JPS591350A - 易開封性ヒ−トシ−ル蓋 - Google Patents

易開封性ヒ−トシ−ル蓋

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JPS591350A
JPS591350A JP57102125A JP10212582A JPS591350A JP S591350 A JPS591350 A JP S591350A JP 57102125 A JP57102125 A JP 57102125A JP 10212582 A JP10212582 A JP 10212582A JP S591350 A JPS591350 A JP S591350A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、易開封性ヒートシール蓋に関するもので、よ
り詳細には、易開封性とヒートシール性と内容物保存性
乃至はガスバリヤ−性との組合せ特性に優れた金属箔−
樹脂積層体から成る容器蓋に関するものである。
従来、密封性能と同時に易開封法そも付与したヒートシ
ール蓋としては、所謂ピーラブルシール蓋と呼ばれるも
のが知られている。このピーラブルシール蓋は、金属箔
等の可撓性基体にヒートシーラントの層を設けたもので
あり、ヒートシーラントとしては、ポリエチレン等のオ
レフィン系樹脂にワックス、粘着付与剤、ニジストマー
郷を配合することによって、シール強度を1に9/15
1IIKのオーダーに調節したものが使用されている。
この種のピーラブルシール蓋は、内容物を充填した包装
体を加熱殺菌した場合の密封信頼性に欠けており、厚生
省告示17号(昭和52年8月1日施行)においても、
ヒートシールによ抄密封され、加圧加熱殺菌きれる食品
用の容器は、2.3 kg /15雪薦以上のヒートシ
ール強度を有することを義務づけている。
しかして、このような高いシール強度で密封されたヒー
トシール蓋は、ヒートシール界面での手による剥離は側
底困難であり、現状ではナイフ、端切等の工具を用いて
開封を行っている。
一方、格別の器具を用いることなく手で容易に開封でき
る蓋として、所謂イーシイ・オープン端蓋がある。この
端蓋は、アルミ金属シートで形成された端蓋に開口用部
分をスコアで区画し、この開口用部分にリベッ)t−形
成させて、この開口用部分のリベットでプル・リングを
固定し念ものであシ、端側部材の7ランジ部と二重巻締
して使用されるものでおる。
このようなイーシイ・オープン端蓋は、加圧加熱殺菌に
も酎え、しかも優れた開封性を有するが、高価なアルミ
金属素材を多量に使用すること及び複雑でしかも手数の
かかる加工工程を必要とすることのため、前述した可撓
性ヒートシール蓋に比して価格がかなり高いという欠点
を有する。
のみならず、このようかイーシイ・オープン端蓋は、適
用し得る容器が罐のように耐熱性の大きいものに限定さ
れるという用途上の制約がある。
即ち、このようなイーシイ・オープン端蓋は、絞り成形
で形成されたプラスチック製のカップ状容器と二重巻締
して、高度の信頼性のある密封を形成させることが困難
であり、しかも熱間充填やレトルト殺菌条件では、カッ
プの7ランジがこの温度で軟化するために確実な密封が
一層困難なものとなる。
また、蓋体に予め開口を設け、蓋体の容器内面となる側
に熱可塑性樹脂フィルムを貼着し、更に開口部の長いと
共につまみ片を一体に樹脂の射出成形により形成し、し
かも樹脂フィルムと前記覆いとをヒートシールにより接
合させた易開封性容器蓋も既に知られている。しかしな
がら、このタイプの易開封性容器蓋においては、開口部
に樹脂のみが存在するため、ガスバリヤ−性が低く、内
容物の保存性の点で未だ不満足のものである。
従って、本発明の目的は、蓋体本体が高いガスバリヤ−
性を有し、容器本体との間に高いヒートシール強度を有
する密封部を形成することができると共に、開封用区画
部において、金属箔−樹脂積層体の剪断による開封が格
別の器具を使用することなしに容易に行われる易開封性
ヒートシール蓋を提供するにある。
本発明の他の目的は、開封に際して、プラスチックのリ
プ間で区画された開封予定ラインに沿って、金属箔−樹
脂積層体の剪断が円滑にしかもきれいに行い得る易開封
性ヒートシール兼を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、プラスチック製容器、アルミ
箔容器或いは紙−プラスチック−アルミ箔積層容器のよ
うな二重巻締の困難な容器の密封に好適に使用される易
開封性ヒートシール蓋を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、高価な金属素材の使用蓋が少
なく、蓋体への加工も容易であり、従ってコストも比較
的安価な易開封性ヒートシール蓋を提供するにある。
本発明によれば、容器本体とヒートシール部を形成して
誼容器本体を密封するための易開封性ヒートシール監で
あって、該層の本体は金属箔と少なくとも一層で少なく
とも最内表面層がヒートシール性熱可塑性樹脂から成る
内面材とを備えた積層体から成り、該積層体の開封すべ
き部分には、核内面材側に開封すべき輪カクの内周側に
沿った内周リプと該輪カクの外周側に沿った外周りブと
から成る内方プラスチック成形体が設けられると共に該
内面材と反対側に開封用把持片が設けられ、前記内面材
は全体として金属箔に対し5001715wm以上の接
着強度、3.0kg以下の引裂強度及び300kq/c
IIL”以上の引張と弾性率を有することを特徴とする
易開封性ヒートシール蓋が提供される。
本発明を、添付図面に示す具体例に基すき以下に詳細に
説明する。
第1乃至4図において、本発明の容器蓋は、全体として
1で示す蓋本体と、全体として2で示す内方プラスチッ
ク成形体と、全体として3で示す開封用把持片とから成
っている。この蓋本体1は、金属箔基質4と、その一方
の表面に施された内面材5とから成っており、金属箔基
質4の他方の表面には、所望により保護被覆6が形成さ
れていてもよい。第1乃至4図に示す具体例においては
、この内面材5の最内面1@側がヒートシール性の熱可
塑性樹脂フィルム7となっており、このフィルム7は後
に詳述する接着剤層8を介して金属箔基質4に対して接
着されている。
上述した積層体から成る蓋本体1には開封すべき部分9
が、この開封予定部9に対して、内方プラスチック成形
体2及び開封用把持片6が、以下に詳述する関係で設け
られる。
即ち、¥i1の内側、即ち内面材5の側には、開封すべ
き輸カク10の内周側に沿って該輸カクよりも小寸法の
内周リプ11と、該輪カク10の外周側に沿って該輪カ
クよしも大寸法の外周リプ12とが夫々位置するように
内方プラスチック成形体2が設けられる。好適には、こ
の内方プラスチック成形体2は、ヒートシールすべき周
辺部13と中心部14とを区画し、且つ蓋の形状を維持
するためのリング部分15を有しており、このリング部
分15と一体に前記外周りプ12が設けられている。こ
の外周りブ12と内周リプ11とけ破断容易な小間隔の
橋絡部16.16を介して一体に設けられている。
内方プラスチック成形体2は融着か或いは他の接着剤等
により蓋本体1に接合されている。
開封用把持片6は、一端に指を挿入して把持するための
リング状把持部17、他端に弁装用先端18を有してお
り、また、この弁装用先端18に近接して開封開始時に
てこの作用を行なう支点19がある。この開封用把持片
ろは、蓋本体1の開封予定部9の開封開始部(即ち第1
図において曲率の大きい端部)に弁装用先端18が位置
するように、蓋体1の外側、即ち内面材層5と反対側で
開封予定部に前記支点19の位置乃至はその近接位置で
接合されている。
本発明の重要な特徴は、ヒートシール用内面材4として
、全体として、金属箔に対し500 )/15mm巾以
上、特に800S’/15m5巾以上の接着強度、3.
