JPS5916134B2 - 無段変速機の制御方法 - Google Patents

無段変速機の制御方法

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JPS5916134B2
JPS5916134B2 JP50052321A JP5232175A JPS5916134B2 JP S5916134 B2 JPS5916134 B2 JP S5916134B2 JP 50052321 A JP50052321 A JP 50052321A JP 5232175 A JP5232175 A JP 5232175A JP S5916134 B2 JPS5916134 B2 JP S5916134B2
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engine
input signal
pedal
continuously variable
port
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隆之 宮尾
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は内燃機関の動力を利用して走行する乗物の駆
動系に無段変速機を採用した場合の無段変速機の制御装
置に関するものであり、本実施例は特に自動車用につい
て説明しているが、この考えはモータポートの駆動など
にも、そのまま利用出来るものである。
自動車用無段変速機の一般的なものはターボ式トルクコ
ンバータであるが、このターボ式トルクコンバータは、
その変速比がそれ自身の作動状態によって定まってしま
うが、本発明において扱う無段変速機は、その変速比を
外部から任意に制御しうる公知の機械式無段変速機や油
圧変速機のようなものに適用するものであり、これに本
発明の制御方法を採用することにより、この自動車に使
用している内燃機関を1駆動する時は、内燃機関の最も
作動の良好な領域のみを使用させ、しかもエンジンブレ
ーキを必要とする時は最大のエンジンブレーキを、駆動
時とともにひとつのペダルによってかけるようにしたも
のである。
無段変速機によって、有効にエンジンブレーキをかける
従来の考えには、油圧変速機を利用したものがあるが、
これらは、いずれも専用のエンジンブレーキ用ペダルを
設けたものや、ブレーキ用ペダルの最初のある踏みしろ
の範囲においてエンジンブレーキがかかり、最大エンジ
ンブレーキに達し、さらにブレーキ用ペダルを踏み込む
と従来の機械式ブレーキがかかるようになっているもの
がある。
しかし、これら従来の方式においては、前方に危険を感
じてから乗物にブレーキをかげる際、アクセルペダルか
ら足を離して、次にブレーキペダルを踏込むまでの無だ
時間を必要とし、更にこれら無段変速機は、原動機の燃
費削減のために、アクセルペダルをもどしてゆくとその
変速比はいわゆるオーバトップ(0ver Top )
の方向に移行するようになっている。
そのため、該無だ時間の間はエンジンブレーキが効かず
、むしろ、この間には駆動軸と原動機が切り離されたよ
うな感覚となって、この間において運転者には不安感を
与え、且つ乗物の減速におけるブレーキ応答が遅れて危
険を増大させるものとなっている。
これら欠点に対して、本願発明者が発明し且つ既に出願
されている第2図の方式があるが、第2図の説明をする
前に、内燃機関の作動について説明を加えておくと、一
般的に言って、内燃機関の作動点は、その内燃機関の出
力トルク、回転速度および加速ペダル踏み込み量のうち
、いずれか2種類の作動状態が与えられると、必然的に
定まる。
第1図はガソリンエンジンの定性的特性を示したもので
あり、縦軸はガソリンエンジンの出力馬力N1(P S
) を示し、横軸はその回転速度n(rpm)を示
している。
また、2点破線の直線Tはガソリンエンジンの出力トル
ク一定の9を示し、実線によって示す曲線θは加速ペダ
ルの開度に比例した、スロットル開度を示し、1点破線
1は、無段変速機の使用により、常にガンリンエンジン
がこの線上を作動するように設定したコントロール線で
ある。
特ニ、このコントロール線1はエンジンの燃費が最小と
なる領域を示しており、さらに排気成分のうち処理し難
いNOxの排出量が少ない領域も一般的にほぼこの近く
に存在する。
この低燃費領域はジーゼルエンジンの場合も、ロータリ
エンジンの場合も同様の特性を持っている。
このように、例えば内燃機関を駆動状態において、最も
適切に作動させる領域を、燃費が最小になるような領域
に選定すると、第1図のコントロール線lのようになる
わけであるが、これを排気成分のNOXが最小に、ある
いはCOが最小になる領域を選定しようとするならば、
それぞれのエンジンについて、それぞれ設定することが
出来るわけである。
前述のように、内燃機関の作動点は、第1図に示すよう
に、その回転速度n (rpm )、トルクT(kg・
m)およびスロットル開度θ(deg )のいずれか2
種類の作動状態が与えられることにより、必然的に定ま
るわけであり、例えば、第1図におけるガソリンエンジ
ンの作動点Pは、スロットル開度θ(deg )が与え
られているとき、その回転速度をη。
にしてやればよいことになる。また、スロットル開度θ
はエンジンスロットルの真、?圧と比例関係にあり、加
速ペダルの開度はこの真空圧によって代表させることも
出来る。
ガソリンエンジンの出力トルクTは、油圧変速機の作動
油圧力に比例するので、エンジン出力トルクを油圧変速
機の作動油圧力で代表させることも出来る。
さらに、第1図のコントロール線1上に、常にガソリン
エンジンの作動点を維持する方法のひとつとしては、コ
ントロールillとそれぞれのスロットル開度θのP点
で示すようなそれぞれの交点の回転速度を指令回転速度
n。
とじ、同一スロットル開度θ上における実際のエンジン
作動点aの回転速度−との差(η0−ηa)が常に零に
なるように無段変速機の変速比を設定してやればよい。
第2図は第1図と同じく、縦軸にガソリンエンジンの出
力馬力N (ps ) を示し、横軸にその回転速度
η(rpm)を示し、複数の実線θはスロットル開度を
示し、一点破線1はコントロール線を示しており、横軸
より上部は駆動状態を表わし、下部はエンジンブレーキ
状態を表わしている。
このように、コントロール線■はエンジンの駆動部分か
らエンジンブレーキの部分まで連続して、1本の曲線に
よって設定されているため、加速ペダルをもどしてゆき
、スロットル開度が零スロットル開度θ。
に近い範囲に入ると、エンジンブレーキがかかるように
なっている。
しかし、この第2図の方式において、駆動状態における
コントロール線1を、ガソリンエンジンの燃費率最低領
域に設けると同時に、最大スロットル開度θmのときは
最大馬力の出るC点を通り、エンジンブレーキ状態にお
ける零スロットル開度θ。
