JPS59144776A - ベンゾチアゼピン誘導体の光学分割法 - Google Patents

ベンゾチアゼピン誘導体の光学分割法

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JPS59144776A
JPS59144776A JP1701383A JP1701383A JPS59144776A JP S59144776 A JPS59144776 A JP S59144776A JP 1701383 A JP1701383 A JP 1701383A JP 1701383 A JP1701383 A JP 1701383A JP S59144776 A JPS59144776 A JP S59144776A
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complex
mixed solvent
benzothiazepine derivative
halogenated hydrocarbon
benzothiazepine
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JP1701383A
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Noriaki Kamano
釜野 徳明
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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ベンゾチアゼピン誘導体であるラセミ型α−
2−(p−メトキシフェニル)−3−アセトキシ−5−
(2−ジメチルアミノエチル)−2,6−シヒドロー1
.5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンおよびその
類似化合物を光学分割してd体と1体とを製造する方法
に関する。
すなわち、本発明は、一般式■(式中、R□はHまたは
C00H3を示し、R2はHまたは0H20H2N(O
H3)2を示す)で表わされるベンゾチアゼピン誘導体
のラセミ体を、キラルな大環状ポリエーテル(クラウン
化合物)のS型あるいはR型と、酸の存在下ハロゲン化
炭化水素・水系あるいはこれにアルコール類の含有する
混合溶媒中で処理し、錯体を形成させ、水層から錯体を
形成しなかった61体あるいは1体を分離し、ノ・ロゲ
ン化炭化水素に溶解した錯体からd体あるいは1体を分
離することを特徴とする、一般式■(式中、R1とR2
とは上記に同じ)で表わされる光学活性ペンンゾチアゼ
ピン誘導体の製造法に関するものであり、次に示すフロ
シートにその特徴が現われている。
(ラセミ体)       (光学活性6体と1体)R
工=H首たは0OOH3: R2= Hまたは0H20
H2N(OH3)2 本発明によって得られるd−α−2−(p−メトキシフ
ェニル)−6−アセトキシ−5−(2−ジメチルアミン
エチル)−2;3−ヒドロ−1:5−ベンゾチアゼピン
−4(5H)−オン(一般式■で、R1= 0OCH3
,R2= cH2ca2N(cH3)2;化合物4)は
、ユニークな薬理作用、例えば冠状血管抗張作用などが
あり、現在冠状血管抗張剤、抗抑うつ剤、精神神経安定
剤として臨床に用いられている重要々薬物である。また
、他の類似化合物のd体〔一般式■においてR1,= 
HlとR3−H(化合物I)、R,−HとR2= 0H
20H2N(cH3)2(化合物6)およびR,−CO
Cf、とR2= H(化合物2)〕は、上述の化合物4
の合成中間体であり、例えは化合物2をN−アシル化(
ジメチルアミノエチル化)シても、化合物3をアセチル
化l〜でも容易に化合物4を製造できる。このように本
発明に示されるベンゾチアゼピン誘導体の光学分割法は
、化学の進歩を示すのみでなく、独創的な新しい方法に
より有用な医薬品をより工業的に有利な方法で製造する
方法を与えるものである。
従来、ベンゾチアゼピン誘導体の直接光学分割は、たと
え光学活性な有機酸や塩基を使用し、溶媒からの溶解度
を利用する方法でも非常に困難であった。そのため、必
要なd体−化合物4を製造するにあたり、その製造の数
工程前の合成中間体であるラセミ型α−2−ヒVロキシ
ー3− (p−メトキシフェニル)−6−(0−ニトロ
フェニルチオ)−プロピオン酸を光学活性有機塩基を用
いて光学分割し、得られるd体のみをつづく、アシル化
・閉環・N−アシル化・アセチル化などの工程に付し、
