JPS5917410B2 - カラ−拡散転写用写真材料 - Google Patents

カラ−拡散転写用写真材料

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JPS5917410B2
JPS5917410B2 JP50090616A JP9061675A JPS5917410B2 JP S5917410 B2 JPS5917410 B2 JP S5917410B2 JP 50090616 A JP50090616 A JP 50090616A JP 9061675 A JP9061675 A JP 9061675A JP S5917410 B2 JPS5917410 B2 JP S5917410B2
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JP
Japan
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layer
dye
image
vinyl
copolymer
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JP50090616A
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幸生 雁野
新治 坂口
隆 吉田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5917410B2 publication Critical patent/JPS5917410B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/42Structural details
    • G03C8/52Bases or auxiliary layers; Substances therefor
    • G03C8/54Timing layers

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラー拡散転写写真法に関し、更に詳しくはカ
ラー拡散転写写真法で安定な転写色像をワ 得るに適し
た写真材料に関するものである。
一般にカラー拡散転写写真法用感光材料((以下「DT
Rカラー感材」という)は、拡散可能な色素を与える色
素像供与体と感光性ハロゲン化銀乳剤層とを組合せた単
位を三種類(三原色分)有5 する感光要素(1)と、
露光済み感光要素を現像することができ、しかも色素を
拡散させることのできる処理液組成物(アルカリ性水溶
液または水分散物)を含む処理要素(2)と、拡散した
色素を像状に受け止めることのできる受像層を含む受9
像要素(3)とからなる。DTRカラー感材の特長の
一つは撮影後すぐに天然色プリント写真が得られること
であり、またこの特長を最大限に生かすために通常のC
nnv一entional)写真法とちがつて現像処理
後、画像5 の水洗や定着などの安定化処理を行なわな
い「インスタント写真処理」機構が感材に組み込まれて
いる。
このように水洗や定着処理を特別に行なわないので、画
像を安定に保つ為に感材中に自動的に画像を安定化する
ための何らかの機構を設ける必要がある。
画像を安定化させる一つの方法として、感材中に中和機
構を設けることが知られている。
すなわち、現像処理後、処理液中のアルカリ成分や塩形
成性の試薬を吸収して、できあがつた画像を壊したり変
化させたりする因子を除去してしまおうというものであ
る。このための工夫が米国特許3362819号、同3
575701号、同3455686号に提案されており
、これらは基本的には支持体上に酸性重合体層とその上
に中和速度調節層(以下[タイミング層」という)を設
けたものである。
ここで、酸性重合体層は処理液中のアルカリ成分や塩形
成試薬を吸収する働きをし、他方タイミング層は酸性重
合体(層)の作用が早く起りすぎて現像反応が不十分に
なるのを防ぐため、酸性重合体(層)の働き始める時間
をおくらせる働きをする。ちなみに不活性重合体(タイ
ミング層)としてはポリビニルアルコール、その部分ア
セタール化物、酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
、ポリ酢酸ビニル(ホモポリマー)ゼラチンのようなポ
リマーやポリビニルアミドグラフトコポリマ一などであ
るが、これらのものを用いた中和機構においては、現像
途中においてタイミング層を通過する水やアルカリ成分
や塩形成試薬の量がほぼ定常的であり、その結果、受像
層や感光層におけるPHが比較的急速に降下する特性を
有する。このようにPHが急速に降下すると、現像のた
めに必要なPH値が充分に保てず、結局、実用上望まれ
る速い現像速度が得られないこととなるし、また、PH
が比較的ゆるやかに降下すると画像にとつて安定なPH
域(5〜7、好ましくは6〜7).へ達するのに比較的
永い時間かかるので、ステインを生じさせやすい(画像
安定性を損う)欠点がある。本発明者等は、種々の研究
を重ねた結果、現像途中における受像層と感光層におけ
るPHの時間的変化を特に調節することのできる或る種
の共重合体(なかでも加水分解型共重合体)が高い画像
濃度、速い現像速度および高い画像安定性を与え更には
ステイン防止、解像力、鮮鋭度や色再現性の向上に役立
つことを見い出した。
従つて、本発明の目的は改良された画像濃度、解像力、
鮮鋭度、色再現を有する色素像を与えるカラー拡散転写
写真法用中和機構を有する写真材料を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は改良された現像速度を有するDTR
カラー感材を提供することにある。本発明の更に別の目
的は優れた保存安定性を有する画像を与え、しかもステ
インを生じさせることの少ないDTRカラー感材を提供
することにある。上記の諸目的は、少なくとも1つの・
・ロゲン化銀乳剤層およびそれと組合わされた色素像供
与体を含む感光要素、該色素像供与体から形成される拡
散性色素を固定して画像にならしめる受像要素、および
露光された該感光性要素を現像可能ならしめるアルカリ
処理組成物並びに所望によりその他の親水性コロイド層
とから成り、しかも上記アカリ処理組成物のPHを低下
させる酸性重合体層とそれに隣接する中和速度調節層を
有するDTRカラー感材において、該中和システムにお
ける中和速度調節層に、ビニル化合物とそれと付加重合
しうるヒドロキシアルキルアクリレート類、ヒドロキシ
アルキルメタクリレート類、ビニル異節環化合物、アク
リルアミド類、及びメタクリルアミド類から選ばれる。
不飽和[単量体」との共重合体(該共重合体は下記の一
般式〔1〕によつて表わされる繰り返し単位65〜95
モル%を含む)を含有することによつて効果的に達成で
きる。特開昭50−78327に記載されている如き中
性PHで好ましい吸収スペクトルを示すようなPHイン
ジケーター型の色素像供与体を使用する系に本発明を適
用するといつそう効果的である。一般式〔1〕〔式中、
Rは水素原子または炭素数1ないし10A〜Cl卜♂0
→祷4礒→44− b ) 11 11Jム 1 →
− 11\一般式〔1〕中、Rの脂肪族基またはアリー
ル基は無置換体のみならず、置換体をも含むものである
その置換基としては、ハロゲン原子(例えば弗素、塩素
など)、シアノ基、アルコキシ基(例えばメトキシ、エ
トキシなど)、アリール基、ヒドロキシ基、アシル基(
例えばアセチルなど)、スルホ基、アミノ基などを挙げ
ることができる。一般式〔1〕の繰り返し単位を有する
共重合体は、次の一般式〔1A〕:ー般式〔A〕 (ただし式中Rは、一般式〔1〕の場合と同意義である
)で示されるビニル化合物(単量体)とそれと付加重合
しうる不飽和単量体との共重合により得られる。前記の
Rとしては共重合体の安定性、加水分解速度などを考慮
すると、炭素数1ないし6の脂肪族基が好ましく、特に
炭素数1ないし4の脂肪族基が好適である。一般式〔1
A〕で示される単量体の具体例としては、たとえば、ビ
ニルホルメート、ビニルアセテート、ビニルプロピオネ
ート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニ
ルジメチルプロピオネート、ビニルエチルブチレート、
ビニルバレレiト、ビニルカプロエート、ビニルクロル
アセテート、ビニルジクロルアセテート、ビニルトリク
ロルアセテート、ビニルクロルジフルオルアセテート、
ビニルトリフルオルアセテート、ビニルシアノアセテー
ト、ピニルメトキシアセテート、ビニルプトキシアセテ
ート、ビニルフエニルアセテート、ビニルアセトアセテ
ート、ビニル−2−クロルプロピオネート、ビニルラク
テート、ビニル−β−フエニルブチレート、ビニルシク
ロヘキシルカルボキシレート、安息香酸ビニル、サリチ
ル酸ビニル、クロル安息香酸ビニル、2●4−ジクロル
安息香酸ビニル、テトラクロル安息香酸ビニル、ナフト
エ酸ビニルなどがある。
共重合体の共単量体としての付加重合性不飽和化合物に
は、たとえば、アクリル酸類、アクリルアミド類、メタ
クリル酸類、メタクリルアミド類、などがある。
化合物の具体例としては、アクリル酸、アクリレートな
どのようなアクリル酸類、〔ここで、アクリレートおよ
び後に述べるメタクリレートが炭素数2ないし8の脂肪
族炭化水素残基のエステルである場合には該脂肪族基は
無置換かまたはハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アシル
、スルホ、アミノ、カルボキシ、アリール、アリーロキ
