JPS5916530Y2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JPS5916530Y2
JPS5916530Y2 JP2959179U JP2959179U JPS5916530Y2 JP S5916530 Y2 JPS5916530 Y2 JP S5916530Y2 JP 2959179 U JP2959179 U JP 2959179U JP 2959179 U JP2959179 U JP 2959179U JP S5916530 Y2 JPS5916530 Y2 JP S5916530Y2
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valve
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pressure
injection nozzle
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義則 本井伝
親治 中尾
克日子 横奥
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マツダ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、吸気通路に吸入空気流量検出弁を介設し、該
検出弁によって吸入空気流量を検出し、吸入空気流量に
応じて燃料を計量し、計量した燃料を燃料噴射ノズルか
ら、アクセルペダルに連動して開閉される蝶型絞弁に向
けてその上流から噴射するようにしたエンジンの吸気装
置の改良に関する。
従来より、吸入空気流量を吸気通路に介設した吸入空気
流量検出弁によって検出し、吸入空気流量検出弁の開度
に応して燃料流量を計量し、計量した燃料を燃料噴射ノ
ズルから吸気通路に供給することにより、エンジンに供
給する混合気の空燃比を正確にコントロールするように
したものが提案されている。
ところで、この種のエンジンの吸気装置において、燃料
の気化、霧化を良好なものとするため、計量した燃料を
2分し、第1噴射ノズルにより、絞弁の側面下部に、第
2噴射ノズルにより、絞弁の側面上部に、夫々上流側か
ら燃料を噴射するようにした燃料噴射構造を採用したも
の、例えば特開昭53−139015号公報参照)が提
案されている。
この種の燃料噴射構造は、計量した燃料を分割して噴射
することおよび吸気通路の壁面に燃料を直接付着させる
ことがないことから、燃料の気化、霧化を向上させるこ
とができる利点がある。
しかしながら、上記の構造によって燃料の流れを微細に
観察すると、蝶型絞弁の側面上部に噴射された燃料は、
側面上部から弁軸部を迂回して側面下部に流下するため
、ある程度時間的に遅れて絞弁下流の吸気通路に持込ま
れるため、燃料供給の応答性が悪く、とくに、加速初期
における応答性、分配性能が悪化するといった不具合が
ある。
本考案は、したがって、上記の如き燃料噴射構造を採用
するに際して、第1噴射ノズルにより絞弁の側面下部に
噴射する燃料流量を、第2噴射ノズルにより絞弁の側面
上部に噴射する燃料流量よりも多くする燃料流量調整手
段を設けることにより、燃料供給の応答性をたかめ、と
くに、加速初期における応答性、分配性能を改善するこ
とができるエンジンの吸気装置を提供することを目的と
している。
以下、図示の実施例について、本考案を詳細に説明する
第1図は、本考案を適用するエンジンの吸気装置の基本
構成を示すものである。
第1図において、1はアクセルペダル(図示せず)に連
動して開閉制御される蝶型弁よりなる絞弁2を備えた吸
気通路、3は絞弁2上流の吸気通路1の折曲部1Aを利
用して設けたテーパ部1Bに対して設定した円板状の弁
体よりなる吸入空気流量検出弁、4は吸入空気流量検出
弁3の上流側近傍の圧力P1と下流側近傍の圧力P2と