のとき、最大のエンジンブレーキがかかるB点を通るよ
うにすると、コントロール線1は変極点2005が、エ
ンジン回転速度のアイドリンク状態近くとなり、変極点
20050曲りが急激となり、これはスロットル開度θ
を指令エンジン回転速度信号η。
に変換する場合の関数関係を急激にさせ、実用上設計し
難い問題が生じる。
また、エンジンブレーキの範囲におけるスロットル開度
θとコントロール線lとの交わる角度αが小さくなり、
スロットル開度θのわずかな変化によって、指令エンジ
ン回転速度信号η。
は大きく変化し、感度が高すぎてしまう欠点がある。
本発明の目的は、上記のような従来のアクセルペダルを
もどしてからブレーキペダルを踏み込むまでの間におけ
る変速比のオーバトップ化の現象を改善し、且つ上記の
ような第2図の欠点を排除した無段変速機の制御装置を
提供することにある。
第3図は第2図と同様に、縦軸にエンジンの出力馬力N
(ps ) を示し、横軸より上はエンジンの駆動
状態を示し、その下部はエンジンブレーキの状態を示す
部分である。
横軸はエンジンの回転速度を示し、第1図と同様、複数
の2点破線Tは一定トルク状態を示し、複数の実線θは
スロットル開度一定の状態を示し、1点破線DECは駆
動用コントロール線3003aであり、1点鎖線GBは
エンジンブレーキ用のコントロール線3003bである
このように、本発明の特徴はコントロール線を駆動用と
エンジンブレーキ用とにそれぞれ独立としたことにあり
、このことによって、第2図に示す急激な曲り部を持つ
変曲点2005も無くなり、またエンジンブレーキ時の
スロットル開度θとコントロール線3003bと交わる
角度αも太き(とることが出来る。
この駆動用コントロール線3003aと、エンジンブレ
ーキ用コントロール線3003bのそれぞれに、エンジ
ンの作動状態を維持する制御方式としてのひとつは、例
えばスロットル開度が一定状態として、エンジンが駆動
状態にあり、その実際の作動点が第3図のF点にあり、
その実回転速度がηaとなっている場合は、このF点を
、スロットル開度θとコントロール線3003aとの交
点Eへ移動させれば、エンジンの作動点は理想的にコン
トロール線3003a上に乗ることになる。
これを達成する具体的方法としては、E点の指令エンジ
ン回転速度η。
に対し、実回転速度ηaが大きいため、無段変速機の変
速比を、より犬にしてエンジンにさらに負荷を増し、エ
ンジンの回転速度をη。
=ηaになるまで下げてやればよい。逆に、ηaがη0
より小なるときは、無段変速機の変速比をより小にし
て、エンジンの負荷をより減少させてやればηaは犬と
なってゆき、ηa−η0 となるまで変速比を下げてや
ればよい。
同様に、エンジンブレーキ用のコントロール線3003
b上においても、エンジンの実回転速度がηaとなって
いる実作動点jは理想的には、同一スロットル線上の作
動点Hに移動しておればよく、この場合ηaがη。
より小となっているので、無段変速機の変速比を、ηa
−η。
どなるまで、より小にしてゆけばよく、ηaがη。
より犬の場合は、変速比をより犬としてゆけばよい。
この場合は、任意の与えられたスロットル開度とコント
ロール線との交点におけるエンジン回転速度を指令エン
ジン回転速度η。
とじ、この同一スロットル開度上の実際のエンジン回転
速度をηaとし、両回転速塵の差(η0−ηa)を信号
として、無段変速比を設定しているが、これは第1図に
も述べたように、スロットル開度、エンジントルクおよ
びエンジン回転速度のうち、いずれか2種類の作動要因
を使用すれば制御が可能となる。
例えば、それはスロットル開度とエンジントルクの組合
せを採用した場合の駆動状態を例にとってみると、第3
図のエンジン作動点Fにおける実際のトルクはTaであ
り、その同一スロットル上における理想的作動点Eの指
令エンジントルクはToと置ける。
ここで、TaはT。より小となっているので、無段変速
機の変速比を、より犬にしてゆげばエンジンの負荷が増
し、Taが犬になってゆき、やがてTa=Toとなった
とき、変速比の増加を停止させればE点となり、逆に、
TaがT。
より犬のときは、変速比を減少させることになる。
これはエンジンブレーキにおけるコントロール線300
3bの場合も同じである。
第4図は、第3図におけるスロットル開度θとエンジン
回転速度nとの関係を使用して制御する場合、スロット
ル開度θを、コントロール線3003aおよび3003
bの関数関係にしたがって、指令エンジン回転速度信号
η。
に変換することに必要なスロットル開度θと指令エンジ
ン回転速度信号η。
どの関係を示したものである。第5図は変速制御がスロ
ットル開度θとエンジントルクTaとによって行なわれ
る場合であって、任意のスロットル開度θが与えられた
とき、エンジントルクTaが指令エンジントルク信号T
どなるようにするため、与えられたスロットル開度θを
指令エンジントルク信号T。
に変換する関係を示したものである。
第5図の縦軸はスロットル開度θを示し、横軸は指令エ
ンジントルク信号Toを示し、1点鎖線3003aは第
3図の駆動の場合のコントロール線からのものを、30
03bは同じく第3図のエンジンブレーキの場合のコン
トロール線からのものを示したものである。
この場合、駆動用のコントロール線3003aは実用上
、実線3003 a’のようにに−L間を一定指令トル
ク信号の直線とし、L−C間を曲線に近似してもよい。
第6図は、同様にエンジントルクTaになったとき、実
エンジン回転速度ηaが指令エンジン回転速度信号η0
の値になるような変速制御をする場合の、エンジントル
クTと指令エンジン回転速度信号η0との関係を示した
ものである。
第6図の縦軸は実エンジントルクTaを表わし、横軸は
指令エンジン回転速度信号η。
を示し、一定破線3003aおよび3003bは、それ
ぞれ、駆動の場合とエンジンブレーキの場合を示してい
る。
また、実線3003 a’は、第5図の場合と同様、1
駆動用コントロール線3003aを直線近似で表わした
ものである。
このように、本発明はエンジンの出力トルク、回転速度
およびスロットル開度のいずれか2種類の組合せによっ
て、変速制御を行なうことが出来るものであるが、以下
の具体的制御装置の説明は、スロットル開度と指令エン
ジン回転速度信号に変え、その指令エンジン回転速度信
号と実エンジン回転速度との比較によって、エンジンを
制御する方式について、実施例を例にとり説明する。
実施例の第7図は、ガソリンエンジン1の駆動軸101
によって、無段変速機2を駆動し、無段変速機2の出力
軸3は、図示していない駆動輪を駆動している。
エンジン1の駆動軸101には歯車104が固着してお
り、歯車104には歯車105がかみ合っている。
歯車105は回転軸106に固着し、回転軸106は公
知の、検出機構としての油圧ガバナ4を駆動し、油圧ガ
バナ4は、エンジン10回転速度に比例した油圧を油圧
信号管路401に出している。
