JPS59157180A - 石油系重質油から分解軽質油と燃料として好適なピツチを製造する方法 - Google Patents

石油系重質油から分解軽質油と燃料として好適なピツチを製造する方法

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JPS59157180A
JPS59157180A JP58032569A JP3256983A JPS59157180A JP S59157180 A JPS59157180 A JP S59157180A JP 58032569 A JP58032569 A JP 58032569A JP 3256983 A JP3256983 A JP 3256983A JP S59157180 A JPS59157180 A JP S59157180A
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G51/00Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more cracking processes only
    • C10G51/02Treatment of hydrocarbon oils, in the absence of hydrogen, by two or more cracking processes only plural serial stages only
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石油系重質油の熱分解処理に関するもので、更
に詳しくは、コーキングトラブルを実質的に防止しなが
ら、石油系重質油を゛連続的に熱分解処理し、分解軽質
油と燃料として好適なピッチを製造する方法に関するも
のである。
石油系重質油の有効利用を目的として、これを熱分解し
、分解油とコークス又はピッチを得る方法は種々試みら
れ、また実際に工業化もなされている。
石油系重質油の熱分解に際しては、コーキング゛の発生
を回避することは著しく困難であるため、多くの熱分解
処理においては、回分式で行う方法が採用されている。
例えば、代表的な回分式の熱分解プロセスであるディレ
ートコ−キング法では、反応器内に一定量のコークスを
堆積させた時点で反応を□中断し、器内のコークスを取
出す方法を採用して、いる。また、加艷ガス状熱媒体を
用いて、比較的温和な条件で熱分解を行うユリカプロセ
スにお腟ても、全体としては連続プロセスの形態を −
とっているものの、反応、話自体の操作は半回分式この
ユリカプロセスにおいては、コークスの粘結剤や耐火物
粘結剤としての用途に適合するように、その熱分解処理
は、コークス含有量が少なく、レシン成分(ベンゼン不
溶でかつキノリン可溶の成分)が多く、H/Cが1.0
以下の高芳香族性ピッチの製造を目的として行われてい
るが、その際に生成する熱分解油は重質油成分を比較的
多く含むものである。一方、現在の石油製品に対する需
要から見れば、軽質油に対する需要が多く、この点を含
めて前記ユリカプロセスを検討すると、反応器操作が半
回分式であると共に、得られる熱分解油が重質油成分を
比較的多く合むという点から、未だ満足すべきものでは
ない。
本発明者らは、従来の重質油の熱分解処理に見られる前
記実情を勘案し、重質油の熱分解処理において、反応器
操作を連続化し、かつコーキングトラブルを実質的に防
止しながら熱分解処理を行い、分解軽質油を収率よく得
ると異に、燃料として好適なピッチを製造する方法を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに到
った。
即ち、本発明によれば、石油系重質油を連続的に熱処理
する方法において、 (イ)原料重質油を外熱穴管型反応器で熱芥解する工程
、 、 (ロ)連続式完全混合槽型反応器の2基以上を直列°に
連結させた反応装置を用いると共に、各反応器には加熱
されたガス又は蒸気状熱媒体を供給し、各反応器の温度
を後段の反応器はど1、より高められた温度に調節し、
前記工程(イ)で得られた熱分解生成物をさらに熱分解