の差圧が常時一定となるように吸入空気流量検出弁3の
開度を調整する差圧調整装置、5は吸入空気流量検出弁
3の開度に応じて燃料を機械的に計量する燃料計量装置
、6は燃料タンク7内の燃料を燃料フィルタ8を介して
吸込んで加圧し、燃料フィルタ9を介して上記燃料計量
装置5に供給通路1、によって供給する燃料ポンプ、1
0は燃料計量装置5の出口に連結した供給通路12の下
流に設けた噴射弁、11は上記供給通路12の途中に介
設した燃料の微調整用のダイヤフラム式等差圧弁装置、
12は供給通路12の等差圧弁装置11と噴射弁10の
間に介設され、エンジン停止時及び減速時に燃料をカッ
トする燃料カット電磁弁、13は上記等差圧弁装置11
の圧力室11 aに、エンジンの運転条件を例えば冷却
水温センサ、アイドルセンサ、絞弁全開センサ、EGR
センサ等により検出し、これに基いて設定された時間の
間に開弁される時間を変化させることによって所定の燃
料ポンプ6からの吐出燃料を供給することにより、等差
圧弁装置11を制御する比例電磁弁、14は余剰燃料の
帰還通路13を利用して設けた加速時の燃料増量用の加
速ポンプで、これらは、差圧調整装置4により吸入空気
流量に比例するように開度が調整される吸入空気流量検
出弁3の開度に応じて、燃料ポンプ6から吐出された燃
料を燃料計量装置5により計量し、計量した燃料量を等
差圧弁装置11で微調整したうえで、噴射弁10を介し
て燃料噴射部16がら吸気通路1の絞弁2の上流に噴射
する吸気装置を構成している。
より具体的に、各装置の構造を説明すると、まず、差圧
調整装置4は、吸入空気流量検出弁3の上流側近傍の圧
力P1(Plは大気圧である)と下流側近傍の圧力P2
との差圧P1−P2が常時設定値ΔP(例えば、30
mmHg)となるように、吸入空気流量検出弁3の開度
を調整するためのもので、吸入空気流量検出弁3の操作
ロッド17を、上記吸気通路1の折曲部1Aの背部に連
通孔18 aで連通するように形成した室18内におい
て支持したオリフィス19を有するベローズ20および
このベローズ20の内圧を制御するダイヤフラム装置り
を備えている。
このダイヤフラム装置りは、上部室21と下部室22と
を形成するハウジング23と、下部室22をさらに上、
下の圧力室24.25に仕切る差圧設定ダイヤフラム2
6と、上部室21の中央部に突設した弁座27と、上記
差圧設定ダイヤフラム26にロッド28を介して連動し
、上部室21の内周部21 aと外周部21 bとの連
通を制御する開閉弁29と、上記下側圧力室25内に縮
装された差圧設定スプリング30と、上記外周部21
b内に縮装され上記開閉弁29を常時閉方向に付勢する
いま一つの差圧設定スプリング31と、下側圧力室25
内において差圧設定ダイヤフラム26に対して設置され
、例えば大気を1気圧40°Cで密封したベローズ32
とを有し、上記上部室21の外周部21 bには、通路
m1によって吸入空気流量検出弁3の上流側近傍の圧力
P1を導入するようにすると共に、該外周部21bと下
部室22の上側圧力室24とを連通ずる一方、下側圧力
室25には、通路m2によって吸入空気流量検出弁3の
下流側近傍の圧力P2を導入するようにし、また上部室
21の内周部21 aは通路m3によって吸入空気流量
検出弁3の操作ロッド17を支持したベローズ20の圧
力室20 aに連通している。
なお、上記開閉弁29は、上側圧力室24に導入される
吸入空気流量検出弁3の上流側近傍の圧力Plと下側圧
力室25に導入される吸入空気流量検出弁3の下流側近
傍の圧力P2との差圧が上記した設定値ΔPより小さく
なる際には差圧設定ダイヤフラム26の上方への移動に
よって開かれる一方、上記差圧が設定値ΔPより大きく
なる際には差圧設定ダイヤフラム26の下方への移動に
よって閉じられるように、差圧設定スプリング30.3
1のスプリング力を設定している。
いま、例えば図面に示す状態から絞弁2を開いて加速状
態に入った場合には吸入空気流量検出弁3の下流側近傍
