていて、このプリセット・カウ
    ントは該プリセット・カウントの調節により電圧計の倍
    率をディジタル式に変えることが出来るように電圧計の
    フルスケールに対応しており、前記第1の計数器は入力
    期間の間クロック・パルスを計数するように該第1の計
    数器を付能する前記制御論理手段の第2の出力に接続さ
    れた付能入力を持ち、前記第1の計数器の出力は前記制
    御論理手段の第2の入力に接続されてクロック・パルス
    のカウントがプリセット・カウントに到達するのと略同
    時に前記制御論理手段の第2の入力に信号を印加し、前
    記第1の計数器はプリセット・カウントに到達した後に
    ゼロにリセットされ、前記論理手段は前記スイッチ手段
    に接続された第3の入力を持つていて、クロック・パル
    スのカウントがプリセット・カウントに到達するのと略
    同時に前記スイッチ手段を第2の状態に作動し、この第
    2の状態は、基準電圧によつて前記積分器がゼロに向つ
    て下向きに積分する基準期間であり、更に制御論理手段
    は前記計数器手段の付能入力に接続された第4の出力を
    持つていて、基準期間の間、前記計数器手段を付能して
    クロック・パルスを計数させるようになつており、更に
    、基準期間の終りに前記計数器手段のカウントを表示す
    る為に該計数器手段の第2の出力に接続された第1の入
    力及び前記制御論理手段の第4の出力に接続された第2
    の入力を持つカウント表示手段を有し、積分器の出力電
    圧が基準期間の終りにゼロを通過したことに応答して前
    記閾値手段で発生された信号により、基準期間の終りに
    発生する、被測定量の大きさを表わすカウントを表示す
    るように前記カウント表示手段を付能する信号を前記制
    御論理手段の第4の出力から開始させ、前記計数器手段
    は該カウントが前記表示手段に転送された後ゼロにリセ
    ットされ、前記制御論理手段が前記スイッチ手段に接続
    された第5の出力を持つていて、積分器の出力電圧がゼ
    ロを通過するのと略同時に前記スイッチ手段を第3の状
    態に作動して、積分器の入力をゼロ・ボルトに保ち、こ
    の後の測定に備えて電圧計のゼロ期間を生ずるようにな
    つており、更にまた、前記第1の計数器が計数を停止し
    ゼロにリセットされるカウントをプリセットする手段を
    設けた倍率可変のディジタル型電圧計。
JP49036704A 1973-04-02 1974-04-02 倍率可変のデイジタル型電圧計 Expired JPS5920987B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US347137 1973-04-02
US00347137A US3826983A (en) 1973-04-02 1973-04-02 Digitally scaled digital voltmeter

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Publication Number Publication Date
JPS5030561A JPS5030561A (ja) 1975-03-26
JPS5920987B2 true JPS5920987B2 (ja) 1984-05-16

Family

ID=23362492

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JP49036704A Expired JPS5920987B2 (ja) 1973-04-02 1974-04-02 倍率可変のデイジタル型電圧計

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US (1) US3826983A (ja)
JP (1) JPS5920987B2 (ja)

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