JPS5920786B2 - たて編機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、柄編地を編成するために給糸針がこの給糸針
を保持する編おさバーに対して相対的に、ジャガード装
置によって給糸針の縦軸線方向に運動可能である形式の
たて編機に関する。

この種の公知のたて編機（西ドイツ国特許第１１５２４
９９号明細書）においては、導糸針として構成された給
糸針が垂直平面内の行程を行なう。

糸は孔から直接に編針に延びている。孔が編おさバーの
スイングモーションの際に編針に対して異なる高さを有
することによって、糸が異なる針通路に達する。

この場合にはしばしば柄出しミスが生じる。

この柄出しミスは機械速度が、高ければ高いほど若しく
は針ピツチが狭ければ狭いほど頻繁に生じる。

さらに弾性的に構成された給糸針をジャカード制御され
るドロッパピンによって側方へ移動させることは公知で
ある（アメリカ合衆国特許３８３４１９３号明細書）。

この場合にも同じような柄出しミ不が生じる。

さらに、それぞれ編針通路に向けて配置さ、れた糸案内
針が設けられ、この糸案内針が端面側に傾斜面を有して
いて、編針の前で斜めに位置する糸をピッチに合わせて
正確に針通路内へ給糸するたて編機は公知である（西ド
イツ国特許第１５８５５３６号明細書）。

糸は鋼製帯材の孔を介して案内され、この孔を側方に移
動させることによって柄出しが行なわれる。

しかしながらこの場合には柄出し可能性が制限されてい
て、かつ構造を複雑にする鋼製帯材の増加によってしか
高められない。

さらに糸が糸案内針の傾斜面において摩擦、押しずらし
若しくは切断によって著しく負荷される。

さらに、導糸針の代りにＳ字状の糸案内を避けるために
、上方に向かって開いたフックの形の糸案内針を用いる
ことは公知であり（アメリカ合衆国特許第２４８０２３
１号明細書）、この場合には自由なフック端部がＵ字状
のレールによって被われている。

本発明の目的は、ジャカード制御される給糸針において
生じる柄出しミスを防止する、冒頭に述べた形式のたて
編機を提供することである。

この目的を達成するために本発明の構成では、糸案内バ
ーが糸案内針を保持しており、これらの糸案内針がそれ
ぞれ編針通路に向けて配置されており、給糸針の運動行
程が編針列方向の成分と、それぞれの糸を給糸針の一方
の終端位置で糸案内針の一方の側に当接させ、かつ他方
の終端位置で隣接する糸案内針の、前記側に向いた側に
当接させる大きさを有しているようにした。

このような構成においては、糸が給糸針によって針列の
方向にずらされる。

従って糸は給糸針を用いてほぼ所望の針通路の範囲へ導
かれる。

この範囲において糸は糸案内針の一方の側に当て付けら
れるので、糸は確実に所望の編針通路を通して導かれる
。

この場合にはジャカード制御される給糸針において、特
に高い機械速度においては避けられない不都合な動作は
問題にならない。

それというのは不都合な動作は編針通路を通して案内さ
れた糸区分には伝達されず、この糸区分は不都合の動作
の影響を受けない糸案内針を通って延びているからであ
る。

糸は糸案内針によって側方へ押しのけられることはない
ので、糸の損傷も恐れられない。

糸案内バーがスイングモーションの方向で変らない間隔
をおいて編おさバーに配属されていると有利である。

このようにして、給水針と糸案内針との間の一度選ばれ
た最適な配属関係は、給糸針及び糸案内針が不動の編針
列に対して若しくは編針列が不動の編おさバー及び糸案
内バーに対してスイングする場合にも継続的に保たれる
。