の圧力P2は急激に低下し、吸入空気流量検出弁3の上
流側および下流側近傍の圧力P1.P2の差圧は上記設
定値ΔPより大きくなる。
この際、吸入空気流量検出弁3の上流側近傍の圧力P1
および下流側近傍の圧力P2は各々通路m1およびm2
によって上側圧力′室24および下側圧力室25に導入
されるため、差圧設定ダイヤフラム26は下方に移動し
開閉弁29は閉じられるので通路m1とm3との連通は
遮断されることになる。
よって、吸入空気流量検出弁3の上流側および下流側近
傍の圧力P1.P2の差圧により吸入空気流量検出弁3
は開作動するが、この際ベローズ20の圧力室20 a
には加速前の比較的高い圧力が存在するため、オリフィ
ス19を介して圧力室20 aと室18内との圧力がバ
ランスするまではこのベローズ20がダンパーとして作
用し吸入空気流量検出弁3の急激な開作動が規制される
吸入空気流量検出弁3が開作動するに従って、その下流
側近傍の圧力P2は上昇し、上流側近傍の圧力P1との
差圧が設定値ΔPより小さくなった時にはダイヤフラム
装置りの差圧設定ダイヤフラム26が上方に移動して開
閉弁29を開くのでベローズ20の圧力室20 aには
通路m1および狗を介して圧力P1つまり大気圧が導入
される。
すなわち、吸入空気流量検出弁3が開作動し、その上流
側お・よび下流側近傍の圧力P1.P2の差圧が設定値
ΔPより小さくなるとベローズ20の圧力室20 aに
圧力P1が導入されるのでベローズ20は膨張し吸入空
気流量検出弁3を閉方向に移動させる。
そして吸入空気流量検出弁3が閉方向に移動すると今度
はその下流側近傍の圧力P2が低下することによって上
流側および下流側近傍の圧力P1.P2の差圧が設定値
ΔPより大きくなりダイヤフラム装置りの差圧設定ダイ
ヤフラム26は再び下方向に移動して開閉弁29が閉じ
られるので吸入空気流量検出弁3は開方向に移動するこ
とになる。
このように、吸入空気流量検出弁3はその上流側および
下流側近傍の圧力P1.P2の差圧が設定値ΔPになる
開度で保持されるのである。
一方、上記した状態から絞弁2を閉じて減速状態に入っ
た場合には、吸入空気流量検出弁3の下流側近傍の圧力
P2は急激に上昇し、吸入空気流量検出弁3の上流側お
よび下流側近傍の圧力P1.P2の差圧は設定値ΔPよ
り小さくなるので、ダイヤフラム装NDの差圧設定ダイ
ヤフラム26の上方向への移動によって開閉弁29が開
かれる。
よって、ベローズ20の圧力室20 aに圧力P1が導
入されるのでベローズ20が膨張し吸入空気流量検出弁
3は閉作動される。
その後、吸入空気流量検出弁3の閉作動によって、その
下流側近傍の圧力P2が低下し、上流側および下流側近
傍の圧力P1.P2の差圧が設定値ΔPの近傍になると
、吸入空気流量検出弁3は上記加速状態と同様に差圧調
整装置4の作用によって所要位置に保持されることにな
る。
なお、上記説明は、大気圧が1気圧、大気温度が40°
Cの場合のものであるが、大気圧もしくは大気温度が上
記条件以外にある際にはベローズ32の膨張もしくは収
縮によって開閉弁29が開閉される設定値ΔPを補正し
適切な吸入空気流量検出弁3の開度を与えることによっ
て大気圧もしくは大気温度に適した燃料流量を設定し得
るようにしている。
次に、燃料計量装置5は、上記ベローズ20を設けた室
18の外壁面に、吸入空気流量検出弁3の操作ロッド1
7と同軸をなすように固定した筒状のケーシング35の
内部を仕切部材36によって軸方向に2分し、軸方向外
側の室37には、供給通路11と連通ずる流入口38と
帰還通路13に連通ずる帰還口39とを開設するととも
に、他方の室40には供給通路12に連通ずる流出口4
1を開設する一方、上記操作ロッド17の自由端側は延
長して軸に平行に適当な長さのスリット42を設けた計
量ロッド43とし、該計量ロッド43を仕切部材36に
摺動自在に貫挿して、スリット42により、画室37.