させて、熱分解油とピッチを生成させる工程、 (ハ)前記工程(ロ)で得られた熱分解油を重質油成分
と軽食油成分とに分離する工程、 に) 前記工程(ハ)で得られた重質油成分をさらに熱
分解させて、軽質化油と芳香族性タールを生成させる工
程、 (ホ) 前記工程に)で得られた芳香族性タールを、前
記工程(ロ)に循環させる工程、 を含むことを特徴とする分″解軽質油と燃料として好適
外ピッチを製造する方法が提供される。
本発明において用いる石油系重質油としては、原油の常
圧又は減圧残渣油の他、各種分解残渣油、溶剤脱歴アス
ファルト、天然アスファルト、マた、このような重質油
と同様の成分組成を有する石炭系重質油も適用すること
ができる。
本発明においては、原料重質油を先ず、外熱穴管型反応
器を用い、1内にコーキングが起らない限度で可能なだ
け熱分解を行う。この場合の反応条件は、原料重質油の
種類にもよるが、一般的には、温度:450〜500℃
、圧カニ常圧〜20Kg/ctr12o 。
反応時間0.5〜5分の条件が採用される。この場合の
熱分解は、管内にコーキングが生起し始める時点、即ち
、熱分解生成物中にトルエン不溶分(TI酸成分か発生
し始める時点の熱分解が限度である。前記熱分解によれ
ば、例えば、減圧残渣油の場合、原料油に対する分解油
の生成は、30〜40重量係である。
次に、前記の熱分解処理で得られた熱分解生成物(、以
下、第1熱分解生成物という)は、連続式完全混合槽型
反応器を2基以上、通常2〜4基を直列に連結した反応
装置を用いてさらに熱分解処理(第2熱分解処理)され
る。この場合、第1熱分解生成物は、連結された連続式
完全混合槽型反応器の第1反応器−に導入され、順次第
2、第3の反応器を移動し、その間に熱分解を受ける。
本発明においては、前記各反応器の温度は、後段の反応
シはど、よシ高められた温度に調節される。即ち、第2
反応器の温度は第1反応器の温度より高く、第3゛反応
器の温度は第2反応器・の・温度よシ高く、第4反応器
の温度は第3反応器の温度よりも高い。この連結された
複数の連続式完全混合槽型反応器をらなる゛第2熱゛分
解味置において、その全体の反応温度は400〜440
℃であり、各反応益の反応温度は、この範囲の温度から
適当に選択される。この場合、客反応器間の温度差は、
少なくとも5°C以上、好ましくは10℃程度に゛なる
ようにするのがよい。この第2熱分解処理においては、
例えば、3基の反応器を連結させた場合、第1反応器部
度は400〜420℃、第2反応器部度は410〜43
0°C1第3反応器温度は420〜44o0cであり、
後段の反応器温度は、その前段の反応器温度よりも、1
0℃程度高くするのがよい。各反応器における反応圧力
は常圧〜5Ky/cm2G程度であり、反応時間は0.
1〜8時間、好ましくは0.2〜2時間程度である。
第2熱分解処理に用いる反応器は、従来公知の連続式完
全混合槽型反応器であり、本発明の場合、この反応器に
対しては、加熱されたガス又は蒸気状熱媒体を供給する
。このガス又は蒸気状熱媒体は、炭化水素ガス、または
炭化水素蒸気、スチーム等の不活性ガスの他、酸素を実
質的に含まない完全燃焼廃ガス等の実質的に非反応性の
ガス状物であればよく、通常はスチームが使用される。
このガス又は蒸気状熱媒体は、通常、500〜5ooT
の範囲の任意の温度に加熱され、反応器底部より導入さ
れ、反応器内の温厚調節や反応液の攪拌、及び生成する
分解油の蒸発の調節やコーキングの防止の役目を果す。
本発明で用いる連続式完全混合槽型反応器の形式は特に
制約されず、通常、内部攪拌装置を備えたもので、必要
に応じ、反応器壁をクリーンに保つために、濡壁方式や
スクレー・ξ−等を採用することができる。
前記の第2熱分解処理により、第1熱分解生成物はさら
に熱分解を受け、熱分解油とピッチが生成されるが、こ
の場合、連結された各反応器は後段のもの程高温に調節
されていることから、熱分解により生成された分解速度
の遅い重質分解油の熱分解も効果的に進行する。この第
2熱分解処理により得られるピッチは、揮発分を少なく
とも25%、通常25〜40%含むものであり、燃料と
して好適なものであり、またその軟化点は高く、7通常
、140℃以上の軟化点を有し、本発明の場合、最高3
