JP3208322B2 - 可変遅延線回路 - Google Patents

可変遅延線回路

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JP3208322B2
JP3208322B2 JP10263396A JP10263396A JP3208322B2 JP 3208322 B2 JP3208322 B2 JP 3208322B2 JP 10263396 A JP10263396 A JP 10263396A JP 10263396 A JP10263396 A JP 10263396A JP 3208322 B2 JP3208322 B2 JP 3208322B2
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浩二 村岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された信号
を外部からの制御データに応じて遅延して出力する可変
遅延線回路に関し、より特定的には、ゲートアレイなど
のASIC(特定用途向けIC)により実現される可変
遅延線回路に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等からモニタ装
置に対して出力されるVGA(VideoGraphics Array)
などの信号出力標準や、VGAの上位互換の信号出力標
準であるSVGAなどの規格による映像信号を、外部の
液晶モニタ装置に取込む際などに、それぞれの信号出力
標準規格に応じた画素周波数で映像信号をサンプリング
しなければならない場合がある。
【0003】この場合において、サンプリングクロック
と映像信号との位相が最適に調整されていないと、うま
くサンプリングを行なうことができず、サンプリング結
果にジッタなどが現われることがある。
【0004】したがって、サンプリングクロックと映像
信号との位相調整を行なうために、入力する信号の遅延
量を外部からの制御信号に応じて変化させることが可能
な可変遅延線回路が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9は、従来の可変遅
延線回路500の構成を示す概略ブロック図である。
【0006】従来の可変遅延線回路500は、互いにカ
スケード接続された複数の遅延バッファ回路502〜5
10と、各遅延バッファ回路の出力点からの分岐出力を
受け、外部から与えられる遅延量指定データDdをデコ
ードして、対応する分岐出力を選択するデコーダ回路5
20とを含む。
【0007】ここで、上記のような可変遅延線回路50
0は、たとえば、ゲートアレイなどのASICにおいて
提供される遅延バッファマクロを利用することで構成す
ることが可能である。
【0008】次に、従来の可変遅延線回路500の動作
について簡単に説明する。互いにカスケード接続された
遅延バッファ回路、たとえばインバータ回路502〜5
10のうち、初段のインバータ回路502は、遅延させ
るべき入力信号INを受ける。このインバータ回路50
2の出力は、順次インバータ回路504、506、50
8および510に伝達されていく。
【0009】デコーダ回路520は、インバータ回路5
02〜510からの分岐出力を受けて、遅延量指定デー
タDdに応じて、対応する分岐出力を遅延信号OUTと
して出力する。
【0010】したがって、遅延量指定データDdの値を
変化させることにより、入力信号INを任意の量遅延さ
せて、遅延信号OUTとして取出すことが可能である。
【0011】しかしながら、この従来の可変遅延線回路
500の構成においては、各遅延バッファ回路の性能の
ばらつきや遅延特性のドリフトなどにより、最終的に出
力される遅延信号OUTの遅延量は大きく影響を受け
る。
【0012】たとえば、ゲートアレイにより可変遅延線
回路500を構成した場合を例にとると、その遅延量は
一般に、以下の式で表現される。
【0013】 (遅延量)=(標準遅延量)×Kt×Kv×Kp …(1) ここで、Kt、KvおよびKpは、それぞれ各遅延バッ
ファ回路の遅延時間に対する温度係数、電圧係数および
プロセス係数である。
【0014】これらの係数値の代表的な値を図10に示
す。図10(a)は、温度係数Ktの外部環境温度に対
する変化を、(b)は、電圧係数Kvの電源電圧に対す
る変化を、(c)は、プロセス係数Kpのプロセス変動
(たとえば、日変動等)の最大および最小値をそれぞれ
示す。
【0015】図10に示した各係数の変動に基づくと、
同じゲートアレイのセル上に形成された可変遅延線回路
の遅延量のばらつきは、たとえプロセスばらつきが全く
ない状態であっても、環境温度が25℃から75℃に変
化すると約13%増加し、さらに、電源電圧が5.0V
から4.5Vになると約9%増加することになる。
【0016】さらにこの変動にプロセス係数Kpの要因
が加わると、各ゲートアレイのセル間での遅延量のばら
つきは最大で2倍以上になる場合があることになる。
【0017】すなわち、図9に示した従来の可変遅延線
回路500の構成を、ASIC上で実現した場合も、そ
の特性ばらつきやドリフト等の影響で目的とする遅延量
を正確に得ることは困難であり、特に高い精度が要求さ
れる用途に、この可変遅延線回路500を採用すること
は難しい。
【0018】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的は、各遅延バッ
ファ回路の特性ドリフトやばらつきの影響を抑制して、
高精度な可変遅延線回路を提供することである。
【0019】この発明の他の目的は、安価なASIC上
でも高精度な遅延量を実現することが可能な可変遅延線
回路を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の可変遅延
線回路は、外部からの遅延量指定データに応じて、入力
信号を対応する時間遅延させて、遅延信号として出力す
る可変遅延線回路であって、遅延量指定データを受け
て、対応する制御データを出力する制御手段と、入力信
号を受けて、制御データに応じた時間だけ遅延させて出
力する信号遅延手段と、入力信号と時分割して、信号遅
延手段に基準信号を与え、基準信号の遅延量を検出する
検出手段とを備え、制御手段は、遅延量検出手段の検出
結果に応じて、遅延量指定データに対応する遅延量が一
定となるように、制御データを更新する。
【0021】請求項2記載の可変遅延線回路は、請求項
1記載の可変遅延線回路の構成において、信号遅延手段
は、入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
れた複数段の遅延回路群と、各遅延回路の出力を並列に
受けて、制御データに応じて、いずれかを選択して出力
する選択回路を含み、検出手段は、基準信号を所定の時
間遅延して出力する遅延回路の段数を基準データとして
出力し、制御手段は、基準データに基づいて、遅延量指
定データに対応する遅延量が一定となるように制御デー
タを更新する。
【0022】請求項3に記載の可変遅延線回路は、請求
項1記載の可変遅延線回路の構成において、信号遅延手
段は、入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続
された複数段の遅延回路群と、各遅延回路の出力を並列
に受けて、いずれかを選択して出力する第1の選択回路
