JPS5846183A

JPS5846183A - 芯材

Info

Publication number: JPS5846183A
Application number: JP14307481A
Authority: JP
Inventors: 茂地　宣英
Original assignee: SHIYOUEI TOKUSHIYU SENKOU KK
Current assignee: SHIYOUEI TOKUSHIYU SENKOU KK
Priority date: 1981-09-09
Filing date: 1981-09-09
Publication date: 1983-03-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、靴及びカバン等の製造に適した、軽量かつ安
定にして強度のある芯材に関する。

従来、靴及びカバン等の芯材には、主としてパルプボー
ドとレザーボードが使用されている。

パルプボードは安価で、軽く゛、型付性が良いが、耐水
性に乏しく、強度が弱い、層間剥離を起こし易いなどの
欠点を有し、またレザーボー下は比較的耐水性があシ、
層間剥離を起こさず、強度もかなり強いが、重く、高価
につき、熱収縮性も顕著であるなどの欠点があり、いず
れも総合的に安定した使用は望めなかった。更に、パル
プボードやレザーボードに直接接着剤を効果的に施すこ
とは困難であ一す、通常接着剤適用時には、その接着面
に寒冷紗を張る必要があった。

また、これらを靴の中底に使用し、樹脂注入方式（射出
成形法）で靴底を成形する場合には、中底と甲皮の縫目
から樹脂もれが生じたシ、縫目破壊が起こシ易いため、
縫目に目止めテープを貼着し′たシ、先端部に補強布を
取付けることが求められた。

なお、ジョギングシューズなどの中底には帆布の張り合
わせ品も使用されるが、これは型入時の伸びが残り、洗
濯後Ω変形が大きく、靴底が反って使用できなくなるな
どの欠点があった。

本発明は、このような欠点をすべて解消し、安価にして
、扱い易い芯材を提供する。

で１対０．３〜１０め割合で塗布又は含浸させ、一体化
して得た厚さ０．２〜１０ＷＭのシートからなることを
特徴とする。

ここに、不織布としては、天然繊維及び合成繊維の１種
以上からなる通常の不織布がいずれも適用できる。

高分子発泡体は、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、
ウレタン樹脂、ＳＢＲなど一般に繊維処理剤として使用
される合成樹脂及び合成ゴムの発泡体の使用が好ましく
、通常これらのラテックスを機械的に発泡させて適用さ
れるが、化学的発泡又は化学的発泡と機械的発泡の併用
によって形成されてもよい。発泡倍率は１．１〜１０倍
の範囲で用途に応じて選ばれるが、通常１．５〜５倍、
特に２〜４倍程度であるのが扱い易い。

不織布への高分子発泡体の適用法は、塗布又は含浸いず
れでもよく、一体化させた後、シート表面に見かけ上駒
４０％以上の繊維が露出残存するようにさせるのが好ま
しい。すなわち、不織布内部名高分子発泡体を浸透させ
、表面には表面面積の約４０％以上に不織布表面の毛羽
が露出したように見え活状態にすると、製品を軽量にし
て、弾性及び強度に優れ、耐水性や熱安定性にも富んだ
ものにするだけでなく、表面の接着性をも著しく高める
こととなシ、セメント式製法におｉる靴の中底としても
そのままの状態で非常に有効に使用できる。

なお、本発明の芯材は弾性のある高分子発泡体の存在に
よシ、射出成形法による靴底製造における中底としても
、中底縫目から樹脂がもれたり、縫目破壊を起こす心配
がない。また、洗濯や熱処理による変形もほとんどない
。

本発明の芯材は、このように不織布と高分子発泡体の一
体化物のみでも有効に働くが、更に、その表面に合成樹
脂層などの付加的な層を形成してもよく、カバンの仕切
板など表面強度を強く必要とする場合には、その方が好
まし艷。

本発明の芯材は靴の中底、かパンの仕切板、カバン及び
ベルトの補強材、ナの池幅広く種々の資材として利用で
きる。

次に本発明の実施例を示す。

実施例〔１〕ポリエステル不織布１００９／、に、３倍に機械的発泡
した塩化ビニル系樹脂ラテックスを固形分７００９／、
の割合で塗布し、加工後シート表面に見かけ上約５０％
の繊維が露出するように一゛体化させ、２酊厚のシート
を得た。このシートを中底に使用して、ウレタン注入方
式でテニス靴を作った。

