JPS59199773A - 金属用低溶剤型水性塗料組成物 - Google Patents

金属用低溶剤型水性塗料組成物

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JPS59199773A
JPS59199773A JP7483383A JP7483383A JPS59199773A JP S59199773 A JPS59199773 A JP S59199773A JP 7483383 A JP7483383 A JP 7483383A JP 7483383 A JP7483383 A JP 7483383A JP S59199773 A JPS59199773 A JP S59199773A
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wetting
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竹原 怜治
Tadami Ueno
上野 忠見
Hiroaki Shimada
島田 博彰
Seiichi Takahashi
誠一 高橋
Yoshio Ito
義男 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属用低溶剤型水性塗料組成物に係わり、特
に金属鑵内面用塗料において、揮発性の有機物を12重
量%以下にした塗料組成物に関する。
例えば清涼飲料水を収容する飲料鑵、食品を包装する食
品鑵の内面には、離材の腐食を防止したり、食品の例え
ば風味、色の変化を防止するため樹脂皮膜によるf′&
覆が行われる。例えばエポキシ−アミノ系樹脂の有機溶
剤溶液をスプレーガン又はロールコータにより鑵内面に
塗装することが行われている。
しかしこれは揮発性有機溶剤分が70%以上にもなり、
塗装時に溶剤の多量揮発をもたらすので、労働衛生−ト
や排出溶剤にともなう大気汚染、省資源の点から問題が
あった。そのためこれらの問題を解決できる水性塗料の
出現が望まれていた。この水性塗料の1つとしてはエマ
ルジョン型の塗料が研究されている。
しかしながら、一般に樹脂をほぼ水のみからなる分散媒
に分散させた分散液は、これを金属面あるいはこの金属
面に予め被覆された熱硬化性樹脂皮膜に塗布するとその
表面張力が大きく、またこれらの被塗面に良くなじまな
いので、濡れが悪く水滴状に丸まってしまい、水が揮発
すると樹脂が粒になって散在し、樹脂が白化してぼろぼ
ろと剥落するようになる。また上記分散液が何んらかの
処理により上記被塗面に良く濡れたとしても、樹脂相互
を融着する造膜助剤がなければ、やはり樹脂は上記と同
様に白化して剥落する。そのため塗膜を均一な連続皮膜
にするには、従来の有機溶剤型塗料に使用している有機
溶剤を最低15%含ませることが必要であった。しかし
このように有機溶剤を少なくしてみても上記のような労
働衛生上等の問題を解決出来ないのみならず、罐内容物
に溶剤が溶は出したり臭が移って食品衛生上好ましくな
いという有機溶剤型の従来の塗料に起こる現象を防1ト
するにはまだ不十分である。そこで、この有機溶剤を可
及的に少なくして上記被塗面に均一な連続皮膜を形成で
きる塗料の開発が望まれていた。
本発明者は、種々研究の結果、塗料の表面張力、塗料の
上記被塗面に対する接触角、及び塗料が上記被塗面に塗
布されたとき樹脂が相互に融着する温度(造膜温度)の
それぞれの因子を後述するような値に制御すれば、上記
均一な連続皮膜が得られることを見いだし、これを応用
して低溶剤型水性塗料組成物を発明したものである。
本発明は、以上のように、従来、金属面又はこれに被覆
した熱硬化性樹脂皮膜表面に対して均一かつ連続した塗
膜を有機溶剤15%以下の低溶剤型水性塗料では実現出
来なかった点を改善するために、界面活性剤、造膜性が
大きい溶剤、水性化を施したエポキシ樹脂を上記被塗面
に良く濡らす溶剤の選択組合わセ゛により塗料に使用の
有ta溶剤量を12%以下に減少させた金属用低溶剤型
水性塗料組成物を提供するものである。
そのために、本発明の金属用低溶剤型水性組成物は、1
.2重量%以上12重量%以下の揮発性有機物と、界面
活性剤と、水を有−する分散媒に分散されたカルボキシ
ル基を導入して水性化を施したエポキシ樹脂を少なくと
も1つの樹脂成分として有する組成物であって、上記揮
発性有機物はこの組成物が金属面又はこの金属面に被覆
された熱硬化性樹脂皮膜表面に塗布されたときの濡れを
