JPS5916217Y2 - 筆記用カ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、マジックペンによる筆記及びその消去が可能
である筆記用カードに関し、特に不要な擦れに対して筆
記像が消失され難いカードを提供することを目的とする
もので゛ある。

マジックペンによる筆記及び消去可能なカードは、罫線
の設計次第でいろいろな用途目的（例えば百貨店、スー
パーマーケット等における商品管理カード、学習カード
、カレンダーカード等・・・・・・）に適用できる。

しかしこのようなカード類は、筆記後の事務取扱いに際
して同種のカードあるいは他の書類等と共に重ねられ、
不要な擦れを生じることが多い。

そしてマジックで折角記入した像もこのような擦れによ
って簡単に消失して了うという問題がある。

これは、カードに記入した像の部分が直接性のシートの
面と接触し擦られることになるためである。

本考案は、前記の如き擦れに対しても記入像が消失し難
いカードを提供するものである。

而してその構成は、基紙１に任意の罫線２を印刷し、こ
の上に書き込み及び消去が可能である透明フィルム３を
被覆したカードに於て、該フィルム被覆後の罫線の盛り
上りが少くとも３０〜１００μであることを特徴とする
ものである。

上記構成において、基紙１はカード類としての機能を保
有するために１５０ ｇ／ｍ２以上のものが好ましく、
又、印刷適性をよくするために顔料コーティングの施さ
れている基紙を使用することが望ましい。

罫線２は用途目的に応じて任意に設計されることは前述
の通りであるが、一般のノート類、台帳類その他で印刷
される通常の罫線の盛り上り程度はせいぜい１〜２μで
あるが、本考案に於おける罫線２の盛り上りは少くとも
３０μ以上であるところに特徴がある。

因みに罫線２の盛り上り程度が３０μ以下では、カード
間の擦れによる像の消失を防ぐ効果は十分でなく、一方
、３０μ以上であれば特に上限についての限界はないが
、特殊印刷をもってしても１００μを越えさせることは
実質的に難しい。

次いで、カバーフィルム層３の材質は、マジックペン（
油性、水性のどちらでもよい）で記入及び消去ができる
性質を備えているものが対象となるが具体的には、例え
ばポリプロピレン、ポリエチレン、硬質塩化ビニール、
ポリアセテート又はこれらの共重合体等が適しており、
中でもポリプロピレンは特に適性が優れている。

因みにこのカバーフィルム３の厚さは、罫線２の盛り上
りをそのま・保持させる必要上、厚過ぎることは好まし
くなく、このため３０μ以下であることが望ましい。

こ）で重要なことは、フィルム被覆後の罫線２の盛り上
りが少くとも３０〜１００μになっていることである。

なお、このカバーフィルムの形成法は溶融樹脂をラミネ
ーテイングしてもよく、又既成フィルムを接着剤を介し
て接合するものであってもよい。

本考案に係る筆記用カード４は、前記の如き構成である
ため、文字、マーク等は、盛り上り罫線２で囲まれた部
分５、即ち凹部へ記入する形となる。

このため他のカードあるいは書類等との間で接触し、擦
れがあっても直接液するのは罫線部の突端６であり、像
部分は接触することにはならないので像の消失は防止さ
れることになる。

本考案に係る筆記用カード４は、上記の如き効果を有し
ているため、記入した像が擦れによって簡単に消失して
は困る分野に利用することによって優れた効果が発揮で
きるものである。

例えば第３図は、本考案に係る筆記用カードを商品の補
充、発注用カードとして構成した一例である。

これに於て、数字の記入欄５（ピッキング数量記入欄、
発注量記入欄）に記入した数字は、他のカートが重ねら
れ擦れが生じても盛り上り罫線２によって消失から保護
されるので実用的価値は極めて高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の筆記用カードの一例を示す平面図で
あり、第２図はその拡大側断面図である。 第３図は本考案に係る筆記用カードを商品の補充、発注
用カードとして構成したものの部分平面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基紙１の表面に任意の罫線２を印刷し、基紙１の表面と
   罫線２の上を書き込み及び消去が可能である透明フィル
   ム３で被覆してカード４を形成すると共に、該フィルム
   被覆後の罫線２の盛り上りを３０〜１００μの厚みに形
   成してなることを特徴とする筆記用カード。