JPS5919441B2 - 半導体磁器材料の製造方法 - Google Patents

半導体磁器材料の製造方法

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JPS5919441B2
JPS5919441B2 JP54115621A JP11562179A JPS5919441B2 JP S5919441 B2 JPS5919441 B2 JP S5919441B2 JP 54115621 A JP54115621 A JP 54115621A JP 11562179 A JP11562179 A JP 11562179A JP S5919441 B2 JPS5919441 B2 JP S5919441B2
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semiconductor ceramic
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正紀 藤村
嘉浩 松尾
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、チタン酸バリウムの半導体磁器材料の製造方
法に関する。
BaTiO3または、これと5rTi03あるいはP
b T iO3との固溶体に、希土類元素であるNb。
Ta、Bi、Sb、Y、Wなどを微量添加して焼成する
と、正の抵抗温度係数をもつ半導体磁器材料を得ること
ができる。
しかし、この様な添加物質のみでは、正の抵抗温度係数
が少さくその勾配(定義は後に説明する)は10%/℃
前後である。
そこでさらにMn、Si、AIの酸化物を含ませてその
抵抗温度特性の勾配を急峻にしている。
この正特性サーミスタは周知のように電圧依存性があり
、素子の両端に印加する電圧を大きくするに従ってその
勾配は少さくなる。
この電圧依存性は焼結粒子の径に関係し、粒子径が大き
い程電圧依存性は大きい。
ところで、半導体磁器材料を高圧用スイッチング素子に
用いる場合には、高電界においても勾配が急峻であると
同時に信頼性が保証されなければならない。
しかるに従来の半導体磁器材料を用いた素子では信頼性
に乏しく、後述のような寿命試験において抵抗値上昇が
10係以上になり、さらに組成によっては15係以上に
なるものもあった。
また従来のBaTiO3、あるいはこれとPb下03と
の固溶体から成る半導体磁器材料を用いたサーミスタは
温度ヒステリシスが生じる。
たとえば25℃の素子をキュリ一点以上に上昇させ再び
25°Cに戻すと、上昇前と後では25℃における抵抗
値が異なり、後の方が小さくなる。
この様な温度ヒステリシス現象が起ると精密なスイッチ
動作あるいは温度検出ができないという問題もある。
本発明は、高電界下での鋭敏なスイッチ作用を可能にす
ると同時に特に問題であった負荷寿命特性を大巾に改善
し、さらに安定時の消費電力及び温度ヒステリシスの小
さい半導体磁器材料の提供を目的とする。
以下本発明について説明する。
炭酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタンおよび半導
体化物質M(ここでMは、Nb2O5゜Ta2O3、Y
2O3およびLa2O3から成る群より選択された少く
とも1つを含む)の各原料を、Ba1−xCaXTi、
01+2.十Z−M(ここでX−0,002〜0.08
、 V= 1.00〜1.02.Z二0.0005〜
0.017)なる化学組成になるように配合し、あるい
は炭酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化鉛、酸化チタン
および半導体化物質Mを1□Ca Pb Ti 0 Ba1−x −x xI X2 y 14−2
y+Z°M(ここでx1=O,OO2〜0.08 、
X2二0.005〜0.50.y、zは前記に同じ)な
る化学組成になる様に配合し、これを1000°C〜1
200°Cの温度範囲で仮焼し、この仮焼した配合物1
00モルに対しMn 02を0.01〜0.1モル、S
t 02を0.2〜5モル、Al2O3を0.1〜3
モル、Li2CO5を0.03〜0.3モル、Nb20
5 、 Ta205 、Y2O3およびLa2O3など
の希土類の酸化物の内の少くとも1種を0.01〜0.
