JPS5920586B2 - 輪転印刷機における折機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、輪転印刷機において、印刷された帯状紙を所
定の寸法に切断すると共に折畳み、頁数の折損として排
紙する折機に関するものである。

従来の折機は、第１図および第２図に示すように、輪転
機（図示せず）により連続的に印刷された帯状紙Ａ１を
２つに切り離すスリツターロール１と、該帯状紙Ａ１を
進行方向に２つ折りする三角板２およびリーデングロー
ラ３と、２つ折りした帯状紙Ａ７を引出す２組のニツピ
ングロール４、５と、２列の帯状紙Ａ４、Ａ１を重ね合
わせるスイングロール６、ガイドロール７および押えロ
ール８と、該２列の帯状紙Ａ０、Ａ１を鋸刃にて切断す
るカッター胴９と、その切断した印刷紙を折り畳む突込
胴１０および咥胴１４と、該折畳まれた印刷紙Ａ３を排
紙する送りテープ１６、紙剥しガイド１７、羽根車１８
および排紙テープ１９とを備えたものである。そして、
印刷胴（版胴）の周長が変更した場合は前記カッター胴
９、突込胴１０および咥胴１４に取付けたシェル２０、
２１および２２を替えて各胴９、１０、１４の中心距離
を変更し、送りテープ１６の速度や位置また紙剥しガイ
ドＩＴの位置を変更する。

また、折損の２枚重ね合わせ（以下コレクトと称す）を
行う場合は、突込胴１０の突込刃１３と咥胴１４の咥へ
装置１５とが対向する位置において突込胴１０の紙引針
１１が抜けるようにタイミングを合わせる針作動カム２
３を備え、咥胴１４の１組の咥へ装置１５を取外して針
作動カム２３を突込胴１０と同方向に回転させると、咥
へ装置１５が第２図に示す位置にあるとき、紙引針１１
が抜けずに折損を再びカッター胴９と蛭胴１０との間に
送り込まれると共に、上から送り込まれた印刷紙と重ね
合わさる。しかしながら、従来の折機は、版胴周長の変
更に対しカッター胴９、突込胴１０および咥胴１４のシ
ェル２０、２１、２２の交替、送りテープの速度、位置
や紙剥しガイドＩＴの位置変更を行つているため、その
交替、変更作業に時間がかかり、しかも版胴周長の長さ
が限られてしまい、第１図の二点鎖線で囲まれた一定寸
法用の折装置（右側）と、左側にある範囲寸法を変えら
れる折装置とを備える必要がある。

また、コレクトを行う場合は突込胴１０の紙引針１１に
より折帳を再びカツタ一胴９と突込胴１０との間に送り
込むため、折帳の針孔が大きくなつて折帳がずれ、２度
切りされて糸状の切り紙が生じ、しかも紙引針１１を作
動させるのに針作動カム２３を回転させるため構造が複
雑になり、さらに糸引針１１により折帳を弓帳るので高
速運転が困難であるなどの欠点がある。本発明は、上記
の諸欠点を改善した折機を提供せんとするものである。
本発明は、印刷紙を切断する切断機構と、切断され印刷
紙を一定の速度で送り込む移送機構と、該印刷紙を折畳
む折畳機構と、前記切断機構と折畳機構とを連係する遊
星歯車装置と、コレクト機構とからなることを特徴とす
る。

以下、本発明の輪転印刷機における折機の一実施例を第
３図および第４図について説明する。

図中、第１図および第２図と同符号は同一のものを示す
。し力化て、本発明の折機は、２枚の三角板２，２より
送り出される２列の帯状印刷紙Ａ，，Ａ，をその進行方
向に対して垂直に切断するゴム胴２４およびカツタ一胴
９と、その切断された印刷紙Ａ２を早送りする早送りテ
ープ２５，２６と、該印刷紙Ａ２を折畳む突込胴１０お
よび咥胴１４とからなる。

前記ゴム胴２４およびカツタ一胴９に互いに対向するよ
うに凹部２４ａおよび鋸刃１２をそれぞれ設ける。

前記突込胴１０は３つの紙引爪２７および突込刃１３を
設け、該紙引爪２７と突込刃１３との間を調整するサポ
ート２８をねじ２９により取付けると共に、咥胴１４に
設けたギヤ１４ａと咥合するギヤ１０ａを設ける。そし
て、遊星歯車装置３０と駆動モータ３１と伝達ベルト３
２により連結し、該遊星歯車装置３０および動力伝達機
構３７により前記ゴム胴２４、カツタ一胴９と突込胴１
０、咥胴１４とを連結する。

前記突込胴１０の外周に沿つて張設した押えテープ３３
にテープコロ３４を巻付け、そのテープコロ３４を上下
動させるカム３５を設け、そのカム３５を回転させたり
、あるいは停止させたりするクラツチ３６を設ける。本
発明の折機は、上記の如き構成よりなり、以下その作動
について説明する。

２個の三角板２，２より送り出された２列の帯状印刷紙
Ａ，，Ａ，はゴム胴２４およびカツタ一胴９により切断
され、その切断した印刷紙Ａ２は早送りテープ２５，２
６により早送りされる。

