JPS5920350Y2 - 脱ふ選別機における籾供給調節板と選穀機の混合米ホッパ−との連動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱枠機と揚穀機と選穀機とを並設し、脱枠機で
脱枠された籾が若干混入している玄米すなわち混合米を
揚穀機により揚上し、選穀機の被選別穀粒供給部に設け
た混合米ホッパーに移送してその下端開口から選穀部に
供給するようにした脱枠選別機において、混合米ホッパ
ーを機体に揺動自在に支持するとともにコイルスプリン
グにより吊持せしめ、ホッパーの下端開口には排出バル
ブを設け、ホッパーの外側には短冊形のセンサーをその
中央部の軸杆により回動自在に支持するとともに、セン
サーの下方には両端に受止片を段差を設けて形成したセ
ンサーストッパーを配置し、ホッパーの外側壁にはセン
サーを作動する作動片を設け、脱枠機の原籾供給口には
籾送込ロールと対向させて籾供給調節板を軸杆により回
動自在に支持し、その軸杆とセンサーの回動軸杆とを連
動機構により連結して構威し、作業開始時には混合米を
ホッパーにその下口の排出バルブを閉となして投入し、
ホッパー内容積の半分位溜ると作動片がセンサーを作動
するのでそれを見て下口の排出バルブを開となし、混合
米を一定量排出して選穀部に供給し、ホッパー内の溜置
が増する作動片がセンサーの一端部を押下げ、センサー
の回動軸杆の動きを籾供給調節板の回動軸杆に伝えて原
籾供給口を縮少しホッパー内の溜置が満量となるとセン
サーをセンサーストッパーに接触させて原籾供給口を閉
じてホッパーに混合米の供給を停止し、ホッパー内の混
合米が下口から流出してホッパーが浮上するとセンサー
および籾供給調節板が元の位置に戻って再び混合米を流
入し、ホッパー内の溜置を一定に保ち一定量排出して選
別部に供給するようにしたことを特徴とするものである
。

以下図面について本考案の構成を説明する。

Ａは脱枠機の、Ｂは揚穀機の、Ｃは選穀機のそれぞれの
一部を示すもので、脱枠機Ａと揚穀機Ｂと選穀機Ｃと前
方から後方へ向は並設して脱枠選別機を構成し、脱枠機
で脱枠され風選された若干籾混入の玄米すなわち混合米
を揚穀機Ｂにより揚上し選穀機Ｃの被選別供給部に送込
んで選別する。

１は選穀機Ｃの混合米供給部に設けたケースでケース１
の土壁開口より漏斗状の混合米を貯溜するホッパー２を
入れ、ホッパー２の上部後端をケース１の両側壁に設け
た支軸３に回動自在に支持し、ホッパー２の前壁の中間
部外面に固着した支持片４にコイルスプリング５の下端
を取付け、その上端に連結したボルト６をケース１の土
壁に貫通してその突出部にナツトを螺着し、ホッパー２
をケース１内に揺動自在に支持し、ホッパー２の上方開
口には揚穀機Ｂの排出樋に設けたシュート７を臨ませて
配置し、ホッパー２の下端排出口には排出バルブ８を取
付け、ホッパー２の前壁中間部には支持片４の近くに作
動片１１を前方へ突出させて固着しである。

９は作動片９の下方に横方向に配置した短冊形のセンサ
ーでその中央部に軸杆１０を前方へ向は固着してその軸
杆１０を選穀機Ｃの横壁に回動目在に支承し、センサー
９の一側部を作動片１１と間隔を保たせて配置し、セン
サー９の下方には台板の一側端に低い受止片１２′を屈
曲形成し、他側端に高い受止片１２″を屈曲形成して受
止片１２′と段差を設けてなるセンサーストッパー１２
を配置してこれを選穀機Ｃの機体に固定し、センサース
トッパー１２の他側の受止片１２″にセンサ、−９の他
側部を接触ゼしめ一側の受止片１２′をセンサー９の一
側端の下方に間隔を保たせて配置しである。

