JPS592073Y2 - フツクブロツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は無重力ホイストに使用することを主な目的とす
るが、一般のホイストにも勿論使用することのできるフ
ックブロックに関する。

とくに、本考案のフックブロックはその両側に把手とグ
リップ形式の操作スイッチが設けられていて、これら把
手と操作スイッチを両手で把持して重量物を変芯させた
り揺り動かすことなく水平を保持したまま適確に昇降さ
せることができるようにしたことに特長がある。

前記無重力ホイストは、支柱の上端から旋回ビームが水
平に伸びており、該ビーム上を走行する走行車から垂下
した巻上げロープによってフツクフ゛ロックが吊下げら
れている。

そして、フツクフ゛ロックの近くに操作スイッチが設け
られていて該スイッチを操作することによりフックに吊
下げられた重量物は軽い力で、あたかも無重力空間のよ
うにきわめてスムーズに任意の速度が三次元空間を自由
に動かせるものである。

この場合、重量物の前後左右の水平移動は作業者が手で
少し力を加えて行なう手押操作によるビームの旋回と走
行車の横行によって行なわれるが、他方重量物の昇降移
動は前述の操作スイッチを操作して行なうものである。

すなわち、操作スイッチには操作杆が設けてあり、これ
の押圧操作によりマイクロスイッチを動作して電動機を
正逆回転し、或いは回転停止して巻上げロープを巻上げ
、または巻下げてこれに吊下げたロードブロックを昇降
させるのである。

このような用途に供される操作スイッチとして一゛般に
考えられるのは従来知られている通常のホイストに使用
されている操作スイッチで、すなわち複数個の操作ボタ
ンを有する操作盤をリード線を介して天井から吊下げ、
片方の手で操作箱を把持し、他方の手で操作釦を操作す
るものである。

しかし、このような操作スイッチによると操作盤の操作
に両手を必要とし、とくに、片方の手で重量物を手で支
えながら他方の手で操作スイッチを操作して該重量物を
空中で移動させる無重力ホイストにおける不便は耐え難
いものがある。

本考案は前述の欠点に鑑みてなされるもので、フックブ
ロックの両側に片方の手で握る把手と他方の手で操作で
きるグリップ形式の操作スイッチを取付けることにより
、両方の手で該フックブロックに吊り下げた流動体を入
れである容器や精密機器の部品等を水平を保持したまま
安定に昇降できるようにしたものである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図は本案のフックブロックを使用する一例としての
無重力ホイストを示し、１０は基台、１は基台１から立
上っている支柱、２は支柱の上端に支持させた旋回筒、
３は旋回筒２の上端にその一端を支持したＩ形鋼を使用
してなるビーム、４はビーム３に沿って走行できる走行
車、５は走行車４から任意の長さに垂下でき、次に述べ
る本考案のフックブロック６を吊下げている巻上げロー
プ、７は支柱１の上方位置において、ビームの端部に設
置されており、そのドラムに前記巻上げロープ５の一端
側を巻取る電動巻上げ機、８はビーム３の先端に設けら
れた荷重検出装置、１５は制御部である。

そして、前記電動巻上げ機７に巻かれた巻上げロープブ
５はこれから引出されてビーム３の一端に設けたガイド
プーリ９に導かれた後、ビーム３の下端縁に沿って伸び
、前記走行車４のガイドプーリ１１．１１を介して下方
に垂下し、フックブロック６をそのシーブに引掛けて吊
下げ、さらに他端は前記荷重検出装置８に係止されてい
る。

なお、２９は電動巻上げ機７に接続されるケーブルで、
その先端はフックブロック６の近傍に設けた操作スイッ
チ１２に接続している。

次に、フックブロック６の詳細を第２図、第３図につい
て説明すると、１３．１３は二つ割りしたカバ一部材で
、１４は該カバ一部材で構成されるシーブケース１３ａ
に収納されているシーブ、１６はシーブケース１３ ａ
の下方に吊り下げられているフックで、前記カバ一部材
１３．１３は前記シーブ１４及びフック１６の保持具１
６ ａの支軸を兼用する上下のポル） １５．１５で締
付は固定せられる。

すなわち上下のポル） １５．１５はそれぞれちょうど
シーブ１３及びフック１４の保持具１４ａが配設される
位置に設けられるもので、この位置において、カバ一部
材１３．１３には上下にボルト挿入孔１７．１７が設け
てあり、上方のボルト１５は前記挿入（Ｌ１７に挿入し
たうえシーブケース内においてシーブ１４を軸受１４ａ
を介して軸支している。