目的物を製造(特公昭53− ’18038号公報)し
ている状態である。本発明は、この工業的に複雑な不利
な方法を改良し、再検討し、新しい方法を検討した結果
、まった〈従来に見られない独創的な方法を見出し、本
発明方法を完成するに至った。
すなわち、本発明方法によれば各種の方法で製造される
ベンゾチアゼピン誘導体を直接光学分割できるだめ、製
造途中の合成中間体の同定、収率向上など工場内の種々
な検討が必要なく、より経済的な方法である。
本発明の方法を述べれは、光学分割目的のラセミ型ベン
ゾチアゼピン誘導体を、キラルな大環状ポリエーテル(
クラウン化合物)のS型あるいはR型と一緒にして、酸
の存在下ハロゲン化炭化水素・水系混合溶媒か、これに
アルコール類を含む混合溶媒に加え振盪し静置する。混
合物は二層となり、水層とハロゲン化炭化水素層に分離
する。
この水層から、減圧下に濃縮することによりキラルな大
環状ポリエーテルのS型あるいはR型と錯体をつくらな
かった一方のd体あるいは2体が単離できる。大部分の
場合、この2体はその!rま再結晶すればよいが、たと
えばLH−20(メタノール溶出)にて精製してもよい
。一方のノ・ロゲン化炭化水素層には、錯体として片方
のd体あるいは2体が溶解しているので5とれを減圧下
に濃縮する。ついで酸の存在下にハロゲン化炭化水素・
水系またはこれにアルコール類を含む混合溶媒で振盪さ
せ、水層に移行する目的物を単離するか、あるいはアル
コール類を使ったLH−2Qカラムを用いて直接、目的
物のd体あるいはμ体を、大環状ポリエーテルと分離す
る。かようにして、一般式■で示される目的のベンゾチ
アゼピン誘導体の光学分割を完成することができる。
以−ヒの工程は第1図により分り易くなる。
ハロゲン化炭化水素としてはacfl、、、CH2Cμ
2、OHOμ5が用いられ、0HOfi、の使用が適当
である。
また、酸としてはHCA%H280,などの鉱酸および
AOOH%HOOOHfxどの有機酸が利用できる。ま
たキラルな大環状ポリエーテルとしては、例えば次に示
す(P、8 ’)ような、(−) −(88)−ジビナ
フトー22−クラウン−6(クラウン−A)、その誘導
体クラウン−Bあるいはクラウン−C,クラウン−Dl
またアミド結合ポリエーテル(クラウン−E)などが利
用できる。
これらのキラルな大環状ポリエーテルは、使用により適
当力ものを選択できる。もし本発明方法でR型のポリエ
ーテルを用いると、一般式1(ラセミ型)のd体との間
に錯体を形成し、β体は水層に残り、この水層から2体
が単離できる。錯体を作ったd体は、これが溶解してい
るハロケ゛ン化炭化水素層から単離できる。また、もし
R型のポリエーテルを用いると、一般式l(ラセミ型)
の2体との間で錯体を生成するから、所望のd体は水層
から単離できる。このような独創的な方法を用いること
により、いたって簡単な操作のみで所望の一般式■で示
される光学活性体が製造できる点、工業的にも非常に有
利である。
かようにして、本発明方法によって得られるd−α−2
−(p−メトキシフェニル)−6−アセトキシ−5−(
2−ジメチルアミノエチル) −2゜6−ジヒドロ−1
,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン(化合物4
)は、その塩酸塩として錠剤・散剤などの剤型に成形し
、臨尿に提供できる。また、他のd体すなわち、化合物
1、化合物2および化合物6は、いづれも公知の方法を
用いて化合物4に誘導できる。
次に本発明方法を実施例をもつで説明する。
〈実施例1〉 (a)  an−α−2−(p−メトキシフェニル)−
ろ−アセトキシー5−(2−ジメチルアミンエチル)−
2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
H)−オン(mp、188−189℃)の1.6gと、
タイプDのS型大環状ポリエーテル(n−4、R−R’
 −C52oca2coon ) 59とを、クロロホ
ルム60rIIlに加え、さらにこれに0.1NHan
液201または50係含水メタノール−0,1N HO
ffi液20rulを加え再び振盪し、静置した。二層
に分離した混合物の水層を分取、希NaHCO3aqで
中和し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をメタノール
で再結晶し、I−α−2−(p−メトキシフェニル)−
6−アセトキシ−5−(2−ジメチルアミノエチル)−
2、ろ−ジヒドロー1,5−ベンゾチアゼピン−4(5
■イ)−オン[mp。
205−206℃(エタノール);〔α1背−−q5.