を含み、検出手段は、基準信号を発生する基準信号発生
手段と、入力信号および基準信号を受けて、選択的に出
力する第1の切換手段と、信号遅延手段の出力に応じ
て、基準信号を所定の時間遅延して出力する遅延回路の
段数を基準データとして出力する遅延検知手段とを含
み、制御手段は、基準データに基づいて、遅延量指定デ
ータに対応する遅延量が一定となるように制御データを
更新して出力する演算手段と、制御データおよび基準デ
ータを受けて、基準信号出力後の所定期間は基準データ
を、所定期間以外は制御データを出力する第2の切換手
段とを含み、第1の選択回路は、第2の切換手段の出力
に応じて動作する。
【0023】請求項4記載の可変遅延線回路は、請求項
1記載の可変遅延線回路の構成において、信号遅延手段
は、入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
れた複数段の遅延回路群と、各遅延回路の出力を並列に
受けて、制御データに応じて、いずれかを選択して出力
する第1の選択回路を含み、検出手段は、基準信号を発
生する基準信号発生手段と、入力信号および基準信号を
受けて、基準信号出力後の所定期間は基準信号を、所定
期間以外は入力信号を出力する第1の切換手段と、各遅
延回路の出力を並列に受けて、いずれかを選択して出力
する第2の選択回路と、第2の選択回路の出力に応じ
て、基準信号を所定の時間遅延して出力する遅延回路の
段数を検知し、基準データとして検知終了ごとに更新し
て出力する遅延検知手段とを含み、第2の選択回路は、
基準データに応じて動作し、制御手段は、基準データに
基づいて、遅延量指定データに対応する遅延量が一定と
なるように制御データを更新して出力する演算手段を含
む。
【0024】請求項5記載の可変遅延線回路は、外部か
らの遅延量指定データに応じて、入力信号を対応する時
間遅延させて、遅延信号として出力する可変遅延線回路
であって、遅延量指定データを受けて、対応する制御デ
ータを出力する制御手段と、入力信号を受けて、制御デ
ータに応じた時間だけ遅延させて出力する第1の信号遅
延手段と、第1の信号遅延手段と温度結合するように配
置される第2の信号遅延手段と、第2の信号遅延手段に
基準信号を与え、基準信号の遅延量を検出する検出手段
とを備え、制御手段は、検出手段の検出結果に応じて、
遅延量指定データに対応する遅延量が一定となるように
制御データを更新する。
【0025】請求項6記載の可変遅延線回路は、請求項
5記載の可変遅延線回路の構成において、第1の信号遅
延手段は、入力信号を受けて順次伝達する、カスケード
接続された複数段の第1の遅延回路群と、第1の遅延回
路群の各々の出力を並列に受けて、制御データに応じて
いずれかを選択して出力する第1の選択回路とを含み、
第2の信号遅延手段は、第1の遅延回路群と温度結合す
るように配置され、基準信号を受けて順次伝達するカス
ケード接続された複数段の第2の遅延回路群と、第2の
遅延回路群の各々の出力を並列に受けて、いずれかを選
択して出力する第2の選択回路とを含み、検出手段は、
基準信号を発生する基準信号発生手段と、第2の選択回
路の出力に応じて、基準信号を所定の時間遅延して出力
する遅延回路の段数を検知し、基準データとして検知終
了ごとに更新して出力する遅延検知手段とを含み、第2
の選択回路は、基準データに応じて動作し、制御手段
は、基準データに基づいて、遅延量指定データに対応す
る遅延量が一定となるように、制御データを更新して出
力する演算手段を含む。
【0026】請求項7記載の可変遅延線回路は、請求項
3または請求項4記載の可変遅延線回路の構成におい
て、遅延回路群は、入力信号を受ける側から順に番号づ
けられたN個の遅延回路を含み、基準データおよび制御
データをそれぞれ遅延回路の番号を表わすRおよびDと
するとき、演算手段は、遅延量指定データTに対して、
比例係数を乗算して制御データDを得、比例係数を基準
データRに比例して変化させる。
【0027】請求項8記載の可変遅延線回路は、請求項
6記載の可変遅延線回路の構成において、第1および第
2の遅延回路群は、各々、入力信号を受ける側から順に
番号づけられたN個の遅延回路を含み、基準データを第
2の遅延回路の番号を表わすRとし、制御データを第1
の遅延回路の番号を表わすDとするとき、演算手段は、
遅延量指定データTに対して、比例係数を乗算して制御
データDを得、比例係数を基準データRに比例して変化
させる。
【0028】請求項9記載の可変遅延線回路は、請求項
3、4または6記載の可変遅延線回路の構成において、
基準信号発生手段は、水晶振動子を含み、基準信号は、
水晶振動子により発生されたクロック信号から生成され
るパルスであり、遅延検知手段は、クロック信号に基づ
いて所定時間遅延して基準信号を出力する遅延回路の段
数を検知する。
【0029】請求項10記載の可変遅延線回路は、請求
項3または4記載の可変遅延線回路の構成に加えて、入
力信号レベルに応じた補完信号を出力する波形補完回路
と、第1の選択回路の出力および補完信号を受けて、所
定期間は補完信号を、所定期間以外は第1の選択回路の
出力を出力する第3の切換手段とを備える。
【0030】請求項11記載の可変遅延線回路は、請求
項1記載の可変遅延線回路の構成において、入力信号
は、映像信号に付随する同期信号であり、波形補完回路
は、同期信号が負極性である場合は“H”レベルの信号
を、正極性である場合は“L”レベルの信号を出力す
る。
【0031】請求項12記載の可変遅延線回路は、請求
項1記載の可変遅延線回路の構成に加えて、少なくとも
制御手段と、信号遅延手段と、検知手段とは、同一半導
体基板上に形成される集積回路である。
【0032】請求項13記載の可変遅延線回路は、請求
項5記載の可変遅延線回路の構成において、少なくとも
制御手段と、第1および第2の信号遅延手段と、検出手
段とは、同一半導体基板上に形成される集積回路であ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1の可変
遅延線回路100の構成を示す概略ブロック図である。
【0034】可変遅延線回路100は、遅延バッファ回
路が複数段カスケード接続された遅延ブロック102
と、遅延ブロック102に含まれる各遅延バッファ回路
からの出力を並列に受けて、選択的に出力するセレクタ
回路104と、内部クロック信号を発生する水晶発振回
路114と、内部クロック信号をもとに遅延ブロック1
02を構成する遅延バッファ回路の遅延時間をモニタす
るための基準信号を発生する基準信号発生回路112
と、可変遅延線回路100により遅延されるべき入力信
号INと基準信号Mtrとを受けて、基準信号発生回路
112に制御されて、いずれかを選択的に遅延ブロック
102に出力する切換回路106と、セレクタ回路10
4から出力される基準信号Mtrを受けて、基準信号M
trを所定時間遅延して出力する遅延ブロック102中
の遅延バッファ回路の位置を検知し、基準データRとし
て出力する遅延量検出回路116と、外部から与えられ
る遅延量指定データTおよび基準データRを受けて、デ
ータTにより指定される遅延量を実現するために必要な
遅延バッファ回路の位置を基準データRをもとに算出
し、制御データDとして出力する演算器108と、基準
データRと制御データDを受けて、基準信号発生回路1
12により制御され、いずれか一方をセレクタ回路10