同じく下方のボルト１５はボルト挿入孔１７に挿入した
うえカバ一部材の下端に形成した保持具の挿入四部１８
内においてフック１６の該保持具１６ ａを軸支しであ
る。

なお、１９はカバ一部材１２の上端に設けたロープ挿入
孔で、これから挿入した巻上げロープブ５をシーブ１４
に引荘目すてフツクフ゛ロック６を吊下げている。

また、２０は左右のカバ一部材１３゜１３の内側に設け
であるリブで、その先端をシーブ１４の軸受１４ ａに
当てがってあり、シーブケース内においてシーブ１４が
軸方向に移動するのを阻止している。

２１．２２も対向側のリブ先端とつき当てているリブで
ある。

他方、操作スイッチ１２は基枠１２ ａとカバー１２ｂ
とからなるスイッチボックスに操作杆１２ Ｃによって
動作するマイクロスイッチが収納配設されていて、その
開閉により電動巻上げ機７は正逆回転するもので、該操
作ツイツチ１２はカバー１２ ｂの上下部に設けた突出
部２２．２３に刻設しであるネジ穴２３ ａ 、２３
ａに前述の上下のポル） １５．１５の先端を螺着する
ことにより、フックブロック６に対して固着されている
。

２５はカバー１２ｂと基枠１２ ａとを結合するネジで
あり、下方の突出部２３に設けたネジ穴２３ ａの底部
を利用し、そこに形成した凹部２６に前記ネジ２５は配
設されている。

２７はフックブロック６を挾んで前記操作スイッチ１２
と反対側に設けた把手で、その上下部に設けられた取付
腕２７ａ、２７ａの先端を直角に折曲げたうえ、そこに
開設したボルト孔２８を前記カバ一部材１３．１３を結
合しているポル） １５．１５の首部に嵌合している。

したがって、前記二つ割りのカバ一部材１３．１３を結
合する共通のポル） １５．１５を利用してフックブロ
ック６の両側に操作スイッチ１２と把手２７が取付けら
れるのである。

したがって、前記構成によると、図示のようにグツツブ
形式の操作スイッチ１２を片手で握ってその操作杆１２
Ｃを操作することにより電動巻上げ機７を正逆回転さ
せ、また他方の手で把手２７をしっかりと握り巻上げロ
ープ５に吊り下げられたフック１６に掛けである重量物
、とくに流動体の入った容器とか精密機器の部品等を水
平を保持した状態で揺り動かさなりで確実に昇降させる
ことができるのである。

以上説明したように、本考案のフックブロックは、その
両側にグリップ形式の操作スイッチと、把手が取付けら
れているので、一方の手で操作スイッチを握って操作し
、他方の手で把手をしつかり握ることにより、水平を保
持して揺り動かすことなく昇降させる必要のある重量物
を安定に昇降動させることができるという効果がある。

さらに、把手とフックブロックと操作スイッチは共通の
ボルトで集綿めされ、かつシーブ及びフックの保持具も
このボルトで支持されているので、部品点数が著るしく
低減し、構成も一層簡略化され、かつ全体が小型化され
るなどの効果がある。

また、操作スイッチの操作杆はフックブロックの側に位
置しているので、これに防護され他の部材にぶつかって
誤動作するおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のフックブロックを使用する一例として
示す無重力ホイストの正面図、第２図はそのフックブロ
ックの断面図、第３図は一例を切断して示す正面図であ
る。 ５・・・・・・巻上げロープ、６・・・・・・フックブ
ロック、１２・・・操作スイッチ、１２ Ｃ・・・・・
・操作杆、１４・・・・・・シーブ、１５・・・・・・
ボルト、１６・・・・・・フック、１６ａ・・・・・・
フック保持具、２７・・・・・・把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻上げロープ５に吊り下げたホイスト等のフックブロッ
   ク６において、フックブロック６におけるカバ一部材１
   ３の一側に、グリップ形式の基枠１２ａとカバー１２
   ｂ内に操作杆１２ Ｃにより開閉されるスイッチを収納
   し、かつ、前記操作杆１２ Ｃを内向きに突出する配置
   とした操作スイッチ１２が、他側には上下の取付腕２７
   ａ 、２７ ａをカバ一部材１３に当接した把手２７
   が、各々共通のボルト１５．１５で固着されていると共
   に、前記上方のボルト１５にシープ１４が軸支され、下
   方のボルト１５にはフック１６の保持具１６ａが軸支さ
   れていることを特徴とするフックブロック。