00℃程度の軟化点を示、すピンチを得ることが可能で
ある。
本発明において、第2熱分解処理により生成された熱分
解ガス及び熱分解油は、各反応器の上部からガス又は蒸
気状熱媒体と共にガスや蒸気状で分離回収されるが、本
発明の場合、この第2熱分解処理によシ得られる熱5分
解油は、分留されて、分解軽質油と分解重質油とに分別
され、分解重質。
油(例えば、沸点370℃以上の留分)にはさらに熱分
解処理(第3熱分解処理)を施して、軽質化油と芳香族
性タールを生成させる。この場合の第3熱分解処理では
、反応器としては、種々のものを用いることができ、例
えば、外熱穴管型反応器、混合型反応器等が採用される
。また、この場合の熱分解反応条件は、供給される分解
重質油が既に熱履歴を経て、分解速度が遅いことから、
前記第2熱分解処理における条件よりも高温度が採用さ
れる。
第3熱分解処理に用いられる反応器は、前記したように
、分解重質油の高温分解を促進させるものであれば、種
々の型式のものが用いられるが、一般には、外熱穴管型
反応器とソーカーとの組合せを用いることが好ましく、
この場合には、外熱穴管型反応器から得られる高温分解
生成物は、ソーカーに導入され、ここでさらに熱分解を
受けると共に、沸点350℃以下程度の軽質化油は上部
から抜出され、一方、底部から芳香族性タールが抜出さ
れる。この第3熱分解処理の場合、熱分解反応条件とし
ては、通常、外熱穴管型反応器では、反応温度450〜
520℃、反応時間  −0,57−’、20分、反応
圧力0.3〜150 Kg/cm2G の条件が採用さ
れ、ソーカーでは、反応温度400〜460℃、反応時
間(平均滞留時間)0.1〜8時間、反応圧力0.1〜
5 Q Kp/cm2G の条件が採用される。
本発明の場合、このノーカーにおいて、分解重質油の熱
分解の大部分を行わせることもできる。なお、外熱穴管
型反応器から得られる熱分解生成物は、これをそのまま
気液分離して、分解軽質油と芳香族性タールとに分離す
ることもできるし、特に気液分離することなく、第2熱
分解処理工程へ循環することもできる。又、前記ノーカ
ーは、加圧型完全混合型熱分解反応器を意味するもので
ある。
前記のようにして得られた芳香族性タールは、通常、沸
点370°C以上を有するもので、本発明においては、
この芳香族性タールは、前記第2熱分解処理工程へ循環
される・。即ち、この芳香族性タールは、連結された各
反応器の少なくと、も1つ、好ましくは後段の反応器に
導入される。
第2熱分解処理においては、重質油成分の軽η化と同時
にピッチ化が生起されることから、コーキングトラブル
の非常に起りやすい状態になっている。殊に、本発明の
場合、連結された反応器の後段に進むに従って、反応器
温度は高くなり、コーキングが非常に発生しやすい状態
になっている。
本発明においては、このコーキングの発生を回避するた
めに、前記したように、芳香族性タールを循環し、この
第2熱分解処理系に添加するものである。即ち、この芳
香族性タールを第2熱分解処理系に添加する時には、そ
の溶媒的効果によって、コーク前駆体の凝集、成長が防
止され、2−キングの発生が効果的に抑制され、その結
果、第2熱分解処理の連続的かつ円滑な反応操作が達成
される。
芳香族性タールは、第2熱分解処理における連結された
反応器の2合段以降の°反応器に添加するのが有利であ
るが、必要に応じ1.第1反応器を含めた全ての反応器
に添加することもできる。まだ、この芳香族性タールの
反応器に対する添加方式は任意であり、各反応器に対し
て供給される被処理物との混合物の形で添加し得る他、
この被処理物とは別個に添加することができ、この場合
、芳香族性タールは濡壁方式等によっても反応器内へ導
入することができる。
芳香族性タールを第2熱分解処理における反応器に対し
て添加する場合、その添加量は、原料油として用いる重
質油の種類(油種)や反応条件によって異なるが、コー
キング発生を防止し得るに十分な量であればよく、一般
的には、反応器内の液状物(ピッチ状物)に対して、5
〜50重量係である。また、この芳香族性タールには、
本熱処理プロセス以外のプロセスで生成した芳香族成分
に富む分解油、例えばFCCプロセスからのスラリー油
