JPS5920169Y2 - 圧力調節装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、圧力調理容器における圧力調節装置に関する
ものである。

従来この種の圧力調節装置としては第３図に示す如く、
蓋体１に立設した蒸気噴出筒２の蒸気噴出穴３上端に錘
体４に設けた弁体５を嵌合載置し、内圧で錘体４を押上
げ動作し、弁体５を開閉し内部圧力を一定に保つという
ものが一般的である。

しかしながら、この様な構成の圧力調節装置ではしばし
ば調理物６が蒸気噴出穴３に集中し、目詰りにより内部
圧力が異常上昇して危険となる場合があった。

この目詰りを防止するためフィルター（図示せず）等を
設けていたが、これも付けわすれるとその効果は望めな
いという欠点があった。

本考案は上記欠点を除くため、蒸気噴出筒に複数の蒸気
通入を設けたナツト体を取付けたときのみ内部圧力が上
昇し、圧力調理を可能とした圧力調節装置を提供するこ
とである。

以下本考案の一実施例を図面により説明する。

実施例の構成は第１図、第２図如く１は蓋体、２はこの
蓋体１に立設され、蓋体内外を連通ずる蒸気噴出穴３を
有する蒸気噴出筒、４はこの蒸気噴出筒２を覆うような
断面Ｕ字形状をなす錘体で、この錘体４の内面中央には
蒸気噴出筒２の蒸気噴出穴３上端に先端が嵌合する逆円
錐形をなす弁体５が設けられ、この弁体５を蒸気噴出筒
２上端の蒸気噴出穴３に嵌合載置することで錘体４は蒸
気噴出筒２に載置されるとともに蒸気噴出筒２を覆って
いる。

７は蒸気噴出筒２に蒸気噴出穴３とは別に設けられた通
気穴で蓋体１内外を連通している。

８は複数の直下穴と放射状に穿穴した蒸気通入９を有し
、蒸気噴出筒２のネジに相当する袋ネジを形威し、その
底部にワッシャー状のパツキン１０を嵌入したナツト体
で、該ナツト体８は蒸気噴出筒２の蓋体１内側に脱着可
能に螺着され、しがも取り付けたときには通気穴７を塞
ぐように構成されている。

本実施例の動作は、蓋体１にネジ部を内側に向は嵌入、
螺着された蒸気噴出筒２に錘体４をもつ弁体５が載置さ
れた状態において、前記噴出筒２のネジ部にナツト体８
を取付けると、ナツト体８内のパツキンが蒸気噴出筒２
の蒸気噴出穴３とは連通ずるが、通気穴７は塞がれ、蓋
体１をもつ圧力容器（図示せず）内蒸気は矢印方向に蒸
気噴出穴３を通り、錘体４の作用でコントロールされ定
圧を保持する。

その際、圧力調理中の調理物６がナツト体８の複数の蒸
気通入９が穿穴されているために蒸気噴出穴３の開口部
に集中し閉塞することがない。

また、ナツト体８をつけ忘れた場合には、蒸気は第２図
の如く通気穴７を矢印の方向に通り蓋体１外部と連通ず
る。

本考案によれば、ナツト体を取付けることにより、調理
物により目詰りが防止され、定圧が保たれ、圧力調理が
なされ、ナツト体のつけ忘れでは異常昇圧は防止される
ため、また、一般的調理にも使用でき、安全性は極めて
高い効果のある圧力調理容器における圧力調節装置であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の圧力調節装置の断面図、第２図は同ナ
ツト体を取外した場合の断面図、第３図は従来の圧力調
節装置の断面図である。 １・・・・・・蓋体、２・・・・・・蒸気噴出筒、３・
・・・・・蒸気噴出穴、６・・・・・・調理物、７・・
・・・・通気穴、８・・・・・・ナツト体、９・・・・
・・蒸気通入、１０・・・・・・パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蒸気噴出筒２の蒸気噴出穴３上端に弁体５をもつ錘体４
   を嵌合載置してなる圧力調理容器における圧力調節装置
   において、前記蒸気噴出筒２の噴出穴３とは別に景気穴
   ７を設けるとともに、この通気穴を塞ぐごとく複数の蒸
   気通入９を設けたナツト体８を脱着可能に設けてなる圧
   力調理容器における圧力調節装置。