JPS5919932Y2 - 記録情報再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は記録情報再生装置に係り、特に情報信号が予め
記録されている円盤状記録媒体（以下ディスクという）
より既記録情報信号を再生するに際し、より精度の高い
再生信号の時間軸誤差（以下ジッターという）の補正、
トラッキング制御又はホーカス制御を行ないうると共に
、再生信号欠落（以下ドロップアウトという）時にディ
スク−回転周期前の誤差信号を記憶しておき、ドロップ
アウト解消と共にノイズ信号の含まれない該ディスク−
回転周期前の誤差信号と再生現時点の誤差信号とにより
確実に高精度の再生信号を再びとり出し得る記録情報再
生装置を提供することを目的とする。

従来のテ゛イスク再生装置において、ジッタの補正、ホ
ーカス制御又は再生走査子のトラッキング制御は、その
時点の再生信号に含まれる成分を基準信号と比較して得
られる誤差信号により行なっていたため、余り精度の高
い補正ができない等の欠点があった。

そこで、本出願人は、ビデオディスク或いはオーディオ
ディスクのように情報トラックが一定の繰返し周期で一
周期毎に略同じ位置に戻るような情報トラックを走査し
て得られた記録情報の含むジッタ成分、ホーカス誤差威
分或いは情報トラックのトラッキング誤差信号は等周期
（回転）毎に殆ど同一の内容であることに着目し、上記
欠点を除去すべく本願と同日付の特許出願で「記録情報
再生装置」を提案した。

この装置は、−周期前の補正用信号を用いてジッタ成分
を粗く補正した後、更に再生現時点の補正用信号を用い
て残余ジッタ成分を完全に補正する構成のものである。

然るに、この装置では、ドロップアウトが発生した場合
、ドロップアウトによるノイズ信号が比較回路を介して
記憶回路に供給記憶され、ドロップアウトが解除した際
該ノイズ信号が出力され、正常な制御が行なわれる迄時
間がかかる等の問題点がある。

本考案は前記欠点を除去すると共に上記問題点を解決し
たものであり、以下図面と共にその各実施例について説
明する。

第１図は本考案装置の第１実施例のブロック系統図を示
す。

同図中、入力端子１より走査針あるいはレーザービーム
等の再生走査子により再生されたディスク（図示せず）
よりの面記録信号が入来し、可変遅延線２に印加される
。

ここで、上記テ゛イスク上のトラックパターンは、相隣
る情報トラックの間隔が一定で、かつ、記録情報が少な
くとも映像信号よりなる信号の場合には、情報トラック
の一円周期毎に１フイールド又はその整数倍の信号が記
録されている。

前記可変遅延線２は記憶回路３の出力誤差信号によりそ
の遅延量が可変制御される。

この記憶回路３はＣＣＤ （チャージ・カップルド・デ
バイス）又はＢＢＤ （パケット・ブリゲート・テ゛バ
イス）等の半導体素子遅延回路により構成されており、
後述する如く例えば入力信号をディスク１回転周期に相
当する時間遅延することによりテ゛イスク１回転周期前
のジッター補正用信号を常時出力する。

これにより、入力端子１に入来した再生信号は可変遅延
線２によりテ゛イスク１回転前のジッター補正用信号に
よりそのジッター成分が粗く補正される。

可変遅延線２より取り出された再生信号は、可変遅延線
４で更にその残余ジッター成分が補正された後比較回路
５に供給され、ここで基準信号発生器６の出力と比較さ
れる。

この比較回路５より取り出された再生現時点のジッタ補
正用の誤差信号は正常時はその接片が端子ａに接続され
ているスイッチ回路９を介して加算回路７に供給され、
ここで記憶回路３の出力信号と加算（既も、１回転前の
補正用信号と再生現時点の補正用信号とが加算）された
後記憶回路３に記憶される。

したがって、比較回路５よりの再生現時点の補正用信号
は記憶回路３によりテ゛イスク１回転に相当する時間遅
延され、結局、記憶回路３からはディスク１回転前のジ
ッター補正用信号が常時出力されることになる。