促進する濡れ助剤とこの組成物が金属面に塗布され乾燥
されるとき上記水性化を施したエポキシ樹脂を相互に融
着できる造膜助剤からなり、これらの濡れ助剤と造膜助
剤及び上記界面活性剤の種類と配合比により表面張力を
15d y n / cm以上3Qdyn/cm以下、
金属表面又はこの金属表面に被覆された上記熱硬化性樹
脂皮膜表面にこの組成物を塗布したときの接触角を50
度以下、この金属表面又はこの金属表面に被覆された熱
硬化性樹脂皮膜表面に上記組成物を塗布して上記造膜助
剤により上記水性化を施したエポキシ樹脂を相互に融着
できる造膜温度の最低造膜温度を30℃以下にしたこと
を特徴とするものである。
本発明の水性塗料組成物に用いるカルボキシル基を導入
して水性化を施したエポキシ樹脂は、先に出願した特願
昭57−193481号に詳細に述べられているものを
使用する。すなわち、エポキシ樹脂の脂肪族炭素骨格上
に重合可能でかつカルボキシル基を有するモノマーを過
酸化ベンゾイルのようなフリーラジカル発生剤を用いて
グラフト重合させたもの(特開昭53−1228号公報
に記載、以下括弧内は記載文献を示す)、エポキシ樹脂
のエポキシ基にアミノ酸のアミノ基を反応させてカルボ
キシル基を導入したもの(特開昭53−110628)
 、エポキシ樹脂の末端エポキシ基にモノカルボン酸及
びビスフェノールを反応させた後樹脂中の水酸基に酸無
水物を付加したもの(特開昭55−54323号公報)
、不飽和結合を導入したエポキシエステルにエチレン性
不飽和酸を共重合したちのく公表特許公報昭55−50
0154号及び同昭56−501809号)、エポキシ
樹脂のエポキシ基に(メタ)アクリルアミド系不飽和モ
ノマーを反応させて不飽和基を導入したのちエチレン性
不飽和酸を共重合したもの(特開昭55−131068
号公報)、過剰のカルボキシル基を含有する重合体とエ
ポキシ樹脂をアミンの存在下で反応させ、エポキシ樹脂
を水希釈性にするものく特開昭55−3481号公報、
同55−3482号公報、同55−75460号公報、
同50−109243号公報、同56−43362号公
報、及び同56−131622号公報)が挙げられる。
これらに限らず、水性化を施すことのできるすべてのエ
ポキシ樹脂が含まれる。このエポキシ樹脂の内、食鑵、
飲料鑵内面の塗料に特に用いられるものは、ビスフェノ
ールのポリグリシジルエーテル及びそれらのモノ及び/
又はジカルボン酸エステルである。このうち特に分子量
1400以上のビスフェノールAポリグリシジルエーテ
ル及びそれらの脂肪族エステルが好ましい。特に分子量
25.000以上の分子末端にエポキシ基を有さないフ
ェノキシ樹脂を水性化したものは、その高分子量のため
に食品と接触してもこれに移行する低分子量のものが少
ないので食品衛生上良い。 上記水性化を施したエポキ
シ樹脂を水に分散させるには、まず、上記水性化を施し
たエポキシ樹脂として例示されたものに使用されるエポ
キシ樹脂を炭素数2ないし6の少なくとも1つのアルコ
ール、すなわち1種又は複数種のアルコールに加える。
そしてこれらを密閉容器に収容し使用したアルコールの
沸点以上の高温で加熱するとエポキシ樹脂のアルコール
液はペースト状になる。この後カルボキシル基を有する
モノマーを加え、加熱し続けて反応させると水性化を施
されたエポキシ樹脂は分散状態になる。ついで、この分
散液を例えばアンモニアによりアルカリ性にした水に加
えて攪拌してゆくと、上記樹脂は微粒子状に分散して乳
白色の水中分散液となる。それからこの水中分散液から
アルコールを蒸溜により除去する。この際減圧蒸溜を行
なえばアルコールの蒸溜温度を低くできるので樹脂の分
散安定性を損なうことなくアルコールを除去できる。
このようにして、水性化を施したエポキシ樹脂を0 ほぼ水のみからなる溶媒に微分散させた水分散液が得ら
れるが、これを金属用の塗料にするには、その表面張力
を低くするために界面活性剤、上記被塗面に対する濡れ
、すなわちなじみを良くするためと上記被塗面に塗布さ
れた塗膜を均一かつ連続にする造膜助剤のために揮発性
有機溶剤を加える。
本発明に使用される界面活性剤は、塗料中に多くを占め
る水の表面張力を減少させるためのものであって、アル
カリ金属のジアルキルコハク酸塩、高級脂肪酸アルカリ
金属塩、フッソ系、シリコーン系の界面活性剤が使用さ
れる。アルカリ金属のジアルキルコハク酸塩には、例え
ば1.4−ジシクロへキシルスルホコハク酸ナトリウム