この油圧ガバナ4は回転軸106の回転速度が上昇する
につれて、フライウェイト402がピン401を中心と
して遠心力によって、矢印405の方向に押し開いてゆ
き、フライウェイト402のカム面404が、回転軸1
06に固着した支持板108を軸方向に押す。
この力によって、スプライン403の間に軸方向の滑り
が生じ、スプール弁406は左方に移動し、回転軸10
6に生じた軸方向反力は推力軸受107によって受は止
められるようになっている。
スプール弁406が左方に移動すると、ドレーンタンク
6に通じたポート408がスプール弁406によって閉
じられてゆき、逆にポート407が開いてゆき、その絞
り量は緩やかになり、10気圧程度の一定油圧源5から
の油圧は油圧管路501を介し、ポート407を通り、
ポート409に油圧が発生する。
このポート409に発生した油圧は、絞り411を介し
、ポート410にフィードバック信号として、スプール
弁406を右方に押し返し、そのことによって、再びポ
ート407の絞り量が強まり、逆にポート408の絞り
量は開いてゆき、ポート409および410の油圧は下
り、これはフライウェイト402による左方への軸力と
ポート410の油圧によって生ずるスプール弁406が
右方に押される軸力が衡り合うところで、ポート40γ
の絞り量が定まり、油圧信号管路401の油圧も決定さ
れることになるが、これはフライウェイト402とスプ
ール弁406の左端面断面積の設計値から一義的に定ま
るものであり、また油圧信号管路401の油圧が回転軸
106の回転速度に比例していることは公知の理論であ
る。
無段変速機2のレバー201は変速比を変えるためのも
のであり、矢印202の方向にレバー201を動かすと
、変速比は小さくなり、矢印203の方向に動かすと、
変速比は犬になる。
ここで変速比とは、エンジン1の出力軸101の実回転
速度ηaによって、無段変速機2の出力軸3の回転速度
η2を徐したη2/ηaを言っている。
アクチュエータ7は、油圧管路704を介しポート70
2に油圧が発生すると、ピストン701が右方に動き、
レバー201を矢印202の方向に動かす。
逆に、油圧管路705を介し、ポート703に油圧が発
生すると、ピストン701は左方に動き、レバー201
を矢印203の方向に動かす。
加速ペダル9は、リンク801.802,803゜80
4.805および806を介し、エンジン1の燃料供給
の制御装置としてのスロットル弁103に連結し、加速
ペダル9を踏み込むとスロットル弁103のスロットル
開度が大きくなるようになっており、加速ペダル9を離
すと、車両ボデー1300とリンク805を連結したス
プリング807が縮み、これらのリンク機構によって加
速ペダル9を矢印901の方向にもどし、同時にリンク
806を介し、スロットル弁103のスロットル開度を
閉じるようになっている。
また、加速ペダル9はリンク801,802,803゜
804.809およびクランクsioを介し、スロット
ル開度−指令エンジン回転速度信号変換部12のカム軸
121に連結し、エンジン駆動時には加速ペダル9を踏
み込むことによって、このカム軸121を反時計方向に
、エンジンブレーキ時には加速ペダルを離すことによっ
て、時計方向に回転させるようになっている。
カム軸121には、エンジン駆動時用カム122とエン
ジンブレーキ時用カム124が固着しており、カム12
2のカム面123にはカムフオロー材141が、カム1
24のカム面125にはカムフオロー材151がそれぞ
れ、カム面123および125の動きに追随するように
なっている。
ここで、カム軸121の回転角は、第4図縦軸のスロッ
トル開度θを表わし、カムフオロー材141および15
1の軸方向の動きが、それぞれ第4図横軸の指令エンジ
ン回転速度信号η。
を表わし、カム面123のカム形状は第4図のコントロ
ール線3003aの関数関係になっており、カム面12
5のカム形状は、コントロール線3003bの関数関係
を示している。
変速比制御機構としてのサーボ弁170入力信号伝達部
分は、駆動用入力信号伝達機構としての駆動用入力信号
伝達部14およびエンジンブレーキ用入力信号伝達機構
としてのエンジンブレーキ用入力信号伝達部15の同一
構成装置が並列に配置することによって構成している。
駆動用入力信号伝達部14は、カムフオロー材141に
固着したプランジャ保持部140の内部空間には、サー
ボ弁17のスプリング172のばね常数より弱いばね常
数のスプリング142が装着してあり、プランジャ保持
部140の右端にはプランジャ止め149があり、プラ
ンジャ145が、このプランジャ止め149より右方に
移動しないようになっており、プランジャ145はプラ
ンジャ保持部140の内を軸方向にしゆう動可能となっ
ており、またプランジャ145と一体となっているプラ
ンジャ保持部140は、シリンダ146内をしゆう動可
能となっている。
またプランジャ保持部140にはスロット148が切っ
てあり、ポート143を介し、油がプランジャ保持部1
40の中に常に出入り出来るようになっている。
ポート143は油圧管路147を介し、切換機構として
の切換弁18のポート183に連通している。
エンジンブレーキ用入力信号伝達部15もまったく同i
の構成になっており、ポート153は油圧管路157を
介し、切換弁18のポート182に連通している。
また、プランジャ145および155は、常に入力信号
材16に接触し、押すようになっている。
入力信号材16の=部を構成する突起部161は、スプ
リング172を保持するキャップ162の軸方向位置を
決定するものであり、キャップ162の位置はスプリン
グ172の設定位置を定め、スプリング172の軸方向
力を決定する。
これに対し、油圧信号管路401を介し、ポート173
に発生しているエンジン10回転速度に比例した油圧ガ
バナ4の油圧力はスプール171を左方に押す力成分を
持っている。
もし、スプリング172による右方に作用する力と、油
圧ガバナ4の油圧力による左方に作用する力とが等しい
場合は、スプール171のランド179がポート177
を完全に閉じた状態にするようになっている。
もし、スプリング172の力の強い場合は、ポート17
5と177が連通し、一定油圧源5からの油圧が油圧管
路104を介し、アクチュエータ7のポート702に導
かれ、ピストン701を右方に移動させ、無段変速機2
の変速比を減少させる。
このとき、アクチュエータ7のポート103の油圧は、
油圧管路705、ポート174および178を介し、ド
レーンタンク6に排出される。
逆に油圧ガバナ4に発生している油圧による力が、スプ
リング172の力より犬なる場合は、スプール171が
左方に移動し、一定油圧源5の油圧はポート177およ
び174と、さらに油圧管路705を介し、アクチュエ
ータのポート703に導かれ、ピストン701を左方に
移動させ、無段変速機2の変速比を増大させるようにな
