JPS59154988A - 固定化酵素 - Google Patents

固定化酵素

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JPS59154988A
JPS59154988A JP3001783A JP3001783A JPS59154988A JP S59154988 A JPS59154988 A JP S59154988A JP 3001783 A JP3001783 A JP 3001783A JP 3001783 A JP3001783 A JP 3001783A JP S59154988 A JPS59154988 A JP S59154988A
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健 日比野
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隆志 川崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水分散型高分子重合体粒子及びこれを水不溶性
担体とする固定化酵素に関し、詳しくは、グリシジル基
を多数有しながら安定な水分散性を有して、機能性高分
子として有用である水分散型高分子重合体粒子と、かか
る重合体粒子の有するグリシジル基に酵素を高密度に固
定化させた高活性で安定な固定化酵素に関する。
一般に反応性官能基を有する水分散型高分子重合体粒子
は、その重合体の有する特性に加えて、それが有する反
応性官能基によって、重合体を変性し、又は架橋剤とし
て機能させることができるので、例えば、水分散型粘着
剤や接着剤における粘着接着特性を改善するための高分
子架橋性充填材として、また、水分散型塗料における塗
膜強化のだめの高分子架橋性充填材等に用いることがで
きる。
また、既に水不溶性の担体に酵素や補酵素を固定化して
、酵素反応に用いる方法が知られているが、従来はかか
る担体として、セルロース、デキストラン、アガロース
等の多糖類の誘導体、ポリアクリルアミドゲル、多孔性
ガラス等の径l **乃至数顛の粒子が用いられている
にすぎず、このような粒子に酵素が固定化された固定化
酵素番よ、通常、カラムに充填され、固定されて、基質
溶液と接触されるので、基質が高分子量の場合、固定化
酵素表面に拡散し難く、反応に長時間を要すると共に、
反応収率が低いという問題がある。このため、反応性官
能基を有する水分散型高分子重合体粒子に酵素を固定化
し、水性の反応系におし)で遊離の酵素と同様の挙動を
可能にして、反応性にすぐれる固定化酵素を得ることも
提案されてし)る。
しかし、一般に反応性官能基、特にグリシジル基を多数
有する水分散型高分子重合体粒子を製造することは、グ
リシジル基を有する単量体を多量に含有する単量体組成
を乳化共重合させる際の重合安定性が悪く、容易に凝集
を起こす等のために、従来、これを製造することは困難
であるとされていた。
本発明者らは、上記した種々の問題を解決するために鋭
意研究した結果、予期しないこと番こ、り゛リシジル基
を有する単量体をアクリロニトリル又はメタクリレート
リルと多官能性内部架橋用単量体と共に乳化共重合する
ことにより、単量体組成におけるグリシジル基含有単量
体を10重量%以上としても、安定にこれらを共重合さ
せること力くできると共に、このようにして得られる水
分散型高分子重合体粒子は高密度にグリシジル基を有し
、且つ、その水分散液は機械的安定性にすぐれることを
見出して、本発明に至ったものである。
本発明による水分散型高分子重合体粒子は、(alグリ
シジルアクリレート及び/又はグリシジルメタクリレー
ト10〜60重量%、(b)この単量体と共重合し得る
第1のラフカル重合性単量体10〜88重量%、(C)
多官能性内部架橋用単量体1〜30重量%、及び(d)
第2のラジカル重合性単量体としてのアクリロニトリル
又はメタクリレートIJ Jし1〜60重量%とからな
る単量体組成を乳化共重合させtなることを特徴とする
本発明によれば、上記のような単量体組成を用いること
により、グリシジルアクリレート及び/又はグリシジル
メタクリレニド(以下、り゛+7シジル(メタ)アクリ
レートと称する。)を単量体組成の10重量%以上とし
ても、安定に乳化共重合させることができ、かくして、
得られる水分散型高分子重合体粒子は高密度にグリシジ
