JPS59207992A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPS59207992A
JPS59207992A JP8172883A JP8172883A JPS59207992A JP S59207992 A JPS59207992 A JP S59207992A JP 8172883 A JP8172883 A JP 8172883A JP 8172883 A JP8172883 A JP 8172883A JP S59207992 A JPS59207992 A JP S59207992A
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汐見 正明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐摩耗性を改善した潤滑油組成物に関するもの
であり、更に詳しく言えばジチオリン酸亜鉛とジアミン
との反応生成物を潤滑油基油に添加することにより耐摩
耗性を向上せしめた潤滑油組成物に関するものである。
最近内燃機関、特に自動車用エンジンは高出力化が進み
、動弁及びシリンダ等のエンジン各部は200℃以上の
高温に曝されたり、又金属同志の単位時間当りの接触回
数が増えるといった著しく苛酷な条件下に置かれるよう
になった。このために、動弁及びシリンダ等は摩擦によ
る摩耗の度を増し、一方潤滑油は空気や燃焼生成物等の
ために酸化され易くなり、その寿命が相対的に短くなっ
てきている。従って、今日自動車用潤滑油として耐摩耗
性や酸化防止性を大幅に改善した製品が切望されている
一般に、自動車用潤滑油には従来より耐摩耗性等の効果
を得るためにジチオリン酸亜鉛が約0.1〜5重量%添
加されており、耐摩耗性等の効果を更に向上せしめるに
はその添加量を増加させればよいと考えられていた。し
かしながら、ジチオリン酸亜鉛の添加量を増加すると、
該化合物中のリン成分が排気浄化装置(マフラー中の排
気浄化触媒)の性能低下を惹起することが判明し、その
添加量には限界があることが分った。
又、前述のように潤滑油の酸化を防ぎ金属の摩耗を防止
する添加剤として有効なジチオリン酸亜鉛は、潤滑油中
の他の添加剤化合物と相互に干渉しあい、潤滑油の性能
に微妙な影響を及ぼすとされ、最近その機構の糾明或は
応用等について種々の研究がなされている。
これまでの研究によれば、ジチオリン酸亜鉛は、清浄分
散剤として知られるコノ・り酸イミドが共存すると潤滑
油組成物の酸化防止性が改善されることが確認されてい
る。−これはジチオリン酸亜鉛とコハク酸イミドが、所
N錯体を形成するためであると考えられている。このた
めに、ジチオリン酸亜鉛とコハク酸イミドとの錯体を潤
滑油に添加することも提案されてはいるが、ジチオリン
酸亜鉛とコハク酸イミドとの錯体を添加することによっ
ては潤滑油の耐摩耗性においては殆んど成果は得られず
、従って斯る潤滑油組成物は実用に供し得るものではな
い。
一方、ジチオリン酸亜鉛はコハク酸イミド以外にもアル
キルアミンやアンモニア等一部の窒素含有化合物と錯体
を形成することが知られている。
例えばエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等
のアルキルアミンはジチオリン酸亜鉛と錯体を形成する
ことができる。しかしながら、これら錯体を潤滑油に添
加してもジチオリン酸亜鉛を単独で添加した場合以上の
耐摩耗性を発揮し得るものではなかった。
従って、本発明の目的は鉱油系又は合成系潤滑油の耐摩
耗性等の性能を著しく改善した潤?it油組成物を提供
することである。
本発明者等は、上記目的、即ち、耐摩耗性等の改善され
た潤滑油組成物を得るために数多くの研究及び実験を重
ねた結果、ジチオリン酸亜鉛とアミン化合物との錯体が
潤滑油の耐摩耗性の改善に極めて有効であることを見出
し、更に鋭意研究を重ねた結果、ジチオリン酸亜鉛とジ
アミンとの錯体が耐摩耗性に極めて優れていることを見
出した。
本発明は斯る新しい知見に基づきなされたものである。
つまり、本発明はジチオリン酸亜鉛とジアミンとの反応
生成物を、潤滑油基油に約0.05〜5重量%添加した
ことを特徴とする潤滑油組成物である。前記反応生成物
とは未反応物を全く含まず全てがジチオリン酸亜鉛とジ
アミンとの錯体である場合及び若干の未反応物をも含む
場合をも意味するものとする。
