JPS5917224B2 - キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウ - Google Patents
キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウInfo
- Publication number
- JPS5917224B2 JPS5917224B2 JP14684275A JP14684275A JPS5917224B2 JP S5917224 B2 JPS5917224 B2 JP S5917224B2 JP 14684275 A JP14684275 A JP 14684275A JP 14684275 A JP14684275 A JP 14684275A JP S5917224 B2 JPS5917224 B2 JP S5917224B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- weight
- polyester
- grafting
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は吸湿性ポリエステル繊維の製造法に関する。
ポリエステル繊維は機械的性質や化学的性質がすぐれて
いるため工業用途や衣料用途に広く使用されている。
いるため工業用途や衣料用途に広く使用されている。
しかし吸湿性が極めて低いため、特に衣料用途ではその
使用を制限される分野が多かった。
使用を制限される分野が多かった。
ポリエステル繊維の吸湿性を改良する試みは古くより数
多くなされているが、各性能がバランスのとれた吸湿性
ポリエステル繊維は極めて少ないと言える。
多くなされているが、各性能がバランスのとれた吸湿性
ポリエステル繊維は極めて少ないと言える。
例えば、特開昭47−33192号公報及び同47−3
3193号公報には、ポリアルキレングリコールを含有
せしめたポリエステルに、アクリル酸、メタクリル酸或
いはそれらとエチレングリコールモノツタクリレートと
の共重合体を処理する例が示されている。
3193号公報には、ポリアルキレングリコールを含有
せしめたポリエステルに、アクリル酸、メタクリル酸或
いはそれらとエチレングリコールモノツタクリレートと
の共重合体を処理する例が示されている。
しかしこの場合の処理については明細書中に具体的記載
はなく、実施例から見る限りに於ては、いわゆる後処理
に属する処理方法が開示されているにすぎない。
はなく、実施例から見る限りに於ては、いわゆる後処理
に属する処理方法が開示されているにすぎない。
しかも吸湿効果は100%関係湿度で高々6%であり、
ポリエステルとの綿混の様に高い吸湿性を得ることはで
きない。
ポリエステルとの綿混の様に高い吸湿性を得ることはで
きない。
本発明者らは以上の点について鋭意検討した結果、ポリ
エステル繊維の吸湿率はこれら親水性不飽和モノマーの
グラフト率にほぼ一義的に決まることを見い出しポリエ
ステルをグラフトし易く種々改質を試みたが、ポリマー
組成の他に繊維形態にも依存することを見い出し、本発
明に到達したものである。
エステル繊維の吸湿率はこれら親水性不飽和モノマーの
グラフト率にほぼ一義的に決まることを見い出しポリエ
ステルをグラフトし易く種々改質を試みたが、ポリマー
組成の他に繊維形態にも依存することを見い出し、本発
明に到達したものである。
即ち本発明は、ポリアルキレングリコールを0.1〜2
0重量%含有しかつ、空隙率が1〜70%のポリエステ
ル繊維にアクリル酸及び/又はメタクリル酸をグラフト
重合することを特徴とするポリエステル繊維の製造法で
ある。
0重量%含有しかつ、空隙率が1〜70%のポリエステ
ル繊維にアクリル酸及び/又はメタクリル酸をグラフト
重合することを特徴とするポリエステル繊維の製造法で
ある。
本発明に於て「ポリアルキレングリコール」とはポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、メトキシポリエチレングリコ
ール、フェノキシポリエチレングリコール、ポリエチレ
ンクリコールーホリプロピレングリコールーブロックコ
ポリマー及びそれらの機能的誘導体等をいう。
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、メトキシポリエチレングリコ
ール、フェノキシポリエチレングリコール、ポリエチレ
ンクリコールーホリプロピレングリコールーブロックコ
ポリマー及びそれらの機能的誘導体等をいう。
又、「ポリエステル繊維」とは、エチレンテレフタレー
ト鎖やブチレンテレフタレート鎖を全繰返し単位の60
%以上とする重合体からなる繊維であり、その形態も連
続したフィラメントトウの他、ステーブル、紡績糸、編
物、織物等任意である。