ル基を有すると共に強度にすくれ、しかも、粒子相互に
粘着性をもたず、また、グリシジル基を高密度に有しな
がら、機械的安定性にすぐれるのである。
特に好ましい単量体組成は、グリシジル(メタ)アクリ
レート15〜45重量%、この単量体と共重合し得る第
1のラジカル重合性単量体20〜78重量%、多官能性
内部架橋、用単量体2〜20重量%、及びアクリロニト
リル又はメタクリレートリル(以下、(メタ)アクリロ
ニトリルと称する。)5〜40重量%とからなる。
本発明において、グリシジル(メタ)アクリレートと共
重合される第1のラジカル重合性単量体としては、(メ
タ)アクリロニトリルを除いて、これらと共重合性を有
する限りは特に制限されるものではないが、好ましくは
、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、スチレン、メチルスチレン
、ビニルトルエン、ブタジェン、イソプレン、アクリル
アミド、メタクリルアミド等の1種又は2ft以上が用
いられる。特に、アクリル酸及びメタクリル酸の炭素数
1〜3のアルキルエステルやスチレンが好ましく用いら
れる。尚、得られる重合体粒子が、その用途に応じた所
要のガラス転移点を有するように、これらが選ばれるの
は当然である。
また、内部架橋用多官能性単量体としては、多価アルコ
ールのポリアクリレート又はポリメタクリレート(以下
、ポリ (メタ)アクリレートと称する。)が好ましく
、具体的には、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコール
ジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラアクリレート等が用いられる。ジビニルベン
ゼンも好ましく用いられる。
更に、本発明においては、水分散性高分子重合体粒子を
得条ための第2のラジカル重合性単量体成分として、(
メタ)アクリロニトリルを含有することが必須である。
グリシジル(メタ)アクリレートとこれに共重合性を有
する第1のラジカル重合性単量体のみを乳化共重合させ
ると、重合が不安定であって、安定な水分散性高分子重
合体粒子を得ることが困難である。しかしながら、本発
明に従って、グリシジル(メタ)アクリレートと第1の
ラジカル重合性単量体と(メタ)アクリロニトリルと多
官能性内部架橋用単量体とを乳化共重合させることによ
り、重合の安定性が確保される。このような結果が得ら
れる理由は必ずしも明らかではないが、(メタ)アクリ
ロニトリルと内部架橋用単量体とが上記組成範囲におい
てグリシジル(メタ)アクリレートに有効に共重合し、
これを水不溶化して、重合を安定化するのであろう。
従って、(メタ)アクリロニトリルと多官能性内部架橋
用単量体の量が上記範囲よりも少ないとき、又は多す9
ぎるときは、重合の安定性が損なわれ、また、得られる
重合体粒子水分散液が機械的安定性に劣る。
上記単量体組成の乳化共重合反応においては、pHを7
付近に保つことが望ましい。反応時のpHが酸性又はア
ルカリ性に偏っていると、グリシジル基が開裂すると共
に、水溶性重合体が生じる傾向が大きいからであり、ま
た、グリシジル基の開裂によって、得られる重合体粒子
が多くのグリシジル基を有さす、架橋性能やこれに固定
化し得る酵素量が十分でなくなるからである。
上記のような単量体組成は、水媒体中にて従来より知ら
れている通常の方法にて乳化共重合させることができる
が、本発明による水分散型高分子重合体粒子を水分散型
粘着剤、接着剤、塗料等における高分子架橋剤や、固定
化酵素のための担体として用いる場合、乳化剤が混在す
ると、例えば、接着剤や塗膜の耐水性を劣化させ、或い
は酵素の固定化の際に酵素が失活する等の有★な影響が
現れることがあるので、乳化共重合に際しては乳化剤を
用いないのが好ましい。本発明による上記単量体組成に
よれば、特に乳化剤を要せずして安定に共重合させるこ
とができる。しかし、得られる水分散型高分子重合体粒
子の用途が、乳化剤によって有害な影響を有しなければ
、上記組成の単量体を共重合させるに際して、乳化剤を
必要に応じて用いてもよい。
前記のような単量体組成の乳化共重合によって得られる
水分散型高分子重合体粒子の平均粒径は0.03μ〜2
μ、通常、0.07μ乃至1μである。
この範囲の粒径は、特にこれを固定化酵素の担体として
用いる場合、水中に分散させるのが容易であるので好ま
しい。