等を混合することもできる。
本発明は、従来の方法とは異なり、完全連続方式で実施
されるので、工業的プロセスとしては非常に有利であり
、しかも、・本発明の場合は、重質油をコーキングを抑
制しながら、効率よく分解させるものであるから、全体
の熱分解反応率は著しく高められたもので、分解軽質油
の収率は高く、かつ得られるピッチの軟化点も高い。例
えば、本発明によれば、軟化点200〜300℃のピッ
チをコーキングトラブルを回避しながら得ることができ
、しかもこの場合に得られるピッチは、揮発分を25%
以上、通常25〜40%含有するもので、燃料用ピッチ
として非常にすぐれているという利点がある。
次に本発明を図面によりさらに詳細に説明する。
図面は本発明の方法を実施する場合のフローダイヤグラ
ムの1′例を示すもので、2は外熱大管型反応器、3,
4及び5は連続式完全混合槽型反応器であり、ライン2
2.’23により直列に連結されている。8は蒸留塔で
ある。
原料重質油は、予熱して、蒸留塔8の底部にライン35
′th通って供給し、ここで熱交換を行うと共にその原
料中の軽質分を除去した後、塔底からラインlを通って
外熱大管型反応器2に導入する。
もちろん、原料重質油は、直接反応器2に供給すること
ができる。この反応器2において、原料重質油はコーキ
ングが起らない限度で熱分解されるが、その一般的反応
条件としては、450〜500℃の温度、常圧〜20に
2/crn2G の圧力、0.5〜”5分の反応時間が
採用される。
この反応器2においては、原料重質油の一部熱分解を受
けた第1熱分解生成物が得られるが、このものはライン
21を通り、直列に連結された連続式完全混合槽型反応
器3,4.5からなる多段熱分解反応装置の第1反応器
3に導入される。
一方、これらの各反応器3,4.5には、ライン6を通
って供給される500〜800℃に加熱されたガス又は
蒸気状熱媒体が各分枝管24 、25 。
26を通ってその底部から導入され、反応器内の揉′拌
、反応温度の調節及び反応によって生成する軽質留分の
蒸発促進のために用いられる。また、反応器4及び5に
は、それぞれライy30及び31から芳香族性タールが
添加される。
第1反応器3の反応条件は、例えば、反応温度400〜
420℃、反応時間(平均滞留時間)0.1〜8時間、
好ましくは0.2〜2時間、圧力は常圧〜s Ie、/
an2a であり、反応により生成した分解ガス及び分
解生成油はガス又は蒸気状熱媒体(例えばスチーム)と
共に反応器上部より取出され、ライン27及びライン7
を通って蒸留塔8に送られる。
熱分解反応と重縮合反応によって次第にピンチ化されだ
液状物は、反応器内の液面を適当な高さに保ちながら、
反応器の底部より連続的に抜出され、第2反応器4に移
送される。
第2反応器4の反応条件は、例えば、反応温度410〜
430°C1反応時間(平均滞留時間)0.1〜8時間
、好ましくは0.2〜2時間、圧力は常圧〜5 K97
cm2G であり、反応によ)生成した分解ガス通って
抜出され、第1反応器と同様にライン7により蒸留塔8
に送られる。第2反応器4における反応で更にピッチ化
の進んだ液状内容物は、反応器底部よりライン23を通
って連続的に抜出され・、第3反応器5に移送される。
第3反応器5の反応条件は、例えば、反応温度420〜
440℃、反応時間(平均滞留時間)0.1〜8時間、
好ましくは0.2〜2時間、圧力は常圧〜s K2/a
n2G  であり、この反応により生成した分解ガス及
び分解生成油は、反応器上部よりライン29を通って抜
出され、第1及び第2反応器からのガス状分解生成物、
さらに後述するソーカー11からのガス状分解生成物と
共にライン7により蒸留塔8に送られる。
前記反応器3,4及び5の温度は後段の反応器程高くな
っており、後段の反応器温度はその前段の反応器温度よ
り10℃程度高められている。このような後段の反応器
はど、より苛酷な反応条件が採用される多段熱分解処理
により、反応器内液状物は効果的に熱分解され、その際
に生成したピッチは第3反応器5の底部からライン36
により連続的に取出され、フレーカ−14によって冷却
固化され、製品とされる。
ライン7を通って蒸留塔8に送られたガス状熱分解生成
