JPS59159793A - カゼインホスホペプチドの精製法 - Google Patents

カゼインホスホペプチドの精製法

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JPS59159793A
JPS59159793A JP3342383A JP3342383A JPS59159793A JP S59159793 A JPS59159793 A JP S59159793A JP 3342383 A JP3342383 A JP 3342383A JP 3342383 A JP3342383 A JP 3342383A JP S59159793 A JPS59159793 A JP S59159793A
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casein
ferric
trypsin
ions
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敏明 河野
Ryuichi Otsuka
隆一 大塚
Hidemasa Hidaka
日高 秀昌
Hiroshi Naito
博 内藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カルシウムの吸収促進作用を有するカゼイン
ホスホペプチド(Casein Phosphopep
tide以下CPPと略記する)の精製法に関する。詳
しくは、カゼインのトリプシンで加水分解して生成した
CPPを金属イオン特に、第2鉄イオンを用い、高純度
に精製する方法に関する。
CPPはカルシウム吸収促進因子として最近その性質が
明らかにされてきた物質である〔内藤博、化学と生物1
8551〜558 (1980) 、 Y、S、Lee
T、Noguchi and 11.Na1to+ B
r1tish Journal ofNutritio
n  43 457〜467 (1980) ) 、牛
乳は古くからその栄養の完全さで知られ、その多くの効
果のうちカルシウムの供給源としてあらゆる食品の中で
最も優れたものとされているが、その因子としてCPP
は重要なものである。このCPPには代表的な2種が存
在していることが知られている。すなわち、β−カゼイ
ン由来のもの(β−CPPと略記)とα−カゼイン由来
のもの(α−CPPと略記)の2種で、その構造及び恒
数は次の表1に示した通りである。特にβ−CPPは良
く研究され構造も決定されている。(W、Manson
W、D、八rLnan  ;  八rchives  
of  Biochemistry  andBioc
hemistry 145 16〜26頁 (1971
) )しかし、α−CPPについては推定構造で更に分
解の進んだものも考えられる。
表1 木表におけるアミノ酸残基の略号の Ala:L−アラニン、Arg:L−アルギニン。
Asp:L−アスパラギン酸、Asn:L−アスパラギ
ン、Glu:L−グルタミン酸、Gln:L−グルタミ
ン、Glyニゲリシン、ile:L:L−リジン、Me
t:L−メチオニン、pr。
:L−プロリン Set:L−セリン OH20H ■ (H2N−CH−C00H) Set■:L−ホスホセリン OH ■ CH20−P−OH 1 10 (H2N −CH−COOH) Thr:L−スレオニン、Val:L−バリン。
H2N−Asp:N末端L−アスパラギン酸。
H2f%lArg:N末端L−アルギニン。
Lys−COOH:c末端L−リジン、Arg・C0O
H: c末端L−アルギニンをそれぞれ示すものである
CPPの調製方法としては以下に示す方法が知られてい
る。
■ 結晶トリプシンでβ−カゼインを加水分解し、CP
Pを生成させた後、pH4,7で未反応カゼインと一部
の不純物を沈澱除去した後上清部Gこ塩化バリウムとエ
タノール(終濃度50%(v/v))を加えてCPPを
沈澱として回収する方法〔例えばR,F、Peters
on、 L、W、Nouman andTル0McMe
ekin、 Journal of the Amer
icanChemical 5ociety  80 
95〜99 (1958) )■ 結晶トリプシンでβ
−カゼインを加水分解し、CPPを生成させた後、トリ
クロル酢酸で処理−し、不溶物を除去後水酸化ナトリウ
ムにより中和(pal 5.0)する。その後、ゲル濾
過カラム(5ephadex  G −25■ Pha
rmacia社)番こより粗分画し、更にイオン交換樹
脂カラム(DowexX50X2■ Dow Chem
ical Co、)に−たん吸着させピリジン−酢酸緩
衝液(0,2規定PH2,5)で溶出し精製する方法(
H,Na1to and H,5uzuki。
^gricultural Biological C
hemistry 38 1543〜1545 (19
74) ) ■、■の方法と6β−カゼインを使用しており、この場