ト鎖やブチレンテレフタレート鎖を全繰返し単位の60
%以上とする重合体からなる繊維であり、その形態も連
続したフィラメントトウの他、ステーブル、紡績糸、編
物、織物等任意である。
更に前記空隙率とは、繊維全断面に対する空隙部の占め
る断面積(同一断面に空隙部が2以上存在する場合はそ
れぞれの合計)を百分率で表したものを言う。
る断面積(同一断面に空隙部が2以上存在する場合はそ
れぞれの合計)を百分率で表したものを言う。
本発明に於てポリエステルに含有させるポリアルキレン
グリコールの量は全ポリマーに対して0.1〜20重量
%であることが必要であり、好ましくは0.5〜15重
量%、更に好ましくは1〜10重量%である。
グリコールの量は全ポリマーに対して0.1〜20重量
%であることが必要であり、好ましくは0.5〜15重
量%、更に好ましくは1〜10重量%である。
0.1重量%未満ではグラフト率に及ぼす効果は少なく
、逆に20重重%を超えると得られる繊維の物性が低下
するという欠点がある。
、逆に20重重%を超えると得られる繊維の物性が低下
するという欠点がある。
ポリエステルにポリアルキレングリコールを含有せしめ
る方法は任意であるが、エステル化或いはエステル交換
時、ないしは重合中に添加して共重合する方法、ポリエ
ステルをポリアルキレングリコールとルーダ−中で溶融
混合する方法等が推奨される。
る方法は任意であるが、エステル化或いはエステル交換
時、ないしは重合中に添加して共重合する方法、ポリエ
ステルをポリアルキレングリコールとルーダ−中で溶融
混合する方法等が推奨される。
又、本発明に於て前記ポリアルキレングリコールを0.
1〜20重量%含有するポリエステルよりなる繊維は1
〜70%の空隙率を有することが必要である。
1〜20重量%含有するポリエステルよりなる繊維は1
〜70%の空隙率を有することが必要である。
a雑巾に空隙部を生じさせる方法は任意であるが、従来
公知の中空繊維を得る紡糸方法が最も簡単である。
公知の中空繊維を得る紡糸方法が最も簡単である。
しかし、その他にも第三成分をポリマー中にブレンドし
ておいて、紡糸後、その溶剤で溶出処理し、空隙部を生
せしめる方法を用いてもよい。
ておいて、紡糸後、その溶剤で溶出処理し、空隙部を生
せしめる方法を用いてもよい。
この場合、第三成分と抽出溶媒との好ましい組合せの一
例としては、ポリスチレン−ベンゼン、ポリアルキレン
クリコール−水、無機塩(例えばN a2 C03F
Ca S 041 Ca C12等)−水等の糸が例示
される。
例としては、ポリスチレン−ベンゼン、ポリアルキレン
クリコール−水、無機塩(例えばN a2 C03F
Ca S 041 Ca C12等)−水等の糸が例示
される。
空隙部は1〜70%であることが必要であり、好ましく
は5〜60%である。
は5〜60%である。
空隙率が1%未満であるとグラフトの効果が少なく、又
70%を超えると効果が頭打ちになるばかりでなく、繊
維物性が低下する欠点がある。
70%を超えると効果が頭打ちになるばかりでなく、繊
維物性が低下する欠点がある。
本発明方法に従って、グラフト重合前の繊維に空隙部を
生ぜしめることによって、繊維の重量あたりの表面積が
犬となりグラフト率は飛躍的に増大し、従って、通常の
空隙部を有しない丸断面繊維と同一グラフト率にするに
は、ずっと温和な条件、即ち低温短時間で達成可能であ
るばかりでなく、処理前後の繊維の物性低下も少なくす
ることが可能である。
生ぜしめることによって、繊維の重量あたりの表面積が
犬となりグラフト率は飛躍的に増大し、従って、通常の
空隙部を有しない丸断面繊維と同一グラフト率にするに
は、ずっと温和な条件、即ち低温短時間で達成可能であ
るばかりでなく、処理前後の繊維の物性低下も少なくす
ることが可能である。
更に前記繊維をアクリル酸及び/又はメタクリル酸で処
理する方法は任意であり、アクリル酸及び/又はメタク
リル酸を含む溶液、分散液、乳化液或いは蒸気中で処理
する気相グラフト法又は電子線等高エネルギー線照射法
等が例示される。
理する方法は任意であり、アクリル酸及び/又はメタク
リル酸を含む溶液、分散液、乳化液或いは蒸気中で処理
する気相グラフト法又は電子線等高エネルギー線照射法
等が例示される。
これら特に水溶液、分散液、乳化液中で処理する方法が
好ましく、又過酸化物等の触媒を用いてもよいが、本発
明では無触媒で、しかも空気中でグラフト重合可能であ
る。
好ましく、又過酸化物等の触媒を用いてもよいが、本発
明では無触媒で、しかも空気中でグラフト重合可能であ
る。
以上の如く、本発明に拠れば、ポリエステル繊維に吸湿
性モノマーを容易にグラフトすることができ、得られる
繊維も吸湿性を有するのみならず、空隙部を有するため
、抗ピル性、保温性に於ても極めて優れている。
性モノマーを容易にグラフトすることができ、得られる
繊維も吸湿性を有するのみならず、空隙部を有するため