以下に、本発明による水分散型高分子重合体粒子を担体
とする固定化酵素の製造について説明する。尚、本発明
において酵素の代わりに補酵素を固定化し得ることは明
らかであり、一本発明においては、酵素には補酵素も含
まれるものとする。
本発明による固定化酵素は、上に説明したような水分散
型高分子重合体粒子に、その有するグリシジル基を介し
て酵素が固定化されている。
水分散性高分子重合体粒子の有するグリシジル基を介し
て酵素を共有結合にて固定化する方法は特に制限されず
、従来より知られている方法が適宜に採用される。
例えば、一つの方法として、グリシジル基に直接に酵素
を固定化する場合は、重合体粒子の有するグリシジル基
にpHが7〜9付近で酵素を反応させればよい。この際
、よく知られているように、酵素が失活しないように、
低温で数十時間反応させるのが望ましい。また、別の方
法として、重合体粒子の有するグリシジル基にポリエチ
レンイミンやm−キシリレンジアミンのように分子内に
アミノ基を2以上有するポリアミンをスペーサ基として
反応させ、新たに形成されたアミノ基末端に酵素を結合
させることもできる。即ち、例えば、p)+ 9〜13
、温度20〜40℃の範囲でジアミンを重合体粒子に反
応させればよく、かくして重合体粒子に導入されたアミ
ノ基に酵素を固定化するのである。このアミノ基に酵素
を共有結合にて固定化するには、従来より知られている
通常の方法によることができ、例えば、ジアゾニウム法
、カルボジイミド法、チオシアネート法、ジアルデヒド
法等を採用することができる。
以上のようにして、酵素を重合体粒子に共有結合させた
後、用いた反応試薬や固定化されていない酵素を遠心分
離、膜分離等の適宜の手段によって除去すれば、本発明
の固定化酵素を得る。
本発明による固定化酵素は水分散液として用いられ、基
質と接触される。固定化酵素の使用量は、固定化酵素の
粒径や酵素の固定化量、必要とする反応速度、基質濃度
等により適宜に決定される。
本発明において固定化される酵素は菌体内酵素でもよく
、菌体外酵素でもよい。また、酵素は必ずしも高度に精
製されている必要はなく、抽出液や部分精製品も用いら
れる。更に、本発明に従って、単一の酵素を固定化して
もよいが、複数の酵素を同時に固定化してもよい。
本発明において酵素は特に制限されず、種々の酵素が用
いられる。具体例として、アミノ酸オキシダーゼ、カタ
ラーゼ、キサンチンオキシダーゼ、グルコースオキシダ
ーゼ、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、グル
タミン酸デヒドロゲナーゼ、チトクロムCオキシダーゼ
、チロシナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ペルオキシダ
ーゼ、6−ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ、リンゴ
酸デヒドロゲナーゼのような酸化還元酵素、アスパラギ
ン酸アセチルトランスフェラーゼ、アスパラギン酸アミ
ントランスフェラーゼ、グリシンアミノトランスフェラ
ーゼ、グルタミン酸−オキザロ酢酸アミントランスフェ
ラーゼ、グルタミン酸−ピルビン酸アミノトランスラエ
ラーゼ、タレアチンボスホキナーゼ、ヒスタミンメチル
トランスフェラーゼ、ピルビン酸キナーゼ、フラクトキ
ナーゼ、ヘキソキナーゼ、δ−リジジアセチルトランス
フエラーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼのような転移
酵素、アスパラギナーゼ、アセチルコリンエステラーゼ
、アミノアシラーゼ、アミラーゼ、アルギナーゼ、L−
アルギニンデイミナーゼ、インベルターゼ、ウレアーゼ
、ウリカーゼ、ウロキナ−ゼ、エステラーゼ、β−ガラ
クトシダーゼ、カリクレイン、キモトリプシン、トリプ
シン、トロンビン、ナリンギナーゼ、ヌクレオチダーゼ
、パパイン、ヒヤウロニダーゼ、プラスミン、ペクチナ
ーゼ、ヘスペリジナーゼ、ペプシン、サーモリシン、ペ
クチナーゼ、ペニシリンアミダーゼ、ホスホリパーゼ、
ホスファターゼ、ラクターゼ、リパーゼ、リボヌクレア
ーゼ、レンニンのような加水分解酵素、アスパラギン酸
デカルボキシラーゼ、アスパルターゼ、クエン酸リアー
ゼ、グルタミン酸デカルボキシラーゼ、ヒスチジンアン
モニアリアーゼ、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ
