JPS5914999B2 - 電流形インバ−タの制御装置 - Google Patents

電流形インバ−タの制御装置

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JPS5914999B2
JPS5914999B2 JP53083986A JP8398678A JPS5914999B2 JP S5914999 B2 JPS5914999 B2 JP S5914999B2 JP 53083986 A JP53083986 A JP 53083986A JP 8398678 A JP8398678 A JP 8398678A JP S5914999 B2 JPS5914999 B2 JP S5914999B2
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光幸 本部
正 大川
靖夫 松田
隆夫 宮本
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電流形インバータの制御装置に係り、特に電流
急変時における転流失敗を防止する制御装置に関する。
第1図は従来の電流形インバータ及びその制御回路の一
例を示したものである。
交流電源1を整流器2で整流して直流に変換し、その直
流をリアクトル3で平滑し、それをインバータ4で任意
の可変周波数の交流に変換して、誘導電動機24の速度
を制御する。インバータ4はサイリスタ5〜7及び15
〜17、転流コンデンサ8〜10及び18〜20、ダイ
オード11〜13及び21〜23で構成されている。2
5〜37は整流器2とインバータ4を制御するための制
御回路である。
誘導電動機24の速度を設定する速度設定器25の出力
をうけて誘導電動機24の加減速レートを決定するラン
プ回路26が動作する。ランプ回路26の出力により、
インバータ4の出力周波数が決定される。28はランプ
回路26の出力を受けてインバータ4の周波数を決定す
る電圧周波数変換器であり、この出力信号を論理回路2
9により、パルス分配を行い、インバータ4を構成する
サイリスタ5〜7及び15〜17に点弧パルスを与える
一方関数発生器27はランプ回路26の出力により、イ
ンバータ4の出力周波数fと出力電圧Vの比が一定とな
るような指令値を電圧制御用の演算増幅器32に与える
。33は電圧制御用演算増幅器32の出力がある所定の
値以上にならないようにするためのリミツタ回路である
電圧制御用の演算増幅器32の出力信号がインバータ4
を流れる電流の指令値となる。したがつてリミツタ回路
33で定められる値がインバータ4を流れる電流の最大
値となる。電流を検出するための変流器34、この出力
を整流する整流器35の出力をマイナス入力とし、電圧
制御用の演算増幅器32の出力をプラス入力とする電流
制御用の演算増幅器36の動作により自動パルス移相器
37で整流器2の制御角が調整され、電圧制御用の演算
増幅器32の出力に相当した電流がインバータ4に流れ
ることになる。第1図において、速度設定器25の出力
をステツプ状に変化させた場合、その出力を受けるラン
プ回路26の出力は第2図のaに示したように最大傾斜
で増加する。
関数発生器27も最大傾斜で増加する。このため関数発
生器27の出力と、誘導電動機24の端子電圧に比例し
た出力を出す整流回路31の出力の偏差が大きくなり、
電圧制御用の演算増幅器32の出力は第2図bに示すよ
うにリミツタ回路33で定められる値に瞬時に達する。
演算増幅器32の出力がインバータ4を流れる電流の指
令値となるので、インバータ4に流れる直流電流1dは
演算増幅器36の動作により、第2図cに示すようにな
る。第2図CO)Imaxがリミツタ回路33で定めら
れる電流値である。第2図に示すように時刻T2で速度
設定器25の出力がステツプ状に変化したと仮定する。
インバータ4を構成するサイリスタへの点弧信号を第2
図のGl,g2に示す。Gl,g2に示した数字5〜7
,15〜17はサイリスタ5〜7,15〜17の点弧信
号に対応する。時刻T。においてサイリスタ16から1