合には、予めカゼインからβ−カゼインを精製する必要
があり、収率の低下をもたらし不利である。又■ではバ
リウム塩、■ではトリクロル酢酸、ピリジンを使用して
おり、これらを使用したものは到底飲食に供することが
できない。また■に於てはカラムでのCPPの処理量は
少量で工業的製造には通用し難い。
本出願人が先に出願した特願昭57−52639号(昭
和57年3月30日出願)に於ては、°基本的には■の
方法を用いているが、カゼインを原料として用いて、塩
化バリウムの代り″にカルシウム塩に変えて、CPPを
回収し、そのまま飲食に供せるようにしたものであるが
、エタノール等の有機溶媒を大量に使用する点で、工業
的には不利である。
本発明者らは、このCPPの精製法について鋭意検討を
重ねた結果、cppが各種金属イオンと相互作用を有す
ることを見出した。更にある種の金属イオン、特に第2
鉄イオンにより有機溶媒を全く使用することなしに、C
PPを高純度に回収できることを見出し、本発明を完成
させた。
本発明によれば、カゼインをトリプシンで加水分解し、
CPPを生成させた後に金属イオンを添加し、CPPを
沈澱させ回収するので、操作は簡単であり、且つ有Rf
4媒を全く使用しないので、工業的には極めて有利であ
る。
次に本発明の方法について説明する。この方法はカゼイ
ンにトリプシン又はトリプシンを含む酵素剤を作用させ
、CPPを含む分解物溶液を調製し、これに第2鉄イオ
ンを添加してCPPを回収する方法である。
本製造に使用する原料であるカゼインは、各種酸カゼイ
ン、カゼインナトリウム、カゼインカルシウム等のカゼ
インが最も良いが、牛乳、スキムミルク等の未精製のも
のでも原料として用いることができる。本製法に従えば
、この原料カゼインを水に溶解し、トリプシン又はトリ
プシンを含む酵素剤を加える。本発明に使用するトリプ
シン又はそれを含む酵素剤としては、市販の膵臓性の酵
素(パンクレアチン)でも十分で゛あるが、収率等の点
から、結晶グレードのものが好ましい。
原料のカゼインに上記酵素を作用させることによって、
両者が反応してCPPを生成する。この際、工業的酵素
反応条件は、反応時のカゼイン濃度は30以下、好まし
くは2〜30%、反応−は6.0〜9.0、反応温度は
15〜60℃、好ましくは20〜50℃が良好にCPP
が生成し好都合である。
酵素使用量は対基質カゼイン重量に対し、結晶トリプシ
ンとして0.001%〜2%相当の量で、処理時間は5
分〜100時間で十分反応が進行しcPPを生成するこ
とができる。
以上の如くして生成したCPPを回収するには、第2鉄
イオンを添加することにより実施される。
表2に各種金属イオンで試験した結果を示す。表2から
れかるようにエタノール存在下では、バリウムをはじめ
として多くの金属イオンによってCPPを沈澱させるこ
とが可能であるが、発明者らは、エタノールなしに金属
イオンのみでCPPを沈澱回収する方法を検討し、塩化
第2鉄、塩化亜鉛、酢酸鉛、酢酸ウラニウムによってC
PPを沈澱として精製できることを見出した。CPPは
通常、食品として摂取することから考えて、第2鉄(p
 e+ + + )イオンが好適と考えられる。
次に第2鉄イオンの給源について、さらに詳細に検索し
たところ、表3の結果を得た。表3から明らかなように
第2鉄塩のうち、ピロリン酸第2鉄のように水に不溶性
の塩や、クエン酸鉄アンモニウムのように錯塩を形成し
ている第2鉄塩は、本精製には不向きで、遊離型の第2
鉄イオン、を生ずるものが好ましいことがわかった。又
硫酸第1鉄のように本来単独ではCPPの沈澱が生じな
いものでも、空気酸化等により第2鉄に変化させると、
CPPの沈澱が生ずることも判明した。
表 2  各種金属イオンによるCPP沈穀生成(膳怜
腎浩預茸州(V/’V) Jt’C1,に’:+よう、
工、5ゎ表 3  第2鉄イオンの給源とCPPの沈澱
生成表 4  第2鉄イオンの濃度とcppの収率7純
度(注)CPP純度は高速液体クロマトグラフで分析し
た。
塩化第2鉄の濃度が5mM以上でcPPは沈澱を生じ、
塩化第2鉄の濃度が増加するにつれ、CPP沈澱回収率
は増加する。しかし逆にCPPの純度は次第に低下する
。商品としては、50%以上のCPPが好ましいので、
添加する塩化第2鉄の濃度は5〜50 m Mが好まし
い。
以上の方法により得られたcPP沈澱の採取は一般に使
用されている方法、例えば、デカンテーション、濾過、
遠心分離などにより実施される。
得られたCPPの沈澱を、少量の水、アルコール等で洗
浄することにより更に純度を向上させることもできる。
以上の如くして回収されたCPPの沈澱は、通常実施さ
れる乾燥方法、例えば熱風乾燥、流動層乾燥、真空乾燥
等の方法で実施し、淡黄〜黄褐色。
殆ど無臭、無味の粉末が得られる。
以上の如くして得られたcPPの純度の分析は含まれる
窒素の含量をケルプール法によって定量し、リンの含量
をアレン(Alien )の湿式灰化法と中村変法によ