一方、上記比較回路５より取り出された再生現時点にお
けるジッター補正用信号は、上記可変遅延線４にも供給
され、その遅延量をジッターが補正される方向に制御す
る。

したがって、可変遅延線２により予め粗にジッター成分
が補正された再生信号は、可変遅延線４により更に残余
ジッター成分が補正されて出力端子８より出力される。

このようにして、再生信号はジッター成分が高精度に補
正される。

ここで、ドロップアウトが発生した場合、ドロップアウ
ト検出回路１０はＦＭ信号の欠落を検出し、この検出信
号はスイッチ回路９に供給されてスイッチ回路９の接片
を端子すに接続する。

これにより、比較回路５よりとり出されたドロップアウ
トによるノイズ信号はスイッチ回路９を介してアースさ
れ、可変遅延線４及び加算回路７に供給されない。

従って、ドロップアウト発生時では、加算回路７の入力
は記憶回路３の出力である１回転前のジッタ補正用信号
のみである。

なお、記憶回路３は入力信号をテ゛イスク１周期に相当
する時間遅延させて出力すると共にその出力信号を加算
回路７を介して再び入力信号として帰還しているので、
ドロップアウトがテ゛イスク１回転以上にわたって持続
しても、記憶回路３の出力はドロップアウト発生時点の
１回転前の信号のままである。

次に、ドロップアウトが解消した場合、ドロップアウト
検出回路１０はＦＭ信号を検出し、この検出信号はスイ
ッチ回路９に供給されてスイッチ回路９の接片を端子ａ
に接続する。

これにより、再び入力端子１より入来した再生信号は可
変遅延線２により記憶回路３に記憶されているノイズ信
号を含まないドロップアウト発生時１回転前のジッタ補
正用信号によりジッタ成分が粗く補正される。

ジッタ成分を粗く補正された再生信号は可変遅延線４に
供給され、ここで前記正常時と同様の動作により比較回
路５よりの再生現時点におけるジッタ補正用信号にてそ
の残余ジッタ成分が補正され、出力端子８にジッタ成分
が高精度に補正されてとり出される。

このように、ドロップアウト解消と共に、記憶回路３に
記憶されていたノイズ信号を含まない１回転前の補正用
信号と比較回路５よりの再生現時点における補正用信号
とにてジッタ成分が補正され、高精度の再生信号が得ら
れる。

第２図は本考案装置の第２実施例のブロック系統図を示
す。

１１はディスク（図示せず）の情報トラック上を走査し
て面記録情報信号をピックアップ再生する再生走査子で
、これにより再生された信号は、増幅器１２を経てトラ
ッキング誤差検出回路１３に供給され、ここで周知の方
法によりトラッキング誤差が検出され、その誤差量及び
方向に応じたレベル及び極性のトラッキング誤差信号と
されて出力される。

上記トラッキング誤差信号は前記スイッチ回路９と同様
の構成のスイッチ回路９を介して加算回路７に供給され
、ここで記憶回路３の出力と加算される。

この加算回路７の出力信号は前記記憶回路３と同様の構
成の記憶回路３に供給され、ここで例えばテ゛イスク１
回転に相当する時間遅延される。

また、上記トラッキング誤差信号はトラッキング制御回
路１４にも直接供給される。

したがって、トラッキング制御回路１４は、記憶回路３
よりのディスク１回転前のトラッキング誤差信号と、ト
ラッキング誤差検出回路１３よりのテ゛イスク再生現時
点におけるトラッキング誤差信号を供給されることによ
り、周知の方法により再生走査子１１を極めて精密にト
ラッキング制御する。

ここで、上記と同様にドロップアウトが発生した時、ス
イッチ回路９の接片は端子すに接続され、ドロップアウ
トによるノイズ信号はアースされて、加算回路７、トラ
ッキング制御回路１４に供給されない。

この時、ピックアップ１１は検出回路１３よりの再生現
時点の誤差信号がないので精密にトラッキング制御され
ないが、記憶回路３よりディスク１回転前のトラッキン
グ誤差信号が出力されているので、１回転前の誤差信号
により粗いトラッキング制御を行ない得る。

ドロップアウトが解消した時、スイッチ回路９の接片が
端子ａに接続され、ドロップアウト解消と共に、記憶回
路３に記憶されていたノイズ信号を含まない１回転前の
トラッキング誤差信号と検出回路１３よりの再生現時点
のトラッキング誤差信号とにて再び高精度のトラッキン
グ制御が行なわれる。

