JPS5918614Y2 - 耐けつ型遮蔽接続器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電磁シールドを必要とするコードに使用され
る接続器において電磁遮蔽と挿入抜去時に余儀なく強制
されるこじり（挾り）力に対して、とくにその構成素材
並びに内部構造に配慮した構造に係わるもので、その目
的とするところは、過大な挾り力に対しても、内部に装
填された雄雌の絶縁物と端子に対して何等破損等の弊害
を蒙ることなく、且つ、安定した電磁遮蔽および接地状
態をも得んとすることにある。

近年、各種電気機器の小型化に伴ない、電磁シールドを
必要とするコードに接続された多数の接続器を該機器の
筐体に近接配置する必要が生じており、このような場合
、コードのシールド線の接続は接続器の雄雌端子に接続
するため端子数を多く必要とし、接続器内のスペースを
とるために接続器を大型化しており、その接続も難しく
、接地のためにコードのシールド線とパネルとを電気的
に接続するにおいて、電磁遮蔽効果が損なわれることが
あり、該各接続器に夫々ケーブルコードが配線されてい
るので、該各コードが隣接する前記各接続器の間を占有
してしまい、かかる状態で任意の接続器の挿入抜去をす
るには、指等を挿入しこれを把握する十分な空間がない
ので、該接続器の上下左右への挾り操作を余儀なくする
もので、したがって、通常製造されているような構造の
接続器では、前記操作の挾り力に対処できず、接続器外
筐や、その内部に装填されている絶縁物が破損したり、
雄雌端子が曲がったり、導通不能となったり、機械的に
使用に耐えられなくなる。

、等々の欠点が生ずる。

本考案は、叙上の欠点を解消せんとするもので、以下図
面と共にその一実施例につき、具体的構成を詳述する。

なお、各図中、同一個所は同一符合を付けた。

本実施例は電磁シールドを必要とするコードに接続され
、電気機器の筐体パネルに取付ける電磁遮蔽を必要とす
る多心の接続器に関するものであり、コードに使用する
分割され組立られる第１の接続器と、これに嵌合される
他の接続器とからなり、前記化の接続器は電気機器の筐
体パネルに取付けて使用される。

第１の接続器は第１図に見られるように１部にコード挿
入口りを備え、該挿入口部に鋼などの導電材料よりなる
２本のクランプ用ビスｂ′より、鋼などの導電材料より
なるクランプｋを前記クランプｋが該コード挿入口りに
跨るようにクランプにの耳部を螺着固定し、他部に鋼な
どの導電材料よりなり、後記する他の接続器の受金具Ｇ
の錐孔に螺入して後記する第１の接続器の接続器筐体１
及び接続器蓋体１′を他の接続器の受金具との間に挾み
締付けて、第１の接続器と、他の接続器とを締結するポ
ル）ｖをその両側に挿通した亜鉛合金などの導電材料よ
りなる接続器筐対１と、それに相互に嵌着し合う亜鉛合
金などの導電材料よりなる接続器蓋体１′と、その両側
に透孔ｈ“を有する耳部を備え、雄端子ｐ／／を植えた
ジアリルフタレート樹脂などの合成樹脂よりなる雄絶縁
物Ｃとからなり、前記コード挿入口りは、前記接続器筐
体１と接続器蓋体１′の各頂部を夫々半円弧状に切欠し
ており、前記クランプには内側に凸条の押えＰ′を備え
、その両端にクランプ用ビスｂ’、ｂ’にて固定される
ビス用孔を備えた耳部を有している、コード挿入口りに
挿入されたコードはコードのシールド線をコードの外液
上に折返しその上からコードのシールド線にクランプｋ
を接触させてクランプ用ビスｂ’、ｂ’にて接続器筐体
１に固定される。

前記ボルトｖは鋼などの導電材料よりなり、先端部のみ
に雄ねじを有し第１図に見られる前記接続器筐体１の巾
広い肩部に、締付後ポル）ｖが緩まぬように、且つ電気
的に良好な接触を保つようにボルト■の頭部が鋼などの
導電材料よりなるばね座金Ｗ′を介して重なるように接
続器筐体１に組み込まれ、ポル）Ｖの脱落を防止する止
めワッシャＷがボルトＶのねじの切られていない部分に
嵌められている。

接続器筐体１と接続器蓋体１′のそれぞれの下部内側に
は前記雄絶縁物Ｃの耳部を嵌着して、その上下動が阻止
されるように段溝ｈ′が形成してあり、該段溝の下方の
開口端部には第１図二に見られるように、凹溝Ｕが短辺
の１辺に２個、長辺に２個ずつ、各辺に各々形成され、
後述する受金具が当該部位で摺動案内されるので上記開
口端部の凹溝Ｕは、後述する凸条ｔを有する受金具Ｇの
形状に相似させ、凸条ｔに対応して形成して、耐袂り性
能をもたせてあり、上記開口端部の長辺に見られる凸壁
１）１（：凹溝Ｕを形成するために接続器蓋体１′の内
部に凸出させて設け、接続器筐体１と接続器蓋体１′を
嵌着したときに内側の角部に凹溝Ｕが形成される。