0 #以下、%に0.005乃至2.0&!7ノ引裂強
度及び300kq/cIIL”以上、特に1000に4
1/CrrL”乃至50000kg/cm”の引張り弾
性率を有する樹脂層を選択して金属箔−樹脂積層体とし
、この積層体1を近接する一対のリプ11及び12に密
着させ、これらのリブ間での剪断破壊により開封を行う
ようKしたことにある。
即ち、本発明は、樹脂フィルムと金属とから成る積層体
を、破断予定ラインに沿って剪断により正確にしかも円
滑に開封を行わせるためには、金属箔に対する内面材に
関して一定の物性の選択と近接した一対のリプで積層体
を拘束してリブ間で積層体の剪断を行うこととの組合せ
が有効であるとの知見に基ずくものである。
一般に、金属箔とヒートシール性樹脂とを貼り合せた積
層体は、各種包装袋や蓋材として周知のものであるが、
このような積層体を、手により一定の方向に引裂こうと
すると、金属箔とフィルムとが異なった方向に引裂かれ
たり、或いは金属箔の引裂かれたエツジからフィルムが
はみ出した形で引裂かれる傾向が強い。これは、金属箔
と樹脂フィルムとが、積層体の剪断時にデラミネーショ
ン、即ち眉間剥離を生じ易いこと、樹脂フィルムが引裂
時に過度に伸びる傾向があること及び積層体の引裂位置
の固定乃至は制限が行われていないことによるものと思
われる。
本発明においては、先ず金属箔に対する接着強度が50
07/15關巾以上、特に800P/151巾以上の内
面材を用いることにより、積層体のリブ間剪断時におけ
る金属箔とフィルムとの層間剥離を防止し、リプ間でこ
れに沿って鋭利な剪断を行うための一要件が満足される
ことになる。更に、本発明に用いる内面材は、引裂強度
が3.0 kg以下の小さい値でありながら、シ、かも
引張り弾性率が300 kg/ar!以上でたければな
らないという一見相矛盾する要件を必要とする。即ち、
フィルムの引裂強度が小さい程フィルムの引裂は容易で
あるが、この引裂がきれいに行われるか否かはむしろ引
張り弾性率の大小に関連しており、むしろ引張り弾性率
の大きいフィルムの方がきれいな引裂性が行われること
がわかった。例えば、柔軟でゴム弾性的性質の大きい樹
脂フィルムでは引裂強度そのものが小さい場合でも、引
裂が進行しつつおる点で樹脂の伸びが大きいために1む
しろ引裂は困難となる傾向がある。これに対して、引張
シ弾性率の大きい樹脂フィルムでは、引裂が進行しつつ
ある点での伸びが小さいレベルに抑制されるために、む
しろ引裂が容易に行われるものと思われる。
金属箔に対する接着強度が前記値よりも小さい樹脂フィ
ルムでは、リブ間での剪断に際し、金属箔との層間剥離
が生じるため、この部分での鋭利な剪断による開封が困
難とカリ、また樹脂フィルムの引張り弾性率が上記範囲
よりも低い場合にも同様なトラブルが生じる。更に、フ
ィルムの引裂強度が上記範囲よりも大きい場合にけ手に
よる開封操作が困難となる傾向がある。
本発明の目的に好適に使用し得る内面材は、それ自体ヒ
ートシール性を有すると共に、金属箔に対し熱接着可能
なものであり、カルボン酸、酸無水物、カルボン酸基、
エステル、アミド、ウレア、乃至1400ミリイクイバ
レント(mgq)/1002重合体、特に10乃至50
0rxgq/1005’重合体の濃度で含む熱可塑性樹
脂の内、前述した物性を有するものが本発明の目的に有
利に使用される0 このようなヒートシール性含カルボニル基熱可塑性樹脂
には、各種ホモ乃至コポリエステル、各種ホモ乃至コポ
リアミド、コボリカーゲネート、オレフィン類と含カル
ボニル基単量体との共重合体等が含まれ、例えば次に例
示するものの内から、前述した物性を満足するように選
択される。
一般式 %式%(2) 式中R2は炭素数2乃至乙の炭化水素基、R1は炭素数
2乃至24のアルキレン基又はアリーレン基である、 で表わされる反復単位から成るポリエステル。
ここで二塩基酸成分として、テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、セパチン酸、マレイン酸、フマール酸
等、グリコール成分として、エチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール等のうち、各
々1つづつの成分から成るホモポリマー、あるいはどち
らか一方もしくは水力の成分が複数である共重合ポリエ
ステルである。
用い得るポリエステルの最も適当な例は、高分子量のコ
ポリエステル、特に二塩基酸成分としてテレフタル酸単
位及び他の二塩基酸単位を含有し且つジオール成分とし
てテトラメチレングリコール単位を含有する高分子コポ
リエステル、及び/又は二塩基酸成分としてベンゼンジ
カルボン酸単位を含有し、目、つジオール成分としてテ
トラメチレングリコール単位と他のジオール単位とを含
有する高分子量コポリエステルであり、具体的には、ポ
リテトラメチレン・テレフタレート/イソフタレート、 ポリテトラメチレン・テレフタレート/イソフタレート
/アジペート、 ポリテトラメチレン・テレフタレート/アジペート、 ポリテトラメチレン・テレフタレート/セパテート、 ポリテトラメチレン/エチレン・テレフタレート、 ポリテトラメチレン/ポリオキシエチレン・テレフタレ
ート、 ポリテトラメチレン/ポリオキシエチレン・テレフタレ
ート/イソ7タレート 等が挙げられる。
これらのコポリエステルは革独で使用される他に、複数
種のブレンド物としても使用され、更にポリエチレン、
ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン酢酸ビニル共
重合体、変性ポリプロピレン等のポリオレフィン系の樹