本発明において、ジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体
は次の構造式を有し、 ここで、R1及びR2は同−又は兵なって(1てよく、
炭素数1〜10のアルキル、アリール又はアルキルアリ
ールを表わし、R′は炭素数2〜18のアルキレンであ
って、ASB、C及びDは同−又は異なっていてよく、
水素又は炭素数1〜18のアルキル、了り−ルアルキル
、シクロアルキル若しくはアルキルアリールを表わし、
配位数としてはn=1、m=1又はn = 2、m =
 1又はn=1、m=2の6通りとすることができるも
のとすることができる。
更に説明すれば、ジチオリン酸亜鉛は、炭素数1〜10
のアルキル、アリール又はアルキルアリール基を含むも
ので、特に好ましいジチオリンば亜鉛は炭素数3〜8の
アルキル基を含むものである。具体例として、ジイソプ
ロビルジチオリ>e亜鉛、ジイソブチルジチオリン酸亜
鉛、ジイソヘキシルジチオリン酸亜鉛、ジイソオクチル
ジチオリン酸亜鉛等を挙げることができる。
ジアミンは、炭素数2〜18のアルキレン及び2個の窒
素原子を骨格とし、この窒素原子に水素又は炭素数1〜
18のアルキル、アリールアルキル、シクロアルキル若
しくはアルキルアリールより選ばれる1乃至4種の原子
又は基を含むものである。特に好ましいジアミンは、炭
素数2〜12ノアルキレン及び2個の窒素原子を骨格と
し、この窒素原子に水素又は炭素数1〜2のアルキルよ
り選ばれる1乃至3種の原子又は基を含むものである。
具体例としては、エチレンジアミン、ジエチルエチレン
ジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ヘギサメチ
レンジアミン及びジアミノドデカン等を挙げることがで
きる。
又、本発明の錯体はジチオリン酸亜鉛の亜鉛原子にこれ
らジアミンが1乃至2個配位したもの、或は2個のジチ
オリン酸亜鉛のそれぞれの亜鉛原子に1個のジアミンの
2つの窒素原子がそれぞれ配位したものである。
ジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体は、ジチオリン酸
亜鉛を希釈剤に溶解し、これにジアミンを加え、約30
〜200’C(好ましくは約60〜100°C)且つ常
圧で約1〜30分間攪拌してり造することができる。錯
体形成反応の完了は原料の完全な溶解、即ち、溶液の均
一化により確認することができる。
ジアミンの使用量は、ジチオリン酸並船1モルに対し0
.05〜2モル、特にα1〜1.2モルの範囲が好まし
い。ジアミンが0.05モル未満の場合には遊離のジチ
オリン酸亜鉛が多いので耐摩耗性効果が小さく、ジアミ
ンが2モルを越えると未反応ジアミンが沈殿するので好
ましくない。
希釈剤としてはffJ ’a 71? iβ点範囲内又
はそれ以下の沸点をもつ灯油、軽油等の鉱油又はジェチ
ルエーテ/l/等が例示できる。このような希釈剤の使
用は必須ではないが、錯体形成に伴ない溶液が尚粘度化
するので、希釈剤を適当量使用するのが好ましい。
錯体は別法としてジアミンの亜鉛化合物をジチオリン酸
ジエステルと反応させて合成することも可能である。
尚、ジチオリン酸亜鉛は通′纒の方法で製造すればよく
、例えばジイソブチルジチオリン酸亜鉛をU造する場合
には、先ず五硫化リンとイソブチルアルコールからジイ
ソブチルジチオリン酸を關製し、これに水酸化カリウム
を反応させカリウl、塩どし、次でこれを硝HM if
fと反応させることによりルシr聾することができる。
木発q:1者等は、前述のように、ジチオリン酸亜鉛と
ジアミンどの反応生成物を潤滑油基油に添加することに
よって初めて耐摩耗性のあるt11滑油組成物を提供し
得るものであり、潤滑油基油にジチオリン酸亜鉛及びジ
アミンを別個に単独で6加することによっては本発明に
従った潤滑油組成物の有する耐摩耗性を得ることができ
ないことを実験の結果見出した。
本発明のジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体を含む潤
滑油組成物が公知の潤滑油組成物よりも格段に優れた耐
摩耗性を発揮する理由はまだ完全に解明されてはいない
が、亜鉛原子に結合していないアミノ基が潤滑表面であ
る金属壁に物理的な力で吸着するためにジチオリン酸亜
鉛の吸着点が増え金属壁から錯体が離脱し難くなるため
と推測される。