接続器筐体１および接続器蓋体１′の内部に納められる
電気接続用の多心雄コネクタとも言うべき雄絶縁物Ｃの
部分は第１図口および二に見られるが、これを拡大して
第２図に示す、同図に見られるように前記雄絶縁物Ｃは
その両耳部に夫々透孔ｈ″を備え、その中央部には複数
の雄端子ｐ／／が周知の手段で個定され、該各端子を囲
繞する如く突出せしめた外壁Ｅが一体に形成されていて
、該外壁内の一側に塩ガイドｇを備える、そして雄絶縁
物Ｃは第１図口にみられるように段溝ｈ′に前記外壁Ｅ
を下にして各耳部が嵌着され前記ポル）ｖを前記耳部の
透孔よりその先端が突出する如く図示のように装填され
、然る後同図にみられるように、鋼などの導電材料より
なる筐体用ビスｂ、ｂにより接続器筐体１と接続器蓋体
１′が螺着固定されるものである。

次に、他の接続器は第３図に見られる如くジアリルフタ
レート樹脂などの合成樹脂よりなり、その両側に透孔を
する耳部を備えその中央部には第１の接続器の端子に適
合する複数個の雌端子ｐ″が植えられて、周知の手段で
個定してあり該各雌端子ｐ″は前記雄絶縁物Ｃの外壁Ｅ
に嵌入され、その基部に段部Ｓを有する一側に雌ガイド
ｇ′を挟除形成された嵌入突部Ｅ′が一体に形成されて
いる雌絶縁物Ｃ′と、前記雌絶縁物Ｃ′の各耳部には亜
鉛合金などの導電材料よりなり、前記第１の接続器のボ
ルトＶの雄ねじが螺入され後記する受金具用ビスｂ″で
その裏面より夫々固定される錐孔を有し、第３図イに見
られるように三周側の各々に凸条ｔが前記雌絶縁物Ｃ′
の段部Ｓに接する側面の反対の周側面に２個と、その面
と直角な２周側面には各１個とがそれぞれ形成された受
金具Ｇが載置され、同受金具Ｇと鋼などの導電材料より
なる受金具用ビスｂ”とにより、雌絶縁物Ｃ′の両耳部
に形成された透孔を通じて同図口に見られる被着物であ
る導電構造の機器の筐対パネルＰを鋼などの導電材料に
よるばね座金を介して挾み、前記受金具Ｇの錐孔に螺入
し挟着固定されるものである。

前記第一の接続器の雄端子ｐ／／に結線したコードを、
コード挿入口りに入れ、コードのシールド線をコードの
外被の上に折返し、その上から、コードのシールド線に
クランプにの内側の凸条の押えＰ′が食い込む如く、ク
ランプｋを接触させてクランプ用ビスｂ’、ｂ’により
クランプにと接続器筐体１との間にコードおよび゛コー
ドのシールド線を、締付は固定し、前述の如く第１図口
に見られるように雄絶縁物Ｃを段溝ｈ′に嵌着し、ポル
）ｖにワッシャＷ′と固定ワッシャＷを通してボルトＶ
の先端のねじ部が雄絶縁物Ｃの両耳部の透孔より出るよ
うに組込み、筐体用ビスｂ、ｂにより接続器筐体１と接
続器蓋体１′を螺着固定し、このようにして完成した第
１の接続器を、前述の如く第３図口に見られるように、
鋼板などの導電構造の機器の筐体のパネルＰに取付けら
れた他の接続器に嵌着し、第１の接続器のポル）ｖの先
端の雄ねじを他の接続器の取付金具Ｇの錐孔に螺入締付
けることにより第１の接続器と他方の接続器の嵌着が終
了し、コードのシールド線、クランプｋ、クランプ用ビ
スｂ′、接続器筐体１、筐体用ビスｂ、接続器蓋体１′
、ボルト■、受金具Ｇ、受金具用ビスｂ″、パネル間が
電気的に接続されて、その内部に蔽われたケーブルと端
子は電磁遮蔽されてコードのシールド線と接続器筐体と
接続器蓋体とパネルとは電気的に接続され、接地される
。