脂を回部ブレンドして用いる場合もある。
一般式 %式%(3) 式中4は3乃至13の数、島は4乃至11の数である で表わされる反復単位から成るポリアミドおよびコポリ
アミド類。
例えば、ポリ−ω−アミノカプロン酸、ポリ−ω−アミ
ンへブタン酸、ポリ−ω−アミノカプリル酸、ポリ−ω
−アミノカプロン酸、ポリ−ω−アミノデカン酸、ポリ
−ω−アミノウンデカン酸、ポリ−ω−アミノドデカン
酸、ポリ−ω−アミノトリデカン酸、ポリヘキサメチレ
ンアジパミド、ポリへキサメチレンドデカミド、ポリへ
キサメチレンドデカミド、ポリへキサメチレントリデカ
ミド、ポリデカメチレンドデカミド、ポリデカメチレン
ドデカミド、ポリデカメチレンドデカミド、ポリデカメ
チレントリデカミド、ポリドデカメチレンアジパミド、
ポリデカメチレントリカミド、ポリドデカメチレンドデ
カミド、ポリドデカメチレントリデカミド、ポリトリデ
カメチレンアジパミド、ポリトリデカメチレンアジパミ
ド、ポリトリデカメチレンドデカミド、ポリトリデカメ
チレントリデカミド、ポリへキサメチレンドデカミド、
ボ′リデカメチレンアゼラミド、ボリドデカメチレンア
ゼラミド、ポリトリデカメチレンアジパミド。
これらのポリアミドは2種以上のブレンド物でも、或い
は各単量体の組合せから成るコボリアさドの形でも、更
にこれらを組合せブレンド物の形でも使用できる。用い
るポリアミドは少量であれはダイマー酸等の異種成分で
変性されていてもよい〇 一般式 %式%(5) 式中Rsは炭素数8乃至15の炭化水素基、で表わされ
るポリカーボネート。更に、脂肪族ジオキシ化合物、芳
香族ジオキシ化合物等とのコポリカーボネート。
例えば、ポリーP−キシレングリコールビスカーボネー
ト、ポリ−ジオキシジフェニル−メタンカーボネート、
ボリージオキシジフェニルエタンカーポネート、ポリ−
ジオキシジフェニル2,2−プロパンカーボネート、ポ
リ−ジオキシジフェニル1,1−エタンカーボネート。
更ニ、ポリエチレン、ポリプロピレン、結晶性エチレン
−プロピレン共重合体等のポリオレフィン類に、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のエチレン系不飽和
カルボン酸や、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のエ
チレン系不飽和カルボン酸でグラフト重合させて成る酸
変性ポリオレフィンや、ビニルエステルとオレフィン類
又は他のビニルモノマーとの共重合体或いはその部分ケ
ン化物、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体部分ケン化物や、オレフィン
類と不飽和カルボン酸、或いは更に他のビニルモノマー
との共重合体或いは該共重合体をアルカリ金属、アルカ
リ土類金属、或いは有機塩基で中和して得られるアイオ
ノマー樹脂例えば、米国デュポン社から市販されている
サーリン類やポリエチレン、ポリプロピレン、結晶性エ
チレンプロピレン共重合体、更に前記各種共重合体を、
酸素酸化、オゾン酸化或いはその他の酸化剤等で酸化し
て或いはコロナ放電処理して得られる樹脂フィルムも、
前述した物性要件を満足するものであれば轟然使用で舞
る。
これら内面材フィルムの厚みは、5乃至100ミクロン
、特に10乃至70ミクロンの範囲にあるのがよく、上
記範囲よりも厚い場合にはやはりスコアの剪断が困難と
なる場合がちり、一方上記範囲よりも薄い場合にはヒー
トシール性能が低下する傾向がある。
この内面材フィルムは、通常単層の構成でよいが、所望
によっては複層の構成とすることができる。例えば、内
面材の内、金属箔と隣接する層を、金属箔との接着性に
特に優れた樹脂層とし、この上の層をヒートシール性、
特に低温ヒートシール性やヒートシール作業性に優れた
樹脂層とすることもできる。このような複層フィルムは
、複数個の樹脂を多重多層ダイを通して共押出し、これ
を製膜することにより容易に得られる。この手法を用い
れば、金属箔に対して全く接着性を示さないヒートシー
ル性樹脂でも内面材の一部として用いることが可能とな
る。
このタイプの代表的なものは、(eX)プロピレンを主
体とする結晶性オレフィン樹脂若しくはエチレンを主体
とするメルトインデックスが0.1乃至50?710分
、特に1乃至40)710分の範囲内にある結晶性オレ
フィン系樹脂から成る層と、(h)主たる構成オレフィ
ン単量体を層(a)の樹脂のそれと共通にする酸乃至は
酸無水物変性オレフィン系樹脂の層との組合せから成る
ものであり、層(A)が金属箔と接するように施される
本発明のこの好適な態様で使用するプロピレン系樹脂は
、重合体鎖中に第3級炭素原子が1個おきに存在すると
いう化学構造上の特徴を有し、そのために熱減成を受は
易いという性質を有している。更に、このプロピレン系
重合体は高温で結晶化が進行し易いという特徴もある。
カくシて、プロピレン系樹脂フィルムを酸変性プロピレ
ン系樹脂層を介して金属箔に熱融着させると、この酸変
性プロピレン系樹脂が金属箔に対して親和性の大きいカ
ルボキシル基を有し、しかもプロピレン系樹脂と主たる
構成オレフィン単位を共通にしていることに関連して、
レトルト殺菌や引裂きに耐える強固力層間接着が得られ
、更にプロピレン系樹脂フィルムの熱融着に生ずる減成
や結晶化によって、フィルム自体の伸びが少なくなり、
これにより、リプに沿った正確でしかも円滑な引裂きが
可能となるものである。
プロピレン系樹脂としては、アイツタクチイック・ポリ
プロピレンが最も好適であるが、エチレン含有量が15
モルチ以下、特に10モルチ以下であるという範囲内で
結晶性プロピレン・エチレン共重合体をも使用できる。
