JPS5919065B2 - マグネシア−スピネル煉瓦の製造法 - Google Patents
マグネシア−スピネル煉瓦の製造法Info
- Publication number
- JPS5919065B2 JPS5919065B2 JP54057361A JP5736179A JPS5919065B2 JP S5919065 B2 JPS5919065 B2 JP S5919065B2 JP 54057361 A JP54057361 A JP 54057361A JP 5736179 A JP5736179 A JP 5736179A JP S5919065 B2 JPS5919065 B2 JP S5919065B2
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- JP
- Japan
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- magnesia
- spinel
- clinker
- mgo
- parts
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- Expired
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱間特性、特に熱疲労特性あるいは熱間強度を
改善したマグネシア−スピネル耐火物の製造方法に関す
るものである。
改善したマグネシア−スピネル耐火物の製造方法に関す
るものである。
各種用途に使用される耐火煉瓦は、近年の著しい技術革
新に伴って益々厳しい条件下で用いられるようになって
きた。
新に伴って益々厳しい条件下で用いられるようになって
きた。
例えばセメントロータリーキルンにおける焼成帯中心部
の耐火煉瓦は、セメント原料および燃料からくるアルカ
リ、硫酸塩およびセメント鉱物による化学的侵食や急激
な温度変化によって損傷されたし、また、フーチング脱
着ゾーンの耐火煉瓦にあっては、化学的侵食は少ないが
フーチング着脱によって生じる温度変化による熱疲労現
象とアルカリや硫黄分の結晶や気化の繰返しによる組織
劣化を起こし、損傷された。
の耐火煉瓦は、セメント原料および燃料からくるアルカ
リ、硫酸塩およびセメント鉱物による化学的侵食や急激
な温度変化によって損傷されたし、また、フーチング脱
着ゾーンの耐火煉瓦にあっては、化学的侵食は少ないが
フーチング着脱によって生じる温度変化による熱疲労現
象とアルカリや硫黄分の結晶や気化の繰返しによる組織
劣化を起こし、損傷された。
斜上のような背景のもとに、スピネル原料とマグネシア
クリンカ−とを組み合わせたマグネシア−スピネル質煉
瓦が開発された。
クリンカ−とを組み合わせたマグネシア−スピネル質煉
瓦が開発された。
この原料用スピネルは通常マグネシアとアルミナとの等
モル比配合物から合成され、耐火物用の多結晶質スピネ
ルは焼結法または熔融合成法にて製造され、何れも理論
量としてAl2O3を70係前後含有のものであった。
モル比配合物から合成され、耐火物用の多結晶質スピネ
ルは焼結法または熔融合成法にて製造され、何れも理論
量としてAl2O3を70係前後含有のものであった。
ところが、このような従来のマグネシア−スピネル耐火
物では、熱間特性、特に熱疲労特定や熱間強度において
充分満足できるものではなかったのである。
物では、熱間特性、特に熱疲労特定や熱間強度において
充分満足できるものではなかったのである。
特開昭48−28008号公報は上述した欠点を改善す
べくスピネルの理論組成比(これは約Mg028係、A
120372係であるが)よりMgOリッチであり且つ
MgOとして80係以下、なかでも40〜80係である
ような原料用スピネルであると、顕著に熱間特性を改善
することができることについて開示されている。
べくスピネルの理論組成比(これは約Mg028係、A
120372係であるが)よりMgOリッチであり且つ
MgOとして80係以下、なかでも40〜80係である
ような原料用スピネルであると、顕著に熱間特性を改善
することができることについて開示されている。
本発明の目的は更に一層の熱間特性の改善を得ることが
できる方法を提供せんとするものである。
できる方法を提供せんとするものである。
すなわち本発明は高純度マグネシアクリンカ−と、スピ
ネルの理論組成比よりMgOリッチであり且つMgOと
して80係以下のマグネシア−アルミナスピネルクリン
カ−とを90/10〜10/90の割合に配合する点で
は前記特開昭48−28008号公報と変りがないが、
本発明では、さらに、前記混合坏土100部に対して酸
化クロムを、0.1〜10部添加混練して成型品となし
、これを1700℃以上の温度で焼成する点で相異する
。
ネルの理論組成比よりMgOリッチであり且つMgOと
