JPS5920094Y2 - 時計バンドの先「かん」 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計バンドの先銃構造に関する 従来時計ケースとバンドの接続構造としては次のような
各種構造が知られている。

即ち銃又部の上部に庇を有する構造の時計ケースにバン
ドを取付ける接続構造としては、バンドの一端に適当な
形状の先銚を鍮付けあるいは溶接により固着し、このよ
うにしてバンドと一体にされた先銃をバネ棒により時計
ケースに取付ける方法、あるいは銃尾を有する一般型形
状の時計ケースに対しては銃又部をカバーするような形
状の先執をバンドの駒体と一緒にバネ棒により時計ケー
スに取付ける方法等が知られている。

いずれにしても時計ケースとバンドとの接続構造におい
ては、つまり前述の前者のものにおいては、庇の端面と
バンド端面との接触部、後者のものにおいては時計ケー
ス絖又壁面と先銃のＲ状端面の接触部に隙間があかない
ように先銃の適当な個所に時計バンドの過回転防止用の
ストッパーが設けられている。

然し乍ら時計装着使用時に外部からの圧迫等により往々
にして、強い力が加わり前記ストッパーが曲げられてし
まい、その結果時計ケースとバンドの接続部に隙間が生
じ、外観上見苦しく又使用感を損う等の欠点を有してい
た。

その対策として先銃の板厚を厚くして強度をもたせてい
るが、近年時計の薄型化、小型化に伴い、又加工上の点
よりなるべく薄い板材を使用して且つ強度も併せもたせ
なくてはならないと言う必要にせまられてきた。

本考案の目的は、薄い材料を用いても必要強度を確保す
ることができ、また加工も比較的容易に行うことができ
るようにした時計バンドの先銃を提供しようとするもの
である。

以下図面にしたがって本考案の実施例を説明する。

先ず第１図〜第３図において、本考案の第１実施例を説
明する。

第１図イは時計ケースの銃又部の断面図、同図口はバン
ド３に先銃２を固着した状態の側面図、第２図は時計ケ
ース１に前記第１図口に示す先銃２付きバンド３を接続
した時の断面図、第３図イは第２図の先銃２をＡ方向よ
り見た時の片側のみの部分拡大平面図、同図口はその組
立側面図、又同図ハはイ図のＢＢ断面図である。

次に時計ケース１と先銃２付きバンド３の接続方法を簡
単に説明する。

予めバネ棒支持部２Ｃに結合部材であるバネ棒４を挿通
し先銃２部を時計ケース銃又部の庇の下部に配置し、時
計ケースの端面１ｂに時計バンドの端面３ａを圧接しつ
つバネ棒軸を時計ケース１の軸孔１Ｃに嵌入すれば接続
は完了する。

尚この際時計ケース１の庇の下面１ａに先銃２のストッ
パ一部２ｂが圧着せしめられて、バンド３は時計方向の
回動を阻止されるので、接触部Ｐ１に間隙を生じせしめ
ないので両者を結合することができる。

又このバネ棒取付に際してはバネ棒が撓む位、無理に押
し込んで取付けないと充分な圧接力が得られず外力によ
ってバンドが時計方向に曲げられた場合接触部Ｐ１の下
部に位置する先執の部分は応力が集中し、この応力集中
個所は相当な強度に耐えるものでなくてはならない。

本考案はこの応力集中個所に補強用のリブ２ａを設けた
ものである。

第３図はその一例として前記接触部Ｐ１の下部の位置に
補強用のリブ２ａを設け、強度を強化した先銃２を示し
たものである。

リブ２ａは第３国人に示すように型押し加工により凹部
２ａ１及び凸部２ａ２を形成し同図口に示す如く時計バ
ンド本体３の固着面側には凹部２ａ１のある側を当接せ
しめて固着しやすいように配設しである。

次に第４図、第５図により本考案の第２実施例を説明す
る。

構成及び接続方法は前記第１実施例と全く同じであるが
、これは特に鎖中の小さい比較的小型の時計ケースに応
用した例である。

５は時計ケース、６は先銃、７はバンド、８はバネ棒、
６ａはリブである。

本実施例においては先銚のストッパ一部６ｂの巾を大き
くとれない時補強用のリブ６ａをストッパ一部６ｂの近
辺の応力集中個所に設けて強度を強化したものである。

次に第６図により本考案の第３実施例を説明する。

本実施例は前記三者の如く時計ケース鋏又部に庇のある
ものと異って鎮定を有する一般型時計ケースに取り付け
る先銃に応用した例である。

第６図イ９口において、９は時計ケース、１０は先銃、
１１はバネ棒、１２は先銃リング、９ａは銃又壁面、９
ｂは銃尾、１０ ａはリブである。

（第６図口においてはバネ棒１１は図示せず）時計ケー
スとバンドの接続方法は前記三者とほぼ同様であるが、
構造的に大きく異る点は、先執１０がバンドに固着され
ていないで、バネ棒１１で銃又部に取付けられており同
時に前記バネ棒１１に先銃リング１２を介してバンド駒
が連結している点である。

又ストッパ一部が前二者の如く庇の下面に当接していな
いで、銃尾９ｂの下面に当接している点である。

従ってストッパ一部１０ｂの長さが長くならさ゛るを得
ないので、より強度が必要となってくる。

本考案はこの長めのストッパ一部における応力集中個所
に補強用のリブ１０ ａを設は強度を強化したものであ
る。

本考案は上述の如く先銃の応力集中個所に補強用のリブ
を設けているので、板厚を変更することなく必要強度を
確保することができ、又加工も比較的に容易にできるの
でコスト的にも有利になる等多大の実用効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の第１実施例で、第１図イは
時計ケース銃又部の部分断面図、同図口は時計バンドに
固着された先銃の側面図、第２図は時計ケースとバンド
の結合完了状態を示す組立断面図、第３図イは第２図に
おける先銚をＡ方向より見た時の片側のみの部分平面図
、同図口は同図イの組立側面図、同図ハは同図イのＢ−
Ｂ断面図、第４，５図は本考案の第２実施例で第４図イ
は先銃の部分平面図、同図口は同じく組立側面図、同図
ハは同図イのＣ−Ｃ断面図、第５図は時計ケースとバン
ドの結合完了状態を示す組立断面図、第６図は本考案の
第３実施例で、同図イは時計ケースと先鋏及び先ＭＩＪ
ングの結合状態を示す組立断面図、同図口は同図イのＤ
方向より見た時の組立平面図である。 １ｄ・・・・・・銃又部、２・・・・・・先銃、２ａ・
・・・・・補強用のリブ、２ｂ・・・・・・ストッパ一
部、２ｄ・・・・・・折曲部、３・・・・・・バンド本
体、４・・・・・・バネ棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計ケース銃叉部にバンドを先銃２と結合部材により接
   続する構造の先銃２においてバンドの回動作用時の応力
   集中個所に補強用のリブを設けたことを特徴とする時計
   バンドの先銃。