7への転流が行われる。この時刻においては速度設定器
25の出力は変化していないので、インバータ4に流れ
る直流電流1dはこの時刻における誘導電動機24の負
荷状態に対応する電流として、IOとなつている。速度
設定器25の出力が変化する直前の時刻t1においては
、サイリスタ5からサイリスタ6への転流が行われる。
この時の直流電流は時刻T。と同じくIOである。この
時刻t1における転流動作を詳細に説明する。この転流
動作は時刻T。における転流動作と全く同じである。時
刻t1でサイリスタ6が点弧される。この時、転流コン
デンサ8はその極性を第1図に示すように仮定すると第
2図E8のようになつている。時刻t1から転流コンデ
ンサ8の電圧が零になるまでの時間T,がサイリスタ5
の逆バイアス時間となる。電流形インバータの場合、流
れる電流に反比例する、転流コンデンサの充電電圧をE
Clとし、転流コンデンサの等価容量をCとすると、電
流はIOだから時間T1は、で示される。
時刻t1ではIOは小さいので、T1は大きく、これが
サイリスタ5のターンオフタイム以上となり、サイリス
タ5はオフし、U相からV相への転流が確実に行なわれ
ることとなる。サイリスタ5の電流は第2図15で示し
たように、時刻t1で零になる。時刻T2において、速
度設定器25の出力が急変したと仮定すると、ランプ回
路26の出力が第2図aのように増加する。
これに伴い、電圧制御用演算増幅器32の出力は第2図
bに示すように、リミツタ回路33で定められる値にま
でステツプ状に変化する。演算増幅器32の出力が第2
図bのように増加すると、電流制御用の演算増幅器36
の動作により、インバータ4に流れる電流Idは第2図
cに示すように最大値1maxまで増大する。次に時刻
T3にてサイリスタ15にゲート信号が加わり、サイリ
スタ17から15への転流が行なわれる。この時、転流
コンデンサ20は第1図に示した極性に充電されている
が、電流Imaxにより逆極性に充電されることになり
、第2図E2Oに示したように変化する。E2Oの電圧
が零になるまでの時間T2は(1)式と同様、次式で与
えられる。転流コンデンサ20の電圧の初期値は時刻t
1における転流コンデンサ8の値と同じくEc,である
から、時間T,はとなる。
Maxは普通、定格電流の120〜150%程度に選ば
れるが、場合によつては200〜300%程度に選ばれ
ることもある。200〜300%に選んだ場合、(2)
式から明らかなように、T2は非常に小さく、サイリス
タ17のターンオフタイム以下となり、サイリスタ17
は転流コンデンサ20の電圧が零以下なる時点で再び導
通状態となる。
すなわちサイリスタ17からサイリスタ15への転流が
失敗したことになる。この状態で時刻T4になるとサイ
リスタ7に点弧信号が加わる。この時サイリスタ17が
導通しているのて、サイリスタ7、ダイオード13、ダ
イオード23、サイリスタ17を介してインバータ4の
直流端子が短絡された形となり、インバータ4に流れる
電流が第2図cに示したように急激に増加する。この電
流があらかじめ設定されている装置の過電流検出レベル
に達すると、図示はしていない電源1と整流器2の間に
設置される開閉器が開放され、装置の運転は停止する。
過電流検出レベルに達しない場合においては電流制御用
の演算増幅器36の動作により、Imaxの電流がサイ
リスタ7、ダイオード13,23、サイリスタ17を介
して流れ続け、インバータ4の負荷である誘導電動機2
4には電流が流れなくなり、誘導電動機24は停止する
。すなわち過電流検出レベルに達する場合も、達しない
場合も、正常な動作が継続できないことになる。電流の
最大値を定格電流の120〜150%に設定した場合に
おいても、急変前の電流10が小さい場合には、インバ
ータ4の転流能力は前の転流時に流れていた電流によつ
て定まるので上述同様インバータ4は転流失敗する。以
上述べてきたように、第1図に示した従来例においては
速度指令の急変時にインバータ4が転流失敗し、正常な
動作が継続できなくなるという欠点を有していた。
上記、従来例の欠点を除くため、インバータ4に第3図
