JPS5916909Y2 - 液晶表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液晶表示装置の改良に関するものである。

従来、一般に電界効果ねじり制御型（ＴｗｉｓｔｅｄＮ
ｅｍａｔｉｃ ｍｏｄｅ、ＴＮ）液晶表示装置は第１図
ａに示す様に透明基板１，２とシール部材３により形成
された空所に電極４を設け、該空所に液晶材料５を封入
して表示用液晶セルＡを形成し、前記表示用液晶セルＡ
の透明基板１，２のそれぞれの上下両面に該表示用液晶
セルＡの外形寸法と同一の大きさの偏光板６，７を配設
し、該偏光板６の上面には前記表示用液晶セルＡの表示
部を透視する窓部８を有する外装カバー９が配設されて
いる。

一方偏光板７の下面には反射板１０が配設された構造と
なっている。

なお上記の液晶表示装置は反射形であり透明な面に黒地
の文字、数字を表示するために偏光板６゜７は偏光方向
が互いに直交する様な偏光板が配設されている。

今上述の様な液晶装置において、表示用液晶セルＡを外
装カバー９の窓部８より見た場合、入射光りは表示用液
晶セルＡの上面の偏光板６に入射され、該入射光りはあ
る方向に偏光され、透明基板１を介して液晶材料５に入
射し、該液晶材料５により偏光された入射光りの偏光方
向を９０°回転させる。

この様にして９０°回転させられた入射光りは透明基板
２を介して表示用液晶セルＡの下面の偏光板７に入射さ
れるが、該偏光板７は前述した様に偏光板６と直交する
様に配設されているため、入射光りは該偏光板７を透過
して、該偏光板７の下面の反射板１０で反射される。

そのため、観測者には液晶材料５が封入されている部分
は透明な面として見える。

一方、偏光板６、透明基板１を介してシール部材３に入
射された入射光りは９０°回転されずそのまま偏光板７
に入射されるため、該偏光板７を透過せず、観測者には
シール部材３の部分が黒ぽく見える。

上述の様に液晶材料５の部分が透明な面に、シール部材
３の部分が黒ぽい面に見えるために観測者には第１図す
に１１の破線で示す様に液晶材料５とシール部材の境面
が見えることになる。

上述の様な液晶材料５とシール部材３の境面が見える事
に対する対策としては現在外装カバー９の窓部８の大き
さを表示用液晶セルＡのシール部材３の内寸法よりも小
さくしてシール部材３が外装カバー９の窓部８より直接
見えない様にしている。

また、同様に上述の問題点に対する対策の１つとして第
２図ａに示す様に表示用液晶セルＡの上面の偏光板６の
大きさを該表示用液晶セルＡのシール部材３の内寸法よ
り小さくした液晶表示装置がある。

この液晶表示装置においては、外装カバー９の窓部８か
ら液晶セルＡを見た場合、液晶材料５の有る部分につい
ては前述したと同様、入射光りは表示用液晶セルＡの上
面の偏光板６によりある方向に偏光され、透明基板１を
介して液晶材料５に入射し、該液晶材料５により入射光
りを９０°回転させ、透明基板２を介して液晶セルＡの
下面の偏光板７に入射される。

該偏光板７に入射された入射光りは透過し反射板１０に
より反射されるため液晶材料５の有る部分は観測者には
透明な面として見える。

一方、液晶材料５のないシール部材３の部分に入射され
た入射光りは透明基板１．シール部材３．透明基板２を
介して直接偏光板７に入射され、該偏光板７により入射
光りのある成分のみ偏光して下面の反射板１０で反射さ
れる。

そのためシール部材３の部分も観測者には透明な面とし
て見える。

上述の様に液晶材料５．シール部材３の両部分が透明な
面として見えるため、前述の様な液晶材料５とシール部
材３の境面ば観測者に見えないことになる。

しかし、この液晶表示装置においても、外装カバー９の
窓部８の裏面に該窓部８の大きさよりも小さい偏光板６
が配設されるため、観測者には第２図すに破線１２で示
す様な偏光板６の切断面が見えることになる。