シ、アルコキシ(但し、該アルコキシが置換基を有する
場合はこれらと同じ基で置換されている。
)のいずれかの基で置換されている。〕たとえば、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート
、2・3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルアクリレート、5−ヒドロキシペンチル
アクリレート、2・2ジメチル−3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、グリセロールモノアクリレート、トリ
メチロールエタンモノアクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピルアク
リレート、など:メタクリル酸、メタクリレートなどの
ようなメタクリル酸類、たとえば、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2・3
−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメタ
クリレート、2・2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、グリセロールモノメタクリレート、
トリメチロールエタンモノメタクリレート、トリメチロ
ールプロパンモノメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルモノメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−クロロプ
ロピルメタクリレートなど;アクリルアミド、N一置換
アクリルアミドなどのようなアクリルアミド類、たとえ
ば、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、プ
ロピルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、
ブチルアクリルアミド、Tert−ブチルアクリルアミ
ド、ヘプチルアクリルアミド、Tertオクチルアクリ
ルアミド、シクロヘキシルアクリルアミド、ベンジルア
クリルアミド、ヒドロキシメチルアクリルアミド、メト
キシエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルアク
リルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、フエニ
ルアクリルアミド、ヒドロキシフエニルアクリルアミド
、トリルアクリルアミド、ナフチルアクリルアミド、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ジ
メチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、ジブ
チルアクリルアミド、ジイソブチルアクリルアミド、N
−(1・1−ジメチル−3一オキソブチル)アクリルア
ミド、メチルベンジルアクリルアミド、ベンジルオキシ
エチルアクリルアミド、β−シアノエチルアクリルアミ
ド、アクリロイルモルホリン、N−メチル−N−アクリ
ロイルピペラジン、N−アクリロイルピペリジン、アク
リロイルグリシン、N−(1・1−ジメチルー3−ヒド
ロキシブチル)アクリルアミド、N一β−モルホリノエ
チルアクリルアミド、N−アクリロイルヘキサメチレン
イミン、N−ヒドロキシエチル−N−メチルアクリルア
ミド、N−2−ア ニセトアミドエチル一N−アセチル
アクリルアミド、アクリルヒドラジンなど;メタクリル
アミド、N一置換メタクリルアミドなどのようなメタク
リルアミド類、たとえば、メチルメタクリルアミド、T
ert−ブチルメタクリルアミド、Tert−オク ニ
チルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルアミド、シ
クロヘキシルメタクリルアミド、フエニルメタクリルア
ミド、ジメチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリル
アミド、ジプロピルメタクリルアミド、ヒドロキシエチ
ル−N−メチルメタク Jリルアミド、N−メチル−N
−フエニルメタクリルアミド、N−エチル−N−フエニ
ルメタクリルアミド、メタクリルヒドラジンなど;ビニ
ル異節環化合物、たとえば、N−ビニルオキサゾリドン
、ビニルピリジン、ビニルピコリン、N−ビニルイ 3
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−ビニルトリアゾール、N−ビニル−3.5−ジメチル
トリアゾル、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−3・
5−ジメチルビラゾール、Nビニルカルバゾール、ビニ
ルチオフエン、N−ビ 4ニルサクシンイミド、N−ビ
ニルグルタルイミド、N−ビニルアジピミド、N−ビニ
ル−ε一カプロラクタム、N−ビニル−2−ビリドン、
など;などがあり、必要に応じて1種以上用いることが
できる。これらの単量体の中でも、重合体の溶解性、透
明性、親油性、親水性、加水分解速度、隣接層との親和
性、などの点から、ヒドロキシアルキルアクリレート類
、ヒドロキシアルキルメタクリレート類、ビニル異節環
化合物、アクリルアミド類、メタクリルアミド類などが
好適である。これらの一般式〔1〕で表わされる繰返し
単位を有する共重合体の合成には、英国特許第1211
039号、特公昭47−29195号、特願昭47−7
174号、特願昭47−23466号、特願昭47−5
9743号、特願昭48一31355号、英国特許第9
61395号、米国特許第3227672号、同第32
90417号、同第3262919号、同第32459
32号、同第2681897号、同第3230275号
、ジヨン、シ一、ペトロプーロスら著「オフイシアル、
ダイジエスト](JOhnC.PetrOpOulOs
etal:0fficia1Digest) 1J.7
19〜736(1961)、村橋俊介ら編[合成高分子
」1246〜290131〜108などに記載の方法を
参考にして行なうと好都合である。
目的に応じて、重合の開始剤、濃度、重合温度、反応時
間などを幅広く、かつ、容易に変更できることはいうま
でもない。たとえば、一例をあげると、重合は、一般に
20〜180℃、好ましくは40〜120゜Cで行なわ
れる。
重合反応は、通常重合すべき単量体にたいし0.05〜
5重量%のラジカル重合開始剤を用いて行なわれる。開
始剤としては、アゾビス化合物、パーオキサイド、ハイ
ドロパーオキサイド、レドツクス触媒など、たとえば、
過硫酸カリウム、Tert−ブチルパーオクトエート、
ベンゾイルパーオキサイド、イソプロピルパーカーボネ
ート、2・4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイド、アゾビスイソブ
チロニトリルなどがある。本発明のために用いられる重
合体の分子量は、通常約5千以上のものが用いられ、好
ましくは1万〜100万程度のものが用いられる。
しかし、これらの値は、本発明の効果をうるための臨界
的なものではない。本発明に用いられる代表的な一般式
〔1〕で表わされる繰返し単位を含む共重合体の具体例
には、たとえばつぎのようなものがある。
(1)ビニルアセテート−アクリルアミド共重合体(モ
ル比75:25)(2) ビニルアセテート−ジメチル
アクリルアミド共重合体(モル比70:30)(3)
ビニルアセテート−メチルアクリルアミド共重合体(モ
ル比90:10)(4)ビニルアセテート−Tert−
ブチルアクリルアミド共重合体(モル比80:20)(
5)ビニルアセテート−N−(1・1−ジメチル3−オ
キソブチル)アクリルアミド共重合体(モル比70:3
0)(6)ビニルアセテート−N−(1・1−ジメチル
3−ヒドロキシブチル)アクリルアミド共重合体(モル
比75:25)(7)ビニルアセテート−ジエチルアク
リルアミド共重合体(モル比65:35)(8) ビニ
ルアセテート−p−ヒドロキシフエニルアクリルアミド
共重合体(モル比72:28)(9)ビニルアセテート
−メタクリルアミド共重合体(モル比70:30)(代
)ビニルアセテート−ヒドロキシエチルメタクリルアミ
ド共重合体(モル比80:20)(自)ビニルアセテー
ト−N−(1・1−ジメチルー3−ヒドロキシブチル)
メタクリルアミド共重合体(モル比75:25)A2ビ
ニルアセテート−2−ヒドロキシエチルアクリレート共
重合体(モル比90:10)(自) ビニルアセテート
−2−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体(モル
比85:15)(自) ビニルアセテート−トリメチロ
ールプロパンモノアクリレート共重合体(モル比95:
5)(自) ビニルアセテート−2−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体(モル比70:30)(自)ビ
ニルアセテート−トリメチロールプロパンモノメタクリ
レート共重合体(モル比85:15)ση ビニルアセ
テート−N−アクリロイル−N′メチルピペラジン共重
合体(モル比80:20)(自) ビニルアセテート−
N−アクリロイルピペリジン共重合体(モル比84:1
6)0g)ビニルアセテート−N−アクリロイルモルホ
リン共重合体(モル比90:10)(20) ビニルア
セテート−N−メタクリロイル一N′エチルピペラジン
