JPS5913858Y2 - カウンタ−材料 - Google Patents

カウンタ−材料

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Publication number
JPS5913858Y2
JPS5913858Y2 JP1571482U JP1571482U JPS5913858Y2 JP S5913858 Y2 JPS5913858 Y2 JP S5913858Y2 JP 1571482 U JP1571482 U JP 1571482U JP 1571482 U JP1571482 U JP 1571482U JP S5913858 Y2 JPS5913858 Y2 JP S5913858Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
counter
ionomer resin
vicat softening
softening point
counter material
Prior art date
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Expired
Application number
JP1571482U
Other languages
English (en)
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JPS58118910U (ja
Inventor
淳一 山根
Original Assignee
サンフアイブ株式会社
株式会社リンザイ
藤田 稔
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンフアイブ株式会社, 株式会社リンザイ, 藤田 稔 filed Critical サンフアイブ株式会社
Priority to JP1571482U priority Critical patent/JPS5913858Y2/ja
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Expired legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は履物特に踵部の長期保型性と安定性を必要と
するジョギング、サッカー、野球などの各種スポーツシ
ューズ用に最適なカウンター材料に関するものである。
履物の踵部を構成するカウンターは履き心地と該踵部の
長期保型効果を維持するために必須の部材であり、その
機能としては、 (1)運動中、足が左右にずれることを防ぎ、足の疲れ
や故障を防ぐ。
(2)シューズと足を密着させ安定感、フィツト感を高
める。
(3)シューズが脱げ落ちないようにする。
(4)外部の衝撃から足を保護する。
(5)中底との詰合によりシューズ全体への補強と安定
性を高める。
などを満足させることが必要である。
このような機能を具備すべきカウンター材料としては、
軽く、適度の硬度とバネ、成型性と加工性、保型性、耐
水性、耐屈曲性、耐老化性などを有することが望まれる
またカウンターポケットに挿入して接着させるのでアッ
パーの表皮と裏地に対する接着性が必要である。
そしてこの接着性が合板効果を高め、保型効果や復元力
効果をも倍加せしめるのである。
従来上記のような機能と効果を発揮または期待しうるカ
ウンター材料として■未加硫ゴム生地、■タンニンなめ
しの底革を裁断し漉いたもの、■織布にゴム加工または
樹脂加工したものに接着剤を塗布したもの、■起毛布に
ポリスチレン系樹脂のエマルションを含浸させて作った
シート(使用時に溶剤に浸漬して軟化させてカウンター
ポケットに挿入)、■レザーボードやファイバーボード
を裁断スカイブして踵部分の形状に予め成型したもの(
これは使用時に接着時を塗布してカウンターポケットに
挿入しアッパと共に再成型する)、■ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル、ABS、ナイロンあるいはアイオ
ノマー等の樹脂で予めインジェクション成型したもの(
接着剤を塗布してカウンターポケットに挿入し、アッパ
ーと共に再成型する)、などが知られている。
しかしながら、これらのカウンター材料は、芯体の取付
けに手数を要するほか常温においての変形性が大きかっ
たり、クリープ値が大きくて長期間の形状保持性が低い
もの、スプリング性すなわち復元性に乏しいもの、耐熱
性すなわち容易に低熱変形を行なうもの、アッパーの表
皮や裏地と一体化しないもの、接着剤を使用しないと一
体化できないもの、あるいは接着剤を使用しても表皮と
完全な一体化が困難なものなどのいずれかの欠陥を有し
ていて長期間の形状保持性に劣るものであった。
上記のなかでも特にアイオノマー樹脂をカウンター材料
として用いることは、該樹脂が強靭性、復元反撥弾性な
どにすぐれていることから有望視され、その開発が進め
られつつある。
しかしながら、アイオノマー樹脂自体ではカウンターポ
ケットに挿入しても表皮と裏地との一体化は困難であり
、また接着剤を用いるとしてもアイオノマー樹脂に該樹
脂と表皮や裏地との接着を行わせる接着剤を施す方法が
見出されていないため、これも実施には至っていない。
」二層の点に鑑み、本考案者らはアイオノマー樹脂をカ
ウンター材料Aの素材として使用するべく検討した結果
、このアイオノマー樹脂フィルムあるいは板状体1の両
面にホットメルト接着層2,2′を−・体融着せしめた
カウンター材料Aを見出したものであり、さらにこのア
イオノマー樹脂フィルムあるいは板状体1をビカット軟
化点で5〜30℃の差を有する二層即ち、該ビカット軟
化点が60〜105℃の範囲のもの1aと50〜88℃
の範囲のもの1bで、常にその差が5〜30℃である二
層に形成したものがカウンター材料として成型機の特徴
に全く合致して短時間に効率よく成型でき、夏場の暑い
高温の地面に曝されても型部れがしにくいすぐれた保型
性を有し、かつ加工性にもすぐれるという2つの相反す