に示した回路を追加した方式が考えられる。
第3図において、3〜24は第1図と同一部品である。
38〜43はサイリスタ、44,45はリアクトル、4
6,47は直流電源である。
38〜47で構成される回路は一般に補充電回路と称す
るものである。
第3図の動作を簡単に説明する。サイリスタ5からサイ
リスタ6への転流を考える。サイリスタ5からサイリス
タ6への転流が行なわれる前、すなわちサイリスタ6に
点弧信号が加わる前に、サイリスタ39に点弧信号を加
える。サイリスタ39が点弧すると、直流電源46、リ
アクトル44、サイリスタ5、転流コンデンサ8、サイ
リスタ39を介して、転流コンデンサ8が直流電源46
の電圧まで充電される。転流コンデンサ8への充電が終
了した後、サイリスタ6が点弧し、サイリスタ5からサ
イリスタ6への転流がはじまる。他のサイリスタの転流
についても同様である。この図の場合、転流能力は直流
電源46あるいは47の電圧で定まることになる。言い
かえれば、直流電源46,47の電圧で定められる一定
の転流能力を有することになる。この転流能力を最大電
流1max以上に定めることにより、速度指令の急変時
における転流失敗を防止することができ、第1図の欠点
を除去することができる。し力化ながら、第3図の場合
、サイリスタ6個、リアクトル2個、直流電源2個が必
要となり、装置が複雑になり、経済的にも不利となる。
本発明の目的は上記した従来例の欠点を除去し速度指令
の急変時においてもインバータが転流失敗することなく
、正常な運転が継続できるような制御法を提供すること
にある。本発明は速度指令の急変時に、電流制限値を調
整し、電流が急激に増加するのを抑制して、インバータ
の転流失敗を防止するようにしたものである。
第4図は本発明の一実施例を示したものである。
1〜37の部品は第1図と同一部品である。
48は微分回路、49は比較回路、・50はパルス発生
回路、51は積分回路である。
積分回路51はランプ回路26の出力を積分入力とし、
パルス発生回路50でりセツトされるようになつている
。積分回路51の出力がリミツタ回路33の入力信号と
なつており、積分回路51の出力で電圧制御用の演算増
幅器32の出力の制限値が定まる。演算増幅器32の出
力が電流指令となつているので、最終的には電流の制限
値が積分回路51の出力で定まることになる。第4図の
動作を第5図を用いて説明する。
時刻TO,tlにおける動作は第1図の動作と同じであ
る。時刻t1でサイリスタ5からサイリスタ6への転流
が始まる。このときの電流値はIOでありサイリスタ5
にはターンオフタイム以上の逆バイアス時間が確保され
、転流失敗することはない。時刻T2において第1図同
様、速度設定器25の出力が急変し、ランプ回路26の
出力が第5図aのように増加し、これに従つて関数発生
器27の出力が増加する。関数発生器27の出力が増加
すると整流回路31の出力との偏差が大きくなり、電圧
制御用の演算増幅器32の出力が増加し、制限値に近ず
く。一方、微分回路48はランプ回路26の出力の増加
率に比例した出力となる。第5図aのようにランプ回路
26の出力が傾き一定で増加すると、微分回路48の出
力はbに示すようになる0ランプ回路26の出力の増加
率がある一定のレベル、すなわち第5図bの点線で示し
たレベル以上の場合、比較回路50が動作し、その出力
は第5図cとなる。パルス発生回路50をその入力が「
0」から[1」になるときにパルスが発生するように構
成しておくと、比較回路50が動作した時に第5図dに
示したパルスを発生する。積分回路51はこのパルス発
生回路50の出力でりセツトされるので、積分回路51
の出力は第5図eに示すようにその飽和値から下限値に
りセツトされる。りセツトされた後、ランプ回路26の
出力、すなわち周波数に比例した信号を積分することに
なる。積分回路51の出力により、電圧制御用の演算増
幅器32の出力の制限値、すなわち電流の制限値が定ま
るので、インバータ4に流れる電流は第5図1dに示す
ようになる。時刻T2以後、電流はIdのように増加し
ていく。T3において、サイリスタ15に点弧信号が(