して80係以下のマグネシア−アルミナスピネルクリン
カ−とを90/10〜10/90の割合に配合する点で
は前記特開昭48−28008号公報と変りがないが、
本発明では、さらに、前記混合坏土100部に対して酸
化クロムを、0.1〜10部添加混練して成型品となし
、これを1700℃以上の温度で焼成する点で相異する
。
酸化クロムを上記の添加割合で混練すれば何故熱間特性
を改善できるかについては、今のところ詳細な理由につ
いて解明できていないが、その効果のほどについては後
述するとおりである。
を改善できるかについては、今のところ詳細な理由につ
いて解明できていないが、その効果のほどについては後
述するとおりである。
本発明を詳述すると、つぎのとおりである。
本発明では、スピネルの理論組成比よりMgOリッチで
あり且つMgOとして80係以下、なかでも40〜80
係であるような原料用スピネルを使用するとした理由は
、MgOとして80係を越えると、マグネシアの熱膨張
が大きく熱スポールに弱い傾向が強調されて好ましくな
く、逆に40係未満特に28係以下だと、マグネシアク
リンカ−とのなじみが悪く、ひいては煉瓦組織の優れた
ものが得られないので好ましくないからである。
あり且つMgOとして80係以下、なかでも40〜80
係であるような原料用スピネルを使用するとした理由は
、MgOとして80係を越えると、マグネシアの熱膨張
が大きく熱スポールに弱い傾向が強調されて好ましくな
く、逆に40係未満特に28係以下だと、マグネシアク
リンカ−とのなじみが悪く、ひいては煉瓦組織の優れた
ものが得られないので好ましくないからである。
マグネシアクリンカ−としては、例えば海水等から人工
的に合成されたものとか、適当な方法で高純度化した純
度95係以上であるものが好ましい。
的に合成されたものとか、適当な方法で高純度化した純
度95係以上であるものが好ましい。
上述の高純度マグネシアクリンカ−とマグネシア−アル
ミナスピネルクリンカ−とは90/10〜10/90の
割合となるように配合する。
ミナスピネルクリンカ−とは90/10〜10/90の
割合となるように配合する。
この範囲を越えると、それぞれのクリンカーの性質のみ
強調され、それぞれのクリンカーの複合効果が期待でき
なくなる。
強調され、それぞれのクリンカーの複合効果が期待でき
なくなる。
上記のマグネシアクリンカ−とマグネシア−アルミナス
ピネルクリンカ−の混合坏土100部に対して、酸化ク
ロム0.1〜10部を加えて適当なバインダとともに混
練成形する。
ピネルクリンカ−の混合坏土100部に対して、酸化ク
ロム0.1〜10部を加えて適当なバインダとともに混
練成形する。
酸化クロムの不純物量が多くなると、耐火度を下げる結
果となるので望ましくは純度90係以上のものとする。
果となるので望ましくは純度90係以上のものとする。
酸化クロムの添加量が011倍以下であれば、その効果
が発揮できず、逆に10部を越えると焼結が阻害され、
強固な煉瓦組成が得られず、熱間特性に悪影響を及ぼし
望ましくない。
が発揮できず、逆に10部を越えると焼結が阻害され、
強固な煉瓦組成が得られず、熱間特性に悪影響を及ぼし
望ましくない。
本発明により得られる顕著な作用効果は、以下に述べる
実施例から明らかである。
実施例から明らかである。
表1に比較例もあわせ、本発明の実施例である原料組成
、焼成温度等を表記した。
、焼成温度等を表記した。
表2にそれぞれの物性値を示した。
別図に熱間曲げ疲労クリープ曲線を示す熱間曲げ疲労ク
リープは一定の曲げ荷重を試料にかけて1400℃〜1
250℃の1サイクルを30分で昇降温を繰り返し時間
とたわみ量を、たわみ限界を越えて折れるまでプロット
したものである。
リープは一定の曲げ荷重を試料にかけて1400℃〜1
250℃の1サイクルを30分で昇降温を繰り返し時間
とたわみ量を、たわみ限界を越えて折れるまでプロット
したものである。
実施例2と比較例3との対比および比較例1と比較例4
との対比から、酸化クロムによる熱間強度特性に及ぼす
影響が、また実施例1〜3と比較例4との対比からスピ
ネルの理論組成比よりM g 01Jツチとする意義に
ついて明瞭となろう。
との対比から、酸化クロムによる熱間強度特性に及ぼす
影響が、また実施例1〜3と比較例4との対比からスピ
ネルの理論組成比よりM g 01Jツチとする意義に
ついて明瞭となろう。
表1および図から明らかなように、熱間曲げ強度は従来
のマグネシア−スピネル煉瓦に比し約2倍の強度を有し
熱間での結合強さに優れていることがわかる。
のマグネシア−スピネル煉瓦に比し約2倍の強度を有し
熱間での結合強さに優れていることがわかる。
また熱間疲労クリープ特性曲線も、たわみ量が少なく長
時間にかけて抗折強度を有していることが理解される。
時間にかけて抗折強度を有していることが理解される。