、1.4−ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ジオ
クチルコハク酸ナトリウム、高級脂肪酸アルカリ金属塩
には、例えばオシ6ナトリウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、フッソ系界面活性剤には、例えばパーフルオロアル
キルカルボン酸塩(商品名メガファックF−120、大
日本インキ化学工業株式会社製)、パーフルオロアルキ
ルエチレンオキシド付加物(商品名メガファ1 ツクF −]、 4.4 D、大日本インキ化学工業株
式会社製)、シリコーン系界面活性剤には、商品名T、
−7604,1,−77、L−7001L−7602゜
Y−7006,L−7600,L−7002(いずれも
日本ユニカー株式会社製)が例示される。これらの界面
活性剤を塗料中に好ましくは3重量%以下使用すること
により、後述する有機溶剤の界面活性的作用が補助的に
加わって、塗料の表面張力を15dyn/σ以上30d
yn/cm以下にすることができる。塗料の表面張力が
この3Qdyn/cLI+より大きいと塗料は広がろう
とするよりも収縮して水滴のようになろうとするので均
一で連続皮膜を形成することが出来ず防蝕皮膜の機能を
果たせなくなる。
本発明に使用される有機溶剤は、上記のように2つの機
能を持つように配合されるが、塗料の金属面又はこの金
属面に被覆された熱硬化性樹脂皮膜表面に対する濡れを
促進する濡れ助剤としては水への溶解度(水]00gに
対して熔解するg数)が0.01ないし10の範囲のア
ルコール類、グリコールエーテル類、グリコール類が使
用される。アルコール類2 としでは、例えばn−ブタノール、n−ヘキサノール、
オクタツール、グリコールエーテル類としては例えばヘ
キシルセロソルブ、グリコール類としてはアセチレング
リコールがそれぞれ例示される。これらを好ましくは0
.5%以上使用すると、後に詳述する造膜助剤の補助作
用とともに、金属面又はほこの金属面に被覆した熱硬化
性樹脂皮膜に対する接触角を50度を越えないようにす
ることができ、これにより塗料の上記被塗面に対するな
じみを良くし上記の表面張力の低下とあいまって、塗料
がはじかれて水滴状になって散在する状態を回避するこ
とができる。この場合、水への溶解度を上記のようにす
ることが重要であり、水に任意に混ざるアルコール類、
グリコールエーテル類、グリコール類では、上記接触角
は50度よりは大きくなり上記の濡れ促進機能は不十分
である。これらアルコール類、グリコールエーテル類、
グリコール類の使用割合は、多い程効果があるが、上記
の使用量より余り少な過ぎると上記被塗面に対する接触
角を50度以下にできない。
これらアルコール類、グリコールエーテル類、グリ3 コール類の揮発による損失も考慮すると好ましくは上記
0.5%以上が良い。また、本発明に使用する有機溶剤
を造膜助剤として用いるときは、グリコールエーテル類
、グリコール類、グリコールエーテルエステル類その他
の従来溶剤型塗料に使用されている溶剤が使用される。
例えばカルピト−ル、ジエチルカルピトール、1−ブト
キシエトキシ2−プロパツール、ヘキシレングリコール
、ヘキシルセロソルブのようなエチレングリコール又は
プノピレングリコールのアルキルエーテル、ブチルカル
ピトール、ブチルカルピトールアセテートブチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブが例示される。これらの溶剤の
使用量は塗料中に好ましくは2%以上が良い。使用する
造膜助剤の種類及びその使用量は塗料が被塗面に塗布さ
れ、乾燥されるときの温度が何度であるかにより決めら
れるが、例えば罐内面塗装の場合は、通常被塗面に塗料
をガンにより塗布しこれをコンベアでオープンまで搬送
するので、このオープンに入る前に水、揮発性有機溶剤
の一部が揮発するにつれて残された塗布物がコンベアの
置かれている雰囲気温4 度で樹脂の融着を起こして成膜しなければ樹脂は白化し
て容易に剥落する状態になるため、造膜温度は上記コン
ベアの置かれている雰囲気温度、例えば30℃になるよ
うに決められ、造膜助剤もこれに対応するような配合に
決められる。この場合造膜助剤が速く揮発しないように
することが必要である。
本発明に使用される上記有機溶剤は、揮発溶剤を用いる
。これを揮発溶剤にするのは、例えば罐内面塗装の場合
、この溶剤のL配液塗面に対する濡れ促進機能及び造膜