、抗ピル性、保温性に於ても極めて優れている。
更に、このものは耐溶融性、耐溶剤性にも優れている。
また、グラフトすることによって、染色性が著しく改善
され分散染料、カチオン染料のいずれの染料にも極めて
よく染まる。
され分散染料、カチオン染料のいずれの染料にも極めて
よく染まる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はそれに限定されるものではない。
発明はそれに限定されるものではない。
実施例に於て、グラフト率は次式の通り定義する。
グ゛ラフl准の重量−原料繊維の重量
グラフト率−X100
原料繊維の重量
ここにグラフト繊維の重量とは、グラフト反応後の繊維
を沸水で1時間抽出後、乾燥した重量である。
を沸水で1時間抽出後、乾燥した重量である。
又、還元粘度(ηsp/c)は0−クロロフェノール3
5°Cで求めた値である。
5°Cで求めた値である。
実施例 1
数平均分子量1000のポリエチレングリコールをエス
テル交換後全ポリマーに対して4重量%添加し、共重合
せしめた改質ポリエチレンテレフタレート(ηsp/c
=0.86 )を、中空繊維用口金を用いて種々の空隙
率(中空率)を有する繊維(約50 de/24f i
I )を紡糸した。
テル交換後全ポリマーに対して4重量%添加し、共重合
せしめた改質ポリエチレンテレフタレート(ηsp/c
=0.86 )を、中空繊維用口金を用いて種々の空隙
率(中空率)を有する繊維(約50 de/24f i
I )を紡糸した。
これらの糸をアクリル酸の50%水溶液を用い、浴比1
:20で封管中種々の条件で反応させた。
:20で封管中種々の条件で反応させた。
得られた繊維を水洗後、沸水抽出した結果を第1表に示
す。
す。
本発明方法に属する空隙部を有する繊維は、いずれもグ
ラフト率は高く、又、低温或いは短時間処理でもグラフ
ト率は10%を超すものが得られることがわかる。
ラフト率は高く、又、低温或いは短時間処理でもグラフ
ト率は10%を超すものが得られることがわかる。
空隙率が高すぎると強力水準が低くなって好ましくない
。
。
実施例 2
数平均分子量1500のポリエチレングリコールの共重
合量を種々変えた改質ポリエステルを中空繊維用口金を
用いて空隙率(中空率)が17%の繊維(約75 de
/36 f i l )を得た。
合量を種々変えた改質ポリエステルを中空繊維用口金を
用いて空隙率(中空率)が17%の繊維(約75 de
/36 f i l )を得た。
この繊維をメタクリル酸の50%水溶液に浸漬し、含液
率が約250%になる様にしぼり、封管中120℃で1
時間反応させた。
率が約250%になる様にしぼり、封管中120℃で1
時間反応させた。
得られた繊維の性質を第2表に示す。
ポリエチレングリコール量が少ないとグラフト率は低く
、又多すぎると繊維性能が低下することがわかる。
、又多すぎると繊維性能が低下することがわかる。
Claims (1)
- 1 ポリアルキレングリコールを0.1〜20重量%含
有しかつ空隙率が1〜70%のポリエステル繊維にアク
リル酸及び/又はメタクリル酸をグラフト重合すること
を特徴とする吸湿性ポリエステル繊維の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14684275A JPS5917224B2 (ja) | 1975-12-11 | 1975-12-11 | キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14684275A JPS5917224B2 (ja) | 1975-12-11 | 1975-12-11 | キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5274020A JPS5274020A (en) | 1977-06-21 |
JPS5917224B2 true JPS5917224B2 (ja) | 1984-04-20 |
Family
ID=15416756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14684275A Expired JPS5917224B2 (ja) | 1975-12-11 | 1975-12-11 | キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5917224B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60112634U (ja) * | 1983-12-29 | 1985-07-30 | スズキ株式会社 | 過給空気の冷却構造 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5590611A (en) * | 1978-12-27 | 1980-07-09 | Teijin Ltd | Hygroscopic synthetic fibers and their preparation |