編おさバーがそれ自体編針列の方向の柄出しラッピング
モーションを行う場合に糸案内バーが編おさバーと一緒
に移動可能であってよい。

このような形式によって、一度与えられた配属関係が編
針列方向でも保たれる。

編おさバーと糸案内針とを１つの構成ユニットにまとめ
ることも可能である。

さらに本発明の実施態様では糸案内バーに、ジャカード
制御される給糸針を備えた少なくとも２つの編おさバー
が配属されている。

従って糸案内針が多数の糸を鎮静させるために役立つ。

従って費用がわずかにされ編おさバーのスイング量が減
少され、柄出し可能性が著しく増大される。

さらに、通糸コードが直接給糸針に係合していて、給糸
針の延長線上を傾斜して目付プレートまで延びていると
有利である。

これによって、給糸針がその支承方向に対して横方向に
負荷されることはなくなる。

目付プレートにおける通糸コードの変向は問題なく行わ
れる。

本発明の有利な実施態様においては糸案内針が上方に向
かって開いたフックの形を有しており、フックの自由端
部が後方への突出部を備えている。

この突出部は、編おさバーが大きなスイングモージョン
を生ぜしめた場合に糸がフックから跳び出ることを防止
する。

それというのはその前に別のレールが配置されているか
らである。

さらにフックが自由端部に孔を有しており、この孔内を
機械幅の全長にわたって延びる線材が貫通している。

これによって、糸の跳び出しに対する付加的な安全性が
得られる。

有利には給糸針が導糸針から成っており、この導糸針が
そのシャフトに対して配列方向で細くされた孔区分を有
している。

このような導糸針は著しく剛性的なガイド部分を有して
いる。

細くされた孔区分は、導糸針が互いに比較的密接に配置
されている場合にも通常のコームを用いて糸を引き込む
ことを可能にする。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説明する。

第１図においては作業範囲が、編針２を備えたニードル
バー１を有している。

編目脱出片３が編目脱出バー４に取り付けられている。

導糸針９及び１０が編おさバー５及び６に堅く取付けら
れ、ジャカード制御される給糸針１１が編おさバー１２
にかつ糸案内針１３が糸案内バー１４に設けられている
。

編おさバー５，６．１２及び糸案内バー１４は矢印１５
の方向の共通のスイングモーションを行なう。

編針２は通常の形式で上下運動させられる。

第２図は編おさバー５及び６を除いた状態の作業範囲を
示している。

給糸針１１は、それが上昇運動の際に編針２の配列方向
の運動成分を生ぜしめるように編おさバー１２内に斜め
に支承されている。

このために各給糸針１１は通糸コード１６を備えており
、この通糸コードは給糸針１１の延長線上で目付プレー
ト１８の孔１７まで延びていて、そこで通常のジャカー
ド制御装置１９に向かって転向している。

給糸針の孔２０内に糸２１が導入されている。

この孔はジャカード制御装置１９を用いて下方右側の箇
所Ａから上方左側の箇所Ｂ内へ運動させられ得る。

下方右側の箇所Ａにおいては糸２１は糸案内針１３の左
側の箇所に当接させられ、上方左側の箇所Ｂにおいては
次の糸案内針１３の右側の箇所に当接させられる。

糸案内針１３が編針間の通路２２に向けて配置されてい
るので、糸２１は確実に編針間を通過させられる。

連続的に駆動される共通の軸２３には２つの柄出しプレ
ート２４及び２５が配置されており、これらの柄出しプ
レートは突き棒２６を介して編おさバー１２をかつ突き
棒２７を介して糸案内バー１４を同時に移動させる。

第２の編おさバー１２ａが破線で示されており、この編
おさバーは編おさバー１２と同じ形式で、ジャカード制
御される給糸針を備えていてかつ柄出しプレート（図示
せず）によって突き棒を介して移動させられ得る。

この場合にはジャカード制御装置１９を作動させること
によって糸２１が１つの針ピツチだけ移動させられる。

この移動運動は、柄出しプレート２４及び２５によって
生ぜしめられる移動運動に重畳され得る。

のことによって柄出しが多様化され得る。

ジャカード制御される給糸針を備えた別の編おさバー１
２ａを用いると柄出しがさらに多様化される。

この場合には給糸針の行程は比較的小さく、例えば８龍
に保たれ得るので、高い作業速度が得られる。

糸案内針１３は上方に向かって開いたフック２８の形を
有しており、フックは自由端部に後方への突出部２９を
有しており、この突出部２９内に孔３０が設けられてお
り、この孔を機械幅の全長にわたって延びる線材３１が
貫通している。

突出部は、例えば多数の編おさバーが存在しており、（
第１図、で見て）右方向への大きなスイングモーション
が必要である場合にも糸２１を確実に保持することを可
能にして、その際に糸２１はフックにおいて転向される
（第４図）。

これに対して第３図の位置では、糸（図示せず）はほぼ
転向されることなしに孔２０から編針２に向かって延び
る。

第５図には編おさバーの実施例が断面して示されている
。

編おさバー１２はほぼＵ字形成形部材３２から成ってお
り、このＵ字形成形部材の下方の脚部は糸案内バー１４
を形成するために延長されており、従って両方のバーが
１つの構成ユニットを形成しており、この構成ユニット
が共通の１つの柄出しプレートによって移動させられ得
る。