1モルをそれぞれ加え、これを通常の窯業的手法に従っ
て焼成することにより半導体磁器材料が得られる。
この半導体磁器材料は粒子径が小さく電圧依頼性が小さ
いため、高電界でも勾配の急峻な正の抵抗温度特性を示
し、従ってこの半導体磁器材料を高電圧にも使用するこ
とのできる高感度スイッチング素子に用いると有用であ
る。
またこの磁器材料をスイッチング素子に使用した場合、
従来の磁器材料を使用した場合にくらべ特に寿命が長く
、また抵抗の温度に対するヒステリシスも小さいため特
性が安定し、さらに耐電圧も高くなる。
以下本発明の詳細な説明する。
まず第1表〜第3表に示す組成となるように、BaCO
3,CaCO3,PbO及びTlO□を秤取し、さらに
半導体化物質としてNb205(第1表、第3表)、又
はTa205.Y2O3若しくはLa203(第2表)
を加え、通常の窯業的手法に従って湿式混合し、115
0℃の温度で2時間仮焼した粉末に、MnO2H5i0
21 Al2O3) Li2CO5,さらにNb2O5
,Ta205.Y2O3およびLa2O3のうちの少な
くとも1種を加えて湿式混合した。
なお、第1表〜第3表中組成数値はモル数を示す。
これら各混合粉末を直径26龍厚さ3mmの円板状に8
00 kg/critの圧力をかけて成形し、それを1
280°C〜1350°Cの温度で1時間焼成してから
、1時間あたり50℃の速度で室温まで冷却した。
なお、焼成の温度は鉛を含まないものについては130
08C〜1380℃、鉛を含むものについては1240
°C〜1380°Cの範囲にあればよい。
得られた焼結体の表面にはオーミック接触する電極とし
て銀電磁を形成した。
このようにして得た各試料について電気特性を調べた結
果を第4表に示す。
一方最適な仮焼温度を求めるべく組成を第1表の試料&
10と46に相当する試料を用い、900℃から125
0℃までの温度範囲で別途仮焼を行なった。
このようにして得た試料の電気特性を第5表に示す。
表中において、勾配とは下記式により定義したものであ
る。
lnR−1nR 勾配ニーζ−−ux 1o o (係/’C)T27T
ま たゾし T、=キュリ一温度 T2=キュリ一温度より50℃高い温 度 R1=温度T1での抵抗値 R2=温度T2での抵抗値 同じくR比とは最大抵抗値とキュリ一温度での抵抗値と
の比の値である。
同じく寿命試験値とは試料と15Ωの固定抵抗とを直列
に接続したその両端に170Vで20秒間、0■で40
秒間という様に電圧の間歇印加を1o万回くり返したと
きの初期抵抗に対する抵抗上昇率(鉤で表わしている。
同じくヒステリシス値は、25°Cの試料をキュリ一温
度より50℃高い温度に加熱して1時間保持し、再び2
5°Cに戻したときの昇温前後での抵抗値の降下率(@
で表わしている。
第4表から次のことが明らかとなる。
(1) Ba T iOsあるいはBaTiO3−P
bTi03組成となるように配合し仮焼したものにMn
、 S i 。
Al、Liの各酸化物をそれぞれ含有させたものは、M
n酸化物のみを添加したものに比べて勾配、耐電圧など
初期特性が優れている。
これにさらにNb酸化物を同時添加するとさらに特性が
向上する。
(試料A1と2〜4,4と5,10と13.45と50
参照) (2)BaTi03あるいはBaTiO3−PbTi0
3固溶体組成のものにさらにCaTt03を同時に固溶
させたものの方が寿命試験値、耐電圧、ヒステリシス値
が大巾に改善されることがわかる。
そのCaTiO3の含有量は0.2モル%から8モル%
までが適当である。
0.1モル%の場合は寿命値においてあまり改善されて
いない。
一方、8モル%を越えると、比抵抗、勾配、R比が小さ
くなり不適当である。
(試料A5〜7,10゜40〜42,81と84.82
と85参照)(3)PbTi03は立ち上り温度を上げ
る作用を有する。
PbTlO3の含有量、すなわちPbOの添加量は0.
5〜50モル係の範囲にあり、0.5モル未満では、キ
ュリ一温度すなわち立ち上り温度がBaTiO3のみの
場合とほとんど変らない。
一方、50モル懺を超えると、比抵抗が急激に上昇し使
用できない。
(試料A43〜49゜51〜54,63,72,82,
83参照)(4)Tie。
の添加量は、Ba、Ca、Pbの合計量に比して同量か
2モル%過剰までが適量である。
この量より不足するとすべての特性が劣ったものとなる
またこれより過剰になると、寿命試験値が劣ったものと
なる。
(試料煮14〜17゜68〜71,75.76参照) (5)半導体化物質であるNb、、05の適当量は0.
05〜0.177モル%範囲にあり、これ以外では比抵
抗が大きくなる。
また、Nb2O5のかわりにTa205 、 Y2O3
,La2O3も同様に用い得ることが確認された。
(試料A8〜12,74゜86〜99参照) (6)Mn02の適当量は、0.01〜0.1モル%で
、0.01係未満は勾配、R比が小さく、一方0,1係
を越えると比抵抗が大きくR比が小さくなる。
(試料A10,18〜21,55,56,63゜73.