、フマラーゼ、フマール酸ヒドラターゼ、リンゴ酸シン
テターゼのようなりアーゼ、アラニンラセマーゼ、グル
コースイソメラーゼ、グルコースホスフェートイソメラ
ーゼ、グルタミン酸ラセマーゼ、乳酸ラセマーゼ、メチ
オニンラセマーゼのような異性化酵素、アスパラギンシ
ンターゼ・グルタチオンシンターゼ、ピルビン酸シンタ
ーゼのようなりガーゼ等を挙げることができる。
また、補酵素として、例えば、NAD、NADP、AT
P、、ADP、AMP、FAD、補酵素A1補酵素Q等
を挙げることができる。尚、この場合、補酵素に予めス
ペーサ基を結合させた補酵素を好ましく用いることがで
き、具体例として、例えばN−((6−アミノへキシル
)カルバモイルメチル〕6 −NAD、N  −スクシニル−NAD、N  −゛〔
(6−アミノヘキシル)カルバモイルメチル〕−NAD
P等を挙げることができる。
本発明による固定化酵素は、グリシジル基を高密度に有
する水分散型置1分子重合体粒子上にそのグリシジル基
を介して共有結合にて固定化されており、従って、酵素
もまた、高密度に固定化されているため、非常に酵素活
性の高い固定化酵素が得られ、しかもこの固定化酵素は
酵素の失活が少なく、長期の使用によっても高い酵素活
性を維持する。更に、従来のセルロース誘導体粒子等を
担体とする場合と異なり、これら自体が遊離の酵素や補
酵素と同様に反応系内を自由に移動できるため、基質の
拡散が反応に殆ど影響を与えず、従って、高分子量の基
質の場合にも遊離の酵素反応系と同様の高い反応速度で
酵素反応を行なわせることができる。
また、本発明による固定化酵素は水不溶性の担体に固定
化されているため、酵素反応後には遠心分離、塩析、凝
集剤を用いる凝集沈殿、多孔性膜による膜分離等によっ
て容易に回収でき、かくして、長期間にわたって高い酵
素活性を保持させつつ、繰返して使用することができる
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により限定されるものではない。
実施例1 (11水分散型高分子重合体粒子の調製グリシジルメタ
クリレート18g1メチルメタクリレート26g1テト
ラエチレングリコールジメタクリレート4g及びアクリ
ロニトリル12gを蒸留水300gに加え、過硫酸カリ
ウム0.3gを水40m1に溶解した重合開始剤水溶液
を70℃の温度で窒素気流下に加え、pHを7.0に維
持しつつ20 Orpmで攪拌して4時間重合させ、更
に、温度を80℃゛に高めて1時間重合させて、固形公
約15%、平均粒径0.4μの重合体粒子の水分散液を
得た。重合は非常に安定に行なわれて、凝集物は0.0
3%であった。この重合体粒子を遠心分離し、蒸留水3
40m1に再分散させて、重合体粒子の水分散液を得た
(2)  固定化酵素の調製 トリプシン150■を0.05M炭酸塩−重炭酸塩緩衝
液(pH8,0)  10mlに溶解した酵素水溶液を
上記重合体粒子水分4散液30mrに加え、10℃で4
8時間反応させた。−反応終了後、遠心分離し、沈降し
た重合体粒子を0.2 M トリス塩酸緩衝液(pH8
,0)で、洗滌して、未固定のトリプシンを除去すると
共に、未反応のグリシジル基をブロックした。再び、0
.1Mのトリス塩酸緩衝液(pH8,0)に分散させて
、固定化酵素を得た。
この固定化酵素のトリプシン固定化量は、重合体粒子1
g当り20■であり、また、1%カゼイン水溶液を基質
として測定した活性収率は60%であった。
尚、活性収率とは、固定化された酵素の活性の理論量に
対する実際の活性の割合として定義される。ここでは、
1%カゼイン水溶液を基質として、酵素を35℃で10
分間反応させた後、5%トリクロル酢酸により高分子量
タンパク質を沈殿させ、遊離の非タンパク性分解質量を
280nmの吸光度から求め、この吸光度を1分間に1
.0増加させる活性を1単位として、酵素固定化量と同
じ活性を有する遊離の酵素量で除して求めた。
また、反応後の上記固定化酵素を遠心分離し、緩衝液で
洗滌して再び基質と反応させる操作を2回繰返したとき
、固定化酵素は最初の活性の85%を保持していた。
比較例1 多官能性内部架橋用単量体を用いないほかは、グリシジ
ルメタクリレート18g1メチルメタクリレート30g
及びアクリロニトリル12 gを実施例1と同じ条件下
で乳化共重合させたところ、凝集物が1.5%も生じて
、固形公約13%、平均粒径0.5μの重合体粒子の水