機能は塗料が被塗面に塗布されてつぎの工程すなわち、
後述する硬化剤として併用される例えばメラミン樹脂で
硬化される工程の前段階で達成されるので、この機能を
達成した後は、速やかに揮発することの方が鑵内面塗膜
に残留して食品衛生上の問題を起こす危険がないように
出来るからである。上記有機溶剤含有量を一ヒ限12%
とし、下限1.2%としたのは上述の労働衛生上等の問
題から有機溶剤は少ない程良く、一方上記界面活性剤を
併用し、かつ有機溶剤を選択使用することによる上記効
果を示すことのできる限界であるからである。なお5 」二記有ta溶剤が濡れ助剤、造膜助剤単独として用い
られていても、これら有機溶剤は造膜助剤、濡れ助剤、
表面張力低下助剤としての機能も有するので、1つの溶
剤で複数の機能を兼ね備えることのあるのは当然である
。この場合には有機溶剤は1種類しか用いられないこと
もある。
上記配合物を塗料にするには、例えば鑵内面用塗料では
硬化剤としてメラミン樹脂のようなアミノ樹脂、フェノ
ール樹脂を加える。
本発明による塗料を使用するときは、例えば金属鑵内面
塗装を行なう場合には、塗料をスプレーガン又はロール
コータにより上記被塗面の所定個所に塗布する。このよ
うにすると、塗料の表面張力は30d y n 7cm
以下で小さく、被塗面に対する接触角は50度以下でこ
れも小さいので、塗料は被塗面に良く広がってかつ被塗
面に良く濡れ、被塗面表面上に濡れた状態の連続層が形
成される。この後コンベアでオーブンに搬送されるが、
このオーブンに入る間に水及び有機溶剤の一部が揮発す
る。このオーブンに入るまでの雰囲気温度は通常30℃
であり、被塗6 面に塗布されたものの造膜温度は30℃以下であるので
樹脂は相互に融着して連続膜を形成する。これにより造
膜温度が上記のようにオーブンに入る迄の温度30℃よ
り大きい場合に、樹脂が白化し極端な場合には粉状にな
って容易に剥落する状態になることを回避できる。この
ようにして連続膜を形成された被塗物は200℃に加熱
された上記オーブンで例えば2分間加熱され、ここで溶
剤は殆ど除去されてエポキシ樹脂と硬化剤の例えばメラ
ミン樹脂が溶融し融着して硬化皮膜となる。このように
して形成された皮膜は有機溶剤を含まないので、食鑵と
して使用されても内容物の食品衛生上の問題を生じるこ
とを少なくできる。
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
実施例1 加圧できる反応容器にn−ブタノール46.7部及びエ
ピコート1009 (油化シェルエポキシ社製エポキシ
樹脂)57.2部を仕込み、容器を密閉した後攪拌しな
がら140℃まで加熱する。樹脂が完全に溶解した後、
温度を117℃まで冷却し、排気弁を7 開けて常圧にもどす。別の容器にメタクリル酸9.5部
、スチレン2.6部、エチルアクリレート2.6部、水
分25%含有の過酸化ベンゾイル1.7部及びn−ブタ
ノール6.1部を加え、均一に溶解する。このモノマー
混合液を上記エピコート1009のn−ブタノール溶液
を含む上記反応容器に120分にわたり一定の速度で滴
下する。反応温度を116〜117℃に維持し、上記モ
ノマー混合物の滴下が終わってからさらに3時間そのま
ま攪拌を続ける。この攪拌後の液は白濁しており、樹脂
は分散状態にある。
減圧蒸溜できる別の容器に脱イオン水151.8部n−
ブタノール2.4部、28%アンモニア水4.7部を加
え、50℃に加熱する。これを攪拌しながらここに上記
反応生成物の分散液124部を30分間にわたって一定
速度で加え水中分散液とする。このとき温度は70℃ま
で上昇した。さらにこのまま1時間攪拌する。攪拌後の
液は白濁しており、樹脂は分散状態にある。この分散液
に脱イオン水69.4部を加え、温度が60℃になった
ところで減圧蒸溜を行ない81.3部を留去する。
8 得られた水分散液は不揮発分26.0%、25℃におけ
るフォードカップ#4による粘度24秒、固形分100
g当たりのアンモニア含有量は98ミリ当量、n−ブタ
ノール含有量0.3%であった。
この水分散液77重量部に界面活性剤としてジオクチル
スルホサクシネートのナトリウム塩を0.5重量部、造
膜助剤としてプチルカルビ1−−ルを3重量部、濡れ助
剤としてn−ブタノールを0.5重量部加え、さらに水
19重量部加え攪拌混合する。
この塗料の表面張力、この塗料を金属面を被覆したエポ
キシ−フェノール樹脂硬化皮膜上に滴下したときの接触