40を連通した構造を有している。
この場合の燃料の計量は、スリット42と仕切部材36
との相対位置、より具体的には、スリット42の自由端
側端部と仕切部材36の室37側端面36aとの相対距
離に応じて行なわれ、スリット42を有する計量ロッド
43が、吸入空気流量検出弁3の開度に応じて軸方向に
変位される結果、吸入空気流量に比例した燃料の計量が
行えるのである。
なお、上記仕切部材36は室40に縮装したスプリング
45によって弾性的に支持する一方、室37側には、ア
ジャストスクリュウ46によって軸方向に位置調整可能
とした、流通孔47 aを有する筒状の調節部材47を
設けて、仕切部材36の位置を調整することができるよ
うにしている。
なお、上記仕切部材36には、径方向に計量ロッド43
の挿通穴にまで達するオイル孔36 bを設け、オイル
通路nによって潤滑油を供給し、計量ロッド43の摺動
抵抗の軽減とシール性の向上を図ることが好ましい。
また、等差圧弁装置11は、ケーシング50の内部をダ
イヤフラム51によって、2つの圧力室11aと11
bとに仕切り、一方の圧力室11 aを比例電磁弁13
を介して供給通路11に連結する一方、他方の室11
bには、燃料計量装置5の流出口41に連通ずる流入口
52と噴射弁10側に燃料カット電磁弁12を介して連
通ずるテーパ状の流出口53とを設け、該流出口53に
対しては、上記ダイヤフラム51からロッド54を介し
て弁体55を支持し、圧力室11 b内において、ケー
シング50とダイヤフラム51との間に縮装したコイル
スプリング56の設定荷重と、両室11a、llb間の
差圧とで決まるダイヤフラム51の偏位に応じて、弁体
55と流出口53との流通間隙を設定し、燃料計量装置
5によって予じめ計量された燃料を、エンジンの運転状
態に応じて最終的に補正調整する。
即ち、等差圧弁装置11は、運転条件に応じて設定時間
に対する開弁時間が制御され、室11 aに作用する圧
力を制御する比例電磁弁13によって室11 aに与え
られる圧力と、他方の室11 bの圧力との差が一定値
となるように、ダイヤフラム51をコイルスプリング5
6のスプリング力との関係において偏位せしぬ、流出口
53からの流出量を、支持した弁体55によって設定す
るのである。
なお、等差圧弁装置11の室11 a側は、途中にオリ
フィス57を設けた帰還路14によって主帰還路13に
連通しており、この帰還路14より比例電磁弁13を通
過した燃料を常時所要量帰還させることによって、室1
1 a内の圧力を比例電磁弁13によって制御し得るよ
うにしている。
また、燃料カット電磁弁12は通常は等差圧弁装置11
の流出口53側と噴射弁10側とを連通ずるよう作動し
、エンジン停止時や減速時等の燃料カットを必要とする
時には、主帰還路13に連通した帰還路15に等差圧弁
装置11の流出口53側を切換え連通させるように作動
するものである。
また、燃料ポンプ6下流の供給通路1□と主帰還路13
との間に設けた逆止弁58は、燃料ポンプ6によって吐
出された燃料の圧力を吐出圧より低い一定圧力に維持す
るためのもので、該逆止弁58との連結点より下流の主
帰還路13に介設した逆止弁59は、主帰還路13に所
要の通路抵抗を発生させ供給通路12側に燃料を流し得
るようにするためのものである。
一方、加速時の燃料増量を分担する加速ポンプ14は、
主帰還路13の逆止弁59の下流に介設したオリフィス
60の上流及び下流に連通路16,17によって連通ず
る流入室61とチェックボールCを介して流入室61に
連通し、常時燃料を貯溜する貯溜室62とを有し、貯溜
室62は逆止弁63を介設した供給通路18によって燃
料噴射部16に設けた増量ポート65に連通している。
上記貯溜室62の圧縮のために設けたダイヤフラム66
は、ロッド67を介して、絞弁2の開閉に連動するリン
ク(図示せず)に連結し、絞弁2が開作動されたときに
は、ダイヤフラム66をロッド67を介して圧縮作動さ
せ、貯溜室62内に貯溜していた燃料を供給通路18に
送出し、送出された燃料は供給通路18を通して、増量
ポーl〜65から吸気通路1に供給され、加速時に必要
な燃料を賄なう。
また、前記燃料噴射部16は、絞弁2の上流に対向させ
て設置した室70によって形成する。
室70の底面には、下方の絞弁2の側面下部2aおよび
側面上部2bに夫々対向させて、第1、第2噴射孔71
.72を開設するとともに、室70の上面側には、噴射
弁10の直下流において二叉に分岐した分岐通路73a
、73bの先端に形成した第1、第2噴射ノズル74.
