JPS5914448Y2 - 昇降案内装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、トラックの荷台に対して耗転機などの農業
機械やブルドーザなどの建設機械などを積み下ろしする
場合に使用する昇降案内装置に関するものである。

農業機械や建設機械などを運搬車の荷台に積み込んだり
、あるいは荷台から積み込んだり、あるいは荷台から下
ろす場合、従来は、荷台と地面との間に一対の渡し板を
かけて並行させ、この一対の渡し板上を昇降動させるよ
うにしているが、上記渡し板は機械の車輪′（履帯）を
受けられる程度の狭い幅であるため、昇降時においてこ
の渡し板を踏み外すことがあり、非常に危険である。

この考案は上記の点に鑑み、運搬車の荷台に対する機械
類の積み込み及び下ろし作業を安全よく行なうことがで
き、しかも荷台にかける案内板の先端の高さを荷台の高
さに合わせて任意に調整することができると共に、その
調整作業が容易に行なえるようにした昇降案内装置を提
供するものである。

以下、この考案の実施例を添付図面を基づいて説明する
。

図示のように、接地架台１は、一対の対向する側枠２，
２を備え、この各側枠２，２上に軸受３が取付けられ、
上記軸受３に支持ピン４を介して第１案内板５が揺動可
能に支持されている。

第１案内板５の幅寸法は、積み下ろししようとする機械
、器具類の幅寸法より大きくなり、その先端部には係合
板６が揺動可能に設けられており、また後端には第２案
内板７が連結軸８を介して揺動可能に接続され、この第
２案内板７は端部が接地して傾斜している。

前記第１案内板５の支持ピン４を挾む前後の重量はバラ
ンスして、上記第１案内板５を手動によって揺動させる
ことができるようになっており、その揺動調整後におい
て、係止手段１０を操作することにより、第１案内板５
をロックし得るようになっている。

前記係止手段１０は、接地架台１の前部両側に一対の筒
状の第１脚体１１を揺動可能に取付け、一方第１案内板
５の下面前側部に第２脚体１２を揺動可能に取付けて第
１脚体１１の内側に挿入し、前記第１脚体１１の上部に
は挿入孔１３を設け、一方策２脚体１２には複数の係合
孔１４をこの脚体１２の長手方向に形成し、上記係合孔
１４の一つと挿入孔１３とを一致させてこれに保合ピン
１５を挿入するようにしている。

なお、第２図及び第３図に示すように、第１脚体１１間
に渡した連動軸１６をこの第１脚体１１の上部に取付け
たブラケット１７で移動自在に支持し、上記連動軸１６
の両端部に前記一対の保合ピン１５を一体に設け、この
一対の保合ピン１５の各々が挿入孔１３とこれに一致す
る一つの係合孔１４に嵌る方向に連動軸１６を軸方向に
移動させるバネ１８を設け、かつ連動軸１６の端部に操
作用の取手１９を設けることにより、一対の係合ピン１
５の各々を挿入孔１３に対して同時に抜き差しすること
ができるため非常に便利である。

実施例で示す装置は上記の構造から成り、次にその作用
を説明する。

いま、保合ピン１５を挿入孔１３から引き抜くと、支持
ピン４を中心にして第１案内板５を自由に揺動させるこ
とができると共に、この第１案内板５の支持ピン４を挾
む前後の重量がバランクしているため、手動で簡単に揺
動させることができる。

したがって、係合ピン１５の引き抜き後において第１案
内板５を揺動させることにより、その先端の高さを調整
することができる。

また、第１案内板５の揺動操作後において、操入孔１３
と、これに一致する係合孔１４に係合ピン１５を差し込
むことにより、第１案内板５の先端の高さを調整した位
置において、この第１案内板５、ならびに第２案内板７
をロックすることができる。

したがって、第１図に示すように、運搬車２０の荷台２
１の高さに合わせて第１案内板５の先端の高さを調整し
、かつ調整した位置おいてロックし、そして前記荷台２
１に第１案内板５先端の係合板６をかけることにより、
この荷台２１に対して農業機械や建設機械を積み込み、
あるいは下ろすことができる。

なお、実施例の場合は、第１脚体１１に設けた挿入孔１
３に第２脚体１２に形成した保合孔１４の一つを一致さ
せてこれに保合ピン１５を挿入するようにした係止機構
を示したが、この係止機構は図示例に限定されず、例え
ば、接地架台に弧状の支持板を起立させて支持ピンを中
心とする円弧上に複数の係合孔を形威し、一方第１案内
板には板体を固定してこれに挿入孔を形成し、上記挿入
孔を係合孔の一つに一致させて保合ピンを挿入するよう
にしてもよい。

以上のように、この考案によれば、接地架台に支持され
た第１案内板、及びこの第１案内板に接続された第２案
内板の各々が板体であるため、農業機械や建設機械の積
み下ろしを安全よく行なうことができると共に、第１案
内板が支持ピンを中心に揺動自在であるため、上記第１
案内板を揺動させる簡単な作業によって任意高さの任意
にかけ渡すことができる。

また、第１案内板の支持ピンを挾む前後の重量がバラン
スしているため、第１案内板を手動で簡単にかつきわめ
て小さな力で揺動させることができ、荷台に対する第１
案内板の先端の高さの調整が容易である。

また、第１案内板の揺動操作が手動であり、しかも挿入
孔とこれに一致させた保合孔の一つに係合ピンを挿入し
て第１案内板を固定するようにして、シリンダなどの昇
降機械を一切使用していないため、メンテナンスが容易
であるなどの効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る昇降案内装置の一実施例を示
す一部省略した側面図、第２図は同上の正面図、第３図
は同上の係止機構を示す斜視図、第４図は同上係止機構
の縦断正面図である。 １・・・・・・接地架台、５・・・・・・第１案内板、
７・・・・・・第２案内板、１０・・・・・・係止手段
、１１・・・・・・第１脚体、１２・・・・・・第２脚
体、１３・・・・・・挿入孔、１４・・・・・・係合孔
、１５・・・・・・係合ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．接地架台の上部に第１案内板ゐ端部を揺動可能に取
   付け、この第１案内板の端に第２案内板を揺動可能に接
   続してその端部を接地させ、前記第１案内板の揺動中心
   を挾む前後の重量がバランスするように第１案内板の支
   持位置を規制すると共に、第１案内板の傾きを調整した
   位置でラックし得る係止機構を設けたことを特徴とする
   昇降案内装置。 ２、前記係止機構は、接地架台に支持された揺動可能な
   筒状の第１脚体と、この脚体の内側に嵌め合わされて端
   部が第１案内板の先端部下面に接続された第２脚体より
   戊り、前記第１脚体の上部に挿入孔を形威し、一方第２
   脚体には複数の保合孔を第２脚体の長手方向に形威し、
   この保合孔の一つの挿入孔とが一致した部分に対して保
   合ピンを抜き差し自在としたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の昇降案内装置。