っている。
加速ペダル9は、さらにリンク801および808を介
し、スロットル開度検出弁10のスプール1001と駆
動制御検出器11のピストン111に連結している。
スロットル開度検出弁10のスプール弁1001の位置
が、第3図においてθ−θCの位置にあるときは、ラン
ド1007はポート1004を閉じた状態になり、スロ
ットル開度がθCより太きいときは、常時ポート100
4および1003と、ポー)1002およびドレーンポ
ート1008が、それぞれ連通し、逆にスロットル開度
θがθCより小さいときは、スプール弁1001が下に
さがり、常時ポー)1004および1002が連通し、
ポーN0O3はスプール弁1001のスプール部によっ
て構成される空室1009に閉じられる構成となる。
なお、上記θCはアクセルペダル9をもどすとき、エン
ジン1の作動が第3図のコントロール線3003a上の
作動からコントロール線3003b上の作動に移り代わ
る基準のスロットル開度となっているものである。
また、ポー)1002は信号管路1005を介して切換
弁18のポート184に、ポート1003は信号管路1
006およびチェック弁120を介して信号管路114
に、およびポーN0O4は信号管路115にそれぞれ連
通している。
切換弁18のスプール弁181は、ディテント19と連
接しており、ディテント19はボール192、スプリン
グ193、溝191および194から構成しており、信
号管路114の油圧信号がポート186に発生すると、
スプール181は左方端に移動し、図示のようにスプリ
ング193の力がボール192を溝191に押しつげ、
スプールを固定する。
逆に、ポート186の油圧が消滅し、信号管路1005
に油圧信号が来て、この油圧がポート184に発生する
と、ディテント19は解け、スプール181は右方端に
移動し、溝194にボール192が入り込み、スプール
181は保持される。
このとき、ポート186あるいは184の油圧力が低下
しても、スプールはディテント19によって保持され続
け、フリップフロップ作用をする。
切換弁18のスプール弁181が左端にあるときは、図
示のようにポート182および187と、ポート183
および185がそれぞれ連通し、エンジンブレーキ用入
力信号伝達部15のプランジャ保持部150の中の油圧
は、ポート153、管路15γ、ポート182および1
87を介し、ドレーンタンク6に開放され、プランジャ
155はプランジャ保持部150の中を軸方向に縮み込
むことが出来るようになる。
これに対し、駆動用入力信号伝達部14のプランジャ保
持部140の中には、一定油圧源5からの油圧がポート
185および183、油圧管路147、ポート143お
よびスリット148を介し導入され、プランジャ145
はプランジャ止め149に止められる位置まで、入力信
号材16を右方に押し、カムフオロー材141の動きは
、そのままプランジャ145の動きになる。
逆に、切換弁18のスプール弁181が右端に移動して
いるときは、ポート182および185と、ポート18
3および188が、それぞれ連通し、プランジャ保持部
140の中の油圧は、スロット148、ポート143、
油圧管路141、ポート183および188を介し、ド
レーンタンク6に抜けてしまい、カムフオロー材141
の動きが、プランジャ145に伝わらなくなる。
これに対し、一定油圧源5からの油圧はポート185お
よび182、油圧管路157、ポート153、スロット
158を介し、プランジャ保持部150の内に導入し、
カムフオロー材151の動きがそのままプランジャ15
5の動きになるようになる。
駆動制御検出器11のピストン111には小さな絞り1
16があり、ピストン111の緩やかな動きでは、ポー
ト112お”よび113に油圧の圧力差があまり生じな
いようになっている。
ポート112は信号管路115に、ポート113は信号
管路114に、それぞれ連結している。
信号管路114はチェック弁21を介し、信号管路11
5はチェック弁22を介し、それぞれヘッドタンク20
に連結している。
これは、加速ペダル9が踏み込まれ、リンク801およ
び808を介し、ピストン111が上方に移動すること
によって、信号管路114内に発生する油圧がチェック
弁21を閉じ、この油圧は切換弁18のポート186を
介し、スプール181を左方に動かし、そのとき信号管
路115の油圧はピストン111が上方に押しのけるこ
とにより、負圧となり、チェック弁22は開き、ヘッド
タンク20内の油が信号管路115・\流入する。
逆に、加速ペダル9が離されるときは、ピストン111
が下方に移動し、ポート112を介し、信号管路115
に油圧力が発生し、チェック弁22は閉じ、この油圧が
エンジンブレーキの信号となる。
そのとき、信号管路114は、ピストン111が下方に
押しのけられ、負圧となり、チェック弁21は開きヘッ
ドタンク20の油が信号管路114の負圧を満たすよう
になっている。
シャツトル弁1202は、駆動制動検出器11のピスト
ン111の押しのけ作用によって、切換弁18のスプー
ル弁181を動かした後も、ピストン111が動かされ
続げたとき、信号管路114あるいは115に生じた油
圧を、リリーフ弁13を介しドレーンタンク6に逃がす
役目を果している。
第8図は第7図ににおける駆動制動検出機構30000
部分を電気的に解決したものである。
第8図におけるスイッチ11′は、スライダ1111が
加速ペダル9およびリンク808に連動しており、電極
112′の先端部にはボールホルダ113′があり、そ
の内部にスプリング114′が装着しており、そのスプ
リング114′の先には、さらにボール115′がスラ
イダ1111を押しつけており、ボール115′とスラ
イダ111′との間に常に摩擦力を存在させるようにし
ている。
この摩擦力によって、スライダ1111が上方に移動し
ている加速時には、電極112′は上方にわん曲し、電
極116′と開の状態になっており、スライダ111′
が下方に移動しているエンジンブレーキ状態のときは、
前述の摩擦力によって、電極112′は下方にわん曲し
、電極116′と閉の状態となり、通電状態を構成する
ようになっている。
また、このスイッチ11′はトラブルスイッチ方式とし
てもよい。
電極112′の他端は切換弁18を動かすソレノイド1
9′の負電極191ノに接続するリード線1005’が
接続している。
スロットル開度検出スイッチ10′は、加速ペダル9に
連動するリンク808に固着した突起部1001’が電
極1002’の背中を押す位置に達しているときは電極
1002’および1003’が閉の通電状態となるよう
になっており、突起部1001’が、電極1002/よ
り上方にあるときは、電極1002/のばね力により、
電極1002’および1003’が離れ、開の状態とな
るようになっている。
スロットル開度検出スイッチ10′が開のときは、第3
図におけるスロットル開度θがθCより大きいときを示