まいり、サイリスタ15が導通し、サイリスタ17に流
れていた電流は零になる。この時の電流は第5図に示す
ようにIO′となつて.いる。転流コンデンサ20は第
4図の極性に充電されているが、電流10′で逆極性に
充電されることになる。第5図E2Oに転流コンデンサ
20の電圧波形を示す。E2Oの初期値は時刻t1にお
ける転流コンデンサ8の電圧と等しくEClである。転
流コンデンサ20の電圧が零になるまでの時間T3′は
(1)式と同様にとなる。T3′はIO′がそれ程大き
くないのでサイリスタ17のターンオフタイム以上とな
り、サイリスタ17がオフし、転流動作が確実に行なわ
れる。コンデンサ20は図示の極性とは逆にIO′で充
電されるが最終的な電圧EC2は誘導電動機24の誘起
電圧を無視すると、次式のようになる。ここで、C:1
相当りのコンデンサ容量L:転流インダクタンス(1相
当り) EC2はEClより大きな値となる。
この時転流コンデンサ18は電流1Jにより、第5図の
El8のように充電され、最終値はEC2となる〇次に
時刻T4において、サイリスタ7に点弧信号がはいり、
サイリスタ6からサイリスタモの■ の極性に充電されており、その初期値はEc,である。
転流コンデンサ9の充電電圧がサイリスタ6への逆電圧
として印加される。転流コンデンサ9は、時刻T4での
電流1,によつて、第4図の極性とは逆の極性に向つて
充電されることになり、その電圧波形は第5図のE9の
ように変化する。E9が零になるまでの時間T4′がサ
イリスタ6に対する逆バイアス時間となる。このT4′
はで示される。11は最大制限電流1maxに比べて小
さいので、T4′はサイリスタ6のターンオフタイムよ
りも大きくなる。
逆に言えば、T4′がサイリスタ6のターンオフタイム
よりも大きくなるように11の値を抑制する必要がある
。サイリスタ6からサイリスタモの転流が完了すると、
転流コンデンサ9は最終的には図の極性とは逆極性に次
式で表わされる値EC3にまで充電される。vν一方、
転流コンデンサ10はこの期間に第4図の極性に、第5
図E,Oに示すようにEC3にまで充電される。
次に時刻T5においても、T3やT4と同様、サイリス
タ15から16への転流が行われる。
この時サイリスタ15に印加される逆バイアス時間はT
5′となる。コンデンサ18は時刻T5の時点でEC2
まで充電されているので、T5′は′ となる。
忰は第5図に示すように、それ程小さくなく、T5′は
サイリスタ15のターンオフタイム以上となり、転流動
作はスムーズに行われる。時刻T6においても、これま
でと全く同様である。この時はサイリスタ7からサイリ
スタ5への転流であり、サイリスタ7に対する逆バイア
ス時間T6′は、転流コンデンサ10の充電電圧の初期
値がEC3であるから、(6)式を考慮して次式で与え
られる。I (7)式と同様、1?,の比は極端に小さくはないので
、T6′はサイリスタ7のターンオフタイム以上となり
、転流動作はスムーズに行われる。
言いかえるならば、(7)や(8)式で与えられるT5
′やTJの値がサイリスタのターンオフタイム以上にな
るように8,7??の値を選ぶ必要がある。第5図にお
いてはI。から最大値1maxまで増加する時間は、イ
ンバータ動作周期の3分の2として説明したが、Ima
xとI。の差が非常に大きい場合には、インバータ動作
の2〜3周期程度に選ぶ必要もある。この2〜3周期と
いう期間はインバータ周波数とは無関係に確保しなけれ
ばならないものである。このことは第4図においては以
下のように実現できる。前述したように、インバータを
流れる電流の最大値は積分回路48の出力で定まる。積
分回路48はランプ回路26の出力、すなわちインバー
タの周波数に比例する信号(Kf)を積分入力している
。パルス発生回路50の出力によつてりセツトされた時
刻(第5図では時刻T2)を時間の頂点と考えると、積
分回路48の出力E。はここで、k:比例定数 f:インバータ周波数 となる。
インバータ動作の周期をTとすると、KeO=−t
・・・・・・・・・・・・(10)T
積分回路48の出力が電流の最大値1maxとなるのに