ジアミンのうち炭素数2〜18のアルキレンを骨格とす
るジアミンが耐摩耗性において他のジアミンよりも優れ
た効果を示現するのは、これらのジアミンの潤滑油への
溶解力が金属壁への吸着力と適度にバランスしているた
めと考えることができる。
又、窒素原子に結合した基が炭素数1〜18のアルキル
、アリールアルキル、シクロアルキル、アルキルアリー
ルより選ばれた基であるジアミンが、他のジアミンより
も優れた耐摩耗性を有するのも上記と同様の理由に基づ
くものと考えられる。
ジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体の安定性は両者の
配位結合の強さに関係し、ジチオリン酸亜鉛及びジアミ
ン分子のもつ炭素鎖が短いほど立体障害を起し難く配位
結合が強いので、錯体の安定性も高い。立体障害の大き
なジアミンとジチオリン酸亜鉛との錯体は不安定で潤滑
油に添加したときに直ぐに分解してしまう。
本発明の潤滑油組成物は、前述したように、鉱油系炭化
水素油又は合成系炭化水素油を基油とするものである。
鉱油系炭化水素前は減圧蒸留留出油そのもの又はこれを
水累処理、芳香族抽出処理、白土接触処理等により精製
した炭化水素油であり、更にはこれらの混合物であって
もよい。鉱油系炭化水素油は主な俳成炭化水累成分によ
りパラフィン系、ナラテン系、パラテン系に分類される
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
合成系炭化水素油はジエステル油、ポリオレフィン油、
複合エステ/I/油及びシリコン油等を挙げることがで
きる。ジエステル油としてはセバシン酸ジ(2−エチル
ヘキシル)の如き化合物、ポリオレフィン油としては炭
棄数2〜12のα−オレフィン重合体(オリゴマー)そ
して複合エステル油としてはグリコールとジカルボン酸
と一塩力(酸から合成した化合物を例示することができ
る。
これら鉱油系炭化水素油と合成系炭化水素油は適当な割
合で混合して基油とすることができる。
上記基油は通常の潤滑油粘度であればよく、30〜s、
 o o 08US (57,2℃)の粘度又は80〜
150の粘度指数として表わすことができる。
本発明に係る潤滑油組成物の用途は、自動車のエンジン
油をはじめギヤ油、トランスアクスル油、作動油、スピ
ンドル油、マシン油等の耐摩耗性、低摩耗性、又は酸化
防止性を要求される全ての潤滑油が対象となるであろう
又、本発明のジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体は、
上記鉱油系炭化水素油又は合成系炭化水素油に耐摩耗剤
として添加することができるが、錯体は1種のジアミン
錯体を単独で用いてもよいし、2種以上のジアミン錯体
からなる混合物を適宜組合せて用いてもよい。
上記錯体の添加量は基油に対し約0.05〜5重尿%の
割合で添加することができるが、添加量は公知のジチオ
リン酸亜鉛よりも少なくてよい。
更に又、本発明の錯体は、一般に使用されている他の添
加剤、例えば酸化防止剤1.摩擦低減剤、清浄分散剤、
流動点降下剤、粘度指数向上剤、油性向上剤、消泡剤、
防錆剤及び着色剤等と共に潤滑油基油に添加することも
可能である。しかしながら、本発明の錯体は耐摩耗性だ
けでなく、酸化防止性及び摩擦低減性をも飲備するため
に、他の酸化防止剤及び摩擦低減剤の添加は不要である
が又はこれらの添加量を著しく削減することができる。
次に、本発明のジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体を
含有する潤滑油組成物について実施例を用いて説明する
が、本発明はこれら実施例によって限定されるものでは
ない。
実施例1゜ 本発明のジチオリン酸亜鉛とジアミンとの錯体を次の方
法で合成した。
(1)  ジイソプロピルジチオリン酸亜鉛−エチレン
ジアミン錯体(試料B)の合成 2o o ccの丸底フラスコに4.92 t (o、
 o 1モル)のジインプロピルジチオリン酸亜鉛を入
れ、50(:Cのジエチルエーテルを加え溶解した。こ
の溶液ニ0.601(0,01モル)のエチレンジアミ
ンの53CCジエチルエーテル溶液を加え、冷却器を付
けて1時間100℃で加熱還流した。還流終了後溶媒を
除去すると白色の固体が得られた。この固体をジエチル
エーテA//石油エーテルから再結晶し、白色針状結晶
3.12が得られた(収率55%)。
(2)  シイラブルビルジチオリン酸亜鉛−ジエチル