79参照) (7) SiO□の適当量は0.2〜5モル%であり
、0.2モル%未満の場合及び5モル%を越えると、勾
配及びR比が小さくなる。
(試料AI0.22〜25,57,58,63,77参
照) (8)A1203の適当量は、0.1〜3モル%でこの
範囲外では勾配が小さくなる。
(試料A10゜26〜29,59,60,63,78参
照)(9) L t 2 CO□の適当添加量、すな
わちLi2(ト)適当含有量は、0.03〜0.3モル
%で、0.03モル%未満の場合及び0.3モル優越え
ると勾配が小さくなる。
(試料煮10.30〜33.61〜63参照) (10)焼成時に添加するNb2O5の適当量は0.0
1〜0.1モル%で、0.01モル%未満では寿命試験
値が大きく、0.2モル%以上では比抵抗が大きくなる
(試料!、10 、34〜39 、63 。64.80
,81参照) 0υ 焼成時にNb2O5に代えてT a 205 、
Y20s 。
La2O3を添加してもはゾ同様の効果が得られ、適当
量についてもNb2O5の場合と同様のことがいえる。
(試料A65〜67.100〜109)なお、半導体化
物質を添加するにあたってはNbやTa、Y、Laなど
を実施例におけるような酸化物の形としてだけでなく、
例えばしよう酸塩などの他の化合物の形にして添加する
ことも可能である。
また、MnO□の代りにMnN 03あるいはMn C
Oaを添加しても、さらにLi2CO3の代わりにL
l 20を添加しても同一効果を示す。
たゾし、LJ20は空気中のCO2を吸収してL12C
O3となって安定するため、Li2CO3がより一般的
である。
次に仮焼温度は第5表から明らかなように1000°C
〜12000°Cの範囲が適当であり、1000℃以下
では勾配、R比、寿命試験値、耐電圧が悪く、一方13
00°C以上では寿命試験値が大きくなる。
以上の様に本発明によれば、電圧依存性の小さな正の温
度特性を有し、かつ寿命試験値及び温度ヒステリシス値
が小さく、特に焼成時にMnO2゜SiO□、Al2O
3,Li2CO3の他に希土類の酸化物を添加している
ため、さらにその特性が改善され、高電圧においても抵
抗の経時変化が小さく信頼性の高い半導体磁器材料を得
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Ba1−xCaxTiyO1+2.+Z−M(ここ
    でX=0.0002〜0.08 、 y=l、Q O〜
    1.02.Z=0.0005〜0.0017.M−はN
    b2O5゜Ta 205 、 Y20sおよびLa2O
    3からなる群より選ばれた少なくとも1種である)なる
    組成となる様に炭酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チ
    タンおよび半導体化物質Mを配合し、これを10000
    C〜1200°Cの温度範囲で仮焼し、次にこの仮焼物
    100モルに対し、少なくとも焼成後にはMnO2の形
    をとるマンガン化合物を0.01〜0.1モル、SiO
    2を0.2〜5モル、Al2O3を0.1〜3モル、少
    なくとも焼成後にはL!2Cyv形をとるリチウム化合
    物を0.003〜0.3モル、およびNb2O5、Ta
    2O3、La2O3から成る群の少なくとも1種を0.
    01〜0.1モルそれぞれ加え、これを焼成することを
    特徴とする半導体磁器材料の製造方法。 2 前記焼成を1300’C〜1380°Cの温度範囲
    で行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半
    導体磁器材料の製造方法。 3 Ba’1−XI−X2 Xi x2 y
    1+2y+Ca Pb Tii O Z−M(ここでx=0.002〜0.08.x2二0.
    005〜0.50 、 Y= 1.00〜1.02.Z
    =0.0005〜0.0017 、MはNb205 、
    Ta205 。 ¥203およびL a 203からなる群より選ばれた
    少くとも1種である)な組成となる様に炭酸バリウム、
    炭酸カルシウム、酸化鉛、酸化チタン及び半導体化物質
    Mを配合し、これを1000°C〜1200℃の温度範
    囲で仮焼し、次にこの仮焼物100モルに対し、少なく
    とも焼成後にはMn 02の形をとるマンガン化合物を
    0.01〜0.1モル、8102を0.2〜5モル、A
    l2O3を少なくとも焼成後にはLi2Oの形をとるリ
    チウム化合物θ、03〜0.3モル、およびNb 20
    5 t T a 205 +Y203およびL a 2
    03から成る群の少なくも1種を0.01〜0.1モル
    それぞれ加え、これを焼成することを特徴とする半導体
    磁器材料の製造方法。 4 前記焼成を1240°C〜1380°Cの温度範囲
    で行うことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の半
    導体磁器材料の製造方法。
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