JPS5920122B2 - 上流水位自動調節装置の上流水位変更装置 - Google Patents
上流水位自動調節装置の上流水位変更装置Info
- Publication number
- JPS5920122B2 JPS5920122B2 JP10538878A JP10538878A JPS5920122B2 JP S5920122 B2 JPS5920122 B2 JP S5920122B2 JP 10538878 A JP10538878 A JP 10538878A JP 10538878 A JP10538878 A JP 10538878A JP S5920122 B2 JPS5920122 B2 JP S5920122B2
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- upstream water
- upstream
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- Control Of Non-Electrical Variables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、上流水位自動調節装置に付加して、上流計画
水位の変更を容易に行うことができる上流水位変更装置
に関するものである。
水位の変更を容易に行うことができる上流水位変更装置
に関するものである。
上流水位自動調節装置は、農業用水の分水の合理化のた
めに、上流水位を自動的に一定に保つものである。
めに、上流水位を自動的に一定に保つものである。
(従来技術)
従来、この種の装置は実公昭50−45816号におい
て詳細に述べられているとおり、水路内にゲートを配設
すると共に水路の側方に静水池を設け、該静水池内に固
定堰を設けてフロート室を形成し、上流水位の変動をフ
ロート室内のフロートによつて検知し、このフロートの
上下動に連動させてゲート開度を調節することにより、
上流水位を所定の計画水位に保つようにされている。
て詳細に述べられているとおり、水路内にゲートを配設
すると共に水路の側方に静水池を設け、該静水池内に固
定堰を設けてフロート室を形成し、上流水位の変動をフ
ロート室内のフロートによつて検知し、このフロートの
上下動に連動させてゲート開度を調節することにより、
上流水位を所定の計画水位に保つようにされている。
ところで、昨今、水の有効利用の意味から、水の需要に
応じて上流水位を変更することが必要とされてきている
。また、水路の流量変動に対して制御される上流水位の
誤差値も小さいことが望ましい。しかしながら、従来の
装置では、フロート室を固定堰で画成していたことから
、上流水位変更の要求に対して容易に応じえないもので
あつた。
応じて上流水位を変更することが必要とされてきている
。また、水路の流量変動に対して制御される上流水位の
誤差値も小さいことが望ましい。しかしながら、従来の
装置では、フロート室を固定堰で画成していたことから
、上流水位変更の要求に対して容易に応じえないもので
あつた。
また、この固定堰は上流計画水位近傍以下の水位では、
水を完全に堰止め、フロート室に溢流させないようにさ
れていたことから、水位が上昇しても、フロート室に水
が溜るまでの間フロートが作動せず、したがつてゲート
の応動の遅れから上流水位の誤差が生じ易いものであつ
た。(目的) 本発明の目的は、上流水位の変更に容易に対応すること
ができ、また、通常時の上流水位の変動にも十分なる応
答性をもつてゲートの開度を調節することができる上流
水位自動調節装置の上流水位変更装置を提供することに
ある。
水を完全に堰止め、フロート室に溢流させないようにさ
れていたことから、水位が上昇しても、フロート室に水
が溜るまでの間フロートが作動せず、したがつてゲート
の応動の遅れから上流水位の誤差が生じ易いものであつ
た。(目的) 本発明の目的は、上流水位の変更に容易に対応すること
ができ、また、通常時の上流水位の変動にも十分なる応
答性をもつてゲートの開度を調節することができる上流
水位自動調節装置の上流水位変更装置を提供することに
ある。
(構成)
本発明の基本的構成は、上流水位の変動をフロート室内
のフロートによつて検知し、該フロートの上下動に連動
させてゲート開度を調節する上流水位自動調節装置の前
記フロート室に、上下動自在に欠口堰を設け、該欠口堰
に通常時の上流水位において常に溢流させるための小さ
な幅の開口部と、該小さな幅の開口部の上部に開口し異
状増水時に溢流させるための大きな幅の開口部とを設け
てなる上流水位自動調節装置の上流水位変更装置である
。
のフロートによつて検知し、該フロートの上下動に連動
させてゲート開度を調節する上流水位自動調節装置の前
記フロート室に、上下動自在に欠口堰を設け、該欠口堰
に通常時の上流水位において常に溢流させるための小さ
な幅の開口部と、該小さな幅の開口部の上部に開口し異
状増水時に溢流させるための大きな幅の開口部とを設け
てなる上流水位自動調節装置の上流水位変更装置である
。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図、第4図は周知の上流水位自動調節装置を示すも
ので、水路10にゲート11を配設する共に水路10の
