JPS5916313Y2 - 包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は底部に安定器の収納部があり、その底部の上
部に逆角錐台状のグローブ及び笠を取付けた庭園灯を包
装する包装装置に関するものである。

従来、この種の包装装置は第１図に示すように箱型体１
の内側の四周および下面に例えばダンボール等を折って
形成した直方体状のクッション体２，２′を配し、下面
のクッション体２′の上に灯体ａを載置させるとともに
、四周のクッション体２でその灯体ａの側部を抱持させ
、さらにその灯体ａの上面にダンボール等で形成された
深皿状の仕切板３を置き、灯体ａおよびクッション体２
の上下方向の動きを抑えるとともに、この仕切板３の上
側に笠ｆを載せ包装するようになっていた。

しかるに、一般に庭園灯の灯体ａは、四面に配された板
ガラス等でなるグローブＣを、薄金属板製の帯状を威す
グローブ枠ｇでその上端部を囲み保持するとともに、こ
のグローブ枠ｇの四隅がら延びる角柱りによって底部方
向に向って細くなる逆角錐台状に形成されているもので
あり、かつ上記角柱りの一端に固着された底部には安定
器（図示せず）を収納する点灯装置収容ケースｂがネジ
等で一体となっているから、この灯体ａが包装装置内に
収納された状態で側方から落下衝撃のような衝撃力が加
わると、この衝撃力は灯体ａがクッション体２と当接す
る角柱りの上端部に集中してががり、このためグローブ
枠ｇが変形を起こしグローブＣが破損しやすいと言う欠
点があった。

またクッション体２，２′の数は、側面側および底部に
各々別体の角柱体を４個づつ、それに上部に平板を１枚
使用するから、部品管理が繁雑になること、組立に手間
がかかる等の欠点もあった。

この考案は上記欠点を改善するためになされたもので、
四角な箱型体の内部に収納されるクッション体を、脚部
が側面の稜部に当接されるく字状とするとともにその頂
部を上下に分割し、上側の分割部を頂部の反対側に屈曲
させて、下側の分割部に灯体を載置させるとともに、上
側の分割部で灯体の側部を抱持するようにし、落下衝撃
力に耐え、かつクッション材を減らすことができ、作業
性の改善および部品管理の簡素化が図れる包装装置を提
供しようとするものである。

以下この考案の一実施例を第２図ないし第４図に基づい
て説明する。

これら図において、１は上面１１側より灯体ａの出し入
れをするようにした中空の直六面体を或すダンボール製
箱主体、２はダンボール板をく字状に折曲したクッショ
ン体で、上記箱型体１の底面１２上に、脚部２１が箱型
体１の側面１３の両側稜部１４に当接し、かつ頂部２２
が箱型体１の中心部に空間１５を形成するように、各側
面１３に対応して配置されている。

２３は上記頂部２２を水平方向に２分割し、その上部側
を箱型体１の中心部とは逆向きに折り返えした屈曲部で
、頂部２２に灯体ａの点灯装置収容ケースｂを載置させ
たときに、その灯体ａのグローブＣの下部角部Ｃ′に当
接し、それを抱持するように戒っている。

３は箱型体１の内部を塞ぐように箱型体１内に挿着され
る仕切板で、中央にステーボルト挿通孔３１を設けてい
る。

次に上記実施例の包装装置に灯体ａを収納する手順を説
明する。

まず箱型体１の底面１２上に、夫々のクッション体２を
夫々の脚部２１が箱型体１の各側面１３の両側稜部１４
に当接するように配置する。

次に灯体ａを箱型体１の上面１１側より箱型体１内に入
れ、点灯装置収容ケースｂをクッション体２の頂部２２
上に載置する。

このとき、目出線ｊはその先端部をクッション体２の裏
側に収納させる。

次にその灯体ａの上面に仕切板３を載せ、この仕切板３
の挿通孔３１に灯体ａのステーボルトｄを通しツマミナ
ラ）ｅで締め上げ固定する。

そしてその仕切板３の上側に笠ｆを載せ、箱型体１の上
面１１部（蓋）を閉じれば、灯体ａは包装装置内に収納
される。

以上のように構成された包装装置においては、夫々のク
ッション体２の屈曲部２３は、灯体ａのグローブＣの下
部角部を抱持するので、灯体ａに衝撃力が加わっても、
構造的に比較的堅固なグローブＣの下部角部がその衝撃
力を受けることになり、グローブ枠ｇの変形は防止され
ることになる。

また、クッション体２はダンボール板をく字状に折曲し
たものを４個使用するだけで、しかもその高さは灯体ａ
の掲以下で済み、使用点数および使用量を減らせるから
、作業性が改善され材料コストの低減が得られる。

なお、上記実施例では灯体ａが逆角錐台状のものについ
て説明したが、何もこれに限ることなく例えば逆円錐台
状のものでも良いことは言うまでもない。

なお、またクッション体２は一枚板を順次新曲し、一体
的に形成させたものでも良いものである。

この考案は以上説明したように、クッション体の上部に
灯体を載置させるようにした庭園灯の包装装置において
、四角な箱型体の内側の両側の稜部に脚部が当接されろ
く字状のクッション体を配し、このクッション体の頂部
を反対側に屈曲させるとともにその屈曲部でグローブの
下部を抱持させるという極めて簡単な構成によって、耐
衝撃性の向上はもとより、作業性改善および材料コスト
を減らす効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の包装装置を示す断面図、第２図はこの考
案の包装装置の一実施例を示す断面図、第３図は第２図
の分解斜視図、第４図はクッション体の斜視図である。 図において、１は箱型体、２はクッション体、１２は底
面、１３は側面、１４は稜部、２１は脚部、２２は頂部
、２３は屈曲部、ａは灯体、ｂは点灯装置収容ケース、
Ｃはグローブ、Ｃ′はグローブ下部なお、各図中同一符
号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 易損品でなるグローブを有するとともに、このグローブ
   の下部を点灯装置等を収容する点灯装置収容ケースに装
   着した灯体を収納する包装装置において、直六面体の箱
   型体と、この箱型体の底面上に、両脚部が箱型体側面の
   稜部に当接するように配されるとともに、各側面より箱
   中心方向に突出された頂部およびその頂部を水平方向に
   ２分割し、その上部側を箱中心とは逆向きに折り返し形
   成された屈曲部を有するクッション体とから成り、頂部
   に点灯装置収容ケースを載置させるとともに、屈曲部で
   グローブ下部を抱持するようにしたことを特徴とする包
   装装置。