JPS5918542Y2 - ロツカ−式自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、物品を収納する複数の物品収納室とこれらに
対応して前面に扉を有するロッカーに自動販売機の機能
を持たせたロッカ一式（配達用）自動販売機に関するも
のである。

一般に酒店等による団地等への配達は各世帯を回って行
なっているために、留守などによる二度手間高層化住宅
による労力の増大、集金の対面による煩わしさ等誠に店
員にとって面倒なものであった。

本考案は斯る点に鑑み、ロッカーに自動販売機の機能を
付加することにより、数世帯分も配達が一箇所で済み留
守も気にせず夜間等でも行なえ、集金についても全て現
金で確実に行なえるようにすることを目的とする。

以下本考案の一実施例を図面に基づき詳述する。

１はロッカ一式自動販売機本体で、配達物品を収納する
ための物品収納室２の前面には前面扉３が設けられてい
る。

前記本体１側部には錠装置５にて閉じられる制御パネル
４が設けられ、該パネルには、硬貨を投入する硬貨投入
口６、該投入口に投入された金額を発光ダイオード等に
より表示する投入金額表示装置７、後述する価格設定装
置１０により設定された価格を表示する複数の価格設定
地表示装置８、及び前記物品収納室２に対応して設けら
れた選択釦９が設けられている。

また第２図は価格設定装置１０を示し、該装置は前記物
品収納室２に収納された物品の価格に応じて金額を設定
するものであり、第２図イの場合、上より１番目及び３
番目の価格設定スイッチ１０ａがＯＮしているので１０
円＋４０円即ち５０円設定である。

第２図アの場合、第１図に示す第１の物品収納室２に対
応する設定価格は４８０円、同じく第２の収納室は３９
０円、第３は５６０円を夫々示している。

１１は前記硬貨投入口６に投入された硬貨の真偽を判別
し計数すると共に前記設定価格以上に達すると販売可信
号を出力する硬貨選別計数装置であり、該装置１１より
の販売可信号を受け、前記選択装置９が操作されると制
御回路１２は後述するロック装置２６に解除信号を送出
する構成である。

次に第３図に基づき前記前面扉３の施錠構造について述
べる。

鉄扉３に対応して鉄扉の施錠・解錠を行なう錠機構１３
が設けられ、該機構は、錠１４と該錠と一体化されて開
孔１５を有する長方形状のタング１６とを有しており、
施錠時に於いては該タング１６は、前面扉３の側面に開
設されたロック溝３ａに挿入され係合している。

１７はセット装置で、貨し渡される鍵１８のみでは前記
錠機構１３の解錠ができないように阻止するものであり
、基板１９に固定され、前記制御パネル４の後方内部に
設けられたセットスイッチ２０の操作により励磁するソ
レノイド２１と、該ソレノイドのプランジャー２１′に
結合されて支点２２を中心として回動自在に軸支され、
前記タング１６の開（Ｌ１５と係合するピン２３を有す
るアーム２４と、該アーム２４の一端と前記基板１９に
設けられた突片１９ａとの間に張設されたバネ２５とか
らなるものである。

また２６は前記セット装置１７による阻止を前記制御回
路１２よりの解除信号にて解除するロック装置であり、
前記基板１９に固定され、前記解除信号にて励磁するソ
レノイド２７と、該ソレノイド２７のプランジャー２７
′に結合されて支点２８を中心として回動自在に成され
、一端には前記アーム２４の一端と係合する矢印状の保
合部２９を有するアーム３０と、該アーム３０の他端と
前記基板１９に形成された突片１９ｂとの間に張設され
たバネ３１とから戒るものである。

以上の構成により以下動作について説明する。

例えば商店が契約している顧客により注文を受け、注文
の物品をその契約し０４Ｎ０．２の物品収納室２内に配
達収納し、前面扉３を閉じ′ａ１８にて錠機構１３のタ
ング１６をロック溝３ａに係合させる。

そして錠装置５の操作により制御パネル４を開け、価格
設定装置１０の価格設定スイッチ１０ ａを操作させて
、物品の価格３９０円に合わせる。

するとＮＯ，２の設定価格表示装置８に３９０円の数字
が表示される。

こののちセットスイッチ２０を操作させると、ソレノイ
ド２１が励磁してそのプランジャー２１′に連結された
アーム２４はバネ２５に抗して支点２２を中心として回
動しピン２３はタング１６の開孔１５に挿入係合すると
共に、該アーム２４の一端はアーム３０の係合部２９に
て係止される。