これらのプロピレン系樹脂は、一般に1乃至1005’
/10m1n、特に5乃至100 P/ 10 min
の融解指数(ASTMD−1505)を有することが望
ましい。プロピレン系樹脂フィルムの厚みが大きすぎる
ときには、リプ間での積層体の引裂きが困難となり、ま
た厚みが小さすぎるときには、ヒートシール性が低下す
るので、60乃至150μ、特に50乃至100μの範
囲とするのが好適である。
本発明の別の好適態様においては、エチレン系樹脂の内
でもMl(ASTM  D−1238)が0.1乃至5
0P/10分、特に1乃至40p/10分のものを選択
し、しかもこれを酸乃至は酸無水物変性エチレン系樹脂
層を介して金属箔に熱接着させることKより、金属箔と
内面樹脂の剥離することなしに積層体のリプ間で観利に
破断されるようになり、優れた易開封性が得られ、開封
部分の外観も良好であるという利点が達成されるもので
ある。
このエチレン系樹脂のMlが上述した0、15L/10
分よりも小さい場合には、内面材の強靭性や伸度が大き
くなり過ぎる結果として、リプ間で正確に内面材フィル
ムを破断することが困難となり、一方Mlが50)71
0分よりも大きい場合には、蓋自体の機械的強度が低下
し、また皮膜形成自体も困難であるという問題がある。
エチレン系樹脂としては、低−中一或いは高−密度ポリ
エチレンの外に、エチレンリッチの結晶性エチレン−プ
ロピレン共重合体や結晶性エチレン−ブテン−1共重合
体、結晶性エチレン−酢酸ビニル共重合体等が使用され
る。
エチレン系樹脂と酸変性ポリエチレンとの組合せを使用
する場合には、これら両層の厚みは合計で70ミクロン
以下の厚み、特に30乃至50ミクロンの厚みを有する
ことが望ましい。
酸変性オレフィン系樹脂キしては、オレフィン系樹脂を
、エチレン系不飽和カルボン酸乃至はその無水物でグラ
フト変性したものが使用され、ここで内面材がプロピレ
ン樹脂である場合扛は、酸変性オレフィン系樹脂の幹ポ
リマーもプロピレン樹脂であるものが、また内面材がエ
チレン樹脂である場合には、酸変性オレフィン系樹脂の
幹ポリマーもエチレン樹脂であるものが使用される。
好適な酸変性オレフィン系樹脂は、カルボキシル基やそ
の無水物を、1乃至600%に10乃至600ミリイク
イバレント(maq)/100y重合体の濃度で含有す
る。更に、この変性オレフィン系樹脂は、積層体の易開
封性や熱接着性の点で5)/10−1%以上の融解指数
を有することが好ましい。
変性に用いる酸乃至はその無水物としては次のものが単
独或いは2種以上の組合せで使用される。
A エチレン系不飽和カルボン酸:゛ アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、ク
ロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボン酸。
Rエチレン系不飽和無水カルボン酸: 無水マレイン酸、無水シトラコン酸、5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロ無水フタ
ル酸。
これらの内でも、無水マレイン酸変性ポリプロピレンや
無水マレイン酸変性ポリエチレンが本発明の目的に最も
好都合である。
変性処理は、グラフト共重合、末端処理等の公知の手段
で、前記単量体をオレフィン系樹脂の主鎖又は側鎖に導
入することにより行われる。例えば、オレフィン系樹脂
から成る幹ポリマーと該基含有エチレン系不飽和単量体
とを、ラジカル開始剤或いはラジカル開始手段の存在下
に接触させることにより、容易に変性オレフィン系樹脂
とすることができる。上述した変性オレフィン系樹脂は
、一般に0.5乃至20μ、特に1乃至10μの厚みで
金属箔とオレフィン系樹脂層との間に介在させる0 更に、ヒートシール性を汽する樹脂、例えばオレフィン
系樹脂フイルウとイソシアネート系接着剤層との組合せ
も、前述した内面層としての諸条件が満足される範囲内
で、本発明の目的に使用できる。
金属箔上に内面材を積層するには、金属箔上に前述した
内面材樹脂フィルムを施こし、この積層体を熱処理して
内面材を金属箔に熱接着させる。
この熱接着は樹脂の融点乃至は軟化点以上でその分解温
度よりも低い温度、特に150乃至350℃の温度で行
われる。この融着は、上記温度に維持された積層体を圧
着ロールに通すことにより容易に行われ、次いでこの積
層体を冷却ロール(チルロール)に通すことによシ冷却
する。本発明においてはこの際、融着から結晶化温度よ
りも低い温度迄への冷却を、2秒以上、特に5秒以上と
なるように徐冷して、内面材樹−脂の結晶化度を可及的
に高めておくことが望ましい。
また、オレフィン樹脂内面材を備えた易開封性ヒートシ
ール蓋を製造には、金属箔に対して、オレフィン系樹脂
フィルムを、変性オレフィン系樹脂層を介して熱融着さ
せる。この熱融着は種々の手段で行い得る。例えば、金
属箔に対して、変性オレフィン系樹脂をフィルム、粉末
、分散液或いは溶液の形で塗布し、次いでこれを加熱し
て変性オレフィン系樹脂を溶融させると共に、この上に
予め形成されたオレフィン系樹脂フィルムを重ね合せて
、金属箔に融着せしめる。変性オレフィン系樹脂の塗装
は、静電塗装、電気泳動塗装、ロールコート、浸漬塗装
、バーコード、溶射、流動浸漬等により行うことができ
、!lた押出コートでも行い得る。塗布金属箔の加熱は
、高周波誘導加熱、赤外線加熱、熱風炉等により行うこ
とができる。
更に、変性オレフィン系樹脂とオレフィン系樹脂を別個
に金属箔に施こす代りに、両樹脂を多層多重ダイを通し
て共押出し、この共押出された二層フィルムを金属箔に
対して熱融着させてもよい。