エチレンジアミン錯体く試f’+c)の合成200 C
C丸底フラスコに4.92 F (α01モル)のジイ
ソプロピルジチオリン酸亜鉛を入れ、50CCのジエチ
ルエーテルを加え溶解した。この溶液に1.16 F 
(0,01モル)のN、 N’−ジエチルエチレンジア
ミンの50CCのジエチルエーテル溶液を加えた。前記
(1)の方法と同じ方法で加熱、次で再結晶し白色板状
結晶2.16’Iを得た(収率35%)。
(6)  ジイソプロピルジチオリン酸亜鉛−テトラメ
チルエチレンジアミン錯体く試料D)の合成4、92 
r (0,01モル)のジイソプロピルジチオリン酸亜
鉛とt 16t (o、 o 1モル)のN、 N。
N7 、 N′−テトラメチルエチレンジアミンを用い
て前記(1)の方法と同じ方法にて白色針状結晶1.8
22を得た(収率30%)。
実施例2゜ 実施例1で合成した本発明のジアミンとジチオリン酸亜
鉛との錯体を、第1表の組成を有した合成系潤滑油に他
の市販の添加剤と共は所定量添加して潤滑油組成物を詞
製した。
次に、これら潤滑油組成物(試料B〜D)の各々につき
エンジンモータリング試験を行ない耐摩耗性を比較した
試験法及び条件は次の通りであった。
試験法二台上エンジンモータリング試験1968CC直
列4気筒OHCエンジン条 件:油温  60℃ 回転数 100 Orpm 時間  64時間 ・  試験結果は第2表に示す如く、本発明の錯体を含
む潤滑油組成物はジチオリン酸亜鉛を含有する比較用潤
滑油組成物(試料A)より格段に優れた耐摩耗性を示し
た。
第1表(単位重量%) 第2表 評点:0=スカツフイング又はピッチングなし100−
Ji擦圃面全面スカッフィング又はピッチング 実施例3 本発明のジアミンとジチオリン酸亜鉛とのm体を次の方
法で合成した。
(1)市販のジチオリン酸亜鉛(ジー4−メチル−2−
ペンチルジチオリン酸亜鉛を鉱油で希釈したもの、以下
[zppp−XJとする)とテトラメチル−1,3−ジ
アミノプロパンとの錯体(試料F)ZDDP−X  1
00 f (ジチオリン酸亜f50.12モルに相当す
る)テトラメチ/l/−1,3−ジアミノプロパン1o
 r (o、 077モル)とを撹拌しながら加熱し、
100℃で約5分間保持した。生成したものは両者の錯
体を主とし、過剰のジチオリン酸亜鉛が混在したもので
あった。
(2)  Z D D P −Xとt6−ジアミツヘキ
サンとの錯体(試料G) 1.6−ジアジ/ヘキサンを12 f (0,103モ
ル)とした以外は上記(1)と同様にして錯体を合成し
た。
(3)  ZDDP−Xとテトラメチル−1,6−ジア
ミツヘキサンとの錯体(試料H) テトラメチル−1,6−ジアミツヘキサンを91(o、
 052モル)とした以外は上記(1)と同様にして錯
体を合成した。
(4)  ZDDP−Xと1.12−ジアミノドデカン
との錯体く試料I) 1.12−ジアミノドデカンを59 (0,025モル
)とした以外は上記(1)と同様にして錯体を合成した
実施例4 実施例3で合成した本発明のジアミンとジチオリン酸亜
鉛との錯体を、第3表の組成を有する鉱油系潤滑油に他
の市販の添加剤と共に所定量添加して潤滑油組成物を調
製した。
次に、これら潤滑油組成物(試料F−I)の各々につき
エンジンモータリング試験を行ない耐摩耗性を比較した
試験法及び条件は次の通りである。
試験法二台上エンジンモータリング試験1968cc直
列4気筒OHCエンジン条件 :油温  60℃ 回転%    1.00 [1rpm 時間    200時間 試験の結果は第4表に示す如く本発明の錯体を含む潤滑
油組成物はZDDP−Xを含有する比較用潤滑油組成物
(試料E)より格段に優れた耐摩耗性を有することが確
められた。
比較例1 ジノルマルドデシルジチオリン酸亜鉛とエチレンジアミ
ンとの錯体はが2種の錯体を実施例1と同0’jな方法
で合成した。
(1)  ジノルマルドデシルジチオリン酸亜鉛−エチ
レンジアミン錯体(試料b) ジノルマルドデシルジチオリン酸亜鉛i ooy(0,
10oモ/I/)にエチレンジアミン152(002モ
ル)を攪拌しながら加熱し、80 ℃で約5分間保ち錯
体を合成した。
(2)  ジイソプロピルジチオリン酸亜鉛−1,18
−ジアミノアクタデカン錯体(試料c) 1.18−ジアミノオクタデカンを12 t (0,0
42モル)とし、加熱温度を150 ℃とした以外は上
記(1)と同様にして反応させ、錯体を合成した。