即ちセット装置１７はロック装置２６にてロックされ、
錠機構１３を施錠するために、契約せる顧客に貨し渡さ
れる鍵１８のみでは前記錠機構１３の解錠は行なえない
ようにセット装置１７にて阻止されるものである。

このようにして、商店による物品の配達収納は完了する
。

次に該商店と契約している顧客が前記物品を物品収納室
２より取出す動作について述べる。

先ず、顧客はその契約している物品収納室２に対応する
ＮＯ，２の設定価格表示装置８を見てその金額即ち３９
０円を硬貨投入口６に投入する。

すると投入硬貨は硬貨選別計数装置１１にて真偽判別さ
れ、設定価格以上に達すると販売可信号が、制御回路１
２に送られる。

またこのとき、投入金額は投入金額表示装置７にて表示
される。

そして選択装置９を操作するとソレノイド２７に該制御
回路１２より解除信号が送られ、該ソレノイド２７は励
磁する。

するとプランジャー２７′の吸引によりバネ３１に抗し
てアーム３０は支点２８を中心として回動するために該
アーム３０の係合部２９とアーム２４の終端部との保合
が解除し、バネ２５の付勢力により支点２２を中心とし
てアーム２４は、回動復帰する。

このためピン２３はタング１６の開孔１５より抜去され
る。

即ち前記制御回路１２よりの解除信号を受けると、ロッ
ク装置２６は作動して前記セット装置１７による錠機構
１３の解除阻止を解除する。

このため、顧客が所持する鍵１８にて、前記前面扉３の
ロック溝３ａよりタング１６を抜去すると開扉でき、物
品収納室２より配達物品を取出すことができる。

尚集金に関しては、前記硬貨選別計数装置１１に連通ず
る金庫等に内蔵する金銭を、例えば次の配達の際とか、
或いは定期的に来て集金することもできる。

以上の如く本考案によれば、注文物品を配達収納した後
、物品収納室の前面扉を錠機構にて閉扉し、その物品に
合わせて価格設定すると共に価格表示させ、セット装置
にて錠機構を施錠することにより、商店等と契約してい
る顧客に貨し渡される鍵のみでは、前記錠機構の解錠が
できないように前記セット装置にて阻止し、前記価格表
示せる金額を投入しなければ解錠して物品を取出すこと
ができないようにしたために確実に配達及び集金が行え
る。

また例えば、団地等の高層住宅の一階に設置すれば各世
帯を回る必要もなく、配達及び集金が一箇所で済み、配
達人にとって著しく負担が軽減され、省力化に効果があ
る。

配達及び集金の際の留守などに対しても、関係なく行え
、夜間等でも可能となるもので、顕著な効果を発揮する
優れた考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ロッカ一式自動販売機の斜視図、第２図
ア、イとも価格設定装置を示し、第３図、第４図は前面
扉の施錠構造を示し、第５図は動作説明のためのブロッ
ク図を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 注文された物品を収納するための複数の物品収納室と、
   該収納室に対応して設けられる扉と、該扉の施錠、・解
   錠を行なう錠機構と、前記収納室に対応して設けられ収
   納される物品の価格を設定可能な価格設定装置と、該設
   定装置による設定価格を表示する設定価格表示装置と、
   契約せる顧客に常時貸し渡される鍵のみでは前記錠機構
   の解錠ができないように阻止するセット装置と、該セッ
   ト装置による阻止を後述の制御回路よりの解除信号にて
   解除するロック装置と、投入貨幣の真偽を判別し計数す
   ると共に設定価格以上に達すると販売可信号を出力する
   貨幣選別装置と、任意の前記物品収納室を選択するため
   の選択装置と、前記販売可信号を受けている状態で選択
   装置が作動されると対応する前記ロック装置に解除信号
   を出力する制御回路とを具備し、前記物品収納室内に物
   品を配達収納して施錠された前記扉を商店等と契約せる
   顧客が、その前記設定価格表示装置に表示された貨幣を
   投入し、前記選択装置を操作することにより前記ロック
   装置を作動させて前記セット装置による前記錠機構の解
   錠阻止を解除して、顧客の所持せる鍵にて前記錠機構の
   解錠を行ない開扉可能と戊したことを特徴とするロッカ
   一式自動販売機。