JPS5914423Y2 - トラフ形ベルトコンベヤの中間荷降し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、トラフ形ベルトコンベヤの中間で荷降しを
行う装置に関するものである。

従来、トラフ形ベルトコンベヤにおいて、スクレーパー
を介してベルト上の輸送物を脱荷させるに当っては、予
めスクレーパーの接する部分のベルトがフラットローラ
ーもしくは平板状鋼板で平板状に受支されており、この
ベルト上にスクレーパーが下降して押しつけられる構造
であるため、ベルトに対し必要以１上の押付は力が作用
して、ベルトの駆動動力の珈大、ベルトの損耗が生じ、
さらにベルトの走行が不安定となって蛇行の原因となり
荷こぼれを起す等の不具合があった。

即ち従来の装置においては、ベルトとスクレーパーとが
接する部分は、他のキャリヤーローラーで支持される部
分とほぼ同一の高さに作られているから、輸送物をスク
レーパー下面にかみ込ませないためには、必然的にスク
レーパーの圧下刃を増大する必要があり、上記の欠点を
免れなかった。

この考案は上記に鑑みなされたものであって、スクレー
パーの昇降に連動して、スクレーパーの接する部分のト
ラフ形ベルトを押し上げ、平板状にするように構成した
ことにより、上記の不具合を解決したものである。

以下この考案を図面に示した実施例について説明する。

１はスクレーパーで゛あって、該スクレーパーの一端（
、ｔ、一端部を油圧シリンダあるいは回転ネジ機構等の
昇降機構２に接続されたスクレーパービーム３の他端を
固着した回動軸４に一体に固着されている。

この回動軸４を受支する支柱５はコンベヤの場合６に固
定されている。

いっぽうコンベヤベルト７は、スクレーパー１に対応す
る下面部分を複数個のスラットローラー８′・・・・・
・を列設した広幅方形の受枠８で水平に受支されるよう
になっている。

この受枠８にはフラットローラー８′・・・・・・が、
トラフ形コンベヤのキャリヤローラー７′であるトラフ
ローラーの間を縫って昇降できるように間隔を置いて列
設すると共に、受枠８は前後両側をピンレバー９・・・
・・・で支持されている。

このピンレバー９・・・・・・の基端は前記基台６に取
付された横軸１０．１０に固着されており、該横軸１０
．１０は前記スクレーパービーム３に上端を軸着された
支杆１１により回動される横軸１２に連杆１３、アーム
１４を介して接続されており、昇降機構２によってスク
レーパー１が起伏すると、これに連動して前後ピンレバ
ー９・・・・・・が回動し、受枠８を昇降させるように
なっている。

１５．１６はそれぞれ回動軸４の高さ調節および支杆１
１の長さ調節を行うための調整ネジである。

この考案は上記の構成により、スクレーパー１が起仰し
ている間は、トラフ形コンベヤベルト７は、そのキャリ
ヤローラー７′・・・・・・によってトラフ形に支持さ
れているが、昇降機構２を介してスクレーパー１が倒伏
を始めると同時に、キャリヤローラー７′・・・・・・
の下方に位置する受枠８が上昇を開始し、該受枠８に列
設されたフラットローラー８′・・・・・・が各キャリ
ヤローラー７′・・・・・・の間を縫って上方に突出し
、トラフ形コンベヤベルト７をフラットローラー８′・
・・・・・によって持ち上げ、コンベヤベルト面を水平
に保持すると共に、予めスクレーパー１の倒伏位置と受
枠８の上昇位置をコンベヤベルト面が水平状態でスクレ
ーパー１の刃先下縁に密接して合致する位置に設定して
いるので、水平に保持されたコンベヤベルト面には単に
輸送物の慣性力に打ち勝つ程度の押付は力が働くにすぎ
ず、前記従来のスクレーパーの如く、ベルト面を無理に
押圧することはない。

しかもスクレーパー１の起伏とコンベヤベルト７の昇降
とは共通の昇降機構により連動して操作されるから作動
確実であると共にコンベヤベルト７の下面はローラーで
回転支持されるからコンベヤベルト７の摩擦抵抗を小さ
くシ、駆動力を軽減すると共にベルトの損耗を防止でき
る。

また、スクレーパー１の不使用時は、スクレーパーを備
えない通常のトラフ形コンベヤと全く同様に、キャリヤ
ローラーを全長にわたってトラフローラーに使用でき運
搬効率を妨げるおそれがない等多くの利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は側面図である。 図中符号、１はスクレーパー、２は昇降機構、３はスク
レーパービーム、６は基台、７はコンベヤベルト、７′
はキャリヤローラー、８は受枠、８′はフラットローラ
ー、９はピンレバー、１１は支杆、１３は連杆、１４は
アームを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 基端を基台６に枢支され、スクレーパービーム３を介し
   て昇降機構２により起伏可能に支持されたスクレーパー
   １と、同じく基台６にピンレバー９を介して保持され上
   記昇降機構２により常時略゛、水平状態に保って昇降可
   能に支持された複数個のフラットローラー８′・・・・
   ・・を有する受枠８とにより。 構成され、上記スクレーパー１を倒伏した時、フラット
   ローラー８′・・・・・・が上記スクレーパー１の下方
   に位置するキャリヤローラー７′・・・・・・の間を縫
   つで。 上昇し、上記スクレーパー１とフラットローラー８′・
   ・・・・・とによりコンベヤベルト７を挾持するように
   したことを特徴とするトラフ形ベルトコンベヤの中間荷
   降し装置。