本発明のプロピレン系樹脂を用いZ、態様においては、
この熱融着に際して、プロピレン系樹脂を結晶化させ或
いは結晶のサイズを大きくすることが、前述した易開封
性の点で特に望ましい。プロピレン系樹脂の結晶化度は
、該樹の密度と密接な関連を有している。従凍、プロピ
レン系樹脂を内面材としたレトルトパウチ用積層体等に
おいては、パウチの強度やヒートシール性の見地から、
熱融着後の積層体を急冷し、結晶化を抑制することが行
われている。これに対して、本発明においては、後に詳
述するような徐冷手段を採用して、プロピレン系樹脂の
密度を0.885y−/cr−以上、特にQ、8907
/cc以上とする。また、との徐冷手段により、球晶の
大きさを、5μ以上、特に1211以上となるようにす
る。尚、球晶の大きさは、光散乱法で求めることができ
る。
プロピレン系樹脂の融着は、その融点以上で分解温度よ
りも低い温度、特に160乃至260℃の温度で行われ
る。この融着は、上記温度に維持された積層体を圧着ロ
ールに通すことにより容易に行われ、次いでこの積層体
を冷却ロール(チルロール)に通すことにより急冷する
。本発明においてはこの際、融着から結晶化温度よりも
低い温度迄への冷却を、2秒以上、特に3秒以上となる
ように徐冷するようにする。
本発明のエチレン系樹脂を用いる態様においては、前述
したエチレン系樹脂層と醗乃至は酸無水物変性エチレン
系樹脂層とは、全体としての厚みが70ミクロンよりも
小となるように、特に60乃至50ミクロンの範囲とな
るように金属箔上に施こすことも易開封稚の点で重要で
ある。一般に、ヒートシール構造の包装体においては、
ヒートシール性等の見地からフィルム層の厚みは70ミ
クロ以上とされているが、本発明のこの態様においては
、接着剤層をも含めて全体の内面側樹脂層の厚みを70
ミクロンよりも小さくすることにより、予定ラインに正
確に沿った内面側樹脂層の破断を可能とするものである
内面側樹脂層の厚みを上記範囲に規制するためには、予
め形成されたエチレン系樹脂フィルムと金属箔とを酸変
性エチレン系樹脂で貼り合せる方法は不利であり、エチ
レン系樹脂層と酸変性エチレン系樹脂層とを隣接関係位
置で多層多重ダイを通して共押出し、この共押出物を金
属箔上にコートする方法、即ち共押出コート法が厚みの
規制の点から有利に用いられる。
尚、能率的ではないが、エチレン系樹脂の厚みの小さい
フィルムが入手できる場合には、酸変性xチvy系m脂
yk、−!?−スベンジョン、エマルジョン或いは溶液
等の形で金属箔上に施こし、該酸変性エチレン系樹脂層
の上にエチレン系樹脂の薄手フィルムを施し、熱融着を
行うこともできる。
内面側樹脂層において、エチレン系樹脂内面材は厚みが
10乃至25ミクロン、一方酸変性エチレン系樹脂層は
厚みが5乃至10ミクロンの範囲となるようにするのが
最も良い。
尚、エチレン系樹脂の熱融着は温度を160乃至220
℃とする点を除けばプロピレン系樹脂の場合と同様に行
われる。
本発明において、金属箔4としては、アルミ箔の如き軽
金属箔が好適に使用されるが、鉄箔、鋼箔、ブリキ箔等
を使用することも勿論可能である。
これらの金属箔は、アルマイト処理、ベーマイト処理、
リン酸及び/又はクロム酸等による化学処理、化成処理
等の前処理上行ったものであることが、耐加熱殺菌性点
では望ましい。
この金属箔4は、酸素、炭酸ガス、水蒸気等のガスや、
香り成分等に対して遮断性を有するような厚みであれば
よく、一般に7乃至100μ、特に20乃至60μの厚
みを有するものが有利に使用される。
金属箔4の外面には、保護層6f、有することができる
。保護層6としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、
二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ナイロンフ
ィルム等の薄手のプラスチックフィルムや、エポキシ−
フェノール系塗料、エポキシーウリア系塗料、エポキシ
−メラミン系塗このようにして形成される積層体をプレ
ス成形(絞り成形)して、打抜き、周凹カール部の形成
及びパネル部の絞り成形等の蓋への成形を行う。
本発明においては、上述した積層体から成る蓋体1の内
面側、即ちヒートシール性内面材5の側に、近接位置関
係にある内周リブ11と外周りブ12とを密着させて設
け、このリプ11とリプ12との間で前記ff[層体の
剪断を行わせることも極めて重要である。即ち、この内
面材5に密着したリプ11とリプ12とは、積層体1、
特に内面材5め剪断方向をリプ11とリプ12との間隙
部に制限し、その結果として積層体1の剪断を円滑にし
かも容易に行わせるという顕著な利点がある。積層体1
の剪断方向を位置づける手段として、積層体1の金属箔
4にスコアを設けた炒、或いは積層体1の外面側に一対
のリプを設けることが考えられるが、これらの場合には
、内面材5の引裂方向が規定されないため、積層体全体
を円滑にしかもきれいに剪断することが、本発明の場合
に比して困難となる傾向がある。
本発明において、リプ11及び12を備えた内方プラス
チック成形体2は、任意のプラスチックの成形により形
成きれる。このプラスチックは一般には、熱可塑性樹脂
から成るものが好適であり、この成形体は、例えば、射
出成形、押圧乃至はプレス成形、シート乃至はフィルム
からの打抜成形等の任意の手段で得られる。例えば、金
型内に蓋本体1を挿入して、溶融樹脂を射出成形乃至は
抑圧成形を行うと、所望の内方プラスチック成形体2へ
の成形と同時に、この成形体2の内面材4への融着とが
同時に行われる。かかる見地からは、プラスチック成形
