JPS5920110Y2 - 棚板支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、支柱に棚板を固定するに、その高さを無段階
的に調整し得る様に構威しである棚板支持装置に関する
。

従来この種棚板支持装置は、支柱に対し、その長さ方向
（上下方向）に移動自在に筒体を外嵌させ、この筒体の
端部に半径方向に弾性可能な舌片を形威し、前記筒体に
外嵌螺合した締め具によって、前記舌片を支柱に向かっ
て締め付け、この舌片と支柱との摩擦抵抗にて、筒体を
支柱に固定することによって、前記筒体に固定した棚板
を支柱に対し高さ調整可能に固定する構造であった。

上記構造では、舌片はその長さ方向にて筒体側から先端
に向かって可及的に支柱に近接して行き、その先端が支
柱に接触するがため、支柱と舌片との接触面積は極めて
小さく、従って、締め付は力が少々でも強すぎると舌片
で支柱表面を塑性変形させてしまい、以後の高さ調整が
極めて行ないにくくなる欠点があった。

これがためこの種構造では、棚板への最大荷重は小さな
ものであった。

又、支柱の表面に例えば凹凸紋様を付して装飾効果を高
めようとするものでは、この凹凸紋様のために、一層舌
片と支柱との接触面積が減少し、かつ、この減少をカバ
ーするために締め付けを強くすると凹凸紋様が破損され
てしまうがため、従来では柱に凹凸紋様を付すことはほ
とんど不可能であった。

本考案は、この様な実情に鑑み、構造簡単で、かつ、支
柱に傷を付けることなく強固に棚板を支柱に高さ調整自
在に固定し得る棚板支持装置を提供することを目的とす
る。

本考案の棚板支持装置は、棚板を固定する筒体をその筒
芯方向に移動自在に支柱に外嵌させ、この筒体と前記支
柱との間に体積弾性変形する筒状弾性部材を介在させ、
この弾性部材を筒軸芯方向に解除可能に圧縮して、この
部材の内外両面を前記筒体と前記支柱とに圧接すべく、
前記筒体に圧縮具を設けであることを特徴とする。

すなわち、筒体と支柱との間に介在させた筒状弾性部材
をその筒軸芯方向に圧縮することにより、この弾性部材
は体積弾性変形してその厚さが内タト両方向に増大する
がために、筒体と支柱との間を埋め殺す様な状態で、こ
の弾性部材の内周面を支柱に、又、その外周面を筒体に
夫々圧接することとなり、広い面積による接触にて強い
摩擦抵抗を発揮することとなるから、支柱が少々軟弱で
あっても、これに傷を付ける様なことなく高さ調整自在
でありながら筒体を強固に支柱に固定することができる
ようになった。

又、この様に体積変形可能な弾性部材を支柱に圧縮する
がために、この支柱の外表面に少々の凹凸があっても、
これに沿って弾性部材が変形し、広い接触面積を確保す
ることができ、かつ、支柱の表面を傷付けたりしないの
で、例え支柱に凹凸紋様が形成されていたとしても、こ
れを破損することなく強固に棚板を支柱に固定し得る様
になった。

又、例えば、弾性部材の圧縮を全周にわたって略均等に
することによって、この弾性部材を支柱並びに筒体の全
周に略均等な力で圧接することができるので、支柱がこ
の弾性部材圧接部分を中心に座屈する様な虞れをもなく
すことができる。

次に本考案の実施の態様を第１図に示す様に４本の支柱
１・・・・・・に棚板７の４隅を貫通して、この棚板７
を下記する支持装置にて前記支柱１・・・・・・に支え
て構威した陳列棚を例に詳記する。

円柱状の支柱１に、この支柱１の軸芯方向に移動自在に
円筒体２を外嵌する。

この筒体２はその内径を上半部２ａより下半部２ｂを大
径にし、この下半部２ｂに前記上半部２ａの内径と略同
径の内径を持つゴム製の筒状弾性部材３を内嵌しである
。

そして、この下端部には、前記上半部２ａの内径と略同
径の筒状圧縮具４が同心状に螺合しである。

この圧縮具４を上方に螺進させることにより、上半部２
ａの内側下端の段差部ａと、この圧縮具４とにより、前
記弾性部材３をその筒軸芯方向に圧縮して、この弾性部
材３を前記下半部２ｂの内面と、これに対向する支柱１
の外周面とに圧接して、前記筒体２の支柱１に対する相
対移動を阻止し得る様に構威しである。

そして、前記筒体２の上下中間外側部には、第１鍔体５
が突設してあって、前記上半部２ａの外周には、この第
１鍔体５に上下に対向する第２鍔体６が同心状に螺合し
である。

この様にして棚板７の端部を前記両鍔体５，６にて上下
より挟持して、筒体２に棚板７を固定する様に構成しで
ある。

なお、第２図に示す様に第１鍔体５の上面に同心状の突
部９・・・・・・を設けることによって、棚板７を第１
鍔体５にガタ付きなく強固に固定し得る様に構成しであ
る。

なお、筒体２の上端に内方に張出す段差部ａを設けその
下方を上記下半部２ｂと同内径とし、この筒体２の下端
に前記圧縮具４を螺合する。

（第５図参照） なお、上記支柱１の外表面には、装飾効果を高めるため
には凹凸紋様を付したあるいは、鏡面の様に仕上げたり
、又はメッキをしたりしておくのも良きことで、この様
に処理された表面は上記支持構造によっては傷付けられ
る様な虞れはない。

又、冷蔵庫などの庫内において棚板にてその上下の温度
を異ならしめて、保冷最適温度の異なるものを一個の庫
内に同時収納するに際し、本考案を用いることによって
、支柱と筒体との間隔を弾性部材によって密閉すること
ができる様になり、棚板の遮温効果を高くすることもで
きる。

なお、上記実施例に示す様に、複数の棚板７，７を並置
連結するのに、この支持装置の棚板固定用の第１．第２
鍔体５，６を用いることも良きことである。

この様にすることにより、棚板７，７の横方向の長さも
適度に調整し得る様になる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る棚板支持装置の実施例の態様を例示
し、第１図は陳列棚を示す斜視図、第２図は要部を示す
一部切欠き側面図、第３図は第２鍔体を示す平面図、第
４図は第２鍔体を示す底面図、第５図は他の実施例を示
す一部切欠き側面図である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・筒体、３・・・・
・・筒状弾性部材、４・・・・・・圧縮具、７・・・・
・・棚板、ａ・・・・・・段差部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に突部９を有する第１鍔体５を外側部に突設してな
   る筒体２を、その筒芯方向に移動自在に支柱］に外嵌さ
   せ、この筒体２と前記支柱１との間に体積弾性変形する
   筒体弾性部材３をその一端を筒体内側の段差部ａに当接
   し介在させ、この弾性部材３を筒軸芯方向に解除可能に
   圧縮して、この部材３の内外両面を前記筒体２と前記支
   柱１とに圧接すべく、前記筒体２に圧縮具４を設けると
   ともに、前記第１鍔体５に上下に対向する第２鍔体６を
   筒体２に螺合し、第１鍔体５と第２鍔体６との間で棚板
   ７を挟着、固定可能としたことを特徴とする棚板支持装
   置。