している。
電極1003’および116′の間は、リード線117
′が接続しており、電極1002’と電源1100の負
極とはリード線1004’が接続している。
電源1100の正極とソレノイド19′とはリード線1
14′が接続している。
このように、第8図の電気方式は、加速ペダルがもどさ
れるエンジンブレーキ状態のとき、スロットル開度θが
θCより小さい場合、ソレノイド1gが通電状態となり
、切換弁18′のスプール弁181′を右方に吸引させ
、ソレノイドが非通電状態のときは、切換弁18′のス
プリング180′がスプール弁181′を左方に移動さ
せるようになっている。
前述の説明においては、エンジンのスロットル開度θが
θCより小さいときに、エンジンブレーキの制御が働(
ようになっているが、これは第9図のようにスロットル
開度全域にわたって、駆動時用のコントロール線(CM
D)とエンジンブレ−キ用のコントロール線(CMB)
を独立に設けてもよい。
このようにすると、第1図における駆動制動検出機構3
000は第10図のように、第7図のスロットル開度検
出弁10が不用となり、簡単になる。
第10図の構造は、加速ペダル9と連動するリンク80
8に連動する駆動制動検出器11のポート113に接続
する信号管路114は、駆動状態の信号を送る管路とな
っており、第7図と同じく、一端はチェック弁21を介
して、ヘッドタンク20に接続している。
また、ポート112に接続する信号管路115は、エン
ジンブレーキ状態の信号を送る信号管路1005に接続
し、信号管路115の他端には、第7図のように、チェ
ック弁22を介して、ヘッドタンク20に接続している
信号管路114および115の間に存在するシャツトル
弁1202およびリリーフ弁13は第7図において説明
したものと同一である。
第11図は、第9図の方式を電気回路によって解決した
ものであり、その構成は第8図のスロットル開度検出ス
イッチ10′が不用となり、第8図のリード線117′
および1004’を短絡し、第11図においては、これ
を新たにリード線117’としており、スロットル開度
検出スイッチ10′以外の構成は第8図と同一である。
これら構成の作用を説明すると、第1図において、加速
ペダル9を時計回り方向に踏み込むと、リンク801,
802,803,804,805および806を介して
、スロットル弁103の開度が大きくなり、エンジン1
の出力馬力は大きくなり、この余裕馬力が加速動力とな
る。
このとき、加速ペダル9に連動したリング808は、駆
動制動検出器11のピストン111を上方に押し上げる
ことにより、ポート113を介して信号管路114に油
圧力を発生させ、チェック弁21が閉じ、シャツトル1
202のボール1201は右に移動し、ポート112を
介した信号管路115は負圧となり、チェック弁22は
開き、信号管路115にヘッドタンク20の油が管路の
負圧を補充する。
このことによって、信号管路114の油圧は切換弁18
のポート186を介し、スプール弁181を図示のよう
に、左端に移動させ、ディテント19の溝191はボー
ル192が入り込み、スプール弁181を保持し、ポー
ト183および185とポート182および187がそ
れぞれ連通し、ポート185および183、管路147
、ポート143およびスロット148を介し、プランジ
ャ保持部148の内部空間に、一定油圧源5の油圧が強
制的に入り込み、プランジャ145をプランジャ止め1
49の位置まで押しつけ、カムフオロー材141とプラ
ンジャ145は一体的にカム軸1210回転角を、左右
の直線行程に変換出来るようになる。
このとき、エンジンブレーキ用入力信号伝達部15は、
スロット158、ポート153、管路157、ポート1
82および187を介し、プランジャ保持部150の内
部空間の油が、ドレーンタンク6に開放され、エンジン
ブレーキ用カム1240回転角の動きが、プランジャ1
55の左右方向の動きとして、伝達しないようになる。
このような状態において、加速ペダル9の踏み込みは、
リンク801.802,803,804゜809および
クランク810を介し、カム軸1210回転が駆動時用
カム122、カムフオロー材141、プランジャ145
、入力信号材16、突起部161を介し、キャップ16
2によって、エンジンの指令エンジン回転速度η。
を定める位置設定をし、このキャップ162が右方に移
動させられたことにより、サーボ弁17のスプール弁1
71は右方に移動し、ポート175および117と、ポ
ート174および178が連通し、ポート171および
175、管路704を介し、一定油圧源5の油圧はアク
チュエータ7のポート702に導かれ、ピストン701
を右方に動かし、無段変速機2の変速比を小さくする。
変速比が小さくなると、エンジン1の負荷は小さくなり
、エンジン回転速度の上昇はより楽になり、より短時間
に高馬力の位置に達し、より加速性が良(なり、エンジ
ン10回転速度は急速に上昇してゆ(、このことによっ
て、エンジン駆動軸101、歯車104および105を
介し、回転軸106の回転速度も上昇し、この回転軸1
06に連動する油圧ガバナ4の油圧信号管路401の油
圧が上昇し、この油圧はサーボ弁17のポート113を
介し、再びスプール弁171を左方に押しもどしてゆく
しかし、このとき無段変速機2の変速比は、1度、より
小さくされ、エンジン1を無負荷の方向にしているので
、スプール弁111のランド119がポート177を完
全に閉じる平衡点に達しても、エンジン1の回転は上昇
しており、スプール弁171を、さらに左方に押しもど
す。
このことによって、サーボ弁11はポート117および
174と、ポート176および175が連通し、ポート
177および174とさらに管路705を介し、一定油
圧源5の油圧がアクチュエータ7のポート703に導入
し、他方ポート702の油圧は管路704、ポート17
5および176を介して、ドレーンタンク6に開放され
、ピストン701は左方に移動し、無段変速機2の変速
比は大きくなってゆき、エンジン1の負荷を犬キ<シて
ゆく、それにつれてエンジン10回転速度も下り、油圧
ガバナ4の油圧信号管路401の油圧が下ってゆき、サ
ーボ弁17のスプール171も再度、スプリング172
に押されるようになり、右方に移行し、スプール171
のランド179がポート177を完全に閉じたとき、無
段変速機2の変速比の上昇は停止し、エンジン10回転
速度は第3図に示す駆動時用コントロール線3003a
上に落ち着き、定常状態に達する。
すなわち、アクセルペダル9を踏み込んでエンジン1を
駆動しているときは、エンジン1が無段変速機2の変速
比制御により、第3図における燃料消費率が最小のコン
トロール線3003a上を作動させられることになる。
このことは、自動車の走行において、エンジン1は常に
その燃料消費を最小の状態に保持されながら作動し、他
の歯車式変速機やターボ式トルクコンバータを使用した