体2の形成に用いる樹脂は、前述した内面材4と同種の
樹脂であるか、或いは内面材4に融着性を示す樹脂でち
ることが好ましい。
勿論、内方プラスチック成形体2を蓋本体1と独立に製
造し、このプラスチック成形体2を蓋本体1の内面側に
、適当な接着剤、例えばインシアネート系接着剤、エポ
キシ系接着剤、酸変性オレフィン系樹脂接着剤等を介し
て接着してもよい0次いで開封用把持片6を、蓋本体1
の外側に前述した接着剤等を介して接着し、本発明のヒ
ートシール蓋とする。
第1乃至4図に示すタイプの蓋においては、開封に際し
、把持片3のリング17を把持して上に持ち上げ、その
弁装用先端18をてこの作用により蓋本体の積層シート
と噛み合せることによって、内周リプ11の外周で先ず
積層体の押裂きが行われる。次いでリング17を上に引
張り上げることにより、積層体の内周リプ11と外周リ
プ12との間での剪断が、橋絡部16,16との破断と
共に生じて開封が容易に行われる。
本発明においては、開封用把持片3と内方プラスチック
成形体2とはプラスチックで一体に形成し、開封開始に
際し、把持片6を上に持上げることによって、積層体1
の引張りによる破断が生じるようにすることができる。
この態様を示す第5図、第6図及び第7図において、第
1乃至4図と共通の部品は共通の側照数字で示すが、蓋
本体1には、その開封予定部9の開封開始部(曲率の大
きい部分)に近接してこれを貫通する小孔20が設けら
れる0蓋本体外側の開封用把持片3と蓋本体内側の内方
成形体2とは、この小孔20を貫通して延びている連結
部21を介して一体化される関係にプラスチックで形成
されている。
即ち、この連結部21の蓋体1の外側には、前記小孔2
0よりも大径の7ランジ22、及び前記連結部、21の
蓋体1の内側にも前記小孔20よりも大径で且つ内周リ
プ11と一体となったフランジ26が設けられており、
かくして小孔20はフランジ26との間で密封される関
係と表っている。
本発明のこの態様において、上述した把持片3、連結部
21及び内方成形体2等は、小孔20を設けた蓋本体1
を、把持片6に相当するキャビテイを備えた割型部分と
内方成形体2等に相当するキャビティを備えた割型部を
挾み、このキャビティ内に前述した熱可塑性樹脂を射出
することにより一体に成形される。
上述した点を除けば、この態様の蓋も、第1乃至4図に
関して既に詳述したのと同様な構成及び製造手段を採用
するものであるので、その詳細な説明は省略する。
本発明の易開封性ヒートシール蓋は、第6図に示す如く
、ガスバリヤ−性容器本体24の開口部に施され、容器
蓋フランジ25と蓋体周縁部16との間でヒートシール
により密封される。特に、本発明は二重巻締が適用不可
能な易座屈性の容器や、熱間充填、加熱殺菌等の処理を
必要とする包装容器の密封の用途に有利であり、特に真
空成形によるプラスチックカップ、プラグアシスト成形
、圧空成形等による斜軸或いは二軸延伸プラスチックカ
ップ、絞り成形による金属箔容器等に対するヒートシー
ル蓋として好適に利用される。このような用途の最も代
表的な例として、紙、革質及びアルミ箔を備え、それら
の内外面にヒートシール性樹脂フィルム層を設けた紙製
の容器、例えばコンポジット罐やカップ状容器に対する
蓋を挙げることができる。
本発明を次の例で説明する。
実施例1゜ 外面にエポキシフェノール系塗料を塗装した厚さ50μ
の軟質アルミ箔と融点が159°0、密度が0.90i
/閏S、Mlが7.07/10旗ル、エチレン含有量が
4モルチのエチレン−プロピレン・ブロック共重合体か
ら成る厚さ40μ、31引裂強度(JIS  K677
2)0.50に?、引張弾性率(ASTM D−638
)13,800kg/儂!のフィルムとの間にポリプロ
ピレンに無水マレイン酸がグラフトされた平均カルボキ
シル基濃度が1aOm−q/100?重合体、融点が1
61℃、メルトインデックス(MI)が30p/10m
1rLの変性ポリプロピレンを直径が65uφのスクリ
ューを有する押出機によってダイ部分における樹脂温度
が250℃の条件下で巾650鶴のTダイから熔融押出
しを行い、温度が常温である直径が400龍φと200
i+aφの一対の重ね合わせロールで圧着して、仮接着
を行った。次いでこの仮接着された積層体を温度が20
0℃に保持された直径が400鶴φの熱処理ロールと直
径が200雷纂φのシリコールロールで熱圧着を行い、
直径が400wmφのチルロールと直径が200w1φ
のシリコーンロールで冷却することにより、構成がエポ
キシフェノール系塗料750μアルミPi/10μ変性
ポリプロピレン層/40μエチレンプロピレンコポリマ
一層の積層体を得た。得られた積層体のアルミ箔とエチ
レンプロピレンコポリマ一層との接着強度を測定したと
ころ1400P/15nであった。
また、熱処理前の前記仮接着積層体から10μ変性ポリ
プロピレン層750μエチレンプロピレンコポリマ一層
から成る内面材を分離し、引裂強度及び引張弾性率を測
定したところ、それぞれ0、36 kgと14,100
kg1鑞!であった。
この積層材から円形のブランクを打抜き、成形ダイによ
って外径が74龍φで、直径が64鶴φ、深さ3amの
の同心円状で塗料面が凹面状になるような形状の落し蓋
を成形した。
次にこの成形された蓋中間体を射出成形機の金型内に装
填し、メルトインデックスが125L/10分、密度が
0.90 f /cc、融点が159℃のエチレン−プ
ロピレン−ブロック共重合体を射出することにより図1
〜4に示すような開封用内外周りプを有するプラスチッ
ク成形体を内面プロピレン共重合体層側に設けた。
次に、エポキシフェノール系塗料が塾装された厚さ0.