必要な電圧E。
rTl(この場合、積分回路48の出力はE。rrlで
飽和するように構成しておく)になるまでに要する時間
TrIlは00)式から、となり、インバータ動作の周
期Tに比例する。00式で与えられる時間TITlがイ
ンバータ周期の2〜3倍となるように、EOrnやkの
値を選べばよい。
以上、述べてきたように、本発明の一実施例においては
速度指令の急変時においても、インバータの転流能力が
確保され、正常に運転を断続させることのできる効果が
ある。第6図は本発明の他の実施例を示すもので、第4
図に比較回路52と論理積回路53を追加し、高速(高
周波)領域においては、速度指令が急変しても、電流最
大値を第4図のように制限しないようにしている。
第6図の動作を第7図を用いて説明する。第7図の符号
a−hは第6図のa−h点における波形である。
時刻T。で速度指令が急変したと仮定すると、ランプ回
路26の出力は第7図aのように変化する。このランプ
回路26の出力を受けて、微分回路48の出力は第7図
bのような出力信号を発生する。比較回路49は第7図
Cとなる。比較回路49の出力が時刻T。で[低」レベ
ルから[高」レベルに変化するため、パルス発生回路5
0は第7図dに示すパルスを発生する。次に比較回路5
2は、その入力があるレベル以上の領域では「低」レベ
ルの信号を発生するように構成しておけば、時刻T。の
近傍では、入力が小さいので、出力は第7図eに示すよ
うに「高」レベルになつている。パルス発生回路50の
出力と比較回路52の出力とを入力とする論理積回路5
3の出力は時刻T。では2つの入力信号が「高」レベル
になつているので、第7図fに示すような出力信号を発
生する。したがつて時刻T。において、積分回路51の
出力がりセツトされ、第7図gに示すようになる。積分
回路51の出力が第7図gのようになるため、電圧制御
用の演算増幅器32の出力も同様な波形に制限され、イ
ンバータに流れる電流も、この波形に従つて流れること
になる。時刻t1で積分回路51は飽和値に達する。T
Oからt1間のインバータの転流動作は第4図と全く同
様であり、転流能力が確保され、正常な運転を継続させ
ることができる。時刻T2において、ランプ回路26の
出力が比較回路52の比較レベルに達し、比較回路52
の出力は第7図eに示すように「高」レベルから「低」
レベルに変化する。T2以後、さらにランプ回路26の
出力が増加し、時刻T3で一定値になる。インバータ4
はこのランプ回路26の出力に比例した周波数で動作を
続ける。時刻T4で再度、速度設定器25から増速指令
が出され、ランプ回路26の出力が第7図aのように増
加する。これにより時刻t1と同様、微分回路48、比
較回路49、パルス発生回路50の出力は、第7図のB
,c,dに示すようになる。この時刻T4においては比
較回路52の出力は第7図eに示すように「低」レベル
になつているので、パルス発生回路50がパルスを発生
しても、論理積回路53の出力は第7図fのように「低
」レベルの状態を保持することになり、積分回路51の
出力は時刻T4ではりセツトされず、インバータ4には
許容されうる最大の電流1maxが流れることになる。
時刻T4においてはインバータ4の周波数がある程度高
く、それに従つて誘導電動機24の誘起電圧もある程度
高くなつている。電流形インバータにおいては誘導電動
機24の誘起電圧が転流コンデンサの充電電圧を高める
作用をし、その分転流能力が増大する。量的には次式で
示す転流コンデンサの充電電圧Ecで評価することがで
きる。ここで、I:インバータ4に流れている電流Em
:誘導電動機24の誘起電圧の最大値 φ:誘導電動機24の力率角にほぼ等 しい値 Emはインバータ周波数に比例した値であり、つまり、
インバータ周波数の高い領域では転流コンデンサの充電
電圧が高くなり、転流能力が増大し、インバータ4の周
波数が低い時刻T。
のように、インバータ4に流れる電流を制限する必要は
なくなる。このため、第6図では、インバータ周波数が
高い領域においては速度指令が急変しても、電流の最大
値を抑制しないようにしている。電流の最大値を抑制す