そこで本考案は上述［た従来の液晶表示装置における欠
点を除去するために表示用液晶セルＡの下面の偏光板７
を前記表示用液晶セルＡのシール部材３の内寸法よりも
小さくしようとするものである。

以下本考案を第３図ａ、ｌ）と共に詳細に説明する。

液晶表示装置自体の構造は前述した従来技術と同様表示
用液晶セルＡの上下両面に偏光板６，７を配設し、該偏
光板６の上面には外装カバー９を配設しており、偏光板
７の下面には反射板１０を配設した構成となっている。

ここで、本考案においては表示用液晶セルＡの−Ｌ面の
偏光板６の大きさは表示用液晶セルＡの大きさと同様で
あるが、該表示用液晶セルＡの下面の偏光板７は該表示
用液晶セルＡのシール部材３の内寸法よりも小さく設計
しである。

今、表示用液晶セルＡを外装カバー９の窓部８より見た
場合、入射光りは第２図ａ、ｌ）と共に詳述したと同様
、偏光板６に入射された入射光りは、該偏光板６により
ある方向に偏光され、透明基板１を介して液晶材料５に
入射され、入射光りは９０°回転させられる。

この様に９０°回転させられた入射光りは透明基板２を
介して偏光板７に入射され、該偏光板７をそのまま透過
して、反射板１０で反射される。

また上記偏光板６によりある方向に偏光された入射光は
透明基板１．シール部材３．透明基板２を介して直接反
射板１０に入射され該反射板１０により反射される。

上述の様に液晶材料５．シール部材３に入射された入射
光りは両方共反射されるため観測者には両部分とも透明
は面として見える。

従って観測者には液晶材料５とシール部材３との間の境
界を認識することができない。

また、偏光板７に入射光りが到達する迄に該入射光りは
偏光板６で吸収を受け、更に表示用液晶セルＡを介する
為に、偏光板７に到達する光の量は少なくなる。

その為、偏光板７の切断面（境界線）は観測者側からは
認識し難く、実質的にはほとんど見えない構造となって
いる。

以上の様に本考案によれば液晶材料とシール部材の境界
面および偏光板の切断面が全く見えない、良好な液晶表
示装置を提供すると共に表示用液晶セルの外形寸法ぎり
ぎりまで表示窓が取れるため、同じ大きさの表示窓に対
する表示用液晶セルの外形寸法は従来方法に比べかなり
小さくでき、液晶表示装置としての生産コストは表示用
液晶セルおよび偏光板の材料費等が安くなるための大き
くコストダウンすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来の液晶表示装置の構造を示し同図すは従
来の液晶表示装置を外装カバー９の窓部８から見た平面
図である。 第２図ａは従来の液晶表示装置の構造を示し同図すは従
来の液晶表示装置を外装カバー９の窓部８から見た平面
図である。 第３図ａは本考案の液晶表示装置の構造を示し同図すは
本考案の液晶表示装置を外装カバー９の窓部８から見た
平面図である。 １．２：透明基板、３：シール部材、４：電極、５：液
晶材料、６，７：偏光板、８：窓部、９：外装カバー１
０：反射板、Ｌ：入射光。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ２つの透明基板間の周辺に設けたシール部材と、該シー
   ル材の内側の基板内面に電極とを備え、前記２つの透明
   基板とシール材とにより形成された空所に液晶を封入し
   てなる表示用液晶セルと、該表示用液晶セルの表側に設
   けられた第１の偏光板と、裏側に設けられた第２の偏光
   板と、前記第１の偏光板の更に外側に設けられた前記表
   示用液晶セルの表示部を透視する窓部を有する外装カバ
   ーとからなる液晶表示装置において、 前記第２の偏光板の外形寸法を前記表示用液晶セルのシ
   ール部材の内寸法より小さくしてなる液晶表示装置。