JPS5920579B2 - 用紙折りたたみ装置の制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば電子計算機に接続される印字装置に付加
されるスイングフィン式用紙折りたたみ装置における制
御装置に関するものである。

電子計算機に接続される印字装置においては、印字媒体
として連続印字用紙が使用されることが一般的である。
印字装置によつて印字されたこの連続印字用紙を再び折
りたたませる装置が用紙折りたたみ装置である。用紙折
りたたみ装置には原理的に各種の方式のものが存在する
が、その中にスイングフィン式用紙折りたたみ装置があ
る。スイングフィン式用紙折りたたみ装置においては、
周知の通り、連続印字用紙の折りたたみ長さに対応して
スイングフィンが動かされることにより、該スイングフ
ィンを通して出てくる用紙が折りたたみ目方向に誘導さ
れ、連続的に折りたたみ動作が実行されるものである。
すなわち、スイングフィン式用紙折りたたみ装置におい
ては、印字装置から折りたたみ長さの２倍の用紙が送り
込まれたとき、スイングフィンは正確に１往復しなけれ
ばならない。一方、電子計算機に接続される印字装置に
おいては、使用される連続印字用紙の折りたたみ長さは
、一般には、０．５インチの整数倍であるが、０．５イ
ンチの整数倍でないものも稀に存在する。

連続伝票用紙の折りたたみ長さが０．５インチの整数倍
になつていない場合のスイングフィンの制御を、連続印
字用紙の折りたたみ長さが ５インチの整数倍になつて
いる場合のスイングフィンの制御と同じようにしたとき
、制御回路が複雑になり、かつ回路量が多くなり極めて
不経済になるという欠点がある。本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点をなくし、連続印字用紙の折りたた
み長さが０．５インチの整数倍でない場合の制御を行う
制御回路を複雑にすることなしに、かつスイングフイン
と連続印字用紙の折りたたみ目との対応が常にとれるよ
うにスイングフインの振子動作を制御することである。

本発明の要点を明確にするために、一般的なスイングフ
インの製御について記述する。

用紙の折りたたみ長さをＬインチ、 紙送り動作が行われるときに発生する紙送りパルスの発
生量をＰパルス／インチ、スイングフインの１ステツプ
動作と上記紙送りパルスの発生量との関係をｑパルス／
ステツプ、スイングフインが１往復するときのステツプ
数をｓ（ｓは一定）としたとき、なる関係が常に保たれ
るように制御される。

すなわち、スイングフインは紙送り時に発生する紙送り
パルスによつて制御される。今０．５インチの整数倍に
なつていない用紙の折りたたみ長さＬインチがｍ：正の
整数 ｃ：Ｏ＜ｃ＜０．５ で表わされる場合を考える。

２式を１式に代入すると、３式の通りになる。

３式は、紙送り動作とは無関係に折りたたみ長さ当り（
０．５−ｃ）ｐパルスを加えればになることを示してい
る。

上記４式は、用紙の折りたたみ長さが０．５（ｍ＋１）
で表わされる場合のスイングフインの動作を表現する式
である。すなわち、連続印字用紙の折りたたみ長さが０
．５インチの整数倍になつていない場合であつても、紙
送り動作とは無関係に折りたたみ長さ当り（０．５−ｃ
）ｐパルスの擬似信号を加えることにより、折りたたみ
長さが０．５インチの整数倍になつている場合のスイン
グフインの制御と同一になる。第１図は折りたたみ装置
を備えた印字装置の概略構成を示す図で、連続印字用紙
１はトラクタ２によつて搬送され印字ハンマ３及び活字
搬送体４からなる印字部で印字される。

印字された用紙１は印字装置１０から折りたたみ装置２
０内に送られ、繰出し用ローラ５、スイングフイン６を
介して表裏交互に折りたたまれて用紙受台８上に堆積さ
れる。前記スイングフイン６は１駆動モータ７によつて
駆動されて振子動作する。駆動モータ７は印字装置１０
の紙送り時に発生する行送り信号量に応じて駆動制御さ
れる。ＳＷＩＮＧＣＯＮＰＬＳ信号は前記スイングフイ
ン６の振子動作量を決める信号である。

すなわち、前記用紙１の折りたたみ長さに対応する所定
のパルス数が発生するごとに図示しない増幅器を介して
前記駆動モータ７を駆動してスイングフイン６を駆動す
るものである。用紙１の折りたたみ長さがＬインチの場
合の本実施例におけるこの信号の発生量は１２Ｌパルス
／折りたたみ長さである。スイツチ３１は連続印字用紙
１の折りたたみ長さが０．５インチの整数倍になつてい
ない場合に使用するスイツチであつて、連続印字用紙１
の折りたたみ長さが０．５インチの整数倍になつていな
い場合には、その接点をＮＯ側へ倒す。