ること(ま、それだけ速度あるいは電圧制御の応答性を
悪くすることになる。したがつて第6図では転流能力が
確保されている周波数領域においては、電流の最大値を
抑制することに伴つて速度や電圧制御の応答性が悪くな
るのを防止することができる。第8図はさらに本発明の
他の実施例を示すもので、制御回路のみを示している。
電圧指令値と電圧帰還量との偏差値がある一定のレベル
以上になつた時、電流の最大値を制限するようにしたも
のである。これは速度指令の急変のみでなく、負荷の急
変に対しても有効である。図で54は電圧指令値と電圧
帰還量の偏差を検出する偏差検出回路である。残りは第
6図と全く同じ構成部品を用いている。この図の動作を
第9図を用いて説明する。時刻T。で負荷の急変等によ
り、電圧指令値、すなわち関数発生器27の出力と、電
圧帰還量、すなわち整流器31の出力との偏差1が第9
図のように大きくなつたと仮定する。この偏差に比例し
た信号を偏差検出回路54は出力するので、その出力信
号は第9図bのようになる。偏差検出回路54の出力を
入力とする比較回路49は偏差検出回路54の出力がそ
の比較レベル以上となつているので、時刻T。で出力が
第9図cのように[低1レベルから「高」レベルに変化
する。この出力信号を受けて、パルス発生回路50が第
9図dに示すパルスを発生する。この時点におけるイン
バータの周波数、すなわちランプ回路26の出力が第9
図aに示すように、あるレベル(比較回路52の比較レ
ベル)以下であると仮定すると、比較回路52の出力は
、第9図eに示すように、「高」レベルとなつている。
したがつて、比較回路52の出力とパルス発生回路50
の出力とを入力とする論理積回路53は第9図fのよう
に時刻T。でパルスを出力する。この出力で積分回路5
1はりセツトされ、その出力は第9図gのようになり時
刻t1で飽和値に達する。積分回路51の出力がgのよ
うになるので、インバータ4を流れる電流の最大値が抑
制され、第4図の説明同様、インバータ4が転流失敗す
ることなく正常に運転を継続できる。次にインバータの
周波数があるレベル以上、すなわちランプ回路26の出
力があるレベル以上になつている時刻T2において、時
刻T。同様、負荷の急変等により電圧指令値と電圧帰還
量との偏差が大となつたと仮定する。この時もパルス発
生回路8は第9図dに示すようにパルスを発生する。し
かし、ランプ回路26の出力が比較回路52の比較レベ
ル以上になつているので、比較回路52の出力は時刻T
2では第9図eのように「低」レベルになつている。こ
のため、論理積回路53の出力は第9図fのようにパル
スを出力せず、積分回路51はりセツトされない。した
がつてこの時インバータ4には許容最大電流1maxが
流れることになる。時刻T2においては、第6図でも説
明したように、誘導電動機24の誘起電圧の効果でイン
バータ4の転流能力が最大値Maxに対して確保されて
いるので、インバータ4に流れる電流の最大値を抑制す
る必要はない。第10図は第8図同様、本発明の他の実
施例を示すものである。
制御回路の構成のみを示しているが第6図の構成に、積
分回路51の出力と電流帰還量、すなわち整流器35の
出力とを加算する加算回路55を追加している。第10
図の動作を第11図を用いて説明する。時刻T。で速度
指令、すなわち速度設定器25の出力が急変したと仮定
すると、ランプ回路26の出力は第11図aに示すよう
に時刻T。の時点から増加しはじめる。この出力を受け
て微分回路48の出力は第11図bとなる。この微分回
路48の出力が比較回路49の比較レベル以上になつて
いるとすると、比較回路49の出力は第11図cに示す
ように「高」レベルになる。比較回路49の出力が「低
」レベルから「高」レベルに変化したのを受けて、パル
ス発生回路50は第11図dに示すパルスを発生する。
一方、この時刻T。においてはインバータ4の周波数、
すなわちランプ回路26の出力は小さいと仮定すると、
比較回路52の出力は第11図eに示すように「高」レ
ベルになる。したがつて論理積回路53は第11図fに
示すパルスを出力し、これにより積分回路51の出力が