本実施例では、中底の縫、目に目よめテープを貼らずに
ウレタン注入方式を適用し、底部を製造しても、中底の
縫目からウレタンがもれることがなく、また型圧入時の
縫目破壊も皆無であ懇った。従って、一般に縫目破防止用として先端部に貼着
される補強布や上記目止めテープを必要とすることなく
、非常に作業性よく品質の良いテニス靴を得ることがで
きた。

更に、このテニス靴を２０時間使用後、洗濯機で４０°
Ｃ１１５分間強洗し、次いで１５分間水洗した後の変形
率を調べたが、変形率は２％７以内で使用上の問題はな
かった。

実施例〔２〕実施例〔１〕で得たシートを中底に使用して、ポリ塩化
ビニル注入方式でジョギングシューズを製造した。実施
例〔１〕と同様に、中底縫目から注入樹脂がもれたシ、
縫目破壊を生ずることなく、品質の良い製品が得られた
。洗濯による収縮率も１％以内で使用上問題はなかった
。

実施例〔３〕ポリエステ／ｌ／　、１５０　’／、及びスフ５０へか
らなる不織布に、３倍に機械的発泡した高スチレン８Ｂ
Ｒラテツクスを固形分で５００　’／、の割合で塗布し
、加工後シート表面に見かけ上５０％以上の繊維が露出
するように一体化させ、１．８ｍｇ厚のボードとした。

□このボードを中底に使用してセメント方式でカジュア
ル靴を製造した。

型付プレス時の圧縮率は３０％で型付性はパルプボード
と同等であった。また、天然ゴムラテックスによる「つ
り込み性」はパルプボードと同等であり、該ラテックス
の塗布は１００〜１２０”／、を１回塗シで塗布できた
。本実施例における中底材の該ラテックス吸収量は１０
へ前後で、ラテックスが中底材表面に十分残存しており
、これと表面に露出残存させた不織布繊維の投錨効果と
が効果的に作用し、中底と表底の間には３０Ｋｙ７５ｃ
ｍ　以上の接着力が得られた。

本実施例の中底材とセメント方式によるカジュアル靴製
造に常用されるレザーボードの物性を比較すると次表の
如くなる。

実施例〔３〕の中底材　レザーボード・厚み（闘）２２重量（”／、、２）　　　１０００　’　　　　　　　
１９００吸水性（％）　　　　２Ｂ　　　　　　　　　
３５加熱収縮（％）０．５％より小　　　　　　約５％
耐折回数（回）　　８０００以上　　　　約２０００屈
曲回数（回）　　１０万以上　　　　約４万実施例〔４
〕ポリエステル・スパンポンド１２０　’／、に機械的に
２倍発泡した高スチレン８ＢＲラテツクスを固形分で２
００　ｇ／、の割合で塗布し、一体化させた後、両面に
塩化ビニル樹脂を８０′への割合で塗布し、更に熱プレ
スして１．２朋厚のボードに仕上げた。

このボードをランドセルとカバンの仕切板に使ったが、
このボードの硬度と表面性はパルプボードと同等で、軽
さは７０％程度と軽く耐摩耗性は１〜５■（パルプボー
ドでは２００■以上）と強いため、特別に表面を布等で
覆う必要なく、軽くて扱い易い仕切板となった。

更に、折り曲げ時の返りはパルプボード以上゛で、発泡
化していないＳＢＲを不織布に含浸させて得た製品に起
シ易い鋭角な折れの発生も防止され、また塩化ビニル樹
脂層で保護されたボード表面の摩擦強度も強い。

特許出願人　　昭栄特殊染工株式会社同　　茂地　宣英

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　　不織布に対し、１．１〜１０倍発泡させた高
分子発泡体を、固形分重量比率で１対０．３〜１０の割
合で塗布又は含浸させ、一体化して得た厚さ０．２〜１
“０８１１のシートからなることを特徴とする芯材。
（２）上記シート表面に、見かけ上４０％以上の繊維が
露出残存していることを特徴とする特許請求の範囲第（
１）項記載の芯材。
（３）上記シート表面に、更に合成樹脂層が形成されて
いることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項又は第
（２）項記載の芯材。
（４）　靴の中底、カバンの仕切板、カバン及びベルト
の補強材として使用されることを特徴とする特許請求の
範囲第（１）項ないし第（３）項いずれかに記載の芯材
。