なお、本考案装置は上記の各実施例に限らず、ディスク
を光ビームを用いて再生する装置において、ビームのホ
ーカス制御を行なう場合も同様に適用することか゛でき
る。

またテ゛イスクに限らず円筒状の記録媒体でもよい。

また、前記第１実施例において、記憶回路３の出力によ
り再生走査子とディスクとの相対速度をジッタが低減す
る方向に制御するようにしてもよい。

上述の如く、本考案になる記録情報再生装置は、入力信
号を記録媒体の一回転周期に相当する時間遅延する回路
と、記録媒体上の情報トラックを走査する再生走査子に
よる再生信号の時間軸誤差信号若しくはホーカス誤差信
号又は該再生走査子のトラッキング誤差信号を検出する
回路と、該検出回路の出力誤差信号と該遅延回路の出力
信号とを加算して該遅延回路に入力信号として供給する
加算回路と、上記再生信号の欠落を検出して該加算回路
への信号供給を断つと共に、上記再生信号欠落が無くな
ったことを検出して再び該検出回路の出力を該加算回路
に供給する手段とよりなり、正常動作時、上記遅延回路
の出力信号と上記検出回路の出力誤差信号とにより、上
記再生信号中の時間軸誤差成分を低減するか若しくは再
生走査子と記録媒体との相対速度を可変するか又は再生
走査子を変位するようにし、再生信号欠落時、上記遅延
回路より上記記録媒体の１回転周期前の出力信号のみを
とり出す構成としているため、正常動作時、上記遅延回
路の一回転前の出力信号により誤差成分が粗に低減され
、更に残りの誤差成分が上記検出回路の出力信号により
低減でき、従って、従来に比してより精度の高い誤差成
分補正を行ない得、再生信号欠落時、再生信号欠落によ
るノイズ信号は上記加算回路及び遅延回路に供給される
ことはなく、従って、上記遅延回路の出力は記録媒体１
回転前の誤差信号のみであり、再生信号欠落の解消と共
に、再生信号欠落時に遅延回路によって記憶されていた
ノイズ信号を含まない１回転前の誤差信号及び上記検出
回路の出力誤差信号とにより再び高精度の誤差補正を確
実に行ない得る等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々本考案になる記録情報再生装置
の第１及び第２実施例のブロック系統図を示す。 １・・・・・・入力端子、２，４・・・・・・可変遅延
線、３・・・・・・記憶回路、５・・・・・・比較回路
、６・・・・・・基準信号発生器、７・・・・・・加算
回路、８・・・・・・出力端子、９・・・・・・スイッ
チ回路、１０・・・・・・ドロップアウト検出回路、１
１・・・・・・再生走査子、１３・・・・・・トラッキ
ング誤差検出回路、１４・・・・・・トラッキング制御
回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 情報信号が予め記録されている情報トラックを一定の繰
   り返し周期でその一周期毎に略同じ位置に形成した記録
   媒体より上記情報トラックを走査する再生走査子により
   上記情報信号を再生する装置において、入力信号を上記
   −周期に相当する時間遅延する回路と、上記再生走査子
   により再生信号の時間軸誤差信号若しくはホーカス誤差
   信号又は該再生走査子のトラッキング誤差信号を検出す
   る回路と、該検出回路の出力誤差信号と該遅延回路の出
   力信号とを加算して該遅延回路に入力信号として供給す
   る加算回路と、上記再生信号の欠落を検出して該加算回
   路への信号供給を断つと共に、上記再生信号の再入来を
   検出して再び該検出回路の出力を該加算回路に供給する
   手段とよりなり、正常動作時、上記遅延回路の出力信号
   と上記検出回路の出力信号とにより、上記再生信号中の
   時間軸誤差成分を低減するか若しくは上記再生走査子と
   該記録媒体との相対速度を可変するか又は上記再生走査
   子を変位せしめつつ前記情報信号を再生するようにし、
   再生信号欠落時、上記遅延回路より上記記録媒体の一回
   転周期前の出力誤差信号のみをとり出すよう構成した記
   録情報再生装置。