gに示すようにりセツトされる。この積分回路51の出
力と、インバータに流れる電流に比例した信号、すなわ
ち整流器35の出力とを加算する加算回路55の出力は
第11図1に示すようになり、その結果、インバータ4
を流れる電流は第11図hのように増加し、時刻t1で
、許容される最大の電流Maxになる。なお、加算回路
55の出力は最大電流Maxに相当する値で飽和するよ
うに構成しておく。積分回路51は時刻T2で飽和値に
達する。時刻T。から時刻t1までのインバータ4の転
流動作は第4図の説明と同様である。第10図では、イ
ンバータ4に流れる電流と積分回路51の出力との和で
インバータ4に流れる電流の最大値を抑制する構成にな
つている。電流形インバータにおいては転流能力はそれ
まで流れていた電流に支配されるので、第10図のよう
にインバータ4に流れる電流に比例した信号を積分回路
51の出力に加え、これにより電流の最大値を抑制する
ようにしても、インバータの転流能力上、問題はなく、
正常な運転が継続できる。第11図に示すように、第1
0図の構成にした場合、電流の最大値が抑制されている
期間は第4図等に比べ短くなり、この分、速度、あるい
は電圧に対する応答性がよくなる。時刻T3において、
ランプ回路26の出力が比較回路52の比較レベル以上
になり、比較回路52の出力は第11図eに示すように
、「高」から「低」レベルに変化する。インバータ4の
周波数が比較回路52の検出レベル以上の領域で、例え
ば時刻T4で速度指令が急変した場合、パルス発生回路
50(1第11図dに示すようにパルスを発生する。し
かしながら、この時には比較回路52の出力は「低」レ
ベルになつているので、論理積回路53は「低」レベル
の状態を保ち、積分回路51はりセツトされない。この
結果、インバータ4を流れる電流の最大値は時刻T。の
時のようには抑制されず、許容される最大の電流1ma
xがインバータ4に流れることになる。この時は、イン
バータ4の周波数は高くなつており、したがつて誘導電
動機24の誘起電圧が大きく、この効果により転流能力
が確保されているので、問題なく正常な動作を継続させ
ることができる。これは第6図で説明したことと全く同
じである。第10図でインバータ4に流れる電流に比例
した信号を積分回路51の出力に加えるようにしたが、
電流に比例した信号ではなく、ある一定の信号を積分回
路51に加えるようにしても同様な効果がある。以上、
述べてきたように、本発明によれば、負荷や速度指令の
急変時においても、インバータに流れる電流が瞬時に増
加するのを抑制することができるので、インバータが転
流失敗することなく正常に運転を継続できる効果がある
。実施例においては電流形インバータで誘導電動機を駆
動する場合について説明したが、同期電動機を駆動する
場合あるいはその他可変周波数の交流電流を要求する負
荷にも本発明は適用できる。
また電流の最大値が抑制されている期間、すなわち、積
分回路51がりセツトされてからその飽和値に達するま
での期間はインバータ4の周期に比例するような構成と
したが、この期間をインバータ4の周期とは無関係にあ
らかじめ定められた一定の時間に固定しても効果は同じ
である。ただし、この場合、インバータ4の最低動作周
波数においても転流がスムーズに行われるように抑制期
間を選ぶ必要がある。さらに、積分回路51がリセツト
されてからその飽和値に達するまで、説明においては直
線的に変化するように示したが、これを電流と転流能力
との関係式から求まる関数曲線状に変化させてもよいし
5、又この関数曲線に近似するように変化させてもよい
。また、説明においては、電流形インバータの出力電圧
を帰還量とした電圧制御の構成を示したが、負荷である
誘導電動機あるいは同期電動機等の交流電動機の速度を
検出し、これを帰還量とする速度制御の構成としたもの
にも本発明が適用できることはもちろんであるo
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す電流形インバータとその制御回路
の構成図、第2図は第1図の動作を示す動作波形図、第