75を上記第1、第2噴射孔71.72に対し、その上
方から対向させて臨ませる。
また、上記室70には、一端を吸気通路1の吸入空気流
量検出弁3の上流側に開口させて大気取入ロアロ aと
したエアバイパス通路76の他端を連通し、上記第1、
第2噴射ノズル74.75から、第1、第2噴射孔71
,72に向けて噴射する際に、エアバイパス通路76か
ら導入されるエアとのミキシングを図り、エアとミキシ
ングした燃料を、第1、第2噴射孔71.72から、絞
弁2の側面下部2aおよび側面上部2bに向けて夫々噴
射するようにしている。
なお、絞弁2は、図示の如く、3枚の円板77゜78、
79を弁軸80に3枚重ねにして取付け、側面を形成す
る最上位の円板77には、上記第1、第2噴射孔71.
72に対向した側面下部および上部2a。
2bに対応する部分に開口81.82を打抜くとちもに
、最上位の円板77と中間の円板78との間には間隔保
持部材83を介挿して、両者の間に燃料流通用の間隔8
3 aを設け、上記開口80.81に受容した燃料を上
記間隔83 aを通して、中間および下側円板77、7
8の周囲に案内し流出させるようにすれば、燃料の霧化
気化をより一層良好なものとすることができる。
次に、上記第1、第2噴射ノズル74.75は、第1図
に示すように、夫々分岐通路73a、73bの先端に形
成したオリフィス84.85として形成している。
この場合、絞弁2の側面下部2aに対向する第1噴射ノ
ズル74内の分岐通路73 aに設けるオノフイス84
のオリフィス径は、絞弁2の側面上部2bに対向する第
2噴射ノズル75内の分岐通路73 bに設けるオリフ
ィス85のオリフィス径に比して大きく形威し、第1噴
射ノズル74の燃料噴射量を第2噴射ノズル75の燃料
噴射量に対して、多くなるように設定する。
また、第2図に示すように、上記オリフィス84゜85
からさらに下方に分岐通路73a、73bを伸長させ、
その各下端が第1、第2噴射孔71.72に達する管路
86.87として形威し、この管路86.87の途中に
多数のエア導入穴88・・・、 88.89.・・・、
89を開設し、これらエア導入穴88.89がら導入し
たエアとのミキシングを図りつつ、指向性よく燃料噴射
を行なわせるようにしてもよい。
なお、室70にバイパスエア通路76により導入したエ
アと噴射燃料とのミキシングを良好なものとするために
は、第3図に示すように室70を形成する底壁部中央部
から、夫々第1、第2噴射孔71゜72に向けて分岐し
た分岐通路90a、90bを設け、各分岐通路90a、
90bの基部に、夫々、大径、小径のオリフィス91.
92を介設するとともに、各分岐通路90a、90bの
途中に多数のエア導入穴93゜・・・、 93.94.