共重合体(モル比65:35) (社) ビニルアセテートーソデイウムアクリレート共
重合体(モル比95:5)(社) ビニルアセテート−
2−アクリルアミド−2メチルプロパンスルホン酸カリ
ウム共重合体(モル比95:5)(ハ) ビニルアセテ
ート−N−ビニルピロリドン共重合体(モル比70:3
0)(有) ビニルアセテート−N−ビニルオキサゾリ
ドン共重合体(モル比90:10)(至) ビニルアセ
テート−N−ビニル−2−メチルイミダゾール共重合体
(モル比95:5)(至) ビニルアセテート−N−ビ
ニルピロリドン共重合体(モル比90:10)(社)
ビニルアセテート−N−ビニル−3・5−ジメチルトリ
アゾール共重合体(モル比92:8)(至)ビニルアセ
テート−N−ビニル−3・5−ジメチルピラゾール共重
合体(モル比94:6)(至)ビニルアセテート−N−
ビニルピロリドン共重合体(モル比80:20)(30
)ビニルアセテート−N−ビニルサクシンイミド共重合
体(モル比86:14)(3Dビニルアセテート−N−
ビニルピペリドン共重合体(モル比78:22)(ハ)
ビニルアセテート−N−ビニル−ε一カプロラクタム共
重合体(モル比80:20)(至)ビニルプロピオネー
ト−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(モル
比65:35)[有] ビニルバレレート一N−ビニル
ピロリドン共重合体(モル比60:40)(至)ビニル
ピバレートーアクリルアミド共重合体(モル比87:1
3)(36)ビニルベンゾエート−N−ビニル−2−メ
チルイミダゾール共重合体(モル比90:10)(有)
サリチル酸ビニル−N−ビニル−3・5−ジメチルトリ
アゾール共重合体(モル比85:15)(支)ビニルア
セテート−ブチルメタクリレート2−ヒドロキシエチル
アクリレート共重合体(モル比70:5:25)(至)
ビニルアセテート−テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト−N−アクリロイルモルホリン共重合体(モル比70
:5:25)(9)ビニルアセテート−Tert−ブチ
ルアクリルアミド一N−(1・1−ジメチル−3−ヒド
ロキシブチル)アクリルアミド共重合体(モル比75:
10:15)(40ビニルアセテート−2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート−N−ビニルサクシンイミド共重
合体(モル比80:10:10)(ト) ビニルアセテ
ートービニルピバレート一N−ビニルピロリドン共重合
体(モル比50:40:10)(ハ)ビニルアセテート
ービニルクロルアセテートー2−ヒドロキシエチルアク
リレート共重合体(モル比70:15:15)(有)ビ
ニルアセテート−ビニルベンゾエート−Nビニルイミダ
ゾール共重合体(モル比60:20:20)(有) ビ
ニルベンゾエート−2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト−エチルアクリルアミド共重合体(モル比70:20
:10)(46)ビニルピバレート一2−エチルヘキシ
ルアクリレート−2−ヒドロキシエチルメタクリレート
共重合体(モル比75:5:20)(47)ビニルクロ
ルアセテ丁トーブチルアクリレートージメチルアクリル
アミド共重合体(モル比80:5:15)(48)ビニ
ルクロルアセテートービニルピバレートージエチルアク
リルアミド共重合体(モル比50:40:10)(4)
ビニルアセテートービニルピバレート一2一ヒドロキシ
エチルアクリレート一Tert−ブチルアクリルアミド
共重合体(モル比60:20:10:10)などがある
本発明においてタイミング層に使用される共重合体は、
アルカリ処理組成物を展開後、拡散性色素受容層の環境
PHを低下させるための中和層と組み合わせて使用し、
中和層とアルカリ処理組成物展開位置との間に配置させ
るものであり、具体的態様としては以下のごときものが
ある。
即ち、本共重合体は、1一つの支持体の上に支持体側か
ら少なくとも中和層、タイミング層および拡散性色素供
与体と組み合つた感光性層を配置させ、別の支持体の上
に拡散性色素受容体を有する受像要素との間にアルカリ
処理組成物を展開する型式のもの、あるいは2一つの支
持体の上に支持体側から少なくとも中和層、タイミング
層、拡散性色素受容層白色反射層および拡散性色素供与
体と組み合つた感光性層を配置させ別の支持体との間に
アルカリ処理組成物を展開させる型式において使用する
ことも可能であるが、より好ましくは3一つの支持体の
上に支持体側から少なくとも中和層、タイミング層およ
び拡散性色素受容層を配置させ、別の支持体上に配置さ
れた拡散性色素供与体と組み合つた感光性要素との間に
アルカリ処理組成物を展開させる型式のもの、あるいは
4一つの支持体の上に支持体側から少なくとも拡散性色
素受容層、白色反射層、拡散性色素供与体と組み合つた
感光性層を配置させ、別の支持体の上に支持体側から少
なくとも中和層とタイミング層を配置させたカバーシー
トとの間にアルカリ処理組成物を展開させる型式におい
て使用するのがよい。もちろんここで挙げたものは代表
的な態様であり、また必要に応じて付加的あるいは補助
的な層を設けることも可能である。この補助的な層の具
体例としてぱ、中間層、保護層、白色反射層や遮光層等
の親水性コロイド含有層が挙げられる。さらに上記のご
とくに配置された写真材料は、アルカリ処理組成物を展
開後一定時間ののちに剥離させるもの、あるいはアルカ
リ処理組成物を展開後、必ずしも剥離する必要のない″
2非剥離型〃のもの等、いずれでもよい。さらに本発明
における共重合体をタイミング層に含有して使用する場
合、該共重合体を単独で用いてもよく、またトリアルキ
ルフオスフエート、ジブチルフタレート、ポリエチレン
グリコールなどの可塑剤や、ホルムアルデヒド、トリメ
チロールメラミン、ジメチロール尿素、グリオキザール
、グルタールアルデヒドなどの架橋剤、アクリル酸エス
テル類やメタアクリル酸エステル類、セルロースなどを
原料とする重合体などの他、目的に応じて他の添加剤と
併用してもよい。またタイミング層を多層構成とし少な
くとも一層に本発明に用いる共重合体を含ませてもよい
。あるいはタイミング層に隣接して、密着改良などの効
果のために中間層をおいてもよい。本発明に用いる共重
合体はメタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、ジエ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類:酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチ
ルなどのエステル類:ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類などの有機溶剤や、これら有機溶
剤の混合物、或いはこれら有機溶剤と水との混合物など
の中から適宜選ばれた溶媒に溶解し、中和層上に塗布す
ることができる。
塗布するに際し必要な塗布膜厚としては目的に応じて選
ばれなければならず、また使用する共重合体の構造や組
成によつて異なるため一概にぱいえないが、通常0.5
〜30μ、好ましくは0.5〜10μ程度である。但し
、この値にのみ限定されるものでぱない。本発明に用い
る酸性重合体層には、皮膜形成性の酸性ポリマーの使用
が好ましく、このような酸性ポリマーならば、いかなる
ものも使用できる。
好ましくは約10000から約100000の分子量を
有するものであり、例えば米国特許3362819号に
記載されているような無水マレイン酸とエチレンの1:
1共重合体のモノブチルエステル、無水マレイン酸とメ
チルビニルエーテルの1:1共重合体のモノブチルエス
テルの他、無水マレイン酸とエチレンのに1共重合体の
モノエチルエステル、モノプロピルエステル、モノベン
チルエステル並びにモノヘキシルエステル、無水マレイ
ン酸とメチルビニルエーテルの1:1共重合体のモノエ
チルエステル、モノプロピルエステル、モノベンチルエ
ステル並びにモノヘキシルエステル、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸並びにアクリル酸とメタクリル酸の種
々の比の共重合体、アクリル酸やメタクリル酸の他のビ
ニル系モノマーとの種々の比の共重合体、即ち、例えば
アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニ
ルエーテル類など、少なくとも30モル%、好ましくは
50〜90モル%のアクリル酸若しくはメタクリル酸を
含有する共重合体などを用いることができる。なかでも
ポリアクリル酸の使用が推奨できる。かかる酸性ポリマ
ーは、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノールのようなアルコール類、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン
などのようなケトン類、例えば酢酸メチル、酢酸エチル
、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルなどのようなエステル
類、若しくはこれらの混合物などに溶解され、支持体上
に塗設される。酸性重合体層の厚さは、使用される処理
組成物の組成及び量、並びに使用される酸性層の素材に
よつて変化するため、一概に決定することはできないが
、一般的には5〜30μの範囲が適して(ゐ。