自動車に比し、燃料節約の走行に貢献しようとするもの
である。
また、この場合におけるペダル9の踏み込み量と回転速
度指示信号との間の関数関係は、第3図におけるコント
ロール線3003aの特性から理解できるように、その
踏み込み量の増大と共に回転速度指示信号が増大する関
係にある。
もし、この定常状態に達した後、加速ペダル9の踏み込
み位置がそのままで、走行路が坂路にさしかかり無段変
速機2の出力軸3の負荷が増して来たような場合は、こ
の負荷によって、エンジン1の回転速度が落ち、このこ
とにより油圧ガバナ4の油圧信号管路401における油
圧も下り、サーボ弁17のポート1γ3の油圧に対し、
スプリング172の力が勝つようになり、スプール弁1
71は右方に移動し、無段変速機2の変速比が小さくな
り、エンジン1の負荷は軽減し始め、再びエンジン1の
回転速度が上昇し、サーボ弁17のスプール弁171は
スプリング172の力に打ち勝って、左にもどってゆき
、エンジン1の回転速度が、前述の定常状態における回
転速度に達したとき、サーボ弁17のスプール弁ランド
179がポー)177を完全に閉じ、変速比の下がりも
停止し、新しい定常状態に達する。
車両走行中、走行速度を下げたいときは、まず加速ペダ
ル9を矢印901の方向にもどさなければならない。
この加速ペダル9をもどすと、加速ペダルに連動した、
エンジン1のスロットル弁103の開度は小さくなり、
エンジン1の出力馬力は低下してゆく。
このとき、加速ペダル9に連動したスロットル開度検出
弁10のスプール弁ランド1007がポーN0O4の位
置より上部に存在するときは、加速ペダルに連動した駆
動制動検出器11のピストン111が下方に下がり、ポ
ーN12に油圧力が発生しても、スロットル開度検出器
10のポート1002および1008が連通し、エンジ
ンブレーキ時用信号管路1005の油はドレーンタンク
6に開放され、他方ポート1003および1004が連
通し、信号管路115、ポート1004および1003
、信号管路1006およびチェック弁120を介し、駆
動用の信号管路114に連通し、前述の駆動時と同一の
状態となるようになっている。
これは、第3図において、スロットル開度θがθCより
犬なるときは、制御系が駆動用コントロール線3003
aしか存在しないようになっているためである。
しかし、スロットル開度θがθCより小さい状態を示す
スプール弁1001のランド1007がポート1004
の位置より下に存在するときは、ポート1002および
1004が連通し、ポート1003はスツール弁100
10ランドにかこまれる部分によって閉じられ、このと
き加速ペダル9をもどすと、駆動制動検出器11のピス
トン111が下方に移動し、その移動速度によって、ポ
ート112の圧力が高まり、チェック弁22は閉じ、シ
ャツトル弁1202のボール1201は左に移動し、信
号管路115内に油圧が保持され、この油圧はポーN0
O4および1002を介し、さらに信号管路1005を
介して、切換弁18のポート184に油圧を送り、スプ
ール弁181を右に移動させる。
さらに、ピストン111が下に移動するとき押しのけら
れた油は、リリーフ弁13を介し、ドレーンタンク6に
放出される。
このとき、駆動制動検出器11のピストン111が下が
る移動速度によって、ポート113は負圧となりチェッ
ク弁21は開放され、信号管路114には油圧が発生し
ない。
切換弁18のスプール弁181が右に移動したことによ
り、ディテント19のボール192は溝194に入り込
み、ポート185および182と、ポート188および
183がそれぞれ連通し、スロット148、ポート14
3、油圧管路147゜ポート183および188を介し
、駆動用入力信号伝達部14におけるプランジャ保持部
140の内部の油はドレーンタンク6に解放され、カム
122の動きはプランジャ145に伝達されない状態に
なる。
このとき、エンジンブレーキ用入力信号伝達部15にお
いては、ポート185および182、油圧管路157、
ポート153およびスロット158を介し、一定油圧源
5の油圧がプランジャ保持部150の内部に導入し、プ
ランジャ155をプランジャ止め159の位置まで押し
つけ、エンジンブレーキ用のカム124の動きがプラン
ジャ155に伝達される態勢となる。
この態勢は、加速ペダル9が離され始めると同時に整い
、加速ペダル9がもどされエンジンのスロットル弁10
3の開度が小さくなり、エンジン1の出力が低下すると
同時に、入力信号伝達機構2000はエンジンブレーキ
用入力信号伝達部15のみが作動するようになり、カム
軸121に固着したエンジンブレーキ用カム1240回
転角は、プランジャ155および入力信号材16を介し
、エンジン1の指令エンジン回転速度η。
を示すキャップ162の位置に置き換えられる。
加速ペダル9がもどされてゆき、カム軸121が時計回
り方向に回転することによって、サーボ弁17のキャッ
プ162の位置は右方に移動され、スプリング172の
設定力が強まり、スプール弁171は右方に移動する。
前述したように、スプール弁171のランド179がポ
ート177より右方に移動すると、無段変速機2の変速
比は低下してゆく。
一方、この状態における車両は、スロットル開度が小さ
くなり、エンジン1の出力が低下すると、今まで持って
いた車両の運動エネルギによって、無段変速機2の出力
軸3がエンジン1を駆動するようになって来る。
このとき、無段変速機2の変速比が小さくなってゆくと
、よりエンジン1も高速回転させようとすることになる
このことによって、油圧ガバナ4の油圧信号管路401
に発生する油圧も高まり、サーボ弁のポート173を介
し、スプール弁171は再び左方にもどされ、スプール
弁171のランド179がポート177を完全に閉じた
とき、無段変速機2の変速比低下は停止する。
ここでさらに加速ペダル9をもどしてゆくと、この変速
比低下の動作が繰り返えされ、エンジン10回転速度は
第3図のエンジンブレーキ用コントロール線3003b
に沿って、最大エンジンブレーキ能力を持つB点にまで
達するようにすることができる。
すなわち、アクセルペダル9をもどしてゆき且つそのと
きのスロットル開度θがθCより小なるときは、エンジ
ン1が無段変速機2の変速比制御により、第3図におけ
るエンジンブレーキ用のコントロール線3003b上を
作動させられることとなる。
このことは、従来のエンジン制御のように、もしコント
ロール線3003aのみを使用してアクセルペダルをも
どしてくると、第3図から理解できるように、コントロ
ール線3003a上におけるスロットル開度θの減少に
よってエンジン回転速度nが小さくなり、エンジンブレ
ーキが効かなくなってしまうが、コントロール線300
3bを設げて、そのアクセルペダルのもどしがθCより
小さいとき、エンジン1をそのコントロール線3003
b上に作動させたことより、スロットル開度θの減少と
