JPS5916502Y2 - ラジエ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水冷式内燃機関のラジェータ、詳しくはラジェ
ータ内部の圧力を調整する装置に関するものである。

ラジェータにおいては内部圧力を高くして水の沸点を高
めオーバヒートし難くするために圧力調整弁を設けてい
る。

該圧力調整弁は弁座に弁をバネで圧着してラジェータ内
部と外部とを遮断する構造である。

このために、エンジン冷却水回路中やラジェータ内部に
発生した錆やゴミ等の異物が弁座と弁との間に喰み込ん
で確実に圧着せずに弁漏れが起り、ラジェータ内部の圧
力が低下して水の沸点が下ってオーバーヒート及び蒸気
が弁座と弁との隙間から漏れて冷却水の減少の原因とな
ってしまうとの不具合を有している。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は弁座とラジェータ内部との間にフィルタを設けて弁
座と弁との間に異物が喰み込むことを防止できるように
したラジェータを提供する。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

ラジェータコア１の上下にはアッパタンク２とロアタン
ク３とが設けてあり、アッパタンク２には流入管４、ロ
アタンク３には流出管５が接続しである。

また、アッパタンク２には給水キャップ６を備えた給水
ロアとドレーン管８を備えた圧力調整弁９とが設けてお
り、圧力調整弁９は次のように構成しである。

すなわち、アッパタンク２の開口２ａには開口１１を有
する取付体１０が液密に固着してあり、該取付体１０に
は押え板１２がボルト２５で締付固着され、取付体１０
と押え板１２との間にフィルタ１３が挟着固定され、該
押え板１２の開口１４には弁座１５を有する筒体１６が
一体固着しである。

筒体１６には蓋体１７がボルト１８で固着してあり、蓋
体１７に設けたバネ１９で弁２０を弁座１５に圧着固定
されて室２１を形成し、鉄基２１には前記ドレーン管８
が接続開口している。

前記フィルタ１３はステンレス、黄銅などの錆難い材質
よりなる綱状のフィルタ本体２２の周囲に環状のホルダ
２３を設け、該ボルダ２３に彎曲した突起２４を複数形
成した構造であり、取付体１０の開口１１の周縁端面１
０ ａと押え板１２の環状段部１２ ａとの間にホルダ
２３を挟着支持させて設けてあり、突起２４の弾力によ
り振動等が作用しても脱落することなく確実に挟着支持
できるようになっている。

しかして、アッパタンク２内の異物はフィルタ１３で捕
集されて弁座１５側には流入しないので、弁座１５と弁
２０との間に異物が喰み込むことがなくオーバーヒート
や冷却水減少の原因となることがない。

また、押え板１２をボルト２５を弛めて取付体１０より
取外すことによってフィルタ１３を取外すことかで゛き
る。

したがって、フィルタ１３を簡単に交換できる。

本考案は前述のように構成したので、弁座１５にラジェ
ータ内部の異物が流入することがなく弁座１５と弁２０
との間に異物が喰み込むことが防止されオーバーヒート
や冷却水減少の原因となることがない。

また、フィルタ１３はフィルタ本体２２の周囲に弾性を
有する環状のホルダ２３を設けたものとなり、取付体１
０の外面と押え板１２の環状段部１２ ａとの間に設け
であるから、ホルダ２３の弾力によってガタックことな
く安定して取付けできると共に、取付板１２を外すこと
によって簡単に取り外し、装着できるから、フィルタ１
３を簡単に交換できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は全体図、
第２図は要部断面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ
線断面図、第４図はフィルタの平面図、第５図は正面図
、第６図はそのＶＩ−ＶＩ線断面図、第７図は線図的構
成説明図である。 ９は圧力調整弁、１３はフィルタ、１５は弁座、２０は
弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラジェータコア１の上部に設けたアッパタンク２に開口
   ２ａを形威し、この間口２ａに開口１１を有する取付体
   １０を取着すると共に、取付体１０の外面には前記開口
   １１より大径の環状段部１２ ａと開口１４を連続して
   有する押え板１２を着脱自在に取付け、この押え板１２
   の開口１４には弁座１５に弁２０を圧着してなる圧力調
   整弁９を接続すると共に、前記環状段部１２ ａと取付
   体１０の外面との間に、フィルタ本体２２の周囲に弾力
   を有する環状のホルダ２３を設けたフィルタ１３を設け
   たことを特徴とするラジェータ。