拡散性芳香族一級アミノ現像薬を使用する場合には、タ
イミング層、中和層、拡散性色素受容層あるいは必要に
応じて他の層に、たとえば特開昭48−5424号、特
開昭47−15134号、特開昭48−3836号に記
載されている芳香族一級アミノ現像薬スカペンジャ一を
添加することにより、あるいはスカベンジヤ一層を設置
することにより、茶褐色のステインを減少せしめること
ができ、有効である。以下、本発明に用いるその他のカ
ラー拡散転写写真法用材料につき詳細に説明する。
感光要素に於て、・・ロゲン化銀乳剤と組合せて用いら
れる色素像供与物質としては、次の様なものを用いるこ
とができるが、後で述べる拡散性色素放出力プラ一の使
用が特に推奨できる。
(a)色素現像薬: 米国特許2983606号に示されているように、1分
子内に色素構造部と・・ロゲン化銀現像薬基を併せもつ
化合物である。
露光された・゛ロゲン化銀乳剤に色素現像薬とアルカリ
とを作用させると、ハロゲン化銀の還元と色素現像薬の
酸化が起る。酸化された色素現像薬は、還元形の原色素
現像薬に比較して処理組成物中で低い溶解性・拡散性を
もち還元されたハロゲン化銀付近に固定化される。好ま
しい形態においては、色素現像薬は酸性ないし中性の水
性媒体には実質的に不溶であるが、処理組成物のアルカ
リ性では色素現像薬を可溶性且つ拡散性とするに足る解
離可能な残基を少くとも1個含んでいる。このような色
素現像素は感光要素中に、特に・・ロゲン化銀乳剤層も
しくはこれに隣接する層に組込むことができ、・・ロゲ
ン化銀乳剤の感光波長域とこれに対応した吸収特性をも
つ色素現像薬とを組合せた感光単位を2つ以上もつ感光
要素から、一つの受像要素へ拡散転写すれば1度の現像
処理で多色のカラーポジ像が得られる。色素現像薬の光
吸収は、減色法色再現を可能にするもの、つまりイエロ
一、マゼンタ及びシアンを与えるものが有利である。こ
れらの吸収を与える色素構造部は、アゾ色素、アントラ
キノン色素、フタロシアニン色素、ニトロ色素、キノリ
ン色素、アゾメチン色素、インダミン色素、インドアニ
リン色素、インドフエノール色素及びアジン色素等から
誘導される。一方ハロゲン化銀現像薬?ζ光があたつた
・・ロゲン化銀を現像できる基を表わし、好ましくは酸
化の結果親水性を失うような基を表わす。一般にはベン
ゼノイド現像薬基、即ち酸化されたときにキノイトンつ
くる芳香族現像薬基が適する。好ましい現像薬基はハイ
ドロキノニノレ基であり、他の適当な現像薬基にオルト
ジヒドロキシフエニル基及びオルト一およびパラ−アミ
ノ置換ヒドロキシフエニル基が挙げられる。好ましい色
素現像薬では色素構造部と現像薬基とは電子的には共役
できないように、エチレン基のような飽和された脂肪族
基で遮断されている。特に、2−ハイドロキノニルエチ
ル基、2−ハイドロキノニルプロピル基が有用である。
色素構造部と現像薬基とは共有結合によつて連結されて
いる他に、米国特許3551406号;同356373
9号、同3597200号、同 ン3674478号
に示されているように配位結合によつて連結されていて
もよい。さらに拡散転写カラー写真材の使用目的と構成
によつて&ζ米国特許3320063号に公示されてい
るように色素構造部を還元して無色のロイコ形に1時的
に変換し 闘ておくこと、並びに米国特許323008
5号及び同3307947号に公示されているように、
助色団(AuxOchrOme)のヒドロキシル基もし
くはアミノ基をアシル化して一時的に吸収を短波長側に
移動させておくことが有利である。こ ごの他にアゾ詰
合のオルト位にヒドロキシル基を★もつような色素構造
部をもつ色素現像薬では、米国特許3299041号に
示されているように吸収特性並びに色像の安定性が優れ
ている点で有用である。この他に拡散転写カラー写真に
用いるのに適した色素現像薬は、米国特許298360
5号、同2992106号、同3047386号、同3
076808号、同3076820号、同307740
2号、同3126280号、同3131061号、同3
134762号、同3134765号、同313560
4号、同3136605号、同3135606号、同3
135734号、同3141772号、同314256
5号、同3173906号、同3183090号、同3
246985号、同3230086号、同330919
7号、同3230083号、同3239339号、同3
347672号、同33・47673号、同32457
90号、同3230082号等に示されている。
拡散転写カラー写真材料に用いるのに適した色素現像薬
の具体的な例を挙げれば:などがある。
色素現像薬を色素供与体として用いる拡散転写カラー写
真では現像を迅速に進行させるために補助現像薬を用い
ることが有利である。
このような目的には米国特許3039869号に記され
ている1−フエニル一3−ピラゾリドンの如き現像薬、
4′−メチルフエニルハイドロキノンもしくはt−ブチ
ルハイドロキノンの如きハイドロキノン誘導体、または
米国特許3617277号に記載されているカテコール
誘導体を液状処理組成物中に用いてもよく、あるいは感
光要素のなか、特にハロゲン化銀乳剤層、色素現像薬を
含む層、中間層もしくは最上層である保護層に入れてお
いてもよい。
さらに現像を促進し、拡散転写を促進するために、米国
特許3173786号に記載されているようなN−ベン
ジル一α−ピコリニウム・臭化物の如きオニウム化合物
の共存下で行われてもよい。(b)拡散性色素放出力プ
ラー:酸化された現像主薬とカプリング反応できる反応
活性の非拡散性化合物であつて、カツプリング反応の結
果、処理液に可溶性且つ拡散性の色素を離脱放出するこ
とができる。
拡散性色素放出力プラ一の第1の型の化合物は、カプリ
ング反応点が酸化された現像主薬によつて離脱される残
基によつて置換されている構造部を含んでいる。放出さ
れる色素の電子共役系は、カプラー中にあらかじめ組込
んでおいてもよいし、カプリング反応によつて形成され
てもょぃ。前者は「既成型」と呼びうるもので、カプラ
ーぱ放出される色素と近い分光吸収を示す。これに反し
て後者は「即時形成型」と呼びうるもので、カプラーは
原則的に無色であり、また有色のものでもその吸収は放
出される色素の吸収と直接的には関係なく一時的である
。拡散性色素放出力プラ一の典型的なものは次の一般式
によつて表わすことができる:及び ここにCp−1は、カプリング位置が(Fr)一L一残
基によつて置換され、さらに非カプリング位置の少くと
も1つが炭素原子数が8以上の疎水性基を含みカプラー
分子に耐拡散性を与える基によつて置換されているよう
なカプリング反応活性の構造部を表わし:Cp−2は、
カプリング位置が(Bl)−L残基によつて置換されて
いるカプリング反応活性の構造部を表わす。
さらに水可溶化基をもつていない現像主薬と組合わせて
使用される場合にはCp−2基は、非カプリング位置の
少くとも1つに水可溶化基をもつ。(Fr)−L一基及
び(Bl)−L±基は、酸化された現像主薬によつて離
脱されるような基を表わす。
Frは、可視波長域に吸収をもち、少くとも1つの水可
溶化基をもつ色素構造部を表わし、B1は、炭素原子数
8以上の疎水性基を含み、カプラー分子に耐拡散性を与
える基を表わす。
Cp−1及びCp−2に利用されるカプリング反応活性
の構造部としては、芳香族1級アミノ・カラー現像主薬
と酸化カプリングできることが知られている多くの官能
基をあげることができる。例えばフエノール類、アニリ
ン類、環状もしくは鎖状の活性メチレン化合物類、もし
くはヒドラゾン類がある。特に有用な反応活性の構造部
の具体的な例をあげればアシルアミノ基によつて置換さ
れたフエノール、1−ヒドロキシル−2−ナフトエ酸ア
ミド、N−N−ジアルキルアニリン、3位がアルキル、
アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、アシ
ルアミノ、ウレイド、スルフオンアミド基によつて置換
された1−アリール−5−ピラゾロン、ビラゾロベンゾ
イミダゾール、ビラゾロトリアゾール、α−シアノアセ
トフエノン、α−アシルアセトアニリドから誘導される
残基がある。酸化された酸化主薬によつてカプラー構造
部との結合が切断される連結基Lとしてはアゾ基、アゾ
オキシ基、水銀基(−Hg−)、オキシ基、チオ基、ジ
チオ基、トリアゾリル基、ジアシルアミノ基、アシルス
ルフオンアミノ基1 \ (0−CSO2)アシルオキシ基、スルフオニ1′があ
げられる。
Cp−1とBlによつて表わされる残基中に含まれる疎
水性残基は、カプラー分子中に水性媒体中で凝集力を与
え、感光材料を構成する親水性コロイド沖で非拡散性と
する。
疎水性残基としては炭素原子数が8以上の置換もしくは
非置換のアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、ア
ルキルリール基が有利に用いられる。例えばラウリル基
、ステアリル基、オレイル基、3−n−ベンタデシルフ
エニル基、2・4−ジ一t−アミルフエノキシ基などが
ある。これら疎水性残基は直接に、もしくはアミド結合
、ウレイド結合、エーテル結合、エステル結合、スルJ
ャIンアミド結合等の2価結合を介してカプリング基本
構造部に結合してCp−1を作る。またこれら疎水性残
基はそれ単独で、もしくは直接にもしくは上記2価結合
を介してアリール基もしくはヘテロ環基の如き残基と結
合してBlを形作る。Cp−2とFrによつて表わされ
る残基に含まれる水可溶化基は、処理組成物中で実質的
に解離する酸性基もしくは加水分解によつてこれを与え
る前駆体基である。
特にPKaが11以下の酸性基が有用である。このよう
