JPS5917454Y2 - スライドノツクアウト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパワープレス等のスライドに装置され、上型に
付着した成形品をノックアウトするスライドノックアウ
ト装置に関するものである。

この種スライドノックアウト装置としては固定式、カム
式、エア式、油圧式等種々のものが知られている。

しかし、固定式はスライドの上死点附近でしがノックア
ウト作動できず、エア式はノックアウト能力を大きくし
難く、油圧式は油圧発生装置が必要でコスト高となる等
の不具合を有する。

また、カム式はノックアウト作動のタイミングを任意に
変えることができるが、レバーの各端にローラを配し、
一方はカム、他方はノックアウトパーに接触させる構造
であるために取付けるべきプレスのスペース」−の制約
もあってノックアウト能力を大きくすることができない
との不具合を有する。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的はノックアウト能力を大きくできるようにしたカム式
のスライドノックアウト装置を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図はプレスの全体正面図であり、プレスフレーム１
の下部にはベッド２が設けられ、上部にはスライド３が
上下動自在に設けである。

４はシ１ンダ５のピストン杆であり、スライド３に連結
しである。

６はスライド３内を左右に貫通してスライド３内て゛上
下動自在になるノックアラ）・バーであり、その両端部
５ａ、５ａはスライド両端部３ａ、３ａより突出しかつ
スライド突起部３ｂとの間にバネ７がそれぞれ設けられ
て上方に押し上げ保持しであると共に、ノックアウトピ
ン８を備え、該ノックアウトパー６の両端部６ａとプレ
スフレーム１の両側壁１ａ、１ａとの間にノックアウト
機構Ａ、 Ａがそれぞれ設けである。

第２図、第３図、第４図はノックアウト機構の説明図で
あり、プレスフレーム側壁１ａにボルト１０で固着した
取付体１１にはカム１２がボルト１３及び縦長孔１４を
介して締付固定され、前記取付体１１に固設した部材１
５のネジ孔１６に螺合したネジ杆１７がカム１２の上端
面１２ａに当接し、ネジ杆１７を締込み、弛め操作する
ことでカム１２の取付位置を上下に調整できるようにし
であると共に、カム１２は円弧状段部１２ ｂを境とし
て平滑低部１２ Ｃ平滑上部１２ｄとよりなるカム面１
２′を備えている。

前記スライド３の両端部３ａにはブラケット１８、軸１
９を介して固定ローラ２０が回転自在に取付けである。

前記ノックアウトバー６の両端部６ａは前後一対の上向
段部６ｂ、６ｂを形成するように上部６が下部６″より
中挟となり、かつ、上端面６Ｃは斜面となっていると共
に、その前後には一対の受板２１、２１が設けてあり、
受板２１は前記上向段部６ｂと当接する下向段部２１
ａが形成しであると共に、その上端面２１ ｂは斜面と
なり、該斜面２１ ｂと前記斜面６Ｃとは同一角度でか
つ斜面２１ ｂが僅かに上方位置となっている。

２２は横軸２３に支承した第１可動ローラであり、該横
軸２３の両端部には一対の第２可動ローラ２４、２４が
支承してあり、該第１、第２０−ラ２２゜２４は前記固
定ローラ２０とカム１２とノックアウトバー両端部６ａ
、受板２１との間に設けてあり、第１可動ローラ２２が
固定ローラ２０、斜面６Ｃ、カム面１２′と対向し、第
２可動ローラ２４が斜面２１ｂと対向している。

しかして、スライド３が下降して加工終了した状態（第
２図仮想線位置）では、ノックアウトパー６はバネ７で
上方に押し上げられ、第２可動ローラ２４は斜面２１
ｂに沿って側方に移動されて第１可動ローラ２２はカム
１２の平滑低部１２ Ｃに接しかつ固定ローラ２０とは
離れる。

この状態からスライド３が上昇すると第１可動ローラ２
２はカム１２の平滑低部１２ Ｃに沿って転勤上昇する
。

そして、更にスライド３が上昇してイ点まで達すると第
１可動ローラ２２は円弧状段部１２ ｂにより内方（プ
レス中心方向）に押され固定ローラ２０を回転させなが
ら日照（つまり、固定ローラ２０の回転中心）を中心と
してプレス中心方向に回転移動する。

これとともに第２可動ローラ２４もプレス中心方向に回
転移動し受片２１の斜面２１ ｂを介してノックアウト
パー６をバネ７に抗して押し下げるので゛、ノックアウ
ト力を得る。

スライド３が更に上昇し第１可動ローラ２２が平滑上部
１２ｄに達すると第１可動ローラ２２が固定ローラ２０
の真下の位置となって最大ノックアウトストローク下死
点となり、ノックアウトピン８により上型Ｂに付着した
成形品をノックアウト動作する。

そして、更にスライド３は上昇し続は上死点となる。

本考案は以上の様になり、スライド３が上昇すると第１
可動ローラ２２がカム１２のカム面１２′と固定ローラ
２０とによってプレス中心方向に移動し、第２可動ロー
ラ２４によってノックアウトパー６をバネ７に坑して押
し下げることができるので、ノックアウトピン８で上型
Ｂに付着した成形品をノックアウトで・きる。

また、ノックアウトバ一端部６ａの斜面と固定ローラ２
０とカム１２との間に同軸上に設けた第１、第２可動ロ
ーラ２２．２４を設けた構造であるから、全体がコンパ
クトになり各ローラ径、巾を比較的大きくできると共に
、全てコロガリ接触となるからノックアウト能力を大き
くできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は全体
正面図、第２図は要部詳細断面図、第３図、第４図は第
２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線、ＩＶ−ＩＶ線断面図である。 １はプレスフレーム、３はスライド、６はノックアウト
パー ６ａは端部、７はバネ、８はノックアウトピン、
１２はカム、１２′はカム面、２０は固定ローラ、２２
．２４は第１、第２可動ローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレスフレーム１に沿ってスライド３を上下動自在に設
   けたプレスにおいて、前記スライド３にノックアウトピ
   ン８を備えたノックアウトバー６を上下動自在でかつバ
   ネ７により上方に付勢保持して設け、該ノックアウトパ
   ー６の端部６ａに斜面を形威し、前記スライド３におけ
   る該斜面の上方位置に固定ローラ２０を設けると共に、
   前記プレスフレーム１にカム１２をノックアウトバ一端
   部６ａと相対向して設け、該カム１２と固定ローラ２０
   とノックアウトバ一端部６ａとの間に同軸上に設けた第
   １、第２可動ローラ２２．２４を、第１可動ローラ２２
   が固定ローラ２０及びカム面１２′と対向しかつ第２可
   動ローラ２４が斜面２１ ｂと対向するように設けると
   共に、前記カム１２のカム面１２′を段部１２ ｂを境
   として下方低部１２ Ｃと上方高部１２ｄとを有する形
   状としたことを特徴とするスライドノックアウト装置。