物は、分留されて、例えば、分解ガス、分解軽質油(“
沸点370℃以下)及び分解重質油(沸点370℃以上
)とに分別され、分解ガスはライン33、分解軽質油は
ライン34によって系外へ抜出され、一方、分解重質油
はライン9を通って外熱式外熱式窓器(軽質化炉)10
に送られ、再び熱分解処理される。なお、このライン9
を通る分解重質油は、必要に応じ、その一部をライン3
7によって系外表抜出すとともできる。この軽質化炉1
0の分解反応温度は、前記反応器5の温度よりも高めら
れたものであり、通常、450〜520℃であり、また
反応時間+4=1−制艶Φ侍÷は0.5〜20分、・反
応圧力は0.3〜150 Kg/cm2G でちる。こ
の軽質化炉10により、・分解重質油成分はさらに熱分
解処理を受け、得られた第3熱分解生成物はライン32
を通ってソーカー11に導入され、ここで、沸点370
℃以下の軽質な分解留出油は上部より抜出され、ライン
12を通り、反応器3,4.5からのガス状生成物と共
にライン7を通って蒸留塔8に送られる。
ソーカー11は、例えば温度400〜460℃に保持さ
れており、ここにおいても重質油の軽質化が行われ、同
時に芳香族性の高い沸点370℃以上のタール分が生成
されるが、このものは底部から抜出され、ライン13を
通り、それぞれライン30及び31により反応器4及び
5に導入される。この芳香族性タールの各反応器4,5
に対する添加により、各反応器におけるコーキングは抑
制される。また、この芳香族性タールは、第1反応器3
に供給することもできる。
式完全混合槽型反応器を直列に設け、後段はど高温にな
る条件で連続的に多段分解を行うと共に @ 熱分解生成油のうちの分解重質油留分を、更に高温
で分解を行って軽質化すると共に、その際生成する芳香
族性タールを反応器に循環することによって、反応器の
コーキングを抑制し、O分解生成物として分解ガス及び
適当に軽質化された分解生成油を収率よく得ると共に燃
料用そのまま循環し、原料油に混合して熱分解処理する
方法も考えられるが、この場合には、分解重質油の分解
速度が原料油の分解速度よりも遅いだめに、分解重質油
の軽質化が充分行われず、高められた量の分解軽質油を
得ようとすると、分解重質油の循環量は極めて多量必要
になり、好ましいものではない。本発明の場合は、分解
重質油留分け、原料油とは別個に再び熱分解処理される
ことから、効率よくその軽質化が行われ、しかもこの際
に生成する芳香族性タールは、第2熱分解処理系に循環
され、コーキング、抑制に有効に利用されるので、非常
にすぐれた方法ということができる。
次に本発明を実施例によシさらに詳細に説明する。
実施例 下記に示す性状の重質油を熱分解処理原料として用いた
第1表 原料油性状 (中東系、ベネズエラ系混合原油減圧残渣油)原料重質
油を流量510g−/hrで先ず加熱炉に送って490
℃に加熱し、幾分の熱分解を行わせた後、底部からスチ
ームを導火させた完全混合型反応器(内容積lt)を3
基連結して形成した多段反応装置の第1反応器に供給し
、順次筒2及び第3反応器に移送させた。この場合、反
応器の温度は、第1反応器418℃、第2反応器426
℃、第3反応器431℃と順次高くした。第2反応器に
、は、440℃に予熱した芳香族性タールを流量45 
Vhrで、第3反応器には、同様に440℃に予熱した
芳香族性タールを流量40f/hrで連続的に添加した
この芳香族性タールの性状は次表の通りである。
第2表 芳香族性タール(添加油)性状 (注)芳香族分: 013NMHによって測定した、全
炭素数に対する芳香原炭 素数の割合を示す なお、この芳香族性タールは、あらかじめ原料である前
記減圧残渣油を熱分解して得た熱分解油のうち沸点37
0〜550℃の分解重質留分をさらに熱分解することに
よって生成された分解残油である。々お、この分解重質
留分の熱分解は、分解重質留分を加熱炉で490℃に加
熱した後、完全混合型反応器(・内容積1t)に流量5
00 fl/ h rで供給し、反応器温度440℃で
行った。分解重質留分の性状、分解条件及び分解生成物
の収率について次表に示す。
第3表 分解重質留分の再分解実験 前記のようにして、芳香族性タールを連続的に添加する