１３は脱枠機Ａに形成した脱枠室で一対の籾摺ロール１
４．１４を並設し、籾摺ロール１４．１４の接近部上方
には脱枠室１３の上壁開口に筒状の籾供給口１５を形成
し、その籾供給口１５内には前方に籾送込ロール１６を
回転軸に支承し、その後方には籾供給調節板１７をその
上端に取付けた軸杆１８を機体に設けた軸受１９，１９
に回動自在に支承して配置し、籾供給調節板１７の背後
には、籾供給調節板１７の背面と当接するストッパー２
０を設けである。

なお図面に示してないが籾摺ロール１４，１４の下方に
は排塵唐箕を備えた選別室を設けである。

２１はセンサー９の回動軸杆１０の先端に取付けたアー
ム２１で籾供給調節板１７の軸杆１８の後方には中間軸
２２を配置してこれを選穀機Ｃの横壁の両側に設けた軸
受２３．２３に支承し、中間軸２２の一側端にはアーム
２６を他側端にはアーム２４をそれぞれ取付けてアーム
２４とアーム２１とをロッド２５で連結し、籾供給調節
板１７の回動軸杆１８の他端に取付けたアーム２７とア
ーム２６とをロッド２８で連結し、センサー９の回動軸
杆１０の動きをアーム２１．ロッド２５、アーム２４、
中間軸２２、アーム２６、ロッド２８、アーム２７によ
り籾供給調節板１７の回動軸杆１８に伝達すよう構成し
である。

次にその作用を説明する。

脱枠機Ａの供給口５に供給される原籾は籾送込ロール１
６と籾供給調節板１７との間隙から籾摺ロール１４．１
４間に落下して脱枠され、図示してないがその下方に設
けた風力選別装置で籾が混入している玄米（これを混合
米という）と枇および秤とに選別され、混合米はその排
出口から揚穀機Ｂの供給口に送られて揚上し、揚穀機Ｂ
の排出口に接続するシュート７を通り選穀機Ｃの被選別
穀粒供給部のケース１に設けたホッパー内に貯溜される
。

このときホッパー２の下口に設けた排出バルブ８は閉の
状態にしておく。

混合米がホッパー２内に溜り始め次第に量が増すと、そ
れに比例してホッパー２は支軸３を支点として下方に回
動し、溜置がホッパー２の内容積の半分位になると、作
動片１１がセンサー９の一側部に接触する。

そこでホッパー２の排出バルブ８を開き、混合米を一定
量排出して選穀機Ｃに供給する。

上記のようにホッパー２内の溜置がホッパーの内容積の
半分位になりそのまま溜置が増加すると、作動片１１が
センサー９の一側部を押下げセンサー９の中央部に固着
した軸杆１０が回動し、軸杆１０の先端に取付けたアー
ム２１が矢印方向に動いてロッド２５を引上げ゛るとと
もに、アーム２４、中間軸２２、アーム２６、ロッド２
８、アーム２７、軸杆１８に動きが伝達され軸杆１８に
取付けである籾供給調節板１９が矢印方向に動いて籾送
込ロール１６との間隙が縮少される。

センサー９の一側部が作動片１１により押下げられ、つ
いにセンサー９の下方に配置したセンサーストッパー１
２の一端の受止片１２′に突き当ると、このときホッパ
ー２内の混合米は満量となるようにコイルスプリング５
で釣合をとるように設定してあり、センサー９の一端部
がセンサーストッパー１２の一端の受止片１２′に突き
当ると、軸杆１０、アーム２１．ロッド２５、アーム２
４、中間軸２２、アーム２６、ロッド２８、アーム２７
、軸杆１８の動きにより籾供給調節板１７と籾送込ロー
ル１６との間隙はほとんどなくなり脱枠機Ａへの籾の供
給が停止され満量となったホッパー２へは混合米が入っ
てこなくなり、ホッパー２内の満量の混合米は開になっ
ている排出バルブ８から排出されているのでホッパー２
内の溜置が少なくなりホッパー２の重量が軽くなってコ
イルスプリング５の作用によりホッパー２が浮上し、浮
上すればセンサー９が元の位置になるのでそれに連動さ
れている籾供給調節板１７も元の位置に戻り脱枠機Ａに
籾が供給され脱枠選別された混合米がホッパー２に供給
されホッパー２内の溜置が増加する。