4を制御する選択信号Sとして出力する切換回路110
と、入力信号INを受けて、所定のレベルの補完信号を
出力する波形補完回路120と、基準信号発生回路11
2により制御され、セレクタ回路104の出力および波
形補完回路120の出力を受けて、いずれか一方を選択
的に遅延信号OUTとして出力する切換回路118とを
含む。
【0035】以下、可変遅延線回路100の動作を説明
するにあたり、可変遅延線回路100は、入力信号IN
として、たとえば映像信号に付随する同期信号などのよ
うに、比較的信号のデューティ比に偏りがあるような信
号を、外部から入力された遅延量指定データTに基づい
て対応する時間だけ遅延させるものとする。すなわち、
以下では入力信号INはVGA等の信号出力標準におけ
る水平同期信号であるものとする。
【0036】図1において、水晶発振回路114は、温
度/電圧依存性の少ない安定した内部クロック信号を基
準信号発生回路112および遅延量検出回路116に供
給する。
【0037】基準信号発生回路112は、可変遅延線回
路100に入力される同期信号INの合間に基準信号M
trを発生し、同時に切換回路106を制御する制御信
号nを出力する。ここで、基準信号発生回路112が基
準信号Mtrを出力するタイミングは、たとえば水平同
期信号INを受けて、その活性化を検知後に出力する構
成とすることが可能である。
【0038】切換回路106は、入力される水平同期信
号INと基準信号Mtrとを受けて、基準信号発生回路
112により出力される制御信号nにより、いずれか一
方を選択して出力する。以下では、制御信号nが“L”
レベルのときには同期信号INが、“H”レベルのとき
には基準信号Mtrが選択されるものとする。また、制
御信号nは、水平同期信号INが活性状態(負極性信号
の場合は“L”レベル)となった後に所定の期間“H”
レベルとなって、この所定期間中は基準信号Mtrが切
換回路106から出力される構成となっているものとす
る。
【0039】切換回路106の出力を受けて、順次伝達
する遅延バッファ回路の各段数分だけ遅延した信号を出
力する遅延ブロック102の各分岐出力を並列に受け
て、セレクタ回路104は、切換回路110から与えら
れる選択信号Sに応じて対応する分岐出力を選択して出
力する。つまり、遅延ブロック102とセレクタ回路1
04とは、図8で説明した従来の可変遅延線回路500
と同様の構成を有する。
【0040】ここで、選択信号Sの値が大きいほどセレ
クタ回路104はより遅延量の大きい分岐出力を選択し
て出力するものとする。
【0041】遅延量検出回路116は、基準信号Mtr
が遅延ブロック102により遅延された信号をセレクタ
回路104の出力として受けて、その遅延量を検出し、
後に説明するようにセレクタ回路104から出力される
遅延した基準信号の遅延量が一定となるように基準信号
用分岐選択データRを増加あるいは減少させる。波形補
完回路120は、たとえば、ローパスフィルタ(以下L
PFと呼ぶ)であって、水平同期信号INの低周波成分
を出力する。つまり、水平同期信号が負極性の信号
(“L”レベルが活性状態)である場合は、“H”レベ
ルを、水平同期信号が正極性(“H”レベルが活性状
態)である場合は、“L”レベルの信号を出力する。
【0042】切換回路118は、セレクタ回路104か
らの信号tと、波形補完回路120からの信号を受け
て、基準信号発生回路112からの制御信号pに応じ
て、その出力を切換える。ここで、制御信号pが“L”
レベルの場合は、波形補完回路120からの信号を、
“H”レベルのときは、セレクタ回路104からの信号
tが選択されて出力されるものとする。制御信号pは、
基準信号Mtrが出力された時点から所定の期間“L”
レベルに変化するものとする。
【0043】演算器108は、遅延ブロック102に含
まれる遅延バッファ回路の総数をNとし、各遅延バッフ
ァ回路には、信号入力側から1〜Nまでの番号付けがさ
れている場合に、外部からの遅延量指定データTに対応
する遅延量だけ遅延させて、入力された信号INを出力
する遅延バッファ回路の番号を指定する制御データDを
出力する。すなわち、演算器108は、遅延量指定デー
タをT、基準信号用分岐選択データをRとすると、制御
データDを、以下の数式により算出する。
【0044】D=T×R/N …(2) つまり、演算器108は、基準信号Mtrを所定の時間
遅延させるのに必要な遅延バッファ回路の段数(番号)
が増加するのに比例して、選択信号Dを増加させる。選
択信号Dをこのように設定することで、遅延量指定デー
タTで指定される遅延量だけ水平同期信号INが安定し
て遅延され、遅延信号OUTとして出力される理由につ
いては、後に述べる。
【0045】切換回路110は、切換回路106と同様
に、制御信号nに応じて、演算器108から出力される
制御データDと遅延量検出回路116から出力される基
準信号用分岐選択データRとを切換えて、選択信号Sと
して出力する。ここで、制御信号nが“L”レベルのと
きは制御データDが、“H”レベルのときは基準信号用
分岐選択データRが選択されて出力されるものとする。
【0046】すなわち、基準信号発生回路112から基
準信号が出力された時点以後所定の期間は切換回路10
6からは基準信号Mtrが、切換回路110からは基準
信号用分岐選択データRが、切換回路118からは波形
補完回路120からのデータがそれぞれ出力される。
【0047】一方、この所定期間以外は、切換回路10
6からは入力される水平同期信号INが、切換回路11
0からは演算器108からの制御データDが、切換回路
118からはセレクタ回路104からの出力信号tがそ
れぞれ出力されることになる。
【0048】次に、波形補完回路120の構成について
説明する。図8は、波形補完回路120の構成を示す概
略ブロック図である。
【0049】波形補完回路120は、入力される水平同
期信号INを受けるドライバ回路122と、ドライバ回
路122の出力と一端が接続する抵抗体124と、抵抗
体124の他端と接地電位との間に接続されるキャパシ
タ126と、抵抗体124の他端とその一端が接続する
抵抗体128と、抵抗体128の他端と入力ノードが接
続するドライバ回路130とを含む。
【0050】すなわち、抵抗体124、128およびキ
ャパシタ126によりLPFが構成される。抵抗体12
4、128およびキャパシタ126の抵抗値および容量
値は、入力される同期信号の周波数やデューティ比等に
応じて十分に入力信号を平滑化することが可能なように
設定される。
【0051】以上の準備の下に、図1に示した可変遅延
線回路100の動作を説明する。図2は、可変遅延線回
路100の主要な信号レベルの時間変化を示すタイミン
グチャートである。
【0052】まず、時刻t0において、入力される水平
同期信号INは活性状態であって、“L”レベルである
ものとする。さらに、制御信号nおよびpは時刻t0に
おいて、それぞれ“L”レベルおよび“H”レベルであ
って、切換回路106からは同期信号INが出力され
て、遅延ブロック102に入力している。また切換回路
110は、演算器108からの制御データDを選択信号
Sとして出力し、セレクタ回路104は、これに応じ
て、対応する分岐出力を選択して信号tとして出力して
いる。この信号tがセレクタ回路118を通過して、遅
延信号OUTとして外部に出力される状態となってい
る。