給糸針１１はストッパ３３を有していて、かつコイルば
ね３４によって取囲まれている。

給糸針の上方端部は通糸コード１６を結ぶための孔３５
が設けられている。

上方の位置Ｂが破線で示されている。

第６図には変化実施例の導糸針３６が示されており、こ
の場合には孔区分３７が導糸針の配列方向でシャフト３
８に対して細くされている。

このようにして糸がコームを用いて容易に引き込まれる
。

図示の糸案内針の代りに例えば、機械長手方向に延びる
シューによって自由端部の被われたフック、著しい光転
向が予期されない場合には簡単なウェブが用いられる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであって、第１図は編
機の作業範囲の断面図、第２図はジャカード制御装置を
有する作業範囲の概略的斜視図、第３図はフックが針通
路を通過中の給糸針を下方の位置で示した側面図、第４
図は給糸針を右側のスイング終端部における上方位置で
示した側面図、第５図は編おさバーの断面図、第６図は
導糸針バーの変化実施例の断面図である。 １・・・・・・ニードルバー、２・・・・・・編針、３
・・・・・・編目脱出片、４・・・・・・編目脱出バー
、５及び６・・・・・・編おさバー、９及び１０・・・
・・・導糸針、１１・・・・・・給糸針、１２及び１２
ａ・・・・・・編おさバー、１３・・・・・・糸案内針
、１４・・・・・・糸案内バー、１５・・・・・・矢印
、１６・・・・・・通糸コード、１７・・・・・・孔、
１８・・・・・・目付プレート、１９・・・・・・ジャ
カード装置、２０・・・・・・孔、２１・・・・・・糸
、２２・・・・・・編針通路、２３・・・・・・軸、２
４及び２５・・・・・・柄出しプレート、２６及び２７
・・・・・・突き棒、２８・・・・・・フック、２９・
・・・・・突出部、３０・・・・・・孔、３１・・・・
・・線材、３２・・・・・・Ｕ字形成形部材、３３・・
・・・・ストッパ、３４・・・・・・コイルばね、３５
・・・・・・孔、３６・・・・・・導糸針、３７・・・
・・・孔区分、３８・・・・・・シャフト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ たで編機であって、柄編地を編成するために給糸針
   がジャカード装置によって、給糸針を保持する編おさバ
   ーに対して相対的に給糸針の縦軸線方向に運動可能であ
   る形式のものにおいて、糸案内バー１４が糸案内針１３
   を保持しており、これらの糸案内針がそれぞれ各編針通
   路２２に向けて配置されており、給糸針１１の運動行程
   が編針列方向の成分と、それぞれの糸２１を給糸針の一
   方の終端位置Ａで糸案内針の一方の側に当接させ、かつ
   他方の終端位置で隣接する糸案内針の、前記側に向いた
   側に当接させる大きさを有していることを特徴とするた
   て編機。 ２ 糸案内バー１４と編おさバー１２とがスイングモー
   ション方向で互いに変らない間隔をおいて配置されてい
   る特許請求の範囲第１項記載のたて編機。 ３ 糸案内バー１４が編おさバー１２と一緒に編針列の
   方向に移動可能である特許請求の範囲第１項記載のたて
   編機。 ４ 糸案内バー１４と編おさバー１２とが１つの構成ユ
   ニットにまとめられている特許請求の範囲第３項記載の
   たて編機。 ５ 糸案内バー１４が、ジャカード制御される給糸針１
   １を備えた少なくとも２つの編おさバー１２．１２ａに
   所属して配置されている特許請求の範囲第１項記載のた
   て編機。 ６ 通糸コード１６が直接に給糸針１１に係合していて
   、かつ給糸針の延長線上で目付プレート１８まで斜めに
   延びている特許請求の範囲第１項記載のたて編機。 ７ 糸案内針１３が上方に向いて開いたフック２８の形
   を有しており、フックの自由端部が後方への突出部２９
   を有している特許請求の範囲第１項記載のたて編機。 ８ フック２８が自由端部に孔３０を有しており、この
   孔内に機械幅の全長にわたって延びる線材３１が係合し
   ている特許請求の範囲第７項記載のたて編機。 ９ 給糸針１１が、シャフト３８に対して配列方向で細
   （された孔区分３７を有する導糸針３６から成っている
   特許請求の範囲第１項記載のたて編機。