な基としては、スルフオ基、硫酸エステル基(−0S0
3H)、カルボキシル基、スルフオンアミド基、ジアシ
ルアミノ基、シアノスルフオンアミノ基、フエノール性
水酸基などがある。
一般式(1)で表わされる型の拡散性色素放出力プラ一
は酸化された現像主薬と反応すると結合Lが開裂してC
p−1と現像主薬との拡散性縮合物とFr構造部を含む
可溶性色素とを形成する。
この可溶性色素は受像層へ拡散して色素像を形成する。
一般式(2)で表わされる型の拡散性色素放出力プラ一
は酸化された現像主薬と反応すると結合Lが開裂してC
p−2と現像主薬との酸化カプリング生成物たる可溶性
色素とBl−L一から誘導される非拡散性の離脱生成物
を与える。
この可溶性色素は受像層へ拡散して色素像を形成する。
構造式(1)によつて表わされる型の拡散性色素放出力
プラ一の具体的例は下の通りである:・α一〔4−(8
−アセトアミド−3・6−ジZZスルホ−1−ヒドロキ
シ−2−ナフチルアゾ)−フエノキシ〕一α−ピバリル
一4−(N一メチル一N−オクタデシルスルフアミル)
アセトアニリド.2ナトリウム塩●1−(p−t−ブチ
ルフエノキシフエニル)3−〔α−(4−t−ブチルフ
エノキシ)プロピオンアミド〕−4−(2−ブロモ−4
−メチルアミノ−5−スルホ−1−アントラ−9・10
−キナリルーアゾ)−5−ピラゾロン●1−ヒドロキシ
−4−{3−〔4−N−エチル−N−β−スルホエチル
アミノ)−2−メチルーフエニルアゾ〕フエニルアゾ}
−N〔8−(2・4−ジ一t−アミルフエノキシ)ブチ
ル〕−2−ナフトアミド.ナトリウム塩構造式(2)に
よつて表わされる型の拡散性色素放出力プラ一の具体的
例は次の通りである:●α一(4−メトキシベンゾイル
)一α一(3オクタデシルカルバミルフエニルチオ)3
・5−ジカルボキシアセトアニリド ●1−フエニル一3−(3・5−ジカルボキシアニリノ
)−4−(3−オクタデシルカルバミルーフエニルチオ
)−5−ピラゾロン●1−フエニル一3−(3・5−ジ
スルホベンゾイルアミノ)−5−(2−ヒドロキシ−4
n−ペンタデシルフエニルアゾ)−5−ピラゾロン .1−〔4−(3・5−ジカルボキシベンズアミド)フ
エニル〕−3−エトキシ−4−(3−オクタデシルカル
バミルチオ)−5−ピラゾロン●1−ヒドロキシ−4−
(3−オクタデシルカルバミルフエニルチオ)−N−エ
チル−3′・57−ジカルボキシ−2−ナフトアニリド
●1−ヒドロキシ−4−(n−オクタデシルサクシンイ
ミド)−N−エチル−3′・5′−ジカルボキシ−2−
ナフトアニリド拡散性色素放出力プラ一のこの他の具体
例と合成法は、英国特許840731号、同90436
4号、英国特許1085631号、米国特許34765
63号、同3644498号、同3419391号に記
載されている。
拡散性色素放出力プラ一の第2の型の化合物では、酸化
された現像主薬との縮合反応に引続ZOいて起る、反応
点の隣接位置の置換基との分子内閉環反応に伴つて置換
基に含まれる色素残基が解裂して放出される。
特にフエノールもしくはアニリンの4位へ芳香族1級ア
ミノ現像薬が酸化カプリングした後に3位に位置した色
素構造部を含むスルフオンアミド基との間でアジン環形
成をなし、スルフオン酸をもつた拡散性色素を放出する
反応が有用である。この型の化合物の具体例をあげれば
●1−フエニル一3−エチルカルバモイル−4{2−メ
トキシ−4−〔N−n−ドデシルN−(1−ヒドロキシ
−4−クロロ−3一ナフチル)〕スルフアミルフエニル
アゾ}一5−ピラゾロン・2−(β−オクタデシルカル
バモイルエチル)−4−{2−〔4−(2−ヒドロキシ
−1ナフチルアゾ)フエニルスルホンアミド〕一アニリ
ノ}−フエノール等がある。
拡散性色素放出型カプラーと組合わせて使用する芳香族
1級アミン現像薬としてはp−アミノフエノール及びp
−フエニレンジアミン及び誘導体が有利に用いられる。
特に2−クロロ4−アミノフエノール、2・6−ジブロ
モ−4一アミノフエノール、4−アミノ−N−N−ジエ
チル−3−メチルアニリン、N−N−ジエチル−p−フ
エニレンジアミン、N−エチル−βメタンスルフオンア
ミドエチル一3−メチル−4−アミノアニリン、4−ア
ミノ−N−エチル−N−(δ−スルホブチル)−アニリ
ン、4アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチ
ル)アニリン、4−アミノ−3−メチルN−(β−ヒド
ロキシルエチル)アニリン、4ーアミノ−N−エチル−
N−(β一カルボキシエチル)アニリン、4−アミノ−
N−N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−3−メチル−
アニリン、3−アセタミド−4−アミノ−N−N一(β
−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチ
ル−N−(2・3−ジヒドロキシプロピル)−3−メチ
ルアニリン、4−アミノーN−N−ジエチル−3−(3
−ヒドロキシプロポキシ)アニリン、4−アミノ−N−
エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−3−メトキシ
アニリン及びこれらアニリン類の塩酸、硫酸、酸、p−
トルエンスルフオン酸等の塩が有用である。さらにこれ
らアニリン類のシツフ塩基類とかフタル酸イミド類のよ
うな現像主薬の前駆体は感光要素に添加することができ
るので有用である。拡散性色素放出力プラ一を含有する
ネガ型ハロゲン化銀乳剤層は、現像処理によつてネガの
拡散転写色素像を与える。
これに反して拡散性色素放出力プラ一を含有する直接ポ
ジ型ハロゲン化銀乳剤層はポジの拡散転写色素像を与え
る。直接ポジ型乳剤としては、米国特許2592250
号;同2588982号;同3227552号等に記載
されているような内部潜像型乳剤並びに英国特許444
245号:同462730号;米国特許2005837
号;同2541472号;同3367778号等に記載
されたカプラせた型の乳剤が有用である。
ネガ型・・ロゲン化銀乳剤層に隣接して設けられた、拡
散性色素放出力プラ一と物理現像核とを含有する層をハ
ロゲン化銀溶剤を含む現像液で処理することによつてポ
ジの拡散転写色素像が得られる。この物理現像を利用し
た反転色素像が得られる。この物理現像を利用した反転
色素像形成技術としては英国特許904364号に示さ
れているものを利用できる。さらに現像主薬の酸化物と
反応して1−フエニル一5−メルカプトテトラゾールの
ような現像抑制剤を放出する化合物(DIR化合物)を
含有するネガ型ハロゲン化銀乳剤層に隣接して拡散性色
素放出カプラーと自発的に還元可能な金属塩とを含有す
る層を設けた感光要素は、米国特許3227551号;
同3227554号;同3364022号及びドイツ特
許公開2032711号に示されているようにポジの拡
散転写色素像を与える。
本発明にはこれらの乳剤と色素像供与体との組合せを用
いることができ、目的に応じてネガ及びポジの色素画像
を与える方式を選択することができる。り 拡散性色素
放出 還元剤 本発明には前述の色素現像薬、拡散性色素放出力プラ一
の他に、現像の結果酸化された還元剤に分子内反応によ
るか溶液中の補助的薬剤との反応によつて拡散性色素を
放出すると色素像供与体も有利に使用され得る。
この型の色素像ZJ形成には、ハイドロキノン類、3−
ピラゾリドン類の如き補助現像薬を介して色素像供与体
を酸化することが有利である。
酸化された色素像供与体は処理組成物もしくは感光要素
中に存在する水酸イオン、亜硫酸イオンの如き補充的薬
剤の作用によつて拡散性色素を放出する。この型の色素
像形成剤の具体的例ば米国特許3585026号、同3
698897号、ドイツ特許公開2242762号に公
示されている。
本発明に用いられる色素像供与体は、担体である親水性
コロイド沖に供与体の型に応じて種々の方法で分散する
ことができる。例えばスルホ基、カルボキシル基のよう
な解離性基をもつ拡散性色素放出力プラ一のような化合
物は水もしくはアルカリ性水溶液に溶解してから親水性
コロイド溶液に加えることができる。水性媒体に溶け難
く、有機溶媒に溶け易い供与体は有機溶媒中に溶解して
得られる溶液を親水性コロイド溶液に加え、撹拌などに
よつて微細な粒子に分散させる。適当な溶液としては酢
酸エチル、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、β−プトキシ一β一エトキシエチル
アセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフオ
キサイド、2−メトキシエタノールトリ−n−ブチルフ
タレート等がある。これらの分散溶剤のうち蒸気圧が比
較的低いものは写真層の乾燥時に揮発するか、塗布以前
に米国特許2322027号;同2801171号に記
載されているような方法で揮発させることもできる。こ
れらの分散溶剤のうち水に溶け易いものは米国特許29
49360号、同3396027号に記載されているよ
うな水洗方法によつて除去することができる。
供与体の分散を安定化し、色素像形成過程を促進するた
めに、感光シート中に供与体と共に実質的に水に不溶で
、沸点が常圧で200℃以上の溶媒に組入れることが有
利である。この目的に適する高沸点溶媒としては、高級
脂肪酸のトリグリセリド、ジーオクチルアジペートのよ
うな脂肪族エステル、ジ一n−ブチルフタレートのよう
なフタール酸エステル、トリ−0−クレジルフオスフエ
ート、トリ−n−ヘキシルフオスフエートのようなリン
酸エステル、N−N−ジエチルラウリルアミドの如きア