【0053】次に、時刻t1において、同期信号INが
“L”レベルから不活性状態の“H”レベルに変化する
と、外部からの遅延量指定データTに応じて演算器10
8から出力される制御データDに対応する遅延量doだ
け遅延した時刻t2において、信号tのレベルは“L”
レベルから“H”レベルに変化し、これに応じて、遅延
信号OUTも時刻t2において“H”レベルに変化す
る。
【0054】また、図2に示した例においては、水平同
期信号は負極性の信号であるため、波形補完回路120
の出力レベルは“H”レベルとなっている。
【0055】以下では、制御データD等が更新されるこ
とを明確に示すため、水平同期信号のi番目の周期にお
いて更新された制御データDの値を特にD(i)で表わ
すものとする。時刻t0以後の水平同期信号の周期はi
番目の周期であるものとすると、時刻t1から時刻t2
までの遅延量doは、i−1番目の周期における制御デ
ータの値D(i−1)に応じて設定されたものであるこ
とになる。
【0056】時刻t1における同期信号INの立上がり
後の時刻t3において、制御信号nおよびpは、それぞ
れ“H”レベルおよび“L”レベルに変化する。したが
って、時刻t3以後は、切換回路106からは基準信号
発生回路112からの信号が、切換回路110からは、
基準信号用分岐選択データRが、切換回路118からは
波形補完回路120からの出力がそれぞれ出力される。
したがって、信号OUTとしては、波形補完回路120
からの“H”レベルの信号が出力されるため、切換回路
118の出力が切換わった後も、信号OUTのレベルは
変化することがない。
【0057】時刻t4において、基準信号発生回路11
2は、パルス状の基準信号(“H”レベル)を出力す
る。この基準信号Mtrは、切換回路106を通過し
て、遅延ブロック102に入力した後、切換回路110
から出力される基準信号用分岐選択データRに応じて、
セレクタ回路104により選択された分岐から信号tと
して出力される。すなわち、時刻t4からデータRに対
応した遅延量d1だけ遅れた時刻t6において、セレク
タ回路104の出力信号tは“L”レベルから“H”レ
ベルに変化する。
【0058】遅延量検出回路116は、時刻t4から一
定時間(drとする)遅れた時刻t7において、セレク
タ回路104の出力信号tの値をサンプリングする。こ
こで、一定時間drは、水晶発振回路114からの内部
クロック信号をもとにして得られるため、環境温度や電
源電圧の変動に対して安定である。
【0059】遅延量検出回路116は、上記サンプリン
グした結果が“H”レベルであれば、データRを1増加
させ、逆に“L”レベルであれば1減少させる。つま
り、時刻t4において遅延ブロック102に入力された
基準信号パルスの遅延量が一定時間drに満たない場合
は、基準信号の遅延時間がさらに増大するように、一定
時間dr以上に基準信号が遅延している場合は、その遅
延量が減少するようにデータRの値を変化させる。この
結果、環境温度や電源電圧が変化しても、基準信号Mt
rは常に一定時間drだけ遅延するように基準信号用分
岐選択データRが調整されることになる。
【0060】したがって、以後は、演算器108から出
力される制御データDはi番目の周期における基準信号
の遅延量に応じて、更新されたデータRに基づいて算出
されるため、その値はD(i)に更新される。
【0061】基準信号発生回路112は、時刻t4にお
いて基準信号パルスを出力した後、所定の期間が経過し
た時刻t8において、制御信号nを“L”レベルに変化
させる。時刻t8以後は、したがって、切換回路106
から水平同期信号INが遅延ブロック102に出力さ
れ、一方切換回路110から出力される選択信号Sは、
演算器108から出力される制御データD(i)に変化
する。
【0062】さらに、時刻t8から遅延量dr以上遅れ
た時刻t10において、基準信号発生回路112は、制
御信号pを“H”レベルに変化させる。したがって、時
刻t10以後は、切換回路118からはセレクタ回路1
04からの信号tが出力される。
【0063】すなわち、時刻t8において、制御信号n
の変化に応じて、遅延ブロック102に入力された水平
同期信号INが遅延ブロック102およびセレクタ回路
104により構成される遅延線を通過して、信号tとし
て出力された後に、制御信号pが“H”レベルに切換わ
ることで、切換回路118から出力される信号OUT
は、波形補完回路120の出力からセレクタ回路104
の出力信号tに切換わることになる。
【0064】[演算器108における演算処理]前述し
たとおり、演算器108は、制御データDを以下の数式
により算出して出力する。
【0065】D(i)=T×R/N …(3) さらに、遅延ブロック102を構成する各遅延バッファ
回路の1段当りの平均遅延量をΔdとすれば、セレクタ
回路104から出力される水平同期信号INに対する遅
延量doおよび基準信号Mtrに対する遅延量drはそ
れぞれ、以下のように表わされる。
【0066】do=Δd×D(i) …(4) dr=Δd×R …(5) 上記の式(3)、(4)、(5)より、Δd、D(i)
およびRを消去することができ、結局入力される水平同
期信号INの遅延量doは、以下のように表わされる。
【0067】do=T×dr/N …(6) 環境温度や電源電圧に依存して大きく変化するのは遅延
バッファ回路の1段当りの平均遅延量Δdであるが、式
(6)にはΔdは含まれていない。
【0068】一方、一定時間drは、水晶発振回路11
4から出力される内部クロック信号により決定されるた
めに、環境温度および電源電圧に対する変動が小さい。
したがって、外部から与える遅延量指定データTによ
り、可変遅延線回路100から出力される遅延信号OU
Tに対する遅延量doを任意に値に設定することがで
き、しかも、その遅延量は環境温度および電源電圧の影
響を受けることがない。
【0069】また、一定時間drが水晶発振回路114
からの内部クロック信号により決定され、その値が安定
であることから、たとえば、可変遅延線回路100をA
SIC等によって供給される遅延バッファマクロ等を利
用して構成した場合でも、そのプロセスばらつきによる
遅延バッファ回路の1段当りの平均遅延量Δdのばらつ
きは、遅延量doに影響を与えない。
【0070】すなわち、本実施の形態における可変遅延
線回路は、遅延ブロック102に対して、遅延させるべ
き入力信号に対して、遅延量を測定するための基準信号
を時分割して割込ませて入力することで、遅延ブロック
に存在する遅延特性のドリフトやばらつきをこの基準信
号の遅延量から検出し、その検出結果を入力信号に対す
る遅延量の制御に反映させることで、上記のようなドリ
フトやばらつきの影響を修正している。
【0071】したがって、環境温度や電源電圧によって
遅延バッファ回路の特性がドリフトしたり、個体間のば
らつきが大きな遅延バッファ回路を用いて回路ブロック
を構成した可変遅延線回路においても、安価でかつ極め
て高精度な遅延特性を実現することが可能となる。
【0072】すなわち、ASIC等により供給される遅
延バッファマクロを用いて可変遅延線回路を構成した場
合でも、水晶振動子などの周辺部品を取付けることで、
極めて高精度な可変遅延線回路を提供することが可能と
なる。具体例としては、ゲートアレイ状に可変遅延バッ
ファを構成し、基準クロック信号として水晶発振回路か
らのクロック信号を用いれば、0.5nsecから1.
