JPS5914615Y2 - 表裏兼用敷居溝戸滑り板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家屋に設ける敷居溝に嵌装して障子・襖等
の引戸を円滑に摺動せしめて敷居溝又は引戸の下面の摩
耗を防止するための表裏兼用敷居溝戸滑り板に関するも
のである。

一般にこの種の敷居溝に嵌装して使用する敷居溝用の戸
滑り板は種々散見されているが、これ等のものは、戸滑
り板の表裏面が各々明らかに形成されていて、必ず裏面
側を敷居溝底に圧着して装設するように定められている
。

従って、装着の時に表裏を確実に確認してから装着しな
ければならない不便さがある。

この考案は上述の不便な装着等の手間を改良せしめるも
のであって、合成樹脂製等の構成材料より成型した戸滑
り本体には、その長手方向の両側に薄肉先鋭突片を形成
する。

次に戸滑り本体の長手方向の表裏面には均一な肉厚より
なる波状隆起を各々一体に形成する。

然して、この戸滑り本体によれば、各種の敷居溝に表裏
いずれの面でも関係なく簡単に戸滑り本体を装着できる
効果と、一方が摩耗した場合には、裏返しをして反対側
を表面として、新規な戸滑り板として利用できる特性を
有し、且つ、長手方向の両側の薄肉先鋭突片によって、
戸滑り板を安定よく装着され容易に移動したりする事が
ない様にしたものである。

次にこの考案の一実施例を図面について説明すると、戸
滑り本体１は合成樹脂製を以って長手方向の帯型形状に
成型される。

その戸滑り本体１には長手方向の両側に先端が薄肉とな
った薄肉先鋭突片４，４を形成する。

次に戸滑り本体１の表面側には、均一な肉厚となる表面
波状隆起２，２・・・・・・を形成し、戸滑り本体１の
裏面側には、裏面波状隆起３．３を形成せしめである。

５は、敷居６に形成した敷居溝である。

この考案は上記の如き構成よりなるから、今この戸滑り
本体１を装着するには、敷居溝５底に鉄Ｐ滑り本体１を
表裏面に関係なく、いずれの面でも圧接するだけで、長
手両側の薄肉先鋭突片４，４が敷居溝５の側壁に圧着し
て安定よく装着できるものである。

この考案によれば、従来の戸滑り板の如く、表裏に関係
なく、何れの面でも唯押圧するだけで敷居溝に装着でき
る特性を有し、且つ従来の粘着テープ等の接着手段が不
用となって、大変に経済的な優れた効果がある。

更にこの考案による戸滑り本体の長手方向における両側
に薄肉先鋭突片を形成せしめたので、敷居溝の幅の大小
に順応して側壁に圧接して固定できると共に、その先端
の先鋭突片は、敷居溝に喰い込んで係止し、安定的に装
着できる優れた効果がある。

また、この戸滑り本体の長手方向における表裏面の波状
隆起によって、一方の戸滑り面が摩耗した場合には、戸
滑り本体を反転して装着すれば新規な戸滑り本体と同様
に使用できると言う優れた実利的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は敷居
に装着した斜面図、第２図は戸滑り本体の一部欠除した
斜面図、第３図は同じく断面図である。 符号、１は戸滑り本体、２は表面波状隆起、３は裏面波
状隆起、４は薄肉先鋭突片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製等の構成材料より成型される戸滑り本体には
   、その長手方向の両側に薄肉先鋭突片を形成せしめ、鉄
   Ｐ滑り本体の表裏面には均一な肉厚よりなる波状隆起を
   各々一体に形成せしめた事を特徴とする表裏兼用の敷居
   戸滑り板。