分散液を得た。
この重合体粒子に実施例1と同様の方法によりトリプシ
ンを固定化したところ、トリプシンの固定化量は重合体
粒子1g当り10■であり、活性収率は実施例1と同じ
条件下で60%であった。
また、この反応後に遠心分離して沈降した重合体粒子を
緩衝液で洗滌した後、再び基質と反応させる操作を2回
繰返したとき、その活性は最初の54%にまで低下した
比較例2 アクリロニトリルを用いることなく、グリシジルメタク
リレート、18g、メチルメタクリレート38g及びテ
トラエチレングリコールジメタクリレー)4gを実施例
1と同じ条件下に乳化共重合させることを試みたが、は
ぼ全体が凝集し、重合を安定に行なうことができなかっ
た。
実施例2 (1)  水分散型高分子重合体粒子の調製グリシジル
メタクリレート18g1スチレン15g1メチルメタク
リレ−1−13g、ジビニルベンゼン2g及びアクリロ
ニトリル12gを蒸留水300m1に加え、実施例1と
同じ条件下で乳化共重合して、固形分15%、平均粒径
0.38μの重合体粒子の水分散液を得た。重合は非常
に安定に行なわれて、凝集物は0.04%であった。こ
の重合体粒子を遠心分離し、沈降した重合体粒子を蒸留
水で洗滌する操作を3回繰返した後、再び蒸留水に分散
させた。
(2)固定化酵素の調製 この分散液30m1をm−キシリレンジアミンの10重
量%水溶液30m1に分散させ、40℃の温度で24時
間反応させた。次に、残存するm−キシリレンジアミン
を除くために0.1 Mリン酸二カリウム及び0.1 
Mリン酸二水素・カリウムから鋼製した緩衝液(pH6
,0)で3回洗滌し、同じ緩衝液30m1に再分散させ
た。
この分散液に1−シクロへキシル−3−(2−モルホソ
ノエチル)カルボジイミド−メト−p −トルエンスル
ホネート0.5gを加え、攪拌しつつ、pt+を5.0
に調整した。次に、α−アミラーゼ500mgを水30
m1に溶解させ、pHを5.0に調整した酵素水溶液を
上記重合体粒子分散液に加え、攪拌下、pHを5.0に
調整しつつ、5℃で24時間反応させて、α−アミラー
ゼを重合体粒子に固定化した。反応後、遠心分離により
沈降した重合体粒子を緩衝液にて洗滌して、未固定のα
−アミラーゼを除去し、再び緩衝液に分散させて、固定
化酵素を得た。
この固定化酵素のα−アミラーゼ固定化量は、重合体粒
子1g当り52■であり、活性収率は35%であった。
活性収率は、ここでは、1%デンプン水溶液を基質とし
て、固定化酵素を35°Cで30分間反応させ、ヨウ素
デンプン反応からデンプンの分解量を求めることにより
、固定化酵素の活性、即ち、デンプン分解速度(■/分
)を得、これと等しい活性を有する遊離の酵素量を酵素
固定化量で除して求めた。
実施例3 実施例1で得た重合体粒子水分散液30m1にポリエチ
レンイミン(日本触媒化学工業■製P−1000)の3
重量%水溶液100m1を加え、40℃で24時間反応
させた。この後、遠心分離、水洗し、更に遠心分離し、
0. I M Fリス緩衝液(pH6,5)で洗滌し、
遠心分離した。これを更に水洗し、蒸留水に分散させて
、重合体粒子分散液30m1とした。
この分散液に5重量%グルタルアルデヒド水溶液60m
1を加え、室温で2時間反応させた後、水洗した。この
ようにして、重合体粒子に結合されたポリエチレンイミ
ンのアミノ基とシッフ塩基を形成させて、重合体粒子に
アルデヒド基を導入し、これにトリプシン150■を実
施例1と同様にして反応させて固定化した。この後、未
反応のトリプシンを除去すると共に、未反応のアルデヒ
ド基をブロックし、再び、0.01Mトリス塩酸緩衝液
に分散させて、固定化酵素を得た。
この固定化酵素におけるトリプシンの固定化量は重合体
粒子1g当り25mgであり、また、実施例1と同様に
して求めた活性収率は68%であった。
実施例3で得たポリエチレンイミンをスペーサ基として
結合し、グルタルアルデヒド処理した重合体粒子水分散
液を用いて固定化酵素を調製した。
即ち、ジメチルスルホキシド5mlと酢酸カルシウム’
l Q mmolを含む水溶液5mlにサーモリシン4
5■を熔解し、この水溶液に上記重合体粒子分散液30
+11!(固形分4.5g)を加えて、7℃で一夜攪拌
した。次に、重合体粒子を遠心分離し、ジメチルスルホ
キシド5mlと酢酸カルシウム’l Q mmolを含
む水溶液で十分に洗滌5した後、同じ水溶液に再分散さ
せて、固定化酵素を得た。