ミド、2・4−n−アミルフエノールの如きヒドロキシ
化合物等がある。さらに色素像供与体の分散を安定化し
色素像形成過程を促進するために、感光シート中に供与
体と共に親水性のポリマーを組込むことが有利である。
この目的に適する親媒性のポリマーとしては、シエラツ
ク;フエノール.ホルムアルデヒド縮合物;ポリ−n−
ブチルアクリレート:n−ブチルアクリレートとアクリ
ル酸とのコポリマー:n−ブチルアクリレート、スチレ
ンとメタクリルアミドの共重合物等がある。これらポリ
マーは色素像供与体と共に有機溶液に溶解してから、親
水性コロイド中に分散してもよく、また色素像供与体の
親水性コロイド分散物に乳化重合等の手段で調製した該
ポリマーのヒドロゾルを添加してもよい。色素像供与体
の分散は、一般に大きな剪断力のもとで有効に達成され
る。例えば高速回転ミキサー、コロイドミル、高圧ミル
クホモジナイザー、英国特許1304206号に公示さ
れた高圧ホモジナイザー、超音波乳化装置などが有用で
ある。色素像供与体の分散は界面活性剤を乳化助剤とし
て用いることによつて著しく助けられる。本発明に使用
する色素像供与体の分散に有用な界面活性剤としては、
トリイソプロピルナフタリンスルフオン酸ナトリウム、
ジノニルナフタレンスルフオン酸ナトリウム、p−ドデ
シルベンゼンスルフオン酸ナトリウム、ジオクチルスル
ホサクシネート.ナトリウム塩、セチル硫酸ナトリウム
塩、特公昭39−4293号に示されているアニオン界
面活性剤があり、これらアニオン活性剤とアンヒドロヘ
キシトールの高級脂肪酸エステルとの併用は、米国特許
3676141号に示されているように特に良好な乳化
能を示す。本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、塩
化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀もしく
はこれらの混合物のコロイド状分散物であつて、ハロゲ
ン組成は感光材料の使用目的と処理条件に応じて選択さ
れるか、沃化物含量が1モル%から10モル%、塩化物
含量が30モル%以下であり、残余が臭化物であるよう
な沃臭化銀ないし塩沃臭化銀乳剤が特に望ましい。
平均粒子径が約0.1ミクロンから約2ミクロンの範囲
にあるものが有用であつて、感光材料の使用目的によつ
てぱ粒子径が均一なものであることが望ましい。粒子は
立方晶形、八面体もしくは混合晶形をとり得る。これら
のハロゲン化銀乳剤は、例えば、ピ一 グラフキデ(P
.Glafkides)著7シミ一 ホトグラフイーク
,(ChimiePhOtOgraphique)(第
2版、1957年:PaulMOntel.Paris
)第18章〜第23章に記述されているような公知慣用
の方法によつて作られる。
即ち硝酸銀の如き可溶性銀塩と臭化カリウムの如き水溶
性ハロゲン化物とを、ゼラチンの如き保護コロイド溶液
のもとで反応させ、過剰なハロゲン化物もしくはアンモ
ニアの如きハロゲン化銀溶剤の存在のもとで結晶成長を
起させる。この際シングル或はダブルジェット法、PA
gコントロール.ダブルジェット法の沈澱方法を用いる
ことができる。乳剤からの可溶性塩類の除去は、冷却凝
固した乳剤の水洗、透析、スルフオン基、硫酸エステル
基、カルボキシル基をもつアニオン性ポリマーもしくは
アニオン性界面活性剤の如き沈降剤の添加とPH調節あ
るいぱ保護コロイドとしてプタロールゼラチンの如きア
シル化蛋白質の使用とPH調節による沈降等によつて達
せられる。本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤はゼラ
チンに含有されている天然増感剤、チオ硫酸ナトリウム
またはN−N−N′一トリメチルチオ尿素の如き硫黄増
感剤、一価金のチオシアネート錯塩、チオ硫酸錯塩の如
き金増感剤、または塩化第1スズ、ヘキサメチレンテト
ラミンの如き還元増感剤と組合わせて加熱処理すること
によつて化学増感されていることが望ましい。本発明に
は粒子表面に潜像を形成し易い乳剤も、また米国特許2
592550号:同3206313号等に記載されてい
るような粒子内部に潜像を作り易い乳剤も使用すること
ができる。本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1・3・3a・7テトラザ
インデン、5−ニトロイミダゾール、1−フエニル一5
−メルカプトテトラゾール、8−クロロマーキユリキノ
リン、ベンゼンスルフイン酸、パイロカテキンのような
添加剤によつて安定化されてもよい。
この他にカドミウム塩、水銀塩及びパラジウムのクロロ
錯塩の如き白金族元素の錯塩等の無機化合物も本発明の
感光材料の安定化に有用である。さらに本発明に使用さ
れるハロゲン化銀乳剤にはポリエチレンオキサイド化合
物のような増感性化合物を含有してもよい。本発明に使
用されるハロゲン化銀乳剤は、所望に応じて光学増感色
素によつて拡大された感色性をもち得る。
有用な光学増感剤にはシアニン類、メロシアニン類、ホ
ロポーラーシアニン類、スチリル類、ヘミシアニリン類
、オキサノール類、ヘミオキサノール類等がある。光学
増感剤の具体的な例は前述のP.Glafkidesの
著書第35〜41章、及びヘイマ一(F.M.Hame
r)著7ザ シアニン ダイズ アンドリレーゼット
コンパウンズ,,(TheCyanineDyesan
dRelatedCOmpOunds)(Inters
cience)に記載されている。
特に核の窒素原子がヒドロキシル基、カルボキシル基、
スルフオ基を有する脂肪族基によつて置換されているシ
アニン類、例えば米国特許2503766号:同345
9553号:同3177210号:に記載されているよ
うなものは本発明の実施に特に有用である。
本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤層:色素像供与体
を含有する層:保護層もしくは中間層のような補助層等
の処理液浸透性層は、結合剤として親水性ポリマーを含
有している。
適する親水性ポリマーとしてはゼラチン、カゼイン、ア
シル化剤等によつて改質化されたゼラチン、ビニルポリ
マーによつてグラフト化したゼラチン、アルブミンの如
き蛋白質、ヒドロキシエチルセルローズ、メチルセルロ
ーズ、カルポキシメチルセルローズの如きセルローズ誘
導体、ポリビニルアルコールまたはポリ酢酸ビニルの部
分加水分解物、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミドの如き高分子非電解質、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミドの部分加水分解物、ビニルメチルエーテルと
マレイン酸の共重合物の如きアニオン性合成ポリマー、
さらにN−ビニルイミダゾール、アクリル酸とアクリル
アミドの共重合物ないしHOfman(ホフマン)反応
処理されたポリアクリルアミドの如き両電解質性合成ポ
リマー等がある。これら親水性ポリマーは単独に、また
は混合して使用される。さらにこれら親水性ポリマー層
はアルキルアクリレZyート、アルキルメタアクリレー
ト等の疎水性モノマーのラテツクス状の重合体分散物を
含有していてもよい。
これら親水性ポリマー、特にアミノ基、ヒドロキシル基
、カルボキシル基の如き官能基をもつポリマーを、各種
の橋かけ剤によつて処理液浸透性を失わずに不溶化する
ことができる。特に有用な橋かけ剤をあげれば、ホルム
アルデヒド、グリオキザール、グルタールアルデヒド、
ムコクロール酸、アクロレインのオリゴマ一の如きアル
デヒド化合物;特公昭37−8790号に示されている
トリエチレンフオスフアミドの如きアジリジン化合物:
特公昭34−7133号に示されている1・4−ビス(
2′・3′一エポキシプロポキシ)ジエチルエーテルの
如きエポキシ化合物;米国特許3325287号に示さ
れている2−ヒドロキシル−4・6−ジクロロ−s−ト
リアジン.ナトリウム塩の如き活性ハロゲン化合物;ヘ
キサヒトロー1・3・5−トリアクリル−s−トリアジ
ンの如き活性オレフイン化合物:N−ポリメチロール尿
素もしくはヘキサメチロールメラミンの如きメチロール
化合物:ジアルデヒド澱粉もしくは米国特許33628
27号に示された3−ヒドロキシル−5−クロロ−s−
トリアジニル化されたゼラチンの如き高分子性のものを
挙げることができる。
さらにこれら親水性ポリマー層は橋かけ剤の他に炭酸塩
、レゾルシンのような橋かけ反応促進剤を含有していて
もよい本発明に用いられる写真層は、各種の塗布方法例
えばデイプ法、ローラー法、エアーナイフ法、米国特許
2681294号に記載されているビード塗布法、米国
特許3508947号、3513017号に記載されて
いるカーテン法などによつて塗布することができる。
特に重層構成の感光要素では米国特許2761417号
;同2761418号、同2761419号;同276
1791号に記載されている多スリツト.ホツパ一を用
いて多数層を同時に塗布するのが便利である。本発明に
用いられる写真層の塗布を容易ならしめるために、塗布
組成物は各種の界面活性物質を塗布助剤として含むこと
が有利である。
有用を塗布助剤としてはサポニン、p−ノニルフエノー
ルのエトキシエチレン付加物、蔗糖のアルキルエーテル
、グリセリンのモノアルキルエーテルの如き非イオン界
面活性剤、ドデシル硫酸ナトリウム塩、p−ドデシルベ
ンゼンスルフオン酸ナトリウム塩、ジオクチルスルフオ
サクシネート.ナトリウム塩の如きアニオン界面活性剤
並びにカルボキメチルジメチルラウリルアンモニウム.