0nsecステップで、温度ドリフトは水晶発振器並み
の精度を有する可変遅延線回路を実現することができ
る。さらに、この場合遅延バッファマクロ等のプロセス
ばらつきを考慮することなく、設定した遅延量を高精度
に実現することが可能となる。
【0073】なお、上記の実施の形態においては、入力
同期信号が負極性である場合を例にとって説明したが、
入力される同期信号が正極性である場合も、基準信号を
発生させるタイミングをこの同期信号の立下がりをもと
に設定することとすれば、波形補完回路120からの出
力レベルは、入力同期信号の極性に応じて、そのレベル
を変化させるので、本実施の形態の構成により正極性の
入力同期信号に対しても、同様に高精度な可変遅延線回
路を構成することが可能である。
【0074】[実施の形態2]図3は、本発明の実施の
形態2の可変遅延線回路200の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【0075】実施の形態1の可変遅延線回路100の構
成と異なる点は、遅延ブロック140からの分岐出力が
2系統存在し、これに対応してセレクタ回路も2系統存
在する構成としたことである。
【0076】したがって、セレクタ回路を制御する選択
信号Sを切換回路110により切換える必要がなくなる
ため、実施の形態1における切換回路110は不要とな
る。
【0077】すなわち、実施の形態2の可変遅延線回路
200は、入力された信号を順次伝達する互いにカスケ
ード接続された複数の遅延バッファ回路を含む遅延ブロ
ック140と、遅延ブロック140に含まれる各遅延バ
ッファ回路からの出力を並列に受けて、選択的に信号t
として出力するセレクタ回路104と、内部クロック信
号を供給する水晶発振回路114と、内部クロック信号
に基づいて、入力される水平同期信号INの活性期間終
了後に基準信号Mtrを出力する基準信号発生回路11
2と、入力される水平同期信号INと基準信号Mtrを
受けて、基準信号発生回路112から出力される制御信
号nに応じて、いずれかを選択的に出力して遅延ブロッ
ク102に与える切換回路118と、遅延ブロック10
2に含まれる各遅延バッファ回路からの分岐出力を並列
に受けていずれかを選択的に出力するセレクタ回路14
2と、セレクタ回路142の出力を受けて、基準信号M
trの遅延量を検出し、所定の時間だけ基準信号Mtr
を遅延させて出力する遅延ブロック140の分岐出力を
指定する基準信号用分岐選択データRを出力する遅延量
検出回路116と、外部から与えられる遅延量指定デー
タTおよび基準信号用分岐選択データRとを受けて、水
平同期信号の各サイクルにおいて、基準信号Mtrの遅
延量をもとに更新されるデータRに応じて、遅延量指定
データTに対応する遅延ブロック140中の分岐出力を
指定する制御データDを算出して出力する演算器108
と、入力される水平同期信号INの極性に応じて、対応
するレベルの補完信号を出力する波形補完回路120
と、補完信号および制御データDに応じてセレクタ回路
104において選択される分岐出力tを受けて、基準信
号発生回路112から出力される制御信号pに応じて、
いずれか一方を選択して出力する切換回路118とを含
む。図3において、実施の形態1の可変遅延線回路10
0と同一部分には同一参照符号を付してその説明は省略
する。
【0078】図4は、実施の形態2の可変遅延線回路2
00における遅延ブロック140、第1のセレクタ回路
104および第2のセレクタ回路142の構成を示す概
略ブロック図である。
【0079】遅延ブロック140は、切換回路118か
らの出力を受けて、順次伝達する互いにカスケード接続
された複数の遅延バッファ回路、たとえばインバータ回
路150〜158を含む。インバータ回路150〜15
8の出力は、それぞれセレクタ回路104に入力する。
セレクタ回路104は、演算器108からの制御データ
Dに応じて、いずれかのインバータ回路からの出力を選
択し、出力信号tとして切換回路118に出力する。
【0080】一方、インバータ回路150〜158の出
力は、それぞれセレクタ回路142に対しても出力さ
れ、セレクタ回路142は、遅延検出回路116からの
基準信号用分岐選択データRに応じて、いずれかを選択
して遅延検出回路116に対して出力する。
【0081】すなわち、実施の形態1の可変遅延線回路
100と異なり、実施の形態2の可変遅延線回路200
は、遅延ブロックからの出力およびセレクタ回路を2系
統有する構成となっているため、遅延検出回路116が
遅延ブロックの遅延量を検出するにあたり、1つのセレ
クタ回路の制御を入力された水平同期信号INに対して
と基準信号に対してとで切換える必要がなくなるため、
その制御系統を簡略化することができる。
【0082】図5は、図3に示した実施の形態2の可変
遅延線回路200の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【0083】各信号の時間変化は、図2に示した実施の
形態1におけるものとほぼ同様である。
【0084】ただし、セレクタ回路142からの出力信
号uの変化のタイミングが、セレクタ回路104からの
出力信号tとは一般には、その遅延量に差が生じる点が
異なるのみである。
【0085】すなわち時刻t0において、入力される水
平同期信号INは、“L”レベルであり、切換回路11
8に対する制御信号nは“L”レベル、切換回路118
に対する制御信号pは“H”レベルであるものとする。
【0086】したがって、切換回路118は入力信号I
Nを出力し、切換回路118は、セレクタ回路104か
らの出力信号tを遅延信号OUTとして出力しているも
のとする。
【0087】以下では、セレクタ回路104が選択して
いる分岐出力よりもセレクタ回路142が選択している
分岐出力の方が遅延量の小さい場合について説明をす
る。
【0088】時刻t1において、入力される水平同期信
号INが活性状態の“L”レベルから不活性状態の
“H”レベルに変化した後、これに応じてセレクタ回路
142の出力信号uが“H”レベルに変化する。
【0089】その後、時刻t1から遅延量doだけ遅延
した時刻t2において、セレクタ回路104の出力信号
tが“H”レベルに変化するのに応じて、遅延信号OU
Tも“H”レベルに変化する。
【0090】時刻t1において入力される水平同期信号
INが活性状態へ遷移したことに応じて、時刻t3にお
いて、切換回路118に対する制御信号nは“H”レベ
ルに、切換回路118に対する制御信号pは“L”レベ
ルに変化する。したがって、以後は、切換回路118は
基準信号発生回路112からの出力信号を、切換回路1
18は波形補完回路120からの出力信号をそれぞれ出
力することになる。
【0091】波形補完回路120は、入力される水平同