N−ヘンシルオキシカルボニル−し−フェニルアラニン
1 mmolとL−バリンメチルエステル塩酸塩Q、 
l mmolを) IJス塩酸緩衝液(pH8,0) 
20mlに加え、硫酸アンモニウム3g、IN力性ソー
ダ水溶液1mlを添加し、よく攪拌した。これに上記固
定化酵素の分散液5mlを添加し、40℃で一夜震とう
した。このようにして析出した生成物、N−ベンジルオ
キシカルボニル−L−フェニルアラニル−し−バリンメ
チルエステルを酢酸エチルで抽出し、7重量%アンモニ
ア水、0.5Mクエン酸、水の順序で洗滌し、減圧乾燥
して、融点107〜108℃の精製物を得た。収率は7
2%であった。
尚、上記固定化酵素を分離し、再び同じ反応に使用した
とき、高い活性を示した。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) (alグリシジルアクリレート及び/又はグリ
    シジルメタクリレート10〜60重量%、(blこの単
    量体と共重合し得る第1のラジカル重合性単量体lO〜
    88重量%、(C1多官能性内部架橋用単量体1〜30
    重量%、及び(d)第2のラジカル重合性単量体として
    のアクリロニトリル又はメタクリコニトリル1〜60重
    量%とからなる単量体組成を乳化共重合させてなること
    を特徴とする水分散型高分子重合体粒子。
  2. (2)第1のラジカル重合性単量体がアクリル酸又はメ
    タクリル酸のアルキルエステルであることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の水分散性高分子重合体粒子
  3. (3)多官能性内部架橋用単量体が多価アルコールのポ
    リアクリレート又はポリメタクリレートであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の水分散性高分子重
    合体粒子。
  4. (4)水分散型高分子重合体粒子が0.03〜2μの平
    均粒径を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の水分散型高分子重合体粒子。
  5. (5)(alグリシジルアクリレート及び/又はグリシ
    ジルメタクリレート10〜60重量%、(b)この単量
    体と共重合し得る第1のラジカル重合性単量体10〜8
    8重量%、(C)多官能性内部架橋用単量体1〜30重
    量%、及び(d+第2のラジカル重合性単量体としての
    アクリロニトリル又はメタクリコニトリル1〜60重量
    %とからなる単量体組成を乳化共重合させてなる水分散
    型高分子重合体粒子のグリシジル基を介して酵素が固定
    化されていることを特徴とする固定化酵素。
  6. (6)第1のラジカル重合性単量体がアクリル酸又はメ
    タクリル酸のアルキルエステルであることを特徴とする
    特許請求の範囲第5項記載の固定化酵素。
  7. (7)多官能性内部架橋用単量体が多価アルコ−ルのポ
    リアクリレート又はポリメタクリレートであることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の固定化酵素。
  8. (8)水分散型高分子重合体粒子のグリシジル基にスペ
    ーサ基を介して酵素が固定化されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第5項記載の固定化酵素。
  9. (9)スペーサ基がジアミン又はポリエチレンイミンで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の固定
    化酵素。
  10. (10)水分散型高分子重合体粒子が0.03〜2μの
    平均粒径を有することを特徴とする特許請求の範囲第5
    項記載の固定化酵素。
  11. (11)酵素がタンパク分解酵素であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第5項記載の固定化酵素。
  12. (12)タンパク分解酵素がサーモリシンであることを
    特徴とする特許請求の範囲第11項記載の固定化酵素。
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