ヒドロオキサイド内部塩、″Deriphatl5l、
米国特許3441413号、英国特許1159825号
、特公昭46−21985号に記載されているベタイン
系化合物の如き両性界面活性剤などが挙げられる。本発
明に用いられる写真層の塗布を容易ならしめるために、
塗布組成物は各種の粘度上昇剤を含有してもよい。
例えば高分子量のポリアクリルアミドのようにその自身
の粘度によつて塗布組成物の粘度を増加するものの他に
、セルローズ硫酸エステル、ポリ−p−スルホスチレン
.カリウム塩および米国特許3655407号に記され
ているアクリル酸系ポリマーのように塗布組成物中の結
合剤ポリマーとの相互作用によつて増粘作用を示すアニ
オン性ポリマーも同様に有用である。本発明に使用され
る感光要素は、ハロゲン化銀乳剤に色素像供与体が組合
つている。意図される色再現によつてハロゲン化銀乳剤
の感色性と色素像の分光吸収との組合せが適宜に選択さ
れる。減色法による天然色の再現にはある波長範囲に選
択的分光感度をもつ乳剤と同波長範囲に選択的な分光吸
収をもつ色素像を供与する化合物との組合せを少くとも
二つもつ感光要素が使用される。特に青感性ハロゲン化
銀乳剤と黄色の色素像を供与する化合物との組合せ、緑
感性乳剤とマゼンタ色素像を供与する化合物との組合せ
並びに赤感性乳剤とシアン色素像を供与する化合物との
組合せを含有する感光要素は有用である。これら乳剤と
色素像供与体との組合せ単位は感光要素中で面対面の関
係で層状に重ねて塗布されるか、各々粒子状に形成され
て混合して塗布されるかする。好ましい重層構成でぱ、
露光側から青感性乳剤、緑感性乳剤、赤感性乳剤が順次
に配置され、特に沃化物を含有する高感度乳剤の場合に
は青感性乳剤と緑感性乳剤との間に黄色フイルタ一層が
配置されてもよい。黄色フイルタ一は黄色のコロイド銀
分散物、油溶性黄色色素の分散物、塩基性重合体に媒染
された酸性色素もしくは酸性重合体に媒染された塩基性
色素等を含む。乳剤層は相互に中間層によつて隔離され
ていることが有利である。中間層は感色性の異る乳剤層
単位間に起る好ましくない相互作用を防止する。中間層
はゼラチン、5ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニルの
部分加水分解物の如き親水性ポリマーの他に、米国特許
3625685号に記載されている親水性ポリマーと疎
水性ポリマーのラテツクスから形成される細孔をもつポ
リマー、米国特許3384483号に記載されているア
ルギン酸カルシウムのように処理組成物によつて次第に
親水性を増加するポリマーによつて構成される。中間層
は、使用される色素像供与体と処理組成物の型に応じて
選択される層間相互作用抑制剤を含有してもよい。例え
ば親像薬の酸化物によつて拡散性色素を放出する型の色
素像供与体では耐拡散性・・イドロキノン誘導体の如き
還元剤及び酸化生成物と反応して固定し得る耐拡散性カ
ツプラ一が乳剤層ユニツト間の現像薬の酸化生成物の好
ましくない交換を防止するのに有効である。さらに溶解
物理現像によつて像反転を行う系では中間層はこれらの
他に金属銀コロイドのような物理現像核を、現像抑制剤
放出(DIR)化合物を用いて像反転を行う系では低感
度、微粒子のハロゲン化銀粒子をそれぞれ含有している
ことが良好な色再現を得るために有用である。本発明に
使用される処理組成物は、ハロゲン化銀乳剤の現像と拡
散転写色素像の形成とに必要なる処理成分を含有した液
状組成物であつて、溶媒の主体は水であり他にメタノー
ル、メチルセロソルプの如き親水性溶媒を含むこともあ
る。
処理組成物は、乳剤層の現像を起こすに必要なPHを維
持し、現像と色素像形成の諸過程中に生成する酸を中和
するに足りる量のアルカリを含有している。アルカリと
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カル
シウム分散物、水酸化テトラメチルアンモニウム、炭酸
ナトリウム、リン酸3ナトリウム、ジエチルアミン等が
使用され、組成物は好ましくは室温において約12以上
のPHをもつ。さらに好ましくは処理組成物は高分子量
のポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルローズ
、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの如き親水性
ポリマーを含有している。これらのポリマーは処理組成
物に室温で1ポイス以上、好ましくは約1000ポイス
程度の粘度を与え、処理時の組成物の均一な展開を容易
にするばかりでなく、処理の過程で感光要素と受像要素
に水性溶媒が移動して処理組成物が濃縮されたときは非
流動性の膜を形成して、処理後のフイルムユニツトが一
体化するのを助ける。このポリマ一膜は、拡散転写色素
像の形成が実質的に終了したのちには、それ以上の着色
成分の受像層への移動を抑制して画像の変化を防止する
のに役立てることもできる。処理組成物はこの他に、処
理中にハロゲン化銀乳剤が外部光によつて力プルのを防
止するためにカーボンブラツクのような吸光性物質、並
びに米国特許3579333号に記載されている減感剤
を含有していることが場合によつては有利である。さら
に処理組成物は、使用する色素像供与体に固有な処理成
分を含有していることが有利である。色素現像薬の場合
にはパラアミノフエノール、4′メチルフエニルハイド
ロキノン、1−フエニルー3−ピラゾリドンのような補
助現像薬、N−ベンジル−α−ピコリニウム臭化物のよ
うなオニウム系現像促進剤、ベンゾトリアゾールのよう
なカブリ防止剤など;拡散性色素放出力プラ一の場合に
は芳香族1級アミノ.カラー現像薬のような現像薬、亜
硫酸塩もしくはアスコルビン酸のような酸化防止剤、ハ
ロゲン化物もしくは5−ニトロベンズイミダゾールのよ
うなカブリ防止剤、チオ硫酸塩もしくはウラシルのよう
な・・ロゲン化銀溶剤などがその例である。処理液中に
二酸化チタンなどの白色反射剤を含ませておけばポリエ
チレンテレフタレートフイルムや三酢酸セルロースフイ
ルムなどの透明な支持体を受像材料の支持体に用いたと
き処理液を展開、拡散転写処理後受像材料とネガ材料を
分離せずにこの支持体を透してポジ像を観察できる。
この際処理剤中に含有させる白色反射剤は全重量のうち
20〜60%程度が好適であるが制限はない。白色反射
剤を用いない場合はネガ材料と受像材料を露光.転写処
理後、分離することによりポジ像を観察できる。処理組
成物は、破壊可能な容器に収納されていることが有利で
ある。
このような溶器は液体及び空気を通さない物質のシート
を折りたたみ、各端辺をシールして作成された空洞中に
処理組成物を収納してあり、フイルムユニツトが加圧具
を通過したときに、処理組成物に加えられる内部圧によ
つて定められた個所で破壊して内容物を放出するように
なつていることが有利である。容器を形成する物質とし
てはポリエチレンテレフタレート/ポリビニルアルコー
ル/ポリエチレンのラミネート、鉛箔/ビニルクロライ
ドと酢酸ビニルの共重合物のラミネートの如き材料が有
利に用いられる。これらの容器は、フイルムユニツトの
前縁にそつて固定されており、収納液を実質的に一方向
に感光要素表面に展開するようになつていることが望ま
しい。容器の好ましい例は米国特許2543181号;
同2643886号;同 イ:R2653732号;同
2723051号;同3056491号;同30564
92号;同3152515号;同3173580号など
に記載されている。
受像層には種々のポリマー媒染剤を用いることができる
例えば一般に知られる塩基性ポリマーやカチオン性ポリ
マーなどを用いることができる(例えば特公昭38−2
6135号に記載のもの等)。特に次に示す様な構造の
ポリマー媒染剤の使用が好ましいが、これらのみに制限
されるものではない。(xは重合度を表わし、xの範囲
は約102〜5X103、好ましくは5X102〜2X
103)受像層に用いるポリマー媒染剤は単独で皮膜を
形成して用いることもできるが、ゼラチンや、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドンなど天然又は合成
の親水性異種ポリマーと併せ用いてもよく、二種の異な
るポリマー媒染剤を併せ用いることもできる。
受像層の厚みは目的に応じて変化させることができ、好
ましくは3〜60μの範囲内であり、特に好ましくは5
〜20μであるがこれらのみに制限されるものではない
。支持体としては、写真用に通常用いられているものを
用いることができる。例えばバライタ紙、ポリエチレン
などの樹脂をラミネートした紙、例えば二酢酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロースなどのよう
なセルロース有機酸エステルシート、例えば硝酸セルロ
ースなどのような無機酸エステルシート、例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリビニルアセテートなどのよ
うなポリビニルエステルシート、例えばポリビニルアセ
タールなどのようなポリビニルアセタール類のシート、
例えばポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンな
どのポリアルキレンシートなどがある。実施例 1下記
のごとくに塗布した材料、すなわちフイルムAおよびフ
イルムBを用意し、フイルムAとフイルムBとの塗布面
の間にアルカリ処理組成物を液厚100μになるように
展開した。
=定時間(第2表参照)後フイルムAとフイルムBを剥
離し、小型のPH測定用電極でフイルムBの表面PHを
測定した。フイルムA ゼラチン下塗を施したポリエチレンテレフタレート支持
体上に、中和用酸性重合体層として下記組成のポリアク
リル酸溶液を一平方メートル当り150tの割合で均一
に塗布し、100℃の空気浴で充分乾燥させた。
ポリアクリル酸溶液の組成 次で中和層の上にタイミング層(第1表参照)を塗布し
最上層に拡散性色素受容層(媒染層)を塗布しフイルム
Aとした。
媒染層はポリビニルアルコール6t/ml、ポリ−4−
ビニルピリジン2.47/イ、ポリ(2−メタクリロキ
シエチルートリエチルアンモニウムエトサルフエート)
0.67/イおよびトリメチロールメラミン0.087
/イを塗布した。
タイミング層に用いた重合体の種類に従つてフイルムA
をA−1からA−6まで用意し、フイルムBとそれぞれ
重合わせた。
フイルムAのそれぞれの塗布方法は第1表に掲げた。フ
イルムB ゼラチンで下塗りしたセルローストリアセテート支持体
の上に、ヨウ臭化銀乳剤{銀量で0.87/d1ゼラチ
ンを77/イ、ジブチルフタレート0.65y/イに溶
解された0.92y/Rrlの1ヒドロキシ−N−n−
ドデシル−2−ナフトアミドおよび0.39y/M2の
1−ヒドロキシ−N−γ−(2′・4′−ジ一t−アミ
ルフエノキシ)プロビル−2−ナフトアミドを含む}を
塗布した乳剤層 1とその上に保護層として0.67/
イのゼラチン層を塗布したものをフイルムBとした。
アルカリ処理組成物は下記の組成のものを使用した。
(モル比9:1) 第2表にフイルムBの表面PHの経時変化を示した。
表から明らかなように本発明のタイミング層を使用した
場合には、展開後初期は現像を妨げない12以上の高P
Hを保つているが、その後は急激にPHが低下しており
、理想的な挙動を示している。それに反し比較用の場合
はPH低下が初朋から速くなつているため現像抑制をお
こす欠点がある。実施例 2 透明なセルロースアセテートフイルム支持体(100ミ
クロン)の1つの面上に下記の順序で層を塗布して多層
感光性要素を作つた。
1.拡散性シアン色素を供与するカプラー含有層1−ヒ
ドロキシ−4−ヘキサデシルオキシN−エチル−3′・
5/−ジカルボキシ−2−ナフトアニリド(1.70×
10−3m01/M2)とコロイド状銀(ゼラチン0.