5゜0 (Q = 0.50、メタノール) 〕0.75 、!
9が得られた。
クロロホルム層を減圧下に濃縮し、得られる残渣をメタ
ノールに溶解し、LH−20カラムに通導した。はじめ
のフラクションから、クラウンD(R型) 4.8 g
が溶出、ついで目的物の6体0.78.9 Cmp、2
06−207℃(エタノール);〔α〕”、f:= +
 96.5°< c = o、6o、メタノール)〕が
得られた。
(1,)  上記の(a)の実験でキラルな大環状ポリ
エーテルとしてR型のクラウンD (n=5、R=I(
’==CH2OCH2C00H)5を用いて、まったく
同様に処理し、水層からd体(mp、206−207°
)を、クロロホルム/ム層から2体(mp。205−2
06e−)を分離した。
〈実施例2〉 d2−α−2−(p−メトキシフェニル)−6−ヒドロ
キシ−5−(β−ジメチルアミノエチル)−2,6−シ
ヒドロー1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
(油状物)1.6gと、クラウンEのキラル(R型)大
環状ポリエーテル5gとを、クロロホルム・酢酸・水(
3:2:1)50aeに加えて混合物を振盪し静置する
と混合物は二層に分離した。水層を分離し、減圧下に濃
縮し、得られる残渣をエタノールで一度再結晶し、α−
2−(p−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−5−
(β−ジメチルアミノエチル)−2゜ろ−ジヒドロー1
,5〜ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンのd体(0
,789’) [mp、196−198° ; 「α〕
23−→−128.8°(c=0.485、エタノール
)]を得た。
ついで、クロロホルム層を減圧下に濃縮し、得られる残
渣をクロロホルムに溶解し、これを0.1N H(4で
pH3とした50qb含水メタノールで分配し、含水メ
タノールフラクションを集めて希NaHOO4,液で中
和後、減圧下に濃縮した。残渣をエタノールで再結晶し
、目的のβ体(0,76g)[mp、195−197°
 ;〔α〕”’= −128,5゜(Q=0.485、
エタノール)〕を単離した。
〈実施例6〉 dfi−α−2−(p−メトキシフェニル)−6−ヒド
ロキシ−5−(β−ジメチルアミノエチル)−213−
ジヒドロ−1・5−ベンゾチアゼピン−4(51()−
オン(油状物)1.6gと、クラウンDのキラル(R型
)な大環状ポリエーテル5gとを用い実施例1(a)と
まったく同様に処理してのち、α−2−(p−メトキシ
フェニル)−6−ヒドロキシ−5−(β−ジメチルアミ
ノエチル)−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼ
ピン−4(5H)−オンの4体(0,789) [mp
、123−125°(メタノール);〔α1”’−+ 
95.0゜(Q = 0.50、メタノール)〕と22
体0.77g)[mp、122−124°(メタノール
);〔α]23= −95,5°(Q=0.488:メ
タノール)〕を分離した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法のフローシートを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (式中、R□はHまたはOOC!H3を示し、R2はH
    またはCH2CH2N(CH3)2を示す)で表わされ
    るベンゾチアゼピン誘導体のラセミ体を、キラルな大環
    状ポリエーテル(クラウン化合物)のS型あるいはR型
    と、酸の存在下、ノ・ロデン化炭化水素・水系あルイハ
    これにアルコール類の含有する混合溶媒中で処理し、錯
    体を生成させ、水層から錯体を形成しなかった、d体あ
    るいは7体を分離し、ノ・ロデン化炭化水素に溶解した
    錯体からd体あるいは7体を分離することを特徴とする
    、一般式■(式中、R1とR2は上記一般式■に同じ)
    で表わされる光学活性ペンゾチ了ゼぎン誘導体の製造法
JP1701383A 1983-02-04 1983-02-04 ベンゾチアゼピン誘導体の光学分割法 Pending JPS59144776A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623105B2 (ja) * 1988-05-24 1994-03-30 マリオン ラボラトリーズ,インコーポレーテッド てんかんの発作の治療用製薬組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623105B2 (ja) * 1988-05-24 1994-03-30 マリオン ラボラトリーズ,インコーポレーテッド てんかんの発作の治療用製薬組成物

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