期信号INが負極性の信号であることに応じて、“H”
レベルの信号を出力しているため、切換回路118の出
力信号が切換わった後も、出力される信号OUTのレベ
ルに変化はない。
【0092】一方、時刻t3から所定の時間経過後の時
刻t4において、基準信号発生回路112はパルス状の
基準信号Mtrを出力する。これに応じて、遅延量D1
後の時刻t6において、セレクタ回路142の出力信号
uも“H”レベルに変化する。遅延量検出回路116
は、時刻t4から遅延量drの時間が経過した後の時刻
t7において、信号uのレベルをサンプリングする。図
5に示した例においては、時刻t7において、信号uの
レベルは“H”レベルであって、この時点でセレクタ回
路142が選択している分岐出力の遅延量は、遅延量d
rよりも小さくなっている。したがって、遅延検出回路
116は、基準信号Mtrに対する遅延量をより大きく
するべく、基準信号用分岐選択データRの値を1増加さ
せて、セレクタ回路142および演算器108に対して
出力する。
【0093】演算器108は、この基準信号用分岐選択
データRに基づいて、外部から与えられている遅延量指
定データTに対応して、セレクタ回路104を制御する
ための制御データDの値を更新する。
【0094】時刻t8において、基準信号発生回路11
2は、切換回路118に対する制御信号nを“L”レベ
ルに変化させる。したがって、これ以後切換回路118
は、入力される水平同期信号INを遅延ブロック140
に対して出力する。
【0095】時刻t8から遅延量dr以上の所定の時間
経過した後の時刻t10において、基準信号発生回路1
12は、切換回路118に対する制御信号pを“H”レ
ベルに変化させる。この時点では、切換回路104から
出力される信号tのレベルは、時刻t8において、切換
回路118から出力された水平同期信号INのレベルに
応じた値に復帰しているので、制御信号pの変化に応じ
て、切換回路118が信号tを遅延信号OUTとして出
力しても、信号OUTの出力レベルに変化はない。
【0096】以上の説明において、演算器108が外部
から与えられた遅延量指定データTおよび基準信号用分
岐選択データRに基づいて制御データDを算出する過程
は、実施の形態1において説明したのと全く同様であ
る。
【0097】以上説明したとおり、実施の形態2の可変
遅延線回路200においても、1つの遅延ブロックから
の2つの異なる分岐位置からの遅延出力を取出す構成と
し、遅延ブロックの入力側からは遅延させるべき信号と
ともに、遅延量をモニタするための基準信号を時分割で
割込ませることで、遅延ブロックの第1の分岐出力から
の基準信号に応じて、この遅延ブロックのドリフトやば
らつきを検出し、それに基づいて、第2の分岐出力から
出力される遅延信号の遅延量を制御することで、上記ド
リフトやばらつきの値を調整することが可能である。
【0098】したがって、遅延ブロックの遅延特性が電
源電圧や環境温度に依存して変動する場合でも、出力さ
れる遅延信号を高精度に制御することが可能である。
【0099】[実施の形態3]図6は、実施の形態3の
可変遅延線回路300の構成を示す概略ブロック図であ
る。
【0100】可変遅延線回路300が、実施の形態2の
可変遅延線回路200の構成と異なる点は、入力信号を
遅延させるための第1の遅延ブロックと、基準信号を遅
延させるための第2の遅延ブロックを別々の系統として
有する構成となっていることである。
【0101】ここで、第1の遅延ブロック160は、第
2の遅延ブロック162と温度結合しており、かつ共通
の電源によって駆動されているものとする。したがっ
て、環境温度の変化や電源電圧の変化の影響は、この第
1の遅延ブロックおよび第2の遅延ブロックに対して全
く同様に作用する構成となっている。
【0102】ここで、第1の遅延ブロック160と第2
の遅延ブロック162とを温度結合させるためには、た
とえば、それぞれを構成する回路素子をすべて熱伝導性
の良い導伝体上に配置する構成とすることや、それぞれ
を構成する回路素子を、同一基板上に空間的に近接させ
て形成することで実現することが可能である。
【0103】図6を参照して、可変遅延線回路300
は、入力される水平同期信号INを受ける第1の遅延ブ
ロック160と、第1の遅延ブロックに含まれる互いに
カスケード接続された複数の遅延バッファ回路の各々か
らの出力を並列に受けるセレクタ回路104と、内部ク
ロック信号を出力する水晶発振回路114と、内部クロ
ック信号に応じて、所定のパルス長を有する基準信号M
trを出力する基準信号発生回路112と、基準信号M
trを受ける第2の遅延ブロック162と、遅延ブロッ
ク162を構成する互いにカスケード接続された複数の
遅延バッファ回路の各々の出力を並列に受けるセレクタ
回路142と、セレクタ回路142から出力される、遅
延された基準信号Mtrを受けて、遅延量を検出し、所
定の遅延量drを出力する遅延バッファ回路の分岐出力
を指定する基準信号用分岐選択データRを出力する遅延
検出回路116と、外部から指定された遅延量指定デー
タTと基準信号用分岐選択データRに応じて、遅延量指
定データTにより指定された遅延量で、入力信号INが
遅延信号OUTとして出力されるように、セレクタ回路
104の分岐出力を選択するための制御データDの値を
更新する演算器108とを含む。
【0104】セレクタ回路142の出力は、基準信号用
分岐選択データRに応じて選択される構成となってい
る。
【0105】実施の形態3の可変遅延線回路300の動
作は、基本的に実施の形態2の可変遅延線回路200と
同様であるが、遅延ブロックが2系統存在し、遅延量を
モニタするための構成と、入力された水平同期信号IN
を所定量遅延させるための構成がそれぞれ独立に存在し
ているため、各遅延ブロックへの入力信号やセレクタ回
路の出力信号を切換える必要がなく、第2の遅延ブロッ
ク162に対して基準信号を与えるタイミングは、全く
任意でよい。
【0106】したがって、たとえば遅延ブロック162
に基準信号を与えて、遅延量の検出を行なう動作を、所
定の周期で周期的に行ない、各周期において検出された
遅延量に応じて、基準信号用分岐選択データRを更新
し、それに応じて、制御データDの値を演算器108が
更新するという構成にすることも可能である。
【0107】ここで、演算器108が、外部から与えら
れる遅延量指定データTおよび基準信号用分岐選択デー
タRに基づいて、制御データDを算出する過程は、実施
の形態1の可変遅延線回路100と全く同様である。
【0108】したがって、実施の形態3の可変遅延線回
路300においては、共通な電源で駆動され、互いに温
度結合している2系統の可変遅延ブロックが設けられ、
一方の遅延ブロックには遅延量を測定するための基準信
号が入力される。この基準信号は、水晶発振回路などか