角、及び造膜温度を次に示す方法により測定し、その結
果を表2に示す。また、塗装性を比較するためにノズル
からの噴射性、塗膜の加熱時の発泡池数及び塗膜のピン
ホールやクラックの数を示す通電量について次に示す方
法により測定した結果を表2に示す。
(1)表面張力 協和科学株式会社製CBVP−A3型測定器を用いてW
tlhe1my法により測定温度25℃で測9 定する。
(2)接触角 協和利学株式会社製CA−D型測定器を用い液滴法によ
り測定温度25℃における1分後の値を読み取る。
(3)最低造膜温度 理研精機製作所製MT型測定器を用いて、温度勾配を持
たせたステンレス板に一定膜厚となるドローダウンロン
ドにて塗料をコートし、塗膜が透明、不透明になる境の
温度を読み取る。
(4)塗装試験 塗料をエアレススプレー装置により250ミリリツトル
容量の3ピース罐の罐胴部に塗布したところ乾燥塗布量
が1罐当たり約17 Qmgになった。これをさらに1
60℃のオーブンで2分間焼イ1け乾燥した。この塗膜
について泡の発生数をしらぺる。また、この罐胴部分に
電解質溶液を満たし、これに電極を浸して電圧を印加し
、通電量を測定する方法によりピンホール、クランクの
数の多寡をしらべる。
実施例2〜14、比較例1〜3についても上記実   
  (0 施例1の塗料と同様に、界面活性剤、造膜助剤、濡れ助
剤の種類及び配合量を表1に示すように変え、さらに硬
化剤としてアミノ樹脂、フェノール樹脂を表に示すよう
に加えた塗料を調製し、上記と同様に表面張力、接触角
、造膜温度を測定し、その結果を表2に示した。なお、
表中、ブチカルはブチルカルピトール、コハク酸Naは
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、n−ブタはn−
ブタノール、アミノ樹脂はサイメル390(三井東圧化
学KKiJのへキサメトキシメチル化メラミン)、ヘキ
グリはヘキシレングリコール、ブチカアはブチルカルピ
トールアセテート、サフ104はサーフィノール104
(アセチレングリコールの商品名)、ヘキセ口はへキシ
ルセロソルブ、MF120はメガファソクF120、ブ
チセロはブチルセロソルブである。また、最低造膜温度
は℃、表面張力はdyn/cm、接触角は度、霧化性は
塗料をノズルから噴射したときの霧滴の細かいものを良
好、霧滴の大きいものを不良とし、通電量の単位はmA
、発泡性は塗膜の加熱時の泡の発生数の多いものを不良
、少ないものを良好とした。
1 表    1 2.2 表    1 23 表    2 4 表2において、本発明のいずれの実施例も良い結果を示
したが、比較例1では最低造膜温度、表面張力、接触角
がいずれも良くないので被塗面に対する濡れが良くなく
、造膜性も良くない。また比較例2では最低造膜温度が
良くなく、塗料が被塗面に良(濡れても樹脂は白化し剥
落する。また比較例3は表面張力、接触角が良くないの
で被塗面に濡れが良くなく連続皮膜を形成できない。な
お、上記試験ではエポキシ−フェノール樹脂硬化皮膜に
対する接触角を測定したが、鑵内面塗装の場合化の成形
性を良くするために用いられる精製ヤシ油が上記エポキ
シ−フェノール樹脂硬化皮膜に付着していても上記と同
様の結果であった。なお表1中の値は重量部を示す。
なお、上記では塗膜成分としては樹脂が主であったが、
適宜必要に応じてフタル酸エステル系の可塑剤、シリコ
ーン系、鉱油のような消泡剤、天然又は合成ワックスも
併用され、さらに外面塗装の場合には着色剤を併用して
も良い。また、上記ではアンモニアを用いて樹脂を分散
したがエタノールアミン類モルホリン等の揮発性アミン
も用いられるのは勿論5 である。
以上説明したように、本発明によれば、界面活性剤、造
膜助剤及び濡れ助剤としての揮発性有機溶剤の種類の選
択及び配合比の選択により表面張力、金属面又はこの金
属面に被覆した熱硬化性樹脂皮膜に対する接触角及び造
膜温度を調節し、これらの性質の値を一定値以下にし、
これらをこの一定値以下にすれば有機溶剤の使用量を1
2%以下にしても従来の有機溶剤型の塗料と同じような
塗膜を得られることを見つけ出しこれを塗料に応用した
ので、従来にない低溶剤型水性塗料を提供できる。これ
により溶剤量を少なくした効果、すなわち労働衛生上、
大気汚染防止上及び食品衛生上の要求を満すことができ
る。
昭和58年04月27日 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ON、2重量%以上12重量%以下の揮発性有機物と、