本考案は、運上のように構成されており、次に使用の態
様と共に効果について述べると、シールドを必要とする
ケーブルを上述の如く接続した第１の接続器を、機器の
筐体のパネルに取付けた他の接続器に載置嵌合すると、
先ず、受金具Ｇに形成された凸壁ｔと第１の接続器の開
口端内側に形成された凹溝Ｕが当接摺動されてゆき、こ
こに、接続器筐体１並びに蓋体１′は、共に機械的強度
に優れた導電材料よりなり、受金具Ｇも又機械的強度に
優れた導電材料であり、開口端部の凹溝Ｕは、受金具Ｇ
の形状に相似させ、凸条ｔに対応して形成しであるので
凹溝Ｕ内に凸条ｔは浮動少なく嵌合し、無理な上下左右
への挾り操作に対しても強靭な耐袂り性能を有して雄雌
の各絶縁物と端子を保護して、何等支障をきたすことが
なく、加えて凸条ｔは挾りに対して凸条の長さ方向で受
けられる如くし、従って挿抜においては、接触面積を小
とすることが出来たので、その挿抜が極めて快適となり
、しかも雄雌の各絶縁物を保護するように嵌合してゆく
ので、該各絶縁物の破損もなく、且つ、雌絶縁物Ｃ′を
被嵌密封し、その防塵防滴性をも兼ねるもので、更に嵌
着終了後は、ポル）ｖで受金分Ｇに堅着固定されるので
、コードのシールド線がクランプｋ、クランプ用ビスｂ
′、接続器筐体１、筐体用ビスｂ、接続器蓋体１′、ば
ね座金Ｗ′、ポル１〜Ｖ、受金具Ｇ、受金具用ビスｂ”
を介してパネルＰへ電気的に接続され、コードのシール
ド線と接続器筐体１と接続器蓋体１′とパネルＰとは電
気的に接続され接地されるので、その内部に蔽われたケ
ーブルと端子は、電磁遮蔽されて誠に安定した電磁遮蔽
ならびに接地が得られるのみならず、シールド線用の端
子も不要となり、その分接続器を小型化出来、厄介なシ
ールドの付線作業をせずに済み、配線作業能率の向上化
が計れる等、本項初頭に述べた所期の目的を充分達成し
得る優れた諸効果を奏する。

なお、第１図二では、受金具Ｇの凸条ｔをその長辺に夫
々２個宛形成するように示したが、端子ｐ／／の数によ
っては１個宛とするもよく、又同図口に見られる雄絶縁
物Ｃは、雌のそれＣ′に交換使用できるよう各寸法に互
換性をもたしめられること勿論で、更に、ポル）ｖは、
電磁遮蔽、接地、または耐振性を考慮するときにのみ使
用すればよく、最後に必要な機械的強度や、電気的特性
に応じて接続器筐体１および接続器蓋体１′および受金
具Ｇ等の材料は選択すればよいこと勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による第１の接続器の一実施例で、イ
は平面図、口は正面図、ハは側面図、二は底面図、第２
図は第１の接続器の雄絶縁物を、第３図は他の接続器を
、夫々拡大視したもので、イは平面図、町よ正面図、ハ
は底面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電磁シールドを必要とするコードに使用する分割され組
   立られる第１の接続器と、これに嵌合される他の接続器
   において、前記第１の接続器は１部にコード挿入口を備
   え、該挿入口部に導電材料よりなるクランプ用ビスによ
   り、導電材料よりなるクランプを前記クランプが該コー
   ド挿入口に跨るようにクランプの耳部を螺着固定し、他
   部に導電材料よりなり後記する他の接続器の受金具の錐
   孔に螺入して、後記する第１の接続器の接続器筐体及び
   接続器蓋体を他の接続器の受金具との間に挾み締付けて
   第１の接続器と他の接続器とを締結する導電材料よりな
   るボルトをその両側に挿通した導電材料よりなる接続器
   筐体と、前記接続器筐体に嵌着する接続器蓋体と、その
   両側に透孔を有する耳部を備え端子を植えた絶縁物とか
   らなり、接続器筐体と接続器蓋体の内部に前記絶縁物を
   嵌着して前記絶縁物の両側の耳部の透孔に前記ボルトを
   挿通して導電材料よりなる筐体用ビスにより前記接続器
   筐体と接続器蓋体を螺着固定してなり、前記他の接続器
   はその両側に透孔を有する耳部を備え第１の接続器の端
   子に適合する端子を植えた絶縁物と、該耳部に載置され
   錐孔を有しその三周側の各々に１個以上の凸条の形成さ
   れた導電材料よりなる受金具と、導電材料よりなる受金
   具用ビスとで、前記他の接続器の絶縁物の耳部の透孔を
   通して導電構造のパネルを挟着固定されるものにして、
   前記第１の接続器の接続器筐体及び接続器蓋体の内側開
   口端部には、前記凸条を有する受金具の形状に相似し摺
   動案内される凹溝を前記凸条に対応して形成して、耐こ
   じり性能をもたせ、且つ端子に結線したコードを前記第
   １の接続器のコード挿入口に入れ、コードのシールド線
   をクランプに接触させてクランプ用ビスによりクランプ
   と接続器筐体との間にコード及びコードのシール線を締
   付は固定し、筐体用ビスにより接続器筐体と接続器蓋体
   を螺着固定し、他の接続器に嵌着し、第１の接続器のボ
   ルトを他の接続器の受金具の錐孔に螺入締付ることによ
   り、第１の接続器と他方の接続器の嵌着終了後は、コー
   ドのシールド線、クランプ、クランプ用ビス、接続器筐
   体、筐体用ビス、接続器蓋体、ボルト、受金具、受金具
   用ビス、パネル間が電気的に接続されて、その内部に蔽
   われたケーブルと端子は電磁遮蔽されてコードのシール
   ド線と接続器筐体と接続器蓋体とパネルとは電気的に接
   続され接地されることを特徴とする耐袂型遮蔽接続器。