(6)  ジノルマルオクタデシルジチオリン酸亜鉛−
1,6−ジアミツヘキサン錯体(試料d)1.6−ジア
ミツヘキサンを1,7グ(o、 o 1sモル)とし、
加熱温度を100 ’Cとした以外は上記(1)と同様
にして錯体を合成した。
これら錯体の各々を、第3表の組成を有する鉱油系潤滑
油に他の市販の添加剤とともにリン濃度で0.055重
量%となるように添加して潤滑油組成物を調製した。
次に、こうして調製した潤滑油組成物(試料b−d)を
エンジンモータリング試験して耐摩耗性を調べた。
第4表に示す如くに、これら錯体はジチオリン酸亜鉛を
含む比較用潤滑油組成物(ジノルマルドデシルジチオリ
ン酸亜鉛、試料a)に比して殆んど耐摩耗性の改善は図
れなかった。
実施例5゜ 実施例3で合成したジアミンとジチオリン酸亜鉛との錯
体(試料G′及びr/)を第5表の組成を有する鉱油系
潤滑油に添加して潤滑油組成′吻を調製した。
次に、これら潤滑油組成物につきエンジンモータリング
試験を行なって摩擦低減効果を測定した。
第6表に示すように、不発明の錯体を含む潤滑M組蕪物
は一ジチオリン酸亜鉛を含有する比較用潤滑油組成物(
試料E/)よりも格段にゲれた摩擦低減効果を有するこ
とが確められた。
尚、試験法は次の通りである。
試験法二台上エンジンモータリング試験1968cc直
列4気筒OHCエンジン条件 二油温   80℃ 回転数  2.00 Orpm 第5表 米) ビスコハク酸イミドタイプ 第6表(重量%) 米) 試料E′の摩擦トルク測宇値を基準として低減率
を算出した。
以上説明した如く、本発明は耐摩耗効果の改善された潤
滑油組成物を提供するものである。即ち本発明によれば
ジチオリン酸亜鉛とジアミンとのC6体を添加剤として
配合することにより、公知のジチオリン酸亜鉛を添加し
たものよりも耐摩耗性が大幅に改善された潤滑油を提供
することができる。
更に、不発明に係る潤滑油組成物はVa化防止性及び摩
擦低減効果をも具υdするものであるから歳栗上極めて
多大なを与をなし得るものである。
手続補正書(方式ン 昭和58年9月29日 特許庁長官 着膨 和 夫 殿 事件の表示 昭和58年 特願第 81728  号発
明の名称 潤滑油組成物 補正をする者 事件との関係           特許出j題人名 
称 東亜燃料工業株式会社 代理人 電話273−6436番 氏 名  (6781)  弁理士 倉  内  基 
 仏間 住 所           同     」二氏 名
  (7563)  弁理士 倉  橋    暎補正
命令通知の日付  昭和58年8月670・旧了−二袖
jゴ=家カゴゼ肝すk”“”−の散−補正の対象 FiA細書 委任状               1通補正の内容
  別紙の通り 明細書の浄書(内容に変更なし) −689←

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ジチオリン酸亜鉛とジアミンとの反応生成物を、潤
    滑油基油に約0,05〜5重量%添加してなる潤滑油組
    成物。 2)反応生成物は次の借造式で示される錯体を含んでな
    る特許請求の範囲給1項記載の潤滑油組成物。 (ここで、R1及びR2は同−又は異なっていてよ<、
    炭素&1〜10のアルキル、アリール又はアルキルアリ
    ールを表わし、R′は炭素数2〜18のアルキレンであ
    って、A、B、C及びDは同−又は異なっていてよく、
    水繁又は炭素数1〜18のアルキル、アリールアルキル
    、シクロアルキル若しくはアルキルアリールを表わし、
    配位数n及びmはn =1 、m ”’ 1 ; n 
    ”” 2、m = 1又はn=1、m=2である。) 5)R1及びR2は同−又は異なっていてよく、炭素数
    3〜8のアルキルであり、R′は炭素数2〜12のアル
    キレンであって、A、B、C及びDは同−又は異なって
    いてよく、水繁又は炭素数1〜2のアルキルである特許
    請求の範囲第2項記載の潤滑油組成物。
JP8172883A 1983-05-12 1983-05-12 潤滑油組成物 Granted JPS59207992A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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