777/ml、Ag:3.62×10−27/イ)を含
むゼラチン層。
2.中間層 非拡散型シアンカプラー:1−ヒドロキシ2−ドデシル
ナフトアミド(3.82X10−4m01/M2)非拡
散型シアンカプラー:1−ヒドロキシ−N−〔(2・4
−ジーターシャリーアミルフエノキシ)プロピル〕−2
−ナフトアミド(1.20×10−4m01/M2)、
2・5ジーターシヤリーオクチルハイドロキノン(7.
0X10−4m01/イ)、ジ一n−ブチルフタレート
(0.517/イ)、ゼラチン(0.97/d)を含有
する層3.青感性ゼラチン沃臭化銀乳剤層 非拡散型シアンカプラー:1−ヒドロキシ−2−ドデシ
ルナフトアミド(0.37モル/イ)非拡散型シアンカ
プラー:1−ヒドロキシ−N〔(2・4−ジーターシヤ
リーアミルフエノキシ)プロピル〕−2−ナフトアミド
(0.12モル/イ)、2・5−ジーターシヤリーオク
チルハイドロキノン(2.35×10−4モル/Rrl
)、ジ一n−ブチルフタレート(1.12y/イ)を含
む青感性ゼラチン沃臭化銀乳剤層(Agl.l3×10
−2m01/イ、ゼラチン1.227/Tri′、沃化
物4.0モル%、平均粒子サイズ0.8ミクロン)4.
保護層 ゼラチン(0.637/Trl)の保護層上記の多層感
光要素に、色温度2854層Kの1KWタングステン光
で20CMSの露光を与えた。
処理用ポット中に下記の処理組成物を入れて処理液とし
て用いた。処理用ポットは、ポリエチレン、アルミニウ
ム、セロフアン、ポリエチレンのラミネートフイルムを
折りたたみ、処理液を収納する空洞を形成するようにヒ
ートシールされており、中には下記の処理液を1.4m
j含み、破ることができるような程度のシールとなつて
いる。上記の処理液の調製、容器への収納は全てフレオ
ンガス雰囲気中で行われた。上記の多層感光要素と上記
処理組成物を下記の如き組成の受像要素とを各々長さ1
0CTn、巾8(V7!に切り、塗膜が相互に向き合う
ようにしてプレスして処理液が、100c7A当り10
CCに塗布できるように密着せしめ、受像要素に転写し
た色像の反射濃度を赤、青のフイルタ一(日本真空光学
(株)製、各々645nm1436nmの分光透過極大
を有する干渉フイルタ一)を用い各々測定した。
濃度測定は富士写真フイルム(株)製P型濃度計を用い
て行つた。受像要素A 透明なポリエチレンテレフタレートフイルム(100μ
)支持体上に次の順に各層を塗布することにより受像要
素Aを製造した。
1.中和層 下記溶液を塗布して厚さ15μの乾燥膜とした。
2.タイミング層 下記溶液を塗布して厚さ10μの乾燥膜とした。
3.媒染層 下記の溶液を塗布して厚さ15μの乾燥膜とした。
受像要素B 受像要素Aにおいて、タイミング層として酢酸ビニル〜
N−ビニルピロリドン共重合体(モル比83:17)を
7μの厚さに塗布した。
最低転写濃度(露光部)と最高転写濃度(非露光部)の
Freshと1日後の濃度ぱ第3表に示す通りであつた
上記第3表の数値、即ち最高濃度部におけるR濃度変化
はCyanの色像の退色を示し、最低濃度部におけるB
濃度変化には黄色ステイン(主としてカラー現像主薬の
酸化生成物)の増加が含まれている。
本発明による共重合体をタイミング層に使用すると(受
像要素B)、Cyanの色像の安定性が増し、Fres
hに於ても、1日後に於ても黄色ステインを減少させる
ことができる。またFreshにおいて露光部(最低濃
度部)におけるR濃度が低いことは現像が充分進行して
いるために良い反転性を示すことを証明している。実施
例 3 下塗を施した透明なセルロースアセテートフイルム支持
体(100ミクロン)に下記の順序で層を塗布して多層
感光要素を作つた。
1.拡散性マゼンタ色素を供与するカプラー含有層1−
(2−メチルフエニル)−3−(3・5ジカルボキシア
ニリノ)−4−(3−オクタデシルカルバミルフエニル
チオ)−5−ピラゾロン(1.8×10−3m01/イ
)とコロイド状銀(Ag:3.62×10−2f/イ)
を含むゼラチン層2.中間層 実施例2の中間層に同じ 3.緑感性ゼラチン沃臭化銀乳剤層 実施例2の乳剤層に緑感性沃臭化銀乳剤を使用した以外
同じ4.保護層 実施例2の保護層に同じ 受像要素A 下塗りを施した透明なポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(100μ)支持体上に次の順に各層を塗布し受像
要素Aを製造した。
1.中和層兼芳香族一級アミノカラー現像薬スカベンジ
ャ一層下記溶液を塗布し厚さ15μの乾燥膜とした。
2.タイミング層 ポリビニルアルコールの40%アセトアルデヒドアセタ
ール化物(エタノール:水=7:38%溶液)を塗布し
て厚さ5μの乾燥膜とした。
3.媒染層 実施例2の媒染層と同じに塗布した。
受像要素B 受像要素Aにおいてタイミング層として酢酸ビニル〜N
−ビニルピロリドン共重合体(モル比83:17)を7
μの厚さに塗布した。
前記感光要素をそれぞれ受像要素A.Bと組み合わせて
実施例2と同様に処理した後、受像要素に転写した色像
の反射濃度を緑、青のフイルタ一を用い各々測定した。
最低転写濃度(露光部)と最高転写濃度(非露光部)の
Freshと1力明後の濃度は第4表に示す通りであつ
た。
上記の表のごとく、受像要素AとBとはFreshにお
ける最高濃度、最低濃度には殆んど差は認められないが
、1か月後の最低濃度に大きな差が認められ、本発明に
よるタイミング層を用いた受像要素Bはステインの増加
をはるかに少なくすることができることがわかる。
実施例 4 実施例3においてX線により鮮鋭度試験用の細線露光を
した外は同様に処理した。
受像要素Bぱ受像要素A(比較用)に比較して転写速度
が速く、はるかに鮮鋭度の高い転写像が得られた。
本発明の好ましい実施態様をあげれば次のようなものが
ある。
(1)特許請求の範囲において一般式〔1〕で表わされ
る繰り返し単位を有する共重合体のRが水素原子または
炭素数1ないし6の脂肪族基、特に好ましくは炭素数1
ないし4の脂肪族基である写真材料。
(2)特許請求の範囲において、支持体上に酸性重合体
層、中和速度調節層、受像層の順に塗布し、一方別の支
持体上に感光層を塗布し、該感光層と受像層の間に処理
液が展開されるように構成された写真材料。
(3)特許請求の範囲において、支持体上に受像層を塗
布し、一方別の支持体上に酸性重合体層、中和速度調節
層、感光層の順に塗布し、該感光層と受像層の間に処理
液が展開されるように構成された写真材料。
(4)特許請求の範囲において、支持体上に酸性重合体
層、中和速度調節層、受像層、白色反射層、感光層の順
に塗布し、該感光層と別の支持体との間に処理液が展開
されるように構成された写真羽料。
(5)特許請求の範囲において、支持体上に酸性重合体
層、中和速度調節層の順に塗布し、一方別の支持体上に
受像層、白色反射層、感光層の順に塗布し、処理液を該
感光層の表面(但し、白色反射層と反対側)に展開する
ように構成された写真材料。
(6)特許請求の範囲において、色素像供与体が色素現
像薬である写真材料。
(7)特許請求の範囲において、色素像供与体が拡散性
色素放出型カプラーである写真材料。
(8)特許請求の範囲において、色素像供与体が拡散性
色素放出還元剤である写真材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層およびそれと
    組合わされた色素像供与体を含む感光性要素、該色素像
    供与体から形成される拡散性色素を固定して画像になら
    しめる受像要素、および露光された該感光性要素を現像
    可能ならしめるアルカリ処理組成物を含む破裂可能な容
    器並びに上記アルカリ処理組成物のpHを低下させる酸
    性重合体層とそれに隣接する中和速度調節層を有するカ
    ラー拡散転写用写真感光材料において、前記の中和速度
    調節層に、ビニル化合物とそれと付加重合しうるヒドロ
    キシアルキルアクリレート類、ヒドロキシアルキルメタ
    クリレート類、ビニル異節環化合物、アクリルアミド類
    、及びメタクリルアミド類から選ばれる不飽和単量体と
    の共重合体(但し、該共重合体は下記の一般式〔 I 〕
    によつて表わされる繰り返し単位を65〜95モル%含
    む)を含有することを特徴とするカラー拡散転写用写真
    材料。 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Rは水素原子、炭素数1ないし10の脂肪族基
    またはアリール基を表わす。 〕。
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