共にエンジン回転速度nが増大することとなって、エン
ジンブレーキが効くようになり、且つこの場合における
コントロール線3003bは、第3図から明らかなよう
に、任意にスロットル開度一定の特性線θとの交叉角α
を十分に大きくすることを可能としている。
またこの場合におけるペダル9のもどし量と回転速度指
示信号との間の関係は、第3図から明らかなように、そ
のもどし量の増大と共に回転速度指示信号が増大する関
係にある。
第8図の作動は、加速ペダル9が矢印の方向に踏み込ま
れる駆動状態のときは、駆動制動検出スイッチ11′の
電極1121の先端のボールホルダ113′の内にある
スプリング114′がボール1151をスライダ111
′に押しつけ、ボール115′とスライダ111′との
間の摩擦によって。
加速ペダル9と連動するスライダ111′が上方に移動
し、電極112′を上方にわん曲させ、電極116′と
の間を開とし、ソレノイド19′に接続するリード1l
1005’および114′を、スロットル開度検出スイ
ッチ10′とは無関係に、非通電状態として切換弁18
′のスプール弁181′はスプリング1801のばね力
によって、スプール181′を左方に移動させ、ポート
185/および183′と、ボー) 187’および1
82′をそれぞれ連通させ、第7図に示す、駆動用入力
信号伝達部14の管路147に油圧を発生させ、管路1
57の油圧をドレーンタンク6に開放する。
加速ペダル9をもどすとき、第3図に示すスロットル開
度θがθCより犬なるときは、第8図の加速ペダル9に
連動するリンク808に固着する突起i o o i’
が電極1002’より上方にあり、電極1003’に押
しつげられることが無く、駆動制動検出スイッチ11′
とは無関係に、スロットル開度検出スイッチ10′は常
に開となり、ソレノイド19′は非通電状態となってお
り、前述の駆動状態と同一状態を保持する。
加速ペダル9をもどすとき、スロットル開度θがθCよ
り小なるときは常に、リンク808の突起1001’が
電極1002’の背中を押しつけ、スロットル開度検出
スイッチ1σは常に閉となっており、駆動制動検出スイ
ッチ11′は、ボール115′とスライダ111″′の
摩擦により、スライダ1111の下方移動により、電極
112′が下方にわん曲し、電極116′と接触し、閉
の状態となり、電源1100の電源はリード線1004
’、スロットル開度検出スイッチ10’、リード線11
71、駆動制動検出スイッチ11′およびリード線10
05’を介し、ソレノイド19′に通電し、ソレノイド
19′は切換弁18′のスプール弁181′を右方に吸
引し、ポート1851および182′と、ポート188
′および183′が連通し、第1図に示すエンジンブレ
ーキ時用入力信号伝達部15の管路157に一定油圧源
5の油圧を導き、駆動時用人力信号伝達部14の管路1
4γの油圧をドレーンタンク6に開放する。
第10図の作動は、加速ペダル9を踏み込んでいる状態
においては、加速ペダル9に連動するピストン111が
上方に移動する移動速度によって、駆動制動検出器11
のポート113の油圧が高まり、チェック弁21は閉じ
、シャツトル弁1202のボール1201は右方に移動
し、信号管路114に油圧が保持され、この油圧が第7
図に示す切換弁18のポート186に導びかれ、第7図
に説明した動作を行なう。
リリーフ弁13は第7図において説明したように、信号
管路114あるいは1150余剰油を放出させるもので
ある。
加速ペダル9がもどされるときは、ピストン111が下
方に下がり、その移動速度によって、ポート112に油
圧が発生し、チェック弁22は閉じ、シャツトル弁12
02のボール1201は左へ押され、管路115および
1005に油圧を保持する。
この油圧は、第7図における切換弁18のポート184
に導びかれ、第7図に説明したエンジンブレーキ状態を
完成させる。
ただし、第10図の場合4スロットル開度検出弁10が
無くなっているので、第9図に示すように、スロットル
開度の全域において、エンジンブレーキ時用コントロー
ル線3003bに従がうようになっている。
このエンジンブレーキ時はポート113が負圧となり、
チェック弁21は開放となり、信号管路114は大気圧
となる。
第11図の作動は、加速ペダル9を踏み込んでいる駆動
状態のときは、前述したように電極112′の先端に固
着したボールホルダ113/のボール1151とスライ
ダ111′の摩擦力により、加速ペダル9に連動したス
ライダ111′が上方に移動すると、電極112′は上
方にわん曲し、電極116′から離れ通電せずに、電極
1121の他端に接続したリード線1005/の他端に
接続するソレノイド19′(第8図に示す)は作動せず
に、第8図において説明した駆動状態を保持している。
加速ペダル9をもどしている状態においては、加速ペダ
ル9に連動するスライダ111′が下方に移動し、電極
112′はスライダ1111とボール115′との摩擦
力によって下方にわん曲し、電極116′と接し、電源
1100の電流はリード線117′、駆動制動検出スイ
ッチ11’およびリード線1005’を介し、第8図に
示すソレノイド19′に通電し、第8図に説明したエン
ジンブレーキ状態が完成する。
以上の説明から明らかなように、本発明における無段変
速機の制御装置は下記のような効果を有しているもので
ある。
従来、無段変速機を装着した自動車においては、そのエ
ンジンにおける燃料消費率の削減のみを目的として、第
3図におけるコントロール線3003a上でのみエンジ
ンを作動させることを考えていたが、これら従来の方式
によると、アクセルペダルのもどしと共にエンジンの回
転速度nが低くなってしまい、通常の歯車変速機を使用
した場合のようなエンジンブレーキがかからなくなって
しまうことになる。
このことは、高速道路における走行を想定した場合、ア
クセルペダルの踏み込みを離し、通常のブレーキペダル
を踏み込んでブレーキがかかるまでは通常0.5秒程度
あるいはそれ以上の時間を必要とし、この間にエンジン
ブレーキが上記のように効かないとすると、この間に自
動車は15メ一タ以上の距離を走行していることになり
、緊急時において、この間にエンジンブレーキがかから
ないことは非常に危険なことになる。
。また、このようなことはフィーリング上からも運転
者に非常な不安感を与える。
(1)これに対し、本願発明はアクセルペダル9と入力
信号材16との関連において、第3図あるいは第9図に
おけるようにコントロール線を2種類の3003aと3
003bに分げたため、(1) エンジン1を駆動す
るときは従来どおり燃料消費率の最小となるコントロー
ル線 3003a上においてエンジンを作動させることによっ
て、自動車走行における燃料消費を削減し、アクセルペ
ダルから足を離したとキハ、エンジン1がコントロール
線3003b上を作動することによってエンジン1のエ
ンジンブレーキが効き、高速走行の運転が安全となり、 (2)また、第2図におけるコントロール線の方式に比