    界面活性剤と、水を有、する分散媒に分散されたカルボ
    キシル基を導入して水性化を施したエポキシ樹脂を少な
    くとも1つの樹脂成分として有する組成物であって、上
    記揮発性有機物はこの組成物が金属面又はこの金属面に
    被覆された熱硬化性樹脂皮膜表面に塗布されたときの濡
    れを促進する濡れ助剤とこの組成物が金属面に塗布され
    乾燥されるとき上記水性化を施したエポキシ樹脂を相互
    に融着できる造膜助剤からなり、これらの濡れ助剤と造
    膜助剤及び上記界面活性剤の種類と配合比により表面張
    力を15dyn/c+n以上3Qdyn/cm以下、金
    属表面又はこの金属表面に被覆された上記熱硬化性樹脂
    皮膜表面にこの組成物を塗布したときの接触角を50度
    以下、この金属表面又はこの金属表面に被覆された熱硬
    化性樹脂皮膜表面に上記組成物を塗布して上記造膜助剤
    により上記水性化を施したエポキシ樹脂を相互に融着で
    きる造膜温度の最低造膜温度を30℃以下にしたことを
    特徴とする金属用低溶剤型水性塗料組成物。 (2)樹脂成分の1つとして水性化を施したエポキシ樹
    脂を10ないし50重量%含有させ樹脂成分の他の1つ
    としてアミノ樹脂を上記水性化を施したエポキシ樹脂に
    対して15重量%以下含有させたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の金属用低溶剤型水性塗料組成物
    。 (3)樹脂成分の1つとして水性化を施したエポキシ樹
    脂を10ないし50重量%含有させ樹脂成分の他の1つ
    としてフェノール樹脂を上記水性化を施したエポキシ樹
    脂に対して15重量%以下含有させたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の金属用低溶剤型水性塗料組
    成物。 (4)界面活性剤はジアルキルコハク酸アルカリ金属塩
    、高級脂肪酸のアルカリ金属塩、シリコーン系界面活性
    剤、フッソ系界面活性剤の群から選ばれた少なくとも1
    つからなることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の金属用低溶剤型水性塗料組成物。 (5)造膜助剤はグリコールエーテル類、グリコール類
    、グリコールエーテルエステル類の群から選ばれた少な
    くとも1つからなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の金属用低溶剤型水性塗料組成物。 (6)濡れ助剤は水への溶解度が0.01ないし10の
    アルコール類、グリコールエーテル類、グリコール類の
    群から選ばれた少なくとも1つからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の金属用低溶剤
    型水性塗料組成物。 (7)造膜助剤はグリコールエーテル類でありかつ濡れ
    助剤は水への溶解度が0.01ないし10のアルコール
    類、グリコールエーテル類の群から選ばれた少なくとも
    1つからなりかつ界面活性剤はジアルキルコハク酸アル
    カリ金属塩、シリコーン系界面活性剤、フッソ系界面活
    性剤の群から選ばれた少なくとも1つからなる特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の金属用低溶剤型水性塗料
    組成物。 (8) if!i股助剤はグリコールエーテル類であり
    かつ濡れ助剤は水−\の溶解度が0,01ないし10の
    アルコール類、グリコールエーテル類の群から選ばれた
    少なくとも1つからなりかつ界面活性剤はジアルキルコ
    ハク酸アルカリ金属塩、シリコーン系界面活性剤フッソ
    系界面活性剤の群から選ばれた少なくとも1つからなり
    かつこの界面活性剤は3重量%以下であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の金属用低溶
    剤型水性塗料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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