る性質を同時に満足させる画期的なカウンター材料を見
出したものである。
この考案において、主材であるアイオノマー樹脂フィル
ムあるいは板状体1を上記のようにビカット軟化点にお
いて5〜30℃差の二層とするのはカウンター材料Aを
角型に打抜きカウンターポケットに挿入してアッパーの
表皮と裏地との一体化を行なう際に使用するバックパー
トモールディングマシンが内側モールドはアルミまたは
鉄製、外側モールドは内部にニクロム線を入れたシリコ
ンゴム製であって、それぞれのモールドにかかる温度が
前者は120〜150℃、後者は75〜110℃と異な
り、且つモールド内部の表皮あるいは裏地とカウンター
材料にかかる温度は前記の温度よりも夫々低いためであ
り、この場合にアイオノマー樹脂のフィルムあるいは板
状体が60〜105℃のビカット軟化点のものでは内側
モールドに接触する付近は完全に成型が終ったにも拘ら
ず外側モールド付近で゛は成型が十分になされないとい
うアンバランスが生じるためである。
またこの外側モールドの成型が完全に行なわれるまで時
間をかけるとすると、内側モールドにて10〜15秒に
て完了する成型が20〜25秒もかかつて生産効率の点
からも不経済となるためである。
従ってこの考案のように外側モールドの成型温度に合う
ようにアイオノマー樹脂フィルムまたは板状体を二層に
してやれば内、外モールド共に同時間で成型を終ること
ができ、成型時間の大幅な短縮ができるようため生産効
率を2〜3割upさせることができるのである。
この考案でホットメルト接着剤層2,2′を形成する接
着剤としてはエチレン−酢酸ビニル樹脂を主体とし、こ
れにクマロン−インデン樹脂等の粘着性物質を若干配合
したものが熱変形性、クリープ値の増大を防ぐうえから
好ましい。
このようなビカット軟化点5〜30℃の差を有するアイ
オノマー樹脂の二層1とその両側にホットメルト接着剤
層2,2′を有するカウンター材料Aを得る方法として
は、まず一方の側のアイオノマー樹脂例えばビカット軟
化点の高いアイオノマー樹脂を溶融状態で押出してフィ
ルム化または板状化したのち、その片側に他方の低ビカ
ット軟化点のアイオノマー樹脂を溶融状態で押出して融
着させ、次いでこのアイオノマー樹脂1の両側にホット
メルト接着剤のフィルムを加熱させつつあるいはアイオ
ノマー樹脂1を加熱しつつ一体融着させればよい。
この考案は上記のようにして得られたアイオノマー樹脂
のフィルムまたは板状体を芯部とする四層構成のカウン
ター材料であり、これを角型に打抜いたのちカウンター
ポケットに挿入してバックパートモールディングマシン
(錬成型機)によって容易に成型することができるので
ある。
しかも成型後の変型がなく、特にすぐれた反撥弾性を有
し、踵部の踏みつけによる復元力にすぐれ、強靭である
などのカウンター材料として卓越した特性を有するので
ある。
かくして得られたこの考案のカウンター・材料とサーモ
プラスチックゴムとハイスチレンゴム等を主材とする従
来のカウンター材料との物性比較試験の結果は下記第1
表の通りであり、この考案になるカウンター材料の優秀
性が実証された。
なお試料は両者とも1.4mm厚を使用した。
なお上記各種の試験方法は次の通りである。
(1)ショツパー物性 JISK 6301に準じて行
った(2)耐寒試験 各温度で30分間低温恒温槽に入
れすばやく取出して2つ折りにした試料上に2900
gのおもりを25cmの高さから落下させその割れを観
察した。
(3)弾力試験幅25mm、長さ100 mm (7)
試料片を作威し、トム万能試験機で高さを+(50mm
)になるまで折り曲げその時の力を測定した。
(チャートスピード3Q mm、ロードセル5.0kg
)(4)ヒートセット試験 90°の角度のアングルに
試料をセットし、ギヤオーブン中でヒートセットさせて
すばやく取出し、24時間自然放置後の角度を測定した
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案のカウンター材料の構成を示す断面図で
ある。 1・・・・・・アイオノマー樹脂フィルムあるいは板状
体、2,2′・・・・・・ホットメルト接着層、A・・
・・・・カウンター材料。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)ビカット軟化点で5〜30℃の差を有するアイオ
    ノマー樹脂のフィルムまたは板状体を二層に形成し、そ
    の両面にホットメルト接着層を一体融着にて形成せしめ
    てなるカウンター材料。
  2. (2)一方のアイオノマー樹脂としてビカット軟化点6
    0〜105℃のものを用いる実用新案登録請求の範囲第
    1項記載のカウンター材料。
  3. (3)他方のアイオノマー樹脂としてビカット軟化点5
    0〜88℃のものを用いる実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のカウンター材料。
JP1571482U 1982-02-05 1982-02-05 カウンタ−材料 Expired JPS5913858Y2 (ja)

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JP1571482U JPS5913858Y2 (ja) 1982-02-05 1982-02-05 カウンタ−材料

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JP1571482U JPS5913858Y2 (ja) 1982-02-05 1982-02-05 カウンタ−材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58118910U JPS58118910U (ja) 1983-08-13
JPS5913858Y2 true JPS5913858Y2 (ja) 1984-04-24

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