側方に静水池12を設け、静水池12は後述する上流水
位変更装置1でフロート室13が形成されている。
ので、水路10にゲート11を配設する共に水路10の
側方に静水池12を設け、静水池12は後述する上流水
位変更装置1でフロート室13が形成されている。
フロート室13は水路10と流出孔14で連通し、流出
孔14の径はフロート室13の水位が水路10のゲート
下流水位と直ちに同一とならないように小径とされてい
る。15は水路10から静水池12に水を導入する流入
口である。
孔14の径はフロート室13の水位が水路10のゲート
下流水位と直ちに同一とならないように小径とされてい
る。15は水路10から静水池12に水を導入する流入
口である。
ゲート11は軸16を中心にカウンタウエイト17と釣
合い、フロート室13に配設されたフロート18の上下
動に連動してゲート開度を調節するようにされている。
合い、フロート室13に配設されたフロート18の上下
動に連動してゲート開度を調節するようにされている。
上流水位変更装置1は第1図に示すように開口2aを有
するフレーム2に、欠口堰3を上下動自在に取り付けて
成つている。
するフレーム2に、欠口堰3を上下動自在に取り付けて
成つている。
欠口堰3はネジ棒4を回転することにより高さの調節が
自由であり、また、このとき欠口堰3は第2図に示す如
くフレーム2に固着されたガイド5に沿つて移動するこ
とになる。そして、フレーム2と欠口堰3との間にはシ
ール用ゴム板6が介装され、フレーム2と欠口堰3との
間の水密を保つている。欠口堰3には通常時の上流水位
において常に溢流させるための小さな幅B1の開口部3
aと、異状増水時に溢流させるための大きな幅B2の開
口部3bとが形成されている。幅B1は任意に設定可能
であり、図中、aは上流側計画水位を、a1は上流側最
底水位を、A2は上流側最高水位を、そして、bは異常
増水位をそれぞれ示している。ここで、流入量の公式は
Q=暑CBV?H3Δで表わされるとすると、必要流量
Qに対して、Bを小さくし、その分だけh(越流深)を
大きくす jることにより、上流水位の変動巾の多少に
よらず常に溢流させ得る欠口堰3の高さを設定する。
自由であり、また、このとき欠口堰3は第2図に示す如
くフレーム2に固着されたガイド5に沿つて移動するこ
とになる。そして、フレーム2と欠口堰3との間にはシ
ール用ゴム板6が介装され、フレーム2と欠口堰3との
間の水密を保つている。欠口堰3には通常時の上流水位
において常に溢流させるための小さな幅B1の開口部3
aと、異状増水時に溢流させるための大きな幅B2の開
口部3bとが形成されている。幅B1は任意に設定可能
であり、図中、aは上流側計画水位を、a1は上流側最
底水位を、A2は上流側最高水位を、そして、bは異常
増水位をそれぞれ示している。ここで、流入量の公式は
Q=暑CBV?H3Δで表わされるとすると、必要流量
Qに対して、Bを小さくし、その分だけh(越流深)を
大きくす jることにより、上流水位の変動巾の多少に
よらず常に溢流させ得る欠口堰3の高さを設定する。
すなわち、欠口堰3の高さを、上流水位が計画水位aに
達する以前にも常に溢流させ得る高さに設定する。この
ようにすることにより、フロート室13内くフ にあらかじめフロート吃水線までの水を溜めることがで
き、上流水位の変動にすばやく応答することとなる。
達する以前にも常に溢流させ得る高さに設定する。この
ようにすることにより、フロート室13内くフ にあらかじめフロート吃水線までの水を溜めることがで
き、上流水位の変動にすばやく応答することとなる。
これに対して、従来のように幅Bが大きく、上流水位が
計画水位に達する直前まで溢流しないようにした場合、
フロート室内は空となり、上流水位が計画水位よりわず
かに上昇した際、フロート室内の水位がフロート吃水線
まで上昇するために時間を要するので、ゲート11はす
ばやく応答できない。
計画水位に達する直前まで溢流しないようにした場合、
フロート室内は空となり、上流水位が計画水位よりわず
かに上昇した際、フロート室内の水位がフロート吃水線
まで上昇するために時間を要するので、ゲート11はす
ばやく応答できない。
一方、開口部3aの幅B,を小さくした場合でも、流入
量の公式が示す通りhの変動量に対してQの変動量は大
きいが、上流水位がゆるやかにしか変動しない通常の使
用状態においては、十分な精度、つまり上流水位に応じ
たゲート開度を確保できる。ところで、鉄砲水の様な急
激な異常増水時には、フロート室13への流入は、短時
間で行なわれなければならない。
量の公式が示す通りhの変動量に対してQの変動量は大
きいが、上流水位がゆるやかにしか変動しない通常の使
用状態においては、十分な精度、つまり上流水位に応じ
たゲート開度を確保できる。ところで、鉄砲水の様な急
激な異常増水時には、フロート室13への流入は、短時
間で行なわれなければならない。
このためには欠口堰3の開口幅B2を大きくし、流入量
を大きくする必要がある。よつて、欠口堰3の開口部は
複断面とすることにより通常時の上流水位の微少変動に
対してゲートは十分なる応答性をもつて開閉することが
でき、これにより上流水位を]画水位a近くに維持する
ことが可能となると共に、異常増水時の急な水位変動に
対してもゲートは敏感に開放し、上流水路壁からの溢水
