JPS5920128A - コ−ヒ抽出液用変異原性物質除去剤及び同剤より成るフイルタ−材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコーヒ抽出液用変異原性物質除去剤及び同材よ
り成るコーヒ抽出液用フィルター剤に関する。

近時、コーヒ抽出液が強い変異原性を示すことが見い出
されるに及び、公衆衛生の観点から一般に多大な関心を
集めている。

上記に鑑み、本発明者らはコーヒ抽出液の変異原性を可
及的に低減すべく鋭意研究の結果、所謂水不溶性ポリビ
ニルピロＴ）トンが当該変異原性物質を選択的且つ効果
的に吸着除去し、しかもし好飲料であろコーヒ抽出液の
本来の味や香気を殆んど変化させな層という驚ろくべき
事実を知見し、本発明に到達したものである。

すなわち、本発明は水不溶性ポリビニルピロリドンをコ
ーヒ抽出液と接触させることにより抽出液中の変異原性
物質を選択的且つ効果的に除去することを主題とするも
のであり、その構成等につき詳細に分脱すれば次の通り
である。

コーヒ抽出液 通常のコ〜ヒ熱水抽出液は勿論、その凍結乾燥物（所謂
インスタントコーヒ）水溶液等も本発明のはん囲に包含
される。

変異原性物質除去剤 通常の水不溶性ポリビニルピロリドン（ポリビニルポリ
ピロリドンとも云う）ならば全て使用され得るものであ
るが、これらは一般には分子童数万乃至数十万の水溶性
ポリビニルピロリドンを強アルカリの存在下で１００℃
程度に加熱処理して提供され得る（　Ｕ、Ｓ、Ｐ、　２
，６５８，０４５、等）。

より具体的には、米国ゼネラル・アンド・アニリン・フ
ィルム社製“ボリクラールＡＴ”　（商品名）及び同シ
グマ社製”ポリビニルポリピロリドン＃　（商品名：カ
タログＡ　Ｐ　６７５５　）　等を好適なものとして例
示し得る。

他方、その形状としてはコーヒ抽出液との接触時間等の
使用条件に応じて適宜所望のものが使用され得るが、通
常、粉体乃至粒状、多孔質ゲル塊状、タブレット状或い
は水不溶性ポリビニルピロリドンを繊維化しこれにより
不織布シート状とする等々の形状で利用される。

使用方法　′ 前記除去剤とコーヒ抽出液とを所定時間接触せしめれば
足りるものであるが、例えば市販缶入コーヒ等の場合は
タブレット状除去剤を１〜数個、抽出液（コーヒ液）中
に添加するよりにしてもよく、或いはコーヒ凍結乾燥物
（インスタントコーヒ）製造時等の場合は凍結乾燥処理
前の抽出液に所定時間、粒状除去剤を浸漬し、これらを
ろ別除去した液を乾燥処理するようにしてもよい。

他方、家庭等でコーヒ粉から直接熱水抽出（所謂ドリッ
プ、サイフオン等々）して飲用に供するような場合には
、前記除去剤をフィルター材形態で適用することが好適
簡便である。

例えば、粉状乃至粒状除去剤を充填したカラムを介して
コーヒ抽出液をろ過、或いはコーヒードリップ用ペーパ
２葉間に当該剤を配置し、コーヒ抽出液がこれらを通過
するようにしてもよい。

或いは、コーヒ粉に当該除去剤を面接混入し、ドリップ
式等で抽出するようにしてもよい。

更には、通常ドリップ用ペーパの製造時に充填材として
使用し、フィルター・ペーパ形態としても使用し得る。

又、除去剤の使用量は使用条件により適宜選択されるも
のであるが、通常、コーヒ抽出液１００１当り数η〜数
１程度である。

以下実験例により本発明をより詳細に説明する。

実施例 コーヒ粉５２を９０”Ｃの熱水１００１ｄで通常のペー
パ・ドリップ方式で熱水抽出し、コーヒ抽出液７０ゴを
得た。

これを、シグマ社製１ポリビニルポリピロリドン＃　（
商品名）が０．５〜２ｆ充填された直径２釧のカラムを
流速２−７分で通過させ、流出液の褐色度（４００ｎｍ
で比色測定）、カフェイン量及び変異原活性を測定した
。