本考案は上記のように混合米ホッパー２の下口を排出バ
ルブ８で閉じてホッパー２に混合米を投入し、ホッパー
内に混合米が半分位貯溜するとき作動片１１とセンサー
９との接触を見て検知し、ホッパー２の下口の排出バル
ブ８を開となして一定量を選穀部に供給し、ホッパー内
の貯溜量が多くなると作動片１１がセンサー９の一端部
を押し下げ、センサーの回動とともに伝動機構によって
原核の供給調節板を作動して原核の供給を縮少し、さら
に貯溜量が増して満量となるとセンサーがセンサースト
ッパーに突き当って伝動機構により原核の供給を停止し
満量の混合米がホッパーの下口から流出するのにともな
いセンサーを元の位置に戻して溜置を多くするようにし
たから、ホッパー内の溜置が自動的に一定に保たれホッ
パーの下口から一定量の混合米が選穀部に供給され混合
米の選別を良好になし得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の脱枠選別機における籾供給調節板と混
合米ホッパーとの連動装置の側面図、第２図はその作用
説明図。 Ａ・・・・・・脱枠機、Ｂ・・・・・・揚穀機、Ｃ・・
・・・・選穀機、２・・・・・・混合米ホッパー、３・
・・・・・支軸、５・・・・・・コイルスプリング、７
・・・・・・シュート、８・・・・・・排出バルブ、９
・・・・・・センサー、１０・・・・・・軸杆、１１・
・・・・・作動片、１２・・・・・・センサーストッパ
ー、１２’、 １２”・・・・・・受止片、１３、１４
・・・・・・籾摺ロール、１５・・・・・・籾供給口、
１６・・・・・・籾送込ロール、１７・・・・・・籾供
給調節板、１８・・・・・・軸杆、２０・・・・・・ス
トッパー、２１．２４．２６．２７・・・・・・アーム
、２５、２８・・・・・・ロッド、２２・・・・・・中
間軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱枠機と揚穀機と選別機とを並設し、脱枠機で脱枠風選
   された混合米を選穀機に設けたホッパーに移送して選別
   するようにした脱枠選別機において、混合米ホッパー２
   の上部後端を機体の支軸３に回動自在に支持してその前
   壁中間部をコイルスプリング５により機体に吊持せしめ
   、ホッパー２の下端開口には排出バルブ８を設け、ホッ
   パー２の前壁中間部には作動片１１を前方へ突出させて
   固着し、その下方には短冊形のセンサー９を横方向にか
   つその一側部を作動片１１と間隔を保たせて配置してそ
   の中央部に固着した軸杆１０を機体に回動自在に支持し
   、センサー９の下方には台板の一端に低い受止片１２′
   を屈曲形威し、他端に高い受止片１２を屈曲形威してな
   るセンサーストッパー１２を配置し、その高い受止片１
   ２″にセンサー９の他側部を接触せしめるとともにセン
   サー９の一側部を低い受止片１２′と間隔を保たしめて
   配置し、脱枠機の原籾供給口１５には籾送込ロール１６
   と対向させて籾供給調節板１７を配置してその上端に取
   ・付けた軸杆１８を機体に回転自在に支承し、籾供給調
   節板１７の背後にはストッパー２０を機体に設け、籾供
   給調節板１７の軸杆１８の後方には機体に中間軸２２を
   設けてその一端に取付けたアーム２６と軸杆１８の他端
   に取付けたアーム２７とをロット２８で連結し、中間軸
   ２２の他端に取付けたアーム２４とセンサー９の回動軸
   杆１０に取付けたアーム２１とをロッド２５で連結し、
   センサー９の軸杆１０の動きを籾供給調節板１７の回動
   軸杆１８に伝達させるようにしたことを特徴とする脱枠
   選別機における籾供給調節板と選穀機の混合米ホッパー
   との連結装置。