り定量し、両者の原子数比(N/P比)を算出すること
によって分析する。
本発明の方法により得られるCPPはN/P比7〜20
のものであり、カゼイン分解物特有の苦味も実質上殆ど
無視でき、そのまま飲食に用いることができる。また、
CPP中には芳香族アミノ酸が含まれていない。従って
、それに起因する紫外部吸収(例えば280nm、  
254nm)が殆どなく、ペプチド結合由来の吸収(2
05〜220nm) Lか認められない。
このCPP0別の分析法として高速液体クロマト装置に
よる分析も可能である。例えばTSK−GELSG−2
000SW (東洋曹達製)のカラムをを用い、pH6
,5,0,1Mリン酸緩衝液(0,1M塩化ナトリウム
を含む)の溶媒系で行うこともできる。検出は例えば2
15nmの紫外部吸収で行う。この方法により分析した
ところ、本発明により得られたCPPはα−CPP由来
と推定される成分とβ−CPP由来と推定される成分と
両方含んでおり、CPPの含有量は50%以上である。
次に本発明の方法を実施例で説明する。
実施例1 乳酸カゼインにュージーランド産)10gを水に溶解し
10%溶液とした(pH8,0)。この溶液に豚の結晶
トリプシン(ノボ社製)を対基質0.01%添加しpH
7,5〜8.5で50℃、6時間反応させた。
この反応液に、塩化第2鉄を10 m Mの濃度になる
ように添加し攪粋後、5 ’cで一夜放置した。沈澱と
なったCPP両分を遠心分離によって回収し、少量の水
で洗浄した。その後真空乾燥し、CPP画分1.2gを
得た。cpp純度は92%、N/P−8,9であった。
特許出願人    明治製菓株式会社 代理人  新井 力(ほか2名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、 カゼインをトリプシンで加水分解し、カゼインホ
    スホペプチドを生成させた後、その分解液に第2鉄イオ
    ンを加えカゼインホスホペプチドを沈澱として回収する
    ことを特徴とするカゼインホスホペプチドの精製法。
JP3342383A 1983-02-28 1983-02-28 カゼインホスホペプチドの精製法 Granted JPS59159793A (ja)

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JPH0358718B2 JPH0358718B2 (ja) 1991-09-06

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2650955A1 (fr) * 1989-08-16 1991-02-22 Agronomique Inst Nat Rech Procede d'obtention, a partir de la caseine beta, de fractions enrichies en peptides a activite biologique et les fractions peptidiques obtenues
JPH03244392A (ja) * 1990-02-22 1991-10-31 Meiji Milk Prod Co Ltd ホスホペプタイドの分離濃縮法
US5290685A (en) * 1990-02-22 1994-03-01 Meiji Milk Products Company Limited Method for separation and concentration of phosphopeptides

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FR2650955A1 (fr) * 1989-08-16 1991-02-22 Agronomique Inst Nat Rech Procede d'obtention, a partir de la caseine beta, de fractions enrichies en peptides a activite biologique et les fractions peptidiques obtenues
JPH03244392A (ja) * 1990-02-22 1991-10-31 Meiji Milk Prod Co Ltd ホスホペプタイドの分離濃縮法
US5290685A (en) * 1990-02-22 1994-03-01 Meiji Milk Products Company Limited Method for separation and concentration of phosphopeptides

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JPH0358718B2 (ja) 1991-09-06

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