JP6090308B2 (ja) | 2012-09-26 | 2017-03-08 | 東レ株式会社 | 共重合ポリエステルおよびそれからなるポリエステル繊維 |
-
1975
- 1975-12-11 JP JP14684275A patent/JPS5917224B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60112634U (ja) * | 1983-12-29 | 1985-07-30 | スズキ株式会社 | 過給空気の冷却構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5274020A (en) | 1977-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1082382A (en) | Fluid absorbent cellulose fibers containing alkaline salts of polymers of acrylic acid, methacrylic acid or an acryloamidoalkane sulfonic acid with aliphatic esters of acrylic acid or methacrylic acid | |
US4143200A (en) | Synthetic filaments and fibres with high moisture absorption and water retention capacity | |
JPS5917224B2 (ja) | キユウシツセイポリエステルセンイノ セイゾウホウ | |
US3963803A (en) | Antistatic acrylic fiber | |
US5436275A (en) | Porous acrylonitrile polymer fiber | |
Abou‐Zeid et al. | Graft copolymerization of styrene, methylmethacrylate, and acrylonitrile onto jute fibres | |
Cohn et al. | Radiation‐grafted polymers for biomaterial applications. II. The morphology and structure of 2‐hydroxyethyl methacrylate and ethyl methacrylate homopolymer grafts | |
Hebeish et al. | Polymerization of glycidyl methacrylate with poly (ethylene terephthalate) fibers using Fe+ 2–H2O2 redox system | |
JPS5917225B2 (ja) | キユウシツセイポリエステルセンイノセイゾウホウ | |
US4164522A (en) | Vinylidene chloride polymer microgel powders and acrylic fibers containing same | |
US3104934A (en) | Polypyrrolidone treatment of polyacrylonitrile gel fibers and the product thereof | |
JPS5818481A (ja) | ポリエステル繊維の処理方法 | |
JPS6117924B2 (ja) | ||
JPS6290312A (ja) | 改質ポリエステル繊維 | |
JPH03130416A (ja) | 芯鞘複合ポリエステル繊維およびそれからなる布帛 | |
JPS5818480A (ja) | ポリエステル繊維の処理方法 | |
JP2000084345A (ja) | 吸湿加工剤 | |
JPH0790774A (ja) | 合成繊維の吸水加工方法 | |
JP2001040584A (ja) | 吸湿加工剤 | |
JP2000154467A (ja) | 吸湿加工剤 | |
JPH07150470A (ja) | 多孔質アクリロニトリル系繊維 | |
JP2922559B2 (ja) | ポリエステル系布帛の吸水加工方法 | |
JPS5818479A (ja) | ポリエステル繊維の処理方法 | |
JPH09217228A (ja) | 吸湿性繊維およびその繊維構造物 | |
JPS6324013B2 (ja) |