も解消することになる。(効果) 以上、説明したように、本発明によれば、通常時の上流
水位変動にも、異常増水時の急な上流水位の変動にも十
分なる応答性をもつてゲートの開度を調節させることが
できる上流水位自動調節装置の上流水位変更装置を提供
することができる。
を大きくする必要がある。よつて、欠口堰3の開口部は
複断面とすることにより通常時の上流水位の微少変動に
対してゲートは十分なる応答性をもつて開閉することが
でき、これにより上流水位を]画水位a近くに維持する
ことが可能となると共に、異常増水時の急な水位変動に
対してもゲートは敏感に開放し、上流水路壁からの溢水
も解消することになる。(効果) 以上、説明したように、本発明によれば、通常時の上流
水位変動にも、異常増水時の急な上流水位の変動にも十
分なる応答性をもつてゲートの開度を調節させることが
できる上流水位自動調節装置の上流水位変更装置を提供
することができる。
第1図は本発明に係る装置全体の背面図、第2図は第1
図のA−A断面図、第3図は上流水位自動調節装置の正
面図、第4図は第3図に示す装置の側面図である。 1・・・・・・上流水位変更装置、2・・・・・・フレ
ーム、3・・・・・・欠口堰、3a・・・・・・小さな
幅の開口部、3b・・・・・・大きな幅の開口部、11
・・・・・・ゲート、13・・・・・・フロート室。
図のA−A断面図、第3図は上流水位自動調節装置の正
面図、第4図は第3図に示す装置の側面図である。 1・・・・・・上流水位変更装置、2・・・・・・フレ
ーム、3・・・・・・欠口堰、3a・・・・・・小さな
幅の開口部、3b・・・・・・大きな幅の開口部、11
・・・・・・ゲート、13・・・・・・フロート室。
Claims (1)
- 4 上流水位の変動をフロート室内のフロートによつて
検知し、該フロートの上下動に連動させてゲート開度を
調節する上流水位自動調節装置の前記フロート室に、上
下動自在に欠口堰を設け、該欠口堰に通常時の上流水位
において常に溢流させるための小さな幅の開口部と、該
小さな幅の開口部の上部に開口し異状増水時に溢流させ
るための大きな幅の開口部とを設けてなる上流水位自動
調節装置の上流水位変更装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10538878A JPS5920122B2 (ja) | 1978-08-29 | 1978-08-29 | 上流水位自動調節装置の上流水位変更装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10538878A JPS5920122B2 (ja) | 1978-08-29 | 1978-08-29 | 上流水位自動調節装置の上流水位変更装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5532833A JPS5532833A (en) | 1980-03-07 |
JPS5920122B2 true JPS5920122B2 (ja) | 1984-05-11 |
Family
ID=14406259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10538878A Expired JPS5920122B2 (ja) | 1978-08-29 | 1978-08-29 | 上流水位自動調節装置の上流水位変更装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920122B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60181640U (ja) * | 1984-05-12 | 1985-12-02 | 出光石油化学株式会社 | 動機器診断具 |
JPH0354768B2 (ja) * | 1985-08-13 | 1991-08-21 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2491968C (en) | 2001-07-09 | 2011-09-20 | Henry K. Obermeyer | Water control gate and actuator therefore |
KR100487997B1 (ko) * | 2002-06-22 | 2005-05-06 | 주식회사 진명엔지니어링건축사사무소 | 생태복원형 수문식 자동보 시스템 |
-
1978
- 1978-08-29 JP JP10538878A patent/JPS5920122B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60181640U (ja) * | 1984-05-12 | 1985-12-02 | 出光石油化学株式会社 | 動機器診断具 |
JPH0354768B2 (ja) * | 1985-08-13 | 1991-08-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5532833A (en) | 1980-03-07 |
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