また、連続印字用紙１の折りたたみ長さが０．５インチ
の整数倍になつている場合にはその接点をＮＯ側へ倒す
。このスイツチ３１の接点をＮＯ側に倒すことにより、
上記した（０．５−ｃ）Ｐパルスの擬似信号を前記ＰＦ
ＰＬＳ信号に加算するものである。本実施例においては
、このスイツチ３１の接点をＮＯ側に倒すことによりＬ
２／３インチ（Ｌは正の整数）の連続印字用紙１の折り
たたみ制御を行わせるものである。以下Ｌ：１０の場合
について説明する。

すなわち、連続印字用紙１の折りたたみ長さは１０％イ
ンチである。この場合、用紙折りたたみ装置２０の図示
しない折りたたみ長さ設定部が１１インチに設定され、
スイツチ３１がＮＯ側に倒される。

用紙折りたたみ装置２０の折りたたみ長さ設定部が１１
インチに設定されたときに１折りたたみ長さ当り必要な
ＳＷＩＮＧＣＯＮＴＰＬＳ信号の発生量は１２パルス／
インチＸｌｌインチ＝１３２パルスである。

一方、用紙１の折りたたみ長さは１０％インチであるの
で、用紙が実際に１折りたたみ長さだけ送られたときの
ＰＦＰＬＳ信号の発生量は１２パルス／インチＸｌＯ％
インチ＝１２８パルスである。

従つて、折りたたみ長さ設定部を１１インチに設定する
ことにより折りたたみ長さが１０％インチの用紙１を折
りたたませるためには、実際に発生するＰＦＰＬＳ信号
に４パルスを加算した信号をＳＷＩＮＧＣＯＮＴＰＬＳ
信号にする必要がある。

発振器３９はつぎのようにつくられている。

すなわち、発振器３９の発振周期をＴＯ．ＰＦＰＬＳ信
号の最も短い発生周期をＴｐ．ＰＦＰＬＳ信号が“有り
゛の状態になつている時間をＴＰＨ遅延回路３７によつ
て得られる遅延時間をＴＤとしたとき、スイツチ３１の
接点がＮＯ側に倒されているのでＨＯＭＰＬＳ信号が発
生すると、アンド回路３４の出力によつてフリツプフロ
ツプ３５がセツトされる。

フリツプフロツブ３５がセツトされた後にＰＦＰＬＳ信
号が発生すると、アンド回路３６の出力は遅延回路３７
を介してフリツプフロツプ３８をセツトする。フリツプ
フロツプ３８がセツトされると、発振器３９の出力はア
ンド回路４０を介してオア回路４３に入りＳＷｌＮＧＣ
ＯＮＴＰＬＳ信号を発生させる。一方、アンド回路４０
からの出力パルスはカウンタ４１によつて計数される。

カウンタ４１が４になると、カウンタ４１の出力は遅延
回路４２を介してフリツプフロツプ３５、フリツプフロ
ツブ３８、カウンタ４１をりセツトする。フリツプフロ
ツプ３８がりセツトされると、発振器３９の出力がアン
ド回路４０を介してオア回路４３に入ることはなくなる
。

以上の動作は１折りたたみ長さ当りのＰＦＰＬＳ信号に
４パルスが加算されてＳＷＩＮＧＣＯＮＴＰＬＳ信号が
発生していることを示している。

この動作は折りたたみ長さ単位で行われる。この実施例
においては、Ｌ二１０の場合について説明したが、Ｌの
値は定められた範囲の任意の正の整数でよい。

またこの実施例においては、折りたたみ長さがＬ２／３
インチの場合について説明したが、折りたたみ長さがＬ
１／３インチの如き場合であつても同様の考え方で制御
できる。以上のように、本発明によれば、折りたたみ長
さが０．５インチの整数倍になつていない用紙について
も複雑な制御回路を付加することなく、簡単なパルス発
生回路を付加することにより、折りたたみ長さが０．５
インチの整数倍の場合の制御回路を使用することが可能
になり、制御装置が安価になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は折りたたみ装置を備えた印字装置の概略構成を
示す側面図、第２図は本発明制御装置の一実施例を示す
プロツク図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 折りたたみ方向に振子動作し、印字装置の紙送り時
   に発生する用紙送り信号量に応じてその振子動作量が制
   御されるスイングフィンにより、印字装置から送られ、
   一定間隔毎に折り目を有する連続印字用紙を折りたたみ
   制御して用紙受台上に表裏交互に折りたたみ堆積する用
   紙折りたたみ装置において、折りたたみ長さが０．５イ
   ンチの整数倍になつていない連続印字用紙を使用する際
   、０．５インチ未満の端数の長さに対応する用紙送り信
   号量に相当する擬似信号を前記用紙送り信号量に加算し
   て前記スイングフィンの振子動作量を制御することを特
   徴とした制御装置。