変異原活性の測定は、Ｓａｌｍｏｎｅｌｌａ　ｔｙｐｈ
ｉｍｕｒｉｕｍＴＡ−１００株（−８−９）を用いてＡ
ｍｅｓの突然変異テスト法（Ａｍｅｓ　ｅｔ　ａｌ、、
　Ｍｕｔａｔｉｏｎ　Ｒｅｓ。

−夫１　３４７（’７５）ンに従って行った。

すなわち、流出液の突然変異能の指標は流出液凍結乾燥
品各５ツ／プレート添加培養基で３４℃、２日間培養後
の突然変異コロニー数を以てその突然変異の強さとした
。

尚、対照としては活性炭、理化学実験用吸水紙（商品名
１キムワイブ十条キンバリー社製）充填カラム（直径２
α、流速２ｍｔ７分）を用いた。

結果を下記第１表に要約して示す。

表中、各数値は無処理抽出液の各値を１００％としたと
きのチであり、就中、変異原活性は各流出液凍結乾燥固
型分単位重量当りの比活性として示しである。

更に、当該データは各流出液凍結乾燥品を直接培養基に
添加した場合を示すが、流出液を直接培養基に添加した
場合も実質的に同等の結果となることが付言される。

以下余白 第１表 注）表中、ｈは担体の高さく副）を示す。

実施例 コーヒ粉２０１を熱水２００威で抽出したこと及び充填
相（担体）として前出ボリクラールＡＴ３ｒを使用した
ことを除き前記実験例１と同様にしてコーヒ抽出液をカ
ラム処理し、１０ｍ１ずつ分取した各流出液につき各値
を測定した。

但し、変異原活性ゆ分取流出液（各フラクション）を凍
結乾燥処理し、夫々の乾燥品８ツ／プレートを培養基に
添加して求めたものである。

結果を第１図に示す。

図中、符号Ａはカフェイン量（％）、同Ｂは褐色度（％
）及びＣは変異原活性（コロニー数／プレート；　Ｎｏ
ｓ／Ｐと表示）を示す。

図から明らかなように、カフェイン量は初期フラクショ
ンで無処理抽出液の夫に近づ（。

実施例 コーヒ抽出液凍結乾燥品（Ｎ社製市販インスタントコー
ヒ）６１を精製水１００１−／（常温）に溶解してコー
ヒ抽出液（試料）とした。

これにシグマ社製前出ポリビニルポリピロリドン０．５
ｆを添加し、常温下、３０分間かくはんし、次いでガラ
スフィルターで除去剤をろ別除去し、ろ液について前記
例と同様の測定を行なった・ 尚、対照としては無処理試料（但し、同一ガラスフィル
ターでろ過）の各値を１００％としたものを使用。

結果を第２表に要約して示す。

第２表 ※試料５０μ／／プレート適用 尚、処理液を８０″Ｃに加熱して官能テスト（試飲）を
した処、味がやや緩和になることを別とすれば、味及び
香りのいずれの点においても無処理液の夫と実質的に相
違しなかった。

【図面の簡単な説明】

添付第１図は本発明実験例の説明図であり、図中、符号
Ａはカフェイン量（％）、同Ｂは褐色度（％）及びＣは
変異原活性（Ｎｏｓ　／Ｐ　）を示す。 特許出願人　　株式会社アドバンス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　水不溶性ポリビニルピロリドンを有効成分と
   して含葡することを特徴とするコーヒ抽出液用変異原住
   物質除去剤。
2. （２）　　前記除去剤より成ることを特徴とするコーヒ
   抽出液用フィルター材。