この熱疲労試験結果は、実際の例えばセメントロータリ
ーキルンに使用した場合の煉瓦寿命とかなり高い相関関
係を示することか言われていることから、実施例1の煉
瓦をセメントロータリーキルン(5,4mφ)の焼成帯
付近に使用したところ、従来のマグクロ煉瓦に比べ約2
倍の耐用を示すことがわかった。
ーキルンに使用した場合の煉瓦寿命とかなり高い相関関
係を示することか言われていることから、実施例1の煉
瓦をセメントロータリーキルン(5,4mφ)の焼成帯
付近に使用したところ、従来のマグクロ煉瓦に比べ約2
倍の耐用を示すことがわかった。
使用後煉瓦を切断してみるとマグクロ煉瓦は組織の緩み
があるが、本発明品は全く見られなかった。
があるが、本発明品は全く見られなかった。
さらに実施例2の煉瓦と比較例1を同じくセメントロー
タリーキルン(5,4mφ)の焼成帯に張り合わせたが
、6ケ月経過後約40〜30mm本発゛明品が厚く優れ
た耐用を示すことがわかった。
タリーキルン(5,4mφ)の焼成帯に張り合わせたが
、6ケ月経過後約40〜30mm本発゛明品が厚く優れ
た耐用を示すことがわかった。
図は熱間曲げ疲労クリープの試験結果を示す。
Claims (1)
- 1 高純度マグネシアクリンカ−と、スピネルの理論組
成比よりMgOリッチであり且つMgOとして80φ以
下のマグネシア−アルミナスピネルクリンカ−とを90
/10〜10/90の割合に配合し、さらに前記混合圧
±lOO部に対して酸化クロムを0.1−10部添加混
練して成型品となし、これを1700℃以上の温度で焼
成することを特徴とするマグネシア−スピネル煉瓦の製
造法0
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54057361A JPS5919065B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | マグネシア−スピネル煉瓦の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54057361A JPS5919065B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | マグネシア−スピネル煉瓦の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55149170A JPS55149170A (en) | 1980-11-20 |
JPS5919065B2 true JPS5919065B2 (ja) | 1984-05-02 |
Family
ID=13053431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54057361A Expired JPS5919065B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | マグネシア−スピネル煉瓦の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5919065B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3532228A1 (de) * | 1984-10-02 | 1986-04-17 | Toshiba Ceramics Co., Ltd., Tokio/Tokyo | Feuerfeste zusammensetzung |
DE3527790A1 (de) * | 1985-08-02 | 1987-02-05 | Refratechnik Gmbh | Spinellbildende zusammensetzung sowie ihre verwendung |
JP5400363B2 (ja) * | 2008-11-25 | 2014-01-29 | 日本碍子株式会社 | 酸化マグネシウム−スピネル複合酸化物の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4828008A (ja) * | 1971-08-17 | 1973-04-13 |
-
1979
- 1979-05-10 JP JP54057361A patent/JPS5919065B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4828008A (ja) * | 1971-08-17 | 1973-04-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55149170A (en) | 1980-11-20 |
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