JPS5920974Y2 - 二軸式コンクリ−トミキサのセメント供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、二軸式コンクリートミキサの混練槽内にセ
メントを供給する装置に関するものである。

二軸式のコンクリートミキサは、混練槽内に二本の混線
軸を平行して設け、両温線軸を相反する方向に回転させ
、各混線軸に固定したアームのブレードで、混練槽内に
投入された水とセメントと骨材を上下左右及び相反する
方向に回動させながら能率よく混練するようになってい
る。

上記のような二軸式のコンクリートミキサは、その練り
混で運動が両温線軸に取付けたアームのブレードが交互
に中央で交差することによって発揮され、従って混線軸
と直角方向は回転運動によって迅速に攪拌が生じるもの
の、軸方向には移動し難いという特性がある。

従来、二軸式コンクリートミキサへのセメント供給は、
他の形式のミキサと同様全体に広範囲供給を行なってい
た。

このため、移動性の悪い部分にまでセメントが供給され
ることになり、混線効率の向上を望むことができないも
のである。

また、混線軸における周速は先端のブレードが最も早く
、混練軸の外周面が最も遅くなっているため、直接セメ
ントが混線軸上に供給されると、混線軸の外周面にセメ
ントが付着し、セメントと骨材の混線効果を低下させる
ことになる。

この考案は上記のような点にかんがみてなされたもので
あり、二輪式のコンクリートミキサにおいて、セメント
の供給が混線効率の最も有効な位置にのみ行なえ、混線
効率を向上させることができるセメント供給装置を提供
するのが目的である。

この考案の構成は、二軸式コンクリートミキサにおいて
、両側混線軸間の直上にセメント供給シュートの下端排
出開口を臨ませ、この下端排出開口を混線軸の軸方向に
長手方向が平行する横長に形威し、練り混で運動の最も
優れた位置にのみセメントを供給を限定し、しかも有効
範囲を最大限に利用するようにしたもので゛ある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、ミキサ１における混練槽２の直上に、セ
メントを供給するシュート３と、その両側に砂を供給す
るシュート４及び砂利を供給するシュート５とが設けら
れている。

前記したミキサ１における混練槽２の内部には、側壁６
間に二本の混線軸７が平行に組込まれ、混練軸７に多数
のアーム８が一定の間隔を設けて取付けられている。

前記アーム８の先端には、混線軸２の回転方向に適当な
角度で傾斜するブレード９が固定され、このブレード９
によって攪拌と送り作用が生じるようになっている。

前記セメント供給シュート３は、第１図及び第２図に示
すように、その下端開口が、両温線軸７の中間で、混線
軸７の軸方向に沿う中央位置の直上に配置されている。

前記シュート３は、下端開口が円筒形であり、この下端
部にゴムシュート１０が取付けられている。

前記ゴムシュート１０は、第２図及び第３図に示すよう
に、シュート３の平端部外周に嵌る円筒形のチューブを
用いて形成したもので゛、このチューブの中途部分から
下端を順次扁平となるようにし、その下端開口１１が横
長の長円形に形成されている。

上記ゴムシュート１０はセメント供給シュー、ト３に取
付けたとき、下端開口１１が両温線軸１間の直上に位置
し、その長手方向が混線軸７の軸方向に平行する配置と
なっている。

なお、セメント供給シュート３の下端はゴムシュート１
０で形成されているので、ゴムの弾力性があり、下端開
口の形状をミキサの条件に合わせて変化させることもで
きる。

また、砂及び砂利を供給するシュート４と５は、セメン
ト供給シュート３を挾む両側で、混練軸７の直上に下端
開口か゛臨むよう配置され、各シュートの上部には、ス
ケール１２が設けられている。

この考案のセメント供給装置は、以上の構成であって、
次にセメントの供給方法を説明する。

いま、混線槽２内に、給水が続くなかでシュート４と５
で所定量の砂と砂利が投入された後、スケール１２で計
量されたセメントが供給シュート３を介して投入される
。

セメント供給シュート３は、下端に取付けたゴムシュー
ト１０の下端開口１１が混練軸７の軸方向に沿う横長で
あるため、セメントは、この開口１１の形状に沿って落
下し、両温線軸１間で、しかも軸方向に沿って長く供給
され、骨材とセメントの混線が始動時から両混線軸間の
練り混で運動が生ずる位置で行われる。

以上のように、この考案のセメント供給装置によれば、
混練槽へのセメント供給が、混練軸間で軸方向に沿って
長く供給することができ、混線開始時から骨材に対しセ
メントを両温線軸の練り混で運動が生じる位置に限定し
て供給できるので、平面的に移動する部分や混線軸上へ
のセメントの供給が防げ、二軸コンクリートミキサへの
理想的なセメントの供給が行なえることができる。

これと相俟って、セメント供給が両温線軸の中間に供給
するので、両側混練軸のブレードによって最も攪拌が行
われる部分にセメントが供給されることになり、ミキサ
の混線能率が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の供給装置を具えたミキサの正面図、
第２図は同要部切欠側面図、第３図は同上の横断平面図
である。 １・・・・・・ミキサ、２・・・・・・混練槽、３・・
・・・・シュート、６・・・・・・側壁、７・・・・・
・混練軸、８・・・・・・アーム、９・・・・・・ブレ
ード、１０・・・・・・ゴムシュート、１１・・・・・
・開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 混練槽内に二本の混線軸を平行に設け、両温線軸の相反
   する方向への回転により、混線軸に固定したアームのブ
   レードで混線を行なうようにした二軸式コンクリートミ
   キサにおいて、混練槽の上部に設けたセメント供給シュ
   ートをその下端排出開口が両混練軸間の中央部直上に臨
   むように配置し、この下端排出開口を混線軸の軸方向に
   長手方向が平行する横長に形成し、この開口の開口量を
   調整自在とした二軸式コンクリートミキサのセメント供
   給装置。