3図は他の従来例を示す電流形インバータの構成図、第
4図は本発明の実施例を示す電流形インバータとその制
御回路の構成図、第5図は第4図の動作を説明するため
の動作波形図、第6図は本発明の他の実施例を示す電流
形インバータとその制御回路の構成図、第r図は第6図
の動作を説明するための動作波形図、第8図は本発明の
他の実施例を示す制御回路のみの構成図、第9図は第8
図の動作を説明するための動作波形図、第10図は更に
本発明の他の実施例を示す制御回路のみの構成図、第1
1図は第10図の動作を説明するための動作波形図であ
る。 48・・・・・・微分回路、49・・・・・・比較回路
、50・・・・・・パルス発生回路、51・・・・・・
積分回路、52・・・・・・比較回路、53・・・・・
・論理積回路、54・・・・・・偏差検出回路、55・
・・・・・加算回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 直流電源、直流電流を平滑するために直流回路に挿
    入されたリアクトル、および直流電力を任意の周波数の
    交流電力に変換する電力変換装置から成る電流形インバ
    ータにおいて、出力周波数の増減指令の時間に対する増
    減率、または前記電流形インバータの負荷である交流電
    動機の加減速指令の時間に対する加減速率が、ある一定
    の値以上になつた場合に、前記電流形インバータの電流
    制限値を調整し、該電流形インバータに流れる電流が急
    激に増加するのを抑制し、ある一定時間、あるいは該電
    流形インバータの動作周期に比例した時間にわたつて該
    電流形インバータの電流を徐々に増加させるようにした
    ことを特徴とする前記電流形インバータの制御装置。 2 特許請求の範囲第1項において、出力周波数の増減
    指令の時間に対する増減率、または前記電流形インバー
    タの負荷である交流電動機の加減速指令の時間に対する
    が減速率が、ある一定の値以上になつた場合に、前記電
    波形インバータの電流制限値を調整し、該電流形インバ
    ータに流れる電流の最大値をある一定の時間、あるいは
    該電流形インバータの動作周期に比例した時間にわたつ
    て徐々に増加させるようにしたことを特徴とする電流形
    インバータの制御装置。 3 特許請求の範囲第1項において、前記電流形インバ
    ータの出力電圧を制御する電圧制御回路または該電流形
    インバータの負荷である交流電動機の速度を制御する速
    度制御回路、該電圧制御回路または該速度制御回路の出
    力により該電流形インバータに流れる電流を制御する電
    流制御回路を備え、該電圧制御回路または速度制御回路
    に対する指令が急変したことを検出し、その検出信号に
    より、該電圧制御回路または速度制御回路の出力の最大
    値をある一定の時間、あるいは該電流形インバータの動
    作周期に比例した時間にわたつて徐々に増加させるよう
    にしたことを特徴とする電流形インバータの制御装置。 4 特許請求の範囲第1項において、前記電流形インバ
    ータの出力電圧を制御する電圧制御回路、または該電流
    形インバータの負荷である交流電動機の速度を制御する
    速度制御回路と、該電圧制御回路または速度制御回路の
    出力により該電流形インバータに流れる電流を制御する
    電流制御回路とを備え、該電圧制御回路の電圧指令と該
    電流形インバータの出力電圧との偏差、または該速度制
    御回路の速度指令と前記交流電動機の速度との偏差があ
    る一定の値以上になつたのを検出し、その検出信号によ
    り、該電圧制御回路、または速度制御回路の出力の最大
    値をある一定の時間、あるいは該電流形インバータの動
    作周期に比例した時間にわたつて徐々に増加させるよう
    にしたことを特徴とする電流形インバータの制御装置。
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