28 鶴のアルミ材から成形された第4図の6に示すよ
うなりングタブを前記蓋中間体の外面に第1.2図に示
すような位置にナイロン12系接着剤を用い、高周波銹
導加熱によって熱融着させた。
次いで口部内径が65*yi、深さが80鶴、フランジ
部の巾及び厚さが31累と0.8鶴の円錐コツプ状に成
形された多層プラスチック材料からなるカップに水18
0cr−を充填した後、前記の蓋を被せ、高周波誘導加
熱によりシールして密封し友。多層プラスチック材料の
材料構成Fよ、外側から、B/B//C/A/C/B/
/Bである。ここでAはエチレン含有量が60チモルチ
、ケン化度が99.2チのエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、Bはメルトインデックス(ASTM  1
238 )が1.4fP/10分、密度(ASTM D
−1505)が0.91fF/ccのアインタクボリプ
ロビレン、Cは無水マレイン酸変性ポリプロピレン、B
′は前記A:B:Cの混合比が実質的に5:93:2(
重量比)の混合物を意味する。このようにして作成した
密封容器を120℃、30分のレトルト殺菌処理を行っ
たところ容器及び蓋には何ら異常が認められかかった。
又、この容器の蓋をタブにより開口したところ所定の開
口予定部に沿って円滑に開口が実施でき、かつフェザー
リングやデラミネーション等の欠陥がなく、開口後の開
口部の状態は良好であった。
実施例Z 外面にビニル系保護コーティングが施された厚さ50μ
の軟質アルミ箔と酢酸ビニル含有量が5重量%、メルト
インデックスが2.0F/10分、密度0.92 P/
cm”のエチレン−酢酸ビニル共重合体から成る厚さ4
0μのフィルムとの間に1酢酸ビニル含有量が5重i%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体に無水マレイン酸がグ
ラフトされた平均カルボニル基濃度が220mgg/1
00P重合体、メルトインデックスが7F/1[3分の
変性エチレン−酢酸ビニル共重合体を実施例1と同様の
押出機によって熔融押出を行い、仮接着積層体を得た。
次いでこの仮接着積層体を実施例1と同様の方法で熱処
理を行い、構成がビニル系保護コーティング150μア
ルミ箔/10μ変性エチレン−酢酸ビニル共重合体/エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の)★屠体を得た。
得られた積層体のアルミ箔とエチレン−酢酸ビニル共重
合体層の接着強度を測定したところ11002″/15
龍であった。
また、実施例1と同様の方法で内面材の引裂強度と引張
弾性率を測定したところ、それぞれ0.2に、9と11
00 Icy 7cm” であツタ。
この積層体から打抜き、成形を行い、Mlが301/1
0分、密度が0.920 f /cmj、融点が110
°0の低密度ポリエチレンを用いて実施例1と同様の開
封用リブを射出成形により設け、タブ付は加工を行うこ
とにより実施例1と同様の形状で外径が72鶴φの蓋を
作成した。
次にポリエチレン−紙−アルミ箔ポリエチレンのラミネ
ートから成る直径が54龍φの底部、テーパーを持った
高さ85翳の側壁部及び開口端がカール状に成形された
直径70龍の開口部を有する複合容器にオレンジジュー
スをホットバックし、前記蓋体をカップの開口カール部
に高周波シーラーによってシールした。
この容器の蓋体上の開口用タブを引き上げることにより
、開口したところ、所定の開口予定部に沿って円滑に開
口が実施できた。開口後の開口部の状態はデラミネーシ
ョンやフェザーリング等の欠陥がなく良好であった。
実施例3〜5゜ 外面にエポキシフェノール系塗料を塗装した厚さ50μ
の軟質アルミ箔に表1に示す金属に熱接着可能な熱可塑
性樹脂内面層を表1に示す方法によって熱接着し、冷却
ロールで冷却することにより積層体を得た。
これらの積層体かられ抜き、成形を行い、表1に示す射
出成形グレードの各樹脂を用いて開封用リブを射出成形
により設け、タブ付は加工を行うこと罠より実施例1と
同様の形状の蓋を作成した。
次いで、先端がカールされている巾3msの2ランク部
を有する口部が659I11で深さが30龍の円錐形状
のカップを外面にエポキシフェノール系塗料ヶ塗装した
厚さ120μの軟質アルミ箔と表゛・に示す成形カップ
用内面樹脂フィルムとの積層体から成形し、得られた成
形カップにコンデンスミルクを充填した後、前記の蓋を
各々被せ、高周波シーラーによって密封した。
このよう圧して作成した密封容器t120°C130分
のレトルト殺菌処理を行ったところ容器には伺ら異常が
認められなかった。また、これらの容器をタブを引き上
げることにより、開口したところ、所定の開口予定部に
沿って円滑に開口が実施できた。開口後の開口部の状態
はデラミネーションやフェザーリング等の欠陥がなく良
好であつfc。
比較例1゜ 実施例2で使用した厚さ50μの軟質アルミ箔に有機チ
タネート系アンカー剤を重布し、この塗布面と実施例2
で使用した厚さ40μのエチレン−酢酸ビニル共重合体
フィルムとの間にMlが101/10分、密度が0.9
205’/α1、融点が110℃の低密度ポリエチレン
を溶融押出してサンドインチラミネーションを行うこと
により構成が保護コーテイング層150μアルミ箔/有
機チタネート系アンカー剤層/10μ低密度ポリエチレ
ン層/40μエチレン−酢酸ビニル共重合体層の積層体
を得たO この積層体のアルミ箔と内面層との接着強度を測定した
ところ、4107715龍でちった0この積層体から実
施例2と同様の蓋を作成し、実施例2と同、様のオレン
ジジュースを充填した複合カップにヒートシールした。
この容器を蓋の開口部から開口したところ、開口予定部
に沿って切断する途中でアルミ箔と低密度ポリエチレン
の接着界面で剥離、即ちデラミネーションが発生し、開
口後の外観状態が著しく悪かった。
比較例2゜ 実施例2における最内面樹脂層である酢酸ビニル含有量
5チのエチレン−酢酸ビニル共重合体の代りに、酢酸ビ
ニル含有@26wtチ、MI=5、融点95°C1厚さ
40μ、引裂強度0.18 kq、引張弾性率160k
g/CIrL!である。引張弾性率が低くて柔かいエチ
レン−酢酸ビニル共重合体フィルムを使用した蓋を作製
し、実施例2と同様にして開ロチストを行ったところ、
内面のエチレン−酢酸ビニル内面層が伸びるため開口予