ら得られる、環境温度や電源電圧に対して安定したクロ
ック信号に基づいて発生されるので、この遅延ブロック
の環境温度や電圧等によるドリフトやばらつきを検出す
ることが可能であり、これに応じて、第2の遅延ブロッ
クにおける遅延量を制御することで、入力信号に対する
遅延量を高精度に制御することが可能となる。
【0109】[実施の形態4]図7は、実施の形態4の
可変遅延線回路400の構成を示す概略ブロック図であ
る。
【0110】実施の形態4の可変遅延線回路400で
は、実施の形態1、2および3の可変遅延線回路を構成
する回路のうち、波形補完回路120と水晶発振回路1
14以外の回路をすべてASIC410上で構成してい
る。
【0111】したがって、可変遅延線回路を構成する部
品点数を削減でき、その信頼性を向上させることが可能
である。
【0112】特に、実施の形態4の可変遅延線回路40
0の構成は、実施の形態3の可変遅延線回路の構成に対
して有利な効果を有する。すなわち、実施の形態3の可
変遅延線回路300では、第1および第2の遅延ブロッ
ク160および162を、共通電源で動作させ、かつ両
者を温度結合することが必要であったが、これらの遅延
ブロックをASIC410上で構成することとすれば、
2つの遅延ブロックを極めて近接させて形成することが
可能となり、必然的に両者は温度結合する構成となる。
【0113】しかも両遅延ブロックは共通電源で動作す
ることになるため、実施の形態3の可変遅延線回路30
0を構成するのに必要な条件を容易に満たすことが可能
となる。
【0114】なお、図7に示した可変遅延線回路400
では、波形補完回路120をASIC以外の部品として
構成する例を示したが、たとえば波形補完回路120を
ディジタル回路として構成することも可能であり、この
場合はこの波形補完回路120もASIC上に構成する
ことが可能となり、ASIC以外に必要な部品として
は、水晶振動子114とコンデンサ数個程度のみとな
り、回路の信頼性をより一層高めることが可能である。
【0115】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の可変遅延
線回路によれば、遅延特性が外部電源電圧、環境温度等
に依存して変化する場合や、製造プロセスのばらつきに
より、構成する回路特性にばらつきが存在する場合で
も、高精度に遅延量を制御することが可能な可変遅延線
回路を提供することが可能である。
【0116】さらに、可変遅延線回路を構成する回路素
子をASIC上に形成することで、部品点数を大幅に減
少させ、高精度でかつ安価な可変遅延線回路を提供する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の可変遅延線回路100の構成を
示す概略ブロック図である。
【図2】可変遅延線回路100の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図3】実施の形態2の可変遅延線回路200の構成を
示す概略ブロック図である。
【図4】可変遅延線回路200の遅延ブロックおよびセ
レクタ回路の構成を示す概略ブロック図である。
【図5】可変遅延線回路200の動作を示すタイミング
チャートである。
【図6】実施の形態3の可変遅延線回路300の構成を
示す概略ブロック図である。
【図7】実施の形態4の可変遅延線回路400の構成を
示す概略ブロック図である。
【図8】波形補完回路120の構成を示す概略ブロック
図である。
【図9】従来の可変遅延線回路500の構成を示す概略
ブロック図である。
【図10】従来の可変遅延線回路500の遅延量ばらつ
きを説明するための係数対応図であり、(a)は温度係
数を、(b)は電源電圧係数を、(c)はプロセス係数
をそれぞれ示している。
【符号の説明】
100 可変遅延線回路 102、140、160、162 遅延ブロック 104、142 セレクタ回路 106、110、118 切換回路 108 演算器 112 基準信号発生回路 114 水晶発振回路 116 遅延量検出回路 120 波形補完回路 200、300、400 可変遅延線回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/26 H01L 21/822 H01L 27/04 H03K 5/13

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの遅延量指定データに応じて、
    入力信号を対応する時間遅延させて、遅延信号として出
    力する可変遅延線回路であって、 前記遅延量指定データを受けて、対応する制御データを
    出力する制御手段と、 前記入力信号を受けて、前記制御データに応じた時間だ
    け遅延させて出力する信号遅延手段と、 前記入力信号と時分割して、前記信号遅延手段に基準信
    号を与え、前記基準信号の遅延量を検出する検出手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記遅延量検出手段の検出結果に応じ
    て、前記遅延量指定データに対応する遅延量が一定とな
    るように、前記制御データを更新する、可変遅延線回
    路。
  2. 【請求項2】 前記信号遅延手段は、 前記入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
    れた複数段の遅延回路群と、 前記各遅延回路の出力を並列に受けて、前記制御データ
    に応じて、いずれかを選択して出力する選択回路を含
    み、 前記検出手段は、 前記基準信号を所定の時間遅延して出力する前記遅延回
    路の段数を基準データとして出力し、 前記制御手段は、 前記基準データに基づいて、前記遅延量指定データに対
    応する遅延量が一定となるように前記制御データを更新
    する、請求項1記載の可変遅延線回路。
  3. 【請求項3】 前記信号遅延手段は、 前記入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
    れた複数段の遅延回路群と、 前記各遅延回路の出力を並列に受けて、いずれかを選択
    して出力する第1の選択回路を含み、 前記検出手段は、 前記基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記入力信号および前記基準信号を受けて、選択的に出
    力する第1の切換手段と、 前記信号遅延手段の出力に応じて、前記基準信号を所定
    の時間遅延して出力する前記遅延回路の段数を、基準デ
    ータとして出力する遅延検知手段とを含み、 前記制御手段は、 前記基準データに基づいて、前記遅延量指定データに対