このとき、早送りテープ２５，２６の周速度が切断され
る前の印刷紙Ａ１の送り速度より早いので、切断された
印刷紙Ａ２は等間隔をおいて送られる。次に、切断され
た印刷紙Ａ２は突込胴１０の紙弓爪２７により先端を押
えられ、そのままの状態で矢印方向に送り込まれ、突込
胴１０の突込刃１３と咥胴１４の姪へ装置１５とが対向
した位置において咥へ装置１５により印刷紙Ａ２は進行
方向と直交する方向に２つ折りに口↑へられ、咥へられ
た折帳Ａ３は送りテープ１６、紙剥しガイド１７および
羽根車１８を経て排紙テープ１９により排紙される。

そして、版胴周長が変更された場合は、カツタ胴９の鋸
刃１２にて切断されて突込胴１０の紙弓爪２７に送り込
まれる印刷紙Ａ２の先端位置が変化する。

そこで遊星歯車装置３０により突込胴１０および咥胴１
４の周速度を調整すると、上記カツタ胴９の鋸刃１２に
対して上記紙引爪２７のタイミング位置が調整されるの
で、紙引爪２７が印刷紙Ａ２の先端部を押える。ついで
上記紙引爪２７が印刷紙Ａ２の先端部を押えつ＼突込胴
１０の回転に伴なつてその外周を回動する。而して上記
印刷紙Ａ２をコレクトする場合には、クラツチ３６を入
れてカム３５を回転させると、上記紙引爪２７が咥胴１
４の対接位置を通過して突込胴１０の突込刃１３と咥胴
１４の咥へ装置１５とが対向したとき、上記紙引爪２７
が印刷紙Ａ２の先端部より離間し、同時に上記テープコ
ロ３４が下降して押えテープ３３で印刷紙Ａ２を突込胴
１０の外周に押圧するので、印刷紙Ａ２は上記押えテー
プ３３によつて突込胴１０の外周にそつて送られる。然
る後、上記印刷紙Ａ２が早送りテープ２５，２６間を介
挿されるつぎの印刷紙Ａ２と重合し、その先端部を同時
に紙引爪２７により押えられて突込胴１０の外周を送ら
れる。ついで紙引爪２７が咥胴１４の対接位置を通過し
て突込胴１０の突込刃１３と、咥胴１４の咥へ装置１５
とが対向したとき、上記テープコロ３４が上昇し、同時
に上記紙引爪２７が印刷紙Ａ２の先端部より離間すると
、上記突込刃１３が重合された印刷紙Ａ２の中央部を咥
へ装置１５に挿入するので、咥へ装置１５が印刷紙Ａ２
を咥えて咥胴１４の外周にそうて送る。なお、上記実施
例は三角板を使用した場合を示すがこれに代つてターン
バ一を使用することも可能である。

このように、本発明においては、切断機構と折畳機構と
に分け、その間を遊星歯車装置により連係したものであ
るから、従来の折機に比較して版胴周長の変更に伴う作
業が容易で、しかも広い範囲に亘る版胴周長に使用でき
、折胴装置が１組で良い。

また、コレクトを行うときに突込胴の紙引爪の作動カム
を固定することができるので構造が簡単で、かつ２度切
りの虞れがない。しかも、針を用いずに紙引爪と早送り
テープとにより印刷紙を送るように構成したので、針さ
けがなく折精度が良くなると共に、高速運転が可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の折機の正面図、第２図は同じく要部の拡
大図、第３図は本発明の折機の一実施例を示した正面図
、第４図は同じく駆動装置の部分図である。 ２・・・・・・三角板、９・・・・・・カツタ一胴、１
０・・・・・・突込胴、１４・・・・・・咥胴、２４・
・・・・・ゴム胴、２５，２６・・・・・・早送りテー
プ、３０・・・・・・遊星歯車装置、３３・・・・・・
押えテープ、３４・・・・・・テープコロ、３５・・・
・・・カム、３６・・・・・・クラツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数列の帯状印刷紙をその進行方向に対して垂直に
   切断するゴム胴およびカッター胴と、その切断された印
   刷紙を早送りする早送りテープと、該印刷紙を折畳む突
   込胴および咥胴とを備え、かつ前記ゴム胴およびカッタ
   ー胴と該ゴム胴およびカッター胴を定速度で回転させる
   如く連結し、突込胴および咥胴と該突込胴および咥胴の
   周速度を調整可能に連結する遊星歯車装置と、上記突込
   胴の外周に沿つて張設された押えテープと、この押えテ
   ープの一端を懸架するテープコロを上記突込胴と接離す
   る機構と、この機構によりテープコロおよび突込胴を連
   結したとき、テープコロを突込胴側もしくはその反対側
   に移動させ、テープコロを突込胴側に移動したとき早送
   りテープより突込胴に送り込まれた折帳を再び突込胴の
   外周に送り込む機構とを設けたことを特徴とする輪転印
   刷機における折機。