JPS5913944Y2 - 圧搾装置つきおろし金 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧搾装置を有するおろし金に関するものである
。

従来一般家庭において野菜、果物等の汁液を調製する場
合、電動式ジューサーを用いるか、又は予めおろし金で
すりおろしてこれを布巾で絞るという方法をとるのが通
例であった。

しがし電動式ジューサーは多量の汁液を得たい場合は便
利であるが、使用後の洗滌が煩雑である為、使用頻度の
低い電気製品の筆頭に挙げられている。

そこで離乳食用等に比較的少量の果汁を必要とする際に
は、多くの母親がおろし金を使用する方法をとっている
。

この方法においては予めすりおろした物を布巾に包み手
で絞るという操作が不可欠なので、布巾を清潔に保つた
めの煮沸消毒が必要である。

本考案はこの手間を省き、簡便且つ衛生的に汁液を調製
できる圧搾装置つきおろし金を提供せんとするものであ
る。

以下図面に基ヴいて説明する。

第１図は本器の分解斜視図であり、本器は筒状容器１お
ろし板２把手付が過板３との３部分から構成される。

まずすりおろした物を受ける筒状容器１は該容器の上部
側面に開口した注ぎ口４を取りつけ、容器底部において
容器内径と等しい直径を以って形成されおろし板２の凸
部５と嵌合する上げ底６を形成している。

おろし板２は筒状容器の上縁部或いは前記筒状容器１の
上げ底６に着脱可能に嵌合して水平に固定される皿状体
であって微小突起７で縁どられた小貫通穴８を多数有す
る。

把手付濾過板３は沢過板９とその中央部に立設され蓋兼
用把手１０と一体化した支柱１１よりなる。

沢過板９はその外周に環状のパツキン１２を装着し微細
孔を持つ炉材例えば金属網よりなる微細濾過網１３とこ
れを支持するより大きな孔径を有する多孔板１４を重層
してなる。

蓋兼用把手１０は筒状容器１内側に着脱可能に嵌合する
円筒状凸部１５を有し且つ半球形の背面１６を持つ。

本器の使用にあたっては容器１の上縁部におろし板２を
嵌合させすりおろし面において野菜、果物等をすりおろ
す。

すりおろされた材料は小貫通穴８より容器１内に落下貯
留される。

次におろし板２を取りはずし把手付濾過板３を容器１内
に挿入後室にて把手１０の半球形の背面１６部分に下方
への圧力を加え容器内の材料を圧搾すると材料の汁液は
沢過板９を通過して清澄となす７ｒ過板９上部に浸出す
る。

沢過板９外周にはパツキン１２を有し、これが容器内壁
と水密に接触するので汁液は全て沢過板９を通過して清
澄化されるわけである。

重器使用後は第２図の如くおろし板２を取り外し容器１
の上げ底６に嵌合格納し、濾過板９を容器底面まで挿入
すれば把手は容器上部に嵌合して蓋となり容器内への塵
埃の落下を防ぐ。

以上の如く本考案の圧搾装置付おろし金を使用すれば食
品の汁液の清澄分離のみならずすりおろし物の水分を自
由に調整することもできる。

重器は洗浄も簡単であり衛生的であるから果汁作りの手
間を大幅に軽減するばかりでなく植物性民間薬たとえば
アロエ等の汁液を簡単に調製することや大根おろし等の
水分の一部を除去することもできる。

使用後完全に蓋をすることができるので塵埃に汚染され
ず衛生的であるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は、本考案おろし金の一実施例を示し、第１図
は濾過板の一部を切欠した本考案おろし金の分解斜視図
、第２図は同縦断面図である。 １・・・筒状容器、２・・・おろし板、３・・・把手付
沢過板、４・・・注ぎ口、５・・・おろし板の凸部、６
・・・上げ底、７・・・微小突起、８・・・小貫通穴、
９・・・沢過板、１０・・・蓋兼用把手、１１・・・支
柱、１２・・・パツキン、１３・・・微細沢過網、１４
・・・多孔板、１５・・・円筒状凸部、１６・・・半球
面背面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面に注ぎ口を有する上げ底の筒状容器と、前記筒状容
   器の上部及び底部に嵌合着脱可能で且つおろし面に微小
   突起で縁どられた多数の小貫通穴を有するおろし板と、
   前記筒状容器の蓋を兼ねる傘状把持部付支柱を中央部に
   立設すると共に多孔板の下面に微細沢過網を重層し且つ
   その周囲にパツキンを装着してこのパツキンにより前記
   筒状容器内面に水密且つ摺動可能に嵌合するようにした
   把持付濾過板とからなる圧搾装置つきおろし金。