    応する遅延量が一定となるように前記制御データを更新
    して出力する演算手段と、 前記制御データおよび前記基準データを受けて、前記基
    準信号出力後の所定期間は前記基準データを、前記所定
    期間以外は前記制御データを出力する第2の切換手段と
    を含み、 前記第1の選択回路は、前記第2の切換手段の出力に応
    じて動作する、請求項1記載の可変遅延線回路。
  4. 【請求項4】 前記信号遅延手段は、 前記入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
    れた複数段の遅延回路群と、 前記各遅延回路の出力を並列に受けて、前記制御データ
    に応じて、いずれかを選択して出力する第1の選択回路
    を含み、 前記検出手段は、 前記基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記入力信号および前記基準信号を受けて、前記基準信
    号出力後の所定期間は前記基準信号を、前記所定期間以
    外は前記入力信号を出力する第1の切換手段と、 前記各遅延回路の出力を並列に受けて、いずれかを選択
    して出力する第2の選択回路と、 前記第2の選択回路の出力に応じて、前記基準信号を所
    定の時間遅延して出力する前記遅延回路の段数を検知
    し、基準データとして検知終了ごとに更新して出力する
    遅延検知手段とを含み、 前記第2の選択回路は、前記基準データに応じて動作
    し、 前記制御手段は、 前記基準データに基づいて、前記遅延量指定データに対
    応する遅延量が一定となるように前記制御データを更新
    して出力する演算手段を含む、請求項1記載の可変遅延
    線回路。
  5. 【請求項5】 外部からの遅延量指定データに応じて、
    入力信号を対応する時間遅延させて、遅延信号として出
    力する可変遅延線回路であって、 前記遅延量指定データを受けて、対応する制御データを
    出力する制御手段と、 前記入力信号を受けて、前記制御データに応じた時間だ
    け遅延させて出力する第1の信号遅延手段と、 前記第1の信号遅延手段と温度結合するように配置され
    る第2の信号遅延手段と、 前記第2の信号遅延手段に基準信号を与え、前記基準信
    号の遅延量を検出する検出手段とを備え、 前記制御手段は、前記検出手段の検出結果に応じて、前
    記遅延量指定データに対応する遅延量が一定となるよう
    に前記制御データを更新する、可変遅延線回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の信号遅延手段は、 前記入力信号を受けて順次伝達する、カスケード接続さ
    れた複数段の第1の遅延回路群と、 前記第1の遅延回路群の各々の出力を並列に受けて、前
    記制御データに応じて、いずれかを選択して出力する第
    1の選択回路とを含み、 前記第2の信号遅延手段は、 前記第1の遅延回路群と温度結合するように配置され、
    前記基準信号を受けて順次伝達するカスケード接続され
    た複数段の第2の遅延回路群と、 前記第2の遅延回路群の各々の出力を並列に受けて、い
    ずれかを選択して出力する第2の選択回路とを含み、 前記検出手段は、 前記基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記第2の選択回路の出力に応じて、前記基準信号を所
    定の時間遅延して出力する前記遅延回路の段数を検知
    し、基準データとして検知終了ごとに更新して出力する
    遅延検知手段とを含み、 前記第2の選択回路は、前記基準データに応じて動作
    し、 前記制御手段は、 前記基準データに基づいて、前記遅延量指定データに対
    応する遅延量が一定となるように前記制御データを更新
    して出力する演算手段を含む、請求項5記載の可変遅延
    線回路。
  7. 【請求項7】 前記遅延回路群は、 前記入力信号を受ける側から順に番号づけられたN個の
    遅延回路を含み、 前記基準データおよび前記制御データを、それぞれ前記
    遅延回路の番号を表わすRおよびDとするとき、 前記演算手段は、 前記遅延量指定データTに対して、比例係数を乗算して
    前記制御データDを得、前記比例係数を前記基準データ
    Rに比例して変化させる、請求項3または4記載の可変
    遅延線回路。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の遅延回路群は、各
    々、 前記入力信号を受ける側から順に番号づけられたN個の
    遅延回路を含み、 前記基準データを前記第2の遅延回路の番号を表わすR
    とし、 前記制御データを前記第1の遅延回路の番号を表わすD
    とするとき、 前記演算手段は、 前記遅延量指定データTに対して、比例係数を乗算して
    前記制御データDを得、前記比例係数を前記基準データ
    Rに比例して変化させる、請求項6記載の可変遅延線回
    路。
  9. 【請求項9】 前記基準信号発生手段は、 水晶振動子を含み、前記基準信号は、水晶振動子により
    発生されたクロック信号が生成されるパルスであり、 前記遅延検知手段は、 前記クロック信号に基づいて、前記所定時間遅延して前
    記基準信号を出力する前記遅延回路の段数を検知する、
    請求項3、4または6記載の可変遅延線回路。
  10. 【請求項10】 前記入力信号レベルに応じた、補完信
    号を出力する波形補完回路と、 前記第1の選択回路の出力および前記補完信号を受け
    て、前記所定期間は前記補完信号を、前記所定期間以外
    は前記第1の選択回路の出力を出力する第3の切換手段
    とをさらに備える、請求項3または4記載の可変遅延線
    回路。
  11. 【請求項11】 前記入力信号は、 映像信号に付随する同期信号であり、 前記波形補完回路は、 前記同期信号が負極性である場合は“H”レベルの信号
    を、正極性である場合は“L”レベルの信号を出力す
    る、請求項1記載の可変遅延線回路。
  12. 【請求項12】 少なくとも前記制御手段と、前記信号
    遅延手段と、前記検知手段とは、同一半導体基板上に形
    成される集積回路である、請求項1記載の可変遅延線回
    路。
  13. 【請求項13】 少なくとも前記制御手段と、前記第1
    および第2の信号遅延手段と、前記検出手段とは、同一
    半導体基板上に形成される集積回路である、請求項5記
    載の可変遅延線回路。
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