熱分解においては、12時間連続運転を行ったが、コー
キング現象は認められず、反応器内はクリーンな状態を
示した。
比較例 前記実施例において、芳香族性タールの添加を行わずに
、かつ、第1.第2及び第3反応器共はぼ420℃の温
度に保持した以外は同様にして行った。このようにして
10時間連続運転を行い、反応器内部を調べたところ、
反応器内部に部分的コーキング現象が認められた。また
、この場合に得られたピッチの軟化点は186°Cであ
ったので、反応条件を種々変更してさらに高い軟化点の
ピンチを製造しようと試みたが、この方法によっては、
軟化点190℃以上のピッチをコーキングトラブルなし
に長時間連続して製造することは困難であると判断され
た。
次表に前記実施例及び比較例の実験条件、分解生成物の
収率及びぎツチの性状について示す。
なお、ピッチの軟化点は、高下式フローテスターで1g
・の試料を、直径1.mmのノズルを用いて、10 K
y/cm2の荷重で6℃/分の速度で昇温した時の流出
開始温度で表わした。
第4表 実験条件、分解生成物収率およびぎツチ性状前記第4表
に示した結果かられかるように、本発明の実施例では、
沸点370℃以上のタールを多量1加えた・にもかかわ
らず、ピッチの生成量は比較例よりも少ない。これは芳
香族性のタールを連続的に添加し、□反応器におけるコ
ーキングを抑制。
する・ことによつτ、分解率を高めることが可能となり
、従って、ピッチの軟化点を高くすることができ、同時
にピッチの生成量を減少し得たことを意味する。
次に、本発明における原料油の熱分解と、熱分解重質留
分の再熱分解(軽質化)とを組合せた全体の分解生成物
の収率を計算で求め、その結果を比較例との対比で次表
に示す。この結果から明らかなように、本発明の実施例
の場合では、分解軽質油の収率が大幅に上昇しており、
それに対応して、ピッチ収率が低下していることがわか
る。また、得られたピッチは揮発分が約30%残存して
いるだめに、燃料用ピッチとして好適であることが確認
された。
なお実際のプロセスにおいては、分解重質油のリサイク
ル量をさらに増加することにより、はとんど分解重質油
が生成されないようにすることが可能である。
第5表 分解生成物収率
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を実施する場合のフローダイヤグラ
ムを示す。 2・・・・・・外熱式外熱式前器、3,4.5・・・・
・・連続式完全混合槽型反応器、8・・・・・・蒸留塔
、lO・・・・・・軽質化炉。 特許出願人富土石油株式会社(ほか2名)代理人 弁理
士  池 浦 敏 明− 図面 東京都千代田区内幸町2丁目2 番2号。 ■出 願 人 千代田化工建設株式会社横浜市鶴見区鶴
見町1580番地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石油系重質油を連続的に熱処理する方法において
    、 (イ)原料重質油を外熱穴管型反応器で熱分解する工程
    、 (ロ)連続式完全混合槽型反応器の2基以上を直列に連
    結させた反応装置を用いると共に1各反応器には加熱さ
    れたガス又は蒸気状熱媒法を供給し、各反応器の温度を
    後段の反応器はど、よシ高めらiだ温度に調節し、前記
    工程(イ)で得られた熱分解生成物をさらに熱分解させ
    て、熱分解油とピッチを生成させる工程、 (ハ) 前詰工程(ロ)で得□られた熱分解油を重質油
    成分と軽質油成分とに分離する工程、 に)前記〒程(ハ)で得られた重質油成分をさらに熱分
    解させて、軽質化油と≠香族性タールを生成させる工程
    、 (ホ) 前記工程に)で樽られた芳香族性タールを、前
    記工程(ロ)に循環させる工程、 を含むことを特徴とする分解軽質油と燃料とし好適なピ
    ッチを製造する方法。
JP58032569A 1983-02-28 1983-02-28 石油系重質油から分解軽質油と燃料として好適なピツチを製造する方法 Granted JPS59157180A (ja)

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