・・・、94を開設することにより、第1、第2噴射ノ
ズル95.96を形成するようにしてもよい この場合には、第1、第2噴射ノズル95.96がら第
1、第2噴射孔71.72の周囲に向けて横向きに噴射
された燃料は、第1、第2噴射孔71.72を室70か
ら吸気通路1に向けて流れるエアによって霧化、気化が
促進される。
さらに、第4図に示す実施例は、第1、第2噴射ノズル
94.95の燃料噴射量を調整するため、第2噴射ノズ
ル95に至る一方の分岐通路73 bの途中に、ダイヤ
フラム装置96によって開閉が制御される流量調整弁9
7を設け、流量調整弁97の開閉で、第1、第2噴射ノ
ズル94.95の燃料流量の比をエンジンの運転条件に
応じて設定するようにしてもよい。
この場合、ダイヤフラム装置96の作動は、吸気通路1
の絞弁2の下流から取出したマニホールド負圧を、ダイ
ヤフラム装置96の負圧室96 aに作用させ、この負
圧室96 aと大気室96 bとを仕切るダイヤフラム
96 Cの偏位で、ダイヤフラム96 Cに支持した流
量調整弁97により、第2噴射ノズル95側の分岐通路
73 bを開閉するようにし、マニホールド負圧に応じ
て、第1噴射ノズル94と第2噴射ノズル95の燃料流
量比を調整する。
この場合には、マニホールド負圧の高い低負荷運転時、
つまり、絞弁低開度運転域には、流量調整弁97により
第2噴射ノズル95側を絞ることができ、絞弁2の側面
下部2aに向けて第1噴射ノズル94から燃料噴射を行
えるため、それだけ、燃料供給の応答性を良好化できる
以上詳細に説明したことがら明らかなように、本考案は
、吸気通路を介設した蝶型絞弁の側面下部に対向させて
設置する第1噴射ノズルの燃料噴射量を絞弁の側面上部
に対向させて設置する第2噴射ノズルの燃料噴射量に比
して多くなるように両ノズルの燃料流量を調整する燃料
流量調整手段を設けた燃料噴射構造を備えたエンジンの
吸気装置を提供するものである。
本考案に係るエンジンの吸気装置によれば、絞弁の側面
を伝って上部から下部に向けて流下する燃料を減少でき
るため、燃料供給の応答性をそれだけ向上させることが
できるうえ、燃料のあと垂れを減少することができ、そ
のうえ燃料の霧化、気化を向上でき、エンジン加速時の
燃料の応答性を高めることができ、未燃成分の発生量の
低減等エミッション性能の向上をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るエンジンの吸気装置の一実施例を
示す全体概略説明図、第2図、第3図、第4図は、各々
本考案の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 1・・・・・・吸気通路、2・・・・・・絞弁、2a・
・・・・・側面下部、2b・・・・・・側面上部、74
・・・・・・第1噴射ノズル、75・・・・・・第2噴
射ノズル、94・・・・・・第1噴射ノズル、95・・
・・・・第2噴射ノズル、84.85.96.97・・
・・・・燃料流量調整手段。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1) アクセルペダルに連動して開閉される蝶型絞
    弁を備えるとともに、上記絞弁の側面下部に向って燃料
    を噴射する第1噴射ノズルおよび絞弁の側面上部に向っ
    て燃料を噴射する第2噴射ノズルを絞弁の上流側吸気通
    路に設けてなるエンジンの吸気通路において、 上記第1噴射ノズルから噴射される燃料流量を第2噴射
    ノズルから噴射される燃料流量より多くする燃料流量調
    型手段を設けたことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. (2)燃料流量調整手段を、第1噴射ノズル内の燃料通
    路に介設され、第1設定有効通路面積を有する第1オリ
    フイスと、第2噴射ノズル内の燃料通路に介設され、第
    1設定有効面積より小さい第2設定有効通路面積を有す
    る第2オリフイ又とした実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のエンジンの吸気装置。
  3. (3)燃料流量調整手段を、第2噴射ノズル内の燃料通
    路の有効通路面積を絞弁低開度運転域において絞る弁装
    置とした実用新案登録請求の範囲第1項記載のエンジン
    の吸気装置。
JP2959179U 1979-03-07 1979-03-07 エンジンの吸気装置 Expired JPS5916530Y2 (ja)

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