定部に沿った開口が困雛であった0 なお、アルミ箔と内面層との接着強度は1080麹/礪
2、接着層を含めた内層の引裂強度は0.21kg、引
張弾性率は190 kg /crrL”である0実施例
6゜ 外面にビニル系促成コーティングが施された厚さ50μ
の軟質アルミ箔を基材とし、押出樹脂とし−CMI−M
2.7i710分、密FIカ0.920 P/cd。
融点が112°C1平均力ルボキシル&!!度が180
maq7100 F!重合体の無水マレイン酸変性リニ
ヤ−低密度ポリエチレンを、また最内面層用としてMl
が2−Oy/10分、密度が0.9191f/cd。
融点が105°Cのリニヤ−低密度ポリエチレンから成
膜された厚さ40 ttのフィルムを使用して、実施例
2と同様の方法により構成が保護コーティング層750
 ll軟質アルミ箔/10μ変性LLDPE層/40p
LLDPE層の積層体を得た0得られた積層体のアルミ
箔と内面材との接着強度を測定したところ1280fF
/15mmであった。
また、実施例1と同様の方法で内面材の引裂強度と引張
弾性率を測定したところ、それぞれ0.34  ′kg
と1400 Jtg /crn”で6つたOこの積層体
から外径が90′IIlφで中心部に直径5龍φの小孔
を有する円形のブランクを打抜いた。
このブランクから成形グイとカーラーにより外径が72
μmφで外周にカール部を有し、かつ直径64龍φ、深
さ3mmの同心円状でアルミ箔保持コーテイング面が凹
面状になるように成形された図7に示す落し蓋状のもの
を成形した。
次に、成形、カーリングされた蓋中間体を射出成形機の
金型内に装填し、蓋中間体の小孔部からMlが30p7
10分、密wがα920 y−/cm” 。
融点が110°0の低密度ポリエチレンを射出すること
により図5〜7に示すような蓋体を得た。
次に実施例2で使用した紙複合カップにオレンジジュー
スを充填し、前記蓋体をカップの開口カール部にシール
した。
この容器の蓋をつまみリングを引き上げることにより飲
み口を開けたところ、開口は容易であり、開口部でのフ
ェザーリングやアルミ箔とプロピレン共重合体層とのデ
ラミネーション等の欠陥がなく、開口後の状態は良好で
あった。
実施例2 実施例1で使用した外面にエポキシフェノール系塗料が
塗装された厚さ50μのアルミ箔と実施例1で使用した
厚さ40μのエチレン−プロピレン・プルツク共重合体
をウレタン系接着剤により積層することにより、構成が
エポキシフェノール系m料150μアルミ箔74μウレ
タン系塗料/40μエチレン−プロピレン共重合体層の
積層体を得た。得られた積層体のアルミ箔と内面材との
接着強度は9009”7151mであった。
また、塩酸により積層体のアルミ箔を溶解剥離すること
によりウレタン系接着剤/共重合体層の内面材の引裂強
度と引張弾性率を測定した。ところ、それぞれ0.31
 kgと12,600kg/crn”であった。
この積層体を用いて実施例1と同様の蓋を作成し、実施
例1と同様の容器にシールして開ロチストを行ったとこ
ろ、フェザーリングやデラミネーション等の欠陥がなく
、開口後の状態は良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である蓋体の平面図であり
、 第2図は、第1区の蓋体のト」に沿った断面図であり、 第6図は第2図の蓋体の■の部分の拡大断面図であり、 第4図は、第1図の蓋体の分解斜視図であり、第5図は
、他の実施例である蓋体の平面図であり、 第6図は、第5図の蓋体に容器にシールした状態での断
面図であり、 第7図は、第5図の蓋体の分解斜視図であって、4照数
字1は蓋本体、2はプラスチック成形体、6は開封用把
持片、4は金属箔、5は内面材、6は保護被保、7はヒ
ートシール性熱可塑性樹脂、8は接着剤層、9は開封予
定部、11は内周リブ、12は外周りプ、15はリング
部分、16は橋絡部、17はリング状把持部、18は弁
装用先端、19は支点、20は小孔、21は連結部、2
2は7ランジ、23は7ランジを夫々示す。 特許出願人  岸 本   昭 第1図 6 b 第2図 第4図 11 16 12 第5図 第6図 第7図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)容器本体とヒートシール部を形成して該容器本体
    を密封するための易開封性ヒートシール蓋であって、該
    層の本体は金属箔と少なくとも一層で少なくとも最内表
    面層がヒートシール性熱可塑性樹脂から成る内面材とを
    備えた積層体から成り、該積層体の開封すべき部分には
    、該内面材側に開封すべき輪カクの内周側に沿った内周
    リプと該輪カクの外周側に沿った外周りプとから成る内
    方プラスチック成形体が設けられると共に該内面材と反
    対側に開封用把持片が設けられ、前記内面材は全体とし
    て金属箔に対し50CN’/15龍以上の接着強度、3
    . Okg以下の引裂強度及び300kg / cm 
    2以上の引張り弾性率を有することを特徴とする易開封
    性ヒートシール蓋。
  2. (2)前記内面材が(α)プロピレンを主体とする結晶
    性オレフィン樹脂若しくはエチレンを主体とするメルト
    インデックスが0.1乃至40y−710分の範囲内に
    おる結晶性オレフィン樹脂から成る層と(b)該層(α
    )と主たる構成オレフィン単量体を共通にする酸乃至は
    酸無水物オレフィン系樹脂から成る層の組合せから成り
    、前記層(α)は層(h)を介して金属箔に熱接着され
    ている特許請求の範囲第1項記載の蓋。
  3. (3)前記内面材がホモ乃至コポリエステル、ホモ乃至
    コポリアミドまたは酸変性オレフィン樹脂を主体とする
    ものであり、該内面材は金属箔に対して熱接着されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の蓋。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021109671A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 昭和電工パッケージング株式会社 コップ状容器

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