し、本願発明は、エンジンブレーキの範囲におけるコン
トロール線3003bとスロットル開度一定線との交叉
角αを任意に太き(することが可能となるため、アクセ
ルペダルのもどしによるエンジンブレーキ効果の感度を
適度に設計することが容易となる。
(2)また、このようにアクセルペダルのもどしによっ
て、有効にエンジンブレーキを効かせることが可能とな
ることは、下記のような効果を有することになる。
我々の研究によれば、一般に自動車の都市内走行におい
て、自動車は1サイクルを10秒間隔程度にして加速と
ブレーキの繰り返しを行なっており、そのブレーキの際
の減速度は0.2f程度以下であり、これは本発明にお
ける無段変速機の制御装置を普通乗用車に使用してエン
ジンブレーキを効かせた場合、十分達成しうる減速度の
値である。
したがって、本発明における無段変速機の制御装置を使
用した場合、通常の都市内走行は、ブレーキペダルを使
用せず、アクセルペダルによる加速とエンジンブレーキ
の操作のみによって、事実上の1ペダルコントロールを
可能とし、従来のブレーキペダルは緊急時にのみ使用す
るだけでよ(、このことは運転者の疲労を軽減させるこ
とになる。
(3)更に、このようにアクセルペダルのもどしによっ
て有効にエンジンブレーキを効かせることが可能になる
ことは、下記のような効果を有することになる。
凍結路や雪道における自動車の運転においては、従来か
らエンジンブレーキによってブレーキをかけてゆくこと
が、車両の安定性から優れた運転方法とされているが、
本発明における無段変速機の制御装置を使用すれば、未
熟な運転者であっても、アクセルペダルをもどせば必然
的にエンジンブレーキがかかるようになり、そのような
雪道等のスリップし易い道路においてそのような優れた
運転を容易に行なうことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、従来の無段変速機の制御方法に
よって制御したガソリンエンジンの作動特性を示し、第
3図は本発明における無段変速機の制御装置によって制
御したガソリンエンジンの特性の一実施例を示し、第4
図は第3図における両コントロール線3003aと30
03bをスロットル開度θと指示回転速度n。 によって示した特性図であり、第5図は同じく第3図に
おける両コントロール線3003aと3003bとをス
ロットル開度θと指示トルクT。 によって示した特性図であり、第6図は同じく第3図に
おける両コントロール線3003aと3003bをトル
クTと指示回転速度n。 によって示した特性図であり、第7図は本発明における
無段変速機の制御装置をシステム図によって示したもの
であり、第8図は第7図における駆動制動検出機構30
00を電気回路に置換したものであり、第9図は第3図
に対する本発明における他の実施例としてのガソリンエ
ンジンの特性を示しており、第10図は第9図の特性を
達成するために、本発明の無段変速機の制御装置として
、第7図における駆動制動検出機構3000を改良した
該機構の他の実施例をシステム図によって示し、第11
図は第10図の方式を電気回路に置換したものである。 使用した主な符号は1:エンジン、2:無段変速機、3
:無段変速機の出力軸、4:油圧ガバナ、5ニ一定油圧
源、6:ドレーンタンク、7:アクチュエータ、9:加
速ペダル、10:スロットル開度検出器、103:スロ
ットル弁、1に駆動制動検出器、12:スロットル開度
指令エンジン回転速度信号変換部、14:駆動時用入力
信号伝達a15:エンジンブレーキ時用入力信号伝達部
、17:サーボ弁および18:切換弁である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乗物を駆動するエンジン1と出力軸30間に無段変
    速機2を介設し、 無段変速機2には、無段変速機2における変速比を設定
    する変速比制御機構17をアクチュエータ7を介して連
    接すると共に 変速比制御機構17には速度指示信号が入力する入力信
    号材16を連接し、 且つ変速比制御機構17には、速度指示信号に対応して
    変化するエンジン1のトルクあるいは回転速度のうち、
    いずれか一方の要因の変化を検出してこれをフィードバ
    ック信号として変速比制御機構17に入力させるため検
    出機構4を連接して、変速比制御機構17をフィードバ
    ック信号の値に対して、速度指示信号の値が犬なるとき
    は、無段変速機2における変速比を減少させ、またフィ
    ードバック信号の値に対して、速度指示信号の値が小な
    るときは、無段変速機2における変速比を増大させるよ
    うに構成し、 乗物においては、エンジン1を駆動し あるいはエンジン1にエンジンブレーキを効かせる操作
    を行なうペダル9を設けると共に、該ペダル9をエンジ
    ン1における出力動力を増減させる燃料供給の制御装置
    103に連接し、 入力信号材16には、ペダル9が踏み込まれてエンジン
    1の出力動力を増大させるときに、ペダル9の踏込量と
    入力信号材16における速度指示信号の値との間に、踏
    込量とともに駆動用の所定の関数関係をもって増大する
    速度指示信号の値を伝達する駆動用入力信号伝達機構1
    4と ペダル9における踏み込みがもどされてエンジン1の出
    力動力を減少させるときに、ペダル9のもどし量と入力
    信号材16における速度指示信号との間に、もどし量と
    共にエンジンブレーキ用の所定の関数関係をもって増大
    する速度指示信号の値を伝達するエンジンブレーキ用入
    力信号伝達機構15とを並列に連接し、 更に、ペダル9の操作に連動して作動する切換機構18
    を設げて、ペダル9の踏み込み時に駆動用入力信号伝達
    機構14を入力信号伝達状態に、またエンジンブレーキ
    用入力信号伝達機構15を入力信号伝達ができない状態
    にすると共に、ペダル9のもどし時に、あるいはそのも
    どしの量が所定のもどし量以上の時に、エンジンブレー
    キ用入力信号伝達機構15を入力信号伝達状態に、また
    駆動用入力信号伝達機構14を入力信号伝達ができない
    状態にしたことを特徴とする無段変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60253228A (ja) * 1984-05-30 1985-12-13 Hitachi Ltd エツチングモニタ−方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4932098A (ja) * 1972-07-28 1974-03-23

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